JP3202872U - 口輪筋強化具 - Google Patents
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Abstract
Description
従って、顔貌の衰退や口の機能障害を防止、回復するためには、口輪筋を積極的に強化する必要がある。
特許文献1に開示された口輪筋強化具にあっては、マウスピースを着脱可能に係合しうるように形成されている。しかしながら、特許文献1に開示された口輪筋強化具を老齢者や子どもが使用する際にマウスピースが外れてしまい、そのマウスピースを誤飲してしまう可能性があった。
以上のような課題は、例えば介護現場において、ケアマネージャーの指導の下に口輪筋強化具を使用する場合においても克服すべきものであった。
その結果、請求項2に記載の口輪筋強化具を使用した結果を定量的に把握することができ、使用者に応じた口輪筋の強化を確実に行なうことができる。
図1及び図2に示すように、本考案の一実施の形態に係る口輪筋強化具10は、上唇と下唇とに、夫々、装着しうる一対のマウスピース11a、11bと、上唇に装着されたマウスピース11aを上方へ付勢すると共に、下唇に装着されたマウスピース11bを下方へ付勢する付勢部12とを有している。
図1に示すように、本実施の形態に係る付勢部12は、一対の支持部15a、15bの先端部14a、14bを離間させる方向へ付勢するように、支持部15a、15bに装着されている。また、図1に示すように、本実施の形態に係る一対のマウスピース11a、11bは、一対の支持部15a、15bの先端部14a、14bに、夫々、配置されている。
図2に示すように、本実施の形態に係る取付凸部16a、16bは、支持部15a、15bの長さ方向に対して101度の角度αをもって形成されている。
また、図1及び図3に示すように、本実施の形態に係る溝部20、20の外底面の長さ方向両端部には、幅方向に沿って突条部39、39、40、40が形成されている。
また、図1及び図4に示すように、本実施の形態に係る係合部17a、17bは全体直方体箱状であって、係合部17aは下方に、係合部17bは上方に、夫々、開口している。
また、図1及び図4に示すように、本実施の形態に係る係合部17bは、下面部の長さ方向両端部及び一対の側面部の下端部から、夫々、凹設された係合凹部18b、18bを有し、係合凹部18b、18bの一部が係合部17bの内方に連通している。
この際、図1及び図4に示すように本実施の形態に係る支持部15a、15bの先端部14a、14bに形成された係止部19a、19bは、夫々、支持部15a、15bの幅方向外側へ突設された係止爪部として形成されているので、マウスピース11a、11bの係合部17a、17bを支持部15a、15bの先端部14a、14bに挿入した場合には、係止部19a、19a、19b、19bが一時的に内側へ弾性変形した後に、係合凹部18a、18a、18b、18bに係合すると共に再び外側へ突出した状態で係止され、マウスピース11a、11bと支持部15a、15bとの係合状態が解除不能な、いわゆる嵌め殺し状態になる。
図1に示すように、本実施の形態に係る付勢部12はコイルスプリング22により形成され、異なるバネ定数のコイルスプリングに交換可能に構成されている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係る把持部21には、紐(図示せず)を挿通しうる孔部23を有する紐固定部40が設けられている。また、図1に示すように、本実施の形態に係る把持部21には、氏名表示部24が設けられている。
図2に示すように、本実施の形態に係る支持部15a、15bは、基端部13、13が一体に連設されている一方で、先端部14a、14bは基端部13、13側から先端部14a、14b側に至るに従って徐々に離間して拡開するように配設されている。基端部13、13の連設部には、横断面略円状に形成され、コイルスプリング22の中央コイル部25を収納しうるコイル収納部26が設けられている。
また、図2に示すように、本実施の形態に係る支持部15a、15bには、夫々、中央コイル部25に連設され、コイルスプリング22の両端棒状部27、27を係止しうる係止溝部28、29が長さ方向に沿って形成されている。
また、コイル収納部26の後方には把持部固定部30が延設され、把持部固定部30には2つの固定孔31、31が上下方向に沿って穿設されている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係る氏名表示部24は、把持部21の一端部側半部32において、把持部本体21aの径方向に沿って、把持部本体21aの略中央から開口部21bの近傍に至るまで、平面略長方形状に凹設されている。
図1に示すように、本実施の形態に係る口輪筋強化具10は、把持部21を手で把持して口腔内に挿入し、上唇と下唇とに、夫々、一対のマウスピース11a、11bを装着固定した状態において、上唇及び下唇を閉鎖する動作を繰り返し行って使用する。
この際、コイルスプリング22が付勢力を付与しているので、上唇及び下唇による前記付勢力に抗した運動によって口輪筋を鍛えることができる。
従って、協調運動による頸部・顔面の筋を含む口腔周囲筋の活性化を効率よく行うことができ、また、口腔周囲筋の活性化に伴い、摂食嚥下障害や口腔機能障害の改善を図ることができる。
その結果、本実施の形態に係る口輪筋強化具10を使用した結果を定量的に把握することができ、使用者に応じた口輪筋の強化を確実に行なうことができる。
この際、図1及び図4に示すように本実施の形態に係る支持部15a、15bの先端部14a、14bに形成された係止部19a、19bは、夫々、支持部15a、15bの幅方向外側へ突設された係止爪部として形成されているので、マウスピース11a、11bの係合部17a、17bを支持部15a、15bの先端部14a、14bに挿入した場合には、係止部19a、19a、19b、19bが一時的に内側へ弾性変形した後に、係合凹部18a、18a、18b、18bに係合すると共に再び外側へ突出した状態で係止され、マウスピース11a、11bと支持部15a、15bとの係合状態が解除不能な、いわゆる嵌め殺し状態になる。
その結果、本実施の形態に係る口輪筋強化具10を使用して、安定した一定の負荷に抗して口唇を閉鎖し口輪筋を強化する場合には、マウスピース11a、11bが外れて、そのマウスピースを誤飲するといった事態を確実に防止することができる。
さらに、支持部15a、15bは、把持部固定部30の固定孔31、31から他端部側半部33の固定ピン37、37を、夫々、引き抜くと共に、コイル収納部26を固定突起38から抜き取ることにより、他端部側半部33から取り外すことができる。
また、コイルスプリング22は、両端棒状部27、27を係止溝部28、28から、夫々、脱出させることにより、支持部15a、15bから取り外すことができる。前記操作を逆の手順に沿って行うことにより、コイルスプリング22を予め準備した異なるバネ定数のコイルスプリングに交換することができる。
従って、本実施の形態に係る口輪筋強化具10にあっては、使用時に付勢部12を形成するコイルスプリングを交換することができるので、付勢部12による唇への付勢力を調節し、使用者に応じた適切な付勢力により、無理なく口輪筋を鍛えることができる。
11a、11b:マウスピース
12:付勢部
13:基端部
14a、14b:先端部
15a、15b:支持部
16a、16b:取付凸部
17a、17b:係合部
18a、18b:係合凹部
19a、19b:係止部
20:溝部
21:把持部
21a:把持部本体
21b:開口部
22:コイルスプリング
23:孔部
24:氏名表示部
25:中央コイル部
26:コイル収納部
27:両端棒状部
28:係止溝部
30:把持部固定部
31:固定孔
32:一端部側半部
33:他端部側半部
34、35:孔部
36:内面部
37:固定ピン
38:固定突起
39:突条部
40:紐固定部
41a、41b:マウスピース本体
Claims (6)
- 上唇と下唇とに、夫々、装着しうる一対のマウスピースと、上唇に装着された前記マウスピースを上方へ付勢すると共に、下唇に装着された前記マウスピースを下方へ付勢する付勢部とを有し、上唇及び下唇を閉鎖する動作を行う際に、上唇と下唇とに夫々、負荷を付与しうる口輪筋強化具であって、
基端部は互いに連結され、先端部は離間して上下方向に可動するように形成された上下一対の支持部を有し、前記一対の支持部の先端部を離間させる方向へ付勢するように、前記支持部に前記付勢部が装着されると共に、前記一対の支持部の先端部に、夫々、前記一対のマウスピースが配置された口輪筋強化具において、
前記マウスピースは前記支持部の先端部に係合しうる係合部を有し、前記支持部の先端部には、前記係合部が前記支持部の先端部に係合した場合に、その係合状態を解除不能にしうる係止部が設けられていることを特徴とする口輪筋強化具。 - 使用者が使用時に把持しうる把持部を備え、前記一対の支持部は、前記把持部内において前記付勢部を介して上下方向に可動可能に接合されていることを特徴とする請求項1記載の口輪筋強化具。
- 前記付勢部はコイルスプリングにより形成され、異なるバネ定数のコイルスプリングに交換可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の口輪筋強化具。
- 前記一対のマウスピースは上下対称に形成され、前記マウスピースは唇を挿入して保持しうるように唇の形状に適合するように形成された溝部を有することを特徴とする請求項1記載の口輪筋強化具。
- 前記把持部には、紐を挿通しうる孔部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の口輪筋強化具。
- 前記把持部には、氏名表示部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の口輪筋強化具。
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