JP3203549B2 - 三次元仮想空間におけるオブジェクトの動作確認方法 - Google Patents

三次元仮想空間におけるオブジェクトの動作確認方法

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JP3203549B2
JP3203549B2 JP4421397A JP4421397A JP3203549B2 JP 3203549 B2 JP3203549 B2 JP 3203549B2 JP 4421397 A JP4421397 A JP 4421397A JP 4421397 A JP4421397 A JP 4421397A JP 3203549 B2 JP3203549 B2 JP 3203549B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元仮想空間に
おけるオブジェクトの動作確認方法に係り、特に、複数
のユーザがネットワークを介して参加する三次元仮想空
間において、当該空間内に存在するオブジェクトの動作
の確認を行う三次元仮想空間におけるオブジェクトの動
作確認方法に関する。
【0002】例えば、ネットワークを介した三次元仮想
空間内を巡回するようなオブジェクトが、他のオブジェ
クトやユーザとの接触により、それぞれ異なった動作や
インタラクションを開始する動作の定義が施されたオブ
ジェクトの動作の確認を行うために有効な三次元仮想空
間におけるオブジェクトの動作確認方法に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、複数のユーザがネットワークを介
して参加する仮想空間としては、例えば、InterSpace(S
ugawara.S., et al.,"InterSpace:Networked Virtual W
orld for Visual Communmication", IEICE Transaction
on Information and Systems,December 1994) があ
る。このシステムにおいて動作を伴ったオブジェクトの
一例としては、遊園地のような催しものがあるような部
屋に入ると、そこには、メリーゴーランドのようなくる
くると回るオブジェクトやピエロの顔のようなものの口
の部分が上下に開閉しているようなオブジェクトが存在
するようなものがある。また、上記のくるくる回るオブ
ジェクトにユーザが接触すると、ユーザを任意の方向に
跳ね飛ばす動作定義が、当該くるくる回るオブジェクト
に施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、オブジェクトに付随する動作、例えば、
上記に示すようなオブジェクトにユーザが接触したら跳
ね飛ばされるといった動作を定義した場合、その動作の
確認を行うためには、動作を定義したオブジェクトに対
して、ユーザという立場になってそのオブジェクトに接
触しなければならない。また、動作が定義されたオブジ
ェクトがネットワークを介した三次元仮想空間内を巡回
するようなものである場合、その仮想空間内における他
のオブジェクトとユーザの接触により、それぞれ異なっ
た動作やインタラクションが開始されるような動作の定
義の施されたオブジェクトの動作の確認を簡単に行うこ
とはできないという問題がある。また、このような動作
定義の施されたオブジェクトの動作の確認を行うために
は、ネットワークを介した三次元仮想空間をユーザの端
末上に実現する必要がある。
【0005】さらに、このような動作定義の施されたオ
ブジェクトの動作内容を確認後、編集・修正してその動
作の確認を再度行うような場合においても、その状況に
見合った三次元仮想空間をユーザの端末上に実現する必
要がある。従って、上記の従来の技術には、オブジェク
トの動作確認に関して、特に、複数のユーザがネットワ
ークを介して参加する三次元仮想空間内におけるオブジ
ェクトの動作の確認を簡単に行うことができないという
問題がある。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、複数のユーザがネットワークを介して参加する三次
元仮想空間内におけるオブジェクトの動作の確認を、ユ
ーザの端末のみを利用して簡単に確認することが可能な
オブジェクトの動作確認方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のユーザ
がネットワークを介して参加する三次元仮想空間におけ
るオブジェクトの動作を確認する三次元仮想空間におけ
るオブジェクトの動作確認方法において、オブジェクト
の動作確認を行うためのリハーサル空間を、オブジェク
ト動作定義空間何に存在する動作定義のなされたオブジ
ェクトを選択することにより表示し、オブジェクトの動
作の際に接触すべき対象となる他オブジェクトやユーザ
を簡略化したオブジェクトにより表現し、選択された該
オブジェクトの動作確認を行う。
【0008】また、本発明は、選択されたオブジェクト
の動作確認を行う際に、他オブジェクトやユーザの簡略
されたオブジェクトとの接触により、動作やインタラク
ションを開始する。また、本発明は、選択されたオブジ
ェクトの動作確認を行う際に、オブジェクトの内部状態
の変化をトレースする。
【0009】図1は、本発明の原理を説明するための図
である。本発明は、複数のユーザがネットワークを介し
て参加する三次元仮想空間におけるオブジェクトの動作
を確認する三次元仮想空間におけるオブジェクトの動作
確認方法において、オブジェクト動作定義空間内におい
て動作定義のなされたオブジェクトに対して動作確認の
開始が指示されることにより、リハーサル空間を表示し
(ステップ1)、リハーサル空間内にオブジェクトのコ
ピーを表示し(ステップ2)、リハーサル空間内に他の
オブジェクトやユーザの表示を必要とする場合に、それ
らの対象を簡略化したオブジェクトにより表示し(ステ
ップ3)、リハーサル空間内におけるオブジェクトの動
作やインタラクションを開始する(ステップ4)。
【0010】上記のように、本発明では、オブジェクト
の動作確認を行うための舞台となるべきリハーサル空間
を設ける。ユーザはオブジェクト動作定義空間内におい
て、オブジェクトの動作の定義を行い、その動作の確認
を行うような指示を与えると、システムは動作確認を行
うために必要な舞台となるべきリハーサル空間を構築
し、動作するオブジェクトが接触すべき他のオブジェク
トやユーザなどによって対象を簡略化したオブジェクト
で表示し、オブジェクトの動作開始によって必要な動作
やインタラクションを開始することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】図2は、本発明のオブジェクトの
動作確認に関する処理のフローチャートである。 ステップ101) まず、ユーザがオブジェクトの動作
定義を行うと、当該動作定義されたオブジェクトを選択
し、当該オブジェクトの動作確認の指示を行うことによ
り、リハーサル空間の表示を行う。ここで、リハーサル
空間とは、オブジェクトの動作確認を行うための舞台と
なるべき空間である。
【0012】ステップ102) オブジェクトをリハー
サル空間にコピーし、表示する。 ステップ103) 他オブジェクトやユーザの表示を必
要とする場合にはステップ104に移行し、不要な場合
には、ステップ105に移行する。 ステップ104) リハーサル空間内に他オブジェクト
やユーザを簡略化したものを表示する。
【0013】ステップ105) リハーサル空間におけ
るオブジェクトの動作やインタラクションを開始する。
【0014】
【実施例】以下、図面と共に本発明の一実施例を説明す
る。図3は、本発明のオブジェクトの動作を定義するた
めのオブジェクト動作定義空間の例を示し、図4及び図
5は、オブジェクトの動作確認を行うために必要な舞台
となるべきリハーサル空間におけるオブジェクトの動作
・インタラクションの過程の例を示す。
【0015】オブジェクト動作定義空間内において、オ
ブジェクトの動作定義を行ったユーザは、その動作定義
の施されたオブジェクトを選択し、動作確認の指示を与
えると、システムはその動作確認を行うために必要な舞
台となるべきリハーサル空間を構築し、選択されたオブ
ジェクトはリハーサル空間内にコピーされる。コピーさ
れたオブジェクトは、リハーサル空間内において予め定
義された動作を開始する。他のオブジェクトやユーザと
の接触により、それぞれ異なった動作やインタラクショ
ンを行う場合には、システムがリハーサル空間内に接触
すべき対象となる他のオブジェクトやユーザの簡略化さ
れたオブジェクトを創出し、そのオブジェクトに対して
それぞれ異なった動作やインタラクションを行う。ま
た、オブジェクトの持つ内部状態の変化をトレースしな
がら、その動作確認を同時に行うこともできる。
【0016】ここでは、例として、ある情報を検索する
ような動作が定義されたオブジェクトについて説明す
る。図3に示すようなオブジェクト動作定義空間1内に
おいて、上記の動作定義をオブジェクト2に対して施
す。なお、オブジェクト2は、ワールドAという三次元
仮想空間内のA地点に初期配置されているものとする。
また、上記の動作をする際に、必要な情報として、情報
Aが記載されたリスト21を持っているものとする。な
お、このリスト21は、具体的にはオブジェクトをダブ
ルクリックすることにより参照することができる。オブ
ジェクト動作定義空間1内において、上記の動作定義の
施されたオブジェクト2を選択し、動作確認の指示を与
えると、選択されたオブジェクト2は、図4に示すよう
なリハーサル空間3にコピーされる。
【0017】リハーサル空間3にコピーされたオブジェ
クト4は、オブジェクト動作定義空間1内で定義された
動作を継承している。また、同時に、動作をする際に必
要な情報として、持っていたリストのコピーであるリス
ト41も持っている。ここで、オブジェクト2の具体的
な動作の内容としては、ワールドAのA地点を出発点と
して、ワールドBのB地点に移動し、かつその地点に配
置されたオブジェクトが持つリストを比較・参照して、
その結果を持ってワールドAのA地点に戻ってくるよう
な動作定義が施されているものとする。更に、オブジェ
クト2が移動する際に、他のユーザと接触した場合に
は、その接触したユーザに対してオブジェクト2が持つ
情報Aの記載されたリスト21を公開・参照させる動作
定義が施されている。
【0018】上記の動作定義のような他のユーザとの接
触により、ある動作のインタラクションを行うような場
合には、システムは動作確認を行いたいオブジェクトが
リハーサル空間内にコピーされる際に、接触すべき対象
となる他オブジェクトやユーザなどを簡略化したオブジ
ェクトとしてランダムに創出する。図4におけるユーザ
オブジェクト5はその簡略化したオブジェクトである。
【0019】図4において、オブジェクト4の動作が開
始されると、ワールドAのA地点を出発したオブジェク
ト4は、ワールドBのB地点に移動するために、ワール
ドAを出口に向かって移動する。その際、ユーザオブジ
ェクト5と接触した場合には、オブジェクト4が持つリ
スト41を公開・参照させる動作を行う。図4における
ワールドAの出口にオブジェクト4が到達すると、シス
テムは、図5に示すようなワールドBのリハーサル空間
6をリハーサル空間3に変更して構築する。そして、オ
ブジェクト4はワールドBの入口にコピーされる。ワー
ルドBに相当するリハーサル空間6には、オブジェクト
4がコピーされる際に、接触すべき対象となるオブジェ
クト7がB地点に創出される。オブジェクト7、情報A
と情報Bの記載されたリスト71を持ち、接触してきた
他オブジェクトやユーザに対して、リスト71を公開・
参照させる動作定義が予め施されているものとする。
【0020】ワールドAから移動してきたオブジェクト
4は、リハーサル空間6内のB地点まで移動し、その位
置に配置されているオブジェクト7と接触することによ
り、オブジェクト4が持つリスト41とオブジェクト7
が持つリスト71を比較・参照し、その結果を持って出
発地点まで戻っていく。以上説明したように、オブジェ
クトの動作確認の指示を与えたユーザは、リハーサル空
間を観察しながら、オブジェクトの移動する様子や、リ
ハーサル空間の接触したオブジェクトに対する動作やイ
ンタラクションの様子を確認することができる。また、
この動作確認の結果により、オブジェクトの動作内容の
編集・修正を新たに行った場合においても、同様にその
動作内容の確認を簡単に行うことが可能となる。
【0021】図2を用いてオブジェクトの動作確認の一
連の動作を説明する。図3に示すようなオブジェクト動
作定義空間1内において、動作定義のなされたオブジェ
クト2に対して動作確認の開始が指示されると、まず、
図4に示すようなリハーサル空間3を表示し(ステップ
101)、リハーサル空間3内にオブジェクト2のコピ
ーであるオブジェクト4を表示する(ステップ10
2)。
【0022】次に、オブジェクト2の動作確認を行う際
に他のオブジェクトやユーザの表示を行うか否かを判定
し(ステップ103)、表示を行う必要がない場合(ス
テップ103No)には、ステップ105に移行し、他
のオブジェクトやユーザの表示を行う指示があった場合
(ステップ103Yes)には、リハーサル空間3内に
他オブジェクトやユーザなどの対象を簡略化したオブジ
ェクトにより表示する(ステップ104)。
【0023】次に、リハーサル空間3内におけるオブジ
ェクト2の動作やインタラクションが開始され、本処理
を終了する(ステップ105)。なお、本発明は、上記
の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内で種
々変更・応用が可能である。
【0024】
【発明の効果】上述のように、本発明の三次元仮想空間
におけるオブジェクトの動作確認方法によれば、複数の
ユーザがネットワークを介して参加する三次元仮想空間
を利用したオブジェクトの動作を定義を施した場合に、
オブジェクトの動作の確認を簡単に行うことが可能とな
り、三次元仮想空間を利用したオブジェクトの動作の定
義を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明のオブジェクトの動作確認に関する処理
のフローチャートである。
【図3】本発明のオブジェクトの動作を定義するための
オブジェクト動作定義空間の例である。
【図4】本発明のオブジェクトの動作の確認を行うため
のリハーサル空間の例を示す図(その1)である。
【図5】本発明のオブジェクトの動作の確認を行うため
のリハーサル空間の例を示す図(その2)である。
【符号の説明】
1 オブジェクト動作定義空間 2 オブジェクト 3 リハーサル空間 4 オブジェクト 5 ユーザオブジェクト 6 リハーサル空間 7 オブジェクト 21 リスト 41 リスト 71 リスト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−330425(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 15/00 - 17/50 G06F 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のユーザがネットワークを介して参
    加する三次元仮想空間におけるオブジェクトの動作を確
    認する三次元仮想空間におけるオブジェクトの動作確認
    方法において、 前記オブジェクトの動作確認を行うためのリハーサル空
    間を、オブジェクト動作定義空間内に存在する動作定義
    のなされたオブジェクトを選択することにより表示し、 前記オブジェクトの動作の際に接触すべき対象となる他
    オブジェクトやユーザを簡略化したオブジェクトにより
    表現し、選択された該オブジェクトの動作確認を行うこ
    とを特徴とする三次元仮想空間におけるオブジェクトの
    動作確認方法。
  2. 【請求項2】 前記選択されたオブジェクトの動作確認
    を行う際に、 他オブジェクトやユーザの簡略されたオブジェクトとの
    接触により、動作やインタラクションを開始する請求項
    1記載の三次元仮想空間におけるオブジェクトの動作確
    認方法。
  3. 【請求項3】 前記選択されたオブジェクトの動作確認
    を行う際に、 前記オブジェクトの内部状態の変化をトレースする請求
    項1記載の三次元仮想空間におけるオブジェクトの動作
    確認方法。
  4. 【請求項4】 複数のユーザがネットワークを介して参
    加する三次元仮想空間におけるオブジェクトの動作を確
    認する三次元仮想空間におけるオブジェクトの動作確認
    方法において、 オブジェクト動作定義空間内において動作定義のなされ
    たオブジェクトに対して動作確認の開始が指示されるこ
    とにより、リハーサル空間を表示し、 前記リハーサル空間内にオブジェクトのコピーを表示
    し、 前記リハーサル空間内に他のオブジェクトやユーザの表
    示を必要とする場合に、それらの対象を簡略化したオブ
    ジェクトにより表示し、 前記リハーサル空間内におけるオブジェクトの動作やイ
    ンタラクションを開始することを特徴とする三次元仮想
    空間におけるオブジェクトの動作確認方法。
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