JP3203936B2 - 温度測定方法およびその装置並びにそれを用いた薄膜形成方法およびその装置 - Google Patents

温度測定方法およびその装置並びにそれを用いた薄膜形成方法およびその装置

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JP3203936B2
JP3203936B2 JP04831494A JP4831494A JP3203936B2 JP 3203936 B2 JP3203936 B2 JP 3203936B2 JP 04831494 A JP04831494 A JP 04831494A JP 4831494 A JP4831494 A JP 4831494A JP 3203936 B2 JP3203936 B2 JP 3203936B2
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    • GPHYSICS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイス製造に
用いるシリコンウェハなどの固体表面の温度を測定する
温度測定方法およびその装置に係り、特にマイクロメー
トルオーダの微小な領域の局所温度を非接触で測定する
ための温度測定方法およびその装置並びにそれを用いた
成膜方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシリコンウェハの非接触温度測定
装置としては、例えば、特開昭62−299037号公
報及び特開平1−129966号公報に記載のように、
シリコンウェハから射出される赤外線の強度がシリコン
ウェハの温度によって変化する特性を利用してシリコン
ウェハの温度を測定する、いわゆる放射温度計がよく知
られている。
【0003】また、IEEE 1990 Sympos
ium on VLSI Technology,p.
105〜106,(1990年発行)に記載されている
ように、シリコンウェハの内部あるいは表面近傍を伝わ
る音響波の伝播速度がシリコンウェハの温度によって変
化する特性を利用して、シリコンウェハの温度を測定し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記放射温度計による
従来技術では、半導体製造用スパッタ装置や、熱処理装
置などの成膜装置に適用した場合、プロセス条件によっ
てシリコンウェハの放射率が変化するため、温度測定誤
差が生じるという課題があった。また、射出される赤外
線の量が測定領域の面積に比例するため、マイクロメー
トルオーダの微小領域では赤外線の量が極めて微量にな
り、測定が困難になるという課題があった。
【0005】また、上記音響波を用いた従来技術におい
ても、音響波の伝播する距離での平均温度が測定されて
しまい、マイクロメートルオーダの微小領域の温度を測
定することができなかった。
【0006】本発明の目的は、固体試料表面のマイクロ
メートルオーダの微小領域の温度を非接触で精度よく測
定する温度測定方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、温度測定方法において、第1の光源か
らの光を試料表面の測定点に照射し、この光の照射によ
り測定点に生じた試料表面の熱膨張変位を電気信号とし
て検出し、試料の熱伝達率と線膨張係数との情報を用い
て電気信号から測定点の温度を求めるようにした。
【0008】また、上記目的を達成するために、本発明
では、温度測定方法において、第1の光源からの光を所
望の周波数で強度変調し、この強度変調した光を試料表
面の測定点に照射し、この強度変調した光の照射により
測定点に生じた試料表面の熱膨張変位を電気信号として
検出し、試料の熱伝達率と線膨張係数との情報を用いて
電気信号から周波数成分を抽出し、この抽出した周波数
成分に基づき測定点の温度を求めるようにした。
【0009】また、上記目的を達成するために、本発明
では、温度測定装置を、第1の光源と、この光源からの
光を試料表面の測定点に照射する照射手段と、この光の
照射により測定点に生じた試料表面の熱膨張変位を電気
信号として検出する検出手段と、試料の熱伝導率と熱膨
張係数との情報を用いて電気信号から測定点の温度を求
める温度検出手段を備えて構成した。
【0010】また、上記目的を達成するために、本発明
では、温度測定装置を、第1の光源と、この第1の光源
からの光を所望の周波数で強度変調する強度変調手段
と、この強度変調手段により強度変調した光を試料表面
の測定点に照射する強度変調光照射手段と、この強度変
調した光の照射により測定点に生じた試料表面の熱膨張
変位を電気信号として検出する検出手段と、この検出手
段で検出した電気信号から周波数成分を抽出する周波数
成分抽出手段と、試料の熱伝導率と線膨張係数との情報
を用いて周波数成分抽出手段により抽出した周波数成分
に基づき測定点の温度を求める温度検出手段を備えて構
成した。
【0011】
【作用】試料表面の温度測定位置に、光を照射すること
により、上記温度測定位置において、光エネルギーが熱
エネルギーに変換され、上記光の光軸方向に熱膨張変位
が生じる(光熱変位効果)。光源から出た光を2つに分
離し、一方の光をプローブ光として上記温度測定位置に
照射すると、その反射光の位相は、上記光軸方向の熱膨
張変位により変化する。従って、上記反射光と、上記2
つに分離された他方の光を参照光として、両者を干渉さ
せると、干渉光の強度は熱膨張変位の大きさに応じて変
化する。即ち、干渉光の強度から熱膨張変位量を求める
ことができる。この熱膨張変位量は、試料の熱伝導率及
び線膨張係数に依存して変化し、更に両者は試料の局所
温度に依存して変化するため、逆に、熱膨張変位量から
温度測定位置の局所温度を算出することができる。
【0012】また、上記温度測定位置からごくわずか離
れた位置、即ち上記光軸方向の熱膨張変位によって生じ
た試料表面のごく微小な傾斜部分にプローブ光を照射す
ると、その反射光は入射方向とは異なる方向に反射し、
その偏向量は熱膨張変位の大きさに応じて変化する。従
って、偏向量から熱膨張変位量を求めることができる。
この熱膨張変位量は、試料の熱伝導率及び線膨張係数に
依存して変化し、更に両者は試料の局所温度に依存して
変化するため、逆に、熱膨張変位量から温度測定位置の
局所温度を算出することができる。
【0013】試料表面の温度測定位置に、所望の周波数
で周期的に強度が変化する光を照射することにより、上
記温度測定位置において、光エネルギーが熱エネルギー
に変換され、上記光の光軸方向に、上記周波数と同期し
た周期的な熱膨張変位が生じる(光熱変位効果)。光源
から出た光を2つに分離し、一方の光をプローブ光とし
て上記温度測定位置に照射すると、その反射光の位相
は、上記光軸方向の熱膨張変位により周期的に変化す
る。上記反射光と、上記2つに分離された他方の光を参
照光として、両者を干渉させると、干渉光の強度は熱膨
張変位と同期して周期的に変化する。即ち、干渉光の強
度変化から熱膨張変位量を求めることができる。この熱
膨張変位量は、試料の熱伝導率及び線膨張係数に依存し
て変化し、更に両者は試料の局所温度に依存して変化す
るため、逆に、熱膨張変位量から温度測定位置の局所温
度を算出することができる。
【0014】また、上記温度測定位置からごくわずか離
れた位置、即ち上記光軸方向の熱膨張変位によって生じ
た試料表面のごく微小な傾斜部分にプローブ光を照射す
ると、その反射光は入射方向とは異なる方向に反射し、
その偏向量は熱膨張変位と同期して周期的に変化する。
従って、偏向量から熱膨張変位量を求めることができ
る。この熱膨張変位量は、試料の熱伝導率及び線膨張係
数に依存して変化し、更に両者は試料の局所温度に依存
して変化するため、逆に、熱膨張変位量から温度測定位
置の局所温度を算出することができる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図12に基づいて説
明する。
【0016】まず、本発明の第1の実施例を図1〜図6
に基づいて説明する。図1は第1の実施例における温度
測定装置のシステム構成を示すブロック図である。本装
置は、熱膨張変位検出光学系101、表面反射率測定光
学系102、自動焦点検出光学系103、温度演算処理
系104から成る。
【0017】熱膨張変位検出光学系101において、A
rレーザ等の光源1(波長514.5nm)から出射し
たビーム2を、ドライバ10からの周波数fEの駆動信
号により駆動されている音響光学変調素子3により変調
周波数fEで強度変調した後、ビームエキスパンダ4で
拡大し、拡大ビーム5を励起光として、ダイクロイック
プリズム40(波長600nm以下は反射、600nm
以上は透過)で反射させた後、対物レンズ6により試料
7上の温度測定位置8に集光させて照射する。対物レン
ズ6のNAを0.42とすると、試料上での励起光5の
スポット径は約1.5μmとなり、マイクロメートルオ
ーダの微小領域の温度測定が可能である。図2に示すよ
うに、温度測定位置8において、光熱変位効果により、
試料表面に振幅Aで、変調周波数fEに同期した周期的
な熱膨張変位が生じる。尚、46は上記励起光5の照射
によって吸収された光エネルギーが熱エネルギーに変換
され、拡散していく熱拡散領域を示しており、その大き
さ、熱拡散長μSは、変調周波数fE、試料7の熱伝導率
κ、密度ρ及び比熱cより、(1)式で与えられる。
【0018】
【数1】
【0019】例えば、試料7がシリコンの場合、変調周
波数fE=88kHzとすると、μS=18μmである。
【0020】一方、He−Neレーザ等の可干渉性光源
11(波長633nm)から出射したビーム12をビー
ムエキスパンダ13で拡大した後、拡大ビーム14をビ
ームスプリッタ15で2つのビーム16及び17に分離
する。ビーム16をプローブ光として、ビームスプリッ
タ20、及びダイクロイックプリズム40を通して、対
物レンズ6により試料7上の温度測定位置8、即ち、励
起光5と同じ集光位置に集光させて照射する。対物レン
ズ6のNAを0.42とすると、試料上でのプローブ光
16のスポット径は約1.8μmとなり、マイクロメー
トルオーダの微小領域の温度測定が可能である。温度測
定位置8からのプローブ反射光の位相は、上記周期的熱
膨張変位により、周波数fEで周期的に変化する。上記
反射光は、再び同一の光路を経た後、参照光であるビー
ム17の参照ミラー18からの反射光とビームスプリッ
タ15で合成され、両反射光は互いに干渉する。この干
渉光の強度は、周期的に変化する上記熱膨張変位と同期
して、周期的に変化する。干渉光95を集光レンズ21
で集光し、ホトダイオード等の光電変換素子22で検出
する。ここで、プローブ光の波長をλ、その反射強度を
S、参照光の反射強度をIR、熱膨張変位の振幅をA、
またその位相遅れをθ、プローブ光路と参照光路との間
の光路差に基づく位相差をφとすると、干渉光95の強
度Iは(2)式で与えられる。
【0021】
【数2】
【0022】光電変換素子22から出力される干渉信号
は温度演算処理系104内のロックインアンプ36に送
られる。ロックインアンプ36では、励起光の強度変調
に用いた周波数fEの変調信号がドライバ10から入力
されており、これをを参照信号として、同期検波によ
り、干渉信号に含まれる周波数fEの振幅成分Aと位相
遅れθが求められる。両者は、そのまま熱膨張成分の振
幅と位相遅れに1:1に対応しているので、以下の信号
処理では、上記振幅A及び位相遅れθを、各々熱膨張成
分の振幅及び位相遅れとして扱う。
【0023】ここで、図3は、試料を半導体製造用シリ
コンウェハとした時の、ウェハ温度Tとシリコンの熱伝
導率κ及び線膨張係数αとの関係を示したものである。
熱伝導率κはウェハ温度Tと逆比例の関係にあり、ま
た、線膨張係数αは温度上昇に伴い、微増する関係にあ
る。一方、(3)式に示すごとく、一般に熱膨張振幅A
は熱伝導率κに逆比例し、線膨張係数αに正比例する関
係にある。
【0024】
【数3】
【0025】ここで、Pは試料に吸収される励起光5の
エネルギーである。図3及び(3)式の関係から、ウェ
ハ温度Tと熱膨張振幅Aとの関係は、図4に示すごとく
の関係になる。従って、予め、シリコンウェハに関し
て、図4に示すウェハ温度Tと熱膨張振幅Aとの関係
を、理論的にあるいは実験的に求めておき、これを参照
テーブルとしてメモリ等に格納しておけば、例えば、測
定された熱膨張振幅Aが4nmであったとすると、テー
ブルからウェハ温度Tは652.5K(ケルビン)と求
めることができる。図1おいて、温度演算処理系104
内の38がこの参照テーブルに相当する。即ち、ロック
インアンプ36で求められた熱膨張振幅Aは温度算出回
路37に送られ、参照テーブル38に格納された図4に
示すごとくウェハ温度Tと熱膨張振幅Aとの関係を参照
して、ウェハ温度Tが求められる。求められた温度Tは
表示器39に表示される。
【0026】一方、光電変換素子22から出力される干
渉信号は、参照ミラー制御回路23にも送られ、熱膨張
変位と同期した干渉信号の周期的変化が常に最大コント
ラストとなるように、PZT素子19を駆動して、参照
ミラー18を光軸方向に微動制御する。具体的には、
(2)式におけるφが常にπ/2になるように制御す
る。
【0027】また、プローブ光16に対する反射光の一
部は、ビームスプリッタ20で反射され、更に、ビーム
スプリッタ25で2つのビームに分離される。一方のビ
ームは表面反射率測定光学系102に導かれ、集光レン
ズ26で集光され、ホトダイオード等の光電変換素子2
7で検出される。(2)式より明らかなように、干渉信
号強度は、プローブ光の反射強度、即ち試料表面の反射
率に応じて変化するので、これを補正するため、光電変
換素子27の出力信号を、反射率補正信号として、温度
演算処理系104内の温度算出回路37に送り、熱膨張
変位量から温度を算出する際の表面反射率の補正に用い
る。
【0028】ビームスプリッタ25で分離されたもう一
方のビームは、自動焦点検出光学系103に導かれ、ビ
ームスプリッタ28で2つのビームに分離される。各々
のビームは、集光レンズ29及び32により集光され、
ピンホール30及び33を通過した光が、ピンホール直
後に配置したホトダイオード等の光電変換素子31及び
34で検出される。ここで、ピンホール30及び光電変
換素子31は、集光レンズ29の焦点距離Faよりも後
側に、また、ピンホール33及び光電変換素子34は、
集光レンズ32の焦点距離Fbよりも前側に配置されて
いる。また、試料7上の測定位置8に励起光5とプロー
ブ光16が最小のスポット径で集光された状態、即ち、
対物レンズ6が試料7表面に対して合焦状態の時に、2
つの光電変換素子31及び34の出力信号強度が同じ値
をとるように、両者の位置は調整されている。
【0029】光電変換素子31及び34の出力信号は、
自動焦点検出回路35に送られる。対物レンズ6が試料
7表面に対して合焦状態からはずれると、2つの光電変
換素子31及び34の出力信号強度は異なる値となり、
また、その大小関係から、対物レンズ6が上側かあるい
は下側にデフォーカスしているのかが判る。自動焦点検
出回路35では、常時2つの信号強度の比較を行い、両
者が一致する方向に対物レンズ6を微調整すべく、PZ
T素子から成る対物レンズアクチュエータ9用駆動信号
を出力する。これにより、常に励起光5が同じ最小のス
ポット径で集光されることになり、試料に吸収されるエ
ネルギーが一定となり、その結果安定した熱膨張変位が
生じ、温度測定精度が向上する。また、プローブ光16
の集光スポット径も常に最小かつ一定の大きさとなるた
め、マイクロメートルオーダの微小領域の温度測定が可
能となり、また、測定精度も向上する。
【0030】図5は、シリコンウェハを試料とし、熱電
対を接触させて測定したウェハ温度と、図1に示す本発
明の温度測定装置による温度測定値との関係を示したも
のである。熱電対による温度測定値は、真のウェハ温度
とみなすことができ、本発明の温度測定装置は、非接触
で±10℃の精度で正確にウェハ温度が測定できること
が判る。
【0031】温度測定精度は、主に熱膨張変位の測定精
度に依存している。例えば、図1に示す本発明の温度測
定装置の場合、熱膨張変位測定精度が0.1nm程度の
時、温度測定精度は上記の±10℃である。振動、空気
の揺らぎ等の外乱の影響を低減し、熱膨張変位測定精度
を0.01nmに向上させれば、温度測定精度は±1℃
となり、従来法に比べ、極めて高い測定精度が実現でき
る。
【0032】更に、本実施例によれば、上述したよう
に、励起光及びプローブ光を共にマイクロメートルオー
ダとすることにより、マイクロメートルオーダの微小領
域の温度測定が可能になる。
【0033】上記実施例では、図1に示す熱膨張変位検
出光学系101において、Arレーザ等の光源1(波長
514.5nm)から出射したビーム2を、音響光学変
調素子3により変調周波数fEで強度変調し、この強度
変調ビーム5を励起光として、試料7上の温度測定位置
8に集光して照射していた。これに対し、音響光学変調
素子3を光路から除去し、一定強度の光をそのまま励起
光として使用することも可能である。その場合は、ドラ
イバ10及びロックインアンプ36は不要となり、光電
変換素子22からの干渉信号は、直接温度算出回路37
に入力される。
【0034】まず、励起光照射前に、温度測定位置8に
おける熱膨張変位を、上記第1の実施例と同様、光干渉
により測定する。次に、温度測定位置8に励起光を照射
すると、照射開始と同時に熱膨張変位量が増加し始め、
ある時刻以上になると、定常状態に達し、熱膨張変位は
一定値となる。その時点で、上記実施例と同様、再び光
干渉によりこの熱膨張変位を測定する。励起光照射後の
熱膨張変位量から照射前の熱膨張変位量を減算し、得ら
れた差分熱膨張変位量に対し、予め、図4に示すごとく
試料7の温度Tと差分熱膨張変位量との関係を求めてお
き、これを参照テーブル38に格納しておけば、測定さ
れた差分熱膨張変位量を参照テーブル38を参照して、
ウェハ温度Tが求められる。求められた温度Tは表示器
39に表示される。また、励起光照射開始後、常に一定
時間経過後に熱膨張変位量を測定するならば、定常状態
に達する前の増加状態にある熱膨張変位量を測定し、そ
の値を温度導出に用いることも可能である。
【0035】図6は、本発明の温度測定装置106を、
ランプ加熱方式の半導体熱処理装置に適用した例のシス
テム構成を示すブロック図である。温度測定装置106
は、図1に示すと同様、熱膨張変位検出光学系101、
表面反射率測定光学系102、自動焦点検出光学系10
3、温度演算処理系104、及びランプ制御系105か
ら成る。半導体熱処理装置において、シリコンウェハ1
20は石英ガラス製の反応管44の中に収納されてお
り、そのまわりに加熱用のハロゲンランプ45が多数配
置されている。更に、その周囲には反射壁43が配置さ
れている。ハロゲンランプ45からの加熱光によって、
ウェハ120が約900℃に1分間程度加熱され、反応
管44の中を流れる処理ガス(例えば酸素)によって、
ウェハ120の表面に薄膜(例えば酸化膜SiO2)が
形成される。
【0036】本発明の温度測定装置106によって、ウ
ェハ120の温度が正確に測定され、更に、温度演算処
理系104からの温度測定信号がランプ制御系105に
送られ、ハロゲンランプ45の発熱量が高精度に制御さ
れ、ウェハ120を高い精度で規定の温度に保つことが
可能となる。その結果、膜質が良く、かつ膜厚精度の高
い薄膜がウェハ120表面に形成される。また、薄膜形
成の際は、温度測定点にも薄膜が形成されるため、膜内
多重干渉等により表面反射率が変化する。このような場
合でも、表面反射率測定光学系102による表面反射率
の補正により、正確に温度を測定することができる。
【0037】尚、本実施例では、温度測定点は試料上の
1点としたが、励起光及びプローブ光を複数個設ける、
あるいは試料上を2次元走査し、かつ光電変換素子を複
数個設けるか光電変換素子が複数個アレイ状に並んだ、
例えばCCDセンサなどを用いることにより、試料の面
内温度分布を測定することも可能である。更に、そのよ
うな温度測定装置を、上記のようなランプ加熱方式の半
導体熱処理装置に適用し、面内温度分布に基づいて、ハ
ロゲンランプの発熱量を1個ずつ制御することにより、
シリコンウェハの面内温度分布を均一にすることが可能
となり、ウェハ全面にわたって、膜質が良く、かつ膜厚
精度の高い膜をウェハ表面に形成することが可能とな
る。これは、大口径化するシリコンウェハの薄膜形成に
とって極めて有効である。
【0038】また、本実施例による温度測定装置の適用
は、上記のようにランプ加熱方式の半導体熱処理装置に
限定されるものではなく、他の半導体製造用成膜装置、
好ましくはスパッタ装置への適用も、もちろん可能であ
り、上記と同様の効果を得ることができる。更に、ドラ
イエッチング装置に適用し、ウェハ面内温度分布の均一
化により、エッチング量のウェハ面内分布の均一化に役
立てることも可能である。
【0039】本発明の第2の実施例を、図7〜図8に基
づいて説明する。図8は第2の実施例における温度測定
装置のシステム構成を示すブロック図である。本装置
は、熱膨張変位検出光学系107及び温度演算処理系1
04から成る。第1の実施例では、熱膨張変位の検出に
参照ミラーを用いたマイケルソン形干渉計を用いている
のに対し、本実施例では、参照ミラーを用いない共通光
路形干渉計を用いている点に大きな特徴がある。
【0040】第1の実施例と同様、熱膨張変位検出光学
系107において、Arレーザ等の光源1(波長51
4.5nm)から出射したビーム2を、音響光学変調素
子3により変調周波数fEで強度変調した後、ビームエ
キスパンダ4で拡大し、拡大ビーム5を励起光として、
ダイクロイックプリズム40(波長600nm以下は反
射、600nm以上は透過)で反射させた後、対物レン
ズ6により試料7上の温度測定位置8に集光させて照射
する。対物レンズ6のNAを0.42とすると、試料上
での励起光5のスポット径は約1.5μmとなり、マイ
クロメートルオーダの微小領域の温度測定が可能であ
る。図8に示すように、温度測定位置8において、光熱
変位効果により試料表面に振幅A、周波数fEで周期的
に変化する熱膨張変位が生じる。
【0041】一方、He−Neレーザ等の可干渉性光源
11(波長633nm)から出射した直線偏光ビーム1
2を45°の偏光角で偏光ビームスプリッタ46に入射
し、P偏光及びS偏光ビームに分離する。光周波数シフ
ト制御回路52からの駆動信号に基づき、偏光ビームス
プリッタ46を透過したP偏光ビームは音響光学変調素
子47によりf1の光周波数シフトを、また偏光ビーム
スプリッタ46で反射したS偏光ビームは音響光学変調
素子48によりf2(f1≠f2)の光周波数シフトを、
各々受ける。各ビームは偏光ビームスプリッタ51によ
り再び合成され、偏光角が互いに直交し、かつ、光周波
数が互いにf1−f2だけ異なる2周波直交ビーム96と
なる。
【0042】この2周波直交ビーム96の一部はビーム
スプリッタ54で反射され、45°方向に設置した偏光
板により、互いに偏光干渉し、fB=f1−f2のビート
周波数から成るヘテロダイン干渉光が、光電変換素子5
7で検出される。この周波数fBのビート信号は信号制
御回路70に送られ、分周回路やPLL(PhaseLocked
Loop)回路を用いて、励起光のための周波数fEの強度
変調信号の発生や、干渉信号から熱膨張成分を抽出する
際に用いる周波数fB−fEの参照信号の発生のための基
準信号として用いる。
【0043】この2周波直交ビーム96を、ビームエキ
スパンダ58で拡大した後、拡大ビーム59をレンズ6
0により集光し、更に、ビームスプリッタ61で反射さ
せ、レンズ63により再び並行光にする。ここで、レン
ズ63の直前には方解石等から成る複屈折プリズム(例
えばサバール板)62が配置されており、2周波直交ビ
ーム59を互いに直交するP偏光及びS偏光ビームに並
行分離する。P偏光ビーム64(実線)は、ダイクロイ
ックプリズム40を透過し、対物レンズ6により、プロ
ーブ光として、試料7上の温度測定位置8、即ち、励起
光5と同じ集光位置に集光させて照射する。対物レンズ
6のNAを0.42とすると、試料上でのプローブ光1
6のスポット径は約1.8μmとなり、マイクロメート
ルオーダの微小領域の温度測定が可能である。一方、S
偏光ビーム(破線)65は、ダイクロイックプリズム4
0を透過し、対物レンズ6により、参照光として、試料
7上の温度測定位置8から少し離れた位置66に集光さ
せて照射する。この様子を図8に示す。参照光(S偏光
ビーム(破線))65は、温度測定位置8、即ち、プロ
ーブ光(P偏光ビーム(実線))64照射位置から少な
くとも熱膨張変位が生じる領域以上、即ち、概ね熱拡散
長μS以上、例えば、変調周波数fEを88kHzとする
と約18μm以上離れた位置66に照射する。
【0044】温度測定位置8からのプローブ反射光の位
相は、上記周期的熱膨張変位により周波数fEで周期的
に変化する。上記プローブ光64及び参照光65に対す
る両反射光は、再び同一の光路を経た後、複屈折プリズ
ム(例えばサバール板)62で合成され、合成された両
反射光67はビームスプリッタ61を透過し、各反射光
の偏光方向に対し、45°方向に設置した偏光板によ
り、互いにヘテロダイン偏光干渉する。この干渉光の強
度は、周期的に変化する上記熱膨張変位と同期して、周
期的に変化する。干渉光はレンズ63で集光され、ホト
ダイオード等の光電変換素子69で検出される。ここ
で、プローブ光の波長をλ、その反射強度をIS、参照
光の反射強度をIR、また、両者の光周波数の差f1−f
2をfB、熱膨張変位の振幅をA、またその位相遅れを
θ、プローブ光路と参照光路との間の光路差に基づく位
相差をφとすると、干渉光の強度Iは(4)式で与えら
れる。
【0045】
【数4】
【0046】第1項は直流成分、第2項は周波数fB
成分、第3項は周波数fB+fEの熱膨張成分、第4項は
周波数fB−fEの熱膨張成分である。求めるべき成分
は、第3項あるいは第4項である。
【0047】本実施例では、第4項、即ち周波数fB
Eの熱膨張成分を抽出する。光電変換素子69から出
力される干渉信号は温度演算処理系104内のロックイ
ンアンプ36に送られる。ロックインアンプ36では、
信号制御回路70で発生した周波数fB−fEの信号を参
照信号として、同期検波により、干渉信号に含まれる周
波数fB−fEの熱膨張成分の振幅Aと位相遅れθが求め
られる。
【0048】第1の実施例と同様、ロックインアンプ3
6で求められた熱膨張振幅Aは温度算出回路37に送ら
れ、参照テーブル38に格納された図4に示すごとくウ
ェハ温度Tと熱膨張振幅Aとの関係を参照して、ウェハ
温度Tが求められる。求められた温度Tは表示器39に
表示される。
【0049】本実施例によれば、第1の実施例と同様、
非接触でマイクロメートルオーダの微小領域の高精度な
温度測定が可能になる。
【0050】本実施例では、熱膨張変位の検出に、参照
面を試料表面とする共通光路形干渉計を用いており、参
照光とプローブ光がほぼ同一の光路を通るため、光学
系、試料の振動や、試料周辺の気体の屈折率変化、ゆら
ぎ等の外乱の影響を受けにくいものとなっている。
【0051】また、本実施例に、第1の実施例と同様、
表面反射率測定光学系102と自動焦点検出光学系10
3を付加することにより、測定精度を向上させることも
可能である。
【0052】また、第1の実施例と同様、本実施例によ
る温度測定装置を、ランプ加熱方式の半導体熱処理装
置、スパッタ装置、更に、エッチング装置に適用するこ
とはもちろん可能であり、第1の実施例と同様の効果を
得ることができる。特に、ランプ加熱方式の半導体熱処
理装置では、反応管内部の気体の温度上昇により、気体
の屈折率が変化し、光路長が変化して干渉強度に誤差が
生じることが予想されるが、本実施例では、参照光とプ
ローブ光がほぼ同一の光路を通るため、このような影響
を受けることなく、高精度に熱膨張変位を検出すること
ができる。
【0053】上記実施例では、図7に示す熱膨張変位検
出光学系107において、Arレーザ等の光源1(波長
514.5nm)から出射したビーム2を、音響光学変
調素子3により変調周波数fEで強度変調し、この強度
変調ビーム5を励起光として、試料7上の温度測定位置
8に集光して照射していた。これに対し、第1の実施例
で説明したように、音響光学変調素子3を光路から除去
し、一定強度の光をそのまま励起光として使用すること
も可能である。その場合は、光電変換素子57で検出さ
れた周波数fBのビート信号は信号制御回路70を経由
して、そのままロックインアンプ36に送られ、参照信
号として用いられる。
【0054】本実施例では、熱膨張変位の検出に、温度
測定位置から少し離れた位置での試料表面を参照面とす
る共通光路形干渉計を用いているため、検出される熱膨
張変位は、励起光照射によって生じた熱膨張変位のみで
ある。従って、前述の場合のように、励起光照射前後の
2回熱膨張変位を測定する必要はない。温度測定位置8
に励起光を照射すると、照射開始と同時に熱膨張変位が
生じ、その変位量が増加し始め、ある時刻以上になる
と、定常状態に達し、熱膨張変位は一定値となる。その
時点で、上記実施例と同様、光干渉によりこの熱膨張変
位を測定する。光電変換素子69で検出される干渉信号
にはfBの周波数成分のみが含まれているので、この干
渉信号をロックインアンプ36に入力すれば、信号制御
回路70からの周波数fBのビート信号を参照信号とし
て、熱膨張変位が検出される。予め、図4に示すごとく
試料7の温度Tと熱膨張変位量との関係を求めておき、
これを参照テーブル38に格納しておけば、測定された
熱膨張変位量を参照テーブル38を参照して、ウェハ温
度Tが求められる。求められた温度Tは表示器39に表
示される。また、励起光照射開始後、常に一定時間経過
後に熱膨張変位量を測定するならば、定常状態に達する
前の増加状態にある熱膨張変位量を測定し、その値を温
度導出に用いることも可能である。
【0055】本発明の第3の実施例を図9〜図11に基
づいて説明する。図9は第3の実施例における温度測定
装置のシステム構成を示すブロック図である。本装置
は、熱膨張変位検出光学系108及び温度演算処理系1
04から成る。
【0056】第1及び第2の実施例では、熱膨張変位の
検出に干渉計を用いているのに対し、本実施例では、周
期的な熱膨張変位によって生じた試料の凸変形の傾斜部
分にプローブ光を照射し、その反射光の偏向量を検出す
る点に大きな特徴がある。
【0057】第1の実施例と同様、熱膨張変位検出光学
系108において、Arレーザ等の光源1(波長51
4.5nm)から出射したビーム2を、音響光学変調素
子3により変調周波数fEで強度変調した後、ビームエ
キスパンダ4で拡大し、拡大ビーム5を励起光として、
ダイクロイックプリズム40(波長600nm以下は反
射、600nm以上は透過)で反射させた後、対物レン
ズ6により試料7上の温度測定位置8に集光させて照射
する。対物レンズ6のNAを0.42とすると、試料上
での励起光5のスポット径は約1.5μmとなり、マイ
クロメートルオーダの微小領域の温度測定が可能であ
る。図10に示すように、温度測定位置8において、光
熱変位効果により試料表面に振幅A、周波数fEで周期
的に変化する熱膨張変位が生じる。
【0058】一方、He−Neレーザ等の光源11(波
長633nm)から出射したビーム12をビームエキス
パンダ13で拡大し、拡大ビーム14をビームスプリッ
タ75で反射させ、ダイクロイックプリズム40を透過
させ、対物レンズ6により、プローブ光として、試料7
上の温度測定位置8から少し離れた位置76に集光させ
て照射する。この様子を図10に示す。プローブ光14
は、熱膨張変位によって生じた試料の凸変形の傾斜部
分、即ち、温度測定位置8から熱拡散長μSの約1/2
離れた位置、例えば、変調周波数fEを88kHzとす
ると約9μm離れた位置76に、試料表面に対し垂直方
向から入射する。このプローブ光14に対する反射光7
7は、熱膨張変位が生じていない時は、入射方向と同じ
方向、即ち垂直方向に反射していくが、熱膨張変位が生
じている時は、表面変形によりωだけ偏向して反射して
いく。従って、周波数fEで強度変調された励起光5の
照射により周期的に生じた熱膨張変位により、プローブ
反射光77は周波数fEで周期的にωだけ偏向して反射
していく。対物レンズ6のNAを0.42とすると、試
料上でのプローブ光14のスポット径は約1.8μmと
なり、マイクロメートルオーダの微小領域の温度測定が
可能である。
【0059】図9に示すように、プローブ反射光77
は、レンズ78により集光され、レンズ78の焦点距離
Fcよりも手前に配置した位置検出素子79に入射す
る。位置検出素子79では、図10に示す偏向角ωを、
反射光77のビーム位置の周期的変化として検出する。
この様子を詳細に示したのが、図11である。図中の各
破線は様々な偏向角で反射していくビーム77の主光線
のみを示している。位置検出素子79がレンズ78の焦
点位置97にある場合は、各ビームは点線で示すよう
に、総て焦点位置97に集光してしまい、偏向角の違い
をビーム位置の違いとして検出することはできない。し
かし、位置検出素子79がレンズ78の焦点位置97の
手前にある場合は、各ビームは各々98a、98b、9
8cの位置に入射するため、各ビームの偏向角の違いを
ビーム位置の違いとして検出することが可能となる。プ
ローブ反射光77のビーム位置の変化量は概ね図10に
示す偏向角ωに比例しており、更に、この偏向角ωは概
ね熱膨張変位Aに比例している。
【0060】図9において、位置検出素子79から出力
されるビーム位置検出信号は温度演算処理系104内の
ロックインアンプ36に送られる。ロックインアンプ3
6では、励起光の強度変調に用いた周波数fEの変調信
号を参照信号として、同期検波により、検出信号に含ま
れる周波数fEで変化するビーム位置変位の振幅と位相
遅れθが求められる。
【0061】上述したように、プローブ反射光77のビ
ーム位置の変化量は概ね図10に示す偏向角ωに比例し
ており、更に、この偏向角ωは概ね熱膨張変位Aに比例
している。従って、第1の実施例と同様、図4に示すご
とく、例えば、試料を半導体製造用シリコンウェハとし
た時のウェハ温度Tと熱膨張振幅Aとの関係の代わり
に、ウェハ温度Tとプローブ反射ビーム位置変位量との
関係を、理論的にあるいは実験的に求めておき、これを
参照テーブルとしてメモリ等に格納しておけば、測定さ
れたビーム位置変位からウェハ温度Tを求めることがで
きる。第1の実施例と同様、図9おいて、温度演算処理
系104内の38がこの参照テーブルに相当する。即
ち、ロックインアンプ36で求められたビーム位置変位
の振幅は温度算出回路37に送られ、上記参照テーブル
38を参照して、ウェハ温度Tが求められる。求められ
た温度Tは表示器39に表示される。
【0062】本実施例によれば、第1の実施例と同様、
非接触でマイクロメートルオーダの微小領域の高精度な
温度測定が可能になる。
【0063】また、本実施例に、第1の実施例と同様、
表面反射率測定光学系102と自動焦点検出光学系10
3を付加することにより、測定精度を向上させることも
可能である。
【0064】また、第1の実施例と同様、本実施例によ
る温度測定装置を、ランプ加熱方式の半導体熱処理装
置、スパッタ装置、更に、エッチング装置に適用するこ
とはもちろん可能であり、第1の実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0065】本実施例においても、第1の実施例と同様
にして、励起光として、強度変調光ではなく、一定強度
の光を用いることが可能である。
【0066】本発明の第4の実施例を図12に基づいて
説明する。図12は、第1〜第3の実施例における温度
測定装置をランプ加熱方式の半導体熱処理装置に適用
し、更に温度校正用測定系110を付加したものであ
る。本装置は、半導体熱処理装置109、熱膨張変位検
出光学系101あるいは107あるいは108、温度演
算処理系104、及びランプ制御系105から成る。
【0067】本実施例では、半導体熱処理装置109内
のシリコンウェハ120の温度を測定する、いわゆる本
測定の前に、温度校正用測定系110により、検出系全
体の感度校正を行うことを特徴としている。即ち、温度
測定の前に、可動ミラー81が光路内に挿入され、熱膨
張変位検出光学系(101、107、108)からの励
起光及びプローブ光が熱的、化学的に安定な試料、例え
ば白金薄膜等の校正用試料83に照射され、第1〜第3
の実施例と同様にして、検出信号から、温度演算処理系
104内の温度算出回路37により、白金試料83の温
度が求められる。白金試料83の裏面には熱電対84が
装着されており、測定器85から真の温度測定信号が出
力される。この測定信号は、温度算出回路37に送ら
れ、熱膨張変位検出光学系(101、107、108)
で測定された温度測定値と比較され、熱膨張変位検出光
学系(101、107、108)での測定値が熱電対8
4による測定値と一致するように、参照テーブル38の
内容、並びに温度算出回路37内の各演算パラメータが
補正される。この後、可動ミラー81は光路外に退避
し、シリコンウェハ120の温度測定が開始される。
【0068】以上の感度校正を常に本測定前に行うこと
により、検出系全体の感度特性を常に一定に保つことが
可能となり、温度測定精度とその信頼性、及び測定の再
現性が向上する。
【0069】尚、本実施例は、ランプ加熱方式の半導体
熱処理装置に適用が限定されるものではなく、スパッタ
装置等の他の成膜装置、更に、エッチング装置に適用す
ることももちろん可能である。
【0070】本発明の第5の実施例を図13に基づいて
説明する。第1〜第3の実施例で説明した温度測定装置
を、例えば、ランプ加熱方式の半導体熱処理装置に適用
した場合、図13(a)に示すように、シリコンウェハ
120の表面の温度測定点8にも薄膜90が形成され
る。この薄膜90のために、熱膨張変位A1は、薄膜9
0が無い場合に比べて、わずかに変化し、これが測定誤
差になることが予想される。
【0071】本実施例では、例えば、第1の実施例で説
明した温度測定装置を適用して、まず、図13(a)に
示すように、ある変調周波数fE1で強度変調した励起光
5を照射し、得られた熱膨張変位をA1とする。次に、
図13(b)に示すように、fE1よりも低い変調周波数
E2で同様に励起光5を照射し、得られた熱膨張変位を
2とする。2つの熱膨張変位A1及びA2は、各々表面
の薄膜90a及び90bの影響を受けている。一方、熱
拡散領域の大きさは、図13(a)と同図(b)との比
較から判るように、変調周波数fE2の方がfE1よりも大
きい。
【0072】そこで、例えば、温度測定装置の各感度パ
ラメータ及び試料の熱特性を考慮した補正パラメータ
a、bを用いて、得られた2つの熱膨張変位A1、A2
ついて、次式に示すように差分演算を施せば、
【0073】
【数5】
【0074】得られる物理量ΔAXは、図13(c)に
示すように、2つの変調周波数に対応した熱拡散領域9
1(図13(a))及び92(図13(b))の差分か
ら得られる熱拡散領域93における熱膨張変位を反映し
たものとなり、また、薄膜の領域は90cで示すように
小さくなり、図13(a)及び(b)に示す薄膜90a
及び90bに比べ、その影響を低減することができる。
前述の実施例と同様に、予め、差分によって得られる物
理量ΔAXと、ウェハ温度との関係を求めておけば、得
られた差分値から、ウェハ温度を求めることができる。
【0075】また、差分演算ではなく、補正パラメータ
p、qを用いて、2つの変調周波数に対応した熱膨張変
位A1、A2について、次式のように除算を施すことによ
っても、両熱膨張変位に係る表面薄膜の影響を相殺した
物理量ΔAYを得ることができる。
【0076】
【数6】
【0077】以上述べたように、本実施例によれば、温
度測定中にウェハ表面に生じた薄膜による測定誤差を低
減することができる。
【0078】また、上記の説明では、第1の実施例で説
明した温度測定装置への適用例を述べたが、本実施例
は、第2及び第3の実施例にも適用可能である。
【0079】また、本実施例は、ランプ加熱方式の半導
体熱処理装置への適用に限定されるものではなく、スパ
ッタ装置等、他の半導体成膜装置への適用も、もちろん
可能である。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、固体表面の温度測定位
置に、一定強度の光、あるいは強度が一定の周波数で周
期的に変化する強度変調光をマイクロメートルオーダに
集光して照射することにより生じた熱膨張変位が、固体
の熱伝導率及び線膨張係数に依存して変化し、更に両者
が固体の局所温度に依存して変化することを利用し、熱
膨張変位量を光干渉もしくは光偏向を用いて高精度に測
定し、その値から温度測定位置の局所温度を算出するの
で、固体試料表面のマイクロメートルオーダの微小領域
の温度を非接触で高精度に求めることができる。
【0081】また、本発明によれば、温度測定中にウェ
ハ表面に生じた薄膜による温度測定誤差を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における温度測定装置の
システム構成を示すブロック図である。
【図2】強度変調した励起光の照射により、周期的熱膨
張変位が生じる様子を示す試料の断面図である。
【図3】シリコンウェハの温度Tと、シリコンの熱伝導
率κ及び線膨張係数αとの関係を示す図である。
【図4】シリコンウェハの温度Tと熱膨張振幅Aとの関
係を示す図である。
【図5】熱電対によるシリコンウェハの温度測定値と第
1の実施例の温度測定装置による測定値との関係を示す
図である。
【図6】第1の実施例の温度測定装置をランプ加熱方式
の半導体熱処理装置に適用した例のシステム構成を示す
ブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施例における温度測定装置の
システム構成を示すブロック図である。
【図8】励起光の照射により周期的熱膨張変位が生じる
様子と、プローブ光及び参照光の照射位置関係を示す試
料の断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例における温度測定装置の
システム構成を示すブロック図である。
【図10】励起光の照射により周期的熱膨張変位が生じ
る様子と、プローブ光が偏向される様子を示す試料の断
面図である。
【図11】反射プローブ光の偏向角の違いをビーム位置
の違いとして検出する様子を示す略断面図である。
【図12】試料に対する温度測定の前に、検出系全体の
感度校正を行う温度校正用測定系を付加した本発明の第
4の実施例における温度測定装置のシステム構成を示す
ブロック図である。
【図13】本発明の第5の実施例における基本原理を示
す試料の断面図である。
【符号の説明】
1…Arレーザ、11…He−Neレーザ、3、47、
48、57…音響光学変調素子、6…対物レンズ、7…
試料、18…参照ミラー、22、27、31、34、5
7、69…光電変換素子、30、33…ピンホール、3
6…ロックインアンプ、37…温度算出回路、38…参
照テーブル、43…反射壁、44…反応管、45…ハロ
ゲンランプ、56、68…偏光板、62…複屈折プリズ
ム、79…位置検出素子、83…薄膜白金試料、10
1、107、108…熱膨張変位検出光学系、102…
表面反射率測定光学系、103…自動焦点検出光学系、
104…温度演算処理系、105…ランプ制御系、10
6…温度測定装置、107、109…ランプ加熱方式の
半導体熱処理装置、120…シリコンウェハ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二宮 隆典 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 野本 峰生 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 平5−335397(JP,A) 特開 平4−273048(JP,A) 特開 平4−366744(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 5/52 G01B 11/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の光源からの光を試料表面の測定点に
    照射し、該光の照射により前記測定点に生じた試料表面
    の熱膨張変位を電気信号として検出し、前記試料の熱伝
    達率と線膨張係数との情報を用いて前記電気信号から上
    記測定点の温度を求めることを特徴とする温度測定方
    法。
  2. 【請求項2】上記試料表面の熱膨張変位を電気信号とし
    て検出する方法は、第2の光源からのを2つに分離
    し、一方の光をプローブ光として上記測定点に照射し、
    その反射光を、他方の光である参照光と干渉させ、該干
    渉光を光電変換して検出することを特徴とする請求項1
    記載の温度測定方法。
  3. 【請求項3】上記試料表面の熱膨張変位を電気信号とし
    て検出する方法は、第2の光源からの光をプローブ光と
    して、上記第1の光源からの光の照射点からわずかに離
    れた位置に照射し、その反射光の偏向量を光電変換して
    検出することを特徴とする請求項1記載の温度測定方
    法。
  4. 【請求項4】上記熱膨張変位を電気信号として検出し、
    該電気信号から上記測定点の温度を求める方法は、予
    め、熱膨張変位量と試料温度との関係を求めておき、検
    出した熱膨張変位量を、上記関係に照らし合わせること
    により、測定点の温度を求めることを特徴とする請求項
    1記載の温度測定方法。
  5. 【請求項5】第1の光源からの光を所望の周波数で強度
    変調し、該強度変調した光を試料表面の測定点に照射
    し、該強度変調した光の照射により上記測定点に生じた
    上記試料表面の熱膨張変位を電気信号として検出し、
    記試料の熱伝達率と線膨張係数との情報を用いて上記
    気信号から上記周波数成分を抽出し、該抽出した周波数
    成分に基づき上記測定点の温度を求めることを特徴とす
    る温度測定方法。
  6. 【請求項6】上記試料表面の熱膨張変位を電気信号とし
    て検出する方法は、第2の光源からの光を2つに分離
    し、一方の光をプローブ光として上記測定点に照射し、
    その反射光を、他方の光である参照光と干渉させ、該干
    渉光を光電変換して検出することを特徴とする請求項5
    記載の温度測定方法。
  7. 【請求項7】上記試料表面の熱膨張変位を電気信号とし
    て検出する方法は、第2の光源からの光をプローブ光と
    して、上記強度変調した光の照射点からわずかに離れた
    位置に照射し、その反射光の偏向量を光電変換して検出
    することを特徴とする請求項5記載の温度測定方法。
  8. 【請求項8】上記周波数成分に基づき上記測定点の温度
    を求める方法は、予め、熱膨張変位の上記周波数成分の
    振幅と試料温度との関係を求めておき、抽出した上記周
    波数成分の振幅を、上記関係に照らし合わせることによ
    り、測定点の温度を求めることを特徴とする請求項5記
    載の温度測定方法。
  9. 【請求項9】第1の光源と、該光源からの光を試料表面
    の測定点に照射する照射手段と、該光の照射により上記
    測定点に生じた試料表面の熱膨張変位を電気信号として
    検出する検出手段と、上記試料の熱伝導率と熱膨張係数
    との情報を用いて上記電気信号から上記測定点の温度を
    求める温度検出手段を備えたことを特徴とする温度測定
    装置。
  10. 【請求項10】上記試料表面の熱膨張変位を電気信号と
    して検出する検出手段は、第2の光源と、該光源から光
    を2つに分離する分離手段と、上記分離された一方の光
    をプローブ光として上記測定点に照射するプローブ光照
    射手段と、その反射光を他方の光である参照光と干渉さ
    せる光干渉手段と、該干渉光を光電変換して検出する干
    渉光検出手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の
    温度測定装置。
  11. 【請求項11】上記試料表面の熱膨張変位を電気信号と
    して検出する検出手段は、第2の光源と、該光源からの
    光をプローブ光として上記第1の光源からの光の照射点
    からわずかに離れた位置に照射するプローブ光照射手段
    と、その反射光の偏向量を光電変換して検出する偏向量
    検出手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の温度
    測定装置。
  12. 【請求項12】上記熱膨張変位を電気信号として検出
    し、該電気信号から上記測定点の温度を求める温度検出
    手段は、熱膨張変位量と試料温度との関係を示す参照テ
    ーブルと、検出した熱膨張変位量を上記参照テーブルに
    照らし合わせることにより測定点の温度を求める温度演
    算手段とを備えたことを特徴とする請求項9記載の温度
    測定装置。
  13. 【請求項13】第1の光源と、該第1の光源からの光を
    所望の周波数で強度変調する強度変調手段と、該強度変
    調手段により強度変調した光を試料表面の測定点に照射
    する強度変調光照射手段と、該強度変調した光の照射に
    より上記測定点に生じた試料表面の熱膨張変位を電気信
    号として検出する検出手段と、該検出手段で検出した
    気信号から上記周波数成分を抽出する周波数成分抽出手
    段と、上記試料の熱伝導率と線膨張係数との情報を用い
    て上記周波数成分抽出手段により抽出した周波数成分に
    基づき上記測定点の温度を求める温度検出手段を備えた
    ことを特徴とする温度測定装置。
  14. 【請求項14】上記試料表面の熱膨張変位を電気信号と
    して検出する検出手段は、第2の光源と、該光源から光
    を2つに分離する分離手段と、上記分離された一方の光
    をプローブ光として上記測定点に照射するプローブ光照
    射手段と、その反射光を他方の光である参照光と干渉さ
    せる光干渉手段と、該干渉光を光電変換して検出する干
    渉光検出手段を備えたことを特徴とする請求項13記載
    の温度測定装置。
  15. 【請求項15】上記試料表面の熱膨張変位を電気信号と
    して検出する検出手段は、第2の光源と、該光源からの
    光をプローブ光として上記強度変調した光の照射点から
    わずかに離れた位置に照射するプローブ光照射手段と、
    その反射光の偏向量を光電変換して検出する偏向量検出
    手段を備えたことを特徴とする請求項13記載の温度測
    定装置。
  16. 【請求項16】上記周波数成分に基づき上記測定点の温
    度を求める温度検出手段は、熱膨張変位の上記周波数成
    分の振幅と試料温度との関係を示す参照テーブルと、抽
    出した上記周波数成分の振幅を上記参照テーブルに照ら
    し合わせることにより測定点の温度を求める温度演算手
    段とを備えたことを特徴とする請求項13記載の温度測
    定装置。
  17. 【請求項17】半導体ウェハ表面に薄膜を形成する際
    に、請求項1記載の温度測定方法に基づき、半導体ウェ
    ハの温度を測定し、該測定温度に基づき、半導体ウェハ
    の温度を制御し、薄膜形成量を制御することを特徴とす
    薄膜形成方法
  18. 【請求項18】半導体ウェハ表面に薄膜を形成する際
    に、請求項5記載の温度測定方法に基づき、半導体ウェ
    ハの温度を測定し、該測定温度に基づき、半導体ウェハ
    の温度を制御し、薄膜形成量を制御することを特徴とす
    薄膜形成方法
  19. 【請求項19】半導体ウェハ表面に薄膜を形成する際
    に、請求項9記載の温度測定装置に基づき、半導体ウェ
    ハの温度を測定し、該測定温度に基づき、半導体ウェハ
    の温度を制御し、薄膜形成量を制御することを特徴とす
    薄膜形成装置
  20. 【請求項20】半導体ウェハ表面に薄膜を形成する際
    に、請求項13記載の温度測定装置に基づき、半導体ウ
    ェハの温度を測定し、該測定温度に基づき、半導体ウェ
    ハの温度を制御し、薄膜形成量を制御することを特徴と
    する薄膜形成装置
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