JP3204921U - 壁つなぎ装置、及び養生支持構造 - Google Patents

壁つなぎ装置、及び養生支持構造 Download PDF

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阿部 和明
和明 阿部
佳男 ▲高▼木
佳男 ▲高▼木
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東都機材株式会社
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Abstract

【課題】作業効率の向上を図ることができる壁つなぎ装置を提供する。【解決手段】壁つなぎ装置1は、第1パイプ41と、該第1パイプに外挿される第2パイプ42と、第1パイプから延出されて立上がり壁90の内面90aに当接される第1当接部51と、第1当接部51と対向するように第2パイプから延出されて立上がり壁90の外面90bに当接される第2当接部52と、第1当接部51と第2当接部52とを所望の位置で固定する固定手段6と、を備え、固定手段6が、第1パイプから一方向とは反対の他方向に延出された延出部61と、第2パイプから延出部と対向するように立設される立設部62と、延出部と立設部とを貫通するボルト64と、立設部に固定されて、ボルト64の他端と立設部とを接続するナット65と、を有し、ボルト64は、その頭部67が、延出部61の立設板62から離れた側の面61Aに当接されている。【選択図】図4

Description

本考案は、壁つなぎ装置、及び養生支持構造に関する。
戸建住宅やマンション等の建築物の施工工事に仮設足場が構築されることがある。この仮設足場を建築物の周囲に配置する際に、当該仮設足場の転倒を防ぐための壁つなぎ取付金具が用いられる(例えば、特許文献1参照)。図6は、特許文献1に示された従来の壁つなぎ取付金具を一部断面で示す側面図である。
壁つなぎ取付金具は、図6に示すように、仮設足場102の壁つなぎ103を建物外壁104に取り付けるためのものであり、第1管体105と、これに嵌合されるとともに第1管体105に対して伸縮自在な第2管体106と、第1管体105と第2管体106の軸に沿って螺合される締付用ボルト107と、を備えている。第1管体105には、その軸方向の端部から、軸に直交する下向きに突出する挟持片108が設けられ、第2管体106には、第1管体105の挟持片108に対向する挟持片109が下向きに突設して設けられている。
このような壁つなぎ取付金具101は、挟持片108,109を建物外壁104間に位置付け、締付用ボルト107を回転させることで、両管体105,106を収縮させ、両挟持片108,109を建物外壁104に近付けて、挟着固定するように構成されている。
特開2012−082658号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の壁つなぎ取付金具101は、建物外壁104に取り付けられた状態で、締付用ボルト107が、建物外壁104の外側(仮設足場102側)に位置しているから、作業員が建物外壁104の内側(仮設足場102とは反対側)から締付用ボルト107を締付け作業をする際には、建物外壁104の外側に身を乗り出して作業しなければならず、作業効率が悪かった。
本考案の目的は、作業効率の向上を図るための壁つなぎ装置、及び養生支持構造を提供することにある。
上記目的は、以下の本考案によって解決される。
即ち、本考案は、立上がり壁を有する建築物の周囲に設けられる足場を前記立上がり壁に固定するための壁つなぎ装置であって、第1パイプと、該第1パイプに外挿される第2パイプと、前記第1パイプから当該第1パイプの軸方向に直交する一方向に延出されて前記立上がり壁の内面に当接される第1当接部と、前記第1当接部と対向するように前記第2パイプから延出されて前記立上がり壁の外面に当接される第2当接部と、前記第1当接部と前記第2当接部とを所望の位置で固定する固定手段と、を備え、前記固定手段が、前記第1パイプから前記一方向とは反対の他方向に延出された延出部と、前記第2パイプから前記延出部と対向するように立設される立設部と、前記延出部と前記立設部とを貫通するボルトと、前記立設部に固定されて、前記ボルトと螺合するナットと、を有し、前記ボルトは、その頭部が、前記延出部の前記立設部から離れた側の面に当接されていることを特徴とする壁つなぎ装置である。
これによれば、ボルトは、その頭部が、延出部の立設部から離れた面に当接され、延出部と立設部とを貫通するように螺合されているから、作業員がボルトの締付け作業をする際に、建築物の外側に身を乗り出して作業することがなくなる。
また、本考案においては、足場が、縦パイプ及び横パイプを組み合わせた枠組みを有して構成され、その軸が縦パイプと同じ方向に延在するように横パイプに支持される支持パイプと、第2パイプの軸方向の端部に固定されて支持パイプを内挿させる有底の管部材と、をさらに備えていてもよい。
これによれば、横パイプに支持された支持パイプを管部材に内挿させることで、これら管部材及び支持パイプを介して第2パイプと枠組みが固定される。
さらに、本考案においては、支持パイプと管部材とを連結し、支持パイプが管部材に内挿された状態で、管部材を支持パイプに対して保持させる連結保持具を備え、連結保持具が、管部材の下端に固定される下端固定部と、下端固定部から上方に延在する延在部と、該延在部の上端に設けられ、縮径することで支持パイプを締付ける環状の締付け金具を有し、支持パイプが管部材に内挿された状態で、締付け金具により、管部材が支持パイプに回転自在に保持されていてもよい。
このように管部材が支持パイプに回転自在に保持されていることで、壁つなぎ装置を立上がり壁の外面側に変位させることができるから、壁つなぎ装置を持ち上げた際に、壁つなぎ装置が上方階の立上がり壁に接触されることがなくなる。従って、壁つなぎ装置が枠組みに固定された状態のまま、壁つなぎ装置及び枠組みを移動することができる。即ち、ボルトを締付け反対方向に回転させ、伸縮部を伸長させ、第1当接部の立上がり壁の内面に対する当接を解除し、第2当接部の立上がり壁の外面に対する当接を解除する。そして、壁つなぎ装置を持ち上げて、支持パイプを軸として管部材を回転させて、壁つなぎ装置を立上がり壁の外面側に変位させる。この後、移動先の階の立上がり壁の位置で、支持パイプを軸として管部材を回転させて、第1当接部の立上がり壁の内面に当接させて、第2当接部の立上がり壁の外面に当接させることができる。
本考案の養生支持構造は、縦パイプ及び横パイプを縦パイプ及び横パイプを備えた枠組みと、該枠組みに取り付けられたネットと、請求項1又は請求項2に記載の壁つなぎ装置と、を備えている。
これによれば、壁つなぎ装置により、枠組みが建築物の立上がり壁に固定され、ネットが、建築物の周囲を覆うように枠組みに取り付けられていることで、建築物の周囲において、物品が落下することの防止を図ることができる。
本考案によれば、作業員がボルトの締付け作業をする際に、建築物の外側に身を乗り出して作業することがなくなり、安全性を確保しつつ、作業効率の向上を図ることができる。
本考案の一実施の形態にかかる養生支持構造を模式的に示す側面図であり、養生支持構造の組立て手順を説明するための図である。 図1に示された足場が壁つなぎ装置により立上がり壁に固定された状態を示す斜視図である。 図2に示された図を別の角度から見た斜視図である。 図1に示された立上がり壁の壁厚が最大であった場合において、(A)は、図2に示された壁つなぎ装置の一部断面を示す側面図であり、(B)は(A)のI方向から見た矢視図である。 図1に示された立上がり壁の壁厚が最小であった場合において、(A)は、図2に示された壁つなぎ装置の一部断面を示す側面図であり、(B)は(A)のII方向から見た矢視図である。 特許文献1に示された従来の壁つなぎ取付金具を一部断面で示す側面図である。
以下、本考案の例示的一態様である壁つなぎ装置を備えた養生支持構造を、図1〜図5を参照して説明する。
養生支持構造としての足場構造は、図1(A)(B)に示すように、建築物Bの周囲に構築される足場11(枠組み)と、当該建築物Bの周囲を覆うように足場11に取り付けられるネット12と、建築物Bの立上がり壁90、90Aと足場11とを固定するための壁つなぎ装置1と、を備えて構成されている。立上がり壁90は、建築物Bの外周に位置しているとともに、所定高さ及び所定の厚みを有して上方に立設されている。以下では、立上がり壁として、ベランダの床の先端部に位置する立上がり壁を一例として説明するが、立上がり壁として、屋上の端部に形成された手すり壁(パラペット)にも適用できる。
足場構造10は、図1(A)に示すように、建築物Bが建築施工される際に、その外壁の一部である1階部分、2階部分の各ベランダの床が建築された後、建築物Bの1階、2階に対応する足場構造10が構築される。また、2階、3階に対応する足場構造10は、図1(B)に示すように、1階、2階に対応する足場構造10を、例えばクレーンを用いて持ち上げて、2階部分、3階部分の各立上がり壁90Aに固定することで構築されている。
2階、3階に対応する足場構造10は、1階、2階に対応する足場構造10が移設されたものであるから、1階、2階に対応する足場構造10を、各立上がり壁90、90Aから取り外し、移設先の各立上がり壁90Aに取り付ける作業が生じるが、その際に、作業員が、立上がり壁90、90Aの外側に身を乗り出すことなく作業ができるように、本考案の壁つなぎ装置1は創作されたものである。ここで、本実施形態では、足場構造10が、建築物Bが新築施工される際に用いられる場合を一例として説明するが、建築物Bの外壁等の補修工事に用いることもできる。
足場11は、図1から図3に示すように、軸が略上下(鉛直)方向に延在するように支持されるとともに建築物Bの周囲に沿って間隔をあけて設けられた複数の縦パイプ13と、軸が略左右(水平)方向に延在するように支持されるとともに上下に間隔をあけて設けられた複数の横パイプ14と、縦パイプ13と横パイプ14とが交差した部分を固定する複数の固定具15と、を備えて格子状に構成されている。なお、本実施形態において、足場11は、複数の縦パイプ13と複数の横パイプ14と複数の固定具15と、を備えて構成されている。即ち、本実施形態において、足場11は、縦パイプ13に直交する足場板を有していない。しかしながら、本考案はこれに限定されるものではない。足場は、足場板を有して構成されていてもよい。
本実施形態では、図1等に示すように、縦パイプ13の軸方向(略鉛直方向)を矢印Yで示し、横パイプ14の軸方向(略水平方向の一方向)を矢印Xで示し、これら矢印Yと矢印Xとの双方に直交する方向)を矢印Zで示す。また、本実施形態では、矢印Y方向を「高さ方向」と記し、矢印X方向を「左右方向」と記し、矢印Z方向を「前後方向」と記す場合がある。
壁つなぎ装置1は、図2、図3に示すように、立上がり壁90に接続される略コ字状のクランプ部2と、足場11に接続される接続部3と、を備えて構成されている。立上がり壁90は、その厚さ方向(矢印Z方向)のうち、足場11とは反対側の面を「内面90a」と記し、内面90aと反対側の足場11に近接する面を「外面90b」と記し、内面90aと外面90bとの間に位置する面を「上面90c」と記す。なお、図2、図3において、後述の「連結保持具34」は省略されている。
クランプ部2は、図4(A)(B)に示すように、長尺状に設けられるとともに軸方向(矢印Z方向)に伸縮自在に構成された伸縮部4と、伸縮部4に接続されて進退自在に設けられ、進退することで互いの間に立上がり壁90を挟持する挟持部5と、挟持部5を所望の位置で固定する固定手段6と、を有して構成されている。
伸縮部4は、図4(A)(B)に示すように、四角筒状の内挿パイプ41(第1パイプ)と、この内挿パイプ41に外挿される四角筒状の外挿パイプ42(第2パイプ)と、を備えて構成されている。
外挿パイプ42は、上下に対向する一対の上板42A及び下板42Bと、左右に対向する一対の側板42C、42Cと、を有して構成されているとともに、内挿パイプ41を内挿させるように、一端42aに開口を有している。また、外挿パイプ42の他端は、後述する管部材32に溶接により接合(接続)されている。上板42Aは、図4(B)に示すように、一端42aにある一端縁と、他端にある他端縁42bと、これらを結ぶ側縁42c、42cを有している。
このような伸縮部4は、外挿パイプ42の一端42aにある開口から内挿パイプ41が内挿された状態で、外挿パイプ42の下板42Bが立上がり壁90の上面90cに当接され、軸方向(矢印Z方向)が立上がり壁90の厚さ方向(矢印Z方向)に沿うとともに伸縮部4の一端(内挿パイプ41の一端)が立上がり壁90の内面90a側に位置し、伸縮部4の他端(外挿パイプ42の他端)が立上がり壁90の外面90b側に位置するように設置される。
挟持部5は、図4(A)(B)に示すように、立上がり壁90の内面90aに当接する第1当接部51と、立上がり壁90の外面90bに当接する第2当接部52と、を備えている。
第1当接部51は、図4(A)(B)に示すように、略長方形状の板金が、短辺方向の端部同士が近付けられるように折り曲げられてL字状に形成されたものであり、長辺方向が高さ方向(矢印Y方向)に沿うように設置されている。第1当接部51は、立上がり壁90の内面90aに対向して設けられる長方形状の第1対向板53と、第1対向板53に対して垂直な第1垂直板54と、を有して構成されている。なお、第1当接部51は、第1対向板53と第1垂直板54とを有してL字状に形成されているが、本考案はこれに限定されるものではない。第1当接部は、第1対向板53のみから構成されていてもよく、第1垂直板54のみから構成されていてもよい。
第1対向板53には、その長辺方向(矢印Y方向)の略中央部に、内挿パイプ41の一端面が溶接により接合(接続)されている。また、第1対向板53は、内挿パイプ41に接続された部分より下方側の部分が、立上がり壁90の内面90aに当接され、内挿パイプ41に接続された部分より上方側の部分(以下、「延出板61」と記す)には、固定手段6の一部を構成するボルト64が貫通可能なボルト挿通孔61aが形成されている。
第2当接部52は、図4(A)(B)に示すように、略長方形状の板金が、短辺方向の端部同士が近付けられるように折り曲げられてL字状に形成されたものである。この第2当接部52は、その上端面が、外挿パイプ42の下板42Bの他端から僅かに離間した位置に、溶接により接合(接続)されている。こうして、第2当接部52は、長辺方向が高さ方向(矢印Y方向)に沿うように設置されている。また、第2当接部52は、その下端が、第1当接部51の下端よりも下方に位置するような寸法に形成されている。第2当接部52は、立上がり壁90の外面90bに対向して設けられる第2対向板55と、第2対向板55に対して垂直な第2垂直板56(図4(A)に示す)と、を有して構成されている。なお、第2当接部52は、第2対向板55と第2垂直板56とを有してL字状に形成されているが、本考案はこれに限定されるものではない。第2当接部は、第2対向板55のみから構成されていてもよく、第2垂直板56のみから構成されていてもよい。
固定手段6は、図4(A)(B)に示すように、第1対向板53の一部であるとともに内挿パイプ41に接続された部分より上方側に位置する延出板61(延出部)と、この延出板61に対向するように外挿パイプ42の上板42Aから立設する立設板62(立設部)と、延出板61と立設板62とを貫通するボルト64と、ボルト64に螺合されることで立設板62と該ボルト64とを固定するためのナット65と、を備えて構成されている。
立設板62は、外挿パイプ42の上板42Aの一端42aに設けられている。この立設板62には、図4(B)に示すように、第1対向板53の一部である延出板61に形成されたボルト挿通孔61aと対向する位置に、ボルト連通孔62aが形成されている。
また、立設板62には、図2に示すように、外挿パイプ42の上板42Aの側縁42cから立設して設けられて当該立設板62を補強するための補強板63が設けられている。補強板63及び立設板62は、一枚の長方形状の板金が、補強板63及び立設板62の境界位置で折り曲げられてL字状に形成されたものであり、立設板62は、外挿パイプ42の上板42Aの一端縁42aの全長に溶接により接合(接続)され、補強板63は、外挿パイプ42の上板42Aの側縁42cの全長に溶接により接合(接続)され、これら立設板62及び補強板63は、外挿パイプ42と連続性を持つ一体化された1つの部材となるように構成されている。立設板62の左右寸法(矢印X方向)と、第1対向板53の左右寸法は、略同じ寸法と成るように形成され、補強板63と第1垂直板54とは、略同一平面上に位置するように設けられている。また、補強板63の他端(立上がり壁90の外面90b側の端)は、後述する管部材32に溶接により接合(接続)されている。
ボルト64は、図4(A)に示すように、外周面に雄ねじが切られた軸部66と、軸部66の一端に設けられた頭部67と、を一体に有して構成されている。ボルト64は、頭部67が、延出板61の立設板62とは反対側の面61Aに当接され、軸部66の他端が、第1対向板53のボルト挿通孔61aと立設板62のボルト連通孔62aを貫通しつつ、ナット65に螺合されている。
ナット65は、ボルト64の軸部66に螺合されるように雌ねじが切られた内周面を有して構成されている。このナット65は、その内縁が、立設板62に形成されたボルト連通孔62aの内縁に重なるように、立設板62の第1対向板53から離れた側の面62Aに固定されている。
このような固定手段6は、図4(A)に示すように、ボルト64がナット65に螺合された状態で、ボルト64が締付け方向に回転されることにより、伸縮部4の軸寸法(矢印Z方向の寸法)が短くなるように、内挿パイプ41と外挿パイプ42との重なり部分Cの長さが大きくなるように変位され、ボルト64が締付け反対方向に回転されることにより、伸縮部4の軸寸法が長くなるように、内挿パイプ41と外挿パイプ42との重なり部分Cの長さが小さくなるように変位される。このようにして、伸縮部4が伸縮されることにより、第2当接部52に対して第1当接部51が進退され、第1対向板53が立上がり壁90の内面90aに当接し、第2対向板55が立上がり壁90の外面90bに当接する。こうして、挟持部5により、立上がり壁90が挟持される。
接続部3は、図4(A)に示すように、縦パイプ13の軸と略平行になるように横パイプ14に支持される短尺パイプ31(支持パイプ)と、該短尺パイプ31を内挿させることで、短尺パイプ31の下端を支持する管部材32と、管部材32の下端32aの開口を塞ぐ平板部33と、短尺パイプ31と管部材32とを連結し、短尺パイプ31が管部材32に内挿された状態で、管部材32を短尺パイプ31に対して保持させる連結保持具34と、を有して構成されている。
短尺パイプ31は、軸寸法(矢印Y方向)が、管部材32の軸寸法の2倍程度となるように形成される。また、短尺パイプ31は、図1に示すように、その上端が、支持手段16(図1(A)(B))を用いて横パイプ14に支持されている。
管部材32は、図4(B)に示すように、長方形状の4つの平面から成る外周面32Aと、一定の曲率を有する曲面から成る内周面32Bとを有して構成されている。管部材32は、短尺パイプ31が内挿された状態で、当該短尺パイプ31を軸として回転自在となるように形成されている。この管部材32は、軸寸法が、補強板63の上端63aから第2当接部52の下端52aまでの寸法と略等しい寸法となるように形成されている。また、管部材32の下端32aが、第2当接部52の下端52aと、略等しい高さ位置となるように形成されている。
平板部33は、管部材32の下端32aの開口を塞ぎつつ、第2当接部52の下端52aに溶接により接合(接続)されている。
連結保持具34は、図4(A)に示すように、縮径されることで短尺パイプ31を締付ける環状の締付け金具35と、平板部33の一部であり管部材32の下端32aの開口を塞ぐ部分33Aに重なる重ね板36(下端固定部)と、この重ね板36の端部から折れ曲がって、管部材32の軸方向に沿って上方に延在する延在部37と、を一体に有して構成されている。延在部37は、その下端が重ね板36に重ねられた状態でピン38を用いて固定され、上端には締付け金具35が接合(接続)されている。締付け金具35は、管部材32より上方側に離間した位置で短尺パイプ31を保持している。締付け金具35により、短尺パイプ31が締め付けられた状態で、短尺パイプ31は管部材32に対して回転自在に設けられているとともに、上下方向の相対的な位置ずれをしない程度に保持される。
このような連結保持具34は、延在部37の上端において、締付け金具35により短尺パイプ31が保持され、延在部37の下端において、重ね板36により管部材32の底が支持されている。これによれば、足場構造10をクレーンを用いて持ち上げる際に、管部材32が短尺パイプ31とともに持ち上げられる。
続いて、足場構造10の組立て手順について説明する。まず、短尺パイプ31を、支持手段16(図1に示す)を用いて横パイプ14に支持させる。また、ボルト64を締付け反対方向に回転して、第1当接部51と第2当接部52との間隔が立上がり壁90の壁厚よりも大きくなるようにしておく。
次に、管部材32の上端を短尺パイプ31の下端に近付けて、短尺パイプ31を管部材32に内挿する。この後、伸縮部4の軸方向が、立上がり壁90の厚さ方向(矢印Z方向)に沿うように、第1当接部51と第2当接部52との間に、立上がり壁90を位置付ける。又は、第1当接部51と第2当接部52との間に、立上がり壁90を位置付けた後、短尺パイプ31を管部材32に内挿してもよい。この時、第1当接部51の第1対向板53は、立上がり壁90の内面90aに対向し、第2当接部52の第2対向板55は、立上がり壁90の外面90bに対向している。
そして、ボルト64を締付け方向に回転して、第1当接部51と第2当接部52とを互いに近付ける。第1当接部51の第1対向板53が立上がり壁90の内面90aに当接し、第2当接部52の第2対向板55が立上がり壁90の外面90bに当接する。こうして、第1当接部51及び第2当接部52が立上がり壁90を挟持する。この際、ボルト64は、その頭部67が、延出板61の面61Aに当接され、延出板61と立設板62とを貫通するように螺合されているから、作業員がボルト64の締付け作業をする際に、建築物Bの外側に身を乗り出して作業することがなくなる。従って、安全性を確保しつつ、作業効率の向上を図ることができる。
この後、締付け金具35を用いて、短尺パイプ31を締め付けつつ、重ね板36を平板部33に重ねてピン38を用いて、重ね板36を平板部33とを固定する。こうして、壁つなぎ装置1は、クランプ部2により建築物Bの立上がり壁90が挟持されるとともに、接続部3により足場11に接続される(以下、組付け状態と記す)。このようにして、足場11を、壁つなぎ装置1を介して建築物Bの立上がり壁90に固定する。最後に、足場11に、建築物Bの周囲を覆うようにネット12を取り付ける。こうして、足場構造10が完成する。
このようにして図1(A)に示すように、足場構造10が構築された後、足場構造10を、図1(B)に示すように、例えばクレーンを用いて持ち上げて、2階部分、3階部分の各立上がり壁90Aに移設する際には、ボルト64を締付け反対方向に回転させ、伸縮部4を伸長させ、第1当接部51の立上がり壁90の内面90aに対する当接を解除し、第2当接部52の立上がり壁90の外面90bに対する当接を解除する。壁つなぎ装置1が足場11に固定された状態のまま、壁つなぎ装置1及び足場11をクレーンを用いて持ち上げる。この後、短尺パイプ31を軸として管部材32を回転させ、第1当接部51に立上がり壁90の上方を跨がせて、壁つなぎ装置1を立上がり壁90の外面90b側に変位させる。
このように、管部材32が短尺パイプ31に回転自在に設けられていることで、壁つなぎ装置1を立上がり壁90の外面90c側に変位させることができるから、壁つなぎ装置1を持ち上げた際に、壁つなぎ装置1が移動先の立上がり壁90Aに接触されることがなくなる。従って、壁つなぎ装置1が足場11に固定された状態のまま、壁つなぎ装置1及び足場11を移動することができる。
この後、移動先の階の立上がり壁90Aの位置で、短尺パイプ31を軸として管部材32を回転させ、第1当接部51に立上がり壁90の上方を跨がせて、第1当接部51と立上がり壁90の内面90aとを対向させ、第2当接部52と立上がり壁90の外面90bとを対向させ、ボルト64を締付け方向に回転させて、第1当接部51の立上がり壁90の内面90aに当接させ、第2当接部52を立上がり壁90の外面90bに当接させる。このようにして、壁つなぎ装置1を用いて、足場11と移動先の階の立上がり壁90Aとを固定する。
ここで、図4は、立上がり壁90の壁厚T1が最大であった場合(壁厚250mm)において、(A)は、壁つなぎ装置1の一部断面を示す側面図であり、(B)は(A)のI方向から見た矢視図であり、図5は、立上がり壁90の壁厚T2が最小であった場合(壁厚150mm)において、(A)は、壁つなぎ装置1の一部断面を示す側面図であり、(B)は(A)のII方向から見た矢視図である。即ち、本考案の壁つなぎ装置1は、壁厚が150mm以上250mm以下の立上がり壁90に用いられるものである。
このような壁つなぎ装置1は、図4(A)に示すように、内挿パイプ41の軸寸法L1が240mm、外挿パイプ42の外径寸法L2が60mm、補強板63の高さ寸法L3が75mm、立設板62の第1対向板53側の面から補強板63の他端までの寸法L4が230mm、第1当接部51の矢印Z方向の寸法L5が65mm、第1当接部51の高さ寸法L6が235mm、管部材32の中心軸から、第2当接部52の第2対向板55までの寸法L7が125mm、内挿パイプ41の下端から第1当接部51の下端までの寸法L8が100mm、管部材32の上端から平板部33の下面までの寸法L9が345mmとなるように形成した。
図4(A)に示すように、壁つなぎ装置1は、立上がり壁90の壁厚が250mmであった場合には、内挿パイプ41の外挿パイプ42から露出した軸寸法L10が115mmとなるように形成され、図5(A)に示すように、壁つなぎ装置1は、立上がり壁90の壁厚が150mmであった場合には、内挿パイプ41の外挿パイプ42から露出した軸寸法L11が15mmとなるように形成されている。なお、本実施形態において、上記各寸法等はあくまでも一例であり、本考案においては用途に応じて適宜設計すればよい。
また、上述した実施形態では、内挿パイプ41及び外挿パイプ部42それぞれが角筒状に形成されている一例について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。これらの内挿パイプ及び外挿パイプ部それぞれは円筒状に形成されていてもよい。また、上述した実施形態では、内挿パイプ41が外挿パイプに内挿される一例について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。外挿パイプが内挿パイプに外挿されるように構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、ボルト64が貫通される延出板61(延出部)及び立設板62(立設部)は、組付け状態において伸縮部4の上方側に位置しているが、本考案はこれに限定されるものではない。延出板61及び立設板62は、組付け状態において伸縮部4の側方側(矢印X方向)に位置していてもよい。この場合には、第1当接部は、第1対向板53と第1垂直板54との境界位置で曲げられることなく平板状に設けられ、立設部は、外挿パイプ42の側板42Cから側方(矢印X方向)に立設して設けられていてもよい。
前述した実施形態は本考案の好ましい形態を示したに過ぎず、本考案は、これら実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本考案の骨子を逸脱しない範囲で種々改変して実施することができる。かかる改変によってもなお本考案の養生支持構造及び、壁つなぎ装置の構成を具備する限り、勿論、本考案の範疇に含まれるものである。
1 壁つなぎ装置
6 固定手段
10 足場構造(養生支持構造)
11 足場(枠組み)
12 ネット
13 縦パイプ
14 横パイプ
31 短尺パイプ(支持パイプ)
32 管部材
34 連結保持具
35 締付け金具
36 重ね板(下端固定部)
37 延在部
41 内挿パイプ(第1パイプ)
42 外挿パイプ(第2パイプ)
51 第1当接部
52 第2当接部
61 延出板(延出部)
62 立設板(立設部)
64 ボルト
67 ボルトの頭部
68 ナット
90 立上がり壁
90a 立上がり壁の内面
90b 立上がり壁の外面
B 建築物

Claims (4)

  1. 立上がり壁を有する建築物の周囲に設けられる足場を前記立上がり壁に固定するための壁つなぎ装置であって、
    第1パイプと、
    該第1パイプに外挿される第2パイプと、
    前記第1パイプから当該第1パイプの軸方向に直交する一方向に延出されて前記立上がり壁の内面に当接される第1当接部と、
    前記第1当接部と対向するように前記第2パイプから延出されて前記立上がり壁の外面に当接される第2当接部と、
    前記第1当接部と前記第2当接部とを所望の位置で固定する固定手段と、を備え、
    前記固定手段が、前記第1パイプから前記一方向とは反対の他方向に延出された延出部と、
    前記第2パイプから前記延出部と対向するように立設される立設部と、
    前記延出部と前記立設部とを貫通するボルトと、
    前記立設部に固定されて、前記ボルトと螺合するナットと、を有し、
    前記ボルトは、その頭部が、前記延出部の前記立設部から離れた側の面に当接されていることを特徴とする壁つなぎ装置。
  2. 前記足場が、縦パイプ及び横パイプを組み合わせた枠組みを有して構成され、
    その軸が前記縦パイプと同じ方向に延在するように前記横パイプに支持される支持パイプと、
    前記第2パイプの軸方向の端部に固定されて前記支持パイプを内挿させる管部材と、をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の壁つなぎ装置。
  3. 前記支持パイプと前記管部材とを連結し、前記支持パイプが前記管部材に内挿された状態で、前記管部材を前記支持パイプに対して保持させる連結保持具を備え、
    前記連結保持具が、前記管部材の下端に固定される下端固定部と、
    前記下端固定部から上方に延在する延在部と、
    該延在部の上端に設けられ、縮径することで前記支持パイプを締付ける環状の締付け金具を有し、
    前記支持パイプが前記管部材に内挿された状態で、前記締付け金具により、前記管部材が前記支持パイプに回転自在に保持されていることを特徴とする請求項2に記載の壁つなぎ装置。
  4. 縦パイプ及び横パイプを備えた枠組みと、
    該枠組みに取り付けられたネットと、
    請求項1乃至請求項3のうち何れか一項に記載の壁つなぎ装置と、を備えたことを特徴とする養生支持構造。
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