JP3202618B2 - 多重放送受信機 - Google Patents

多重放送受信機

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JP3202618B2
JP3202618B2 JP28115496A JP28115496A JP3202618B2 JP 3202618 B2 JP3202618 B2 JP 3202618B2 JP 28115496 A JP28115496 A JP 28115496A JP 28115496 A JP28115496 A JP 28115496A JP 3202618 B2 JP3202618 B2 JP 3202618B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、FM(Frequency
Modulation)ラジオ放送の番組を補完するための付加情
報信号、および番組とは別個の文字・図形・交通情報信
号を表す多重信号を、FMラジオ放送信号に多重して放
送するFM多重放送を受信するための多重放送受信機に
関する。
【0002】
【従来の技術】商業用のFMラジオ放送では、割当てら
れたチャネルのうち、音響番組を表す音響番組信号の送
信に用いられない帯域を用いて、音響番組信号以外のデ
ジタルデータ信号を表す多重信号を重畳して送信するF
M多重放送が行われている。このFM多重放送は記号お
よび図形を含む文字を用いたいわゆる文字放送の形式で
提供され、該放送の放送信号には付加情報信号と文字・
図形情報信号とがある。付加情報信号は、重畳されるF
M放送番組の音響番組に関連し、番組を補完するための
信号であり、チャネルを用いる放送局を識別するための
放送局識別信号、および現在の日時および時刻を表す日
時情報信号が含まれる。また、文字・図形情報信号は、
音響番組とは別個のデータを提供するための信号であ
り、たとえばニュースおよび天気予報を表す文字放送番
組の信号が含まれる。
【0003】FM多重放送の放送信号を受信するFM多
重放送受信機では、放送信号内の音響番組信号を復調し
て聴取するのと同時または別個に、多重信号を復調しさ
らに復号して利用する。このため、該受信機は、音声再
生のための構成部品の他に、多重放送のデータを目視表
示するための表示装置を備える。この表示装置は、一般
的に、FM多重放送の番組の表示フォーマットのうち、
1回のデータ表示に必要な表示領域のドット数が最小の
「フォーマット0」に併せて作成されていることが多
い。「フォーマット0」は、たとえば文字・図形情報信
号の1頁分の本文データが15.5文字の2行で表さ
れ、さらに該頁のタイトルなどを表すためのヘッダデー
タが本文データの4分の1の大きさの文字で31文字の
1行で表される。
【0004】多重信号の利用手法として、たとえば、付
加情報信号を利用する受信機では、現在聴取中の放送局
名表示、およびいわゆる電波時計が挙げられる。放送局
名表示では、チャネルを用いる放送局名を放送局識別信
号から判別して、表示装置に表示させる。電波時計は、
多重信号から付加情報の時刻情報信号を抽出し、該時刻
情報信号が示す時刻によって、表示装置の時刻表示部に
表示中の表示時刻を自動補正する。放送局名表示および
電波時計は、文字・図形情報信号の表示に付随して、い
わゆるガイダンス表示として実施されることが多い。
【0005】上述のような「フォーマット0」の表示装
置では、その表示領域は文字・図形信号の1頁分の本文
データおよび該頁のヘッダデータだけを表示することし
かできないので、表示領域の大きさが小さく、放送局名
および現在時刻であるような他のデータを表示すること
は困難である。また、たとえばヘッダデータを削除し
て、他のデータを並列に表示させるときも、ヘッダデー
タ表示のための領域は本文データの表示のための領域よ
りも狭く、さらに表示装置全体の大きさも小さい。この
ため、放送局名および現在時刻を表示する文字は、本文
データを表示するための文字よりも小さいので、操作者
にとって読取りが困難である。
【0006】さらに、文字放送番組と電波時計を並列に
表示させるとき、表示可能な領域が狭いために、時刻情
報信号には日付と時刻とが共に含まれるにも拘わらず、
時刻だけしか表示できなかった。また、電波時計は、一
旦受信機を停止させた後に再度受信機を起動させると
き、再度時刻情報信号を受信するか、または受信機の操
作者が現在時刻を受信機に与えるまで、正確な現在時刻
を得ることが難しいので、受信機の再起動直後にその時
刻表示部に現在時刻を表示することが困難だった。
【0007】特開平6−303522号公開公報には、
取得したビデオ信号に規定のタイトルを付加可能なカメ
ラ一体型ビデオテープレコーダにおいて、レコーダ内の
複数の規定のタイトルの表示順を、現在時刻情報に基づ
いて決定する手法が提示される。また、特開平7−11
0853号公開公報には、時間変化を考慮した複数の画
面を選択可能な画面表示方式において、現時間に適合し
た画面を最初に選択して表示する手法が開示される。さ
らに、特開平8−16586号公開公報には、予め格納
される複数の図形データを読出し可能な図形呼出し装置
において、現在時刻に応じた図形データを最初に読出す
手法が開示される。
【0008】これら手法は、予め装置内に格納されるタ
イトル、画面および図形の呼出し時の選択基準として、
現在時刻を用いるものであり、FM多重放送受信機の電
波時計自体の視認性に関する上述の問題点を解決するも
のとは異なる。また、これら手法をそのまま上述の受信
機に適応しても、表示領域が狭い表示装置を用いて時刻
表示を明確にすること、および時刻情報信号受信時まで
現在時刻が不明であることを解決することは困難であ
る。
【0009】さらにまた、実開平7−14489号公開
公報には、季節および時間に起因して変化するディスプ
レイ周囲の条件に応じて、ディスプレイの表示の視認性
を向上させるために、表示装置の背景色を変更する装置
が開示される。この装置を上述の受信機に適応したとき
にも、表示の文字が小さいために問題となる電波時計自
体の視認性を向上させることは困難である。
【0010】また、上述の多重信号のうちの文字・図形
情報信号を利用する場合、該信号の規格は文字の符号化
および表示領域に関する規格だけを定めるので、各放送
局は該規格に基づいて、独自の表示形式でデータを表す
信号を作成する。このうち、天気予報であるようなデー
タは、各放送局で表すべきデータが等しいにも拘わらず
表示形式が異なるので、受信機の操作者にとって取扱い
が不便である。
【0011】さらに、多重信号の文字・図形信号の規格
では、該信号の各頁毎に番組名などを表示するためのヘ
ッダ文を有する。受信機は、このヘッダ文を複数並列に
表示して、番組を選択するためのリスト画像であるよう
なメニューを作成し操作者に提示するが、上述の「フォ
ーマット0」の表示装置では1度にヘッダ文を2つしか
表示することができないので、3つ以上の番組を並列し
て提示するときは、操作者がいわゆる頁めくりのための
操作をする必要がある。したがって、たとえば階層構造
を有する構成のメニューを用いて所望の番組を選択する
とき、操作者が表示装置の表示内容を切換える操作回数
が増加して操作が繁雑になり、装置の取扱いが不便にな
る。
【0012】
【発明が解決するべき課題】本発明の目的は、多重信号
が表すデータを表示するときのデータの視認性を向上さ
せ、また文字・図形情報信号の選択時の装置の取扱いが
容易な多重放送受信機を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、データを伝送
するための多重信号を複数多重した多重放送信号を受信
する受信手段と、多重放送信号から各多重信号を抽出し
て、各多重信号によって伝送される複数の異なる番組を
構成するデータを表す多重データ信号をそれぞれ再生
し、各多重データ信号を異なる形態で目視表示させるた
めの出力信号を、導出する再生手段と、表示領域を有
し、この表示領域は、少なくとも2つの出力信号を同時
に目視表示可能である出力手段と、前記複数の多重デー
タ信号に対応し、複数の出力信号をストアする第1記憶
手段と、前記再生手段で得られる各多重データ信号に対
応する出力信号を第1記憶手段から読出して出力手段に
与える出力制御手段とを含むことを特徴とする多重放送
受信機である。本発明に従えば、多重信号によって伝送
されるデータは、複数の異なる番組を構成するものであ
り、このような各多重データ信号を、再生手段から、異
なる形態で目視表示させるための出力信号を導出して出
力手段に与え、出力手段は、少なくとも2つの出力信号
を同時に目視表示可能である表示領域を有し、これによ
って多重データ信号が表すデータを、そのデータの視認
性を向上して、目視表示することができる。たとえば図
20〜図22に関連して後述されるように、ガイダンス
領域112,117,122に、複数の各番組のヘッダ
文114を集めて複数行に表示することができる。さら
に図20および図21では、本文領域113,118に
は、追加的に、番組の本文データを表示することができ
る。また図6に関連して後述されるように、ガイダンス
モードの画像56における本文領域57に、番組の本文
データを表示するとともに、ガイダンス領域58には、
その番組以外のデータである日時、季節、天気などの画
像要素を表示し、このようにして異なる情報を複数行に
組合せて表示することができる。こうして前述のように
多重データ信号が表すデータを、視認性を向上して、目
視表示することができる。また本発明に従えば、多重放
送受信機は、多重データ信号を出力信号に置換えた後、
該出力信号を出力装置の表示領域に目視表示させて、多
重データ信号を受信機の操作者に提示する。このとき、
たとえば複数の出力信号を、それぞれ異なる視認性を有
する出力形態に対応させると、多重データ信号を提示す
る状況に応じて、多重データ信号が表すデータを最適な
視認性の出力形態で表示させることができる。また本発
明は、データを伝送するための多重信号を複数多重した
多重放送信号を受信する受信手段と、多重放送信号から
各多重信号を抽出して、各多重信号によって伝送される
データを表す多重データ信号をそれぞれ再生し、各多重
データ信号を異なる形態で目視表示させるための複数の
出力信号を導出し、複数の出力信号のうちの1つの出力
信号は、コードデータに対応した予め定める図形を表す
フォント信号であり、他の1つの出力信号は、コードデ
ータに対応しない予め定める図形を表すグラフィック信
号である再生手段と、出力信号を目視表示する表示領域
を有し、各多重データ信号を複数の形態で出力する出力
手段と、前記複数の多重データ信号に対応し、複数の出
力信号をストアする第1記憶手段と、前記再生手段で得
られる各多重データ信号に対応する出力信号を第1記憶
手段から読出して出力手段に与える出力制御手段と、再
生手段で過去に再生された多重データ信号が記憶される
データ記憶手段と、データ記憶手段に過去の多重データ
信号が記憶されていないことを表し、前記他の1つの出
力信号が表す図形と類似の形式の図形を表す類似出力信
号を記憶する第2記憶手段とを含み、前記出力制御手段
は、前記再生手段で最新の多重データ信号が再生されな
い場合において、データ記憶手段に過去の多重データ信
号が記憶されていないとき、第2記憶手段から類似出力
信号を読出して前記出力手段に与え、データ記憶手段に
過去の多重データ信号が記憶されているとき、過去の多
重データ信号に対応する他の1つの出力信号を第1記憶
手段から読出して前記出力手段に与え、前記再生手段で
最新の多重データ信号が再生される場合、最新の多重デ
ータ信号に対応する他の1つの出力信号を第1記憶手段
から読出して前記出力手段に与えることを特徴とする多
重放送受信機である。本発明に従えば、多重放送受信機
は、多重放送信号から得られる複数の多重データ信号
を、複数の形態で出力することができる。この複数の形
態の組合わせとしては、たとえば複数種類の異なる目視
表示手法、または音響出力手法と目視表示手法との組合
わせがある。したがって、たとえば、多重放送受信機に
おいて、上述の多重データ信号を提示する状況に応じ
て、最適な形態で多重データ信号を出力することができ
る。
【0014】
【0015】
【0016】また本発明に従えば、前述の出力信号は、
たとえば文字多重放送の信号フォーマットで規定されキ
ャラクタを表すようなコードデータに対応するフォント
信号、およびフォント信号とは異なるグラフィック信号
が含まれる。フォント信号が表す図形がたとえば白地に
黒線でキャラクタを表す図形である場合、グラフィック
信号が表す図形は、たとえばフォント信号と同型で黒字
に白線で表される図形、キャラクタを表す図形と類似の
大きさで形状が異なる図形、およびキャラクタを表す図
形とは大きさおよび形状が全く異なる図形が含まれる。
このように、グラフィック信号が表す図形にフォント信
号が表す図形よりも視認性が良いものを選ぶ場合、フォ
ント信号を用いて多重データ信号のデータを表示すると
きよりも、グラフィック信号を用いて該データを表すと
きのほうが、データの視認性を向上させることができ
る。
【0017】また本発明に従えば、前述の多重放送受信
機は、再生手段で過去に得た多重データ信号を、データ
記憶手段に累積して記憶する。出力制御手段は、出力動
作と平行して最新の多重データ信号が受信されないとき
でも、データ記憶手段に過去の多重データ信号が記憶さ
れていれば、過去の多重データ信号に対応する他の1つ
の出力信号を出力手段に出力させる。最新および過去の
多重データ信号が共に得られない場合だけ、多重データ
信号が得られないことを示す類似出力信号を出力手段に
出力させる。これによって、多重放送受信機が受信動作
を開始してから再生手段が所望の多重データ信号を再生
して出力制御手段に与えるまで、受信機は多重データ信
号が得られていないことを操作者に確実に提示すること
ができる。また、類似出力信号は前述の他の1つの出力
信号に類似の形態を有するので、視認性を向上させるこ
とができる。
【0018】
【0019】また本発明は、データを伝送するための多
重信号を複数多重した多重放送信号を受信する受信手段
と、多重放送信号から各多重信号を抽出して、各多重信
号によって伝送されるデータを表す多重データ信号をそ
れぞれ再生し、各多重データ信号を異なる形態で目視表
示させるための複数の出力信号を導出し、複数の出力信
号のうちの1つの出力信号は、コードデータに対応した
予め定める図形を表すフォント信号であり、他の1つの
出力信号は、コードデータに対応しない予め定める図形
を表すグラフィック信号であり、複数の多重データ信号
のうちの1つの多重データ信号は、現在時刻を表し、予
め定める周期で内容が更新される日時信号であり、前記
他の1つの出力信号は、日時信号の複数の内容に個別的
に対応して複数ある再生手段と、出力信号を目視表示す
る表示領域を有し、各多重データ信号を複数の形態で出
力する出力手段と、前記複数の多重データ信号に対応
し、複数の出力信号をストアする第1記憶手段と、前記
再生手段で得られる各多重データ信号に対応する出力信
号を第1記憶手段から読出して出力手段に与える出力制
御手段と、前記日時信号または日時信号以外の現在時刻
を表すための外部信号が与えられたとき、与えられた信
号を基準として時刻を計時し、日時信号および外部信号
が共に与えられないとき、時刻の計時を停止する計時手
段と、前記再生手段で再生された過去の前記日時信号が
記憶される日時記憶手段と、現在時刻が得られないこと
を表し、前記他の1つの出力信号が表す図形と類似の図
形を表す類似出力信号を記憶する記憶手段とを含み、前
記出力制御手段は、日時信号の内容が更新される度に、
該内容に対応する他の1つの出力信号を読出して、前記
出力手段に与え、前記再生手段で日時信号が再生されな
い場合において、日時記憶手段に過去の日時信号が記憶
されておらず、かつ外部信号が与えられていないとき、
記憶手段から類似出力信号を読出して前記出力手段に与
え、日時記憶手段に過去の日時信号が記憶されていると
き、または外部信号が与えられているとき、計時手段が
計時する最新の時刻と同じ内容の日時信号に対応するよ
うな他の1つの出力信号を第1記憶手段から読出して前
記出力手段に与え、前記再生手段で日時信号が再生され
る場合、日時信号に対応する他の1つの出力信号を第1
記憶手段から読出して前記出力手段に与えることを特徴
とする多重放送受信機である。本発明に従えば、前述の
多重放送受信機は、いわゆる電波時計を有する。電波時
計は、多重信号内に含まれる日時信号を用いて受信機が
知る現在時刻を補正し、該現在時刻を表す表示を出力手
段に出力して、受信機の操作者に提示するので、受信機
自体が計時手段をもつ必要がなくなり、受信機の構造が
簡略化される。このとき、現在時刻は前述の他の1つの
出力信号によって出力されるので、従来の電波時計のよ
うに文字放送信号と同規格のキャラクタによって表示さ
れるときと比較して、表示の視認性を向上させることが
できる。さらに、現在の移動受信用FM多重放送の付加
情報の規格では、日時信号である時刻情報は、現在時刻
を時・分まで含み、さらに当日の日付を年・月・日まで
含む。このような精密な日時の表示には、現在時刻だけ
を表示する領域以上に広い領域を必要とするが、前述の
出力手段は複数の出力信号を並列表示可能な表示領域を
有するように設計されるので、これら全ての情報を表示
することができる。これによって、規格に規定される日
時信号が表す精密な日時を、全て受信機の操作者に提示
することができる。
【0020】また本発明に従えば、上述の多重放送受信
機は、上述の計時手段を有し、いわゆる電波時計とは別
個に現在時刻の計時が可能である。該計時手段は前述の
日時信号または外部信号によって初期設定がなされると
きだけ、外部信号を基準として時刻計時が行うが、各信
号が与えられないと基準がないため時刻計時が困難であ
る。このときには、出力制御手段は、類似出力信号を出
力手段に出力させて、多重データ信号、すなわち日時信
号およびそれに類する計時手段からの信号が得られない
ことを提示する。これによって、受信機が計時手段を有
するときでも、時刻計時ができないときには、そのこと
を操作者に確実に提示することができる。
【0021】
【0022】また本発明は、前記出力手段は、前記表示
領域で、少なくとも2つの出力信号を同時に目視表示可
能とし、同時出力される出力信号の組合わせ、および表
示領域のうちの各出力信号を出力するための区分領域の
面積の組合わせが異なる複数の出力モードを有し、各多
重データ信号の少なくとも一部のデータを含む部分デー
タ信号を表す部分出力信号を記憶する部分記憶手段と、
複数の出力モードのうちのいずれか1つを指定する指定
手段とをさらに含み、前記出力制御手段は、前記各多重
データ信号から部分データ信号を抽出し、該信号に対応
する部分出力信号を部分記憶手段から読出し、指定手段
で指定された出力モードで出力可能な出力信号だけを出
力手段に与えることを特徴とする。本発明に従えば、表
示領域には複数の出力信号を並列して目視表示すること
ができる。これによって、或る多重データ信号を目視表
示するのと同時に、別の多重データ信号が表すデータを
いわゆるガイダンスとして、受信機の操作者に提示する
ことができる。また、並列表示のときの各多重データ信
号の出力の形態を、たとえば各信号の出力信号を表示す
る領域の面積毎に相互に異ならせ、各面積で最も視認性
のよい形態で表示させると、いわゆるガイダンス表示の
ような小さな領域での表示においても、データを明確に
操作者に提示することができる。また本発明に従えば、
前述の多重放送受信機は、前記復号手段で得られた複数
の多重データ信号のうち、たとえばヘッドデータである
ような一部の部分データ信号をそれぞれ抽出して、該一
部を部分出力信号によって、複数並列して出力手段に表
示させる。これによって、頁データ信号の一部をいわゆ
るガイダンスとして、複数列記して操作者に提示するこ
とができる。また、表示領域は、従来の受信機の表示領
域よりも広いので、同時に並列して表示するヘッダデー
タの数を増加させることができる。したがって、多数の
多重データ信号が一度に得られるとき、いわゆる頁めく
り動作の回数を減少させることができる。
【0023】また本発明に従えば、前述の多重放送受信
機は、上述の表示領域の表示モードを複数有し、指定手
段からの指示によって、モード変更が可能である。受信
機の使用者は、たとえば多重データ信号の内容把握する
ときにはデータを表示するための出力信号の区分領域の
面積比率を他の出力信号の面積比率よりも増加させた表
示モードを選択し、また多重データ信号を選択するとき
には上述の部分出力信号の面積比率を増加させる表示モ
ードを選択する、このように、前述の多重放送受信機
は、操作者が望む使用状況に応じた表示モードを選択す
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるFM多重放送受信機1の電気的構成を示すブロック
図である。FM多重放送受信機1は、いわゆる移動受信
用FM多重放送のFM多重放送信号を受信して、FMラ
ジオ放送の音響信号と、いわゆる文字放送のデジタルデ
ータ信号とを再生する受信機である。この移動受信用F
M多重放送は、たとえばDARC(データラジオチャネ
ル)が挙げられる。以後、DARCのFM多重放送信号
の受信用に用いられる受信機を例として説明する。受信
機1は、アンテナ3、チューナ4、復調回路5、音声再
生回路6、FM多重復号回路7、処理回路8、メモリ
9、画像メモリ10、アドレス復号回路14、表示装置
15、および入力装置17を含んで構成される。以後、
FM多重放送受信機1は、受信機1と略称することがあ
る。
【0025】アンテナ3は、FM多重放送の放送局から
送信されるFM多重放送信号を受信して、得られる受信
信号をチューナ4に与える。アンテナ3とチューナ4と
は、受信手段を構成する。FM多重放送信号とその受信
信号とには、FMラジオ放送の音響番組を表す音響番組
信号と、音響番組以外のデータ信号を表す多重信号と
が、同一チャネルの異なる帯域に含まれる。多重信号の
詳細は後述する。チューナ4は、まず、複数チャネルの
FM多重放送信号の受信信号のうちから、受信機1の操
作者が所望する放送局に対応するチャネルの受信信号だ
けを選択する。次いで、選択した受信信号から音響番組
信号と多重信号とを分離し、音響番組信号は復調回路5
に与え、多重信号はFM多重復号回路7に与える。
【0026】復調回路5は、音響番組信号を周波数弁別
して、得られる音響番組の音響を表す音響信号を、音声
再生回路6に与える。音声再生回路6は、たとえばステ
レオ分離回路およびスピーカを含み、音響信号から左右
チャネルの音響信号をそれぞれ分離し、さらに左右各チ
ャネル毎の音響信号をスピーカから音声として出力す
る。復調回路5および音声再生回路6は、FMラジオ放
送の音響番組の再生のための構成部品である。
【0027】FM多重復号回路7は、まず、受信信号の
うちの多重信号を、音響番組信号とは別の復調手法で復
調して、多重放送の被伝送信号を得る。さらにFM多重
復号回路7は、得られる被伝送信号を復号し、エラー訂
正処理を施して、多重放送のデータを表すための多重デ
ータ信号である複数の頁データ信号を得る。頁データ信
号の詳細は後述する。得られた頁データ信号は、処理回
路8に与えられる。
【0028】処理回路8には、メモリ9と画像メモリ1
0とが付随する。メモリ9は、FM多重放送信号を受信
して得られた複数の頁データ信号を累積してストアする
ためのデータ記憶手段である。このメモリ9は、たとえ
ばランダムアクセスメモリ(RAM)のメモリチップの
集合体で実現され、データの読出しおよび書込み動作
が、処理回路8によって制御される。画像メモリ10
は、後述する表示装置15に頁データ信号を表示すると
きのフォントデータ信号および画像データ信号をストア
するための記憶手段である。この画像メモリ10は、た
とえば表示フォントデータ格納用のリードオンリメモリ
(ROM)の複数のメモリチップの集合体で実現され、
データの読出し動作が処理回路8によって制御される。
処理回路8とメモリ9および画像メモリ10とは、デー
タバスライン12およびアドレスバスライン13を介し
て接続される。
【0029】処理回路8は、メモリ9に所望のデータ信
号をストアするとき、具体的には、メモリ9に対して、
データバスライン12を介してデータ信号を与え、さら
に後述のライト信号/WRを与え、同時にアドレスバス
ライン13を介してアドレス信号をメモリ9およびアド
レス復号回路14に与える。アドレス復号回路14は、
図1では「DC」と表す。アドレス復号回路14は、ア
ドレス信号を復号して、得られるRAM選択信号ACS
をメモリ9に与える。RAM選択信号ACSは、メモリ
9を構成する複数のメモリチップのうち、データ信号を
書込むまたは読出すべきメモリチップを指定する信号で
ある。メモリ9は、バスライン12,13およびアドレ
ス復号回路14から上述の各信号が与えられ、さらにラ
イト信号/WRが与えられることで処理回路8からデー
タの書込み動作が指示されるとき、RAM選択信号AC
Sで指定されるメモリチップ内のアドレス信号で指定さ
れるアドレスの位置に、データ信号を書込む。
【0030】また処理回路8は、メモリ9または画像メ
モリ10のいずれか一方メモリから所望のデータ信号を
読出すとき、具体的には、一方メモリに対して後述のリ
ード信号/RDを与え、さらにアドレスバスライン13
を介してアドレス信号を一方メモリおよびアドレス復号
回路14に与える。アドレス復号回路14は、アドレス
信号を復号して、得られるRAMまたはROM選択信号
ACS,OCSのいずれかを一方メモリに与える。RO
M選択信号OCSは、RAM選択信号ACSと同様に、
画像メモリ10を構成する複数のメモリチップのうち、
データ信号を読出すべきメモリチップを指定する信号で
ある。一方メモリは、上述のバスライン13からアドレ
ス信号が与えられ、さらに処理回路8からリード信号/
RDが与えられることでデータの読出し動作が指示され
るとき、信号ACS,OCSのいずれか一方で指定され
るメモリチップ内のアドレス信号で指定されるアドレス
の位置に書込まれるデータ信号を読出し、データバスラ
イン12を介して処理回路8に与える。
【0031】処理回路8は、FM多重復号回路7および
メモリ9から得られる上述の頁データ信号について、画
像メモリ10のフォントテーブル10aおよび画像テー
ブル10b内の画像データを参照して、後述の表示デー
タ信号を生成し、表示装置15に与える。フォントテー
ブル10aには、後述のFM多重放送信号のデータの提
示形式に応じて、伝送された頁データ信号を表示するた
めのフォント信号である画像データが、伝送された信号
と対応付けられてストアされる。たとえば文字コード信
号と文字フォントを表す画像データであるフォントデー
タ信号とが、1対1のテーブル形式でストアされる。画
像テーブル10bには、後述の予め定める表示トリガ信
号と、該表示トリガ信号に対応して定められる後述の画
像要素を表示するための画像データとが、1対1のテー
ブル形式でストアされる。処理回路8の具体的な動作は
後述する。
【0032】表示装置15は、たとえばマトリクス表示
型の液晶表示装置で実現され、予め定める大きさの標準
文字、および標準文字の縦横の長さがそれぞれ半分で面
積が4分の1の縮小文字を複数個表示可能な表示領域を
有する。この表示領域は、移動受信用FM多重放送の複
数の表示フォーマットのうち、最小ドット数の表示領域
で実現可能な「フォーマット0」を基準に規定され、
「フォーマット0」で規定される頁画像のうち、少なく
とも後述の本文領域を2頁分一度に表示可能な大きさを
有する。この頁画像の詳細な構造については後述する。
【0033】以後、表示装置15の表示領域の大きさ
を、標準文字15.5文字からなる行が4行同時に表示
可能な大きさを有するものと仮定する。この大きさの表
示領域には、縮小文字では、31文字からなる行を8行
同時に表示することができる。以後、標準文字および縮
小文字の行に含まれる文字数は、別途定義しない限り、
上述の文字数であると仮定する。
【0034】さらに処理回路8は、後述のモード選択お
よび頁選択を含む操作のための指定手段である入力装置
17を有する。入力装置17は、複数のキースイッチS
W1〜SWNを有し、図1ではキースイッチSW1だけ
を具体的に表す。キースイッチSW1は、たとえばキー
ボードのキーの操作と連動して導通または遮断するスイ
ッチング手段であって、抵抗Rと直列に接続され、受信
機1の電源Vccと接地ラインとの間に介在される。キ
ースイッチSW1と抵抗Rとの接続点P1の電圧値が、
操作信号として処理回路8に与えられる。操作信号は、
キースイッチSW1を個別的に導通または遮断すると
き、ハイレベルまたはローレベルに連動して切換えられ
る。入力装置17の他のキースイッチに関する構造およ
び動作は、スイッチSW1の上述の構造および動作と等
しく、各スイッチ毎に個別的に動作する。以後、任意の
キースイッチをキースイッチSWと称し、各キースイッ
チSW1〜SWNを操作したときの処理回路8の動作は
後述する。
【0035】以下に、上述のFM多重放送信号の信号フ
ォーマットについて説明する。FM多重放送信号の信号
フォーマットは、移動受信用FM多重放送の符号化方
式、たとえばDARCの符号化方式に基づいて決定され
る。多重信号に変換されて伝送されるデジタルデータ信
号は、付加情報信号と文字・図形情報信号とに分類され
る。付加情報信号は、FMラジオ受信機の制御に用いら
れるようなデータ信号であり、たとえば、FMラジオ受
信機におけるいわゆる自動受信追従機能に用いられる代
替周波数、現在時刻、および重畳元のFMラジオ放送の
放送局に関する情報を提示する。文字・図形情報信号
は、いわゆる文字放送番組のためのデータ信号であり、
たとえば、重畳元のFMラジオ放送の音声放送番組と関
連した文字放送番組、および音声放送番組とは別個の文
字放送番組のデータを提示する。付加情報信号を伝送す
るための多重信号と、文字・図形を伝送するための多重
信号とは、それぞれ7層の階層構造を有し、上層の信号
フォーマットが異なる。
【0036】図2は、上述の付加情報信号を伝送するた
めの多重信号の信号フォーマットを説明するための図で
ある。
【0037】「階層1」では、多重放送の伝送路、およ
び変調方式を規定する。多重信号22は、FMラジオ放
送の或るチャネル内で、該放送の音響番組信号21の伝
送に用いられる周波数帯域よりも高帯域を用いて伝送さ
れる。被伝送信号を伝送するための多重用副搬送波周波
数は、同一チャネルの重畳元のFMラジオ放送の音響番
組信号の搬送波周波数から見て、76kHzだけ大き
い。また、副搬送波の変調方式は、L−MSK(Minimu
m Shift keying)方式である。多重信号21は、多重用
副搬送波周波数の搬送波を、被伝送信号23によってL
−MSK方式で変調することによって生成される信号で
あり、そのスペクトルの幅はFMラジオ放送のステレオ
放送のL−R信号のスペクトルと重畳しないように決定
される。
【0038】「階層2」は、上述の被伝送信号23のフ
レーム構成、誤り訂正および誤り検出について規定す
る。被伝送信号23は、後述の頁データ信号に各種の制
御用の符号が付加されて構成されたデジタル信号であ
り、各フレーム毎にマトリクス構造を有する。「階層
3」は、被伝送信号のフレーム内のデータ部24に含ま
れる制御用符号群であるプリフィックス25の機能を規
定する。このプリフィックス25内には、文字・図形情
報信号と付加情報信号とを識別するサービス識別符号が
含まれる。
【0039】「階層4」〜「階層7」のフォーマット
は、付加情報信号の信号フォーマット独自に規定され
る。「階層4」は1または複数のデータブロック26か
らなるデータ部24内のデータグループ27の構造につ
いて規定する。「階層5」は、各データブロック26を
構成するセグメント28の構造、およびセグメントヘッ
ダ29内の制御用符号について規定する。「階層6」
は、セグメント28のセグメントデータ30における付
加情報信号の提示形式について規定する。付加情報信号
の提示形式は、いわゆる8単位符号体系に従う。「階層
7」は、付加情報信号における頁データ信号であるセグ
メントデータ30の内容、および信号構成について規定
する。セグメントデータ30の内容としては、後述する
放送局識別信号、および時刻情報信号が挙げられる。
【0040】図3は、上述の放送局識別信号31の信号
フォーマットを説明するための図である。放送局識別信
号31は、FM多重放送信号を送信する放送局を識別す
るためのデータ信号であり、いわゆるラジオデータシス
テム(RDS)と同一形式のデータ信号である。放送局
識別信号31は、放送番組を提供する放送局の所在国を
示す拡張国識別コード32および国識別コード33、放
送番組が提供されるカバーエリアを示すカバーエリアコ
ード34、ならびに放送番組を提供する放送局の識別番
号を示す放送事業者番号35を含む。放送局の識別番号
は国毎に系統付けて割当てられ、上述の全てのコードお
よび番号32〜35によって、或る放送局が規定され
る。
【0041】図4は、上述の時刻情報信号41の信号フ
ォーマットを説明するための図である。時刻情報信号4
1は、ブロック番号42と時刻データ43とを含み、日
時を含む現在時刻を送信するためのデータ信号である。
ブロック番号42は、現在送信中の時刻情報信号が表す
現在時刻のタイミングを、時刻情報信号以降に送信され
るデータブロックの位置で表す。すなわち、ブロック番
号で指定されるブロックのデータが受信機1で得られる
時刻を、時刻情報信号が示す。
【0042】時刻データ43は、CCIR Recommendat
ion 808規格に準拠し、ブロック番号で示すブロック
のデータが得られる日付および時刻を、現在時刻として
示す。この時刻データには、修正ユリウス日を示す日付
データ44、協定世界時の時間および分を示す時間デー
タ45および分データ46、ならびに多重放送を提供す
るカバーエリア内の地方標準時と協定世界時とのオフセ
ット時間を示すローカル時間オフセット47が含まれ
る。日付データ44の修正ユリウス日は年と月と日とを
含む。
【0043】このような信号構造の時刻情報信号41に
よって、ブロック番号で指定される多重信号内のデータ
ブロックが得られるべき日時が規定される。また、現在
時刻の秒は、たとえば上述の受信機1において、時刻情
報信号41で規定される現在時刻を基準として、処理回
路8内のクロックであるような計時回路を用いて計時す
ることによって得られる。
【0044】以下に、文字・図形情報信号を伝送するた
めの多重信号の信号フォーマットを説明する。この信号
フォーマットは、上述の付加情報信号のための信号フォ
ーマットと「階層1」および「階層2」の全ての規格、
ならびに「階層3」のビット割当て数以外の構造が一致
する。このため、「階層1」〜「階層3」の説明は省略
し、「階層4」〜「階層7」の信号フォーマットだけを
説明する。
【0045】「階層4」では、データ部24に複数含ま
れるデータグループの構造を規定する。データグループ
は1または複数のデータグループからなるが、データグ
ループ内の制御用符号および信号構成が、付加情報信号
からなる信号フォーマットと異なる。「階層5」では、
1または複数のデータグループで表されるような文字・
図形情報信号の文字放送番組の信号構成および制御用符
号について説明する。文字・図形情報信号の1番組を表
すデータ信号は、1または複数の頁データ信号を含む。
この頁データ信号は、移動受信用FM多重放送の表示フ
ォーマットのいずれかで規定される1頁分の頁画像に表
示するべきデータを表し、以後の説明では「フォーマッ
ト0」の頁画像を表すものと仮定する。データグループ
に含まれる番組のデータは1または複数のデータユニッ
トに分割される。このデータユニットには、後述するヘ
ッダ文に関するデータからなるヘッダデータユニットが
含まれる。「階層6」は、文字・図形情報信号の提示形
式について規定する。該提示形式は、付加情報信号の提
示形式と同じ8単位符号体系、および透明系に従う。
「階層7」は、頁データ信号である番組の内容および信
号構成について規定される。
【0046】図1で示すチューナ4における多重信号の
抽出は、たとえばフィルタを用いて階層1で規定される
多重用副搬送波周波数の近傍の多重信号のスペクトルだ
けを濾波するようにして実施される。FM多重復号回路
7では、このような信号フォーマットに基づく多重信号
を復調および復号して、上述の頁データ信号を得る。
【0047】FM多重復号回路7での復調手法、および
誤り訂正手法は、付加情報信号および文字・図形情報信
号の多重信号に共通し、「階層3」〜「階層7」に関す
る復号手法だけが異なる。具体的には、復調手法は、
「階層1」で規定される変調方式に対応して決定され
る。誤り訂正手法は、「階層2」で規定される誤り訂正
処理に対応して決定される。さらに復号手法は、付加情
報信号および文字・図形情報信号それぞれの信号フォー
マットの「階層3」〜「階層7」に対応して決定され
る。したがって、該回路7では、与えられる多重信号2
2に対して、表される情報信号に拘わらず共通の復調手
法および誤り訂正手法で復調処理および誤り訂正処理を
施した後、被伝送信号23のデータ部24毎に付加情報
信号および文字・図形情報信号それぞれで異なる復号手
法で復号処理を施して、頁データ信号を得る。
【0048】処理回路8は、このような手法で得られた
頁データ信号のうち、文字・図形情報信号の頁データ信
号を、いわゆる文字放送番組として、画像メモリ10の
フォントテーブル10a内のフォントデータ信号を参照
して、表示装置15の表示領域に表示されるべき画像を
表す表示データ信号を生成して、その表示データ信号を
表示装置15の表示領域に表示させる。また、文字・図
形情報信号の頁データ信号、および付加情報信号の頁デ
ータ信号のいずれかから得たデータを、文字放送番組と
異なる表示手法で、表示装置15の表示領域に表示させ
る。
【0049】以下に、上述の受信機1における頁データ
信号の表示手法について詳細に説明する。
【0050】前述の移動受信用FM多重放送の表示フォ
ーマットの「フォーマット0」で規定される文字・図形
情報信号の1頁分の頁データ信号を表す頁画像は、標準
文字2行の本文領域と縮小文字1行のヘッダ領域とから
なるような標準文字2.5行の画像である。このヘッダ
領域には、頁データ信号が表すべきデータに関連または
代表するデータ、たとえば本文のタイトルであるような
データを表示するためのヘッダ文が記載される。このヘ
ッダ文のデータは、上述の頁データ信号に含まれる複数
のデータユニットのうちのヘッダデータユニットに含ま
れる。
【0051】本文領域には、頁データ信号が表すべきデ
ータを直接提示するための本文が記載される。この本文
を表す本文データは、頁データ信号のヘッダデータユニ
ット以外の残余のデータユニットに分割されて含まれ
る。この本文データは、たとえば表示すべき本文の文字
をそれぞれコードデータとして表すデータであり、処理
回路8は、各コードデータを前述のフォントテーブル1
0a内の文字フォントのフォントデータ信号と置換え
て、表示領域の本文領域に表示するべき表示データ信号
を生成し、該データを表示装置に与えて、本文データを
表示させる。このとき、フォントデータ信号が表す文字
は、上述の標準文字である。
【0052】前述の表示装置15の表示領域は、少なく
とも「フォーマット0」の1頁分の頁画像の本文領域よ
りも大きい。ゆえに、同一種類または異なる種類の複数
の頁データ信号から得られるデータを、表示装置15の
表示領域に同時に表示させることができる。
【0053】受信機1は、表示装置15の表示領域に同
時に表示される頁データ信号の組合わせに応じて、2行
モード、4行モード、お任せモード、およびガイダンス
モードの4種類の表示モードを有する。各表示モードで
は、表示装置15の表示領域に表示される画像の構成が
異なる。これら4種類の表示モードは、相互に変更が可
能である。
【0054】図5は、表示装置15の表示領域に表示さ
れる4種類の表示モード毎の表示画像を示す図である。
【0055】2行モードは、少なくとも1頁分の文字放
送信号の頁データ信号の本文データを表示し、さらに他
の頁データ信号から得られるデータを付属データとして
表示する。2行モードが選択されたときに表示装置15
の表示領域に表示されるべき画像51は、文字放送番組
の本文領域52およびヘッダ文領域53、ならびに縮小
文字1行分のガイダンス領域54を有する。ガイダンス
領域54には、受信機1で得られる複数の頁データ信号
のうち、本文領域に表示される本文データを含む文字放
送番組以外の文字・画像情報信号の頁データ信号、およ
び付加情報信号の頁データ信号から得られるデータが、
付属データとして表示される。このガイダンス領域54
への付属データの表示手法は後述する。
【0056】4行モードは、文字・図形情報信号の同一
の文字放送番組に含まれる複数の頁データ信号のうち、
連続する2頁分の頁データ信号の本文データだけを表示
する。4行モードが選択されたときに表示装置15の表
示領域に表示されるべき画像61は、標準文字4行分の
全画像を2行ずつの領域に2分割し、各領域を「フォー
マット0」の頁画像の本文領域62,63とする表示構
造を有する。画像61の各本文領域62,63には、た
とえば名称Nの文字放送番組の任意のn頁目およびn+
1頁目の本文が、標準文字で表示される。
【0057】お任せモードでは、異なる2つの文字・図
形情報信号の文字放送番組を並列して表示し、かつ一方
の文字放送番組として予め設定される番組が選ばれる。
お任せモードが選択されたときに表示装置15の表示領
域に表示されるべき画像66は、4行モードの画像61
と類似し、全画像を標準文字2行の領域に2分割して、
本文領域67,68とする構造を有する。
【0058】具体的には、これら本文領域67,68の
うちの図5で下側の本文領域68には、使用者が任意に
選択した文字放送番組の頁データ信号の本文が標準文字
で表示される。この本文領域68の頁データ信号は、受
信機1の操作者が頁めくり動作を指示するための入力装
置17内のキースイッチSWを操作することによって、
変更される。頁めくり動作は、上述のキースイッチSW
からの操作信号が与えられるたびに、処理回路8が、表
示するべき頁データ画像を、或る文字放送番組の複数の
頁画像、または複数の文字放送番組の頁画像の中から順
次的に選択して、表示される頁画像を切換える動作であ
る。
【0059】また、図5では上側の本文領域67には、
処理回路8によって、予め定める文字放送番組の複数の
頁データ信号の本文が、いわゆる頁オートスクロール動
作によって、予め定める順序に予め定める周期で順次的
に標準文字で表示される。頁オートスクロール動作で
は、上述の頁めくり動作と類似し、キースイッチSWか
らの操作信号の有無のかわりに、処理回路8が予め定め
る周期で自動的に頁めくり動作を行う。予め定める文字
放送番組は、1または複数選ばれ、複数の番組の表示順
もまた予め定められている。さらに、本文領域67に
は、上述の予め定める文字放送番組に関連するような後
述の付属データが、後述の手法でさらに付加されること
がある。
【0060】ガイダンスモードが選択されたときに表示
装置15の表示領域に表示される画像には、4種類の表
示構造がある。第1表示構造のガイダンスモードの画像
では、後述の付属データと文字放送番組の本文データと
を並列に表示する。第2〜第4表示構造のガイダンスモ
ードの画像では、複数種類の文字放送番組のヘッダ文を
並列表記し、ヘッダ文と並列表記する別のデータ信号の
有無、およびヘッダ文の使用目的がそれぞれ異なる。第
2〜第4表示構造の詳細な説明は後述する。
【0061】図6は、第1表示構造のガイダンスモード
の画像56を示す図である。画像56では、文字放送番
組の本文領域57と標準文字1.5行分のガイダンス領
域58とを有する。ガイダンス領域58には、受信機1
で得られる複数の頁データ信号のうち、本文領域に表示
される本文データを含む文字放送番組以外の文字・画像
情報信号の頁データ信号、および付加情報信号の頁デー
タ信号から得られるデータが、付属データとして表示さ
れる。このガイダンス領域57への付属データの表示手
法は後述する。
【0062】図7は、処理回路8におけるモード切換動
作を説明するためのフローチャートである。ステップa
1からステップa2に進み、上述の受信機1の入力装置
17内に設けられるモード切換の指示の為のキースイッ
チSWを、受信機1の操作者が操作したことを検出する
まで待つ。キースイッチSWが操作されると、ステップ
a3に進む。
【0063】ステップa3では、処理回路8が、上述の
キースイッチSWからの操作信号が表す表示モードが2
行モードであるか否か、すなわち操作者が2行モードを
選択したか否かが判定される。2行モードが選択されな
いと判定されるときには、ステップa4で操作者が4行
モードを選択したか否かが判定される。4行モードが選
択されないと判定されるときには、ステップa5で操作
者がお任せモードを選択したか否かが判定される。お任
せモードが選択されないと判定されるときには、ステッ
プa6で操作者がガイダンスモードを選択したか否かが
判定される。ガイダンスモードが選択されないと判定さ
れるときには、モード切換えを行うことなく、ステップ
a2のキースイッチSWの操作判定の処理動作に戻り、
キースイッチSWに対する次の操作を待つ。
【0064】ステップa3で2行モードが選択されたと
判定されるとき、ステップa7に進み、現在処理回路8
に設定されるモードを、2行モードに切換える。これに
よって、処理回路8は、以後、表示データ信号を2行モ
ードの画像構造に応じて生成し、文字放送番組を2行モ
ードの画像51を用いて表示装置15の表示領域に表示
させる。同様に、ステップa4〜a6で4行モード、お
任せモード、およびガイダンスモードがそれぞれ選択さ
れたと判定されるとき、ステップa8〜a10にそれぞ
れ進み、現在設定されるモードを4行モード、お任せモ
ード、およびガイダンスモードに切換え、以後の文字放
送番組を表示するための画像構造を変更する。ステップ
a7〜a10でモードの切換えのための処理が終了する
と、ステップa2に戻り、キースイッチSWに対する次
の操作を待つ。
【0065】処理回路8は、上述のモード切換動作で切
換えられた表示モードの画像構造に応じて、表示するべ
き複数の頁データ信号を、FM多重復号回路7から直接
得て、またはメモリ9から読出す。さらに処理回路8
は、得られた頁データ信号から、切換えられた表示モー
ドに対応する後述の手法によって、表示データ信号を作
成して、表示装置15に与えて表示させる。このような
一連の動作によって、4種類の表示モードを任意に切換
え、各モードの表示形式で頁データ信号を表示させるこ
とができる。
【0066】以下に、上述の各表示モードにおける付属
データの表示手法について詳細に説明する。
【0067】図8は、付属データの基本的な表示手法を
説明するためのフローチャートである。受信機1にたと
えば電力が供給されることによって作動を開始するとス
テップb1からステップb2に進み、受信機1が文字・
図形情報信号および付加情報信号を伝送するための上述
の多重信号の受信を開始すると、ステップb3に進む。
ステップb3では、処理回路8は、得られた頁データ信
号内に、表示トリガ信号があるか否かを判定する。表示
トリガ信号は、ガイダンス領域に表示するべき付属デー
タを表すデータ信号、および該データ信号を含む頁デー
タ信号である。含まれるときには、ステップb3からス
テップb4に進み、含まれないときにはそのままステッ
プb3の判定を繰返す。ステップb4では、表示トリガ
信号が表す付属データを、後述の画像表示手法でガイダ
ンス領域に表示させ、再びステップb3に戻る。このよ
うな一連の動作によって、受信信号内に表示トリガ信号
が含まれるときには、別の文字放送番組と並列して、表
示トリガ信号が表す付属データを表示装置に表示させる
ことができる。
【0068】また、ステップb3で受信信号に表示トリ
ガ信号が含まれないとき、そのままステップb3に戻る
のではなく、表示トリガ信号に対応する頁データ信号が
未だ得られていないことを表す画像要素を、ガイダンス
領域に表示させてから、ステップb3に戻るようにして
もよい。これによって、受信機1の操作者に対して、表
示トリガ信号の受信の有無を明確に提示することができ
る。
【0069】上述の表示トリガ信号としては、たとえ
ば、付加情報信号の放送局識別信号および時刻情報信号
が選ばれる。また、文字・図形情報信号を用いた文字放
送番組の本文データに含まれ、予め規定可能な定形の文
字列を表す文字列データが選ばれる。以後、文字とは、
文字、図形および記号を含み、いわゆるコードデータを
用いて送信されるキャラクタを指し、文字列とは文字の
1または複数の集合体を指すものとする。また、図形と
は、別途定義するときを除き、コードデータで表される
文字以外の全ての図形を表すものとする。
【0070】放送局識別信号を表示トリガ信号とすると
きの付属データの表示手法を、以下に詳細に説明する。
この場合の付属データは、現在受信中または受信予定の
FM多重放送信号の送信元放送局である。送信元放送局
を表示する画像要素は、たとえば、上述のモード切換動
作によって表示モードが切換えられた直後、および第1
表示構造のガイダンスモードが選択されるときに、表示
装置15の表示領域に、各状況下で表示されるべき画像
に付随して表示される。これらモード切換え動作時、お
よびガイダンスモード選択時には、既に受信機1はFM
多重放送信号を受信していると考えられる。このときに
は、FM多重放送信号内の付加情報信号の放送局識別信
号41を前述の表示トリガ信号として、FM多重放送信
号の送信元の放送局を判定することができる。
【0071】図9は、モード切換え動作の終了直後に、
表示装置15の表示領域に表示される画像76を示す図
である。画像76は2行、4行およびガイダンスモード
のいずれかからお任せモードに表示モードが切換えられ
たときに表示される画像であり、上述の本文領域67,
68を含む。画像76は、モード切換動作の終了直後か
ら、お任せモードで規定される予め定める文字放送番組
の頁データ信号の表示が開始されるまで、表示される。
【0072】画像76は、表示モードが切換えられたこ
と、および切換え後の表示モードを示すためのメッセー
ジ文77が含まれる。図9に示す画像76では、メッセ
ージ文77は、「お任せ表示モード」の文字列である。
さらに画像71には、以後の受信動作で得られる文字放
送番組の送信元放送局名を表す画像要素78が含まれ
る。この画像要素は、たとえば、放送局名を表す文字
列、または送信元放送局のロゴタイプである。このと
き、放送局名を文字列で表示するよりも、ロゴタイプで
あるような図形で表示するほうが、放送局名の視認性を
向上させることができる。
【0073】また、再び図6を参照して、第1表示構造
のガイダンスモードを選択したときに表示される画像5
6について説明する。上述の画像56のガイダンス領域
58には、上述の送信元放送局のロゴマークであるよう
な画像要素81が含まれる。また同じガイダンス領域5
8には、後述するように、日時、季節、および天気を表
す画像要素82〜84が含まれる。
【0074】前述の画像メモリ10の画像テーブル10
bには、放送局表示用の対応テーブルが予めストアされ
る。この対応テーブルでは、具体的には、放送局識別信
号内の放送事業者番号と、各放送局に固有のロゴタイプ
であるような上述の画像要素78,81の画像データと
が、1対1で対応付られている。
【0075】図10は、放送局識別信号を表示トリガ信
号とするとき、処理回路8における上述の画像要素7
8,81の表示手法を説明するためのフローチャートで
ある。
【0076】モード切換動作が終了したとき、またはガ
イダンスモードが選択されたときに、ステップc1から
ステップc2に進み、文字・図形情報信号および付加情
報信号を含む多重信号の受信動作が開始されているとき
は、ステップc3に進む。ステップc3では、受信機1
が付加情報信号を伝送するための多重信号を受信して、
処理回路8が付加情報信号を得たか否かが判定される。
付加情報信号が得られるときだけステップc4に進み、
得られないときは得られるまでステップc3の判定を繰
返す。
【0077】ステップc4では、処理回路8において、
付加情報信号から上述の放送局識別信号内の放送事業者
番号を抽出する。次いで、ステップc5では、画像メモ
リ10内の放送局名表示用の対応テーブルから、抽出さ
れた放送事業者番号を表す画像要素の画像データを読出
す。続いて、ステップc6では、抽出された画像データ
をガイダンス領域58、または本文領域67にガイダン
ス表示させる。ガイダンス表示手法は、具体的には、た
とえば、ロゴタイプの画像要素81,78を除く画像5
6,76を表す表示データ信号が、予め処理回路8によ
って準備される。この表示データ信号に、画像メモリ1
0から読出した画像要素81,78の画像データを、該
画像要素81,78の位置に関連させて挿入する。この
ような手法で得られた表示データ信号を、表示装置15
に与えて表示させると、画像要素81,78を含むよう
な画像56,76が表示領域に表示される。
【0078】このような一連の動作によって、受信した
FM多重放送信号の送信元放送局のロゴタイプを表示さ
せることができる。また送信元放送局は、ロゴタイプ以
外に、放送局名を直接表す文字列で表示してもよい。こ
のとき、処理回路8は、まず、付加情報信号から得られ
た放送事業者番号から、メモリ9,10内に予め準備さ
れる受信可能な放送事業者番号と放送局名との対応テー
ブルを参照して、対応する放送局名を判別する。次い
で、判別した放送局名の各文字のフォントデータ信号
を、画像メモリ10内のフォントテーブル10a内に予
め準備される文字コード信号とフォントデータ信号との
対応テーブルを参照して抽出し、抽出したフォントデー
タ信号を組合わせて放送局名の文字列を表す画像データ
を作成する。この画像データを上述のロゴタイプの画像
データと同様に取扱うことによって、放送局名を表示す
ることができる。
【0079】また、上述の送信元の放送局を表す画像要
素は、FM多重放送信号の受信動作をプリセットモード
で開始した直後に、表示装置15の表示領域に表示して
もよい。プリセットモードとは、操作者から選択すべき
チャネルの指示がない場合であってFM多重放送信号の
受信動作を開始したときに、受信機1に予め設定される
チャネルのFM多重放送信号をチューナ4に選択させる
動作である。プリセットモードを行う受信機1では、受
信動作開始直後に選択するチャネルを設定するために、
たとえば受信地域を表す地域コードと、該受信地域内に
受信機1があるときに受信すべきFM多重放送信号のチ
ャネルを表すための周波数とが予めメモリ9にストアさ
れており、この地域コードおよび周波数に基づいて、選
択すべきチャネルを決定する。
【0080】図11は、プリセットモードでFM多重放
送信号の受信動作を開始した直後に、表示装置15の表
示領域に表示される画像71を示す図である。画像71
は、受信動作が開始されてから、処理回路8が多重信号
の頁データ信号を得て表示するまで表示される。画像7
1には、たとえば「文字情報を受信中です。しばらくお
待ち下さい」であるような、文字放送番組の頁画像の表
示ができないことを示すメッセージ文72が表示され
る。さらに画像71には、以後の受信動作で得られる文
字放送番組の送信元の放送局のロゴタイプ、または放送
局名の文字列を表す画像要素73が含まれる。
【0081】受信動作開始直後の画像要素73の表示手
法は、放送局の識別を、放送局事業者信号ではなく、プ
リセットモードのためにメモリ9にストアされる地域コ
ードおよび周波数を用いて行う点だけが異なり、他の動
作は図10のフローチャートのステップc5,c6と等
しい。これによって、付加情報信号が得られないときで
も、受信予定のFM多重放送信号の送信元放送局のロゴ
タイプである画像要素73を、表示装置15の表示領域
に表示させることができる。また、上述したモード切換
動作の終了直後の画像76、および第1表示構造のガイ
ダンスモード選択時の画像56において表示される送信
元放送局もまた、上述の受信動作開始直後の動作と同様
にプリセットモードのためのデータから判別してもよ
い。
【0082】以下に、時刻情報信号を表示トリガ信号と
するときの、付属データの表示手法について、詳細に説
明する。この場合の付属データは、画像表示動作実施時
の日時である。処理回路8は、日時を、いわゆる電波時
計を用いて計時する。電波時計動作は、付加情報信号を
受信して得られる時刻情報信号をメモリ9に累積してス
トアすることで、現在の日時を設定し、該信号の表す日
時が更新される度に設定される時刻を更新することで実
施される。また、処理回路8は、たとえば内部クロック
を有するので、1度時刻情報信号が得られると、得られ
た日時を基準日時として、以後の経過時間を計時し、所
望の動作時の日時を得ることができる。この内部クロッ
クを用いる計時動作では、処理回路8がその記憶内容を
保持できない状態で停止した後に再度作動を開始したと
き、再び時刻情報信号を用いて基準日時を設定する必要
がある。
【0083】日時を表す画像要素は、たとえばFM多重
放送信号の受信動作の開始直後、2行モード選択時、第
1表示構造のガイダンスモード選択時、表示モードの切
換え動作終了直後、ならびに単一文字放送番組の頁送り
動作において最終頁から開始頁に頁画像が変更されると
きに実施される。
【0084】たとえば、前述の図6で示す第1表示構造
のガイダンスモードの画像56では、ガイダンス領域5
8内に、日時を表示する画像要素82、および季節を表
示する画像要素83が含まれる。画像要素82は月・日
からなる日付、および時・分からなる時刻を文字列で表
す。画像要素84は日付から類推される季節を、文字列
以外の図形であって季節を連想させるような図形で表
す。図6では12月を樅の木で表している。
【0085】図12(A)は、2行モードが選択される
ときに、表示装置15の表示領域に表示される画像91
を示す図である。画像91は、図5で示す画像51と同
一の構造を有し、同一の要素には同一の符号を付す。ガ
イダンス領域54には、日時を文字列で表す画像要素9
2が表示される。このモードでは、縮小文字1列分のガ
イダンス領域54を全て日時の表示に当てているため、
画像56と比較して、日時の表示に用いることができる
縮小文字数が多い。これによって、画像要素92では、
日時を年・月・日・曜日・時・分まで表示することがで
きる。
【0086】また、文字列で日時の表示を行うとき、1
2時間表記の時刻の午前と午後とを表示する文字列「A
M」、「PM」であるような類似の文字列の表示は、た
とえば一方の文字列、図12では「PM」を、図12
(B)で示すように、白抜き文字で表示する。さらに、
時刻の区分については、午前と午後との区分でなく、昼
間と夜間との区分を行い、昼間および夜間の時刻をそれ
ぞれ表示するときには、太陽および月を表すようなデザ
イン文字を表示するようにしてもよい。これによって、
縮小文字では判別しにくい類似の文字列を用いて付属デ
ータの表示を行うとき、表示の視認性を向上させること
ができる。
【0087】図13は、FM多重放送信号の受信動作の
開始直後に表示される画像96を示す図である。画像9
6は、送信元放送局の表示で説明した前述の画像71と
類似の構造を有し、同一の要素には同一の符号を付す。
この画像96は、画像71と比較して、送信元放送局を
表示する画像要素73が、現在時刻を表示する画像要素
97に置換えられた点だけが異なる。画像要素97は、
現在時刻をアナログ時計であるような図形を用いて表
す。これによって、文字列を用いて現在時刻を表すとき
と比較して、現在時刻の視認性を向上させることができ
る。
【0088】また、受信動作開始直後の画像96,71
には、上述の送信元放送局、および現在時刻を表す画像
要素73,97に代わって、図14に示すような、日付
または季節を連想させる図形であるような画像要素99
を表示してもよい。図14の画像要素99は、冬である
季節を表す画像要素である。
【0089】第1表示構造のガイダンスモード選択時、
2行モード選択時、および受信動作開始直後であって、
上述の画像91,96が表示されるタイミングまでに表
示トリガ信号である時刻情報信号が得られないとき、処
理回路8は、付属データである日時が未設定であって得
られないことを表す画像要素を、日時の画像要素を表示
するべき領域に表示する。
【0090】たとえば図15に示す2行モードの画像1
01では、日時を表す画像要素92とは異なる画像要素
であって、表示フォントデータ信号の対応テーブル内で
文字コード信号と対応付けられるような図形を組合わせ
た画像要素102が表示される。図15では、画像要素
102は、直線と星型の組合わせで構成される。また、
たとえば図16で示す受信動作開始直後の画像106で
は、前述の画像96で日時および季節を表す画像要素9
7,99が表示された場所に、画像要素97,99と大
きさが類似し形状が異なるような画像要素107が表示
される、図16では、画像要素107は、円内に「?」
が描かれるような画像である。
【0091】このように、時刻情報信号である表示トリ
ガ信号が得られないとき、それを表す画像要素を日時を
表す画像要素の表示場所に代わって表示することによっ
て、受信機1が日時を計時可能であるのか否かを明確に
受信機1の操作者に提示することができる。
【0092】図17は、時刻情報信号を表示トリガ信号
とするとき、処理回路8における上述の画像要素91,
101,96,106,99の表示手法を説明するため
のフローチャートである。
【0093】モード切換動作が終了したとき、あるいは
ガイダンスモードまたは2行モードが選択されたとき
に、ステップd1からステップd2に進み、文字・図形
情報信号および付加情報信号を含む多重信号の受信動作
が開始されているときは、ステップd3に進む。
【0094】ステップd3では、まず過去に少なくとも
1回時刻情報信号を受信して、処理回路8内の内部クロ
ックが計時動作を開始することによって、処理回路8内
に現在の日時が設定されているか否かが判定される。設
定されていないときは、次いで、ステップd4で、受信
機1が付加情報信号を伝送するための多重信号を受信し
て、処理回路8が時刻情報信号を得たか否かが判定され
る。時刻情報信号が得られないときは、ステップd5
で、画像メモリ10内に予め準備され、現在の日時の未
設定を表す前述の画像要素102,107の画像データ
を画像メモリ10から読出し、ガイダンス表示させてス
テップd3に戻る。このようなステップd3〜d5の動
作を、時刻情報信号が得られるまで繰返す。
【0095】時刻が設定されるとき、または時刻情報信
号が受信できたとき、ステップd6〜d8の動作を行
う。まず、ステップd6で、処理回路8に設定される現
在の日時を、内部クロックの最新の計時日時、または得
られた最新の時刻情報信号を用いて更新することで、設
定された日時を補正する。次いで、ステップd7で、処
理回路8は、画像メモリ10の画像テーブル10b内に
予め準備される日時と画像要素97,99の画像データ
との対応テーブルを参照して、補正後の現在の日時を表
す画像要素の画像データを作成する。または、日時を表
す文字列の画像要素92の画像データをフォントテーブ
ル10aを参照して作成する。最後に、ステップd8
で、作成した画像要素の画像データを用いて、日時を表
す前述の画像要素92,97,99をガイダンス表示す
る。画像要素92,97,99,102,107のガイ
ダンス表示手法、および画像データの作成手法は、表示
すべきデータ構造以外には、前述の送信元放送局のガイ
ダンス表示手法、および画像データの作成手法と等し
い。このような一連の動作によって、上述のタイミング
の画像に、日時を表す画像要素が付加される。
【0096】また、2行モードにおいて文字列で日時を
表すとき、ステップd7の画像データの作成動作内で、
図18に示すフローチャートの動作を行う。すなわち、
表示の処理動作がステップd7に至るとステップe1か
らステップe2に進み、現在時刻が午前であるか否かが
判断される。午前であれば、ステップe3で文字列内の
残余の文字と同一フォントの文字で、午前を表す「A
M」の画像データを作成する。また、午後であれば、ス
テップe4で、「AM」とは異なるフォントまたは異な
るデザイン文字を用いて午後を表す「PM」の画像デー
タを作成する。いずれかの画像データが作成されると、
ステップe5で当該フローチャートの処理動作を終了す
る。これによって、類似の文字列で表される「AM」
「PM」を異なるフォントの文字で表示することができ
る。
【0097】以下に、文字・図形情報信号の予め定める
文字放送番組の頁データ信号を表示トリガ信号とすると
きの付属データの表示手法について、詳細に説明する。
この場合の付属データは、文字放送番組内の予め定める
データである。前述したように、移動受信用FM多重放
送の規格では信号伝送のための信号フォーマットは規定
されるけれども、文字放送番組内でのデータの提示手法
は規定しないので、データの提示手法は文字放送番組の
送信元放送局毎に独自に規定される。ゆえに、たとえば
天気予報であるような、異なる放送局で同じデータを提
示するときでも、その提示手法が異なる。本実施形態の
受信機1では、同一データを提示する異なる文字放送番
組の提示手法を受信機側で統一する。以下の説明では、
予め定める文字放送番組を天気予報とし、予め定めるデ
ータを天気を表す文字列、たとえば「晴れ」として説明
する。
【0098】天気を表す画像要素は、たとえば第1表示
構造のガイダンスモード選択時において、表示される。
たとえば、前述の図6で示す第1表示構造のガイダンス
モードの画像56では、ガイダンス領域58内に、天気
の「晴れ」を表示するための太陽の図形であるような画
像要素84が含まれる。このように、本来文字列で表さ
れるべきデータを、文字とは大きさおよび形状の異なる
図形で表すことによって、データの視認性を向上させる
ことができる。また、ガイダンス領域58内で、単一の
文字放送番組のデータの表示に用いる面積が、通常の文
字放送番組の本文領域よりも小さいので、ガイダンス領
域58内に複数の文字放送番組のデータを並列して表示
することができる。また、画像要素84を含む画像は、
異なる文字放送番組のデータの画像要素を含む画像と、
いわゆるスクロール動作によって、順次的に切換えられ
てもよい。スクロール動作は、処理回路8の動作は前述
の頁めくり動作に類似し、切換えられる複数の画像がそ
れぞれ前後の画像の一部を有し、表示される画像要素が
表示領域内で予め定める一方向に移動するように操作者
に感じさせる動作である。
【0099】図19は、予め定める文字放送番組の頁デ
ータ信号を表示トリガ信号とするとき、処理回路8にお
ける上述の画像要素84の表示手法を説明するためのフ
ローチャートである。
【0100】ガイダンスモードが選択されたときには、
ステップf1からステップf2に進み、文字・図形情報
信号を含む多重信号の受信動作が開始されているとき
は、ステップf3に進む。ステップf3では、受信機1
が文字・図形情報信号を伝送するための多重信号を受信
して、処理回路8が予め定める文字放送番組の頁データ
信号を得たか否かかが判定される。頁データ信号が得ら
れないときは、得られるまでステップf3の判定を繰返
す。頁データ信号が得られると、続いて、ステップf4
で、頁データ信号内から、予め定める複数の文字コード
群を検索する。この文字コード群は、たとえば上述の
「晴れ」を含むような天気を表す文字列を表すものであ
り、予めメモリ9,10にストアされる。また画像メモ
リ10は、これら各文字コード群と1対1で対応付けら
れる画像要素の画像データを、対応テーブルの形式で予
めストアする。文字コード群が得られると、次いで、ス
テップf5で、処理回路8は、画像メモリ10内の上述
の対応テーブルを参照して得られた文字コード群の画像
データを作成し、作成した画像要素の画像データを用い
て、天気を表す前述の画像要素84をガイダンス表示す
る。画像要素84のガイダンス表示手法、および画像デ
ータの作成手法は、表示すべきデータ構造以外には、前
述の送信元放送局のガイダンス表示手法、および画像デ
ータの作成手法と等しい。このような一連の動作によっ
て、上述の画像6に、天気を表す画像要素84が付加さ
れる。
【0101】このように、付属データに文字放送番組内
の文字データを含むことによって、異なる提示形式で同
一データを提示する複数の文字放送番組の表示手法を、
受信機1側で統一することができる。また、画像要素の
形状によっては、いわゆる「遊び」の要素を持たせるこ
とができるので、たとえば占いであるような娯楽性のあ
る文字放送番組のデータを、天気予報のデータと同様
に、ガイダンス表示させることができる。
【0102】上述したような第1表示構造のガイダンス
モードの画像56のガイダンス領域の各画像要素81〜
84の表示動作は、前述した各画像要素の表示手法を、
予め定める順序で順次的に実施することで実現される。
また、送信元放送局、現在時刻、および日付・季節をあ
らわすような画像要素は、受信開始直後の画像96,7
1、およびモード切換直後の画像76において、各表示
トリガ信号が得られている状態であって表示可能ないず
れか1つだけを表示してもよく、表示可能な画像要素を
複数表示させてもよい。これによって、文字放送番組の
本文データが表示されないような受信動作の待ち時間の
間に時計の設定状況および送信元放送局を操作者に提示
することができるので、操作者にとって便利で親しみ易
いデータ提示を行うことができる。さらに、これら画像
要素は、上述のタイミングに表示される画像だけでな
く、他の使用状況において表示される画像に併せて表示
してもよい。
【0103】以下に、上述のガイダンスモードの表示手
法について、詳細に説明する。ガイダンスモードで表示
装置15の表示領域に表示される画像には、上述の第1
構造以外に、以下の第2〜第4表示構造の画像がある。
【0104】図20は、第2表示構造の画像111を示
す図である。第2表示構造の画像11には、ヘッダ文を
表示するための標準文字2行分のガイダンス領域112
と、文字放送番組の本文領域113が含まれる。ガイダ
ンス領域112には、現在受信機1が得ている文字放送
番組のヘッダ文114が、前述のスクロール動作で表示
される。本実施形態の画像111では、ガイダンス領域
112には、ヘッダ文114はスクロール動作によって
2番組分ずつ表示され、さらに第2表示構造の画像であ
ることを表すメッセージ文115、図20では「現在送
出している番組は次のとおり」が恒常的に表示される。
複数のヘッダ文114が並列標記される画像を、以後ヘ
ッダリスト画像と称する。第2表示構造のガイダンスモ
ードでは、受信機1の使用者は、ガイダンス領域に表示
されるヘッダ文114を参照して、表示させる所望の文
字放送番組を決定すると、本文領域113に表示される
文字放送番組を入力装置17のキースイッチSWを用い
る前述の頁めくり動作で切換えて、所望の文字放送番組
の本文を表示させる。
【0105】図21は、第3表示構造の画像116を示
す図である。第3表示構造の画像116には、前述の画
像111と同様に、ヘッダ文114を表示するための標
準文字2行分のガイダンス領域117と、文字放送番組
の本文領域118とが含まれる。ガイダンス領域117
には、現在受信機1が得ている文字放送番組のヘッダ文
114が複数並列に表示される。図21のガイダンス領
域117は縮小文字4行分の大きさを有するので、ガイ
ダンス領域117に表示されるヘッダリスト画像は、4
番組分のヘッダ文114から構成される。さらにヘッダ
リスト画像には、ヘッダリスト画像のいずれかの行のヘ
ッダ文114に重畳されて表示されるカーソル120を
含む。図21では、カーソル120を右下がりの斜線を
付す領域として表す。このカーソル120が重畳される
行は、入力装置17に含まれるカーソル移動用のキース
イッチSWを受信機1の操作者が操作することによっ
て、変更することができる。
【0106】第3表示構造のガイダンスモードでは、受
信機1の使用者は、ガイダンス領域117に表示される
ヘッダ文114を参照して、本文領域に表示させる所望
の文字放送番組を決定すると、カーソル移動のためのキ
ースイッチSWを操作して、所望の文字放送番組のヘッ
ダ文11の表示される行にカーソル120を重畳させ
る。処理回路8は、カーソル120が重畳されるヘッダ
文114のデータを含む頁データ信号をFM多重放送復
号回路7から得て、またはメモリ9から読出して、該頁
データ信号の本文データを本文領域118に表示させ
る。
【0107】図22は、第4表示構造の画像121を示
す図である。第4表示構造の画像121は、全領域をヘ
ッダ文114を表示するためのガイダンス領域122と
し、縮小文字8行からなるヘッダリスト画像を表示す
る。行数以外のヘッダリスト画像の構造は、第3表示構
造のガイダンスモードと等しい。
【0108】第4表示構造のガイダンスモードの所望の
文字放送番組の選択手法は、第2表示形式のガイダンス
モードと等しく、選択後文字放送番組の本文データの表
示手法だけが異なる。この表示手法では、まず、たとえ
ばメニューキースイッチSWを操作して上述のヘッダリ
スト画像を表示させ、カーソル120を所望の文字放送
番組のヘッダ文114に重畳させることで選択動作が終
了する。次いで、処理回路8は、表示モードをガイダン
スモードとは別の表示モード、すなわち2行モード、4
行モード、およびお任せモードのいずれかのモードに切
換え、切換えられた表示モードの本文領域に、所望の文
字放送番組の本文データを表示する。
【0109】上述の第2〜第4表示構造のガイダンスモ
ードは、たとえば、上述のモード切換動作に付随して、
入力装置17のキースイッチSWを操作するような選択
動作で切換えられる。また、単一の受信機1では、少な
くともいずれか1つの表示構造のガイダンスモードだけ
を有していてもよく、また本実施形態のように複数の表
示構造を有していていても良い。
【0110】また、第3および第4表示構造のガイダン
スモードでは、ガイダンス領域117,122の行数以
上の文字放送番組が得られるとき、上述のヘッダリスト
画像を複数用意し、上述の頁めくり動作で該画像を順次
的に切換えるようにしてもよい。このとき、第3表示構
造の画像116よりも第4表示構造の画像121のほう
が、ガイダンス領域の行数が多い。ゆえに、ガイダンス
領域117,122の行数以上の同数の文字放送番組が
得られる場合に全文字放送番組のヘッダ文114を目視
したいと操作者が希望するとき、第4表示構造のガイダ
ンスモードの方が第3表示構造のガイダンスモードより
もヘッダリスト画像の頁めくり動作の回数を減少させる
ことができる。
【0111】従来技術の受信機では最大で2行程度しか
一度にヘッダ文を表示できなかったので、2番組以上の
文字放送番組が得られるとき、メニューと称される階層
構造の複数のヘッダリスト画像を複数準備して、各画像
を順次的に頁めくり動作で切換えて、所望の文字放送番
組を選択していた。本実施形態の受信機1では、第3お
よび第4表示構造のガイダンスモードを選択する場合で
得られる文字放送番組の数が最大表示可能なヘッダ文の
数よりも少ないとき、従来技術で深い階層に配置された
番組であっても、頁めくり動作を行うことなく、直接選
択することができる。
【0112】図23は、第2〜第4表示構造のガイダン
スモードにおける画像表示手法を説明するためのフロー
チャートである。
【0113】受信機1が作動開始するとステップg1か
らステップg2に進み、文字・図形情報信号および付加
情報信号を含む多重信号の受信動作が開始され、かつ所
望の文字放送番組が選ばれているときは、ステップg3
に進む。ステップg3では、文字・図形情報信号を受信
して、文字放送番組の頁データ信号が得られたか否かを
判定する。頁データ信号が得られないときには、得られ
るまで該ステップg3の判定動作を繰返す。頁データ信
号が得られるとステップg4に進む。
【0114】ステップg4では、上述のモード選択動作
によってガイダンスモードが選択されているか否か、す
なわちヘッダリスト画像の表示が要求されているか否か
が判定される。要求されていなければステップg5に進
み、ガイダンスモード以外の残余のモードのいずれかに
よって、現在選択される所望の文字放送番組の頁データ
信号を表示して、ステップg3に戻る。要求されるとき
は、ステップg6〜g9のガイダンスモードの表示動作
を行う。
【0115】まず、ステップg6で、操作者が指定する
第2〜第4表示構造のいずれかの画像のガイダンス領域
に、各表示構造に対応した手法で、ヘッダリスト画像を
表示する。次いで、ステップg7で、第3および第4表
示構造の画像表示が選ばれているか否か、すなわちヘッ
ダリスト画像を用いた所望の文字放送番組の選択動作の
実施の有無を判定する。第2表示構造の画像111の表
示が選択されるときには、ステップg7からステップg
5に進み、前述の本文領域113に所望の文字放送番組
を表示させて、ステップg3に戻る。第3および第4表
示構造の画像表示が選択されるときには、ステップg8
に進む。ステップg8では、前述のカーソル移動用のキ
ースイッチSWが操作されることを待ち、操作されると
ステップg9に進む。ステップg9では、キースイッチ
SWが操作されることで選択されたヘッダ文が含まれる
頁データ信号を、本文領域118、または別の表示モー
ドの本文領域にそれぞれ表示させて、その後、ステップ
g3に戻る。このような一連の動作によって、ガイダン
スモードで所望の文字放送番組を選択することができ
る。
【0116】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、多重放送
受信機は、受信して得た複数の多重データ信号を、複数
の形態によって表示する。多重データ信号によって伝送
されるデータは、複数の異なる番組を構成するものであ
り、各多重データ信号を異なる形態で目視表示させるた
めの出力信号を出力手段に与えて表示を行うので、たと
えばヘッダ文だけを集めて前述の図20〜図22に示さ
れるように複数行に表示することができ、また図6に示
されるように異なる情報を複数行に組合せて表示するこ
とができ、こうして多重データ信号を表示するときのデ
ータの視認性を向上することができる。また本発明によ
れば、複数の形態はそれぞれ異なる目視表示形態であ
り、各多重データ信号をそれぞれ画像出力のための出力
信号に置換えて、該出力信号を目視表示させる。さらに
また本発明によれば、多重データ信号は、複数同時に目
視表示させることが可能である。これによって、多重デ
ータ信号を、該信号の伝送のフォーマットで定められた
表示形式とは異なる形式で目視表示させることができ
る。したがって、多重データ信号が表すデータを、たと
えば視認性のよい図形を用いて、操作者に確実に提供す
ることができる。
【0117】また本発明によれば、多重放送受信機は、
多重データ信号は文字放送の文字とは異なる図形で表示
されるので、文字で表示されるときよりも視認性が良
い。さらに本発明によれば、FM多重放送受信機は、最
新または過去に多重データ信号が得られないときには、
その旨を図形で表示するので、所望の多重データ信号の
受信の有無を操作者に確実に提示することができる。
【0118】
【0119】さらにまた本発明によれば、前述の多重放
送受信機は、複数の多重データ信号のうち、視認性を向
上した表示を行う信号として、日時を含む現在時刻を選
ぶ。また本発明によれば、該受信機は、計時手段を有
し、多重データ信号および計時手段の両方で現在時刻を
計時不可能なときだけその旨を表す。これによって、現
在時刻の表示の視認性を向上させることができるので、
現在時刻、およびその計時の有無を確実に受信機の操作
者に提示することができる。
【0120】
【0121】さらにまた本発明によれば、前述の多重放
送受信機は、得られた複数の多重データ信号の一部を頁
データ信号の一部をいわゆるガイダンスとして、複数列
記して操作者に提示することができる。したがって、操
作者は、提示可能な頁データをいわゆる頁めくりの動作
なく容易に把握することができる。
【0122】また本発明によれば、前述のFM多重放送
受信機は、表示手段の表示領域に表示される信号の数お
よび該信号の表示が占める面積比率を変更することがで
きる。これによって、該受信機の表示は、操作者が望む
使用状況に応じて任意に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるFM多重放送受信
機1の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】移動受信用FM多重放送において、付加情報信
号を伝送するための多重信号の信号フォーマットを説明
するための図である。
【図3】移動受信用FM多重放送において、付加情報信
号内の放送局識別信号31の信号フォーマットを説明す
るための図である。
【図4】移動受信用FM多重放送において、付加情報信
号内の時刻情報信号41の信号フォーマットを説明する
ための図である。
【図5】図1の受信機1において、移動受信用FM多重
放送のFM多重放送信号を受信したとき、表示装置15
の表示領域に表示される4種類の表示モード毎の表示画
像を示す図である。
【図6】第1表示構造のガイダンスモードの画像56を
示す図である。
【図7】処理回路8における表示モードのモード切換動
作を説明するためのフローチャートである。
【図8】4種類の表示モードにおける付属データの基本
的な表示手法を説明するためのフローチャートである。
【図9】送信元放送局を付属データとするとき、モード
切換え動作の終了直後に、表示装置15の表示領域に表
示される画像76を示す図である。
【図10】送信元放送局を付属データとするとき、処理
回路8における送信元放送局を表す画像要素78,81
の表示手法を説明するためのフローチャートである。
【図11】送信元放送局を付属データとするとき、プリ
セットモードでFM多重放送信号の受信動作の開始した
直後に、表示装置15の表示領域に表示される画像71
を示す図である。
【図12】日付を付属データとする場合であって2行モ
ードが選択されるときに、表示装置15の表示領域に表
示される画像91、および文字列「PM」の画像を示す
図である。
【図13】日付を付属データとする場合、FM多重放送
信号の受信動作の開始直後に表示される画像96を示す
図である。
【図14】日付を付属データとする場合、FM多重放送
信号の受信動作の開始直後に表示される画像96に併せ
て表示される日付または季節を連想させる図形であるよ
うな画像要素99を示す図である。
【図15】日付を付属データとする場合であって2行モ
ードが選択され、かつ時間情報信号が受信されないとき
に、表示装置15の表示領域に表示される画像101を
示す図である。
【図16】日付を付属データとする場合であって時間情
報信号が受信されないとき、FM多重放送信号の受信動
作の開始直後に表示される画像106を示す図である。
【図17】時刻情報信号を表示トリガ信号とするとき、
処理回路8における日付または季節を表す画像要素9
1,101,96,106,99の表示手法を説明する
ためのフローチャートである。
【図18】2行モードにおいて文字列で日時を表すと
き、図17のフローチャートのステップd7の画像デー
タの作成動作内で行われる画像生成動作を説明するため
のフローチャートである。
【図19】予め定める文字放送番組の頁データ信号を表
示トリガ信号とするとき、処理回路8における天気を表
す画像要素84の表示手法を説明するためのフローチャ
ートである。
【図20】第2表示構造のガイダンスモードの画像11
1を示す図である。
【図21】第3表示構造のガイダンスモードの画像11
6を示す図である。
【図22】第4表示構造のガイダンスモードの画像12
1を示す図である。
【図23】第2〜第4表示構造のガイダンスモードにお
ける画像表示手法を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 FM多重放送受信機 3 アンテナ 4 チューナ 7 FM多重復号回路 8 処理回路 9 メモリ 10 画像メモリ 15 表示装置 17 入力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 夏江 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−251048(JP,A) 特開 平8−51377(JP,A) 特開 平7−58651(JP,A) 特開 平6−311060(JP,A) 特開 平2−122729(JP,A) 特開 平9−83393(JP,A) 特開 平9−102754(JP,A) http://www.sharp. co.jp/corporate/ne ws/951003.htm (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 1/00 - 1/20 H04B 1/06 H04B 1/16 H04H 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを伝送するための多重信号を複数
    多重した多重放送信号を受信する受信手段と、 多重放送信号から各多重信号を抽出して、各多重信号に
    よって伝送される複数の異なる番組を構成するデータを
    表す多重データ信号をそれぞれ再生し、各多重データ信
    号を異なる形態で目視表示させるための出力信号を、導
    出する再生手段と、 表示領域を有し、この表示領域は、少なくとも2つの出
    力信号を同時に目視表示可能である出力手段と、 前記複数の多重データ信号に対応し、複数の出力信号を
    ストアする第1記憶手段と、 前記再生手段で得られる各多重データ信号に対応する出
    力信号を第1記憶手段から読出して出力手段に与える出
    力制御手段とを含むことを特徴とする多重放送受信機。
  2. 【請求項2】 データを伝送するための多重信号を複数
    多重した多重放送信号を受信する受信手段と、 多重放送信号から各多重信号を抽出して、各多重信号に
    よって伝送されるデータを表す多重データ信号をそれぞ
    れ再生し、各多重データ信号を異なる形態で目視表示さ
    せるための複数の出力信号を導出し、複数の出力信号の
    うちの1つの出力信号は、コードデータに対応した予め
    定める図形を表すフォント信号であり、他の1つの出力
    信号は、コードデータに対応しない予め定める図形を表
    すグラフィック信号である再生手段と、 出力信号を目視表示する表示領域を有し、各多重データ
    信号を複数の形態で出力する出力手段と、 前記複数の多重データ信号に対応し、複数の出力信号を
    ストアする第1記憶手段と、 前記再生手段で得られる各多重データ信号に対応する出
    力信号を第1記憶手段から読出して出力手段に与える出
    力制御手段と、 再生手段で過去に再生された多重データ信号が記憶され
    るデータ記憶手段と、 データ記憶手段に過去の多重データ信号が記憶されてい
    ないことを表し、前記他の1つの出力信号が表す図形と
    類似の形式の図形を表す類似出力信号を記憶する第2記
    憶手段とを含み、 前記出力制御手段は、 前記再生手段で最新の多重データ信号が再生されない場
    合において、 データ記憶手段に過去の多重データ信号が記憶されてい
    ないとき、第2記憶手段から類似出力信号を読出して前
    記出力手段に与え、 データ記憶手段に過去の多重データ信号が記憶されてい
    るとき、過去の多重データ信号に対応する他の1つの出
    力信号を第1記憶手段から読出して前記出力手段に与
    え、 前記再生手段で最新の多重データ信号が再生される場
    合、最新の多重データ信号に対応する他の1つの出力信
    号を第1記憶手段から読出して前記出力手段に与えるこ
    とを特徴とする多重放送受信機。
  3. 【請求項3】 データを伝送するための多重信号を複数
    多重した多重放送信号を受信する受信手段と、 多重放送信号から各多重信号を抽出して、各多重信号に
    よって伝送されるデータを表す多重データ信号をそれぞ
    れ再生し、各多重データ信号を異なる形態で目視表示さ
    せるための複数の出力信号を導出し、複数の出力信号の
    うちの1つの出力信号は、コードデータに対応した予め
    定める図形を表すフォント信号であり、他の1つの出力
    信号は、コードデータに対応しない予め定める図形を表
    すグラフィック信号であり、複数の多重データ信号のう
    ちの1つの多重データ信号は、現在時刻を表し、予め定
    める周期で内容が更新される日時信号であり、前記他の
    1つの出力信号は、日時信号の複数の内容に個別的に対
    応して複数ある再生手段と、 出力信号を目視表示する表示領域を有し、各多重データ
    信号を複数の形態で出力する出力手段と、 前記複数の多重データ信号に対応し、複数の出力信号を
    ストアする第1記憶手段と、 前記再生手段で得られる各多重データ信号に対応する出
    力信号を第1記憶手段から読出して出力手段に与える出
    力制御手段と、 前記日時信号または日時信号以外の現在時刻を表すため
    の外部信号が与えられたとき、与えられた信号を基準と
    して時刻を計時し、日時信号および外部信号が共に与え
    られないとき、時刻の計時を停止する計時手段と、 前記再生手段で再生された過去の前記日時信号が記憶さ
    れる日時記憶手段と、 現在時刻が得られないことを表し、前記他の1つの出力
    信号が表す図形と類似の図形を表す類似出力信号を記憶
    する記憶手段とを含み、 前記出力制御手段は、 日時信号の内容が更新される度に、該内容に対応する他
    の1つの出力信号を読出して、前記出力手段に与え、 前記再生手段で日時信号が再生されない場合において、 日時記憶手段に過去の日時信号が記憶されておらず、か
    つ外部信号が与えられていないとき、記憶手段から類似
    出力信号を読出して前記出力手段に与え、 日時記憶手段に過去の日時信号が記憶されているとき、
    または外部信号が与えられているとき、計時手段が計時
    する最新の時刻と同じ内容の日時信号に対応するような
    他の1つの出力信号を第1記憶手段から読出して前記出
    力手段に与え、 前記再生手段で日時信号が再生される場合、日時信号に
    対応する他の1つの出力信号を第1記憶手段から読出し
    て前記出力手段に与えることを特徴とする多重放送受信
    機。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は、前記表示領域で、少な
    くとも2つの出力信号を同時に目視表示可能とし、同時
    出力される出力信号の組合わせ、および表示領域のうち
    の各出力信号を出力するための区分領域の面積の組合わ
    せが異なる複数の出力モードを有し、 各多重データ信号の少なくとも一部のデータを含む部分
    データ信号を表す部分出力信号を記憶する部分記憶手段
    と、 複数の出力モードのうちのいずれか1つを指定する指定
    手段とをさらに含み、 前記出力制御手段は、前記各多重データ信号から部分デ
    ータ信号を抽出し、該信号に対応する部分出力信号を部
    分記憶手段から読出し、指定手段で指定された出力モー
    ドで出力可能な出力信号だけを出力手段に与えることを
    特徴とする請求項2または3記載の多重放送受信機。
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