JP3204070U - 応援用の楽器 - Google Patents

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【課題】打楽器及び吹奏楽器としての機能を合わせ持ち、片手で打撃音及び笛音を発するための操作ができる小型且つ軽量の楽器を提供する。【解決手段】本考案の楽器1は、第1打片部2と、第1打片部2と対向する第2打片部3と、第1打片部2と第2打片部3とを開閉可能に連結する結合部材5と、第2打片部3と一体化された笛部4とを有しており、笛部4は、結合部材5を使用者の中指に固定したときに、同じ手の人差し指と親指の間から突出するような位置関係となるように、第2打片部3から延出されている。【選択図】図1

Description

本考案は、スポーツ観戦等において応援等に使用する楽器であって、打楽器及び吹奏楽器としての機能を併せ持った楽器に関する。
従来、スポーツ観戦等においては、各種楽器を用いて応援がなされている。そして、今日では、応援用途に複数の機能を併せ持った製品も提案されている。
例えば、特許文献1では、楽器付きメガホンが開示されている。この楽器付きメガホンでは、メガホン本体の周面部2箇所に、カスタネットが付けられている。
実開平4−059896号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたものでは、片手でメガホンを保持する必要があるので、カスタネットによる衝撃音を発生させるためには、必ずもう片方の手で操作する必要があり、片手での操作は実現されていなかった。更に、ホイッスルのように応援に好適な笛音を発することはできなかった。
しかるに、打楽器による衝撃音とホイッスルによる笛音は、スポーツ観戦等における応援に好適な音であるが、それらを1台で選択的又は同時に発することができる楽器は、未だ実現されておらず、スポーツ観戦時等、激しい動作を伴うときに、応援者が片手で簡易に操作ができる構成の実現が嘱望される。
本考案は、このような課題に鑑みてなされたものであり、打楽器及び吹奏楽器としての機能を合わせ持ち、片手で打撃音及び笛音を発するための操作ができる小型且つ軽量の楽器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案の第1の態様に係る楽器は、第1打片部と、前記第1打片部と対向する第2打片部と、前記第1打片部と前記第2打片部とを開閉可能に連結する結合部材と、前記第2打片部と一体化された笛部と、を有し、前記笛部は、前記結合部材を使用者の中指に固定したときに、同じ手の人差し指と親指の間から突出するような位置関係となるように、前記第2打片部から延出されている。
本考案の第2の態様に係る楽器は、第1の態様において、前記第1打片部の前記第2打片部と対向する主面には窪み部が形成され、他主面は球面状に構成されており、前記第2打片部の前記第1打片部と対向する主面には窪み部が形成され、他主面は球面状に構成されており、前記第1打片部の前記結合部材により前記第2打片部と連結される部分は所定の角度で傾斜した傾斜面となっており、使用者により力が加えられていない状態では、前記第1打片部及び前記第2打片部の対向する主面同士が開口状態となる。
本考案の第3の態様に係る楽器は、第2の態様において、前記結合部材はゴム紐である。
本考案の第4の態様に係る楽器は、第3の態様において、前記笛部は、吹き口、空洞部及び空気口とからなり、前記吹き口より空気を吹き込むと前記空洞部に滞留し、前記空気口から排出される過程で笛音を発する。
本考案の第5の態様に係る楽器は、第4の態様において、前記第1打片部及び第2打片部の直径は7cmから8cmであり、前記笛部は、前記第2打片部から延出する長さが3cmから5cmである。
本考案によれば、打楽器及び吹奏楽器としての機能を合わせ持ち、片手で打撃音及び笛音を発するための操作ができる小型且つ軽量の楽器を提供することができる。
本考案の一実施形態に係る楽器の構成図である。 笛部の断面図、及び楽器の平面図である。 同楽器を開いた状態を示す斜視図である。 同楽器の側面図である。 (a)及び(b)は同楽器の使用状態説明図である。
以下、図面を参照しつつ本考案の実施形態について説明する。
図1には、本考案の一実施形態に係る楽器の構成を示し説明する。
同図に示されるように、楽器1は、第1打片部2と、第1打片部2と対向する第2打片部3と、第1打片部2と第2打片部3とを開閉可能に連結する結合部材5と、第2打片部3と一体化された笛部4と、を有する。第1打片部2は、第2打片部3と対向する側の主面が平坦で中央部に窪み部を有しており、他方の主面は球面状となっている。第2打片部3は、第1打片部2と対向する側の主面が平坦で中央部に窪み部を有しており、他方の主面は球面状となっている。第1打片部2、第2打片部3は、いずれも盤状に構成されている。第2打片部3の第1打片部2と対向する側の面上であって、結合部材5により結合された側とは反対側の端には、凸部3bが設けられている。この凸部3bは、第1打片部2に打ち付けられたときに打撃音を発するためのものである。打撃音は、前述した各打片部2,3の窪み部において反響してその大きさを増大させる。
笛部4は、結合部材5を使用者の中指に固定したときに、同じ手の人差し指と親指の間から突出するような位置関係となるように、第2打片部3から延出されている。笛部4の構成については、図2で後に詳述する。
結合部材5としては、ゴム紐等を用いることができる。
ここで、図2には笛部4の断面図、及び楽器1の平面図を示し、第2打片部3と笛部4との位置関係について更に詳細に説明する。
図2の左方に示されるように、笛部4は、吹き口4a、空洞部4b、及び空気口4cとからなり、吹き口4aより空気を吹き込むと空洞部4bに滞留し、空気口4cから排出される過程で笛音を発するような構成となっている。
図2の右方に示されるように、笛部4は、第1打片部2と第2打片部3とを連結する結合部材5を第2打片部3の側で使用者の中指に固定したときに、使用者の同じ手の人差し指と親指の間から突出するような位置関係となるように、第2打片部3から延出されているように構成されている。
より詳細には、笛部4は、結合部材5に挿入される中指の長手方向の方向線に対して60度乃至90度の角度となるように第2打片部3から外側に向けて突出するように構成されている。この笛部4は、第2打片部3と一体成型されてもよく、別部品として生成され他後、第2打片部3に接合されようにしてもよい。
各部のサイズについては、第1打片部2及び第2打片部3の直径は7cmから8cmであり、厚さは最大の部分で2cmから3cmである。一方、笛部4は、第2打片部3から延出する長さが3cmから5cmであり、吹き口が形成された先端部の幅は1cmから2cmであり、厚さは5mmから1cmである。但し、これらサイズは一例であって、これに限定されないことは勿論である。
次に、図3には同楽器を開いた状態を斜視図で示し説明する。
同図に示されるように、第1打片部2の第2打片部3と対向する主面には窪み部2aが形成され、他主面は球面状に構成されており、第2打片部3の第1打片部2と対向する主面には窪み部3aが形成され、他主面は球面状に構成されている。また、第2打片部3の結合部材により第1打片部2と連結された位置と対向する端には、打ち付けのための凸部3bが形成されている。従って、凸部3bが第1打片部2に打ち付けられると、打撃音が発生し、打撃音は、両打片部2,3の内面に形成された窪み部2a,3aにより構成される空間で反響し、その大きさを増大させる。
図4には同楽器の側面図を示し説明する。
同図に示されるように、第1打片部2の結合部材5により第2打片部3と連結される部分は所定の角度で傾斜した傾斜面となっており、使用者により力が加えられていない状態では、第1打片部2及び第2打片部3の対向する主面同士が開口状態となるように構成されている。
図5(a)及び図5(b)には、同楽器の使用状態を示し説明する。
図5(a)は楽器1を左手の手の平に載せた様子を示しており、左手の長指は結合部材5により形成された輪に挿入されている。従って、楽器1は、結合部材5の作用により手の平にしっかりと位置決めされる。また、このように位置決めされたとき、笛部4は、人差し指と親指の間から外部に突出するような位置関係となる。このように手の平に載せた状態のまま、中指や薬指で第1打片部2を押す込むことで、打撃音を簡単に発生させることができる。
また、図5(b)は楽器1の笛部4を活用する様子を示しており、前述したように笛部4は外部に突出しているので、楽器1の持ち方を変えることなく、吹き口の形成された先端を口で咥えて息を吹き込むだけで、笛音が発生することになる。
以上説明したように、本考案の一実施形態に係る楽器によれば、片手でリズミカルな打撃音と、笛音を同時に又は選択的に発生させることができるので、スポーツ観戦等において応援する場面での使用に好適である。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
例えば、笛部に開口部を設けて、楽器を持っている手の親指で開口部を開閉して、笛部の空気口から排出される空気量を調整することで、笛部の笛音の音色を変更できるように構成してもよいことは勿論である。また、本楽器の材質は、木製、樹脂製のいずれであってもよく、プラスチック成型により実現される場合には、打片部と笛部は一体成型させてもよく、別体として成形されて、結合されてもよい。
1 楽器
2 第1打片部
2a 窪み部
3 第2打片部
3a 窪み部
3b 凸部
4 笛部
4a 吹き口
4b 空洞
4c 空気口
5 結合部材。

Claims (5)

  1. 第1打片部と、
    前記第1打片部と対向する第2打片部と、
    前記第1打片部と前記第2打片部とを開閉可能に連結する結合部材と、
    前記第2打片部と一体化された笛部と、を有し、
    前記笛部は、前記結合部材を使用者の中指に固定したときに、同じ手の人差し指と親指の間から突出するような位置関係となるように、前記第2打片部から延出されている
    楽器。
  2. 前記第1打片部の前記第2打片部と対向する主面には窪み部が形成され、他主面は球面状に構成されており、前記第2打片部の前記第1打片部と対向する主面には窪み部が形成され、他主面は球面状に構成されており、
    前記第1打片部の前記結合部材により前記第2打片部と連結される部分は所定の角度で傾斜した傾斜面となっており、使用者により力が加えられていない状態では、前記第1打片部及び前記第2打片部の対向する主面同士が開口状態となる
    請求項1に記載の楽器。
  3. 前記結合部材はゴム紐である
    請求項2に記載の楽器。
  4. 前記笛部は、吹き口、空洞部、及び空気口とからなり、前記吹き口より空気を吹き込むと前記空洞部に滞留し、前記空気口から排出される過程で笛音を発する
    請求項3に記載の楽器。
  5. 前記第1打片部及び第2打片部の直径は7cmから8cmであり、
    前記笛部は、前記第2打片部から延出する長さが3cmから5cmである
    請求項4に記載の楽器。
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