JP3203894U - 水位調整水閘の出水口の構造 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、従来の暗渠排水用バルブでは、立ち管の上端部および操作桿の上端部が畦畔において地上に突出するため、暗渠排水用バルブの上端部が畦畔における草刈りなどの作業の邪魔になると共に、農機具などにより暗渠排水用バルブを破損させてしまう恐れがあった。
この公知技術の水位調整可能な暗渠排水用バルブは、水閘立上管内に同心円状に配置された蛇腹管と、該蛇腹管の上端を開口状に保持する操作桿ジョイントを下端に有し、該操作桿ジョイントに設けた袋ナットにより寸法目盛を形成した棒状体を上下調節自在にし、上端をスライド管内の上部取付溝に嵌合させた支持板により保持された操作桿とから構成された調節水閘である。
そのため、高齢者や婦女子でも簡単に操作できる水位調整可能な調節水閘が望まれていた。そこで、本出願人は、スライド管の出入り部材に設けた嵌合凹部と操作桿の軸方向の外周に形成した多数個の嵌合凸部との凹凸嵌合により長さ調整を図る水位調整水閘を開発した(特許文献2を参照)。
本考案は、操作桿の長さ調節を正確かつ簡単に行えるように水位調整水閘の出水口の構造を改良したものである。
前記ストッパー保持枠の上部にフランジ上部を形成し、該フランジ上部に前記ストッパー部材が係脱する位置決め凸部及び位置決め凹部を形成する。
図1の一部省略縦断面図に示すように、水位調節水閘1は、水平方向の排水管接続部と垂直方向の立上管接続部を有するT字状の水閘チーズ2と、該水閘チーズ2の立上管接続部に固定立設された水閘立上管3と、該水閘立上管3の外周にシールパッキンを介して摺動自在に嵌合されたスライド管4と、該スライド管4の上端開口を閉塞するスライド管キャップ5を備える。
図5のB−B矢視断面図に示すように、前記ストッパー保持枠15の上部にフランジ上部18を形成し、該フランジ上部18にストッパー部材9が係脱する図2の平面図に示す位置決め凸部19及び位置決め凹部20を形成する。
図2の平面図に示す出水口部材8の位置決め凹部20に、図8の底面図に示すストッパー部材9の嵌合凸部24を嵌め込む。すなわち、図5のB−B矢視断面図に示すフランジ段部16に、図6の正面図に示す嵌合凸部24が載り、また図5のB−B矢視断面図に示すフランジ上部18に、図6の正面図に示すフランジ23が載る。
そして、脚部25は、図2の平面図の開口部17の嵌合凹部28を通り抜け、図9の一部省略縦断面図に示すように、ストッパー保持枠15の下部に係合する位置に位置決めされる。この組み付け状態では、図2に示す嵌合凹部28と図7に示す嵌合凹部27は一致しておらず、操作桿11を挿通することはできない。
前述の組み付け状態から、ストッパー部材9を時計回りに回転すると、図9に示す脚部25がストッパー保持枠15の下部に沿って、またストッパー部材9のフランジ23が図5に示すフランジ上部18に載って回転し、出水口部材8の嵌合凹部28とストッパー部材9の嵌合凹部27を一致させる。この状態で、図10の正面図に示す操作桿11及び嵌合凸部10が開口部17に挿通可能となる。
前記操作桿11を上下動して長さ調節を行って位置決めし、操作桿11をさらに時計回りに回転すると、操作桿11は嵌合したストッパー部材9と一体となって回転し、操作桿11を上下移動できないようにロック状態にする。すなわち、脚部25がフランジ段部16のストッパー29に接触して回転が停止されると同時に、ストッパー部材9の嵌合凸部24が出水口部材8の位置決め凸部19で上方を押さえられ、抜けが防止される。また、操作桿11のロックを解除する場合は、反時計回りに回転すれば、操作桿11はストッパー部材9と一体となって回転し、逆動作により解除できる。
図10の説明図に示すように、操作桿11は、軸方向の外周に等間隔で複数個の嵌合凸部10を形成し、本実施例では、4方向に嵌合凸部10の列を形成し、先端に嵌合半割筒部30を設け、該嵌合半割筒部30の隙間部に鉤片31を設け、一方、下端に前記鉤片31に係合する位置に窓孔32を形成する。そして、一方の操作桿11の嵌合半割筒部30及び鉤片31を他方の操作桿11の下部に差し込み、前記鉤片31を窓孔32に嵌合させて操作桿11,11同士を連結し、適宜長さを調節する。
操作桿11を上下動して出水口部材8の溢出口33の高さ調節を行って位置決めし、操作桿11を時計回りに回転すると、操作桿11は嵌合したストッパー部材9と一体となって回転し、操作桿11をロック状態にする。
つぎに、前記操作桿11をストッパー部材9と一体に反時計回りに回転させてロック状態を解除させ、出水口部材8の嵌合凹部28とストッパー部材9の嵌合凹部27が一致する位置まで回転させる。
操作桿11の嵌合凸部10とストッパー部材9の嵌合凹部27を一致させると、操作桿11が上下に摺動可能となり、出水口部材8の溢出口33の高さ調節を行う。
そして、操作桿11を時計回りに回転させると、操作桿11とストッパー部材9が一体となって回転し、脚部25がフランジ段部16のストッパー29に接触して回転が停止され、ストッパー部材9の嵌合凸部24が出水口部材8の位置決め凸部19で上方を押さえられ、抜けが防止され、操作桿11をロック状態にする。
その後、図1に示すように、前記操作桿11をスライド管4内に戻し、前記スライド管キャップ5を閉蓋する。
これで、用水路からの水は、水閘チーズ2の排水管接続部から流入し、屈曲管6を経てテレスコープ式の水位調整スライド管7の出水口部材8の溢出口33から溢水してもう一方の排水管接続部に排水される。
したがって、前記操作桿11の長さ調節を行うことにより、水位調整スライド管7の出水口部材8の溢出口33位置を調節できるので、簡単に水位調節、すなわち湿田、乾田化の管理を行うことができる。
2 水閘チーズ
3 水閘立上管
4 スライド管
5 スライド管キャップ
6 屈曲管
7 水位調整スライド管
8 出水口部材
9 ストッパー部材
10 嵌合凸部
11 操作桿
12 嵌合筒
13 フランジ部
14 支持枠
15 ストッパー保持枠
16 フランジ段部
17 開口部
18 フランジ上部
19 位置決め凸部
20 位置決め凹部
21 天板面
22 開口部
23 フランジ
24 嵌合凸部
25 脚部
26 バネ片
27 嵌合凹部
28 嵌合凹部
29 ストッパー
30 嵌合半割筒部
31 鉤片
32 窓孔
33 溢出口
34 操作桿ハンドル
Claims (2)
- 水閘チーズの内部に一端を排水管接続部の内壁に連結され、他端を前記立上管接続部に開口された屈曲管と、該屈曲管にねじ込み部材を介して下端を液密に接続され、前記水閘立上管内に同心円状に配置されたテレスコープ式の水位調整スライド管と、該水位調整スライド管の上端を開口状に保持する出水口部材と、該出水口部材に嵌挿し、操作桿の係脱作用をするストッパー部材と、該ストッパー部材に設けた嵌合凹部に嵌合し、軸方向の外周面4方向に等間隔で複数個の嵌合凸部を形成した操作桿を備える水位調節水閘において、
前記出水口部材は、水位調整スライド管の先端に挿入固定される嵌合筒と、該嵌合筒の上部に設けたフランジ部と、該フランジ部から上方に延びた複数枚の支持枠と、該支持枠の上端に配置されたストッパー保持枠とから構成され、前記ストッパー保持枠は、中央内部にフランジ段部が形成され、該フランジ段部の中心に操作桿が貫通する開口部が形成され、前記ストッパー部材は、キャップ状の円筒体の天板面に操作桿を挿通する開口部を形成し、前記円筒体の胴部にフランジを形成し、前記フランジの下方に前記ストッパー保持枠のフランジ上部が嵌合する幅で嵌合凸部を形成し、さらに該嵌合凸部から下方へ延びるL状の脚部を形成することを特徴とする水位調整水閘の出水口の構造。 - 前記ストッパー保持枠の上部にフランジ上部を形成し、該フランジ上部に前記ストッパー部材が係脱する位置決め凸部及び位置決め凹部を形成することを特徴とする請求項1記載の水位調整水閘の出水口の構造。
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JP2019110793A (ja) * | 2017-12-21 | 2019-07-11 | 前澤化成工業株式会社 | 水田用水位調節装置 |
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