JP3203429U - 地肌が不均質な金属製洋食器 - Google Patents

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Abstract

【課題】メッキ不要金属の素材表面をバレル研磨で加工するだけで金属素材にメッキを施す製品との差別化を明確にし、地肌の質感を生かした金属製洋食器を提供する。【構成】ステンレス製の金属製洋食器10、金属製食器類11、金属製調理器具12を選択し、研磨材やバレル研磨手段の中から選択したバレル研磨によって打痕21〜24と圧痕31〜34を生じさせる。打痕21〜24によって形成される打痕面20や、圧痕31〜34によって形成される圧痕面30の集合体により不均質な手触り感を感じさせる地肌S1や不均質な質感を感じさせる地肌S2を形成し、地肌の質感を生かした金属製洋食器とする。【選択図】図1

Description

本考案は、メッキ不要の金属の素材表面をバレル研磨で加工しただけで製品化しようとする金属製洋食器に関するものである。
従来、金属製洋食器に用いられている金属には、一般的には、耐食性、耐腐食性、耐錆性、防錆性、耐酸化性、などを備えた金属が用いられ、比較的硬度の低い金属材料としては、美観や質感に優れた錫や銀などが知られており、比較的硬度の高い金属材料としては、耐久性に優れたステンレスやステンレス鋼やチタンやチタン合金などが知られている。
また、従来、金属製洋食器には、上述した比較的硬度の高い金属素材の表面に、美観の向上、質感の向上、装飾性の向上、耐久性の向上、耐食性の向上、耐腐食性の向上、耐錆性の向上、防錆性の向上、硬度の向上、などを目的にして、メッキや塗装や酸化皮膜形成手段や鏡面仕上げ研磨なの表面処理が行われてきた。
また、上述した金属製洋食器の表面処理手段に関して、美観の向上、質感の向上、装飾性の向上に関して詳述すると、シボ加工、古美仕上げ、梨地仕上げ、砂目加工、つや消し処理、などが一般的に知られていて、例えばシボ加工に関しては金属製洋食器の表面に凹凸模様を形成させる金型を介したプレス加工手段であり、例えば古美仕上げに関しては、「古仕上げ」や「古美仕上げ(weathering)」とも呼ばれており、金属製洋食器の表面に四三酸化鉄皮膜を形成させる酸化皮膜形成手段の一つであり、例えば梨地仕上げとは金属製洋食器の表面を梨の表面のようにザラザラした状態になるように形成させる金型を介したプレス加工手段であり、例えば砂目加工やつや消し処理に関しては、金属製洋食器の表面をサンドブラスト装置を介してサンドブラスト処理をすることで得られる。
また、一般的には、上述した金属製洋食器の表面処理の表現手段として、ヴィンテージ感、ダメージ加工、アンティーク風、オールド感、年代物感という感性的表現も使用されていることが知られている。
ところが、本願の発明者が責任者を務め本願出願人の内部に設けられた開発部は、新規の金属製洋食器の開発に当たって、従来の金属製洋食器とは差別化ができないものかと考え、試行錯誤の結果、金属製洋食器の素材表面を従来では主に下地処理でしか用いられてこなかったバレル研磨を応用することで、上述したヴィンテージ感、ダメージ加工、アンティーク風、オールド感、年代物感という感性的表現が可能になる表面処理や表面仕上げが可能になった。
そこで、本願出願人は、新規の金属製洋食器の開発に当たって、ヴィンテージ感を備えた金属製洋食器というジャンルが存在していないことを調査した後に、平成27年5月18日に、機械手段で製作されたにも関わらず手作り感を有し、新製品でありながらヴィンテージ感を有し、更には経年と共に風合いを増すことが可能な高級感を有する金属製洋食器の提供を目的とし、請求項1として「金属製洋食器の表面に不連続かつ不均質な凹凸面又は凹凸模様を有していることを特徴とする、金属製洋食器」や、請求項2として「金属製洋食器の表面に不連続かつ不均質な凹凸面及び凹凸模様を有していることを特徴とする、金属製洋食器」、という内容の実用新案登録を出願した。(特許文献1を参照する)
また、本願出願人は、特許文献1の出願日と同日に、機械手段で製作されたにも関わらず手作り感を有し、新製品でありながらヴィンテージ感を有し、更には経年と共に風合いを増すことが可能になるような金属製洋食器の表面処理手段及びヴィンテージ感を有した金属製洋食器の提供を目的とし、請求項1として「金属製洋食器の表面に新規な表面仕上げ感の形成手段として、バレル研磨で用いる研磨材によって生じる打痕や凹凸痕を利用し、前記金属製洋食器表面に不連続で不均質に凹凸面や凹凸模様を形成させることを特徴とする、金属製洋食器の表面処理手段」や、請求項2として「前記新規な表面仕上げ感形成手段に前工程を設ける場合には、下地処理としてバレル研磨を選択し、前記下地処理バレル研磨で用いる研磨材の粒子は前記仕上げ処理バレル研磨で用いる研磨材の粒子よりは小さめ又は比重の軽いものであることを特徴とする、請求項1に記載の金属製洋食器の表面処理手段」や、請求項3として「金属製洋食器の表面にヴィンテージ感を形成させる手段であり、前記ヴィンテージ感形成手段がバレル研磨で用いる研磨材によって生じる打痕や凹凸痕を利用し、前記金属製洋食器表面に不連続で不均質に凹凸面や凹凸模様を形成させることを特徴とする、金属製洋食器のヴィンテージ感形成手段」や、請求項4として「前記ヴィンテージ感形成手段に前工程を設ける場合には、下地処理としてバレル研磨を選択し、前記下地処理バレル研磨で用いる研磨材の粒子は前記ヴィンテージ感形成手段バレル研磨で用いる研磨材の粒子よりは小さめ又は比重の軽いものであることを特徴とする、請求項3に記載の金属製洋食器のヴィンテージ感形成手段」という内容の特許を出願した。(特許文献2を参照する)
さらに、本願出願人は、平成27年7月7日に、新製品としての金属製洋食器の表面に、かつその種類の制限を受けずに、ダメージ加工感、アンティーク風、オールド感、年代物感、という感性や古物感や高級感を感じさせる金属製洋食器及びその形成手段の提供を目的とし、請求項1として「金属製洋食器の表面に、ダメージ加工感、アンティーク風、オールド感、年代物感、などの感性や古物感を形成させる手段であり、前記感性古物感の形成手段がバレル研磨で用いる研磨材によって生じる打痕や凹凸痕を利用し、前記金属製洋食器表面に不連続で不均質に凹凸面や凹凸模様を形成させることを特徴とする、感性古物感形成金属製洋食器及びその形成手段」や、請求項2として「前記感性古物感の形成手段に前工程を設ける場合には、下地処理としてバレル研磨を選択し、前記下地処理バレル研磨で用いる研磨材の粒子は前記感性古物感形成手段バレル研磨で用いる研磨材の粒子よりは小さめ又は比重の軽いものであることを特徴とする、請求項1に記載の感性古物感形成金属製洋食器及びその形成手段」や、請求項3として「前記感性古物感の形成手段に前工程が必要となる場合には、下地処理又は表面仕上げ処理としてサンドブラストを選択し、サンドブラストで用いる研磨材によって生じる打痕や凹凸痕を利用し、前記金属製洋食器表面に不連続で不均質に凹凸面や凹凸模様を形成させることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の感性古物感形成金属製洋食器及びその形成手段」という内容の特許を出願した。(特許文献3を参照する)
実用新案登録第3200617号公報 特願2015−212335号の出願記録 特願2015−147188号の出願記録 特開平6−270597号公開公報
ところが、本願出願人が、特許文献1の出願後に改めて特許文献1の評価作業の必要性を感じて、平成27年6月13日に実用新案技術評価請求書を特許庁に提出したところ、平成27年10月27日に以下の内容の実用新案技術評価書を頂いた。
すなわち、引用文献として特許文献4の[0004]に「すなわち、本発明の装飾体の製造方法は、基材にめっきを施し、該めっき面を研磨材で処理して該めっき面に凹凸を形成した後に、仕上げ塗装することを特徴とする。」と記載され、次に特許文献4の[0005]に「本発明において使用される基材は、装飾処理が施されるべき物品を意味し、その材質は金属であってもプラスチックであってもよい。具体的には、鉄鋼、非鉄金属、各種合金等の金属または・・・・・からなるライター、灰皿、時計等のフレーム、各種把手、各種容器、額縁、筆記用具やペーパーウエイト等の文房具その他が例示されるが、これらに限定されるものではない。」と記載され、次に特許文献4の[0007]に「なお、粗仕上げ用の研磨材を用いると比較的粗い凹凸が形成され、仕上げ用の研磨材ではより密な凹凸が形成されて、それぞれ異なった感じの模様が得られる。また、研磨処理は、バレル研磨、吹付研磨、バフ研磨、アブレッシブベルト研磨、加圧研磨などのいずれによってもよいが、取扱いやすさや環境保護の点で乾式のバレル研磨や吹付研磨が通常用いられる。」と記載され、次に特許文献4の[0013]に「本発明のように、めっきを施し、そのめっき面に凹凸を形成して装飾模様とするために研磨材を使用するという技術は今まで提案されたことはなかった。用いる研磨材により特定の凹凸が形成され、その凹凸パターンに応じて物品表面からの光の散乱具合がさまざまに変化し、それぞれの美観を与え、高級感をもたらす。」と記載され、そして引用文献として特許文献4に記載されたものにおける「凹凸パターン」は、バレル研磨によって、金属からなる各種容器の表面に形成されるものであることから、特許文献1の[0013]の記載を踏まえてみると、特許文献1の請求項1及び請求項2に係る考案の「不連続かつ不均質な凹凸面又は/及び凹凸模様」に相当し、特許文献4には「金属製容器の表面に不連続かつ不均質な凹凸面又は/及び凹凸模様を有している金属製容器」が記載されていると認められるので、特許文献1の請求項1及び請求項2に係る考案は、特許文献4に記載された考案に対して「容器が洋食器である点でのみ相違する」ことで、当業者が適宜なし得た事項にすぎず、かつ当業者が容易になし得たことである、という内容の実用新案技術評価を頂いたのである。
ところが、特許文献1の課題は「〜機械手段で製作されたにも関わらず手作り感を有し、新製品でありながらヴィンテージ感を有し、更には経年と共に風合いを増すことが可能な高級感を有する金属製洋食器の提供」であり、その課題を解決する技術ステップは、金属製洋食器の表面に「直接」不連続かつ不均質な凹凸面又は/及び凹凸模様を形成させるステップなので実質的には1ステップと考えてよく、このステップによって特許文献1の考案の効果は、一例として、金属製洋食器の表面に手作り感やヴィンテージ感が形成したことを特徴とし、また、特許文献4の課題は「〜装飾物が堅固に基材と一体化し、かつその外観が美麗であり、しかも複雑な形状の基材の装飾も容易にできる装飾体の製造方法の提供」であり、その課題を解決する技術の概略ステップは、基材に、めっきを施し、所望によりさらにめっきし、次に該めっき面を研磨材で処理して該めっき面に凹凸を形成した後に、さらに仕上げ塗装する、というステップが必要であり、実質的には4〜5ステップと考えてよく、このステップによって特許文献4の発明の効果は、一例として、そのめっき面に特定の凹凸が形成され、その凹凸パターンに応じて物品表面からの光の散乱具合がさまざまに変化し、それぞれの美観を与え、高級感をもたらすものであることから、特許文献1の場合はめっきを不要とすることで手作り感やヴィンテージ感が形成されたのであり、特許文献4の場合は基材にめっきを施すことを前提にして製品に美観と高級感を与えたので、明らかに「動機づけ」はなく、「容器が洋食器である点でのみ相違する」ことで、当業者が適宜なし得た事項にすぎず、かつ当業者が容易になし得たことには当たらないと判断できる。また、この判断は、特許文献2や特許文献3の場合にも当てはまるものと判断できるが、まずは、一般的な消費者や特許庁審査官殿に、メッキを不要とする金属の素材表面や地肌の質感がいかに魅力的であるかを主張する考案の存在が急務になったのである。
本考案は上記の課題を解決するために成されたものであり、メッキを不要とする金属を選択し、さらにメッキ不要金属の素材表面の質感を生かすことで手触り感や地肌の質感を強調し、かつ前記素材表面をバレル研磨で加工しただけで製品化することで、金属素材にメッキを施すことを前提にした製品との差別化を明確にするために地肌の質感を生かした金属製洋食器の提供を目的とする。
課題を解決するための第一の手段(請求項1)は、メッキ不要の金属製洋食器の素材表面に、バレル研磨を利用して第1研磨材〜第(n+1(nは1から始まる自然数))研磨材を使い分けたり組み合わせて用いることで、不規則で不均質な打痕や不規則で不均質な圧痕を任意に生じさせ、不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面を形成させることで、前記素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させたことを特徴とする地肌が不均質な金属製洋食器を提供することである。
課題を解決するための第一の手段で記載されたメッキ不要の金属に関しては、銀や錫やステンレスやステンレス鋼やチタンやチタン合金などが知られているが本考案の金属製洋食器では、ステンレスやステンレス鋼やチタンやチタン合金などの使用が好ましい。また、ステンレスやステンレス鋼は、一般的には、含有するクロムが空気中で酸素と結合して表面に不動態皮膜を形成しており、耐食性が高いことが知られており、前記ステンレス鋼が作る不動態皮膜は3nm程のごく薄いクロムの水和オキシ酸化物CrOx(OH)2−x・nH2Oが主体で構成されていて、本考案では、前記不動態皮膜を前記ステンレス鋼の素材表面とするものである。
また本考案では、メッキ不要の金属の表面の加工をバレル研磨のみで行うことで素材にメッキを施すことを前提にした製品との差別化を明確にするために消費者や利用者の視覚や触覚に明確に差別化ができるように、金属製洋食器の素材表面及び地肌という表現の定義を以下の通りにするものとする。
例えば、本考案で示す素材表面とは、本明細書で示したバレル研磨をする前の材料すなわちバレル加工前の材料表面のことをいう。
また例えば、本考案で示す地肌とは、本明細書で示したバレル研磨をした後の材料すなわちバレル加工後の材料表面の状態を消費者や利用者の視覚や触覚の対象となる状態のことをいう。
課題を解決するための第一の手段で記載された金属製洋食器に関しては、本考案では金属製食器類や金属製調理器具を示すものとし、例えば金属製食器類には、例えばカトラリー(Cutlery)ともよばれているフォーク・ナイフ・スプーンや、例えば、フォークやデザートフォークや、例えば、ナイフやディナーナイフやバターナイフや、例えば、スプーンやティースプーンやデザートスプーンやテーブルスプーンやスープスプーンや、例えば、ティーカップやコーヒーカップの受け皿や、例えば、スープ皿やスナック皿や小判型皿やスープボウル(スープ鉢)やスープカップや、例えば、シチュー皿やカレー皿やグラタン皿やステーキ皿や、例えば、トレーやマルチトレーや角型トレーやラウンドトレーや、例えば、ドリンクウェア(コップなどの飲料に用する食器)として知られるコップ(カップ)やティーカップやコーヒーカップや、例えば、マグ(取っ手の付いた円筒形のコップ)やビアマグ(ビール用のマグ)やタルマグ(取っ手の無い樽型のコップ)、例えば、ジョッキ(取っ手の付いた寸胴形の容器でマグよりも大きい)やビールジョッキや、例えば、タンブラー(寸胴型のコップ)やタンブラーグラスや、例えば、ミルク入れ、ミルクジャグ、などを示すものとする。
また例えば金属製調理器具には、例えば、カクテルシェーカーやメジャーカップや、例えば、包丁やパンスライサーや果物ナイフやペティナイフや、例えば、鍋、などを示すものとする。
課題を解決するための第一の手段で記載されたバレル研磨に関しては、一般的には、バレル研磨は、工作物(本明細書で記載された金属製洋食器のことを示す)をバレル(barrel=樽)の中に所定材質で所定寸法で所定形状の研磨材、コンパウンド(バレル研磨を行うとき工作物と研磨石の洗浄剤などの役割として使用するもの。)とともに入れ、バレルを回転運動や上下運動や振動させることにより、工作物と研磨材により相対運動を生じさせ加工する方法であり、また工作物を研磨材により研磨作業を行う方法であり、本考案では本明細書で記載された金属製洋食器の素材表面に不規則で不均質な打痕や不規則で不均質な圧痕が生じ不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面が形成したことの確認作業を繰り返しながら前記素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させたことを判断した上で運動方法や工作方法を使い分けるものとする。またコンパウンドが固形の場合を乾式バレル(乾式研磨)といい、またコンパウンドに水を用いる場合は湿式バレル(湿式研磨)と呼ばれ、本考案では、研磨材の任意の使用や組合せにより生じる打痕や圧痕の変化によって不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面を生じさせそれが前記素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させたことの確認作業を繰り返す中で適当だと判断された結果、乾式バレルと湿式バレルを使い分けるものとする。
また、バレル研磨に関しては、一般的には、回転形バレル研磨、振動形バレル研磨、遠心流動形バレル研磨、などが知られており、本考案では、本明細書で記載された金属製洋食器の形状や寸法によって、また前記素材表面に不規則で不均質な打痕や不規則で不均質な圧痕を任意に生じさせ、不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面を形成させることで、前記素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させたかどうかの確認作業を繰り返す中で選択するものとする。
また、回転形バレル研磨に関しては、バレル容器内に工作物、所定寸法で所定形状の粒子状の研磨材、前記コンパウンド、水等を容器の約1/2の容量を入れて回転させ、内容物の流れによって加工を行う研磨装置が知られており、例えば回転軸が水平な水平形と傾いている傾斜形があり、通常、毎分6〜30回転が用いられるが、本考案では、回転数の変化により不規則で不均質な打痕や不規則で不均質な圧痕を任意に生じさせ、それが不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面を形成させることで、前記素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させたかどうかの確認作業を繰り返す中で回転数を制御しながら適当な回転数を選択するものとする。
また、振動形バレル研磨に関しては、バレル容器内に工作物、所定寸法で所定形状の粒子状の研磨材、前記コンパウンド、水などを入れ、アンバランスウエイトを介して振動させることで、振動バレルモーターシャフトの上下に取り付けたおもりで、上下がずれた状態で回転させて振動することで、工作物と前記研磨材との間に相対運動を生じさせて加工を行うバレル研磨装置であることが知られており、回転形バレル研磨に比べて数倍から数十倍の加工能率を有し、バリ取り・丸み付けなど短時間仕上げに向いているが、本考案では、アンバランスウエイトを適宜調整して振動数や振動強度の変化により、不規則で不均質な打痕や不規則で不均質な圧痕を任意に生じさせ、それが不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面を形成させることで、前記素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させたかどうかの確認作業を繰り返す中で振動数や振動強度を制御するものとする。
また、遠心流動形バレル研磨に関しては、回転形バレル研磨の1種であり、通常の回転バレルの工作物や所定寸法で所定形状の粒子状の研磨材の流れによる加工は、見かけ上の圧力が地球の重力で限定されるが、そのパレル容器を毎分100〜200回転するタレット(バレル容器を公転させるために、取り付ける円盤)上に取り付け、タレットの回転による遠心力から発生する圧力で高能率な研磨が可能になる研磨装置が知られており、このときの遠心力をF値と表すが、本考案の考案者は、このF値を変化させることで、不規則で不均質な打痕や不規則で不均質な圧痕を任意に生じさせ、不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面を形成させ、それが前記素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させるために制御できることを見出したのである。
本明細書で記載されたバレル研磨で用いる研磨材に関しては、人工研磨石、研磨石、ケイ石、砂、金属球、プラスチック、くるみ殻、コーンなどが知られており、本考案では、例えば人工研磨石に関しては、ビトリファイト研磨石、プラスチック研磨石、アルミナ系研磨石、有機質研磨石、等を使用し、また例えば金属球に関しては、クロム鋼球、ステンレス鋼球、ニッケル合金球、アルミニウム合金球、チタニウム球、チタニウム合金球、等を使用するものとする。
また、前記ビトリファイト研磨石に関しては、一般的には数種類の粘土に刃の役目をする砥材を練り込み、所望する形状に成型した後に焼成したものであり、または粘土質結合剤を高温で焼成し磁器質化させて粒度を結合させたものであり、研磨面の粗さの目安が約Ra5μm〜約Ra20μmであることが知られているが、本考案では約Ra20μm〜約Ra100μmでの加工も可能であるし、又これらの寸法に拘らずに選択し加工することも可能である。
また、前記プラスチック研磨石に関しては、一般的には、合成樹脂に砥材を混合し、硬化、注型したものであり、研磨面の粗さの目安が約Ra3μm〜Ra10μmであることが知られているが、本考案では約Ra10μm〜Ra30μmでの加工も可能であるし、又これらの寸法に拘らずに選択し加工することも可能である。
また、前記アルミナ系研磨石に関しては、一般的にはアルミナの微粉に結合剤としてシリカを配合し、成型、焼成したものであり、または天然アルミナ鉱石を粉砕し溶融、序冷したものであり、研磨面の粗さの目安が約Ra1μm〜Ra5μmであることが知られているが、本考案では約Ra5μm〜Ra20μmでの加工も可能であるし、又これらの寸法に拘らずに選択し加工することも可能である。
なお上述した研磨面の粗さ、つまり表面粗さは工作物表面のミクロ的な凹凸のことをいい表示単位はμmであり、一般的には表面粗さでRa1μm以上の加工を粗仕上というが、本考案で記された不規則で不均質な打痕や圧痕などを任意に生じさせる場合には、表面粗さでRa1μm以上の加工であることが好ましい。
また、本明細書で記載されたバレル研磨で用いる研磨材に関しては、例えば、前記ビトリファイト研磨石や前記プラスチック研磨石で用いられる砥材は、前記研磨石の中に入れるもので、例えば、アランダム(アルミナが主成分)、ホワイトアランダム(アルミナが主成分)、カーボランダム(炭化珪素が主成分)、グリーンカーボランダム(炭化珪素が主成分)、などが知られていて、これらの前記砥材が本明細書で記載された金属製洋食器の素材表面を研磨する切刃となり、前記素材表面に、不規則で不均質な打痕や不規則で不均質な圧痕を生じさせることの少なくとも一つの要因になるので、本考案では、不規則な打痕面や不均質な打痕面を形成させそれが不均質な手触り感や地肌の質感になるかどうかの確認作業を繰り返す中で、前記砥材を選択するものとする。
また、前記研磨石は所望する形状に成型した後に焼成したものであるということは、例えば前記研磨石の形状の少なくとも一部に角部を形成させることは可能であり、前記研磨石角部が本明細書で記載された金属製洋食器の素材表面を研磨する切刃となる効果があるので、前記研磨石の形状の少なくとも一部に角部があることが好ましい。従って、前記研磨石角部の位置と数量によって、前記研磨石は、略円錐体(又は疑似円錐体)、略三角錐体(又は疑似三角錐体)、略四角錐体(又は疑似四角錐体)、略五角錐体(又は疑似五角錐体)、略六角錐体(又は疑似六角錐体)、略多角錐体(又は疑似多角錐体)、略立方体(又は疑似立方体)、略直方体(又は疑似直方体)、略台形体(又は疑似台形体)、略円柱体(又は疑似円柱体)、略凸状体、略凹状体、などから選択した形状を単独で用いたり組み合わせて用いたりすることが好ましい。
また、前記研磨石の所望する形状によって、前記素材表面に、不規則で不均質な打痕や不規則で不均質な圧痕を生じさせることの少なくとも一つの要因になるので、本考案では、不規則な打痕面や不均質な打痕面を形成させそれが不均質な手触り感や地肌の質感になるかどうかの確認作業を繰り返す中で、前記研磨石の形状を選択するものとする。
また、本明細書で記載されたバレル研磨で用いる研磨材に関しては、その外形の寸法によって、略1mm〜略3mm、略3mm〜略9mm、略9mm〜略20mm、略20mm〜略40mm、略40mm〜略50mm、の範囲で選択することが可能であり、本明細書で記載された金属製洋食器の形状や寸法によって、また金属製洋食器の地肌が不規則な打痕面や不均質な打痕面の形状や深さの試行錯誤や、不規則な打痕面や不均質な打痕面を生じさせそれが不均質な手触り感や地肌の質感を生かしたかどうかの確認作業を繰り返す中で選択するものとする。
また上述した各寸法は、夫々単独で選択して用いてもよいし、夫々組合せて用いても構わない。例えば、本明細書で記載された研磨材の種類を少なくとも2種以上組み合わせたり、異なる寸法の研磨材を少なくとも2種以上組み合わせたりして、バレル研磨することで、本明細書で記載された金属製洋食器の素材表面に、より不規則な打痕面や、より不均質な打痕面を生じさせ、それがより不均質な手触り感や地肌の質感になることを本考案の考案者は見出したのである。
課題を解決するための第一の手段で記載されたバレル研磨で用いる第1研磨材〜第(n+1(nは1から始まる自然数))研磨材に関しては、例えば、第1研磨材は人工研磨石であり、第2研磨材は研磨石であり、第3研磨材はケイ石であり、第4研磨材は砂であり、第5研磨材は金属球であり、第6研磨材はプラスチックであり、第7研磨材はくるみ殻であり、第8研磨材はコーンであり、第9研磨材は有機質研磨石である、ことを示している。
また例えば、第20研磨材は形状の少なくとも一部に角部がある人工研磨石であり、第30研磨材は形状の少なくとも一部に角部があるアルミナ系研磨石であり、第40研磨材はクロム鋼球であり、第50研磨材はステンレス鋼球であり、第60研磨材はニッケル合金球であり、第70研磨材はアルミニウム合金球であり、第80研磨材はチタニウム球であり、第90研磨材はチタニウム合金球である、ことを示している。
また例えば、第100研磨材はビトリファイト研磨石であり、第101研磨材は砥材がアランダムであるビトリファイト研磨石であり、第102研磨材は砥材がホワイトアランダムであるビトリファイト研磨石であり、第103研磨材は砥材がカーボランダムであるビトリファイト研磨石であり、第104研磨材は砥材がグリーンカーボランダムであるビトリファイト研磨石である、ことを示している。
また例えば、第110研磨材は砥材がアランダムであり形状の少なくとも一部に角部があるビトリファイト研磨石であり、第120研磨材は砥材がホワイトアランダムであり形状の少なくとも一部に角部があるビトリファイト研磨石であり、第130研磨材は砥材がカーボランダムであり形状の少なくとも一部に角部があるビトリファイト研磨石であり、第140研磨材は砥材がグリーンカーボランダムであり形状の少なくとも一部に角部があるビトリファイト研磨石である、ことを示している。
また例えば、第150研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状の少なくとも一部に角部があるビトリファイト研磨石であり、第151研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略円錐体(又は疑似円錐体)であるビトリファイト研磨石であり、第152研磨材は砥材がアランダムであり形状が略三角錐体(又は疑似三角錐体)であるビトリファイト研磨石であり、第153研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略四角錐体(又は疑似四角錐体)であるビトリファイト研磨石であり、第154研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略多角錐体(又は疑似多角錐体)であるビトリファイト研磨石であり、第155研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略立方体(又は疑似立方体)であるビトリファイト研磨石であり、第156研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略直方体(又は疑似直方体)であるビトリファイト研磨石であり、第157研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略台形体(又は疑似台形体)であるビトリファイト研磨石であり、第158研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略円柱体(又は疑似円柱体)であるビトリファイト研磨石であり、第159研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略凸状体又は略凹状体であるビトリファイト研磨石である、ことを示している。
また例えば、第200研磨材はプラスチック研磨石であり、第201研磨材は砥材がアランダムであるプラスチック研磨石であり、第202研磨材は砥材がホワイトアランダムであるプラスチック研磨石であり、第203研磨材は砥材がカーボランダムであるプラスチック研磨石であり、第204研磨材は砥材がグリーンカーボランダムであるプラスチック研磨石である、ことを示している。
また例えば、第210研磨材は砥材がアランダムであり形状の少なくとも一部に角部があるプラスチック研磨石であり、第220研磨材は砥材がホワイトアランダムであり形状の少なくとも一部に角部があるプラスチック研磨石であり、第230研磨材は砥材がカーボランダムであり形状の少なくとも一部に角部があるプラスチック研磨石であり、第240研磨材は砥材がグリーンカーボランダムであり形状の少なくとも一部に角部があるプラスチック研磨石である、ことを示している。
また例えば、第250研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状の少なくとも一部に角部があるプラスチック研磨石であり、第251研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略円錐体(又は疑似円錐体)であるプラスチック研磨石であり、第252研磨材は砥材がアランダムであり形状が略三角錐体(又は疑似三角錐体)であるプラスチック研磨石であり、第253研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略四角錐体(又は疑似四角錐体)であるプラスチック研磨石であり、第254研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略多角錐体(又は疑似多角錐体)であるプラスチック研磨石であり、第255研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略立方体(又は疑似立方体)であるプラスチック研磨石であり、第256研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略直方体(又は疑似直方体)であるプラスチック研磨石であり、第257研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略台形体(又は疑似台形体)であるプラスチック研磨石であり、第258研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略円柱体(又は疑似円柱体)であるプラスチック研磨石であり、第259研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略凸状体又は略凹状体であるプラスチック研磨石である、ことを示している。
また例えば、第40研磨材はクロム鋼球であり、第41研磨材は外形寸法が略1mm〜略3mmの範囲で選択可能なクロム鋼球であり、第42研磨材は外形寸法が略3mm〜略9mmの範囲で選択可能なクロム鋼球であり、第43研磨材は外形寸法が略9mm〜略20mmの範囲で選択可能なクロム鋼球であり、第44研磨材は外形寸法が略20mm〜略40mmの範囲で選択可能なクロム鋼球であり、第45研磨材は外形寸法が略40mm〜略50mmの範囲で選択可能なクロム鋼球である、ことを示している。
また例えば、第50研磨材はステンレス鋼球であり、第51研磨材は外形寸法が略1mm〜略3mmの範囲で選択可能なステンレス鋼球であり、第52研磨材は外形寸法が略3mm〜略9mmの範囲で選択可能なステンレス鋼球であり、第53研磨材は外形寸法が略9mm〜略20mmの範囲で選択可能なステンレス鋼球であり、第54研磨材は外形寸法が略20mm〜略40mmの範囲で選択可能なステンレス鋼球であり、第55研磨材は外形寸法が略40mm〜略50mmの範囲で選択可能なステンレス鋼球である、ことを示している。
また例えば、第60研磨材はニッケル合金球であり、第61研磨材は外形寸法が略1mm〜略3mmの範囲で選択可能なニッケル合金球であり、第62研磨材は外形寸法が略3mm〜略9mmの範囲で選択可能なニッケル合金球であり、第63研磨材は外形寸法が略9mm〜略20mmの範囲で選択可能なニッケル合金球であり、第64研磨材は外形寸法が略20mm〜略40mmの範囲で選択可能なニッケル合金球であり、第65研磨材は外形寸法が略40mm〜略50mmの範囲で選択可能なニッケル合金球である、ことを示している。
また例えば、第70研磨材はアルミニウム合金球であり、第71研磨材は外形寸法が略1mm〜略3mmの範囲で選択可能なアルミニウム合金球であり、第72研磨材は外形寸法が略3mm〜略9mmの範囲で選択可能なアルミニウム合金球であり、第73研磨材は外形寸法が略9mm〜略20mmの範囲で選択可能なアルミニウム合金球であり、第74研磨材は外形寸法が略20mm〜略40mmの範囲で選択可能なアルミニウム合金球であり、第75研磨材は外形寸法が略40mm〜略50mmの範囲で選択可能なアルミニウム合金球である、ことを示している。
また例えば、第80研磨材はチタニウム球であり、第81研磨材は外形寸法が略1mm〜略3mmの範囲で選択可能なチタニウム球であり、第82研磨材は外形寸法が略3mm〜略9mmの範囲で選択可能なチタニウム球であり、第83研磨材は外形寸法が略9mm〜略20mmの範囲で選択可能なチタニウム球であり、第84研磨材は外形寸法が略20mm〜略40mmの範囲で選択可能なチタニウム球であり、第85研磨材は外形寸法が略40mm〜略50mmの範囲で選択可能なチタニウム球である、ことを示している。
また例えば、第90研磨材はチタニウム合金球であり、第91研磨材は外形寸法が略1mm〜略3mmの範囲で選択可能なチタニウム合金球であり、第92研磨材は外形寸法が略3mm〜略9mmの範囲で選択可能なチタニウム合金球であり、第93研磨材は外形寸法が略9mm〜略20mmの範囲で選択可能なチタニウム合金球であり、第94研磨材は外形寸法が略20mm〜略40mmの範囲で選択可能なチタニウム合金球であり、第95研磨材は外形寸法が略40mm〜略50mmの範囲で選択可能なチタニウム合金球である、ことを示している。
また例えば、第300研磨材は外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第310〜第319研磨材は砥材がアランダムであり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第320〜第329研磨材は砥材がホワイトアランダムであり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第330〜第339研磨材は砥材がカーボランダムであり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第340〜第349研磨材は砥材がグリーンカーボランダムであり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石である、ことを示している。
また例えば、第350〜第359研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状の少なくとも一部に角部があり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第360〜第369研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略円錐体(又は疑似円錐体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第370〜第379研磨材は砥材がアランダムであり形状が略三角錐体(又は疑似三角錐体)であるビトリファイト研磨石であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第380〜第389研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略四角錐体(又は疑似四角錐体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第390〜第399研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略多角錐体(又は疑似多角錐体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第400〜第409研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略立方体(又は疑似立方体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第410〜第419研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略直方体(又は疑似直方体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第420〜第429研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略台形体(又は疑似台形体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第430〜第439研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略円柱体(又は疑似円柱体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石であり、第440〜第449研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略凸状体又は略凹状体であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なビトリファイト研磨石である、ことを示している。
また例えば、第500研磨材は外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第510〜第519研磨材は砥材がアランダムであり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第520〜第529研磨材は砥材がホワイトアランダムであり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第530〜第539研磨材は砥材がカーボランダムであり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第540〜第549研磨材は砥材がグリーンカーボランダムであり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石である、ことを示している。
また例えば、第550〜第559研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状の少なくとも一部に角部があり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第560〜第569研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略円錐体(又は疑似円錐体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第570〜第579研磨材は砥材がアランダムであり形状が略三角錐体(又は疑似三角錐体)であるビトリファイト研磨石であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第580〜第589研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略四角錐体(又は疑似四角錐体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第590〜第599研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略多角錐体(又は疑似多角錐体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第500〜第509研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略立方体(又は疑似立方体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第510〜第519研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略直方体(又は疑似直方体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第520〜第529研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略台形体(又は疑似台形体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第530〜第539研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略円柱体(又は疑似円柱体)であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石であり、第540〜第549研磨材は砥材がアランダム又はホワイトアランダム又はカーボランダム又はグリーンカーボランダムであり形状が略凸状体又は略凹状体であり外形寸法が略1mm〜略50mmから選択可能なプラスチック研磨石である、ことを示している。
本明細書で記した、第1研磨材〜第9研磨材、第20研磨材〜第90研磨材、第40研磨材〜第45研磨材、第50研磨材〜第55研磨材、第60研磨材〜第65研磨材、第70研磨材〜第75研磨材、第80研磨材〜第85研磨材、第90研磨材〜第95研磨材、第100研磨材〜第104研磨材、第110研磨材〜第140研磨材、第150研磨材〜第159研磨材、第200研磨材〜第204研磨材、第210研磨材〜第240研磨材、第250研磨材〜第259研磨材、第300研磨材、第310〜第319研磨材、第320〜第329研磨材、第330〜第339研磨材、第340〜第349研磨材、第350〜第359研磨材、第360〜第369研磨材、第370〜第379研磨材、第380〜第389研磨材、第390〜第399研磨材、第400〜第409研磨材、第410〜第419研磨材、第420〜第429研磨材、第430〜第439研磨材、第440〜第449研磨材、第500研磨材、第510〜第519研磨材、第520〜第529研磨材、第530〜第539研磨材、第540〜第549研磨材、第550〜第559研磨材、第560〜第569研磨材、第570〜第579研磨材、第580〜第589研磨材、第590〜第599研磨材、第500〜第509研磨材、第510〜第519研磨材、第520〜第529研磨材、第530〜第539研磨材、第540〜第549研磨材、は夫々単独で用いる場合や、また夫々組み合わせて用いる場合でも、本明細書で記載された金属製洋食器の素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させたかどうかを確認しながら不規則で不均質な打痕や不規則で不均質な圧痕を任意に生じさせる工程を繰り返したり前記選択作業を繰り返して実行するものとする。
課題を解決するための第一の手段で記載された、不規則で不均質な打痕を任意に生じさせることや、不規則で不均質な圧痕を任意に生じさせることに関しては、従来のバレル研磨では、例えば金属製洋食器の場合には主に素材表面の下地処理でしか用いられてこなかったし、まれに金属製洋食器の表面処理に用いられる場合には鏡面仕上げ処理(表面粗さでRa1μm以下の加工のことを示す)である場合が多く、一般的に金属製洋食器の表面処理に、不規則で不均質な打痕を任意に生じさせることや、不規則で不均質な圧痕を任意に生じさせることは、本考案の考案者がこの表面処理に「美意識」や「美観」や「価値観」を見出すことは、従来ではありえなかったのである。また本考案で記された打痕とは、本明細書で記されたようにバレル研磨で加工中に研磨石の角部が工作物の素材表面に強く接触した際に深く切削されてできるキズのことである。また本考案で記された圧痕とは、本明細書で記されたようにバレル研磨で加工中に研磨石の角部が強く当接した際に工作物の素材表面が凹んだキズのことである。
課題を解決するための第一の手段で記載された前記素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させる事に関しては、従来のバレル研磨では、例えば金属製洋食器の場合には主に素材表面の下地処理でしか用いられてこなかったし、一般的に金属製洋食器の表面処理に不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面を任意に形成させる事に本考案の考案者が「美観」や「美意識」や「価値観」を見出すことは、従来ではありえなかったのである。
課題を解決するための第二の手段(請求項2)は、前記金属製洋食器の素材表面に、前記研磨材を使い分けたり組み合わせて用いることで、バレル研磨により生じる硬化層を前記素材表面や前記地肌に任意に形成させることを特徴とする、課題を解決するための第一の手段(請求項1)に記載の地肌が不均質な金属製洋食器を提供することである。
課題を解決するための第二の手段で記載された前記研磨材を使い分けたり組み合わせて用いることに関しては、例えば本明細書で記載された研磨材を使い分けて用いることに関しては、課題を解決するための第一の手段又は本明細書で記載された内容に準ずるものとし、また例えば本明細書で記載された研磨材を組み合わせて用いることに関しては、課題を解決するための第一の手段又は本明細書で記載された内容に準ずるものとする。
課題を解決するための第二の手段で記載されたバレル硬化層に関しては、例えば、研磨材に金属球を用いることで金属製加工面に薄い硬化層を生じ、摩耗に対する耐性が向上する現象は一般的に知られた現象であり、場合によってはピーニング硬化という別名で呼ばれることもあるが、本考案では同じと考える。
本考案では前記硬化現象を利用するものであり、本明細書で記載された第5研磨材〜第95研磨材は金属球であり、本考案ではこれらの金属球を任意に選択し単体で用いたり組み合わせて用いることで、本明細書で記載された金属製洋食器の素材表面に、意図的にバレル硬化層を形成させるものとする。
本明細書で記載された考案によって、メッキ不要の金属製洋食器の素材表面に、バレル研磨を利用して不規則で不均質な打痕や不規則で不均質な圧痕を任意に生じさせることが可能になり、さらに前記打痕や前記圧痕を任意に生じさせることで前記素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を任意に形成させることが可能になることで、一般的に知られた金属製洋食器の素材表面にメッキ処理を施した製品やメッキ処理を前提にした製品との差別化が可能になり、さらに利用者や消費者の要望や嗜好に合わせて提供することが可能になる、地肌が不均質な金属製洋食器を提供できる。
本明細書で記載された考案によって、メッキ不要の金属製洋食器の素材表面に、バレル研磨を利用して第1研磨材〜第549研磨材を使い分けたり組み合わせて用いることが可能になり、すなわち少なくとも549通りから約30万通りの組合せが可能になることで、前記素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させることが相当な確率で制御することが可能になることで、一般的に知られた金属製洋食器の素材表面にメッキ処理を施した製品やメッキ処理を前提にした製品との差別化が可能になり、さらに利用者や消費者の要望や嗜好に合わせて提供することが相当な確率で可能になる、地肌が不均質な金属製洋食器を提供できる。
本明細書で記載された考案によって、本明細書で記載された研磨材の種類を少なくとも2種以上組み合わせたり、異なる寸法の研磨材を少なくとも2種以上組み合わせたりして、バレル研磨することで、本明細書で記載された金属製洋食器の素材表面に、より不規則な打痕面や、より不均質な打痕面を生じさせ、それがより不均質な手触り感や地肌の質感になることで、一般的に知られた金属製洋食器の素材表面にメッキ処理を施した製品やメッキ処理を前提にした製品との差別化が可能になり、その結果本考案を実施した製品を利用者や消費者の要望や嗜好に合わせて提供することが相当な確率で可能になる、地肌が不均質な金属製洋食器を提供できる。
上述した考案の効果において、本考案が、一般的に知られた金属製洋食器の素材表面にメッキ処理を施した製品やメッキ処理を前提にした製品との差別化が可能になることを詳述すると、例えば、一般的に知られた金属製洋食器の素材表面にメッキ処理を施すことと、明らかに異なる目的としては、本考案の目的は、金属の地肌が備えた素朴な風合いを強調させることであり、また無垢の金属地肌の魅力を引き出すことであり、また本明細書で記載されたメッキ不要金属の質感を生かすことで手触り感を強調したことであり、これらを達成した本考案に触れた利用者や消費者はこの明らかに異なる金属表面の表現手段の違いに満足してもらえる地肌が不均質な金属製洋食器を提供できる。
上記の考案の効果に加えて、上述した一般的に知られた金属製洋食器の素材表面にメッキ処理を施した製品やメッキ処理を前提にした製品との差別化が可能になることを詳述すると、例えば、古来から日本の文化の一つとして知られている陶芸や陶器の世界においては、作陶中に生ずる不規則で不均質な傷や、焼成中に生ずる不規則で不均質なワレや歪みやヒビや、不規則で不均質な焼成ムラや、釉薬の色ムラなどに美意識を感じたりする文化があったにも関わらず、バレル研磨を用いて前記金属製洋食器の素材表面に、不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面を任意に形成させることに、「美意識」や「美観」や「価値観」を見出すことがなかったのであるが、本考案の考案者は、前記金属製洋食器の素材表面に、不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面を任意に形成させることに「日本文化」を見出したのである。
上記の考案の効果に加えて、本考案によって本明細書で記載された金属製洋食器の素材表面に、薄い硬化層を形成させることで、すなわち前記金属製洋食器の地肌のバレル硬化層によって、摩耗に対する耐性が向上すると共に、前記バレル硬化層によって、前記金属製洋食器の地肌が硬くなり疲労強度を増すことを特徴とする、金属製洋食器を提供できる。また本考案によって前記バレル硬化層が不均質な手触り感や地肌の質感になることを特徴とする、地肌が不均質な金属製洋食器を提供できる。
上記の考案の効果に加えて、本考案のバレル硬化層によって、一般的に知られた金属製洋食器の素材表面にメッキ処理を施した製品やメッキ処理を前提にした製品との差別化を可能にした、さらに利用者や消費者の要望や嗜好に合わせて提供することを可能にした、地肌が不均質な金属製洋食器を提供できる。
以下、本考案の実施の形態について、図1〜図4に基づいて説明する。
図1は本考案の実施の形態例を示す概略説明図であり、図2は本考案の実施の形態例を示す概略説明図であり、図3は本考案の実施の形態例を示す概略説明図であり、図4は本考案の実施の形態例を示す概略説明図である。
図1を用いて金属製洋食器の素材表面に不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面を形成させることで不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させる手段の概略を説明すると、10は本明細書で示した金属製洋食器を示し素材はステンレス鋼を選択し、11は金属製洋食器10から選択した金属製食器類であり、12は金属製洋食器10から選択した金属製調理器具を示している。また金属製食器類11は本明細書で記載された事例やアイテムの中から選択され、金属製調理器具12は本明細書で記載された事例やアイテムの中から選択されるものとする。21,22,23,24は本明細書で記した第1研磨材〜第549研磨材から選択した研磨材を介して本明細書で記したバレル研磨手段の中から選択したバレル研磨によって生じる打痕であり、31,32,33,34は本明細書で記した第1研磨材〜第549研磨材から選択した研磨材を介して本明細書で記したバレル研磨手段の中から選択したバレル研磨によって生じる圧痕であり、20は打痕21,22,23,24によって形成される不規則で不均質な打痕面であり、30は圧痕31,32,33,34によって形成される不規則で不均質な圧痕面であり、この実施例では、打痕面20や圧痕面30の集合体を不均質な手触り感を感じさせる地肌S1や不均質な質感を感じさせる地肌S2として利用するものとする。
図1と図2を用いて、不均質な手触り感を感じさせる地肌や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させた金属製洋食器の実施例を説明すると、Cは、金属製食器類11の中から選択した一例としてのコーヒーカップであり、C10はコーヒーカップCを本考案で示したバレル研磨で実現した地肌であり、コーヒーカップ地肌C10は一般的に市販されている遠心流動形バレル研磨装置を用いて、第300研磨材から第449研磨材から選択された少なくとも一種類の研磨材によって生じる打痕21,22,23,24や、第300研磨材から第449研磨材から選択された少なくとも一種類の研磨材によって生じる圧痕31,32,33,34を介して形成され、作業者が打痕面20や圧痕面30の集合体を不均質な手触り感を感じさせる地肌S1や不均質な質感を感じさせる地肌S2として判断した後に製品化を決定した状態を示している。
なお本願出願人は、実施例2のコーヒーカップC及びコーヒーカップ地肌C10に関して、消費者が実際に不均質な手触り感を感じさせる地肌S1や不均質な質感を感じさせる地肌S2と判断したかどうかを調べてみるために、6人のモニターたちを指定した。また、上述した6人のモニターたちの内訳は、いずれも新潟県燕市在住で、40代の男性Aさん、40代の女性Bさん、30代の男性Cさん、30代の女性Dさん、20代の男性Eさん、20代の女性Fさん、であった。
そこで本願出願人は、実施例2のコーヒーカップCと同質で同形で同寸のコーヒーカップ5個を用意して夫々のコーヒーカップを、例えば一つのコーヒーカップの表面には凹凸模様を形成させる金型を用いてプレス加工手段を介したシボ加工によるシボを形成させたタイプをCUP1とし、例えば一つのコーヒーカップの表面には古美仕上げ(weathering)という酸化皮膜形成手段を介した四三酸化鉄皮膜を形成させたタイプをCUP2とし、例えば一つのコーヒーカップの表面には梨地仕上げという梨の表面のようにザラザラした状態になるように形成させる金型を用いてプレス加工手段を介し梨地を形成させたタイプをCUP3とし、例えば一つのコーヒーカップの表面には砂目加工というサンドブラスト装置を介してサンドブラスト処理をすることで砂目を形成させたタイプをCUP4とし、例えば一つのコーヒーカップの表面にはつや消し処理というサンドブラスト装置を介してサンドブラスト処理をすることでつや消しを形成させたタイプをCUP5とする。次に、前記モニターによる、コーヒーカップCとコーヒーカップCUP1〜CUP5の測定会を実施した。場所は本願出願人の会議室であり、日時は平成27年12月5日(土)の13:00から15:00であった。質問事項は「不均質な手触り感及び不均質な質感を感じたか?」であり、結果を以下に示した。
<測定結果1>
Figure 0003203429
測定結果1の考察としては、5対1という割合で、コーヒーカップC及びコーヒーカップ地肌C10に関しては、不均質な手触り感や不均質な質感を感じられたという結果を得た。
図1と図3を用いて、不均質な手触り感を感じさせる地肌や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させた金属製洋食器の実施例を説明すると、Pは、金属製食器類11の中から選択した一例としての皿であり、P10は皿Pを本考案で示したバレル研磨で実現した地肌であり、皿地肌P10は一般的に市販されている回転形バレル研磨装置を用いて、第300研磨材から第449研磨材から選択された少なくとも一種類の研磨材によって生じる打痕21,22,23,24や、第300研磨材から第449研磨材から選択された少なくとも一種類の研磨材によって生じる圧痕31,32,33,34を介して形成され、作業者が打痕面20や圧痕面30の集合体を不均質な手触り感を感じさせる地肌S1や不均質な質感を感じさせる地肌S2として判断した後に製品化を決定した状態を示している。次に本願出願人は、皿P及び皿地肌P10に関して、消費者が実際に不均質な手触り感を感じさせる地肌S1や不均質な質感を感じさせる地肌S2と判断したかどうかを調べてみるために、皿Pと同質で同形で同寸の皿5個を用意して夫々の皿を、例えば一つの皿の表面には凹凸模様を形成させる金型を用いてプレス加工手段を介したシボ加工によるシボを形成させたタイプをPL1とし、例えば一つの皿の表面には古美仕上げ(weathering)という酸化皮膜形成手段を介した四三酸化鉄皮膜を形成させたタイプをPL2とし、例えば一つの皿の表面には梨地仕上げという梨の表面のようにザラザラした状態になるように形成させる金型を用いてプレス加工手段を介し梨地を形成させたタイプをPL3とし、例えば一つの皿の表面には砂目加工というサンドブラスト装置を介してサンドブラスト処理をすることで砂目を形成させたタイプをPL4とし、例えば一つの皿の表面にはつや消し処理というサンドブラスト装置を介してサンドブラスト処理をすることでつや消しを形成させたタイプをPL5とする。次に本願出願人は、実施例3のモニターに依頼し、皿Pと皿PL1〜皿PL5の測定会を実施した。場所は本願出願人の会議室であり、日時は平成27年12月5日(土)の13:00から15:00であった。質問事項は「不均質な手触り感及び不均質な質感を感じたか?」であり、結果を以下に示した。
<測定結果2>
Figure 0003203429
測定結果2の考察としては、5対1という割合で、皿P及び皿地肌P10に関しては、不均質な手触り感や不均質な質感を感じられたという結果を得た。
図1と図4を用いて、不均質な手触り感を感じさせる地肌や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させた金属製洋食器の実施例を説明すると、SPは金属製食器類11の中から選択した一例としてのカトラリーとしてのスプーンでありSP10はスプーンSPを本考案で示したバレル研磨で実現した地肌であり、次に、Fは金属製食器類11の中から選択した一例としてのカトラリーとしてのフォークでありF10はフォークFを本考案で示したバレル研磨で実現した地肌であり、スプーン地肌SP10及びフォーク地肌F10は一般的に市販されている遠心流動形バレル研磨装置を用いて、第300研磨材から第449研磨材から選択された少なくとも一種類の研磨材によって生じる打痕21,22,23,24や、第300研磨材から第449研磨材から選択された少なくとも一種類の研磨材によって生じる圧痕31,32,33,34を介して形成され、作業者が打痕面20や圧痕面30の集合体を不均質な手触り感を感じさせる地肌S1や不均質な質感を感じさせる地肌S2として判断した後に製品化を決定した状態を示している。次に本願出願人は、スプーンSPとスプーン地肌SP10及びフォークFとフォーク地肌F10に関して、消費者が実際に不均質な手触り感を感じさせる地肌S1や不均質な質感を感じさせる地肌S2と判断したかどうかを調べてみるために、例えばスプーンSP及びフォークFを一対のセットとしてのカトラリーとして考えカトラリーCTとし、また例えばスプーン地肌SP10及びフォーク地肌F10は一対のセットとして考えカトラリーCTの地肌をカトラリーCT10と仮定するものとする。次に本願出願人は、未処理のカトラリーCTと同質で同形で同寸のカトラリー5セットを用意して夫々のカトラリーを、例えば一対のカトラリーの表面には凹凸模様を形成させる金型を用いてプレス加工手段を介したシボ加工によるシボを形成させたタイプをCT1とし、例えば一対のカトラリーの表面には古美仕上げ(weathering)という酸化皮膜形成手段を介した四三酸化鉄皮膜を形成させたタイプをCT2とし、例えば一対のカトラリーの表面には梨地仕上げという梨の表面のようにザラザラした状態になるように形成させる金型を用いてプレス加工手段を介し梨地を形成させたタイプをCT3とし、例えば一対のカトラリーの表面には砂目加工というサンドブラスト装置を介してサンドブラスト処理をすることで砂目を形成させたタイプをCT4とし、例えば一対のカトラリーの表面にはつや消し処理というサンドブラスト装置を介してサンドブラスト処理をすることでつや消しを形成させたタイプをCT5とする。次に本願出願人は、実施例3のモニターに依頼し、カトラリーCTとカトラリーCT1〜CT5の測定会を実施した。場所は本願出願人の会議室であり、日時は平成27年12月5日(土)の13:00から15:00であった。質問事項は「不均質な手触り感及び不均質な質感を感じたか?」であり、結果を以下に示した。
<測定結果3>
Figure 0003203429
測定結果3の考察としては、4対2という割合で、カトラリーCT及びカトラリーCT10に関しては、不均質な手触り感や質感を感じられたという結果を得た。
図1を用いて金属製洋食器の素材表面にバレル硬化層を形成させることで不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させる手段の概略を説明すると、10は本明細書で示した金属製洋食器を示し素材はステンレス鋼を選択し、11は金属製洋食器10から選択した金属製食器類であり、12は金属製洋食器10から選択した金属製調理器具を示している。また金属製食器類11は本明細書で記載された事例やアイテムの中から選択され、金属製調理器具12は本明細書で記載された事例やアイテムの中から選択されるものとする。Bは本明細書で記した第5研磨材〜第95研磨材から選択した金属球を介して本明細書で記したバレル研磨手段の中から選択したバレル研磨によって生じるバレル硬化層であり、この実施例ではバレル硬化層Bを不均質な手触り感を感じさせる地肌S1や不均質な質感を感じさせる地肌S2として利用するものとする。
上記実施の形態の説明は、本考案を説明するためのものであって、実用新案登録請求の範囲に記載の考案を限定し、或は範囲を減縮するものではない。また、本考案の各部構成は上記実施の形態に限らず、実用新案登録請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本考案の金属製洋食器は、一台のバレル研磨装置でも相当多用な表現手段が可能なので産業上の利用可能性は高いと判断できる。
本考案の実施の形態例を示す概略説明図である。 本考案の実施の形態例を示す概略説明図である。 本考案の実施の形態例を示す概略説明図である。 本考案の実施の形態例を示す概略説明図である。
S1:不均質な手触り感を感じさせる地肌
S2:不均質な質感を感じさせる地肌
10:金属製洋食器 11:金属製食器類 12:金属製調理器具
20:打痕面 21,22,23,24:打痕
30:圧痕面 31,32,33,34:圧痕
C:コーヒーカップ C10:コーヒーカップ地肌
P:皿 P10:皿地肌 B:バレル硬化層
SP:スプーン SP10:スプーン地肌
F:フォーク F10:フォーク地肌
CT:カトラリー CT10:カトラリー地肌

Claims (2)

  1. メッキ不要の金属製洋食器の素材表面に、バレル研磨を利用して第1研磨材〜第(n+1(nは1から始まる自然数))研磨材を使い分けたり組み合わせて用いることで、不規則で不均質な打痕や不規則で不均質な圧痕を任意に生じさせ、不規則で不均質な打痕面や不規則で不均質な圧痕面を形成させることで、前記素材表面に不均質な手触り感や不均質な質感を感じさせる地肌を形成させたことを特徴とする地肌が不均質な金属製洋食器。
  2. 前記金属製洋食器の素材表面に、前記研磨材を使い分けたり組み合わせて用いることで、バレル研磨により生じる硬化層を前記素材表面や前記地肌に任意に形成させることを特徴とする、請求項1に記載の地肌が不均質な金属製洋食器。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002266084A (ja) * 2001-03-09 2002-09-18 Citizen Watch Co Ltd 食器類およびその製造方法
JP3200617U (ja) * 2015-05-18 2015-10-29 株式会社青芳製作所 表面に凹凸面又は(及び)凹凸模様を有している金属製洋食器

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