JP3202722U - 和室用の手摺り受け装置 - Google Patents

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智朗 石本
智朗 石本
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Abstract

【課題】高齢者や病弱者などが畳から立ち上がる動作を支援する和室用の手摺り受け装置を提供する。【解決手段】地板面12と平行な天板面14とからコ字形に造形された畳受け入れ枠台10と、上端部がエルボ型の手摺り受けブラケットを介して建物の壁面23に取り付け固定される手摺り22の下端部を受け入れる手摺り受け筒26とから成り、上記手摺りの上端部と建物の壁面との相互間隔S2に広狭変化があっても、手摺りを常時正確な垂立姿勢状態に保つ楕円形の調整長孔21を、畳受け入れ枠台の天板面に開口形成する一方、調整長孔と連通するナット27を、手摺り受け筒の内部に固着一体化して、手摺り受け筒を畳受け入れ枠台側の調整長孔に沿って正背方向へ移動させることにより、手摺りを正確な垂立姿勢状態に調整すると共に、天板面の下方から調整長孔を通じてナットへ螺入した角頭付き固定ボルト24の締結により手摺りの調整状態をロックする。【選択図】図14

Description

本考案は高齢者や病弱者などの畳から立ち上がる動作を支援する和室用の手摺り受け装置に関する。
特許文献1に「起き上がり支援棒手摺り等の取付具」が開示されている。この取付具は上部基板(3)と下部基板(2)との相互間へ、畳(10)を受け入れるようになっていると共に、その畳表面(10a)と接触する上部基板(3)から、支援棒手摺りなどの挿入用ブラケット(4)が起立している点で、本考案に最も近似する公知技術であると考えられる。
実用新案登録第3138985号公報
ところが、特許文献1に記載された取付具の構成では、L型下部基板(2)の水平面が建物の既設床面(11)へ、木ネジなどによって取り付け固定されるとしても、その下部基板(2)の垂直面は建物の如何なる既設物にも取り付け固定されるようになっておらず、そのような垂直面にL型上部基板(3)の垂直面(3a)が面接触された状態において、ボルト(9)とナット(8)により締結されるに過ぎないため、その両垂直面、就中上部基板(3)の垂直面(3a)が前後方向へ振れ(揺れ)動きやすい。
その場合、畳(10)の厚みに応じた調整状態として、ボルト(9)とナット(8)とが締結固定されていても、その畳(10)が沈む如く撓み変形し得るものである限り、上部基板(3)の振れ(揺れ)動きは必らず発生することになる。
つまり、L型の上部基板(3)は可動部材であるが、そのような上部基板(3)の水平面から支援棒手摺りが起立しているため、高齢者や病弱者の起き上がり動作時に頼る強い力が支援棒手摺りに加わると、その支援棒手摺りが上下方向や傾く方向などへ容易に動かされてしまうこととなり、甚だ危険である。
又、上記ボルト(9)とナット(8)を介して締結された上部基板(3)の垂直面(3a)と下部基板(2)の垂直面は、畳(10)から室内へ起立した状態にあるため、危険であるばかりでなく、室内の装飾性を阻害する。上部基板(3)の水平面に開口分布する孔(13)も、室内の装飾性を低下させることになる。
更に、上記取付具の構成では上部基板(3)の垂直面(3a)に開口する長孔(6a)(6b)によって、畳(10)の厚み変化に対応する上下調整を行えるようになっているとしても、支援棒手摺りなどの挿入ブラケット(4)を建物の既設物である壁面(14)の不陸や傾きに左右されることなく、常時垂直の姿勢状態に固定維持したり、その壁面(14)との相互間隔を広く又は狭く調整したりすることは不可能であって、施工上の臨機応変性又は汎用性に劣る。
本考案はこのような課題の解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では建物の床板に取り付け固定される水平な地板面と、同じく建物の床框又は無目敷居に取り付け固定される垂直な背板面と、上記地板面と平行な天板面とから全体的なほぼコ字形に造形された畳受け入れ枠台と、
上端部がエルボ型の手摺り受けブラケットを介して建物の壁面に取り付け固定される手摺りの下端部を受け入れる手摺り受け筒とから成り、
上記手摺りの上端部と建物の壁面との相互間隔に広狭変化があっても、その手摺りを常時正確な垂立姿勢状態に保つ楕円形の調整長孔を、上記畳受け入れ枠台の天板面に開口形成する一方、
その天板面の上記調整長孔と連通するナットを、上記手摺り受け筒の内部に固着一体化して、
その手摺り受け筒を上記畳受け入れ枠台側の調整長孔に沿って正背方向へ移動させることにより、上記手摺りを正確な垂立姿勢状態に調整すると共に、
上記天板面の下方から調整長孔を通じてナットへ螺入した角頭付き固定ボルトの締結により、上記手摺りの調整状態をロックするように構成したことを特徴とする。
又、請求項2では畳受け入れ枠台の天板面に形成された楕円形調整長孔の開口下縁部を、固定ボルトの径大な角頭部が回動不能に係止する一定幅と同じく角頭部が没入する一定深さを備えた相似な楕円形の凹段面として、
その凹段面へ上記固定ボルトの角頭部を回動不能な係止状態に没入させると共に、
その回動不能な係止状態にある固定ボルトのネジ軸部に対して、これと螺合している手摺り受け筒側のナットを回動させることにより、手摺りの調整状態をロックするように関係設定したことを特徴とする。
請求項3では手摺りの下端部固定用皿ネジ受け入れ孔の少なくとも上下一対を手摺り受け筒の胴面へ、その一対の開口方向性が互いに約90度交叉する関係状態として開口分布させる一方、
固定ボルトの角頭部を正方形、正六角形又は正八角形に造形して、その任意の平行な2辺面を畳受け入れ枠台の天板面に開口する調整長孔の凹段面へ、回動不能に係止させたことを特徴とする。
請求項4では畳受け入れ枠台の垂直な背板面から正面方向へ張り出す水平な地板面の張り出し長さを、同じく背板面から正面方向へ張り出す水平な天板面の張り出し長さよりも長く寸法化して、その地板面の長く張り出す先端部に複数の木ネジ受け入れ孔を開口分布させる一方、
上記天板面の張り出し先端面を円弧面に形成したことを特徴とする。
請求項5では畳受け入れ枠台をその垂直な背板面と水平な地板面とが連続するL字形の薄肉な第1金属板と、その第1金属板の背板面に溶接された水平な天板面となる1枚の厚肉な第2金属板とから、全体的なコ字形に造形したことを特徴とする。
請求項6では畳受け入れ枠台をその垂直な背板面と水平な地板面とが連続するL字形の下側金属板と、同じく垂直な背板面と水平な天板面とが連続するL字形の上側金属板とから、その下側金属板の背板面へ上側金属板の背板面を昇降自在に締結して、
上記下側金属板の背板面並びに地板面と、上側金属板の天板面とから成るコ字形の畳受け入れ溝を造形したことを特徴とする。
更に、請求項7では畳受け入れ枠台を1枚物の金属板からコ字形に曲成したことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、全体的なほぼコ字形をなす畳受け入れ枠台の水平な地板面と垂直な背板面が、建物の既設物である床板と床框又は無目敷居へ各々取り付け固定されるようになっており、そのような畳受け入れ枠台の水平な天板面から手摺りの下端部を受け入れる手摺り受け筒が垂立することになるため、冒頭に挙げた公知技術の課題を完全に解決することができ、手摺りを決して振れ(揺れ)動かぬ安定・確固な垂立姿勢状態に保てるのである。
又、建物の壁面における手摺りの上端部と対応する高さ位置が、その壁面に対する補強用手摺り受け材の特別な後付けや脚長さ(壁面からの張り出し長さ)が異なるエルボ型手摺り受けブラケットの採用、壁面自体の傾斜などに起因して、同じく手摺りの下端部と対応する高さ位置よりも表側へ大きく張り出し、壁面と手摺りとの相互間隔が、その手摺りの上端部と下端部において相違変化する場合でも、上記畳受け入れ枠台の天板面に開口する楕円形の調整長孔に沿って、上記手摺り受け筒を正背方向へ移動させることにより、上記手摺りを常に正確な垂立姿勢状態に調整することができ、その調整状態を上記調整長孔から手摺り受け筒内のナットへ螺入した固定ボルトの締め付けにより、安定裡にロックし得る効果がある。
その場合、特に請求項2の構成を採用するならば、上記固定ボルトの角頭部を調整長孔の凹段面へ回動不能に係止した上、その調整長孔を通じて垂立する固定ボルトのネジ軸部に対し、これと螺合している手摺り受け筒側のナットを回動操作することにより、上記手摺りの調整状態を容易・確実にロックすることができる。
しかも、上記固定ボルトの角頭部は畳受け入れ枠台の天板面に開口形成された調整長孔の凹段面へ、没入した状態に保たれるため、その畳受け入れ枠台の畳受け入れ溝へ挿入される畳の表面と干渉するおそれがなく、その畳の表面を傷付けたり、変形させたりする心配はない。
請求項3の構成を採用するならば、上記固定ボルトの角頭部を調整長孔の凹段面へ係止させるに当り、その角頭部における任意の平行な2辺面が、上記調整長孔における楕円形凹段面の向かい合う長辺壁へ係止することとなるように、一定角度づつ回動操作することにより、手摺り受け筒の胴面に開口している皿ネジ受け入れ孔が、建物の壁面に向かうことを防ぎ、回動工具を支障なく使用して、その皿ネジ受け入れ孔から手摺りの下端部へ皿ネジやタッピングネジなどをねじ込むことができる。
又、請求項4の構成を採用するならば、ほぼコ字形に造形された畳受け入れ枠台の天板面に邪魔されることなく、回動工具を使って、その畳受け入れ枠台の地板面に開口する木ネジ受け入れ孔から床板へ、木ネジやタッピングネジなどをねじ込むことができるほか、畳の表面へ露出することになる天板面の張り出し先端面が円弧面をなすため、これによる手足の負傷や化粧効果の低下などを招くおそれもない。
請求項5の構成を採用するならば、上記畳受け入れ枠台の天板面を1枚の厚肉な第2金属板として、これに凹段面付きの調整長孔を容易に加工することができ、上記固定ボルトの角頭部を回動不能な係止状態に没入させ得る効果がある。
請求項6の構成を採用するならば、コ字形畳受け入れ溝の深さを畳の厚みに応じて調整できる効果があり、更に請求項7の構成を採用するならば、畳受け入れ枠台を容易に加工・製作できる効果がある。
本考案に係る和室用手摺り受け装置の基本実施形態を示す斜面図である。 図1の正面図である。 図2の3−3線断面図である。 図3の4−4線断面図である。 図3の5−5線断面図である。 図3の6−6線断面図である。 畳受け入れ枠台を抽出して示す平面図である。 図7の8−8線断面図である。 図8の9−9線断面図である。 手摺りの施工例を示す正面図である。 図10の11−11線断面図である。 手摺りの別な施工例を示す正面図である。 図12の13−13線断面図である。 図11の要部拡大断面図である。 調整長孔に沿って手摺り受け筒を正面方向へ移動させた図14に対応する要部拡大断面図である。 本考案に係る和室用手摺り受け装置の変形実施形態を示す斜面図である。 図16の側断面図である。 図17の18−18線断面図である。 図18の19−19線断面図である。
以下、図面に基いて本考案の具体的な構成を詳述すると、図1〜9はその和室用手摺り受け装置(A)の基本実施形態を示しており、(10)は畳(11)の厚み(t)と対応する深さ(d)の畳受け入れ溝(G)を備えた剛性な金属製の畳受け入れ枠台であって、図1や図7〜9のように一定幅(例えば約100mm)(w)の水平な地板面(12)と垂直な背板面(13)並びに水平な天板面(14)から、正面方向へ開口する全体的なほぼコ字形に造形されている。その畳受け入れ溝(G)に畳(11)が受け入れられることとなる。
その場合、図1〜9に示した畳受け入れ枠台(10)では、これを垂直な背板面(13)と水平な地板面(12)とが連続するL字形(不等辺山形)の比較的薄肉(例えば約3.2mmの厚み)な第1金属板(P1)と、その第1金属板(P1)の垂直な背板面(13)に溶接された水平な天板面(14)となる1枚の比較的厚肉(例えば約6.0mmの厚み)な第2金属板(P2)とから、全体的なほぼコ字形に造形しているが、一定幅(w)を有する1枚物の金属板からほぼコ字形に折り曲げ加工した畳受け入れ枠台(10)であっても良い。
何れにしても、図10〜15の使用状態から明白なように、畳受け入れ枠台(10)の水平な地板面(12)には複数(図例では合計4個)の木ネジ受け入れ孔(15)が開口分布されており、ここから建物の床板(16)へねじ込まれる皿頭付きの木ネジ(17)やタッピングネジなどによって、上記地板面(12)が床板(16)へ取り付け固定される。
又、同じく畳受け入れ枠台(10)の垂直な背板面(13)にも複数(図例では合計2個)の木ネジ受け入れ孔(18)が開口分布されており、ここから建物の床框又は無目敷居(19)へねじ込まれる皿頭付きの木ネジ(20)やタッピングネジなどによって、上記背板面(13)が床框又は無目敷居(19)へ取り付け固定され、上記畳受け入れ枠台(10)の残る水平な天板面(14)だけが畳(11)の表面に露出することとなる。
そのため、上記畳受け入れ枠台(10)の垂直な背板面(13)から正面方向へ張り出す水平な地板面(12)の張り出し長さ(例えば約150mm)(L1)を、同じく垂直な背板面(13)から正面方向へ地板面(12)と平行に張り出す天板面(14)の張り出し長さ(例えば約110mm)(L2)よりも長く寸法化して、その一定寸法(例えば約40mm)(L)だけ長く張り出す先端部へ、上記木ネジ受け入れ孔(15)を開口分布させることにより、その皿頭付き木ネジ(17)やタッピングネジなどを天板面(14)に邪魔されることなく、上方から図外の回動工具を用いて建物の床板(16)へ正しくねじ込み固定できるようにすると共に、上記水平な天板面(14)の張り出し先端面を角張らない円弧面(14a)に造形して、その角張った先端コーナー部が畳(11)の表面へ露出することによる手足の負傷事故を予防し、その安全性や意匠性などを確保することが好ましい。
上記畳受け入れ枠台(10)における水平な天板面(14)の中央部には、図7〜9のような正背方向へ一定長さ(y)だけ細長く延在する楕円形の調整長孔(21)が開口形成されており、詳しくは後述する手摺り(22)の上端部と建物の壁面(23)との相互間隔(S1)に、万一広狭変化が発生していても、その手摺り(22)の下端部を畳受け入れ枠台(10)側の調整長孔(21)に沿って正背方向へ移動させることにより、上記広狭変化を言わば吸収し、手摺り(22)自身を常時正確な垂立姿勢状態に保つことができるようになっている。
しかも、上記天板面(14)の調整長孔(21)は所謂段付き状態として、その畳受け入れ溝(G)に臨む開口下縁部が後述する固定ボルト(24)の径大な角頭部(24a)を回動不能に係止し得る一定幅(x)と、同じく角頭部(24a)を没入し得る一定深さ(z)とを備えた相似な楕円形の凹段面(25)に形成されている。
更に言えば、上記固定ボルト(24)の径大な角頭部(24a)は正方形、好ましくは図示のような正六角形又は正八角形をなしており、その任意の平行な2辺面が一定幅(x)を備えた上記凹段面(25)の向かい合う長辺壁へ係止し、その回動不能な固定状態に保たれる。その凹段面(25)の深さ(z)と上記角頭部(24a)の厚みとはほぼ同等の寸法である。
その結果、上記固定ボルト(24)の角頭部(24a)が畳受け入れ枠台(10)の天板面(14)から畳受け入れ溝(G)への下向きに張り出して、畳(11)の表面と干渉するおそれはない。畳受け入れ枠台(10)の天板面(14)として、L字形の第1金属板(P1)よりも厚肉な第2金属板(P2)を採用する理由は、段付き状態の凹段面(25)がある調整長孔(21)の加工を容易化すると共に、その天板面(14)の強度低下を防止することにある。
他方、(26)は上記構成を備えた畳受け入れ枠台(10)と別個独立の金属製手摺り受け筒であり、手摺り(22)の下端部を受け入れ支持することになる。その手摺り(22)としては握り棒と称する木材の丸棒や金属パイプなどが採用される。
(27)は上記手摺り受け筒(26)内の下端部へ溶接などによって固着一体化された比較的厚肉なナットであり、そのネジ孔(28)が上記畳受け入れ枠台(10)の天板面(14)に開口している楕円形の調整長孔(21)と連通し得る。
そして、上記畳受け入れ枠台(10)における天板面(14)の下方から図14、15に示す如く、その天板面(14)に開口する調整長孔(21)を通じて、これとの連通状態にある手摺り受け筒(26)側のナット(27)へ、上記固定ボルト(24)のネジ軸部(24b)を螺入締結するのであるが、その際固定ボルト(24)の角頭部(24a)は先に一言したとおり、調整長孔(21)の開口下縁部をなす相似な楕円形の凹段面(25)へ没入状態に係止して、その回動不能に固定維持されることになる。
そのため、その固定状態に拘束された固定ボルト(24)のネジ軸部(24b)に対して、上記畳受け入れ枠台(10)における天板面(14)の上方から手摺り受け筒(26)側のナット(27)を回動させることにより、その手摺り受け筒(26)を畳受け入れ枠台(10)へ締め付け固定することができる。
又、その手摺り受け筒(26)を畳受け入れ枠台(10)へ締め付け固定する前に、上記固定ボルト(24)を図14と図15との対比から明白なように、楕円形の調整長孔(21)に沿って正背方向へ移動させることにより、その手摺り受け筒(26)に受け入れ支持されている手摺り(22)の下端部と、建物の壁面(23)との相互間隔(S2)を広く又は狭く調整することができる。
更に、(29)は上記手摺り受け筒(26)の胴面に開口分布された少なくとも上下一対の皿ネジ受け入れ孔であり、ここからねじ込まれる皿ネジ(30)や木ネジなどによって、手摺り(22)の下端部がその手摺り受け筒(26)へ抜け止め状態に固定されることとなる。
その場合、上記皿ネジ受け入れ孔(29)の開口方向性は図1、2、4から明白なように、その上下一対での互いに約90度(α)だけ交叉する関係状態に設定されており、上記したように手摺り(22)を正確な垂立姿勢状態に保つべく、その手摺り受け筒(26)を回動させて調整し、畳受け入れ枠台(10)へ締め付け固定した最終時点において、上記手摺り受け筒(26)の皿ネジ受け入れ孔(29)が建物の壁面(23)に向かって開口する結果となることにより、皿ネジ(30)や木ネジなどの回動工具(図示省略)が使えなくなることを防ぐ。
つまり、上記手摺り受け筒(26)における固定ボルト(24)の角頭部(24a)が例えば正六角形であるならば、その固定ボルト(24)を上記畳受け入れ枠台(10)の天板面(14)に開口している楕円形の調整長孔(21)へ、図5、6のように下方から挿入セットする組立当初に、上記固定ボルト(24)を試行的に一定角度(120度)(β)づつ回動させて、その正六角形角頭部(24a)の平行な2辺面を上記調整長孔(21)における楕円形凹段面(25)の向かい合う長辺壁へ係止させることにより、その固定ボルト(24)に対して手摺り受け筒(26)を締め付けた最終時点において、その手摺り受け筒(26)の皿ネジ受け入れ孔(29)が建物の壁面(23)を指向しないように調整するのである。
尚、上記手摺り受け筒(26)は畳受け入れ枠台(10)と別個独立しており、その内部に固着一体化されたナット(27)と、上記天板面(14)に開口する調整長孔(21)の下方から挿入セットされる固定ボルト(24)とが、螺合締結されるようになっているため、採用する手摺り(22)の太さ変化に応じて、その受け入れる深さや口径の異なる手摺り受け筒(26)を使うことができる。
高齢者や病弱者などが和室の畳(11)から立ち上がることを支援するため、建物のリフォームとして和室の壁面(23)へ、手摺り(22)を後付けするに当り、その壁面(23)が例えば表面剛性の低い土壁であるような場合には、図10、11のように柱(31)と間柱(32)との相互間へ下地補強桟(33)を介して、その表側から手摺り受け材(34)を固定横架させておく。
そして、本考案に係る手摺り受け装置(A)の畳受け入れ枠台(10)における水平な地板面(12)と垂直な背板面(13)を、建物の床板(16)と床框又は無目敷居(19)へ各々木ネジ(17)(20)やタッピングネジなどによって取り付け固定し、その畳受け入れ枠台(10)における水平な天板面(14)の下方から、楕円形の調整長孔(21)を通じて挿入セットした固定ボルト(24)の角頭部(24a)を、上記手摺り(22)の下端部を受け入れた手摺り受け筒(26)側のナット(27)と一旦螺合させることにより、その固定ボルト(24)が脱落しない手摺り受け筒(26)の仮り止め状態に保持しておく。(35)は建物の根太である。
他方、手摺り(22)の下端部をその手摺り受け筒(26)へ受け入れる前か又は受け入れた後に、その手摺り(22)の上端部を受け持つエルボ型の手摺り受けブラケット(36)を、上記壁面(23)側の手摺り受け材(34)へ木ネジ(37)やタッピングネジなどによって取り付け固定する。
そうすると、建物の壁面(23)における手摺り(22)の上端部と対応する高さ位置だけは、同じく手摺り(22)の下端部と対応する高さ位置に比して、そのエルボ型の手摺り受けブラケット(36)を支持するための特別な手摺り受け材(34)が固定横架された言わば追加の板厚分だけ、その壁面(23)から表側へ張り出す不陸状態となり、手摺り(22)の上端部と壁面(23)との相互間隔(S1)が、同じく手摺り(22)の下端部と壁面(23)との相互間隔(S2)と異なる結果になる。
そこで、上記手摺り(22)の下端部と建物の壁面(23)との相互間隔(S2)を広く又は狭く調整して、その手摺り(22)を常時正確な垂立姿勢状態に固定維持するために、手摺り(22)の下端部を受け入れている手摺り受け筒(26)の固定ボルト(24)を図14、15から明白なように、上記畳受け入れ枠台(10)の天板面(14)に開口している楕円形の調整長孔(21)に沿って、畳受け入れ枠台(10)の正背方向へ移動させると共に、その角頭部(24a)が調整長孔(21)の凹段面(25)へ回動不能に係止された固定ボルト(24)のネジ軸部(24b)に対して、これとの螺合状態にある手摺り受け筒(26)側のナット(27)を回動操作することにより、最後まで締め付けるのである。そうすれば、図10〜15のような手摺り(22)の正しく調整されたロック状態を得られる。
又、図12、13は先の図10、11と異なる手摺り(22)の別な施工例を示しており、これでは手摺り(22)の上端部を受け持つエルボ型の手摺り受けブラケット(36)を、和室の壁面(23)に介在する間柱(32)の表面へ、木ネジ(38)やタッピングネジなどによって取り付け固定している。その手摺り(22)の中途高さ位置が別個なT字型の手摺り受けブラケット(39)を介して、上記間柱(32)へ取り付け固定されることもある。
その場合、エルボ型の手摺り受けブラケット(36)やT字型の手摺り受けブラケット(39)は、その建物の壁面(23)から張り出す寸法(脚長さ寸法)に長短差(例えば53mmと55mm)のある数種として市販されており、その採用する品種次第によっても、上記壁面(23)と手摺り(22)との相互間隔(S1)(S2)がその手摺り(22)の上端部と下端部において相違変化することになるため、図10、11や図14、15に基いて説示した内容と同じ調整操作を行うのである。
次に、図16〜19は図1〜15と対応する本考案の変形実施形態を示しており、これの和室用手摺り受け装置(A)では畳受け入れ枠台(10)の構成を、比較的背高い垂直な背板面(13d)と水平な地板面(12)とが連続するL字形の比較的薄肉な下側金属板(Pd)と、比較的背低い垂直な背板面(13u)と水平な天板面(14)とが連続するL字形の比較的厚肉な上側金属板(Pu)とから、その背板面(13u)(13d)同士を複数のネジ締結具によって締結しており、その分解も可能である。
そして、その厚肉な上側金属板(Pu)の水平な天板面(14)に、上記凹段面(25)を備えた段付き形態の調整長孔(21)が開口形成されており、その天板面(14)の下方から調整長孔(21)を通じて挿入セットされた固定ボルト(24)に対し、手摺り受け筒(26)側のナット(27)を回動操作して締め付けロックするようになっている。
上記ネジ締結具は下側金属板(Pd)における背板面(13d)の上部から正面方向へ一体的(回動不能)に突設された水平なボルト(40)と、その先端部へ上側金属板(Pu)の正面方向から螺合締結されるナット(好ましくは袋ナット)(41)とから成り、その上側金属板(Pu)の背板面(13u)と下側金属板(Pd)の背板面(13d)とを全面接触状態に締め付け固定している。
その締め付け状態において、上記下側金属板(Pd)の背板面(13d)並びに地板面(12)と、上側金属板(Pu)の天井面(14)によって、正面方向が開口するコ字形の畳受け入れ溝(G)を造形しているのである。上記下側金属板(Pd)における背板面(13d)の下部に、複数の木ネジ受け入れ孔(18)が開口形成されていることは言うまでもない。
その場合、上側金属板(Pu)の背板面(13u)に開口分布している複数のボルト受け入れ孔(42)は、上下方向に細長く延在する楕円形として、上側金属板(Pu)を下側金属板(Pd)に対して昇降させることにより、上記コ字形畳受け入れ溝(G)の深さ(d)を図17と図19との対比から明白なように、畳(11)における厚み(t)の変化に応じて調整することができるようになっている。
尚、図16〜19の変形実施形態におけるその他の構成と、その調整方法は図1〜15の上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その図16〜19に図1〜15と同じ符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
(10)・畳受け入れ枠台
(11)・畳
(12)・地板面
(13)(13d)(13u)・背板面
(14)・天板面
(14a)・円弧面
(15)(18)・木ネジ受け入れ孔
(16)・床板
(17)(20)(37)(38)・木ネジ又はタッピングネジ
(19)・床框又は敷居
(21)・調整長孔
(22)・手摺り
(23)・建物の壁面
(24)・固定ボルト
(24a)・角頭部
(24b)・ネジ軸部
(25)・凹段面
(26)・手摺り受け筒
(27)(41)・ナット
(28)・・ネジ孔
(29)・皿ネジ受け入れ孔
(30)・皿ネジ
(31)・柱
(32)・間柱
(33)・下地補強桟
(34)・手摺り受け材
(35)・根太
(36)(39)・手摺り受けブラケット
(A)・手摺り受け装置
(G)・畳受け入れ溝
(P1)(P2)(Pd)(Pu)・金属板
(S1)・手摺りの上端部と建物の壁面との相互間隔
(S2)・手摺りの下端部と建物の壁面との相互間隔

Claims (7)

  1. 建物の床板に取り付け固定される水平な地板面と、同じく建物の床框又は無目敷居に取り付け固定される垂直な背板面と、上記地板面と平行な天板面とから全体的なほぼコ字形に造形された畳受け入れ枠台と、
    上端部がエルボ型の手摺り受けブラケットを介して建物の壁面に取り付け固定される手摺りの下端部を受け入れる手摺り受け筒とから成り、
    上記手摺りの上端部と建物の壁面との相互間隔に広狭変化があっても、その手摺りを常時正確な垂立姿勢状態に保つ楕円形の調整長孔を、上記畳受け入れ枠台の天板面に開口形成する一方、
    その天板面の上記調整長孔と連通するナットを、上記手摺り受け筒の内部に固着一体化して、
    その手摺り受け筒を上記畳受け入れ枠台側の調整長孔に沿って正背方向へ移動させることにより、上記手摺りを正確な垂立姿勢状態に調整すると共に、
    上記天板面の下方から調整長孔を通じてナットへ螺入した角頭付き固定ボルトの締結により、上記手摺りの調整状態をロックするように構成したことを特徴とする和室用の手摺り受け装置。
  2. 畳受け入れ枠台の天板面に形成された楕円形調整長孔の開口下縁部を、固定ボルトの径大な角頭部が回動不能に係止する一定幅と同じく角頭部が没入する一定深さを備えた相似な楕円形の凹段面として、
    その凹段面へ上記固定ボルトの角頭部を回動不能な係止状態に没入させると共に、
    その回動不能な係止状態にある固定ボルトのネジ軸部に対して、これと螺合している手摺り受け筒側のナットを回動させることにより、手摺りの調整状態をロックするように関係設定したことを特徴とする請求項1記載の和室用の手摺り受け装置。
  3. 手摺りの下端部固定用皿ネジ受け入れ孔の少なくとも上下一対を手摺り受け筒の胴面へ、その一対の開口方向性が互いに約90度交叉する関係状態として開口分布させる一方、
    固定ボルトの角頭部を正方形、正六角形又は正八角形に造形して、その任意の平行な2辺面を畳受け入れ枠台の天板面に開口する調整長孔の凹段面へ、回動不能に係止させたことを特徴とする請求項2記載の和室用の手摺り受け装置。
  4. 畳受け入れ枠台の垂直な背板面から正面方向へ張り出す水平な地板面の張り出し長さを、同じく背板面から正面方向へ張り出す水平な天板面の張り出し長さよりも長く寸法化して、その地板面の長く張り出す先端部に複数の木ネジ受け入れ孔を開口分布させる一方、
    上記天板面の張り出し先端面を円弧面に形成したことを特徴とする請求項1記載の和室用の手摺り受け装置。
  5. 畳受け入れ枠台をその垂直な背板面と水平な地板面とが連続するL字形の薄肉な第1金属板と、その第1金属板の背板面に溶接された水平な天板面となる1枚の厚肉な第2金属板とから、全体的なコ字形に造形したことを特徴とする請求項1記載の和室用の手摺り受け装置。
  6. 畳受け入れ枠台をその垂直な背板面と水平な地板面とが連続するL字形の下側金属板と、同じく垂直な背板面と水平な天板面とが連続するL字形の上側金属板とから、その下側金属板の背板面へ上側金属板の背板面を昇降自在に締結して、
    上記下側金属板の背板面並びに地板面と、上側金属板の天板面とから成るコ字形の畳受け入れ溝を造形したことを特徴とする請求項1記載の和室用の手摺り受け装置。
  7. 畳受け入れ枠台を1枚物の金属板からコ字形に曲成したことを特徴とする請求項1記載の和室用の手摺り受け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019176898A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 Toto株式会社 棚一体型手すり

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