JP2003065724A - Ftir法による膜厚測定方法および半導体ウェーハの製造方法 - Google Patents

Ftir法による膜厚測定方法および半導体ウェーハの製造方法

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Osamu Sugisawa
修 杉澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に形成された複数層の薄膜の、各層の
膜厚を一度に測定可能なFTIR法による膜厚測定方
法、およびこの膜厚測定方法を用いる半導体ウェーハの
製造方法を提供する。 【解決手段】 FTIR法による膜厚測定方法である。
基板S上に互いにドーパント濃度の異なる複数層の薄膜
E1,E2が形成された半導体ウェーハEPWに対し赤
外線を照射し、この反射光の測定に基づくインターフェ
ログラムの生成を複数回行う。これら生成した複数のイ
ンターフェログラムを積算することにより、基板Sと薄
膜E1との界面および各薄膜E1,E2どうしの界面か
らの反射光に基づくサイドバースト11,13を認識し
易くする。そして、各薄膜E1,E2の膜厚を測定す
る。この測定を、基板S上に互いにドーパント濃度の異
なる複数層の薄膜E1,E2を連続的に形成した後に行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FTIR法による
膜厚測定方法および半導体ウェーハの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】基板上に形成(成長)した薄膜(単結晶
薄膜や多結晶薄膜)の膜厚測定には、例えばFTIR
(Fourier Transform Infrared)法が用いられる。図4
は、FTIR法で膜厚測定を行うためのFTIR測定装
置の原理図である。FTIR測定装置は、赤外線を照射
可能な赤外線光源1、入射した光の一部を透過する一
方、残りを反射して光を2つに分解するビームスプリッ
タ2、光軸方向に移動可能な走査ミラー3、固定ミラー
4、検出器5等を備えて構成されている。そして、測定
は、以下のように行う。先ず、赤外線光源1から、測定
対象のエピタキシャルウェーハEPW100に赤外線を
照射すると、エピタキシャル層(単結晶薄膜)E100
の表面からの反射光L101、および基板Sとエピタキ
シャル層E100との界面からの反射光L102とがビ
ームスプリッタ2を介して、固定ミラー4および走査ミ
ラー3に入射し、更に反射してビームスプリッタ2に再
び戻り、該ビームスプリッタ2を透過又は反射して検出
器5に至り、検出測定される。この際、走査ミラー3が
等速で光軸方向に移動するにつれて、走査ミラー3から
の反射光の、赤外線光源1から検出器5までの光路長が
変化する。例えば、光源から単色光が発せられている場
合、光路差が波長の正数倍のときには2つの光束の位相
が揃うため強め合い、半波長ずれると逆に弱め合う。そ
の結果、検出器5が検出測定する赤外線の強度の時間変
化は周期関数的になる。実際の赤外線光源1からの赤外
線は、波長に幅を持っているため、赤外線強度の時間変
化の周期に幅を持つ。さまざまの波長の混じった光が赤
外線光源1から照射される場合に得られる検出器5での
受光強度Iは光路差x(ビームスプリッタ2から走査ミ
ラー3までの距離をI1、固定ミラーM2までの距離をI
2とするとx=2(I1−I 2))の関数として次式
(1)で表される。
【数1】 ここで、vは赤外線の波数で、B(v)は光源から出る
光の強度の波数依存性を示す関数である。変調信号を示
すこの式の第2項の交流成分はインターフェログラム
(interferogram)と呼ばれる。インターフェログラム
は、光路差がゼロ(x=0)の時はどの波数の光も同位
相で干渉しているため大きな値を示し、xがゼロから離
れるにつれて各波数の光がさまざまの位相で干渉するこ
とになるので、波打ちながら急激に小さくなっていく。
検出器5による検出値に基づき、FTIR測定装置によ
り生成されるインターフェログラムをグラフ化したもの
は、例えば図5に示すように、中央の大きなピーク、す
なわち、センターバースト110と、このセンターバー
スト110の左右に生じる小さなピーク、すなわちサイ
ドバースト111とを有する。なお、以下では、簡単の
ため、インターフェログラムをグラフ化したものも、単
にインターフェログラムという場合がある。インターフ
ェログラムにおける2つのサイドバースト111どうし
の間隔は、エピタキシャル層E100の膜厚と、屈折率
と、該エピタキシャル層E100への赤外線の入射角
と、に依存する。エピタキシャル層の膜厚測定において
は入射角と屈折率は同じと見なせるため、サイドバース
ト111どうしの間隔が膜厚に比例する。従って、エピ
タキシャル層E100の膜厚は、センターバースト11
0から左右いずれかのサイドバースト111までの距離
(例えばピークとピークとの距離、或いはピークとボト
ムとの距離)に関連して求めることができる。
【0003】なお、図5の状態では、サイドバースト1
11があまりにも微少であるために認識しづらいので、
通常、図6に示すように、リファレンスを用いたインタ
ーフェログラムを生成し、これからエピタキシャル層E
100の膜厚を求める。図6に示すインターフェログラ
ムは、概略以下のようにして得られる。先ず、例えば予
めリファレンスを上記と同様に測定する。ここで、リフ
ァレンスとは、測定対象のエピタキシャルウェーハEP
W100とは膜厚が異なり、膜厚が既知のエピタキシャ
ル層を有するエピタキシャルウェーハ(図示略)のこと
である。そして、リファレンスの測定に基づき、インタ
ーフェログラム(図示略)を生成し、この波形を、図5
に示すインターフェログラム(測定対象のエピタキシャ
ルウェーハEPW100のインターフェログラム)から
減算する。さらに、この減算後のインターフェログラム
の上下幅を拡大することにより、図6に示すように、サ
イドバースト111を読みとりやすいインターフェログ
ラムとなる。これは、リファレンスの測定に基づくセン
ターバーストの波形分だけ、エピタキシャルウェーハE
PW100のインターフェログラムの波形が減衰される
結果、サイドバースト111が強調されるためである。
なお、図6に示すインターフェログラムでは、リファレ
ンスの膜厚に対応するサイドバースト112も生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、FT
IR法による薄膜(例えば、エピタキシャル層)の膜厚
測定では、薄膜のトータル膜厚しか測定できなかったた
め、例えば、基板上に複数層(例えば、2層)の薄膜が
形成されている場合、各層毎の膜厚(例えば1層目の
み、あるいは2層目のみの膜厚)を一度に測定すること
ができなかった。このため、基板上に複数層の薄膜を形
成する場合に、各層の膜厚を測定するためには、薄膜を
1層形成する毎に、半導体ウェーハを成長装置からいち
いち取り出して膜厚測定する必要がある。
【0005】なお、薄膜の膜厚を測定するための他の方
法としては、例えば拡がり抵抗法が知られている。拡が
り抵抗法では、基板上に薄膜を備える半導体ウェーハよ
り5mm×5mm程度のチップを切り出し、それを1〜
5゜程度に斜め研磨して、プローブにより拡がり抵抗と
表面からの深さとの相関を示すプロファイルを得、この
プロファイルにおいて拡がり抵抗の変化する深さから膜
厚を求める。拡がり抵抗法による測定では、半導体ウェ
ーハの加工などに多くの時間を要するので効率が悪い
上、破壊検査となるので歩留まりが低下する。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、基板上に形成された複数層の
薄膜の、各層の膜厚を一度に測定可能なFTIR法によ
る膜厚測定方法、およびこの膜厚測定方法を用いる半導
体ウェーハの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のFTIR法による膜厚測定方法は、基板上
に互いにドーパント濃度の異なる複数層の薄膜が形成さ
れた半導体ウェーハに対し赤外線を照射し、この反射光
の測定に基づくインターフェログラムの生成を複数回行
い、これら生成した複数のインターフェログラムを積算
することにより、各薄膜の膜厚に関連するサイドバース
ト、すなわち、基板と薄膜との界面からの反射光に基づ
くサイドバーストおよび各薄膜どうしの界面からの反射
光に基づくサイドバーストを認識し易くして、各薄膜の
膜厚を測定することを特徴としている。なお、反射光の
測定に基づくインターフェログラムの生成は、回数を増
やすほど各サイドバーストを認識しやすくなるため、例
えば少なくとも10回以上行うことが好ましい。より具
体的には、例えば16回或いは、より好ましくは32回
行うことが挙げられる。本発明のFTIR法による膜厚
測定方法によれば、各薄膜の膜厚に関するサイドバース
トが認識しやすくなるので、一度に複数層の薄膜の各膜
厚を測定できる。しかも、FTIR法であるので、比較
的測定時間が短い上、非破壊で膜厚測定ができるので歩
留まりが向上する。
【0008】また、本発明の半導体ウェーハの製造方法
は、基板上に互いにドーパント濃度の異なる複数層の薄
膜を連続的に成長した後に、本発明のFTIR法による
膜厚測定方法により各薄膜の膜厚を測定することを特徴
としている。本発明の半導体ウェーハの製造方法によれ
ば、本発明の膜厚測定方法により、複数の薄膜の膜厚を
一度に測定できるので、薄膜を1層形成する毎にいちい
ち取り出して膜厚測定する必要がない。よって、大幅に
工程数を削減でき、半導体ウェーハの生産性が向上す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係るFTIR法による膜厚測定の実施の形態について説
明する。先ず、図3に示すように、FTIR測定装置
は、従来の技術で説明したのと同様に、赤外線を照射可
能な赤外線光源1、入射した光の一部を透過する一方、
残りを反射して光を2つに分解するビームスプリッタ
2、光軸方向に移動可能な走査ミラー3、固定ミラー
4、検出器5等を備えて構成されている。
【0010】また、本実施形態では、測定対象として、
図3に示すシリコンエピタキシャルウェーハEPW(半
導体ウェーハ;以下、単にエピタキシャルウェーハEP
Wという。)を用いる。このエピタキシャルウェーハE
PWは、例えば2層のエピタキシャル層(薄膜)、すな
わち1層目のシリコンエピタキシャル層E1(以下、単
にエピタキシャル層E1という。)およびこのエピタキ
シャル層E1上の2層目のシリコンエピタキシャル層E
2(以下、単にエピタキシャル層E2という。)を有す
る。なお、このエピタキシャルウェーハEPWの基板S
は、例えばp+型で抵抗率が0.01Ω・cm程度であ
り、1層目のエピタキシャル層E1は、例えばn+型で
抵抗率が0.1Ω・cm程度であり、2層目のエピタキ
シャル層E2は、例えばn-型で抵抗率が40Ω・cm
程度である。
【0011】この場合の測定原理は、以下のようにな
る。先ず、赤外線光源1から、測定対象のエピタキシャ
ルウェーハEPWに赤外線を照射すると、2層目のエピ
タキシャル層E2の表面からの反射光L1、および基板
Sと1層目のエピタキシャル層E1との界面からの反射
光L3に加えて、1層目と2層目のエピタキシャル層E
1,E2どうしの界面からの反射光L2が、ビームスプ
リッタ2を介して、固定ミラー4および走査ミラー3に
入射し、更に反射してビームスプリッタ2に再び戻り、
該ビームスプリッタ2を透過又は反射して検出器5に至
り、検出測定される。なお、この検出測定の結果、FT
IR測定装置の図示しない制御演算回路では、該検出測
定に基づくインターフェログラムを生成する。本実施の
形態では、この検出測定に基づくインターフェログラム
の生成を、例えば32回行うこととする。
【0012】また、リファレンスに関しても、同様に、
検出測定を32回行い、各検出測定に基づくインターフ
ェログラムを生成する。そして、リファレンスを32回
検出測定して得られる個々のインターフェログラムを積
算(加算)した結果を、エピタキシャルウェーハEPW
を32回検出測定して得られる個々のインターフェログ
ラムを積算(加算)した結果から、差し引く。この差し
引き後のインターフェログラムに基づき、例えば図1に
示すグラフが得られる。
【0013】図1に示すインターフェログラムでは、基
板Sと1層目のエピタキシャル層E1との界面からの反
射光に基づく外側の2つのサイドバースト11のみなら
ず、1層目と2層目のエピタキシャル層E1,E2の界
面からの反射光に基づく内側の2つのサイドバースト1
3までもが明瞭に認識できる。
【0014】これは、積算を重ねる毎に、サイドバース
ト11,13(およびセンターバースト10、リファレ
ンスに関連するサイドバースト12)の波形は次第に大
きくなるのに対し、それらの周囲のノイズの波形は次第
に相殺され合う結果、サイドバースト11,13(およ
びセンターバースト10、リファレンスに関連するサイ
ドバースト12)が強調されるからである。
【0015】また、このように生成されたインターフェ
ログラムを用いることにより、以下のようにして、各エ
ピタキシャル層E1,E2の膜厚を求めることができ
る。先ず、エピタキシャル層E1,E2のトータル膜厚
T0は、センターバースト10と、外側のサイドバース
ト11との距離に関連して求めることができる。また、
1層目のエピタキシャル層E1の膜厚T1は、センター
バースト10と、内側のサイドバースト13との距離に
関連して求めることができる。さらに、2層目のエピタ
キシャル層E2の膜厚T2は、上記求めたトータル膜厚
T0より、エピタキシャル層E1の膜厚T1を差し引く
ことで求められる。例えば、図1に示す例の場合、トー
タル膜厚T0は約73μm、1層目のエピタキシャル層
E1の膜厚T1は約10μmであるので、2層目のエピ
タキシャル層E2の膜厚T2は、73μm−10μm=
約63μmと容易に求まる。
【0016】なお、比較のため、積算を行わない場合
(ただし、リファレンスは用いる)のインターフェログ
ラムを図2に示す。この場合、この図2に示すように、
1層目と2層目のエピタキシャル層E1,E2どうしの
界面からの反射光に基づく2つのサイドバースト13
と、その周囲のノイズ波形とを容易に区別できないた
め、該サイドバースト13の認識が困難である。
【0017】また、以下に、本発明に係る半導体ウェー
ハの製造方法の適例としての、エピタキシャルウェーハ
の製造方法を説明する。
【0018】先ず、シリコン単結晶基板S(以下、単に
基板Sという。)を気相成長装置(図示略)内に投入
し、該基板Sを所定の成長温度に加熱するとともに、該
基板Sの主表面上に原料ガスを供給し、該基板Sの主表
面上に1層目のシリコンエピタキシャル層E1(以下、
単にエピタキシャル層E1という。)を気相成長し、引
き続き、原料ガスの成分を切り換えて、エピタキシャル
層E1上に、2層目のシリコンエピタキシャル層E2
(以下、単にエピタキシャル層E2という。)を気相成
長する。これにより、基板S上に1層目と2層目のエピ
タキシャル層E1,E2を有するエピタキシャルウェー
ハEPWを製造する。
【0019】次に、気相成長後のエピタキシャルウェー
ハEPWを気相成長装置から取り出し、上記した測定方
法により、一度に1層目と2層目のエピタキシャル層E
1,E2の膜厚を測定する。
【0020】以上のような実施の形態の膜厚測定方法に
よれば、一度に複数層の薄膜の各膜厚を測定できる。し
かも、FTIR法であるので、比較的測定時間が短い
上、非破壊で膜厚測定ができるので歩留まりが向上す
る。また、以上のような実施の形態のエピタキシャルウ
ェーハの製造方法によれば、基板S上に成長した2層の
エピタキシャル層E1,E2の膜厚を一度に測定できる
ため、エピタキシャル層E1,E2を1層形成する毎に
いちいち取り出して膜厚測定する必要がない。よって、
大幅に工程数を削減できる。
【0021】なお、上記の実施の形態では、単結晶薄膜
(エピタキシャル層)の膜厚測定を行う例について説明
したが、これに限らず、多結晶薄膜の膜厚測定を行うこ
ととしても良い。また、シリコン半導体薄膜の膜厚測定
に限らず、例えば化合物半導体薄膜の膜厚測定を行うこ
ととしても良い。さらに、反射光の検出が可能な範囲内
の膜厚であれば、気相成長により形成した薄膜に限ら
ず、液相成長により形成した薄膜であっても良い。ま
た、薄膜は、2層に限らず、3層以上であっても良い。
さらに、上記の実施の形態では、リファレンスに関する
検出測定も、測定対象のエピタキシャルウェーハEPW
における検出測定と同じ回数行って、各検出測定に基づ
くインターフェログラムを全て積算(加算)する例につ
いて説明したが、本発明は、これに限らず、例えば、リ
ファレンスに関しては検出測定を1回だけ行うことと
し、該検出測定に基づくインターフェログラムを、例え
ば32倍、すなわち、(測定対象のエピタキシャルウェ
ーハEPWにおける検出測定回数と同数乗)し、この乗
数後のインターフェログラムを、エピタキシャルウェー
ハEPWを32回検出測定して得られる個々のインター
フェログラムを積算(加算)した結果から差し引き、こ
の差し引き後のインターフェログラムに基づき、膜厚を
測定しても良い。なお、基板の不純物濃度は1×1018
atoms/cm3以上であることが好ましく、また、
薄膜の不純物濃度は1×1017atoms/cm3以下
であることが好ましい。さらに、各層の薄膜どうしの不
純物濃度差は、50倍以上であることが好ましい。これ
は赤外線が基板と薄膜との界面、および各薄膜の界面で
反射する条件と、入射反射光が各薄膜内を効率よく透過
する条件とを満たすために要求される。
【0022】また、上記の実施の形態では、本発明の半
導体ウェーハの製造方法を、シリコン半導体ウェーハの
製造に適用する例を示したが、本発明は、シリコン半導
体ウェーハの製造に限らず、化合物半導体ウェーハの製
造に適用しても良い。この場合にも、単結晶薄膜に限ら
ず、多結晶薄膜を形成するのでも良い。また、反射光の
検出が可能な範囲内の膜厚であれば、気相成長により形
成するのに限らず、液相成長により形成しても良い。
【0023】
【発明の効果】本発明のFTIR法による膜厚測定方法
によれば、一度に複数層の薄膜の各膜厚を測定できる。
しかも、FTIR法であるので、比較的測定時間が短い
上、非破壊で膜厚測定ができるので歩留まりが向上す
る。また、本発明の半導体ウェーハの製造方法によれ
ば、薄膜を1層形成する毎にいちいち取り出して膜厚測
定する必要がないので、大幅に工程数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エピタキシャル層が2層の場合で、リファレン
スを用いる場合に、インターフェログラムを積算するこ
とにより得られる積算後のインターフェログラムを示す
図である。
【図2】エピタキシャル層が2層の場合で、リファレン
スを用いる場合のインターフェログラムを示す図(積算
を行わない場合)である。
【図3】測定原理(エピタキシャル層が2層の場合)を
説明するための図である。
【図4】測定原理(エピタキシャル層が1層の場合)を
説明するための図である。
【図5】エピタキシャル層が1層の場合で、リファレン
スを用いない場合のインターフェログラムを示す図であ
る。
【図6】エピタキシャル層が1層の場合で、リファレン
スを用いる場合のインターフェログラムを示す図であ
る。
【符号の説明】
S 基板 E1 1層目のシリコンエピタキシャル層(薄膜) E2 2層目のシリコンエピタキシャル層(薄膜) EPW シリコンエピタキシャルウェーハ(半導体ウェ
ーハ) 11 サイドバースト 13 サイドバースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA30 BB03 BB22 CC19 CC31 DD06 FF52 GG12 GG22 HH03 HH12 JJ03 KK02 LL12 LL46 QQ13 QQ23 QQ27 UU05 UU07 4M106 AA01 AA10 BA08 CA48 DH03 DH13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に互いにドーパント濃度の異なる
    複数層の薄膜が形成された半導体ウェーハに対し赤外線
    を照射し、この反射光の測定に基づくインターフェログ
    ラムの生成を複数回行い、これら生成した複数のインタ
    ーフェログラムを積算することにより、各薄膜の膜厚を
    測定することを特徴とするFTIR法による膜厚測定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記反射光の測定に基づくインターフェ
    ログラムの生成を10回以上行うことを特徴とする請求
    項1記載のFTIR法による膜厚測定方法。
  3. 【請求項3】 基板上に互いにドーパント濃度の異なる
    複数層の薄膜を連続的に形成した後に、請求項1又は2
    記載のFTIR法による膜厚測定方法により各層薄膜の
    膜厚を測定することを特徴とする半導体ウェーハの製造
    方法。
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