JP3204474B2 - 利得結合分布帰還型半導体レーザとその作製方法 - Google Patents
利得結合分布帰還型半導体レーザとその作製方法Info
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Description
帰還型半導体レーザに関し、特に利得結合によって単一
モード動作をする利得結合分布帰還型半導体レーザ構造
とその作製方法に関する。
レーザが知られている。導波路の等価屈折率が周期Λで
変調を受けたブラッグ導波路においては、ブラッグ波長
近傍の光は前進波と後進波が結合し、反射される。この
導波路に利得がある場合、レーザ発振が起こるが、その
波長はブラッグ波長とはならず、ストップバンドの外側
の縦モードでの単一モード発振をすることになる。
に、レーザ中央部において回折格子の位相をシフトさせ
る構造を導入して、ブラッグ条件の波長のモードを発振
させる方法が知られている。位相シフト量はブラッグ波
長の1/4になるように決めることが多いが、位相シフ
ト回折格子の作製には複雑な工程が必要となるという問
題があった。
還型レーザには以下に述べるような、原理的な問題点が
存在している。分布帰還レーザの単一モード動作は空間
的ホールバーニングや端面の反射によって影響を受け易
く、また戻り光による影響も受け易い。また、高速変調
時にはチャーピングを受け、線幅の増大を招いてしま
う。
合分布帰還型レーザが提案されている。利得結合の利点
は、位相シフト構造を導入することなくブラッグ条件で
の単一モード動作が可能であること、戻り光に対して屈
折率結合と比べて影響を受けにくいこと、チャープ量が
少なくなること、ファセット面の位相位置による分留ま
りの低下がないことである。たとえば、活性層上部に吸
収体を周期的に作製し、周期的な吸収損失を与えること
で、利得結合動作をさせる構造が、Applied P
hysics Letters. Vol.55,N
o.16,pp.1606−1608において提案され
ている。
増大によって発振しきい値が上昇するという問題点があ
った。また、IEEE Journal of qua
ntum electronics. Vol.27,
No.6,pp.1724−1731においては、Al
GaAs系の2次の回折格子の上にバッファ層と活性層
を再成長して作製した利得結合分布帰還型レーザが提案
されている。しかし、この構造においては、再成長界面
が活性層近傍にあるために低しきい値化が容易でない、
活性層に量子井戸構造を導入することが難しいなどの問
題点を有していた。
き、再成長界面を活性層から離れたところに設定できる
ので再成長界面における再結合電流を少なくでき、また
活性層に量子井戸構造を用いることができるので設計の
自由度が大きい、利得結合によって単一モード動作をす
る利得結合分布帰還型半導体レーザ、及びその作製方法
を提供することにある。
持つ面で囲まれた第1の周期形状の上にエピタキシャル
成長を行う際に、Si等のIV族元素を不純物として用
いると成長の面方位によってpとn両方の導電型が現れ
ることを利用して、活性層近傍に第1の導電型と第2の
導電型の交互に配列した層を設け、この層を注入電流狭
窄層として用いて活性層への電流注入を不均一に行い、
利得の周期構造を形成することで、利得結合動作する分
布帰還レーザ構造とすることに特徴がある。また、本発
明はその作製法である。
て少なくとも2つ以上の異なる指数を持った結晶面から
なる回折格子を形成し、ここに気相のエピタキシャル成
長法を用いて再成長を行う。ここで不純物として両性不
純物として知られるIV族元素を用いて、成長条件を制
御することで、下地の面方位に応じてpとn両方の導電
型が得られるので、この層を電流狭窄層としてレーザ構
造を形成する。電流狭窄層の周期は回折格子の周期によ
って定まり、これによって電流注入時のキャリア密度は
導波方向に沿って周期的に変調を受ける。キャリア密度
の変調によって、導波路の屈折率と利得に周期的な変調
が与えられるので、導波路はブラッグ導波路となり、発
振しきい値以上で単一モード動作する。
子井戸構造を利用できるので、従来の構造に比べて低し
きい値化が可能である、量子井戸のパラメータを制御す
ることで発振波長のチューニングができる、TMモード
での発振を抑圧できる、歪構造の導入による狭スペクト
ル化が可能である、という利点を有している。
ヘテロ構造の単一モード分布帰還レーザを示す。以下
に、詳細な構造と作製法について図面を用いて説明す
る。
のn−GaAs(001)基板101上に、0.5μm
のn−GaAsバッファ層102が形成され、その上に
SiドープAl0.5Ga0.5Asクラッド層103を1.
5μm形成している。次に、100nm厚の光閉じ込め
領域であるSiドープAl0.3Ga0.7As104を積層
し、この上に活性層である多重量子井戸105が形成さ
れている。この多重量子井戸105は、10nm厚のア
ンドープAl0.3Ga0.7Asのバリア層と6nm厚のア
ンドープGaAsの井戸層の5回ずつの繰り返しからな
る。この上に上部の光閉じ込め領域であるBeドープA
l0.3Ga0.7As層106を100nm形成し、さらに
BeドープAl0.4Ga0.6Asのキャリアブロック層1
07を40nm形成している。この上に光ガイド層とし
てBeドープのAl0.15Ga0.85As層108を形成
し、第1回目の成長を終了する。
渉露光法によって、ピッチ250nmのレジストパター
ンを形成し、エッチングによってグレーティング109
を形成する。これは、発振波長830nm付近のAlG
aAs系レーザにとっては2次の回折格子となる。この
とき、グレーティング109の溝の方向は(1−10)
方向とし、硫酸系のエッチャントを用いたウエットエッ
チング、あるいはドライエッチング後の硫酸系のエッチ
ャントによる軽いウエットエッチングによって、図1
(b)に示したように、(111)A面110、111
からなる傾斜部と(001)面112からなる平坦部を
形成する。
グとECR(electron cyclotron
resonance)水素プラズマ処理によって、レジ
スト残渣と表面の酸化物を除去した後、この上に、原料
に有機金属とAsH3とを用い、ドーパントとして固体
Siを用いたCBE(chemical beamep
itaxy)法でSiドープのAl0.15Ga0.85As層
を0.2μm成長させて電流狭窄層113とする(図1
(c))。成長条件を選べば、SiドープのAlGaA
s層は下地の面方位に従って導電型が異なる。すなわ
ち、(100)面上ではn型114となり、(111)
A面上ではp型115となるので、図1(c)に示した
ように、回折格子109のピッチと同じピッチでp型と
n型のAlGaAs層115、114を並べることがで
きる。この上にBeドープAl0.5GaAs0.5クラッド
層116を1.5μm形成し、この上にBeドープGa
Asのキャップ層117を0.5μm形成する。
トリソグラフィ手法を用いて、エッチングによりストラ
イプを形成し、サイド部をp−Al0.4Ga0.6As11
8とn−Al0.4Ga0.6As119で埋込み、上部p側
電極120と下部n側電極121を形成し、横方向の閉
じ込めを行って横単一モード化を実現している。
流注入時に電流狭窄層のp型部115は電流の経路とな
り、n型部114は電流阻止部として働く。また、p−
n接合部のポテンシャルの曲がりは、上部光ガイド層1
08と活性層105のポテンシャルをわずかに曲げるの
で、活性層105へ注入される正孔は拡散によって広が
るもののポテンシャル差によって弱く閉じ込められてお
り、不均一に注入されることになり、周期的に変調を受
けた密度分布を持つ。
ア密度の分布を示す。キャリアの密度分布によって、活
性層105の利得と等価屈折率は変調を受けることにな
る。また、電流狭窄層113とクラッド層116界面の
凹凸によって導波路の等価屈折率は変調を受けている。
また、電流狭窄層113における導電型の違いも屈折率
の違いを招くが、この違いは構造的な変調による屈折率
変調量に比べて小さい。こうして、構造的要因と、不均
一注入によってブラッグ導波路が形成され、安定した単
一縦モード発振が実現される。
メサ幅2μmの素子において、発振しきい値が約10m
Aとなり、波長835nmの単一モード発振が確認され
た。本実施例においては、キャリアブロック層107が
再成長界面での再結合を防ぎ、低しきい値化に貢献して
いる。
に、埋め込みヘテロ構造を用いたが、量子井戸構造の活
性層を持つレーザに適用できる、その他の公知のキャリ
ア閉じ込め型導波構造を形成しても良い。また、2次の
回折格子109の形状は、図1(b)に示した形状に限
定されるものではなく、n−AlGaAsとp−AlG
aAsを同時に成長できるような異なる結晶面を露出し
ていれば良く、たとえば図3に示したような形状であっ
ても良い。図3では、図1の各部を示す番号に100を
加えた番号で、図1の各部に対応する部分を示してい
る。
活性層よりも下に電流狭窄層をもうけた構造の利得結合
分布帰還型半導体レーザを示す。以下に、詳細な構造と
作製法を説明する。
のn−GaAs(001)基板301上に、0.5μm
のn−GaAsバッファ層302が形成され、その上に
SiドープAl0.5Ga0.5Asクラッド層303を1.
5μm形成している。次に、100nm厚のSiドープ
Al0.2Ga0.8As光ガイド層304を積層する。
渉露光法によって、ピッチ250nmのレジストパター
ンを形成し、エッチングによって2次グレーティング3
05を形成する。このとき、グレーティングの溝の方向
は(1−10)方向とし、硫酸系のエッチャントを用い
たウエットエッチング、あるいはドライエッチング後の
硫酸系のエッチャントによる軽いウエットエッチングに
よって、図4(b)に示したように(111)A面から
なる傾斜部306、307と(001)面からなる平坦
部308を形成することは、第1の実施例と同じであ
る。
ーニングとプラズマ処理によって、レジスト残渣と表面
の酸化物を除去した後、この上にMBE法でSiドープ
のAl0.2Ga0.8As層を0.2μm成長させて電流狭
窄層309とする(図4(c))。成長条件を選べば、
SiドープのAlGaAs層は下地の面方位に従って導
電型が異なるので、(100)面上ではn型導電層31
0、(111)A面上ではp型ブロック層311が形成
される。
nドープのAl0.2Ga0.2As層312を0.2μm形
成し、さらに活性層であるノンドープGaAs層313
が0.1μm形成されている。この上に、上部の光閉じ
込め領域であるBeドープAl0.2Ga0.8As層314
を100nm形成し、さらにBeドープAl0.5Ga0.5
Asのクラッド層315を1.5μm形成している。こ
の上に、BeドープGaAsのキャップ層316を0.
5μm形成している(図4(c))。
ずn型となるので、下側の光閉じ込め層312の導電型
はn型となっている。
向の導波構造と、キャリアの閉じ込め構造、上部p電
極、下部n電極を形成し、単一モードレーザとしてい
る。
ック層311になっており、注入される電子に対して電
流狭窄をおこなうことが特徴である。また、活性層31
3に凹凸が生じるので、第1の実施例に比べて屈折率結
合係数の変調も同時に大きくなっている。単一モード動
作の作用については第1の実施例と同じである。
lGaAs系半導体レーザにおいて1次の結合をする分
布帰還型半導体レーザを示す。以下に、詳細な構造と作
製法について説明していく。
のn−GaAs(001)基板401上に0.5μmの
n−GaAsバッファ層402が形成され、その上にS
iドープAl0.5Ga0.5Asクラッド層403を1.5
μm形成している。次に、404は100nm厚の光閉
じ込め領域であるSiドープAl0.3Ga0.7Asであ
り、この上に活性層である多重量子井戸405が形成さ
れている。この多重量子井戸405は、10nmのアン
ドープAl0.3Ga0.7Asのバリア層と6nmのアンド
ープGaAsの井戸層の5回ずつの繰り返しからなる。
この上に、上部の光閉じ込め領域であるBeドープAl
0.3Ga0.7As層406を100nm形成し、さらにB
eドープAl0.4Ga0.6Asのキャリアブロック層40
7を40nm形成している。この上に、光ガイド層とし
てBeドープのAl0.15Ga0.85As層408を形成
し、第1回目の成長を終了する。
渉露光法によって、ピッチ250nmのレジストパター
ンを形成し、エッチングによって2次グレーティング4
09を形成する。溝の方向は(1−10)方向とする。
本実施例においては、ドライエッチング後の硫酸系のエ
ッチャントによる軽いウエットエッチングによって、図
5(b)に示したように(111)A面410、411
からなる傾斜部と(001)面412、413からなる
平坦部を形成し、全体として台形形状のグレーティング
409とする。ここでキャリアの拡散の効果を考慮にい
れて、上側の平坦部413を下側の平坦部412よりも
広くなるようにエッチング条件を制御している。
とプラズマ処理によって、レジスト残渣と表面の酸化物
を除去した後、この上に、原料に有機金属とアルシンA
sH3を用いたCBE法でSiドープのAl0.2Ga0.8
As層を0.2μm成長させて電流狭窄層414とす
る。
し、p型415とn型416のAlGaAs層を並べる
ことができるのは第1の実施例と同じ(図5(c)参
照)であるが、図5(d)に示したように、電流注入時
のキャリア密度の変調の周期λがもとの回折格子の周期
Λの1/2となるのが本実施例の特徴である。
0.5Asクラッド層417を1.5μm形成し、この上
にBeドープGaAsのキャップ層418を0.5μm
形成する。 このウェハに、第1の実施例と同様の横方
向の導波構造と、キャリアの閉じ込め構造、上部p電
極、下部n電極を形成し、単一モードレーザとしてい
る。
(111)A基板を用いたAlGaAs系半導体レーザ
に対して本発明を適用した分布帰還型半導体レーザを示
す。以下に、詳細な構造と作製法について説明してい
く。
プのn−GaAs(111)基板501上に、0.5μ
mのn−GaAsバッファ層502が形成され、その上
にSiドープAl0.5Ga0.5Asクラッド層503を
1.5μm形成している。次に、504は100nm厚
の光閉じ込め領域であるSiドープAl0.3Ga0.7As
であり、この上に活性層である多重量子井戸505が形
成されている。この多重量子井戸は、10nmのアンド
ープAl0.3Ga0.7Asのバリア層と6nmのアンドー
プGaAsの井戸層の5回ずつの繰り返しからなる。こ
の上に、上部の光閉じ込め領域であるBeドープAl
0.3Ga0.7As層506を100nm形成し、さらにB
eドープAl0.4Ga0.6Asキャリアブロック層507
を40nm形成している。この上に、光ガイド層として
BeドープのAl0.15Ga0.85As層508を形成し、
第1回目の成長を終了する。
干渉露光法によって、ピッチ250nmのレジストパタ
ーンを形成し、エッチングによって2次グレーティング
509を形成する。溝の方向は(1−10)方向とす
る。本実施例においては、ドライエッチング後の硫酸系
のエッチャントによる軽いウエットエッチングによっ
て、図6(b)に示すように、(001)面からなる傾
斜部510と(110)面からなる傾斜部511と(1
11)面からなる平坦部512を形成し、全体として非
対称形状のグレーティング509とする。
ーニングとプラズマ処理によって、レジスト残渣と表面
の酸化物を除去した後、この上に、原料に有機金属とア
ルシンを用いたCBE法でSiドープのAl0.2Ga0.8
As層を0.2μm成長させて電流狭窄層513とす
る。
し、p型514とn型515のAlGaAs層を並べる
ことができるのは第1の実施例と同じであるが、平坦部
上にp型層514が形成されて電流の経路となる点が本
実施例の特徴である。
ラッド層516を1.5μm形成し、この上にBeドー
プGaAsのキャップ層517を0.5μm形成する。
このウェハに、第1の実施例と同様の横方向の導波構造
と、キャリアの閉じ込め構造、上部p電極、下部n電極
を形成し、単一モードレーザとしている。
lGaAs系単一モード分布帰還レーザの別の形態を示
す。以下に、詳細な構造と作製法について説明してい
く。
プのn−GaAs(001)基板601上に、0.5μ
mのn−GaAsバッファ層602が形成され、その上
にSiドープAl0.5Ga0.5Asクラッド層603を
1.5μm形成している。次に、604は100nm厚
の光閉じ込め領域であるSiドープAl0.3Ga0.7As
であり、この上に活性層である多重量子井戸605が形
成されている。この多重量子井戸605は、10nmの
アンドープAl0.3Ga0.7Asのバリア層と6nmのア
ンドープGaAsの井戸層の5回ずつの繰り返しからな
る。この上に、上部の光閉じ込め領域であるBeドープ
Al0.3Ga0.7As層606を100nm形成し、さら
にBeドープAl0.4Ga0.6Asのキャリアブロック層
607を120nm形成して第1回目の成長を終了す
る。
干渉露光法によって、ピッチ250nmのレジストパタ
ーンを形成し、エッチングによって2次グレーティング
608を形成する。溝の方向は(1−10)方向とす
る。硫酸系のエッチャントにウエットエッチングによっ
て、図7(b)に示したように、(111)A面60
9、610からなる傾斜部と上部光閉じ込め層606の
露出した(001)面611からなる平坦部を形成し、
グレーティングとする。このとき、光閉じ込め層606
のAl混晶比とキャリアブロック層607のAl混晶比
の違いによって、エッチングレートが変わるのでグレー
ティング形状の作製がきわめて容易である。
とプラズマ処理によって、レジスト残渣と表面の酸化物
を除去した後、この上に、原料に有機金属とアルシンを
用いたCBE法でSiドープのAl0.4Ga0.6As層を
0.2μm成長させて電流狭窄層612とする。
し、p型AlGaAsの電流注入部613とn型AlG
aAsの電流阻止層614を並べることができるのは第
1の実施例と同じ(図7(c))であるが、再成長界面
での再結合は以下の機構によって抑えられる。(11
1)A面上にp型AlGaAsを成長した電流注入部6
13では、キャリアブロック層607の働きで再成長界
面に電子が注入されるのを阻止している。上部光閉じ込
め領域部606上にn型AlGaAsを成長した電流阻
止部614では、再成長界面にp−n接合が形成され内
部電界によってキャリアが吐き出されているので、再結
合が少なくなっている。
クラッド層615を1.5μm形成し、この上に、Be
ドープGaAsのキャップ層616を0.5μm形成す
る。このウェハに第1の実施例と同様の横方向の導波構
造と、キャリアの閉じ込め構造、上部p電極、下部n電
極を形成し、単一モードレーザとしている。
aAs基板上の結晶成長をもちいて、AlGaAs系半
導体レーザを形成する例を説明してきた。しかし、p−
GaAs基板上にレーザを構成しても、電流狭窄層での
ブロック層と電流透過部が入れ替わるだけであり、その
構成、動作については以上の説明から容易に理解でき
る。また、AlGaAs系半導体レーザに限って説明し
てきたが、本発明の構成はIII−V族化合物半導体に
よるレーザであって、MBE法あるいはMOMBE法で
気相成長できる材料系であればよく、たとえば、InG
aAsP系レーザ、InAlGaP系レーザ、InGa
As系レーザ、InAlGaAs系レーザにも適用でき
ることは明らかである。また、添加不純物もSiに限ら
ず、成長面に応じてp型とn型を発現させるIV族の両
性不純物を用いれば良いことも自明である。また、成長
法として、IV族を不純物として用いたMOVPE法な
どを使用してもよい。
得結合によって単一モード動作をする利得結合分布帰還
レーザを容易に作製でき、さらに再成長界面を活性層か
ら離れたところに設定できるので、再成長界面における
再結合電流の少ないレーザを実現できる。また、活性層
に量子井戸構造を用いることができるので、設計の自由
度が大きい。
の単一モード分布帰還レーザの構造等を示す図である。
示す断面図である。
る。
る。
る。
る。
Siドープのn−GaAs(001)基板 104,204,404,504,604 下部光閉
じ込め領域 105,205,405,505,605 活性層で
ある多重量子井戸 106,206,406,506,606 上部光閉
じ込め領域 107,207,407,507,607 キャリア
ブロック層 108,208,304,408,508 光ガイド
層 109,209,305,409,509,608
グレーティング 110,111,306,307,410,411
(111)A面 112,308,412,413,510,511
(001)面 113,309,414,513 電流狭窄層 114,310,416,515 n−AlGaA
s 115,311,415,514 p−AlGaA
s 312 GaAs活性層 512 (111)面 609,610 (111)A面 611 (001)面 612 電流狭窄層 613 p−AlGaAs 614 n−AlGaAs
Claims (10)
- 【請求項1】互いに異なる面指数を持った複数種の面か
らなる凹凸面上に形成されたp型部とn型部の半導体領
域を含み、導波路に沿った光の伝播方向に、該p型部と
n型部の半導体領域が周期的に配列された電流狭窄層を
有することを特徴とする利得結合分布帰還型半導体レー
ザ。 - 【請求項2】前記電流狭窄層は、前記p型部とn型部の
半導体領域が、導波路を伝播する光の波長の1/2ある
いはその整数倍を周期として配列されている請求項1記
載の利得結合分布帰還型半導体レーザ。 - 【請求項3】前記半導体領域の形成は、MBE法あるい
はCBE法、MOMBE法、GSMBE法による気相成
長法により行われ、両性不純物のIV族を不純物として
使用する請求項1記載の利得結合分布帰還型半導体レー
ザ。 - 【請求項4】前記半導体領域の形成は、MOVPE法に
よる気相成長法により行われ、両性不純物のIV族を不
純物として使用する請求項1記載の利得結合分布帰還型
半導体レーザ。 - 【請求項5】活性層を含む導波路、及びp型部とn型部
が該導波路に沿って周期的に配列された半導体領域を含
む電流狭窄層を有する半導体レーザであって、該電流狭
窄層は、周期性を有する凹凸面上に両性不純物がドープ
されて形成された半導体層から成ることを特徴とする半
導体レーザ。 - 【請求項6】前記電流狭窄層は、前記凹凸面の1周期内
に、第1のp型部、第1のn型部、第2のp型部、第2
のn型部をこの順に含む請求項5記載の半導体レーザ。 - 【請求項7】電流注入時のキャリア密度の変調の周期
が、前記凹凸面の周期の2分の1である請求項5あるい
は6記載の半導体レーザ。 - 【請求項8】活性層を含む導波路、及び周期性のある凹
凸面を含む電流狭窄層を有する半導体レーザであって、 該電流狭窄層は、該凹凸面の1周期内に、第1のp型
部、第1のn型部、第2のp型部、第2のn型部を光の
伝搬方向に沿ってこの順に有することを特徴とする利得
結合分布帰還型半導体レーザ。 - 【請求項9】前記凹凸面の周期は、前記導波路を伝搬す
る光の波長と同じである請求項8記載の利得結合分布帰
還型半導体レーザ。 - 【請求項10】活性層を含む導波路、及び電流狭窄層を
有する利得結合分布帰還型半導体レーザの作製方法であ
って、 該電流狭窄層は、周期性を有し異なる面指数を持つ凹凸
面上に両性不純物がドープされた半導体層を形成する工
程を含み得られることを特徴とする利得結合分布帰還型
半導体レーザの作製方法。
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