JP3577529B2 - 放送番組送受信システム及び放送番組受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、TV録画予約等の各種放送の受信予約に必要な処理を行う放送番組送受信システム及び放送番組受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、TV放送等(FM,AM,CATV,BS,CS放送)に関しては、新聞や雑誌に放送番組が掲載されており、これらの掲載を見ることにより、放送予定を確認することができる。また、所定の操作を行って、掲載されている番組の放送チャンネルや放送開始及び終了時刻を入力したり、付記されているGコードを入力することにより、番組を受信予約して、この受信予約した番組を録画することも可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように従来においては放送番組が新聞や雑誌等に印刷されており、この印刷されている番組内容を視認しつつ、所定の操作を行って予約に必要な情報を入力しなければならない。このため、予約に必要な操作が煩雑となるのみならず、入力ミスが生じてしまいその結果所望の番組を録画することができない場合が発生する。
【0004】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、煩雑な操作を伴うことなく所望の番組を適正に受信予約することのできる放送番組送受信システム及び放送番組受信装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1記載の放送番組送受信システムにあっては、放送番組送信装置と放送番組受信装置とで構成され、前記放送番組送信装置は、各放送番組の特徴を表すデータを含む番組表データを送信する送信手段を有し、前記放送番組受信装置は、前記送信手段により送信される前記番組表データを受信する受信手段と、前記放送番組の放送時間長に対する聴取又は視聴された時間長の比率を算出する算出手段と、この聴取又は視聴された放送番組の特徴を表すデータを前記番組表データに基づき検出する検出手段と、この検出手段により検出された前記放送番組の特徴を表すデータ毎に、前記算出手段により算出された比率に対応する値を加算する加算手段と、この加算手段により加算された前記値が所定以上である放送番組の特徴を表すデータを含む番組を前記番組表データから抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された番組を、受信予約する番組として記憶する記憶手段とを有する。
【0006】
すなわち、ユーザーがある番組を聴取、視取又は視聴すると、当該ユーザーが視聴等した番組の放送時間長に対する聴取、視取又は視聴した時間長の比率が算出され、この算出された比率に対応する値が当該放送番組の特徴を表すデータ毎に加算される。そして、この加算された比率が所定以上である放送番組の特徴を表すデータを含む番組が前記番組表データから抽出されて、受信予約する番組として記憶される。したがって、ユーザーが聴取又は視聴する番組の放送時間長に対する聴取又は視聴された時間長を考慮しつつ、つまりはユーザーの放送番組に対する嗜好を加味した放送番組の自動受信予約が可能となる。
【0007】
また、請求項2記載の放送番組受信装置にあっては、各放送番組の特徴を表すデータを含む番組表データを受信する受信手段と、前記放送番組の放送時間長に対する聴取又は視聴された時間長の比率を算出する算出手段と、この聴取又は視聴された放送番組の特徴を表すデータを前記番組表データに基づき検出する検出手段と、この検出手段により検出された前記放送番組の特徴を表すデータ毎に、前記算出手段により算出された比率に対応する値を加算する加算手段と、この加算手段により加算された前記値が所定以上である放送番組の特徴を表すデータを含む番組を前記番組表データから抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された番組を、受信予約する番組として記憶する記憶手段とを有する。
【0008】
すなわち、ユーザーがある番組を聴取、視取又は視聴すると、当該ユーザーが視聴等した番組の放送時間長に対する聴取、視取又は視聴した時間長の比率が算出され、この算出された比率に対応する値が当該放送番組の特徴を表すデータ毎に加算される。そして、この加算された比率が所定以上である放送番組の特徴を表すデータ含む番組が前記番組表データから抽出されて、受信予約する番組として記憶される。したがって、ユーザーが聴取又は視聴する番組の放送時間長に対する聴取又は視聴された時間長を考慮しつつ、つまりはユーザーの放送番組に対する嗜好を加味した放送番組の自動受信予約が可能となる。
【0009】
また、請求項3記載の放送番組受信装置にあっては、前記加算手段により加算された前記値を前記特徴を表すデータ毎に記憶する記憶手段を更に有し、前記加算手段は、前記加算を行うに際して、予め前記記憶手段に記憶されている全ての特徴を表すデータの値に1未満の値を乗算する乗算処理を更に行う。したがって、記憶手段に記憶された特徴を表すデータのうち、加算が行われなくなった特徴を表すデータ、つまりユーザーの嗜好の変化に伴って該ユーザーが聴取あるいは視聴しなくなった番組の特徴を表すデータの値は徐々に減少することとなり、この値にユーザーの嗜好の変化を反映させることができる。
【0010】
また、請求項4記載の放送番組受信装置にあっては、前記特徴を表すデータは、番組の特徴を表すキーワード又は当該番組に出演する出演者名の少なくとも何れか一方である。したがって、番組のジャンルや出演者に関するユーザーの嗜好を考慮した自動番組受信予約が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面に従って説明する。図1は、本発明の一実施の形態を適用したVTRの構成を示すブロック図である。このVTRには、アンテナ1に接続されたTVチューナ2を有し、このTVチューナ2はFM多重ブロック3とVTRブロック4とに接続されている。FM多重ブロック3には、FM多重デコーダ5、ROM6、RAM7、時計部8、表示コントローラ9、及び多重表示部10が設けられている。FM多重デコーダ5は、FM波からなるTV音声信号波に多重化されている多重データを分離し、マイコン11はこの分離された多重データに基づき表示コントローラ9を制御して、多重データを多重表示部10に表示させる。マイコン11は、この表示コントローラ9の制御を行うのみならず、ROM6に格納されているプログラム及びキー入力部12からの操作情報に基づき、時計部8、FM多重デコーダ5等のFM多重ブロック3の各部及びVTRブロック4の各部を制御する。
【0012】
VTRブロック4には、I/F13、Y/C分離回路14、記録部15、再生部16、クロマ回路17が設けられている。I/F13には、TVチューナ2より映像信号が入力され、Y/C分離回路14はこの映像信号から輝度信号と色信号とを分離する。記録部15は、この分離された輝度信号と色信号とを音声信号と共に磁気テープに記録し、再生部16はこの磁気テープに記録された信号を再生して出力する。この再生部16にて再生出力された信号又はY/C分離回路14からの信号は、クロマ回路17を介して、TVモニターであるTV表示部18に供給され、これによりTV表示部18に受信したTV画像、又は記録したTV画像が表示されるように構成されている。また、図2に示すように、このVTRの本体19には、ビデオテープを挿入するための挿入口20が形成されているとともに、前記多重表示部10及びキー入力部12が設けられている。このキー入力部12には、一対の上下カーソルキー22、予約内容を確定させるための予約キー23、タイマー予約設定モードを設定するためのモードキー24等、VTRに必要な各種キーが設けられている。
【0013】
図3は、FM波からなるTV音声信号波に多重化されている多重データの送信フォーマットを示すものである。この実施の形態において番組に関する多重データとしては、同図(A)に示した番組表データと、(B)に示した番組表変更データとが送信される。番組表データは、放送局名、番組名、番組の開始時刻と終了時刻を示すデータで構成され、これらデータで構成させる1日分の番組データが深夜等の所定の時刻に1日に1回各TV放送局から送信される。なお、特定の曜日に1週間分の番組表データを送信するようにしてもよく、その場合これらのデータにさらに放送日を示す日付データが付加されて送信されることとなる。また、放送局名に代えて周波数やチャンネル番号を送信し、番組名に代えて当該番組を示す番組コードを送信するようにしてもよい。
【0014】
図3(B)に示した番組表変更データは、放送時間の変更データ(a)、放送の中止データ(b)、及び番組の変更データ(c)とからなる。放送時間の変更データ(a)は、当該番組の開始時刻と終了時刻の少なくとも一方を変更する場合に送信されるデータであって、当該データが番組表変更データであることを示す番組表変更コード、当該データが放送時間の変更データ(a)であることを示す時間変更コード、放送局名、番組名、変更した開始時刻と終了時刻の各データで構成される。無論、開始時刻と終了時刻との何れか一方のみが変更される場合、例えば野球延長に伴って、野球放送の終了時刻のみが変更となる場合には、時刻データとしては終了時刻のみが送信されることとなる。
【0015】
放送の中止データ(b)は、当該番組の放送を中止する場合に送信されるデータであって、当該データが番組表変更データであることを示す番組表変更コード、当該データが放送の中止データ(b)であることを示す番組中止コード、放送局名、番組名の各データで構成される。番組の変更データ(c)は、急遽放送することとなった番組を追加する場合に送信されるデータであって、当該データが番組表変更データであることを示す番組表変更コード、当該データが番組の変更データ(c)であることを示す番組追加コード、放送局名、番組名、その開始時刻と終了時刻の各データで構成される。ここで、放送の中止は、その前の番組の延長あるいは番組の変更に伴って発生する事項であることから、番組の中止データ(b)は、単独では送信されることはなく、放送時間の変更データ(a)又は番組の変更データ(c)の何れかと共に送信されることとなる。なお、多重データとしては、これら以外に現在時刻を示す時刻データが一定時間毎に送信され、また、例えば天気予報、ニュース等の多重表示部10に表示させるための表示データが適宜送信される。
【0016】
前記RAM7には、図3(A)に示した番組表データを格納するための番組表データ格納エリア(図示せず)が設けられているとともに、図4に示す予約データ格納エリア27が設けられている。この予約データ格納エリア27には、各々複数の放送局名エリア27a、番組名エリア27b、開始時刻エリア27c、終了時刻エリア27dが設けられており、各エリアに23a〜23dには録画を予約した番組の放送局名、番組名、開始時刻、終了時刻が予約データとして記憶される。なお、この予約データは、当該番組のタイマー録画が終了した時点で消去される。
【0017】
次に、以上の構成にかかる本実施の形態の動作をフローチャートに基づいて説明する。すなわち、マイコン11は、電源が供給状態にある限り常に図5に示すフローに従って動作を行っており、TV信号の音声信号波に多重化されている多重データを受信する(ステップA1)。次に、この受信した多重データが番組表データであるか否かを判別し(ステップA2)、番組表データであったならば、RAM7の番組表データ格納エリアに記憶されている番組表データを更新する(ステップA3)。したがって、番組表データ格納エリアに記憶されている番組表データは、放送局が新たな番組表データを送信する都度更新されることとなる。
【0018】
また、ステップA2での判別の結果、受信した多重データが番組表データでなかった場合には、それが番組表変更データであるか否かを判別し(ステップA4)、番組変更データであった場合には、RAM7の番組表データ記憶エリアに記憶されている番組表データ中の対応箇所を変更する(ステップA5)。すなわち、受信されたデータに図3(B)に示した番組表変更コードが含まれていれば、当該データは番組表変更データであって、放送時間の変更データ(a)、放送の中止データ(b)、番組の変更データ(c)の何れかである。そして、放送時間の変更データ(a)である場合には、対応する放送局の番組名の開始時刻や終了時刻を、当該放送時間の変更データ(a)に含まれている開始時刻や終了時刻に書き換える。また、放送の中止データ(b)である場合には、対応する放送局であって番組名のデータを消去し、番組の変更データ(c)である場合には、同時に受信された放送局名、番組名、開始時刻、終了時刻の各データを、前述の消去したデータが記憶されてたエリアに書き込む。
【0019】
このようにして、RAM7の番組表データ記憶エリアに記憶されている番組表データの対応箇所を変更したならば、図4に示したに予約データ格納エリア27に予約データが格納されているか否かに基づき、タイマー予約されているか否かを判別する(ステップA6)。そして、タイマー予約されている場合には、さらにこの予約されている番組に変更があるか否か、つまり予約されている番組が受信された番組表変更データの中に含まれているか否かを判別する(ステップA7)。そして、含まれている場合には、前述したステップA5での放送時間の変更データ(a)と放送の中止データ(b)に対応する処理を行って、対応する放送局の番組名の開始時刻や終了時刻を、変更データに基づく開始時刻や終了時刻に書き換え、あるいは対応する放送局であって番組名のデータを消去する(ステップA8)。これにより、後述するタイマー設定処理によりタイマー予約を行った後、放送開始及び終了時間の変更があった場合であっても、タイマー予約を行った番組を最初から最後まで確実に録画することができる。しかも、前述のように、このフローに従った処理は常時実行され、タイマー録画中も実行されていることから、例えば野球放送をタイマー録画している場合において野球放送が延長されたとき、放送が終了するまでの経過を確実に録画することができる。また、中止となった番組のデータが予約データ格納エリア27から消去されることにより、中止になった番組に対応する時間帯においては録画がなされない。よって、予期しない不要な番組が録画されてしまう不都合や、これにより装置本体19にセットされているビデオテープが無用に消費されてしまう不都合を防止することもできる。
【0020】
他方、ステップA4での判別の結果、受信された多重データが番組表変更データでもなかった場合には、それが時刻データか否かを判別し(ステップA9)、時刻データであった場合には、時計部8の時刻を修正する(ステップA10)。したがって、時計部8は時刻データが受信される都度時刻を修正されてその正確さが維持され、この正確さが維持されている時計部8の計時値に基づいてマイコン11が動作することにより、番組の開始時点から終了時点までを精度よくタイマー録画することができる。また、ステップA9での判別の結果時刻データでなければ、受信された多重データは表示データに他ならず、この場合にはこの受信された表示データに基づき、天気予報等を多重表示部10に表示させる。
【0021】
一方、タイマー予約する番組を設定するためのタイマー設定処理は、図6に示すフローに従って行われる。すなわち、前記モードキー24が操作されると、マイコン11はタイマー予約設定モードを設定し(ステップB1)、引き続き放送局選択処理を実行する(ステップB2)。この放送局選択処理は、多重表示部10に受信可能な放送局からなる放送局メニューを表示し、上下カーソルキー22の操作に伴って、表示された所望の放送局名にカーソルを移動させ、予約キー23が押された時点でカーソルが位置している局名の放送局を選択する処理である。この放送局選択処理が終了したならば、次に番組選択処理を実行する(ステップB3)。この番組選択処理は、上下カーソルキー22の操作に伴って、前述のステップB2で選択された放送局の番組名及び開始時刻と終了時刻を多重表示部10に、時刻順をもって表示する処理であり、この処理により図7に示すように、選択された放送局の番組名及び開始時刻と終了時刻とが順次スクロール表示される。
【0022】
そして、このようにして多重表示部10に所望の放送局の番組名及び開始時刻と終了時刻とを表示させた後、予約キー23の操作を行うと、該予約キー23の操作が取り込まれて(ステップB4)、この時点で多重表示部10に表示されていた放送局名、番組名、開始時刻、終了時刻が予約データ格納エリア27に書き込まれ、当該番組のタイマー予約が完了する。次に、予約終了か否か、つまり予約データ格納エリア27の全てのエリアに予約データが書き込まれたか否か、又は所定の予約終了操作が行われたか否かを判別する。これらいずれかの状態が生ずるまでステップB2からの処理を繰り返し、いずれの状態が生じて予約終了となった時点で、このタイマー設定処理を終了する。
【0023】
なお、本実施の形態においては、予め番組表データを送受信し、番組が変更された場合には番組表変更データを送受信して、受信済みの番組表データを修正するようにしたことから、番組が変更された際に送受信するに必要なデータ量を可及的に少なくすることができる。また、予約データ格納エリア27に書き込まれた予約データと番組表データとの比較を行うことなく、該番組表データよりも遥かにデータ量の少ない番組表変更データと予約データとを比較することにより、該予約データに変更があったか否かを判別することができ、予約データに変更が生じたか否かの判別するための処理が容易となる。無論、番組が変更された場合本実施の形態のように番組表変更データを送受信することなく、変更後の番組表データそのものを送受信するようにしてもよい。
【0024】
図8は、本発明の他の実施の形態の全体構成を示すものである。すなわち、TV32は、複数のビデオ接続端子を有し、該TV32の異なるビデオ接続端子には放送番組案内装置31とビデオデッキ33とが接続されている。このTV32とビデオデッキ33は各々リモコン受信部を有し、同一のTVビデオ用操作リモコン59により遠隔操作可能である。放送番組案内装置31は、電話回線34を介してサービスセンター35に接続されており、サービスセンター35には少なくとも2週間先までの各局のテレビ番組の番組表データが、電話回線34を介して読み取り可能に格納されている。
【0025】
放送番組案内装置31は、図9に示すように、装置本体36とこの装置本体36に接続されたリモコン発信部37、及び装置用操作リモコン38とで構成されている。装置本体36には、TVビデオ用リモコン59と装置用操作リモコン38の双方からの信号を受信するリモコン受信部39、インジケータ40、電源の状態表示用のLED41等が設けられている。装置用操作リモコン38には、実行キー42、メニューキー43、十字状のカーソルキー44、及び文字キー45が設けられている。
【0026】
図10は、前記装置本体36の構成を示すブロック図であり、CPU46には前記電話回線34との接続を行うモデム47が接続されているとともに、前記リモコン受信部39内に配置されたリモコン受光部48、前記リモコン発信部37内に配置されたリモコン発光部49、及び時計50が接続されている。さらにCPU46には、バスラインを介して、操作履歴メモリ51、番組データメモリ52、登録番組メモリ65、キーワードメモリ53、出演者メモリ54が接続されている。操作履歴メモリ51は前記TVビデオ用リモコン59の操作履歴を記憶し、番組データメモリ52はサービスセンター35から送信される2週間分の番組表データを記憶する。登録番組メモリ65はタイマー録画する番組を記憶し、キーワードメモリ53は後述するように番組表データ内のキーワードとそのポイント数とを記憶し、出演者メモリ54は番組表データ内の出演者とそのポイント数とをに記憶する。さらに、CPU46には、ROM55とVRAM56がバスラインを介して接続されている。ROM55には、後述するフローによって示される処理プログラムが格納されており、VRAM56からの出力は、ビデオ回路57、及びビデオ出力部58を介して、前記TV32のビデオ入力端子に与えられる。
【0027】
図11は、前記サービスセンター35から電話回線34を介して受信する番組表データのデータフォーマットを示すものである。図に示すように、この番組表データには、放送年月日(曜日)、1CH、8CH等の放送局のチャンネル番号、番組の開始時刻、帯番組であるか否かを示すデータ、当該番組のジャンルや特徴を表すキーワード、当該番組の出演者の各データで構成されている。この番組表データにおいて、「帯番組」のデータが「平日」であればその番組は平日の同一時刻に放送される帯番組であることを示し、データが「木曜」等の特定の曜日である場合にはその番組は帯番組ではないことを示す。また、この実施の形態における番組表データには、番組の終了時刻は含まれていないが、次の番組の開始時刻が前の番組の終了時刻である。なお、番組表データの内容としては図示のものに限ることなく、さらにステレオ放送、2カ国語放送等の区別を示すデータを付加すれば、番組表データの内容をさらに緻密なものにすることができる。
【0028】
次に、以上の構成にかかる本実施の形態の動作をフローチャートに従って説明する。なお、CPU46は、ROM55に格納されているプログラムに従って動作することにより、各フローに従った処理を並列的に実行する。すなわち、CPU46は、図12に示すタイマーによる間欠起動フローに従った処理を、毎週1回特定の時刻(例えば深夜)に行い、発呼処理を行って(ステップC1)、モデム47を起動し、電話回線34を介してサービスセンター35との接続を行う(ステップC2)。次に、初回接続か否かつまりこの装置本体36を使用開始後初めてのサービスセンター35との接続か否かを判別し(ステップC3)、初回接続であるならば、現在から2週間先までの番組表データをサービスセンター35からダウンロードし、番組データメモリ52に記憶させる(ステップC4)。
【0029】
また、初回接続でない場合には、先ず番組データメモリ52から、過去の番組表データを消去する(ステップC5)。つまり、この実施の形態においては、1週間毎にこのフローに従った処理が実行されることから、実行時には番組データメモリ52に1週間分の過去の番組表データが残存しており、この1週間分の過去の番組表データを消去する。引き続き、1週間先から2週間先までの番組表データをサービスセンター35からダウンロードし、番組データメモリ52に記憶させる(ステップC6)。これにより、番組データメモリ52には、現在から2週間先までの番組表データが記憶されたこととなるが、この2週間先までの番組表データのうち、現在から1週間先までの番組表データは、現在から1週間前に記憶されたものであって、その間に番組変更あることが想定される。一方、サービスセンター35では、番組変更がある都度番組表データの更新を行っている。そこで、次のステップC7では、サービスセンター35に格納されている現在から1週間先までの番組表データに基づき、番組データメモリ52に記憶されている現在から1週間先までの番組表データを訂正する。これにより、長期間に亙る番組表データを番組データメモリ52に記憶させておいても、記憶させた後の番組変更に対応することができる。
【0030】
なお、サービスセンター35への接続頻度は1週間に限ることなく、これより長期あるいは短期でもよく、さらにはユーザーが設定できるようにしてもよい。ここで、番組表データをテキストを主とするデータとすると、1番組の情報が平均30バイトと想定され、1局で40番組/日であって、10局の放送局を扱うとすると、12kバイト/日となり、この1週間分で約84kバイトである。これを圧縮して、約半分以下の40kバイトのデータとして通信を行うとすると、モデムを用いて14.4kbpsの通信速度で、約22秒であり、通常の電話回線を使用しても通信費は小さく押さえられる。したがって、サービスセンター35への接続頻度をより高くしても経済的負担は少なく、接続頻度をユーザーが設定できる構成により、自己の経済的負担を勘案した頻度で番組表データのダウンロードを行うことができる。また、前記のフローとは逆に、サービスセンター35側からの着呼を受けて、番組表データを受信するようにしてもよい。
【0031】
またCPU46は、図13に示すフローに従って視聴TV番組の検索/選択、及びビデオ予約、受信予約処理を実行する。すなわち、TV32においてこの放送番組案内装置31が接続されているビデオ接続端子が選択されているか否かを判別し(ステップD1)、選択されているならば以降の処理を開始して、メニューキー43の操作の有無を判別する(ステップD2)。そして、メニューキー43が操作されてない場合には、現時刻からの番組表示を行う(ステップD3)。このステップD3の処理により、現時刻が午前8時代であるならば、午前8時からの番組表データを番組データメモリ52から読み出し、図14に示すようにTV32の画面に、新聞のTV番組欄と同様の表示形態で、2局分の午前8時からのTV番組を並列的に表示する。また、スクロール可能な方向を示す複数の矢印60を表示するとともに、番組を取り囲むボックスカーソル61を表示する。
【0032】
次に、カーソルキー44が操作されたか否かを判別し、操作されたならば、十字状のカーソルキー44の操作部位に応じた方向にボックスカーソル61を移動表示させるとともに、ボックスカーソル61の移動方向に応じて番組表示をスクロール制御する(ステップD5)。このステップD5の処理により、カーソルキー44の操作に伴って、TV32の画面に全局の現在時間帯からの番組を表示させることができるとともに、所望の番組上にボックスカーソル61を移動させることができる。また、カーソルキー44の操作がなされない状態となったならば、実行キー42が操作されたか否かを判別し(ステップD6)、操作されたならば、このときボックスカーソル61が位置している番組である目的番組が現時点で放送中であるか否かを判別する(ステップD7)。この目的番組が放送中である場合には、リモコン発信部37から当該放送局のチャンネル番号信号を発信することにより、当該番組を放送しているチャンネルにTV32のチャンネルを変更し(ステップD8)、TV32に当該番組を受信させる。したがって、ユーザーは雑誌や新聞等を用いたり、該新聞等の番組欄を視認してからチャンネル操作を行う必要はなく、TV32の画面のみを視認しつつ、所望の番組を視認可能にチャンネル設定を行うことができる。
【0033】
また、ステップD7での判別の結果、目的番組が現時点で放送中でない場合には、ダイアローグ表示処理(ステップD9)を行ってTV32の画面の一部に「ビデオ予約しますか?」「受信予約しますか?」の文字を表示する。この表示に対してユーザーが、カーソルキー44の操作と実行キー42とを行うことにより、ビデオ予約と受信予約のいずれかを選択することができる。そして、次のステップD10では、ビデオ予約が選択されたか否かを判別し、ビデオ予約が選択された場合には登録番組メモリ65に、ボックスカーソル61により囲まれている番組の開始時刻、チャンネル番号、終了時刻を登録する(ステップD11)。また、ステップD10での判別の結果、ビデオ予約ではなく受信予約であった場合には、選択した目的番組の開始時刻まで待機し(ステップD12)、開始時刻となった時点でリモコン発信部37から当該放送局のチャンネル番号信号を発信することにより、TV32のチャンネルを目的番組のチャンネルに変更する(ステップD13)。これにより、ユーザーは譬え他の番組視聴中であっても、予め選択した目的番組を失することなく視聴することができる。
【0034】
なお、ステップD9でダイアローグ表示処理を行った後、ユーザーが、ビデオ予約と受信予約のいずれかを選択した時点で、TV32は通常のTV画面に切り替えられる。したがって、ユーザーは目的番組が開始されるまで自由にチャンネルを切り替えて所望の番組を視聴することができ、また、ビデオ予約後TV32は、現在設定されているチャンネルの番組を引き続き視聴することができる。
【0035】
一方、ステップD2での判別の結果、メニューキー43が操作された場合には、このメニューキー43の操作により自動案内が選択されたか否かを判別し、自動選択案内が選択された場合には、ユーザー嗜好による番組案内処理(ステップD15)を実行し、選択されない場合には番組検索処理(ステップD16)を実行する。なお、このユーザー嗜好による番組案内処理(ステップD15)と、番組検索処理(ステップD16)の処理内容については後述する。
【0036】
また、CPU46は、図15に示すフローに従って動作することにより、TVビデオ用リモコン59に対する操作を常時監視している。すなわち、TVビデオ用リモコン59が操作されたか否かを判別し(ステップE1)、操作されたならば前回の操作から今回の操作までの履歴を操作履歴メモリ51に記録する(ステップE2)。したがって、例えばTVビデオ用リモコン59により、7時に12チャンネルを設定し、7時5分に4チャンネルに切り替え、7時30分に3チャンネルに切り替え、7時40分に6チャンネルに切り替え、9時にTV電源をオフにしたとすると、図16(A)の左側部分に示すように、「7:00〜7:05 (チャンネル)12」「7:05〜7:30 (チャンネル)4」「7:30〜7:40 (チャンネル)3」「7:40〜9:00 (チャンネル)6」等のTVビデオ用リモコン59の操作履歴が操作履歴メモリ51に記録されることとなる。
【0037】
さらに、CPU46は、図17に示すフローに従った処理を一定時間間隔、例えば30分間隔で実行し、前回の処理との間で放送時間が終わった番組があるか否かを判別する(ステップF1)。そして、前回の処理との間、つまり30分間に終わった番組があった場合には、操作履歴メモリ51を参照して、放送時間終了番組について視聴時間比率を算出する(ステップF2)。すなわち、図16(A)に示した例において、図17に示すフローが7:30の時点で行われたとすると、前回との処理(7:00)との間で、放送時間が終わった番組として「×××ニュース」がある。また、この「×××ニュース」は、7:00〜7:30の30分番組であるが、操作履歴メモリ51に記録されている「×××ニュース」に対応する4チャンネルの視聴時間は「7:05〜7:30」の25分間であるから、この番組に対する視聴時間比率は25/30≒0.83であり、この“0.83”を視聴時間比率として算出する。次に、この視聴時間比率が、百分率で35%以下である番組を切り捨て(ステップF3)、35%を越える番組のみを有効視聴番組とする。したがって、この例の場合番組「×××ニュース」は83%であるから有効視聴番組となり、よって、ステップF4で有効視聴番組か否かを判別した際、該判別はYESとなってからステップF5に進む。
【0038】
また、この図17に示すフローが8:00の時点で行われたとすると、図16(A)の例の場合7:30〜8:00に終了した番組で放送時間の35%以上視聴したものはないことから、ステップF4からENDに進む。しかし、9:00の時点で行われたとすると、前回との処理との間で、放送時間が終わった番組として「Jリーグ中継」がある。この「Jリーグ中継」は、7:00〜9:00の2時間番組であるが、操作履歴メモリ51に記録されている「Jリーグ中継」に対応する6チャンネルの視聴時間は「7:40〜9:00」の1時間20分間であるから、この番組に対する視聴時間比率は80/120≒0.67である。したがって、この番組「Jリーグ中継」は有効視聴番組となり、よって、ステップF4からステップF5に進む。
【0039】
そして、ステップF5では、有効視聴番組が帯番組であるか否かを判別し、帯番組である場合には、当該番組が登録番組メモリ65に登録済みであるか否かを判別する(ステップF6)。当該番組が既に登録番組メモリ65に登録済みであるならば、複数の有効視聴番組が同時に存在する可能性もあることから、各有効視聴番組についてステップF5以降の処理を行ったか否かを判別し(ステップF22)、各有効視聴番組について処理を行っていればENDに進み、行っていないならばステップF5に戻る。
【0040】
一方、ステップF6での判別の結果、帯番組である当該番組が登録番組メモリ65に未登録であった場合には、これを登録番組メモリ65に登録する(ステップF7)。したがって、帯番組に関しては視聴時間が35%以上の有効視聴番組であることのみを条件として、登録番組メモリ65への登録がなされ、これにより毎日放送される連続ドラマ等の確実な録画が可能となる。また、ステップF7の処理を行った後、及びステップF5での判別の結果、当該番組が帯番組でない場合にはステップF8に進んで、番組キーワード取り出し処理を行う。すなわち、図11をもって前述したように、番組データメモリ52に記憶された番組表データには各番組のキーワードが含まれており、このステップF8では、有効視聴番組となった番組のキーワードを番組データメモリ52の番組表データから取り出す。次に、この取り出したキーワードに既にキーワードメモリ53に登録済みのものが含まれている否かを判別し(ステップF9)、登録済みキーワードが含まれている場合には、該登録済みのキーワードの優先ポイントを更新する(ステップF10)。
【0041】
この優先ポイントの更新は、キーワードメモリ53に現在登録されている全てのキーワードの現在の優先ポイントに“0.9”を乗じた後小数点以下切り捨て、今回取り出されたキーワードに関してはさらに“視聴時間比率×100”の値を加算する処理である。すなわち、このフローが前述した例のように9:00の時点で行われたとすると、「Jリーグ中継」が有効視聴番組であって視聴時間比率は0.67であり、キーワードは図16(B)に示したように、「スポーツ」「Jリーグ」「サッカー」「浦和レット」「ベルテ川崎」であった。よって、これらのキーワードに関しては、現時点の優先ポイントが0.9倍された後“67”が加算される。しかし、これら以外の他のキーワードに関しては、ステップF11の優先ポイント更新処理により0.9倍のみされる。したがって、図16(C)に示すように、キーワード「スポーツ」の現時点の優先ポイントが“891”であるとすると、891×0.9+67≒868となって、キーワード「スポーツ」の現優先ポイントが“868”に更新され、また、今回の有効視聴番組の他のキーワード「Jリーグ」「サッカー」「浦和レット」「ベルテ川崎」に関しても同様に乗算と加算とが行われて、優先ポイントが更新される。しかし、今回の有効視聴番組のキーワードではない「プロ野球」「ニュース」等に関しては、現時点の優先ポイントの0.9倍のみされて小数点以下が切り捨てられる。よって、有効視聴番組のキーワードでないキーワードは、ステップF11の処理がなされる都度優先ポイントが減少して行き最終的には“0”となる。なお、ステップF3で用いる値及び優先ポイントの算出に用いる演算式や定数は、前記のものに限ることなく、ユーザーの番組選択行為をどの程度優先ポイントに敏感に反映させるか等を考慮して、適宜の演算式や定数を用いればよい。
【0042】
このようにして優先ポイントの更新を行ったならば、前述のステップF8で取り出されたキーワードのなかにキーワードメモリ53に未登録のものがあるか否かを判別する(ステップF12)。そして、未登録のものはなく全て登録済みのキーワードであった場合には、取り出された全てのキーワードに対する処理はステップF10で済んでいることから、ステップF13〜F15の処理を行うことなく、ステップF16に進む。しかし、ステップF8で取り出されたキーワードのなかにキーワードメモリ53に未登録である新たなキーワードがある場合には、該キーワードメモリ53のリスト最大長を越えてしまうか否か、つまり該キーワードメモリ53の容量内で新たなキーワードを登録可能であるか否かを判別する(ステップF13)。そして、リスト最大長を越えてしまうようであれば、優先ポイント数が最下位であるキーワードをキーワードメモリ53から削除した後(ステップF14)、新キーワードをキーワードメモリ53に登録する(ステップF15)。また、ステップF13での判別の結果、リスト最大長を超えないのであれば、最下位キーワードを削除することなく、そのまま新キーワードをキーワードメモリ53に登録する(ステップF15)。次に、キーワードメモリ53に登録されたキーワードリストをソートし(ステップF16)、これにより図16(D)に示すように、優先ポイントが高い順にキーワードが並び替えられる。引き続き、以上に説明したステップF8〜F16の処理を出演者についても行い(ステップF17)、これにより出演者メモリ54に登録されている出演者に関しても優先ポイントの更新がなされるとともに、優先ポイントが高い順に出演者が並び替えられる。
【0043】
次に、所定ポイント数以上のキーワード又は出演者が、キーワードメモリ53又は出演者メモリ54に登録されているか否かを判別し(ステップF18)、所定ポイント数以上のキーワード又は出演者がない場合には前述したステップF22に進む。また、所定ポイント数以上のキーワード又は出演者がある場合には、該当するキーワード又は出演者の番組であって、現時点以降の番組を番組データメモリ52にて検索する(ステップF19)。次に、この検索した番組が既に登録番組メモリ65に登録済みか、又は既に登録済みの番組の放送の開始から終了までの時間帯と重複するか否かを判別し(ステップF20)、未登録でありかつ時間帯が重複しない場合には当該番組の開始時刻、番組を放送する局のチャンネル、終了時刻を登録番組メモリ65に登録する(ステップF21)。したがって、このステップF21の処理が行われることにより、ユーザーがよく視聴するジャンルの番組や好みの出演者が出演する番組を、放送時間帯の重複なく登録番組メモリ65に自動登録することができる。そして、ステップF22では前述したように、今回有効視聴番組とされた全ての番組についてステップF5からの処理を行ったか否かを判別し、行ったならばENDに進む。
【0044】
また、CPU46は、図18に示すフローに従って動作することにより、登録番組メモリ65に登録されている番組の開始時刻を常時監視しており、登録されている何れかの番組の開始時刻となったか否かを判別する(ステップG1)。そして、何れかの番組の開始時刻となったならば、リモコン発信部37からビデオデッキ33に対して、ビデオ電源オン信号、当該番組のチャンネル設定信号、録画スタート信号を発信する(ステップG2)。これにより、ビデオデッキ33が録画動作して、設定チャンネルの番組が録画され始める。引き続き、この録画を開始させた番組の終了時刻となったか否かを判別し(ステップG3)、終了時刻となったならば、リモコン発信部37からビデオデッキ33に対して、録画終了信号及びビデオ電源オフ信号を発信する(ステップG4)。これにより、番組の録画を終了した時点で、ビデオデッキ33が録画停止した後電源オフとなり、手動登録された番組や自動登録された番組を失することなく録画することができる。
【0045】
他方、前記ユーザーに嗜好による番組案内処理(図13のステップD15)は、図19に示すフローに従って行われ、現在時刻からの番組をTV32の画面に表示させる(ステップH1)。次に、カーソルキー44に対する操作の有無を判別し(ステップH2)、操作されたならば、十字状のカーソルキー44の操作部位に応じた方向に表示をスクロール制御する(ステップH3)。このステップH3の処理により、カーソルキー44の操作に伴って、TV32の画面に、現在時間帯からの所望の局の所望の部分の番組表を表示させることができる。次に、このスクロール表示させている番組中に手動登録番組、つまり図13のステップD11の処理によりユーザーが自ら登録した登録番組があるか否かを判別し(ステップH4)、ある場合には当該番組の表示色を赤に変更する(ステップH5)。さらに、表示番組中に自動登録番組、つまり図17のステップF7又はステップF20の処理により自動登録した番組があるか否かを判別し(ステップH6)、ある場合には当該番組の表示色を青に変更する(ステップH7)。したがって、この図19に示すフローに従って処理が行われることにより、新聞等を用いずとも、TV32の画面に所望の番組を表示させ得るのみならず、手動登録番組は赤、自動登録番組は青で表示されることにより、既に登録されている番組(タイマー予約された番組)を識別することができる。
【0046】
また、前記番組検索処理(図13のステップD16)は、図20に示すフローに従って行われ、文字キー45の操作により入力された文字を取り込み(ステップI1)、実行キー42が操作されたか否かを判別する(ステップI2)。そして、実行キー42が操作されたならば、その時点までに入力されている文字に対応するキーワード又は出演者を、番組データメモリ52にて検索し(ステップI3)、当該キーワード又は出演者が番組データメモリ52に記憶されている番組データ内にあるか否かを判別する(ステップI4)。この判別の結果、当該キーワード又は出演者が番組データメモリ52に記憶されている場合には、当該キーワード又は出演者に対応する全ての番組を番組データメモリ52から読み出して表示する(ステップI4)。これにより、ユーザーは最大2週間先までにおいて、キーワードや出演者で指定した好みの番組を容易かつ迅速に視認することができる。また、ステップI4での判別の結果、番組データメモリ52に入力されたキーワードや出演者の番組がない場合には、「番組なし」の表示を行い(ステップI6)、この表示により、ユーザーは最大2週間先までにおいて、キーワードや出演者で指定した好みの番組が放送されないことを知ることができる。
【0047】
なお、この実施の形態においては、電話回線34を介してサービスセンター35に格納されている2週間分の番組データを読み込むようにしたが、図21に示すように、前述した実施の形態と同様にFM放送波に番組データを多重化してサービスセンター35から送信し、これを受信して放送番組案内装置31の前記番組データメモリ52に記憶させる構成としてもよい。かかる構成によれば、前述した実施例と同様に、番組の中止、変更、延長等に対応し得る番組録画が可能となる。また、図22に示すように、記憶媒体70にある程度長期間に亙る番組データを記憶させておき、この記憶媒体70を放送番組案内装置31にセットして番組データを読み取らせ、番組データメモリ52に記憶させる構成としてもよい。さらに、図23に示すように、新聞や雑誌等の印刷媒体71の一部に高密度なデジタル記録印刷72を施して番組データを記録させておき、これを放送番組案内装置31に接続されたスキャナ73で読み取って、番組データメモリ52に記憶させる構成としてもよい。さらに、番組表データを文字放送における放送データとして送信してもよい。また、TV放送に限らずFM(多重放送),AM,CATV,BS,CSの放送に適用できることは勿論である。
【0048】
なお、本実施の形態における制御プログラムを着脱自在な記憶媒体に記憶させておき、この記憶媒体を装置本体にセットすることにより、前述した制御を実行させるようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、各放送番組の特徴を表すデータを含む番組表データを受信し、前記放送番組の放送時間長に対する聴取又は視聴された時間長の比率を算出して、この比率に対応する値を放送番組の特徴を表すデータ毎に加算し、この加算された比率に対応する値が所定以上である放送番組の特徴を表すデータを含む番組を前記番組表データから抽出して、受信予約する番組として記憶するようにした。したがって、ユーザーが聴取又は視聴する番組の放送時間長に対する聴取又は視聴された時間長を考慮しつつ、つまりはユーザーの放送番組に対する嗜好を加味した放送番組の自動受信予約が可能となる。
【0050】
さらに本発明は、加算された前記比率に対応する値を前記特徴を表すデータ毎に記憶し、前記加算を行うに際して、前記記憶手段に記憶されている全ての特徴を表すデータの値に1未満の値を乗算する乗算処理を更に行うようにした。よって、記憶手段に記憶された特徴のうち、加算が行われなくなった特徴を表すデータ、つまりユーザーの嗜好の変化に伴って該ユーザーが聴取あるいは視聴しなくなった番組の値は徐々に減少することとなり、この値にユーザーの嗜好の変化を反映させることができる。
【0051】
また、本発明は、放送番組に関する情報中に各番組の特徴を表すデータを含んで送信し、この送信される番組の特徴を表すデータに基づき、聴取又は視聴された放送番組の特徴を検出するようにした。よって、番組の特徴を表すデータは番組情報として予め送信手段により送信されてくることから、放送される番組自体から特徴を抽出する複雑な処理は不要となり、システムや装置の簡略化を図ることができる。また、前記特徴を表すデータを、当該番組の特徴を表すキーワード又は当該番組に出演する出演者名の少なくとも何れか一方としたことから、番組のジャンルや出演者に関するユーザーの嗜好を考慮した自動番組受信予約が可能となる。さらに、前記受信予約がTV録画予約であり、前記各情報はTV音声を送るためのFM信号に多重化されて送信されてくるようにしたことから、別途番組情報を受信するためのチューナを設ける必要がなく、また、TVを視聴している最中であっても番組情報の受信が可能となる。さらに、文字放送として送信されてくる前記番組情報を受信し、FM放送波に多重化された送信されてくる番組情報等を受信する構成により、文字放送システムやFM多重放送を利用した番組受信予約の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態にかかる装置の外観正面図である。
【図3】(A)は番組表データの構成を示す概念図、(B)は番組表変更データの構成を示す概念図である。
【図4】RAMの予約データ格納エリアの構成を示す概念図である。
【図5】多重データ受信処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】タイマー設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】多重表示部の変化形態を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例を適用したシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図9】同実施の形態にかかる番組案内装置の構成を示す図である。
【図10】同実施の形態にかかる装置本体の構成を示すブロック図である。
【図11】番組表データの構成を示す概念図である。
【図12】タイマーによる間欠起動処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】番組登録及び番組案内の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】TV画面の表示例を示す図である。
【図15】操作履歴の記録処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】(A)は操作履歴メモリの記憶内容と番組との関係を示す図、(B)は番組とキーワードとの関係を示す図、(C)(D)はキーワードメモリの変化状態を示す図である。
【図17】番組の自動登録処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】タイマー受信の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】ユーザー嗜好による番組案内の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】番組検索の処理手順を示す図である。
【図21】本発明の他の実施の形態を示す概念図である。
【図22】本発明の他の実施の形態を示す概念図である。
【図23】本発明の他の実施の形態を示す概念図である。
【符号の説明】
3 FM多重ブロック
4 VTRブロック
6 RAM
10 多重表示部
11 マイコン
13 キー入力部
27 予約データ記憶エリア
31 放送番組案内装置
34 電話回線
36 装置本体
46 CPU
51 操作履歴メモリ
53 キーワードメモリ
54 出演者メモリ
65 登録番組メモリ

Claims (7)

  1. 放送番組送信装置と放送番組受信装置とで構成され、
    前記放送番組送信装置は、各放送番組の特徴を表すデータを含む番組表データを送信する送信手段を有し、
    前記放送番組受信装置は、
    前記送信手段により送信される前記番組表データを受信する受信手段と、
    前記放送番組の放送時間長に対する聴取又は視聴された時間長の比率を算出する算出手段と、
    この聴取又は視聴された放送番組の特徴を表すデータを前記番組表データに基づき検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された前記放送番組の特徴を表すデータ毎に、前記算出手段により算出された比率に対応する値を加算する加算手段と、
    この加算手段により加算された前記値が所定以上である放送番組の特徴を表すデータを含む番組を前記番組表データから抽出する抽出手段と、
    この抽出手段により抽出された番組を、受信予約する番組として記憶する記憶手段と、
    を有することを特徴とする放送番組送受信システム。
  2. 各放送番組の特徴を表すデータを含む番組表データを受信する受信手段と、
    前記放送番組の放送時間長に対する聴取又は視聴された時間長の比率を算出する算出手段と、
    この聴取又は視聴された放送番組の特徴を表すデータを前記番組表データに基づき検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された前記放送番組の特徴を表すデータ毎に、前記算出手段により算出された比率に対応する値を加算する加算手段と、
    この加算手段により加算された前記値が所定以上である放送番組の特徴を表すデータを含む番組を前記番組表データから抽出する抽出手段と、
    この抽出手段により抽出された番組を、受信予約する番組として記憶する記憶手段と、
    を有することを特徴とする放送番組受信装置。
  3. 前記加算手段により加算された前記値を前記特徴を表すデータ毎に記憶する記憶手段を更に有し、前記加算手段は、前記加算を行うに際して、予め前記記憶手段に記憶されている全ての特徴を表すデータの値に1未満の値を乗算する乗算処理を更に行うことを特徴とする請求項2記載の放送番組受信装置。
  4. 前記特徴を表すデータは、番組の特徴を表すキーワード又は当該番組に出演する出演者名の少なくとも何れか一方であることを特徴とする請求項2記載の放送番組受信装置。
  5. 前記受信予約はTV録画予約であり、前記受信手段はTV音声を送るためのFM信号に多重化されて送信されてくる前記番組表データを受信することを特徴とする請求項2、3又は4記載の放送番組受信装置。
  6. 前記受信手段は、文字放送として送信されてくる前記番組表データを受信することを特徴とする請求項2、3又は4記載の放送番組受信装置。
  7. 前記受信手段は、FM放送波に多重化された送信されてくる前記番組表データを受信することを特徴とする請求項請求項2、3又は4記載の放送番組受信装置。
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