JP3204938U - 二重容器 - Google Patents

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真紀 榊原
真紀 榊原
康博 下平
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Abstract

【課題】面倒な手順を経ることなく内容物の液切りや喫食、再保存等を簡便に行うことが可能な二重容器を提供する。【解決手段】第1開口部11と、第1壁部12と、第1底部13を備えた第1容器10と、第2開口部21と、第2壁部22と、第2底部23を備え、第1開口部11を通じて第1容器10の内部に収容される第2容器20とを有し、第2容器20は第1容器10の内部から持ち上げ可能である二重容器1において、第1容器10の内縁側に第1壁部12の上部と連設する内段部15が備えられ、第2容器20の第2壁部22または第2底部23のいずれかもしくは両方に液切り部25が穿設され、持ち上げられた第2容器20の第2底部23が内段部15に載置される。【選択図】図2

Description

本考案は第一の容器と、該第一の容器に収容される第二の容器とを有する二重容器に関し、特に液中に浸漬された内容物の液切りを可能とする二重容器に関する。
一般に、漬物やシロップ付けフルーツ、豆腐等の液中保存された加工食品は、漬け込み液やシロップ、水等の所定の保存液に野菜や果物等の所定の食材を浸漬させて保存される。この種の食品の店頭販売に際しては、袋状容器や瓶状容器、箱状容器等の適宜の容器に保存液とともに食材が収容される。
このような形態で販売される液中保存された加工食品は、喫食に際して、保存液中から食材が個別に取り出されたり、容器内の保存液の廃棄後に食材が取り出されたりして、別途取り皿等に移される。そして、取り出し直後の食材には保存液が付着していることがあり、喫食前に液切りを行う場合がある。しかしながら、食材を取り皿等に移した場合、食材に付着した保存液は取り皿上に溜まってしまう。そのため、食材の液切りが不十分で、喫食直前に食材から保存液を振り落とす等により改めて液切りをする等の煩わしさがある。
また、食材の種類によっては、保存液から取り出されて空気に触れることにより、変色してしまったり、食感や風味が変わってしまったりすることがある。そのため、容器内の保存液を廃棄して食材が取り出された場合、食べ残し等により食材を再度保存液に浸漬させて保存することができない。
そこで、液中保存された加工食品において、喫食に際して保存液の廃棄が不要で、かつ液切りを容易に行うことが可能な二重容器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この二重容器は、保存液及び食材が収容される容器本体と、容器本体に収容されるとともに食材が載置可能な載置部に貫通孔が形成された中皿と、中皿に該中皿を容器本体から引き上げ可能に設けられた引き上げ部とを備える。
この容器では、中皿の載置部に貫通孔が形成されているため、食材が載置された中皿を容器本体から引き上げることにより、中皿上の保存液は貫通孔から排出されて容器本体内に残り、中皿上に溜まらない。従って、中皿上の食材は、簡便に液切りされる。しかも、容器本体内に保存液が残留しているため、食材を再度保存液に浸漬させることも可能である。
上記の液中保存された加工食品用の従来容器では、中皿の引き上げにより液切りされた食材を中皿から別途取り皿等へ移し替えて喫食するか、中皿から必要な分量の食材を直接取り上げて喫食することとなる。しかしながら、中皿から直接喫食する場合、必要な分量の食材が取り上げられた後の中皿はいったん容器本体に戻される。そのため、喫食するたびに中皿を容器本体から引き上げる必要があり、手順が面倒で取り扱いにくさの改善が求められていた。
特開2001−48262号公報
本考案は、前記の点に鑑みなされたものであり、面倒な手順を経ることなく内容物の液切りや喫食、再保存等を簡便に行うことが可能な二重容器を提供するものである。
すなわち、請求項1の考案は、第1開口部と、第1壁部と、第1底部を備えた第1容器と、第2開口部と、第2壁部と、第2底部を備え、前記第1開口部を通じて前記第1容器の内部に収容される第2容器とを有し、前記第2容器は前記第1容器の内部から持ち上げ可能である二重容器において、前記第1容器の内縁側に前記第1壁部の上部と連設する内段部が備えられ、前記第2容器の前記第2壁部または前記第2底部のいずれかもしくは両方に液切り部が穿設され、持ち上げられた前記第2容器の前記第2底部が前記内段部に載置されることを特徴とする二重容器に係る。
請求項2の考案は、前記内段部に保持凹部が形成されており、持ち上げられた前記第2容器の前記第2底部が前記保持凹部に載置される請求項1に記載の二重容器に係る。
請求項3の考案は、前記第2容器の前記第2開口部につまみ部または指掛け部が備えられる請求項1または2に記載の二重容器に係る。
請求項4の考案は、前記第1容器の前記第1開口部の外縁に外延フランジ部が延設されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の二重容器に係る。
請求項5の考案は、前記第1容器の前記第1開口部に保護フィルムが貼着される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の二重容器に係る。
請求項6の考案は、前記第1容器の前記第1開口部を被う蓋部材が備えられる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の二重容器に係る。
請求項7の考案は、前記蓋部材の辺縁部は縦断面視逆U字状であり、前記蓋部材は前記第1容器の前記第1開口部の外側を被覆して嵌合する請求項6に記載の二重容器に係る。
請求項8の考案は、前記第1開口部と前記内段部との間に開口壁部が形成され、前記開口壁部に前記蓋部材の前記辺縁部が嵌合する請求項7に記載の二重容器に係る。
請求項1の考案に係る二重容器は、第1開口部と、第1壁部と、第1底部を備えた第1容器と、第2開口部と、第2壁部と、第2底部を備え、前記第1開口部を通じて前記第1容器の内部に収容される第2容器とを有し、前記第2容器は前記第1容器の内部から持ち上げ可能である二重容器において、前記第1容器の内縁側に前記第1壁部の上部と連設する内段部が備えられ、前記第2容器の前記第2壁部または前記第2底部のいずれかもしくは両方に液切り部が穿設され、持ち上げられた前記第2容器の前記第2底部が前記内段部に載置されるため、面倒な手順を経ることなく内容物の液切りや喫食、再度の保存等を極めて簡便な手順のみによって行うことが可能である。
請求項2の考案は、請求項1の考案において、前記内段部に保持凹部が形成されており、持ち上げられた前記第2容器の前記第2底部が前記保持凹部に載置されるため、第2容器は内段部上で横ずれが抑制されて適切に位置決めされる。
請求項3の考案は、請求項1または2の考案において、前記第2容器の前記第2開口部につまみ部または指掛け部が備えられるため、内容物に触れることなく第2容器を持ち上げることが可能となる。
請求項4の考案は、請求項1ないし3の考案において、前記第1容器の前記第1開口部の外縁に外延フランジ部が延設されているため、第1開口部の保形性が向上される。
請求項5の考案は、請求項1ないし4の考案において、前記第1容器の前記第1開口部に保護フィルムが貼着されるため、第1容器が密閉状態とされて液漏れや臭い漏れ等が防止される。
請求項6の考案は、請求項1ないし5の考案において、前記第1容器の前記第1開口部を被う蓋部材が備えられるため、第1容器及び第2容器内の内容物が保護される。
請求項7の考案は、請求項6の考案において、前記蓋部材の辺縁部は縦断面視逆U字状であり、前記蓋部材は前記第1容器の前記第1開口部の外側を被覆して嵌合するため、当該二重容器の使用状態に対応して適切に内容物の保護が可能である。
請求項8の考案は、請求項7の考案において、前記第1開口部と前記内段部との間に開口壁部が形成され、前記開口壁部に前記蓋部材の前記辺縁部が嵌合するため、当該二重容器の使用状態に対応して適切に内容物の保護が可能である。
本考案の一実施形態に係る二重容器の分解斜視図である。 図1の二重容器の使用状態を表す斜視図である。 保護フィルム及び蓋部材を含む二重容器の断面図である。 保護フィルム及び蓋部材を含む二重容器の分解断面図である。 第1容器の平面図である。 第2容器の平面図である。 第2容器の断面図である。 第1容器に第2容器を収容した状態の二重容器の平面図である。 図8の状態の二重容器の断面図である。 二重容器の使用状態を表す平面図である。 図10の状態の二重容器の断面図である。 蓋部材を内嵌合させた状態を表す二重容器の断面図である。 他の実施形態に係る第2容器の斜視図である。
図1〜図4に示す容器は、第1容器10と、第2容器20とを有する二重容器1であって、必要に応じて、保護フィルム30、蓋部材40が備えられる。当該二重容器1の内容物は、主として液中保存された加工食品である。液中保存された加工食品は、所定の保存液等の液状物Wに食材Fが浸漬されて保存される食品であり、例えば、らっきょうやピクルス等の漬け込み液に野菜等を浸漬させた漬物類、シロップ漬けフルーツやナタデココ等のシロップに果物等の食材を浸漬させたシロップ漬け食品、豆腐やこんにゃく等の水に浸漬された加工食品、オリーブ等の油に浸漬されたオイル漬け食品等である。また、カットフルーツ等の比較的水分が出やすい食品等の収容にも適している。
二重容器1の第1容器10、第2容器20、蓋部材40を形成する材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂のシート(合成樹脂シート)、さらにはポリ乳酸等の生分解性樹脂の熱可塑性樹脂のシート等が挙げられる。前記の合成樹脂シートは真空成形により図示をはじめとする各種形状に成形される。合成樹脂シートの厚さは適宜ではあるものの、概ね1mm以下の厚さである。
二重容器1を構成する第1容器10、第2容器20、蓋部材40の組み合わせにおいて、それぞれ同一材料で形成してもよいし、異なる材料で形成してもよい。また、二重容器1の材料は上記の材料に限らず、紙製、金属製、ガラス製、木製、陶磁器製等であってもよい。構成材料の種類は、用途、内容物、包装対象等により適宜選択される。
第1容器10は、図4,5に示すように、第1開口部11と、第1壁部12と、第1底部13とを備えており、椀形状、鉢(丼)形状、皿形状等、適宜の容器形状からなる。この第1容器10は、後述の第2容器20を収容可能とする。また、加工食品を保存するための保存液等の液状物Wが貯留可能である。
第1開口部11には、外縁に全周に亘ってその外側へ折り返された外延フランジ部(第1フランジ部)14が延設されている。また、第1開口部11の内縁側には、第1壁部12の上部と連設される内段部15が形成されている。第1開口部11と内段部15との間には開口壁部18が形成されている。外延フランジ部により、第1開口部11の保形性が向上される。また、第1容器10において、第1開口部11や第1底部13の形状は円形状や多角形状等、用途に応じて適宜であり、第1開口部11と第1底部13とが同形でもよいし、異なっていてもよい。
内段部15は、第1壁部12の上部に全周に亘って形成された平面部であり、図5に示すように、一部に他の平面部より幅広の幅広面部16を有する。この幅広面部16は、後述する第2容器20のための載置部としても機能する。また、内段部15の幅広面部16には、第1壁部12との境界部分に切欠き状に凹んだ保持凹部17が形成されている。
実施形態の第1容器10では、図5に示すように、第1開口部11が略正方形状に形成されている。第1開口部11の内縁側の内段部15は、第1開口部11の対向する2辺側に幅広面部16,16されて、段部開口部15aが略長方形状に形成されている。第1壁部12は、図4に示すように、段部開口部15aから第1底部13へ向かって逆テーパ状に形成される。第1底部13は、図5に示すように、第1壁部12に連設されて段部開口部15aより小さい略長方形状に形成される。なお、図5において、符号L1は段部開口部15aの幅広面部16,16側の辺の長さ、L2は段部開口部15aの幅広面部16,16間の長さを表し、L1がL2より長くなっている。
第2容器20は、図6〜図9に示すように、第2開口部21と、第2壁部22と、第2底部23を備えており、第1容器10の第1開口部11を通じて第1容器10の内部に収容される適宜の容器形状からなる。この第2容器20は、加工食品の食材Fが収容される容器であって、図1,2に示すように、第1容器10の内部から持ち上げ可能である。
第2開口部21には、外縁に全周に亘って延設された第2フランジ部24が形成されている。第2底部23には、液切り部25が穿設されている。また、第2開口部21の第2フランジ部24には、第2容器20を持ち上げるためのつまみ部26が設けられている。第2容器20において、第2開口部21や第2底部23は、第1容器10に収容可能な適宜の形状からなり、第2開口部21と第2底部23とが同形でもよいし、異なっていてもよい。
第2フランジ部24は、図6〜図9に示すように、第2容器20の第1容器10への収容時に第1容器10の内段部15に載置される平面部であり、内段部15の幅広面部16に対応して一部に他の平面部より幅広の幅広第2フランジ部24aを有する。この幅広第2フランジ部24aには、第2壁部22との境界部分に、内段部15の保持凹部17に対応して切欠き状に凹んだ切欠凹部24bが形成されている。
液切り部25は、図6,図7(b)に示すように、第2底部23の複数個所に設けられた貫通孔である。この液切り部25は、第2容器20を第1容器10の内部から持ち上げた際に、第2容器20内の液状物を排出するための部位である。液切り部25の形状や大きさ等は、第2容器20に収容された食材Fを落下させずに液状物の排出が可能であれば特に限定されるものではなく、円形状や多角形状、網目状、スリット状等適宜である。
つまみ部26は、消費者(利用者)が指でつまんだり把持したりして食材Fが収容された第2容器20を持ち上げ可能とする部位である。このつまみ部26は、図1,2,6,7に示すように、幅広第2フランジ部24a以外の平面部24cの複数個所(図示の例では2箇所)に設けられている。つまみ部26の形状は、消費者(利用者)が把持(つまみ)可能な形状であれば特に限定されるものではなく、突出部や突片部等適宜である。図示のつまみ部26は、第2壁部22とともに第2容器20内側へ膨出したフランジ膨出部24d上に形成された上方への突出部である。このつまみ部26の突出高さは、第1容器10への収容時に、第1開口部11(外延フランジ部14)より上方へ突出しないように構成される。これは、後述する保護フィルム30の第1開口部11への貼着を妨げないようにするためである。
実施形態の第2容器20では、図6に示すように、第2フランジ部24の外縁が第1容器10の第1開口部11に対応して略正方形状に形成されている。第2開口部21は、フランジ膨出部24dとともに膨出した第2壁部22が形成されていることにより平面視略H字形状に形成され、特に幅広第2フランジ部24aを有することにより幅広第2フランジ部24a側の辺の長さが幅広第2フランジ部24a,24a間の長さより長くなっている。第2壁部22は、図7に示すように、第2開口部21から第2底部23へ向かって逆テーパ状に形成される。第2底部23は、図6に示すように、第1容器10の第1底部13及び第2開口部21に対応して平面視略H字形状に形成されている。略H字形状の第2底部23では、幅広第2フランジ部24a側の辺の長さL3が幅広第2フランジ部24a,24a間の長さL4より長くなっている。
第2容器20は、図2,10,11に示すように、第1容器10の内部から持ち上げられて、第2底部23が第1容器10の内段部15に載置される。第2容器20の内段部15への載置状態は、第2底部23の幅広第2フランジ部24a側の辺の長さL3が、幅広第2フランジ部24a,24a間の長さL2より長く形成されていることから、第1容器10の内部からの持ち上げ後、収容方向に対して水平に90度回転されて、第2容器20の第2底部23を第1容器10の内段部15の幅広面部16,16間に架橋させた状態となる。また特に、第2容器20の第2底部23は、内段部15に形成された保持凹部17,17内に載置されて保持される。
保護フィルム30は、図3,4に示すように、第1容器10の第1開口部11に貼着されて、第1開口部11を封止する。保護フィルム30は、可塑性樹脂シートやアルミニウムシート等の単体または複数の積層シート、紙製シート等からなる。この保護フィルム30は、その材質に応じてヒートシールや接着剤等により、第1容器10の第1開口部11全周(図示では外延フランジ部14)に剥離可能に接着される。そのため、第1容器10を密閉状態とすることが可能であり、液漏れや臭い漏れ等が防止される。また、保護フィルム30には、必要に応じて剥離しやすくするためのつまみ片が形成される。
蓋部材40は、図3,4,12に示すように、第1容器10の第1開口部11を被って第1容器10及び第2容器20内の内容物を保護する部材であって、第1容器10の第1開口部11に封止可能に嵌合される。この蓋部材40では、第1容器10の第1開口部11に保護フィルム30が貼着された密閉状態と、第1開口部11に保護フィルム30が貼着されていない開封状態との双方の状態で嵌合可能であるため、当該二重容器1の使用状態に対応して適切に内容物の保護が可能である。
実施形態の蓋部材40は、第1開口部11を被覆する蓋天面41と、蓋天面41の辺縁部42から全周に亘って垂下された垂下縁部43と、垂下縁部43の内周側下部に突設された縁突部44と、蓋天面41の辺縁部42近傍を下方へ凹ませてなる天面凹部45とを有する。なお、縁突部44は、垂下縁部43の内周側の全周または一部に形成され、一部に形成される場合は複数個所に形成される。
第1開口部11に保護フィルム30が貼着された密閉状態で蓋部材40を嵌合させる場合、図3に示すように、第1開口部11の外延フランジ部14に対して外側を被覆して嵌合(外嵌合)される。すなわち、蓋部材40の辺縁部42は垂下縁部43と天面凹部45とにより縦断面視逆U字状であり、嵌合に際して垂下縁部43が第1開口部11の外延フランジ部14の外周面側に近接または当接される。その際、垂下縁部43の縁突部44は、外延フランジ部14の下端部に対して係着されるため、蓋部材40の意図しない嵌合解除が防止される。なお、蓋部材40の外嵌合では、天面凹部45の下面が保護フィルム30に対して近接または当接となるため、第1開口部11に保護フィルム30が貼着されていても嵌合の妨げとならない。
第1開口部11に保護フィルム30が貼着されていない開封状態で蓋部材40を嵌合させる場合、図12に示すように、第1開口部11の開口壁部18に対して辺縁部42の天面凹部45が内接するように嵌合(内嵌合)される。すなわち、蓋部材40の天面凹部45は蓋天面41から下方へ凹んでいることにより、第1開口部11内へ進入して開口壁部18に内接される。その際、天面凹部45の下面は内段部15に載置された第2容器20の第2フランジ部24に当接され、さらに辺縁部42が外延フランジ部14に当接される。これにより、第1開口部11の密閉が可能である。
次に、当該二重容器1の使用例について説明する。二重容器1では、図3に示すように、第1容器10内に第2容器20が収容され、その内部に所定の液状物Wが充填されて、その液状物Wに食材Fが浸漬されている。充填される液状物Wの液量は、図示のように、第1容器10の内段部15(特に保持凹部17)より下方とされる。また、食材Fは第2容器20内に収容される。液状物Wとともに食材Fが収容された第1容器10の第1開口部11には保護フィルム30が貼着され、さらにその上部から蓋部材40が外延フランジ部14に対して外嵌合されている。
蓋部材40の嵌合が解除されて第1容器10から取り外された後、第1開口部11に貼着された保護フィルム30が剥離されて、図9に示すように、当該二重容器1は開封される。ここで、消費者(利用者)によりつまみ部26,26が把持され、第2容器20は第1容器10内から上方へ持ち上げられる。この時、第2容器20内に充填されていた液状物Wは、第2容器20の持ち上げに伴って液切り部25から排出される。そのため、液状物Wの液面より上方へ第2容器20が持ち上げられることにより、第2容器20内の液状物Wは液切りされて第1容器10内に残留される。なお、つまみ部26,26が第2容器20の第2開口部21の第2フランジ部24から上方へ突出されているため、持ち上げに際して消費者が液状物Wや食材F等の内容物に触れるおそれがなく、衛生的であるとともに消費者の指先を汚してしまうおそれがない。
持ち上げられた第2容器20は、図11に示すように、水平に90度回転されて、第1容器10の内段部15の幅広面部16,16上に載置される。ここで、図10に示すように、第2底部23の幅広第2フランジ部24a側の辺の長さL3は、幅広第2フランジ部24a,24a間の長さL2より長く形成されている。そのため、第2容器20は内段部15への載置に際して、図11に示すように、第1容器10の内段部15の幅広面部16,16間に架橋される。その際、第2容器20の第2底部23が内段部15の幅広面部16,16に設けられた保持凹部17,17に保持されるため、第2容器20は内段部15上で横ずれが抑制されて適切に位置決めされる。
このようにして第1容器10の内段部15に載置された第2容器20では、図11に示すように、第1容器10に残留した液状物Wの液面が保持凹部17より下方に位置しているため、液状物Wとの接触が回避される。そのため、第2容器20内に収容された食材Fに再度液状物Wが付着することがなく、適切な液切りが可能である。
また、第2容器20は、液切りされた食材Fを収容したまま第1容器10の内段部15に継続して載置可能であるため、第2容器20から直接食材Fの喫食が可能であるとともに、喫食に際して第2容器20を逐一第1容器10へ戻す必要がない。特に、第2底部23が内段部15の保持凹部17,17に保持されて横ずれが抑制されていることから、安定した状態での喫食が可能となる。
喫食後に第2容器20内に食材Fが残っている場合、食材の種類によっては風味の変化や変色等が発生するため、再度液状物Wに浸漬させて保存する必要がある。そこで、第1容器10の内段部15に載置された第2容器20は持ち上げられ、図12に示すように、水平に90度回転させて第1容器10内へ再度収容される。これにより、第2底部23の液切り部25から第2容器20内に液状物Wが流入されて、第2容器20内の食材Fが液状物Wに浸漬される。そして、蓋部材40を第1容器10の第1開口部11の開口壁部18に対して内嵌合させることにより、開封後の当該二重容器1が再度密閉される。
以上図示し説明したように、本考案の二重容器では、第1容器に収容された第2容器を持ち上げ、第1容器の内段部に載置させるだけで、第2容器に収容された食材の液切りを適切に行うことが可能である。また、第2容器は第1容器の内段部に継続して載置可能であるため、液切りされた食材を直接喫食可能であり、取り皿等の他の容器に移し替える必要がない。さらに、第1容器には液状物が残留されるため、第2容器を第1容器に収容しなおすだけで第2容器に残った食材を再度保存することが可能である。従って、当該二重容器にあっては、内容物の液切りや喫食、再度の保存等を極めて簡便な手順のみによって行うことができる。
なお、本考案の二重容器は、前述の実施形態のみに限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、図13に示す第2容器20Aでは、第2壁部22と第2底部23の双方に液切り部25(25a,25b)が形成される。第2壁部22の液切り部25aは、効率よく液切りするために、第2壁部22の低い位置(第2底部23近傍)に形成されることが好ましい。また図示しないが、第2底部に液切り部を形成せず、第2壁部のみに液切り部を形成してもよい。
さらに、前述の実施形態のつまみ部の代わりに、図13に示す第2容器20Aのように、指掛け部26a,26aを設けてもよい。指掛け部26aは、少なくとも1本の指を引っ掛けることができる形状であれば特に限定されるものではなく、図示のリング形状の他、鉤状等の適宜の形状とされる。
以上の通り、本考案の二重容器は、極めて簡便な手順によって加工食品の液切りや喫食、再保存等が可能である。従って、液中保存される加工食品用の容器としての使用に最適である。
1 二重容器
10 第1容器
11 第1開口部
12 第1壁部
13 第1底部
14 外延フランジ部
15 内段部
15a 段部開口部
16 幅広面部
17 保持凹部部
18 開口壁部
20 第2容器
21 第2開口部
22 第2壁部
23 第2底部
24 第2フランジ部
24a 幅広第2フランジ部
24b 切欠凹部
24c 幅広第2フランジ部以外の平面部
25 液切り部
26 つまみ部
30 保護フィルム
40 蓋部材
41 蓋天面
42 辺縁部
43 垂下縁部
44 縁突部
45 天面凹部
F 食材
W 液状物

Claims (8)

  1. 第1開口部と、第1壁部と、第1底部を備えた第1容器と、
    第2開口部と、第2壁部と、第2底部を備え、前記第1開口部を通じて前記第1容器の内部に収容される第2容器とを有し、
    前記第2容器は前記第1容器の内部から持ち上げ可能である二重容器において、
    前記第1容器の第1開口部の内縁側に前記第1壁部の上部と連設する内段部が備えられ、
    前記第2容器の前記第2壁部または前記第2底部のいずれかもしくは両方に液切り部が穿設され、
    持ち上げられた前記第2容器の前記第2底部が前記内段部に載置される
    ことを特徴とする二重容器。
  2. 前記内段部に保持凹部が形成されており、持ち上げられた前記第2容器の前記第2底部が前記保持凹部に載置される請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記第2容器の前記第2開口部につまみ部または指掛け部が備えられる請求項1または2に記載の二重容器。
  4. 前記第1容器の前記第1開口部の外縁に外延フランジ部が延設されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の二重容器。
  5. 前記第1容器の前記第1開口部に保護フィルムが貼着される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の二重容器。
  6. 前記第1容器の前記第1開口部を被う蓋部材が備えられる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の二重容器。
  7. 前記蓋部材の辺縁部は縦断面視逆U字状であり、前記蓋部材は前記第1容器の前記第1開口部の外側を被覆して嵌合する請求項6に記載の二重容器。
  8. 前記第1開口部と前記内段部との間に開口壁部が形成され、前記開口壁部に前記蓋部材の前記辺縁部が嵌合する請求項7に記載の二重容器。
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