JPH11184790A - サイバースペースシステムおよびユーザ端末にサイバースペースを提供するプログラムを格納した記録媒体 - Google Patents

サイバースペースシステムおよびユーザ端末にサイバースペースを提供するプログラムを格納した記録媒体

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JPH11184790A
JPH11184790A JP35703897A JP35703897A JPH11184790A JP H11184790 A JPH11184790 A JP H11184790A JP 35703897 A JP35703897 A JP 35703897A JP 35703897 A JP35703897 A JP 35703897A JP H11184790 A JPH11184790 A JP H11184790A
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Toru Yamakita
徹 山北
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイバースペース内で他のユーザとコンタク
トをする際の利便性を向上させる。 【解決手段】 サイバースペース内に、自分の分身であ
るアバターAおよび他のユーザ端末のユーザの分身であ
るアバターBが表示されている。アバターAおよびアバ
ターBが互いに接近すると、履歴表示ウィンドウ31が
表示される。履歴表示ウィンドウ31には、これらのア
バター間の過去のコンタクトに係わる履歴データが表示
される。この履歴データは、過去のコンタクトの日時お
よびそのときの会話の話題を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ユーザに仮想現実空間を提供
するサイバースペースシステムに係わり、特に、複数の
ユーザが仮想現実空間を共有できるシステムに係わる。
【0002】
【従来の技術】仮想現実空間に関する技術の研究・開発
が盛んになってきている。仮想現実空間の一例として
は、現実の世界をコンピュータの画面上に仮想的に再現
し、ユーザがその画面上の世界に入っていけるようなも
のが知られている。
【0003】仮想現実空間として、たとえば、道路、商
店、公園などを含む街を構築した場合、ユーザは、コン
ピュータ画面上でこの街の中を自由に歩くことができ
る。中には、商店の中に入ってその商店で扱う商品に関
する情報を得たり、あるいは実際に商品を購入できるよ
うなシステムも提案されている。このような仮想現実空
間およびシステムは、それぞれサイバースペースおよび
サイバースペースシステムと呼ばれることがある。
【0004】ネットワーク上にサイバースペースを構築
し、ネットワークに収容される複数のユーザがそのサイ
バースペースを共有できるシステムが知られている。た
とえば、特開平7−134695号公報、特開平8−7
7255号公報によりこの種のシステムが開示されてい
る。また、本件出願人は、上記形態においてサイバース
ペースの構成や配置をユーザが自由に設定できるシステ
ムについて提案(特願平9−184108号)してい
る。
【0005】このようなサイバースペースシステムにお
いては、ユーザどうしの「出会い」が発生する。たとえ
ば、ユーザAおよびユーザBがそれぞれのユーザ端末に
表示されているサイバースペース内で同時に公園に入る
と、ユーザAの端末の画面にユーザBが登場し、同様
に、ユーザBの端末の画面にユーザAが登場する。この
ようにして出会ったユーザ同士は、ネットワークを経由
して会話等により情報交換をすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなユーザど
うしの出会いに際して、以前にコンタクトをしたことが
あるか否か、そして、コンタクトしたことがあるのであ
ればその日時とそのときの会話の内容を予め知ることが
出来ると便利である。ところが、現在までのところ、こ
のような機能を備えたシステムは知られていない。
【0007】本発明の課題は、サイバースペース内で他
のユーザとコンタクトをする際の利便性を向上させるこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のサイバースペー
スシステムは、サイバースペースに第1および第2のユ
ーザ端末の各ユーザの分身である第1および第2のアバ
ターを表示する構成であって、第1のアバターと第2の
アバターとの間のコンタクトの履歴を格納する格納手段
と、上記格納手段に格納されている履歴に従って第1の
アバターおよび第2のアバターを識別して表示する表示
手段と、を有する。
【0009】この構成によれば、自端末のサイバースペ
ースに表示される他のユーザ端末のアバターは、自端末
のアバターとの過去のコンタクトに係わる履歴に基づい
て識別表示される。このため、ユーザは、自端末のサイ
バースペースに表示される各アバターのおおよそのコン
タクト履歴を迅速に知ることができる。
【0010】本発明の他の形態のサイバースペースシス
テムは、第1のアバターと第2のアバターとの間のコン
タクトの履歴を格納する格納手段と、第1のアバターと
第2のアバターとが互いに接近した際に、上記格納手段
からこれらのアバター間のコンタクトの履歴を抽出して
表示する表示手段と、を有する。
【0011】この構成によれば、自端末のアバターと他
の端末のアバターとが互いに接近すると、そのアバター
とのコンタクトに係わる詳細な履歴が表示される。従っ
て、ユーザは、実際にコンタクトをする前にそのアバタ
ーに係わる情報を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のサ
イバースペースシステムの概念図である。本実施形態の
サイバースペースシステムでは、各ユーザは、自端末に
おいてそれぞれ独自のサイバースペースを構築できる。
ここでは、仮想的な「街」を構築するものとする。
【0013】マップサーバ1は、コンピュータであり、
ネットワーク2を介して複数のユーザにサイバースペー
スを提供する。サイバースペースを構成する各要素(以
下、「メタファ」と呼ぶ)は、マップサーバ1またはサ
ービス提供者3により提供される。メタファとしては、
この実施例では、「道路」、「公園」、「商店:ショッ
プ」などを含む。なお、サービス提供者3は、ここで
は、売買の注文の受付やバンキングサービスなどを提供
する企業だけでなく、単に、情報を提供するものも含む
ものとする。情報の提供は、たとえば、ホームページを
閲覧させることも含むものとする。
【0014】ユーザ端末4〜6は、たとえば、パーソナ
ルコンピュータであり、それぞれ異なるユーザ(ユーザ
A〜C)によって操作される。ユーザ端末4〜6は、そ
れぞれネットワーク2を介してマップサーバ1に接続さ
れており、マップサーバ1により提供される情報を利用
してサイバースペースを構築し、それを画面に表示す
る。
【0015】ユーザA〜Cは、それぞれユーザ端末4〜
6において独自のサイバースペース(それぞれ、サイバ
ースペースA〜C)を構築し、ユーザ端末4〜6の画面
に表示できる。すなわち、各ユーザ端末4〜6にはマッ
プサーバ1からメタファが提供され、ユーザA〜Cは、
それぞれ提供されたメタファの中から所望のメタファを
選択してそれを任意の場所に配置できる。ユーザA〜C
がそれぞれサイバースペースA〜Cを構築する際、各ユ
ーザ端末4〜6からマップサーバ1へ配置情報が通知さ
れる。配置情報は、ユーザA〜Cがそれぞれどのメタフ
ァを選択したのか、およびその選択したメタファをサイ
バースペース内のどの位置に配置したのかを示す情報で
ある。この通知により、マップサーバ1は、各ユーザ端
末4〜6において互いに独立に構築されるサイバースペ
ースの構成を認識する。
【0016】ユーザA〜Cは、自端末に構築(実際に
は、自端末の画面上に表示)したサイバースペースに自
分の分身(以下、「アバター」と呼ぶ)を登場させるこ
とにより、サイバースペースの中に入ることができる。
図1に示す例では、アバターA〜CがそれぞれユーザA
〜Cの分身であり、それぞれサイバースペースA〜Cに
存在する。ユーザA〜Cは、マウスやキーボード等の入
力装置を介して自分に対応するアバターを自端末に構築
したサイバースペース内で自由に移動させることができ
る。このとき、各ユーザ端末4〜6からマップサーバ1
へ各サイバースペース内における各アバターの位置を表
すアバター位置情報が通知される。たとえば、ユーザ端
末4からマップサーバ1へは、サイバースペースAにお
けるアバターAの位置を表すアバター位置情報が通知さ
れる。この通知により、マップサーバ1は、各サイバー
スペースにおいて各アバターがどこに存在するのかを認
識する。また、マップサーバ1は、上記配置情報および
アバター位置情報により、各アバターがそれぞれどのメ
タファに近傍に位置しているのかを認識する。
【0017】なお、アバター位置情報は、各アバターの
移動軌跡を逐一通知するようなものであってもよいし、
あるいは、各ユーザ端末において各アバターが特定のメ
タファに近づいたときにその旨を通知するようなもので
あってもよい。本実施形態では、各ユーザ端末4〜6と
マップサーバ1との間で転送される情報量を抑えるため
に、後者の方式を採るものとする。
【0018】アバターは、サイバースペース内に設けら
れたメタファにアクセスすることができる。たとえば、
サービス提供者3が提供する「商店」を自サイバースペ
ースに設けた場合、アバターは、その「商店」にアクセ
スすることによりそこから情報を入手したり、あるいは
そこで販売されている商品を購入したりできる。このよ
うなメタファへのアクセスに関する情報は、マップサー
バ1に通知される。この場合、マップサーバ1は、たと
えば、このアクセス情報をサービス提供者3のメールボ
ックスに書き込み、サービス提供者3がそのアクセスを
検出できるようにする。あるいは、単に情報を提供する
メタファ(たとえば、ホームページなどに対応するメタ
ファ)にアクセスした場合には、アクセスのあったユー
ザ端末をその情報を提供するサイトにリンクさせること
もできる。
【0019】マップサーバ1は、各ユーザ端末4〜6に
おいて互いに独立に構築されているサイバースペース間
にリンクを確立することができる。例えば、サイバース
ペースAおよびBにおいてそれぞれ「公園」が設けられ
ており、アバターAがサイバースペースA内の公園に行
き、アバターBがサイバースペースB内の公園に行った
場合、マップサーバ1は、ユーザ端末4および5から通
知される配置情報およびアバター位置情報により、アバ
ターAおよびBが共に「公園」に位置することを認識す
る。この場合、マップサーバ1は、アバターAとアバタ
ーBとが公園で「出会った」ものとみなし、サイバース
ペースAとサイバースペースBとをリンク付ける。具体
的には、サイバースペースAにアバターBを登場させ、
同様に、サイバースペースBにアバターAを登場させ
る。
【0020】なお、上述のような出会いが発生しなくて
も、あるユーザ端末のサイバースペースに他のユーザ端
末のアバターを表示させることも可能である。たとえ
ば、公園および商店が配置されているサイバースペース
AにおいてアバターAが商店の前にいたときに、アバタ
ーBがサイバースペースB内の公園に行くと、マップサ
ーバ1は、サイバースペースA内の公園にアバターBを
表示させる。
【0021】アバターは、上述のようにして出会った他
のアバターと「会話」をすることができる。ここで、
「会話」は、たとえば、ネットワーク2を介した情報の
送受信であり、通常、テキストデータや画像データ、音
声データの授受である。このとき、ユーザ端末間は、マ
ップサーバ1を介して接続するようにしてもよいし、あ
るいはマップサーバ1を介さないパスを確立するように
してもよい。
【0022】このように、本実施形態のサイバースペー
スシステムでは、各ユーザがそれぞれ独立して自由にサ
イバースペースを構築できる構成でありながら、サービ
ス提供者が提供するサービスを受けることができ、ま
た、他のサイバースペースに存在する他のアバターとの
コンタクトを得ることができる。
【0023】図2は、マップサーバ1またはユーザ端末
4〜6の構成図であり、基本的な構成は同一である。記
憶装置11は、半導体メモリ、磁気的記録媒体、あるい
は光学的記録媒体で構成され、プログラムおよびデータ
等を格納している。記憶装置11は、マップサーバ1ま
たはユーザ端末4〜6に固定的に設けたものであっても
よいし、着脱自在に装着するものであってもよい。
【0024】記録媒体ドライバ12は、可搬性記録媒体
(半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気デ
ィスク等を含む)13に格納されているデータを読み出
したり、あるいは可搬性記録媒体13にデータを書き込
む装置である。通信制御部14は、ネットワーク2との
間でのデータの授受を制御するユニットである。
【0025】CPU15は、記憶装置11または可搬性
記録媒体13からプログラム等をメモリ16にロードし
て実行する。尚、本実施例で図示した各フローチャート
に記載のプログラムおよび各種テーブルは、記憶装置1
1に記録されているが、可搬性記録媒体13に格納され
ていたものを書き込んだものであってもよく、また、通
信回線などを介してネットワーク2上の他の機器から受
信して記録する構成にしてもよい。さらに、CPU15
は、ネットワーク2上に設けられた他の記憶装置に格納
されているプログラムおよびデータ等を通信回線などを
介して使用するようにしてもよい。
【0026】図3は、ユーザ端末の画面に表示されてい
るサイバースペースの例を示す図である。サイバースペ
ースを構築する際には、ユーザの指示(サイバースペー
ス構築要求)により、画面上にメニュー21を呼び出
す。メニュー21は、マップサーバ1が提供する全メタ
ファのリストである。図3では、4つのメタファに対応
するボタンのみが表示されているが、実施には他にも多
数のメタファが提供されており、スクロールボタンによ
って表示される。
【0027】マップサーバ1により提供されるメタファ
をサイバースペースに配置させる場合には、たとえば、
メニュー21において所望のメタファに対応するボタン
をマウス等を用いて指定し、ドラッグ・アンド・ドロッ
プによりその指定したメタファを所望の位置に配置す
る。図3に示す例では、「公園」、「ショッピングモー
ル」および「ホール」が選択されて配置されている。
【0028】サイバースペースには、そのサイバースペ
ースを構築したユーザの分身であるアバターが表示され
る。ユーザは、マウスまたはキーボード等を用いた指示
により、サイバースペース内においてアバターを自由に
移動させことができる。
【0029】なお、上記サイバースペースの構築方法、
動作については、本件出願人が先に出願(特願平9−1
84108号)した明細書に詳しく記載してある。本実
施形態は、上記構成のサイバースペースシステムにおい
て、アバター間のコンタクト(特に、会話)に関する履
歴を蓄積しておき、過去のアクセス回数等に応じてアバ
ターの色、形、大きさなどの表示を変えたり、コンタク
トをする前に過去の会話の内容やその日時などを表示す
るようにするものである。以下、具体的な実施例につい
て説明していく。
【0030】図4は、アバター間のコンタクトの履歴を
蓄積する履歴テーブルの一例の構成図である。この履歴
テーブルは、各ユーザ端末に設けられる。履歴テーブル
の各レコードは、他のユーザ端末のアバターとコンタク
トをする毎に設けられる。各レコードには、「アバター
名」、「コンタクト日時」、「コンタクト時間」、「累
積回数」、「累積時間」および「話題」が書き込まれ
る。「アバター名」は、コンタクトした相手のアバター
の名前である。「コンタクト日時」および「コンタクト
時間」は、それぞれコンタクトが発生した日時、および
そのコンタクトが継続した時間である。「累積回数」お
よび「累積時間」は、過去にコンタクトした累積回数、
および過去のコンタクトの累積時間であり、共に相手ア
バター毎に累積される。「話題」は、コンタクト時の会
話の内容の要約またはその会話に関連するキーワードで
ある。
【0031】上記構成の履歴テーブルは、各ユーザ端末
において、他のユーザ端末のアバターとのコンタクトが
終了する際にそのコンタクトに対応するレコードが追加
されることによって更新される。以下、図5および図6
に示すフローチャートを参照しながら、履歴テーブルを
更新する処理を説明する。なお、この処理は、ユーザに
よりコンタクトを終了する旨の指示があったとき、ある
いはマップサーバからその旨の通知を受けたときに実行
される。
【0032】ステップS1では、まず、履歴テーブル上
に新たなレコードを確保する。ステップS2では、コン
タクトしていた他のユーザ端末のアバターのアバター名
をその確保したレコードに書き込む。ステップS3で
は、当該ユーザ端末に内蔵されている時計から現在の日
時を取得し、上記確保したレコードに書き込む。ステッ
プS4では、コンタクトに要した時間を上記確保したレ
コードに書き込む。
【0033】ステップS5では、ステップS2で書き込
んだアバター名と同じアバター名が過去に作成したレコ
ード中に存在するか否かを調べる。すなわち、今回のコ
ンタクトの相手としてのアバターと過去にコンタクトし
たことがあるか否か調べる。同一アバター名が存在すれ
ば、ステップS6へ進み、存在しなければステップS9
へ進む。
【0034】ステップS6では、同一のアバター名が書
き込まれている過去のレコードの中から最新のレコー
ド、(即ち、同一アバターに対する前回のコンタクトに
対応するレコード)を取り出し、そのレコードから「累
積回数」および「累積時間」を抽出する。ステップS7
では、その抽出した「累積回数」を1だけインクリメン
トする。そして、今回のコンタクトに対応するレコー
ド、すなわちステップS1で確保したレコードにそのイ
ンクリメントされた「累積回数」を書き込む。続いて、
ステップS8では、ステップS6で抽出した「累積時
間」に今回のコンタクトのコンタクト時間を加算する。
そして、今回のコンタクトに対応するレコードにその今
回のコンタクト時間が加算された「累積時間」を書き込
む。
【0035】一方、過去に作成したレコードにおいて今
回コンタクトしたアバターのアバター名が存在しなけれ
ば、過去にそのアバターにコンタクトしたことがないも
のとみなし、ステップS9において、今回のコンタクト
に対応するレコードの「累積回数」として1を書き込
む。続いて、ステップS10において、そのレコードの
「累積時間」として今回のコンタクトのコンタクト時間
をそのまま書き込む。
【0036】ステップS11では、当該ユーザ端末のユ
ーザに「話題」を入力させるためのウィンドウを表示す
る。このウィンドウ表示に対して、ユーザがキーボード
等を用いて「話題」を入力すると、ステップS12にお
いて、今回のコンタクトに対応するレコードにその入力
された「話題」を書き込む。なお、ユーザが何も入力し
なかった場合には、「話題」のフィールドには何も書き
込まれない。
【0037】このように、各ユーザ端末では、他のユー
ザ端末のアバターとコンタクトをすると、履歴テーブル
上にそのコンタクトに対応するレコードが追加され、そ
のコンタクトに係わる各種情報が書き込まれる。
【0038】なお、上記の例では、「話題」をキー入力
する構成を示したが、音声入力などの他の方法であって
もよい。音声で「話題」を入力する場合には、入力され
た音声データをそのまま保存してもよいし、音声認識処
理を実行することにより文字データに変換して保存する
ようにしてもよい。
【0039】また、「話題」をユーザに入力させるので
はなく、ユーザ端末またはマップサーバが会話の内容を
自動的に分析してキーワードを抽出し、そのキーワード
を書き込むようにしてもよい。
【0040】次に、アバター間のコンタクトに関する履
歴に基づいてアバターの表示を変化させる実施例を説明
する。この実施例のフローチャートを図7に示す。この
処理は、あるユーザ端末に構築されるサイバースペース
に他のユーザ端末のアバターが現れる際にそのユーザ端
末において実行される。
【0041】ステップS21では、このユーザ端末のサ
イバースペースに新たに現れた他のユーザ端末のアバタ
ーに対応するレコードが履歴テーブルに存在するか否か
を調べる。たとえば、図4に示す例は、履歴テーブルに
アバターB、C、Dに係わるレコードが存在している様
子を示している。
【0042】該当するアバターに対応するレコードがあ
れば、ステップS22において、該当するアバターに対
応するレコードの中で最新のレコードを抽出する。ステ
ップS23では、ステップS22で抽出したレコードの
「累積回数」に対応する表示サイズを決定する。各ユー
ザ端末は、図8(a) に示すような、累積コンタクト回数
と表示サイズとの対応関係を設定するテーブルを有して
おり、このテーブルを参照して表示サイズを決定する。
【0043】ステップS24では、ステップS22で抽
出したレコードの「累積時間」に対応する表示色を決定
する。各ユーザ端末は、図8(b) に示すような、累積コ
ンタクト時間と表示色との対応関係を設定するテーブル
を有しており、このテーブルを参照して表示色を決定す
る。なお、図8(a) および8(b) の各テーブルの内容
は、各ユーザが指定できる。
【0044】ステップS25では、ステップS23で決
定した表示サイズおよびステップS24で決定した表示
色に従ってアバターを表示する。例えば、過去に8回コ
ンタクトし、その合計のコンタクト時間が4時間である
アバターであれば、図8の例によれば、25×33ドッ
トの大きさで、黄色のアバターとして表示される。
【0045】一方、該当するアバターに対応するレコー
ドが履歴テーブルに存在しない場合には、そのアバター
には過去に一度もコンタクトしたことがないものとみな
し、ステップS26において、未コンタクトを表す色お
よびサイズでアバターを表示する。たとえば、図8の例
によれば、15×20ドットの大きさで、黒色のアバタ
ーとして表示される。
【0046】このように、本実施例によれば、過去にコ
ンタクトした回数が多いアバターほど大きく表示され、
また、そのコンタクト時間が長かったアバターほど鮮や
かな色で表示される。このため、ユーザは、たとえば、
以前にコンタクトした人と更に深いコンタクトを行いた
い、或いは見知らぬ人とのコンタクトを行いたい、等の
要望を持っている場合、どのアバターのアクセスすべき
なのかを容易に見分けることができる。
【0047】なお、上記実施例では、コンタクトに係わ
る履歴に従ってアバターの表示サイズおよび表示色を変
化させたが、他にも、アバターの形状を変化させるよう
にしてもよい。また、コンタクトの累積回数や累積時間
の他にも、たとえば、コンタクト頻度に応じてアバター
の表示を変えるようにしてもよい。
【0048】次に、他の端末のアバターとコンタクトす
る前に、そのアバターとのコンタクトの履歴を表示させ
る実施例を説明する。この実施例のフローチャートを図
9に示す。この処理は、あるユーザ端末のサイバースペ
ースにそのユーザ端末のアバターおよび他のユーザ端末
のアバターが表示されている状態において、それら2ア
バターが互いに接近したときにそのユーザ端末において
実行される。
【0049】ステップS31では、このユーザ端末のア
バターが接近した他のユーザ端末のアバター(以下、こ
のフローチャートの説明において「該当アバター」と呼
ぶ)に対応するレコードが履歴テーブルに存在するか否
かを調べる。対応するレコードが存在するのであれば、
ステップS32において、該当アバターに係わる履歴デ
ータを表示するか否かをユーザに指定させるためのメニ
ュー画面を表示する。ユーザの指示は、ステップS33
において判断される。
【0050】ユーザが履歴データを表示する旨の指示を
入力した場合には、ステップS34において、該当する
アバターに対応するレコードの中で現在時刻に近い所定
の数のレコードを抽出する。続いて、ステップS35に
おいて、履歴データを表示するためのウィンドウ(図1
0に示す履歴表示ウィンドウ31)を表示し、その中
に、ステップS34で抽出したレコードの「コンタクト
日時」および「話題」を表示する。
【0051】一方、該当アバターに対応するレコードが
履歴テーブルに存在しないのであれば(ステップS3
1:No)、ステップS36において、該当アバターに
は過去にコンタクトしたことがない旨を意味するメッセ
ージを表示する。
【0052】上記ステップS35により履歴データを表
示した後、またはステップS36によりメッセージを表
示した後、ステップS41において、該当アバターとコ
ンタクトするか否かをユーザに指定させるためのメニュ
ー画面を表示する。ユーザの指示は、ステップS42に
おいて判断される。
【0053】ユーザが該当アバターとコンタクトをする
旨を指示した場合には、ステップS43において、該当
アバターに対応するユーザ端末との間にリンクを確立す
る。一方、ユーザが該当アバターとコンタクトしない旨
を指示した場合には、ステップS43をスキップして処
理を終了する。
【0054】なお、ステップS32によるメニュー表示
に対して、ユーザが、履歴データを表示することなくそ
の該当アバターにコンタクトする旨の指示を入力した場
合には、ステップS34、S35、S41、S42をス
キップしてステップS43へジャンプする。
【0055】図10に上記フローチャートのステップS
35により表示される履歴データの表示例を示す。な
お、図10は、アバターAに対応するユーザ端末におけ
る表示の例である。
【0056】この例では、サイバースペースにアバター
A及びアバターBが存在しており、これらのアバターが
互いに接近した状態を表している。これらのアバターが
互いに接近すると、アバターBとの過去のコンタクトに
係わる履歴データが履歴表示ウィンドウ31に表示され
る。なお、アバターBに対応するユーザ端末において
は、同様に図9のフローチャートが実行され、アバター
Aとの過去のコンタクトに係わる履歴データが履歴表示
ウィンドウに表示される。
【0057】このように、本実施例によれば、他のユー
ザのアバターをコンタクトをする前に、そのアバターと
の過去のコンタクトに係わる履歴が表示される。このた
め、ユーザは、以前に合ったアバターと再度コンタクト
する場合には、以前の会話での話題やその日時などを知
ることができ、実際のコンタクトに移ったときに、会話
をスムーズに進めることができる。
【0058】なお、上記実施例では、履歴テーブルを各
ユーザ端末に設け、履歴テーブルを更新する処理、履歴
に従ってアバターの表示を変化させる処理、および履歴
データを表示する処理を各ユーザ端末に実行させていた
が、履歴テーブルをマップサーバに設けるとともに、こ
れらの処理をマップサーバに実行させる構成としてもよ
い。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、アバター間の過去のコ
ンタクト履歴に従ってアバターを識別表示するので、ユ
ーザは、コンタクトすべきアバターを目的に応じて容易
に選択できる。また、コンタクトをする前にそのコンタ
クトしようとするアバターとの過去のコンタクトに係わ
る履歴を知ることができるので、実際のコンタクトに移
ったときに、会話をスムーズに進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のサイバースペースシステムの概念
図である。
【図2】マップサーバまたはユーザ端末の構成図であ
る。
【図3】ユーザ端末の画面に表示されているサイバース
ペースの例を示す図である。
【図4】履歴テーブルの一例の構成図である。
【図5】履歴テーブルを更新する処理のフローチャート
(その1)である。
【図6】履歴テーブルを更新する処理のフローチャート
(その2)である。
【図7】アバター間のコンタクトに関する履歴に基づい
てアバターを表示する処理のフローチャートである。
【図8】表示サイズおよび表示色を設定するテーブルの
一例の構成図である。
【図9】他の端末のアバターとのコンタクトの履歴を表
示させる処理のフローチャートである。
【図10】履歴データの表示例である。
【符号の説明】
1 マップサーバ 2 ネットワーク 3 サービス提供者 4〜6 ユーザ端末 11 記憶装置 12 記録媒体ドライバ 13 可搬型記録媒体 14 通信制御部 15 CPU 16 メモリ 31 履歴表示ウィンドウ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイバースペースに第1および第2のユ
    ーザ端末の各ユーザの分身である第1および第2のアバ
    ターを表示するサイバースペースシステムであって、 第1のアバターと第2のアバターとの間のコンタクトの
    履歴を格納する格納手段と、 上記格納手段に格納されている履歴に従って第1のアバ
    ターおよび第2のアバターを識別して表示する表示手段
    と、 を有するサイバースペースシステム。
  2. 【請求項2】 サイバースペースに第1および第2のユ
    ーザ端末の各ユーザの分身である第1および第2のアバ
    ターを表示するサイバースペースシステムであって、 第1のアバターと第2のアバターとの間のコンタクトの
    履歴を格納する格納手段と、 第1のアバターと第2のアバターとが互いに接近した際
    に、上記格納手段からこれらのアバター間のコンタクト
    の履歴を抽出して表示する表示手段と、 を有するサイバースペースシステム。
  3. 【請求項3】 サイバースペースに第1および第2のユ
    ーザ端末の各ユーザの分身である第1および第2のアバ
    ターを表示するサイバースペースシステムを提供するプ
    ログラムを格納し、そのプログラムをコンピュータに実
    行させたときに、 (a) 第1のアバターと第2のアバターとの間のコンタク
    トの履歴を履歴データとして蓄積する機能、 (b) 上記履歴データに従って第1のアバターおよび第2
    のアバターを識別して表示する機能、 が実現される記録媒体。
  4. 【請求項4】 サイバースペースに第1および第2のユ
    ーザ端末の各ユーザの分身である第1および第2のアバ
    ターを表示するサイバースペースシステムを提供するプ
    ログラムを格納し、そのプログラムをコンピュータに実
    行させたときに、 (a) 第1のアバターと第2のアバターとの間のコンタク
    トの履歴を履歴データとして蓄積する機能、 (b) 第1のアバターと第2のアバターとが互いに接近し
    た際に、上記履歴データを表示する表示手段と、 が実現される記録媒体。
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