JP3200617U7 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP3200617U7
JP3200617U7 JP2015002802U JP2015002802U JP3200617U7 JP 3200617 U7 JP3200617 U7 JP 3200617U7 JP 2015002802 U JP2015002802 U JP 2015002802U JP 2015002802 U JP2015002802 U JP 2015002802U JP 3200617 U7 JP3200617 U7 JP 3200617U7
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vintage
metal
tableware
processing
feeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015002802U
Other languages
English (en)
Other versions
JP3200617U (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2015002802U priority Critical patent/JP3200617U/ja
Priority claimed from JP2015002802U external-priority patent/JP3200617U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3200617U publication Critical patent/JP3200617U/ja
Publication of JP3200617U7 publication Critical patent/JP3200617U7/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本考案は表面にヴィンテージ感や手作り感を表現した金属製洋食器に関する。
従来、金属製洋食器に用いられている金属には、一般的には、耐食性、耐腐食性、耐錆性、防錆性、耐酸化性、などを備えた金属が用いられ、比較的硬度の低い金属材料としては、美観や質感に優れた錫や銀などが知られており、比較的硬度の高い金属材料としては、耐久性に優れたステンレスやステンレス鋼やチタンやチタン合金などが知られている。
また、従来、金属製洋食器には、上述した比較的硬度の高い金属材料の表面に、美観の向上、質感の向上、装飾性の向上、耐久性の向上、耐食性の向上、耐腐食性の向上、耐錆性の向上、防錆性の向上、硬度の向上、などを目的にして、メッキや塗装や酸化皮膜形成手段や鏡面仕上げ研磨なの表面処理が行われてきた。
また、上述した金属製洋食器の表面処理手段に関して、美観の向上、質感の向上、装飾性の向上に関して詳述すると、シボ加工、古美仕上げ、梨地仕上げ、砂目加工、つや消し処理、などが一般的に知られていて、例えばシボ加工に関しては金属製洋食器の表面に凹凸模様を形成させる金型を介したプレス加工手段であり、例えば古美仕上げに関しては、「古仕上げ」や「古美仕上げ(weathering)」とも呼ばれており、金属製洋食器の表面に四三酸化鉄皮膜を形成させる酸化皮膜形成手段の一つであり、例えば梨地仕上げとは金属製洋食器の表面を梨の表面のようにザラザラした状態になるように形成させる金型を介したプレス加工手段であり、例えば砂目加工やつや消し処理に関しては、金属製洋食器の表面をサンドブラスト装置を介してサンドブラスト処理をすることで得られる。
ところが、当該実用新案登録願の出願人は、新規の金属製洋食器の開発に当たって、従来の金属製洋食器とは差別化ができないものかと考え、調査してみた結果、まずインターネット上で、検索エンジンに「google」を利用し、ヴィンテージ食器という市場は存在しているが、ヴィンテージ感を備えた金属製洋食器というジャンルが存在していないことを確認した後に、特許情報プラットフォームの「特許・実用新案」カテゴリーの「特許・実用新案テキスト検索」機能を介し、キーワードに「ビンテージ,ヴィンテージ,VINTAGE」を用いて、キーワード検索を実施した結果、21件のヒット件数を得たが、やはりヴィンテージ感を備えた金属製洋食器という開発案件は見つからなかった。(2015年5月5日現在における検索結果)
また、上述した「特許・実用新案テキスト検索」の結果である21件のヒット件数の内訳は、以下の通りである。
例えば、特開2014−077970号公報「高調波歪率測定法および装置」,特開2010−257475号公報「記録されたデジタルプログラムにアクセスするための方法及び装置」,特開2010−235770号公報「皮革材の表面処理方法」,特開2008−274452号公報「ヴィンテージ・ジーンズ調の外観を有し、脚長に見えるジーンズ」,特開2008−212352号公報「スライドファスナー用務歯及びスライドファスナー」,特開2003−301350号公報「デニムおよびその製造方法」,特開2003−268683号公報「インジゴ染色生地の加工方法および該方法によって加工されたインジゴ染色生地」,特開2003−050582号公報「楽音信号処理装置」,特開2003−013348号公報「光沢組紐とその製造方法及び装置」,特開2002−266258号公報「生地染色法」,特開2002−155465号公報「皺模様繊維製品の製造方法」,特開平06−095895号公報「アプリケーシヨンプログラム装置及びその方法」,特表2010−532164号公報「トマトにおける単為結果遺伝子」,特表2006−521596号公報「環境排出削減を創出、集積及び移転するシステム及び方法」,特表2006−508480号公報「環境排出削減をトラッキングするシステム及び方法」,特表2002−531013号公報「記録されたデジタルプログラムにアクセスするための方法及び装置」,特許5072420号公報「ヴィンテージ・ジーンズ調の外観を有し、脚長に見えるジーンズ」,特許4363774号公報「ヒゲ皺模様繊維製品の製造方法」,実登3196970号公報「筆記具」,実登3176550号公報「弦楽器ラッカー塗装・分離式保護カバー」,実登3164876号公報「ジーンズの裾上げ用アクセサリー」、などである。
また、例えば上述した検索エンジン「google」で「ビンテージ,ヴィンテージ,VINTAGE」というキーワードで検索した結果、約91,200件のヒット件数(2015年5月5日現在)を得て、その上位100件の内訳を以下に示した。
まず、キャンバスコットンをヴィンテージ処理したデイパックの紹介サイト(vondrehle.com/default/index)や、キャンバスコットンを採用したミリタリースタイルのデイパックの紹介サイト(vondrehle.com/default/index)や、ペンキを使ってビンテージ加工を施したアルミサッシの紹介サイト(rakuten.ne.jp/gold/penki−store/howto/)や、自分でバックルをヴィンテージ加工する紹介サイト(detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)や、真鍮や鉄にサビ加工をする紹介サイト(oshiete.goo.ne.jp)や、ネックレスの金属素材にウッドヴィンテージ加工する紹介サイト(auction.rakuten.co.jp)や、金属シルバースタッズをビンテージ風に処理する紹介サイト(okwave.jp)や、金属製品を塩水で錆させてみるエイジング加工やアンティーク加工の方法をご紹介する情報サイト(wolca.info/topic/topic08.html)や、新品の写真フレームを何年も使い込んだように見せるヴィンテージ加工の紹介サイト(matome.naver.jp/odai/)などを参照する。
次に、金属のエイジング加工に関してペンキでビンテージ加工に挑戦するための情報サイト(b.hatena.ne.jp/kmgiknk/Tutorial/DIY/)や、金属切削加工でヴィンテージ加工に挑戦したアンティークコンパクトの紹介サイト(antique−simon.jp)や、ヴィンテージバイクの紹介サイト(books,google.co.jp)や、サビ塗装技術でヴィンテージ感に仕上げる紹介サイト(candytower.com/agingpaint/helmetpaint)や、金属製のアクセサリのヴィンテージ加工を紹介するサイト(kobe−ms89factory.blog.so−net.ne.jp/)や、真鍮製の名刺入れのヴィンテージ加工の紹介サイト(store.coto−mono−michi.jp/)や、ヴィンテージ加工したフィッシュテールマフラーの紹介サイト(kotachantow650.blog.fc2.com/blog)や、椅子・チェアヴィンテージ加工の紹介サイト(coneco.net)や、バッグ類のヴィンテージ加工を紹介するサイト(www.amazon.co.jp)などを参照する。
次に、アメリカから取り寄せたヴィンテージのアルミ製のドッグタグの紹介サイト(sakuracs.ocnk.net/product−list/11)や、金属ファスナーのヴィンテージジッパーの紹介サイト(ykkfastening.com/japan/product/mf/oldamerican)や、長財布のヴィンテージ加工を紹介するサイト(kets.or.kr/emtwmj/7967−wgyu)や、二つ折り財布で使用するイタリアンショルダーレザーをヴィンテージな風合いに仕上げることを紹介するサイト(ginkawaten.co.jp/item/HC−502/)や、ビンテージ・フィニッシュのエアガンの紹介サイト(hyperdouraku.com/airgun/wa_bobchow/)や、金属を腐食させるアンティーク加工を施した高級ボールペンの紹介サイト(ginuta.blog.fc2.com/blog−entry−82.html)や、ペイントにリペア風ステッチを施したデニムジャケットの紹介サイト(audience−jp.tumblr.com/)や、ヴィンテージ加工のため金属部分に黒ずみ、傷のあるアクセサリーの紹介サイト(juicyrock.co.jp/fs/juicyrock/srn12)や、ビンテージ仕上げのチタンリングの紹介サイト(tetote−market.jp/creator/prodotto/pd2130791654/)などを参照する。
次に、ヴィンテージファスナーの加工技術の紹介サイト(cniss.chuokai−mie.or.jp)や、ヴィンテージジーンズのような風合いを特徴とする結婚指輪や婚約指輪の紹介サイト(k−uno.co.jp/onlinestore)や、楽器をヴィンテージライクな雰囲気にすることが可能なエイジド加工の紹介サイト(wood−harmonize.com/ege)や、ヴィンテージ処理した古着風コーデュロイやGジャン型ジャケットの紹介サイト(sputnicks.jp)や、エイジング加工した雑貨の紹介サイト(ameblo.jp/aoirovw)や、金属加工を施したヴィンテージキーホルダーの紹介サイト(original−keyholder.com/)や、ヴィンテージ素材を使用した調理器具や金管楽器や仏具などの紹介サイト(yoshiyanet.shop−pro.jp/)や、金属製の鋲のエイジング加工を施したヴィンテージ品の紹介サイト(funny−western.co.jp/)や、ヴィンテージ感を加えたカウンターや店の紹介サイト(verometal.de/jp/news/news.html)や、アンティークな鍵の紹介サイト(photo−ac.com/main/search)などを参照する。
次に、ヴィンテージ加工を施したデニムジャケットの紹介サイト(speed−trade.com)や、ヴィンテージ風にさびれた風合いに仕上げた金属ボタンの紹介サイト(nomura−tailor.co.jp/)や、ヴィンテージ加工した用紙を用いる印刷の紹介サイト(takakuwa.wave.jp)や、ヴィンテージアイテムを特徴とするインテリアショップの紹介サイト(openers.jp)や、ヴィンテージ加工を特徴とする鉄や異素材を融合させたタフスタイルを紹介サイト(facebook.com/rafutafu)や、ヴィンテージ加工を施したバックルやキーホルダーの紹介サイト(shop−list.com)や、ヴィンテージ加工が施された長財布の紹介サイト(theuniversitycommons.com/heater0420/rhythm)などを参照する。
次に、ビンテージサックスのメンテナンス情報の紹介サイト(cool−sounds.sakura.ne.jp/)や、ヴィンテージ加工を施したアウトドアジャケットの紹介サイト(andoros−military.com)や、ヴィンテージ風に仕上げる金属ボタンの紹介サイト(shop.luluandpepe.com)や、リベットやファスナーなどの金属部分に化学反応を利用したヴィンテージ加工を施した金具を使用した服や雑貨の紹介サイト(natulan.jp)や、ヴィンテージエンボス加工した金属を用いた美術品や工芸品の紹介サイト(japanese.alibaba.com)や、ビンテージ風に加工したギターの紹介サイト(catrock−guitar.com)や、ヴィンテージ加工したウェアの紹介サイト(hellerscafe.jp/)や、ヴィンテージ処理したパーツを揃えたギターの紹介サイト(www.player.jp)や、ヴィンテージストーン、ヴィンテージビーズ(チェコ)、などを用いたアクセサリーやネックレスの紹介サイト(minne.com)や、ヴィンテージ加工したアクセサリーの紹介サイト(auction.brandear.jp/search/detail/AuctionID/5099747/)などを参照する。
次に、中古ビンテージ家具・雑貨の通販サイト(www.pio−ota.jp)や、ヴィンテージ加工した床材の紹介サイト(okuta.com/blog/s011/tag/)や、ヴィンテージ加工したアルトサックスの紹介サイト(www.sax−fun.com)や、ヴィンテージ加工した時計の紹介サイト(www.feric.ne.jp)や、ヴィンテージ加工したZIPPOの紹介サイト(zippo−oem.com/)や、エイジング加工を施したスタイリングチェアの紹介サイト(tb−net.jp/products/styling)や、ヴィンテージ加工した楽器の紹介サイト(1484.bz/shibuya−west/vintage−highend)や、ヴィンテージ処理した、テーブルデコレーション、卓上装飾品の紹介サイト(ja.aliexpress.com)や、ヴィンテージ処理したジッパー,メタルジッパー,ファスナー,の紹介サイト(www.waldes.co.jp/metal.html)などを参照する。
次に、写真をオリジナルのヴィンテージパネルに仕上げるサービスの紹介サイト(ikebukuro.tokyu−hands.co.jp)や、ヴィンテージ処理した管楽器の紹介サイト(dolce.co.jp/ext/)や、ヴィンテージ処理したアクセサリーの紹介サイト(popuri−bijoux.com/)や、ヴィンテージカーの部品の紹介サイト(www.inozume−ss.jp/)や、ヴィンテージ処理した家具の紹介サイト(vanilla−kagu.com/011eames/04dsr/)や、ヴィンテージスワロフスキーのブレスレットの紹介サイト(store.retro−biz.com/page)や、1950年代のヴィンテージ喫煙具の紹介サイト(innocent−vintage.com/shopdetail/)や、ヴィンテージ加工を施した装飾品の紹介サイト(www.sapporo−base.jp)や、ヴィンテージメタルクラリネットの紹介サイト(atelierbw.com/index3Cl.html)などを参照する。
次に、ヴィンテージギターの紹介サイト(goodtimesbadtimes.blog130)や、ビンテージ処理したバッグ類の紹介サイト(clever−id.com/htm/funy/other/)や、ビンテージ処理したベルト類の紹介サイト(clever−id.com/htm/funy/blt/)や、ビンテージ処理した装飾品の紹介サイト(gracieux27.exblog.jp/19187102/)や、ヴィンテージな雰囲気に加工した背もたれのチェアの紹介サイト(zakkan.net/)や、英国ヴィンテージ雑貨の紹介サイト(paymall.jp/shop/1/innocent69/s/l/14)や、ビンテージ・エルメスの紹介サイト(www.sekaimon.com)や、イタリアから輸入したサビ加工した金属を使用したヴィンテージ風の壁掛け時計の紹介サイト(www.e−dono.com)などを参照する。
次に、ビンテージ加工した武器模型の紹介サイト(cyma.militaryblog.jp/e581834)や、ビンテージワークスのベルトとビンテージ加工されて渋く光る重厚な金属の鋲の紹介サイト(zyco.jp)や、ヴィンテージ処理したギターのメンテナンス紹介サイト(runeguitar.com/RIPAIR/eijinngu.html)や、チェコのヴィンテージブローチの紹介サイト(cedokzakkastore.net/?pid=62900155)や、ビンテージ感溢れる楽器の紹介サイト(drum−percussion.info/category6/K_Kerope)や、コンピュータグラフィックのヴィンテージ加工をすることの紹介サイト(ferret−plus.com)や、ジーンズ又はカジュアル繊維製品のビンテージ加工に関する紹介サイト(ejje.weblio.jp)や、コンピュータグラフィックのヴィンテージ加工をする紹介サイト(ch.nicovideo.jp/mido6/blomaga)などを参照する。
次に、テキストエフェクト(ヴィンテージデザイン)の紹介サイト(webtoolnavi.com/illustrator−texteffect−100/)や、Vintagehouseに関する紹介サイト(vintagehouse.co.jp/spec/okuzyo/)や、ビンテージトランペットのメンテナンスについての紹介サイト(est.hi−ho.ne.jp/beans/hitori/)や、ヴィンテージの風味の昆布に関しての紹介サイト(jbpress.ismedia.jp/articles/)や、ヴィンテージ風の照明器具の紹介サイト(northernline.co.jp/in_the_bottle_lamp)や、金属製品のヴィンテージ加工の紹介サイト(techno−city.sumida.tokyo.jp)や、ヴィンテージ加工のTABLEの紹介サイト(homes.co.jp/stylemarket/)や、ヴィンテージガラスのアクセサリーの紹介サイト(www.iichi.com)や、新品のデニム生地(ジーンズ)に古着感を出すためのヴィンテージ加工に関する紹介サイト(menzmustitems.magocorolife.com/denimprocessing/)や、ステンレスレシーバーのヴィンテージ加工に関する紹介サイト(kotachan2525.blog.fc2.com/blog)などを参照する。
上述した上位100件の範囲内でという条件ではあるが、この100件で紹介されている、ヴィンテージ加工やヴィンテージ処理に関しては、以下のような加工手段や処理手段が紹介されていた。
例えば、ジーンズやデニム地ジャケットのユーズド加工(新品にわざと傷を付け、古着に見せるような加工手段)や、金属製品に酸や塩水を用いて錆を生じさせるサビ加工とか、新品の木製家具に塗装手段を介して年代物の家具に見せるようにするウッド ヴィンテージ加工とか、エイジング加工と言うインテリアのアンティーク加工手段とか、何年も使い込んだように見せる”汚し(シャビー加工)”やクラックアップでシャビー感を出したり、ダメージ加工でスクラップメイドにしたりする、ヴィンテージ加工によるアンティーク チェアの紹介。
また例えば、ジーンズやデニム地ジャケットの″OLD AMERICAN″(″オールドアメリカン″)という手法は、縫製後さらに洗い、オイル、バフ加工でヴィンテージな風合いに仕上げるとか、樹脂製の製品を樹脂製とは思えないほどの金属感が漂うビンテージ・フィニッシュという手段とか、金属を腐食させるアンティーク加工をヴィンテージ加工のため金属部分に黒ずみ、傷があることを特徴にするとか、近年の楽器を数十年の時を経たようなヴィンテージライクな見た目と雰囲気にするという手段とか、カウンターと店の家具、飾り棚などを鉄がさびたようなヴィンテージ感を加えた飲食店などが紹介されている。
また例えば、金属ボタンのダメージ加工と呼ばれる手段は、加工状態にばらつきがあり、錆びついた、ヴィンテージ風に仕上げてることを特徴とし、リベットやファスナーなどの金属部分に化学反応を利用したヴィンテージ加工を施した金具を使用した服や雑貨の例や、ツマミの部分をアンティーク加工でオールド風の色合いに加工し、ボタン部分をビンテージ風に加工したギターの例や、従来ならば「色褪せ」は負のイメージであるが、ヴィンテージ加工と呼ぶことで価値があるウェアになる商品の例などが紹介されている。
また例えば、エイジング加工を施したアンティークメッキタイプのスタイリングチェアは金具類も国内金属加工会社と共同で開発した特殊なアンティークフィニッシュを施しているとか、独特の色を出たエイジング加工でクラックもあることをヴィンテージな雰囲気に加工したという表現にした背もたれのチェアの例とか、サビ加工した金属を使用してヴィンテージ風に加工した壁掛け時計に関しては、パール加工の剥離や金属部分の腐食が多少あることを古いものの味として表現した例とか、シンバルに含まれる素材(銅、錫、銀など)は鉄に比べると酸化しにくい金属だが、エイジング加工しなくても経年使用していくうちに酸化が進むことを特徴にしている例とか、新品のデニム生地に古着感を出すために、クラッシュ加工と呼ばれる、ハサミやカッターや紙ヤスリや金属ブラシなどを使って生地を人為的に破いたり、生地を擦り減らしたりするハードダメージ加工のことを総称してヴィンテージ加工ということを紹介している例がある。
上述したヴィンテージ加工やヴィンテージ処理の例から分かるように多種多様の事例が存在しているので、本考案では、ヴィンテージ感を備えた金属製洋食器の開発を進めるに当たって、もう少し「ヴィンテージ感」の概念を固めていく必要性から、ヴィンテージ感のヴィンテージの語源を「Wikipedia」を介して調べて編集して結果を以下に示した。
ヴィンテージ、またはビンテージ(英:vintage)とは本来、ワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでの工程を表す言葉である。語源はフランス語の″vendange″からで、さらに遡ればラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味からきている。同一年に一定の区域から収穫されたぶどうのみを使って醸造されるワイン、また、そのワインに使われたぶどうの収穫年を指し、いわゆる当たり年のワインを指すようになった。名品や、年代物の楽器・オーディオ製品・カメラ・衣料品・くるまなどの希少品の意味に用いられるようになったが、英語の″vintage″は、「〜の頃」、「時代」などを意味し、″a clock of ancient vintage″(古い時代の時計)などの使い方をする。「ヴィンテージ・ワイン」といえば、高級ワインの代名詞であることから、英語圏には、「ヴィンテージ」のつく商標や商品が多数ある。
ヴィンテージとは、前述のように元来はぶどうの収穫を指し、ぶどうを醸造してワインにする年号、そして車両やジーンズ、ギターなどに対してある特定の年代の事を指す言葉である。これらの事からぶどうの収穫が質・量共に良かった時代の年を″vintage″として「特定の年に作られた良いもの」という意味で使用された。さらに意味が派生してワインを含め、車やジーンズ、ギターなどある特定の年の「よき時代」に生産された物が長い年月を掛けて現在にも残る「年代物」といった意味で使用される言葉である。また、名品・一級品を示す用語としても用いられ、ジーンズなどの古着やヴァイオリンをはじめとする楽器に用いられるようになり一般化した。現在ではその使用範囲はきわめて広く、家具や日本酒などにもヴィンテージと呼ばれるものが存在する。基本的に過去の年代(およそ10年以上前)に作られた製品に対して使われ、新しい製品(10年以内)に使うのは誤りである。
従って、本願明細書で使用する「ヴィンテージ感」に関しては、「ヴィンテージ物」とは異なり、新しい製品、新しい金属製洋食器ではあるが、外観や質感が前記「年代物」に感じられるような表面処理手段に関して用いるものとする。
本明細書で示した「ヴィンテージ感」を有する金属製洋食器の開発を進めるに当たって、本願出願人は、上述した金属製洋食器の表面処理手段を組み合わせることで、ヴィンテージ感を備えた金属製洋食器ができないものかと、試行錯誤を重ねたが、本願出願人が指定した6人のモニターたちを十分に満足させる表面処理手段を見つけることができなかった。また、上述した6人のモニターたちの内訳は、いずれも新潟県燕市在住で、40代の男性Aさん、40代の女性Bさん、30代の男性Cさん、30代の女性Dさん、20代の男性Eさん、20代の女性Fさん、であった。
詳細に説明すると、金属製洋食器に関しては、本考案では金属製食器類や金属製調理器具を示すものとし、さらに金属製食器類の中から本願出願人の扱い品目でもあるコーヒーカップを選択し、例えばコーヒーカップ(C1)の表面には凹凸模様を形成させる金型を用いてプレス加工手段を介したシボ加工によるシボを形成させ、例えばコーヒーカップ(C2)の表面には古美仕上げ(weathering)という酸化皮膜形成手段を介した四三酸化鉄皮膜を形成させ、例えばコーヒーカップ(C3)の表面には梨地仕上げという梨の表面のようにザラザラした状態になるように形成させる金型を用いてプレス加工手段を介し梨地を形成させ、例えばコーヒーカップ(C4)の表面には砂目加工というサンドブラスト装置を介してサンドブラスト処理をすることで砂目を形成させ、例えばコーヒーカップ(C5)の表面にはつや消し処理というサンドブラスト装置を介してサンドブラスト処理をすることでつや消しを形成させる。
次に、前記モニターによる、前記コーヒーカップの「ヴィンテージ感」の測定会を実施した。場所は本願出願人の会議室であり、日時は平成27年5月2日の13:00から15:00であった。
質問事項は「ヴィンテージ感は感じたか?」であり、結果を以下に示した。
<測定結果1>
上記の「ヴィンテージ感」の測定結果の考察に関しては、コーヒーカップ(C1)は金型を用いる加工手段であり、コーヒーカップ(C2)は化学処理手段であり、コーヒーカップ(C3)は金型を用いる加工手段であり、コーヒーカップ(C4)は均質感を伴う「つや消し」感が特徴であるし、コーヒーカップ(C5)はコーヒーカップ(C4)よりもさらに均質感を伴う「つや消し」感が特徴であることが、測定結果1に反映したものと思われる。
本考案は、上記の課題を解決するために成されたものであり、機械手段で製作されたにも関わらず手作り感を有し、新製品でありながらヴィンテージ感を有し、更には経年と共に風合いを増すことが可能な高級感を有する金属製洋食器の提供を目的とする。
課題を解決するための第一の手段(請求項1)は、金属製洋食器の表面に不連続かつ不均質にバレル研磨で用いる研磨材によって生じる打痕を形成することでヴィンテージ感を表現した金属製洋食器を提供することであるが、前記金属製洋食器の表面に前記ヴィンテージ感の形成手段として、バレル研磨で用いる研磨材によって生じる打痕を利用し、前記金属製洋食器表面に不連続で不均質に打痕面打痕模様を形成させること、が好ましい。
本願明細書で記載された金属製洋食器に関しては、本考案では金属製食器類や金属製調理器具を示すものとし、例えば金属製食器類には、例えばカトラリー(Cutlery)ともよばれているフォーク・ナイフ・スプーンや、例えば、フォークやデザートフォークや、例えば、ナイフやディナーナイフやバターナイフや、例えば、スプーンやティースプーンやデザートスプーンやテーブルスプーンやスープスプーンや、例えば、ティーカップやコーヒーカップの受け皿として用いられるソーサー(saucer)や、例えば、スープ皿(soup plate)やスープボウル(スープ鉢)やスープカップや、例えば、シチュー皿やカレー皿やグラタン皿やステーキ皿や、例えば、ドリンクウェア(コップなどの飲料に用する食器)として知られるコップ(カップ)やティーカップやコーヒーカップや、例えば、マグ(取っ手の付いた円筒形のコップ)やビアマグ(ビール用のマグ)や、例えば、ジョッキ(取っ手の付いた寸胴形の容器でマグよりも大きい)やビールジョッキや、例えば、タンブラー(寸胴型のコップ)やタンブラーグラス、などを示すものとする。また例えば金属製調理器具には、例えば、カクテルシェーカーやメジャーカップや、例えば、包丁やパンスライサーや果物ナイフやペティナイフや、例えば、鍋やトレー(Tray)、などを示すものとする。
また、前記金属製食器類や前記金属製調理器具に用いられる金属は、ステンレスやステンレス鋼やチタンやチタン合金などから選択するものとする。
また本願明細書に記載された金属製洋食器の表面の新規な表面仕上げ感に関しては、従来の金属製洋食器の表面処理では、前記金属製食器類や前記金属製調理器具の表面の、美観の向上、質感の向上、装飾性の向上を図るために、シボ加工、古美仕上げ、梨地仕上げ、砂目加工、つや消し処理、などが一般的に知られていて、例えばシボ加工に関しては前記金属製食器類や前記金属製調理器具の表面に凹凸模様を形成させる金型を介したプレス加工手段であり、例えば古美仕上げに関しては、「古仕上げ」や「古美仕上げ(weathering)」とも呼ばれており、前記金属製食器類や前記金属製調理器具の表面に四三酸化鉄皮膜を形成させる酸化皮膜形成手段の一つであり、例えば梨地仕上げとは前記金属製食器類や前記金属製調理器具の表面を梨の表面のようにザラザラした状態になるように形成させる金型を介したプレス加工手段であり、例えば砂目加工やつや消し処理に関しては、前記金属製食器類や前記金属製調理器具の表面をサンドブラスト装置を介してサンドブラスト処理をすることが知られているが、本考案では、従来の金属製洋食器の表面処理手段を用いないでヴィンテージ感や手作り感や高級感を表現させるものとする。
課題を解決するための第一の手段で記載されたバレル研磨に関しては、一般的には、バレル研磨は、工作物(本明細書では前記金属製洋食器)をバレル(barrel=樽)の中に所定寸法で所定形状の粒子状の研磨材、媒材(コンパウンド)とともに入れ、バレルを回転・上下運動させることにより研磨を行う方法であり、媒材が固形の場合を乾式バレル、また媒材に水を加えることもあり、その場合は湿式バレルと呼ばれる、ことが知られていて、本考案ではヴィンテージ感や手作り感の表現の変化によって、乾式バレルと湿式バレルを使い分けるものとする。
また、バレル研磨に関しては、一般的には、回転形バレル研磨、振動形バレル研磨、遠心流動形バレル研磨、などが知られており、本考案ではヴィンテージ感や手作り感の表現の変化によって、選択するものとする。
また、回転形バレル研磨に関しては、バレル容器内に工作物、所定寸法で所定形状の粒子状の研磨材、コンパウンド、水等を容器の約1/2の容量を入れて回転させ、内容物の流れによって加工を行う研磨装置が知られており、例えば回転軸が水平な水平形と傾いている傾斜形があり、通常、毎分6〜30回転が用いられるが、本考案ではヴィンテージ感の表現の変化によって、研磨材の寸法や形状や回転数を選択するものとする。
また、振動形バレル研磨に関しては、バレル容器内に工作物、所定寸法で所定形状の粒子状の研磨材、コンパウンド、水などを入れ、容器を振動させて工作物と前記研磨材との間に相対運動を生じさせて加工を行うバレル研磨装置が知られており、回転形バレル研磨に比べて数倍から数十倍の加工能率を有し、バリ取り・丸み付けなど短時間仕上げに向いているが、本考案ではヴィンテージ感や手作り感の表現の変化によって、研磨材の寸法や形状や振動レベルを選択するものとする。
また、遠心流動形バレル研磨に関しては、回転形バレル研磨の1種であり、通常の回転バレルの工作物や所定寸法で所定形状の粒子状の研磨材の流れによる加工は、見かけ上の圧力が地球の重力で限定されるが、その回転バレルを毎分100〜200回転するタレット上に取り付け、タレットの回転による遠心力から発生する圧力で高能率な研磨が可能になる研磨装置が知られており、研磨材の寸法や形状や回転数に関しては本考案のヴィンテージ感や手作り感の表現の変化によって、選択するものとする。
また、前記バレル研磨に関しては、従来、一般的には、主に切削・プレス加工品のバリ取りや、鋳物の表面仕上げなどに用いられてきたが、前記金属製洋食器の表面仕上げには用いられてこなかった。
また、一般的にバレル研磨では、工作物(本明細書では前記金属製洋食器)は比較的小さいものであり、バレル内に複数の工作物を入れ同時に研磨することも多い。バレルの回転は一様では無く、上下に動かしながら回転、あるいは振動を加えるなどして工作物と研磨材をバレル内で動かして加工を行う。この時の研磨材の粒子によって生じる打痕を本願出願人はヴィンテージ感や手作り感の一つとして利用可能であることを見出し本考案に至ったのである。
また、バレル研磨では、研磨材粒子は小さくかつ自由に動くため、段付き面など機械で研磨しにくい場所であっても仕上げが可能であるが、工作物の角面が丸まる、バレル痕と呼ばれる僅かなへこみが発生することがあり、本考案ではこのバレル痕もヴィンテージ感や手作り感の一つとして利用可能であることを本願出願人は見出した。また、バレル研磨の特徴として、加工中は表面粗さの計測が困難であることなどが欠点としてあるが、これは見方を変えると、前記金属製洋食器表面に不連続で不均質に前記打痕やエンボス加工によるエンボス面や打痕面打痕模様を形成させることになり、本考案ではこれらの現象を高級感や手作り感やヴィンテージ感を表現させる手段の一つとして利用可能であることを本願出願人は見出した。
課題を解決するための第二の手段(請求項2)は、金属製洋食器の表面に不連続かつ不均質にバレル研磨で用いる研磨材によって生じる打痕を形成することで手作り感を表現した金属製洋食器を提供することであるが、前記金属製洋食器の表面に前記手作り感の形成手段として、バレル研磨で用いる研磨材によって生じる打痕を利用し、前記金属製洋食器表面に不連続で不均質に打痕面打痕模様を形成させること、が好ましい。
本願明細書で使用する「手作り感」という表現に関しては、課題を解決するための第一の手段で記載された手作り感に関しての記述に順ずるものとする。また、前記「手作り感」に関しては、機械装置を用いた金属製洋食器の表面処理手段を介して形成されるものとする。
課題を解決するための第二の手段で記載されたバレル研磨に関しては、課題を解決するための第一の手段で記載されたバレル研磨に関しての記述に順ずるものとする。
本願の考案によって、本明細書で記載した金属製洋食器の表面には、バレル研磨で用いる研磨材によって生じる打痕が不連続で不均質に形成されることで、前記金属製洋食器表面に不連続で不均質に打痕面打痕模様が形成され、その結果本考案による金属製洋食器は前記打痕面の形成や前記打痕模様の形成がバレル研磨装置を介しての機械手段で形成されたにも関わらず手作り感や高級感を形成させ、消費者に新規な表面仕上げ感を感じさせることのできる金属製洋食器の提供が可能になる。
本願の考案によって、本明細書で記載した金属製洋食器の表面に、消費者にヴィンテージ感を感じさせることを目的に、不連続で不均質に打痕面打痕模様を形成させる手段として、従来なら主に下地処理手段として知られていたバレル研磨を用いることで、意図したとおりに金属製洋食器の表面に不連続で不均質に打痕面打痕模様を仕上げ処理として形成させることができ、かつ不連続で不均質な打痕面打痕模様を消費者にヴィンテージ感として感じさせることができた金属製洋食器の提供が可能になる。
以下、本考案の実施の形態について、図1〜図4に基づいて説明する。
図1は本考案の実施の形態例を示す概略説明図であり、図2は本考案の実施の形態例を示す概略説明図であり、図3は本考案の実施の形態例を示す概略説明図であり、図4は本考案の実施の形態例を示す概略説明図である。
図1を用いて表面に手作り感を形成した金属製洋食器の概略を説明すると、10は金属製洋食器の基材を示し、材料はステンレス鋼を用いるものとし、また金属製食器類11や金属製調理器具12の基材を示し、材料はステンレス鋼を用いるものとする。また金属製食器類11は本明細書で記載された事例やアイテムの中から選択され、金属製調理器具12は本明細書で記載された事例やアイテムの中から選択されるものとする。21は金属製食器類11や金属製調理器具12の表面仕上げ処理手段として従来であれば下地処理手段として用いられてきたバレル研磨で用いる研磨材によって生じる不連続な打痕であり、22は金属製食器類11や金属製調理器具12の表面仕上げ処理手段として従来であれば下地処理手段として用いられてきたバレル研磨で用いる研磨材によって生じる不均質な打痕であり、20は不連続打痕21や不均質打痕22によって形成される不連続で不均質な打痕面打痕模様であり、この実施例では、打痕面打痕模様20を手作り感S1として利用するものとする。
図1を用いて表面にヴィンテージ感を形成した金属製洋食器の概略を説明すると、10は金属製洋食器の基材を示し、材料はステンレス鋼を用いるものとし、また金属製食器類11や金属製調理器具12の基材を示し、材料はステンレス鋼を用いるものとする。また金属製食器類11は本明細書で記載された事例やアイテムの中から選択され、金属製調理器具12は本明細書で記載された事例やアイテムの中から選択されるものとする。31は金属製食器類11や金属製調理器具12の表面仕上げ処理手段として従来であれば下地処理手段として用いられてきたバレル研磨で用いる研磨材によって生じる不連続打痕であり、32は金属製食器類11や金属製調理器具12の表面仕上げ処理手段として従来であれば下地処理手段として用いられてきたバレル研磨で用いる研磨材によって生じる不均質打痕であり、30は不連続打痕31や不均質打痕32によって形成される不連続で不均質な打痕面打痕模様であり、この実施例では、打痕面打痕模様30をヴィンテージ感S2として利用するものとする。
図1と図2を用いて、金属製洋食器の手作り感形成手段の実施例を説明すると、40は、金属製食器類11の中から選択した一例としてのコーヒーカップであり、41はコーヒーカップ40を本考案で示したバレル研磨で所定粒径で所定形状の研磨材によって生じる不連続打痕21や不均質打痕22を介して形成される打痕面打痕模様20を手作り感S1として製品化した場合の表面を示している。コーヒーカップ40の製品化表面41は、前記モニター(A,B,C,D,E,F)に依頼して、金属製洋食器の手作り感と感じられるかどうかというモニター調査の結果、4対2という割合で、コーヒーカップ40の製品化表面41は、比較的に手作り感だと感じられるという結果を得た。
図1と図2を用いて、金属製洋食器の表面にヴィンテージ感を形成させる手段の実施例を説明すると、40は、金属製食器類11の中から選択した一例としてのコーヒーカップであり、42はコーヒーカップ40を本考案で示したバレル研磨で所定粒径で所定形状の研磨材によって生じる不連続打痕31や不均質打痕32を介して形成される打痕面打痕模様30をヴィンテージ感S2として製品化した場合の表面を示している。コーヒーカップ40の製品化表面42は、前記モニター(A,B,C,D,E,F)に依頼して、金属製洋食器のヴィンテージ感を感じられるかどうかというモニター調査の結果、5対1という割合で、コーヒーカップ40の製品化表面42は、ヴィンテージ感があるという評価を得た。
図1と図3を用いて、金属製洋食器の手作り感の形成手段の実施例を説明すると、50は、金属製食器類11の中から選択した一例としての皿であり、51は皿50を本考案で示したバレル研磨で所定粒径で所定形状の研磨材によって生じる不連続打痕21や不均質打痕22を介して形成される打痕面打痕模様20を手作り感S1として製品化した場合の表面を示している。皿50の製品化表面51は、前記モニター(A,B,C,D,E,F)に依頼して、金属製洋食器の手作り感だと感じられるかどうかというモニター調査の結果、5対1という割合で、皿50の製品化表面51は、相当に手作り感だと感じられるという結果を得た。
図1と図3を用いて、金属製洋食器の表面にヴィンテージ感を形成させる手段の実施例を説明すると、50は、金属製食器類11の中から選択した一例としての皿であり、52は皿50を本考案で示したバレル研磨で所定粒径で所定形状の研磨材によって生じる不連続打痕31や不均質打痕32を介して形成される打痕面打痕模様30をヴィンテージ感S2として製品化した場合の表面を示している。皿50の製品化表面52は、前記モニター(A,B,C,D,E,F)に依頼して、金属製洋食器のヴィンテージ感を感じられるかどうかというモニター調査の結果、6対0という割合で、皿50の製品化表面52は、ヴィンテージ感があるという評価を得た。
図1と図4を用いて、金属製洋食器の手作り感の形成手段の実施例を説明すると、60は、金属製食器類11の中から選択した一例としてのカトラリーとしてのスプーンであり、61はスプーン60を本考案で示したバレル研磨で所定粒径で所定形状の研磨材によって生じる不連続打痕21や不均質打痕22を介して形成される打痕面打痕模様20を手作り感S1として製品化した場合の表面を示している。スプーン60の製品化表面61は、前記モニター(A,B,C,D,E,F)に依頼して、金属製洋食器の新規な表面仕上げ感だと感じられるかどうかというモニター調査の結果、4対2という割合で、スプーン60の製品化表面61は、比較的手作り感だと感じられるという結果を得た。次に、70は、金属製食器類11の中から選択した一例としてのカトラリーとしてのフォークであり、71はフォーク70を本考案で示したバレル研磨で所定粒径で所定形状の研磨材によって生じる不連続打痕21や不均質打痕22を介して形成される打痕面打痕模様20を新規な手作り感S1として製品化した場合の表面を示している。フォーク70の製品化表面71は、前記モニター(A,B,C,D,E,F)に依頼して、金属製洋食器が手作り感だと感じられるかどうかというモニター調査の結果、3対3という割合で、フォーク70の製品化表面71は、若干手作り感だと感じられるという結果を得た。
図1と図4を用いて、金属製洋食器の表面にヴィンテージ感を形成させる手段の実施例を説明すると、60は、金属製食器類11の中から選択した一例としてのカトラリーとしてのスプーンであり、62はスプーン60を本考案で示したバレル研磨で所定粒径で所定形状の研磨材によって生じる不連続打痕21や不均質打痕22を介して形成される打痕面打痕模様20をヴィンテージ感S2として製品化した場合の表面を示している。スプーン60の製品化表面62は、前記モニター(A,B,C,D,E,F)に依頼して、金属製洋食器のヴィンテージ感を感じられるかどうかというモニター調査の結果、5対1という割合で、スプーン60の製品化表面62は、ヴィンテージ感を感じられるという評価を得た。次に、70は、金属製食器類11の中から選択した一例としてのカトラリーとしてのフォークであり、72はフォーク70を本考案で示したバレル研磨で所定粒径で所定形状の研磨材によって生じる不連続打痕21や不均質打痕22を介して形成される打痕面打痕模様20をヴィンテージ感S2として製品化した場合の表面を示している。フォーク70の製品化表面72は、前記モニター(A,B,C,D,E,F)に依頼して、金属製洋食器の新規な表面仕上げと感じられるかどうかというモニター調査の結果、4対2という割合で、フォーク70の製品化表面72は、ヴィンテージ感があるという評価を得た。
上記実施の形態の説明は、本考案を説明するためのものであって、実用新案登録請求の範囲に記載の考案を限定し、或は範囲を減縮するものではない。また、本考案の各部構成は上記実施の形態に限らず、実用新案登録請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本考案の表面に手作り感やヴィンテージ感を形成させた金属製洋食器は、一台のバレル研磨装置によっ相当数の新規な表現手段が可能であり汎用性が高いので産業上の利用可能性は高いと判断できる。
本考案の実施の形態例を示す概略説明図である。 本考案の実施の形態例を示す概略説明図である。 本考案の実施の形態例を示す概略説明図である。 本考案の実施の形態例を示す概略説明図である。
S1:手作り感 S2:ヴィンテージ感
10:金属製洋食器の基材 11:金属製食器類 12:金属製調理器具
20,30:打痕面打痕模様
21,31:不連続打痕
22,32:不均質打痕
40:コーヒーカップ 41:製品化表面 42:製品化表面
50:皿 51:製品化表面 52:製品化表面
60:スプーン 61:製品化表面
70:フォーク 71:製品化表面

Claims (2)

  1. 金属製洋食器の表面に不連続かつ不均質にバレル研磨で用いる研磨材によって生じる打痕を形成することでヴィンテージ感を表現した金属製洋食器。
  2. 金属製洋食器の表面に不連続かつ不均質にバレル研磨で用いる研磨材によって生じる打痕を形成することで手作り感を表現した金属製洋食器。
JP2015002802U 2015-05-18 2015-05-18 表面に凹凸面又は(及び)凹凸模様を有している金属製洋食器 Expired - Fee Related JP3200617U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002802U JP3200617U (ja) 2015-05-18 2015-05-18 表面に凹凸面又は(及び)凹凸模様を有している金属製洋食器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002802U JP3200617U (ja) 2015-05-18 2015-05-18 表面に凹凸面又は(及び)凹凸模様を有している金属製洋食器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3200617U JP3200617U (ja) 2015-10-29
JP3200617U7 true JP3200617U7 (ja) 2016-02-04

Family

ID=54478373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015002802U Expired - Fee Related JP3200617U (ja) 2015-05-18 2015-05-18 表面に凹凸面又は(及び)凹凸模様を有している金属製洋食器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3200617U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3203429U (ja) * 2016-01-09 2016-03-31 株式会社青芳製作所 地肌が不均質な金属製洋食器
KR102163809B1 (ko) * 2018-09-05 2020-10-08 주식회사 텍스원 사출성형 금형의 표면 처리 방법 및 그에 따른 사출 성형 금형

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2670961B2 (ja) * 1993-03-19 1997-10-29 茂雄 依田 装飾体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3200617U7 (ja)
JP3200617U (ja) 表面に凹凸面又は(及び)凹凸模様を有している金属製洋食器
JP6059787B2 (ja) 金属製洋食器の表面処理方法
Berg Product innovation in core consumer industries in eighteenth-century Britain
Weinstein The Archaeology of Pewter Vessels in England 1200-1700: A Study of Form and Usage
CN101574888A (zh) 玉雕仿古青铜器的制作工艺
Wees English, Irish, & Scottish silver at the Sterling and Francine Clark Art Institute
Singh Handicraft Community and Current practices for Rajasthan
JP2017018542A (ja) 金属製洋食器の表面処理方法
Heckscher American furniture in the Metropolitan Museum of Art
WARD Pocketing the Exotic
Elena Artistic aspects of traditional Bessarabian furniture (late 19th century-mid-20th century)
Ahmedjanova et al. COMMERCIAL EXPERTISE OF AN ASSORTMENT OF CERAMIC PRODUCTS
Torrey Old Sheffield Plate: Its Technique and History as Illustrated in a Single Private Collection
KANAʾAN PATRON AND CRAFTSMAN OF THE FREER MOSUL EWER OF 1232: A Historical and Legal Interpretation of the Roles of Tilmïdh and Ghulām in Islamic Metalwork
Oxenden How to Choose Old Furniture
Kipling THE ART INDUSTRIES OF THE PUNJAB.
Farida WAYS TO IMPROVE THE RANGE AND QUALITY OF CERAMIC PRODUCTS
Laconico Best of Kamikoto Knife Sets for 2022: Kamikoto Knives Review
Loewenstein Betty Selects Her Silver Pattern
RUDOE Design and Manufacture Evidence from the Dixon & Sons Calculation Books
Cavanagh The Thornton Archive and the production of sawpierced silverware in Sheffield
Varnum Pewter Design and Construction
Setterwall Some Louis XVI Furniture decorated with pietre dure Reliefs
Chamberlain Coffee Pot