JP3202613B2 - 色むら補正装置 - Google Patents

色むら補正装置

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JP3202613B2
JP3202613B2 JP23652396A JP23652396A JP3202613B2 JP 3202613 B2 JP3202613 B2 JP 3202613B2 JP 23652396 A JP23652396 A JP 23652396A JP 23652396 A JP23652396 A JP 23652396A JP 3202613 B2 JP3202613 B2 JP 3202613B2
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裕介 山村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像表示装置、特
に3板式投写型液晶表示装置に用いて好適な色むら補正
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、R、G、Bの各映像を表示するた
めの3枚の液晶パネルを用いてスクリーン上にカラー画
像を投写表示するようにした液晶プロジェクタにおいて
は、V−T補正を行うようにしている。V−T補正と
は、入力される映像信号の振幅に対して液晶の透過率が
リニアに変化しない表示特性を有しているために、これ
を逆補正してリニアな特性を得るための補正を言う。
【0003】また、従来の液晶プロジェクタにおいて
は、各液晶パネルや投写光学系に起因する色むらが発生
するが、この色むらを補正するために色むら補正信号を
生成し、これを入力される映像信号に重畳し、その後に
上記V−T補正を行うようにしている。
【0004】従来の液晶プロジェクタの色むら補正装置
として、例えば特開平7−75120号公報に記載され
たものがある。図9は上記公報に記載された色むら補正
装置の構成を示す。上記公報には、色むらが発生する原
因として、各液晶パネルの透過光がスクリーンに投写さ
れるまでに、ある1枚の液晶パネルのダイクロイックミ
ラーによって反射される回数の奇偶が、他の2枚の液晶
パネルの反射回数の奇偶と異なるために色むらが発生す
ると記載されている。すなわち、3板式液晶プロジェク
タでは、1枚の液晶パネルが他の2枚と異なる駆動方式
となるために色むらが発生する。
【0005】次に上記駆動方式について説明する。図1
0に液晶パネルの配線図を示す。液晶のゲート配線は液
晶パネルの左右方向に水平ライン毎に配線するために、
各画素の水平方向の位置によって配線の長さが異なる。
このためにゲートドライバから出力した信号は、左右の
画素で伝達に時間差が生じる。すなわち、ゲート配線が
短い画面の左側のA点の画素に比べゲート配線の長い画
面の右側のB点の画素に遅延が発生する。その結果、B
点の画素の液晶に電圧を印加する時間が短くなる。
【0006】図11に実際に液晶の画素に電圧が印加さ
れる波形を示す。ゲートドライバから発生するタイミン
グ信号がHレベルの期間、液晶にソース電圧が書き込ま
れる。A点とB点ではゲート配線長の差があるために遅
延時間が発生する。この結果、液晶に電圧を印加する時
間差が、電圧レベル差になり投写表示を行った場合、左
右で輝度の差が発生する。3板式液晶プロジェクタで
は、3枚の液晶パネルの内1枚のみが上記の反射回数の
違いによって他の2枚と駆動方向が異なっている。3枚
が同じ駆動方向で表示できたなら左右で輝度が異なるこ
とが有るが色むらは発生しない。しかしながら1枚のみ
が逆の駆動方向で駆動されるために3枚の液晶パネルで
投写表示を行うと、左右で色が異なるため色むらが発生
する。例えば、レッドとブルーの液晶パネルは左側から
右側にかけて書き込み時間が短くなるのに対して、グリ
ーンの液晶パネルの場合にはその逆になる。従って、3
枚の液晶パネルを重ねて投写した場合、左右方向で色む
らが発生することが容易に理解できる。
【0007】次に図9の色むら補正装置について説明す
る。水平同期信号入力61を積分回路65で積分し、鋸
歯波形ゲイン設定回路66で鋸歯状の波形を発生する。
この鋸歯状波形の振幅を調整して、反転増幅回路67、
及び68により反転波形及び非反転波形を得る。この波
形を極性反転回路69で液晶の特性に会った極性反転を
行い、DCバイアス設定回路70、71を介してB信号
入力63の映像信号に重畳する。この信号をドライブ回
路72を通じてB液晶パネル73を駆動することによっ
て、映像の色むらを補正している。すなわち、液晶に映
像信号が書き込まれる時間が液晶パネルの左右の画素に
よって異なるために色むらが発生するために、予め遅延
がある右側の画素に印加電圧を嵩上げすることにより色
むら補正を行うようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】第1の問題点として、
色むら補正を行う場合、黒レベルや白レベルの補正が画
面のS/Nに大きな影響を与えるが、前述したように、
V−T補正を行う前に色むら補正信号を重畳した場合、
黒レベル付近のレベルに注目すると、ゲインはV−T補
正を行う前後では数倍から数十倍のゲインになる。これ
は、液晶の特性である電圧−透過率の関係をリニアの関
係に変換する時には、数倍から数十倍のゲインが必要に
なることを示している。従って、微小な変化に対する色
むら補正を行う場合に、色むら補正の後にV−T補正を
行うと、V−T補正の黒レベル付近のゲインが大きいた
めに、色むら補正信号にノイズがある場合にはそのノイ
ズも同時に増幅してしまう結果となる。従って画面のS
/Nの悪化を招いてしまうという問題点があった。
【0009】第2の問題点として、前記公報では、色む
らが発生する要因として、液晶パネルの透過光がスクリ
ーンに投写されるまでに鏡によって反射される回数の奇
偶が、他の2枚の液晶パネルの反射回数の奇偶と異なる
こと、及び液晶パネル内での左右のゲート配線長が異な
るため配線容量が原因で色むらが発生することを記載し
ている。しかしながら、実際には色むらが発生する要因
は、上記の項目の他に液晶パネルの画素電極と対向する
電極間に封止された液晶の厚み(以下、ギャップと言
う。)の不均一からなるむらや、ラビングの不均一性に
よって発生するむら、液晶パネルの偏向方向を揃えるた
めに用いる偏向板の不均一性によるむら、その他投写装
置においてはダイクロイックミラー等の光学部品による
むらや光源の不均一性によるむら等、様々な色むらの要
因がある。
【0010】上記公報では、その他の項目の色むらにつ
いては何ら考慮していないために、左右方向以外の色む
らがある場合には、色むら補正の効果が十分でないばか
りか、逆に他の要因による色むらを付加してしまうこと
も考えられる。さらに上記公報に記載された色むら補正
をV−T補正の前に行うと上記第1の問題点で述べたノ
イズの問題が生じることになる。
【0011】従って、本発明は上記の各問題点を解決
し、色むら補正によるS/Nの劣化を改善すると共に、
種々の要因による色むらを補正することのできる色むら
補正装置を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
目的を達成するために所定の表示器の表示画面を少なく
とも二つのブロックに分割し、この分割した各ブロック
の輝度レベルを均一化して表示画面に生じる色むらを補
正する色むら補正信号を発生する色むら補正信号発生回
路(10)と、表示器に適用される表示媒体の電圧−透
過率特性に基づきこの表示器で表示する映像信号をリニ
アな特性に補正して出力するV−T補正回路(3)と、
このV−T補正回路(3)で補正された映像信号へ色む
ら補正信号を重畳する色むら補正信号加算回路(4)と
を備え、表示器における表示画面の緻密な色むら補正を
可能としたことを特徴としている。
【0013】また、上記の色むら補正信号発生回路(1
0)は、分割した各ブロックの表示画面の色むら補正量
をデジタルデータとして保存する、メモリを有して構成
するとよい。
【0014】上記の色むら補正装置は、映像信号を反転
増幅する反転増幅回路(5)と、非反転増幅する非反転
増幅回路(6)と、それぞれに増幅された映像信号の何
れか一をフィールド反転やドット反転等の表示器に最適
な映像信号として切り替えて出力する極性切替回路
(7)とをさらに有するとよい。
【0015】また、上記の色むら補正装置は、色むら補
正信号発生回路(10)のメモリからH同期信号(1
3)とV同期信号(14)を基準としたタイミングで補
正量のデジタルデータを呼び出すタイミング発生回路
(9)と、この呼び出された色むら補正データをアナロ
グ信号に変換するD/A変換器(11)とをなおさらに
有するとよい。
【0016】なお、上記の表示器は液晶表示器であり、
色むら補正量は映像信号を投写した輝度レベルから求
め、色むら補正信号は各ブロック間で輝度差がなくなる
ように水平及び垂直方向に直線補間を行って求めるとよ
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1において、映像信号入
力1を増幅回路2で増幅したあと、V−T補正回路3で
液晶の電圧−透過率特性をリニアな特性に変換する。こ
のV−T補正された信号は、色むら補正信号加算回路4
において増幅回路12からの色むら補正信号が映像信号
に重畳される。さらに、反転増幅回路5と非反転増幅回
路6でそれぞれ増幅し、極性切替回路7でフィールド反
転や、ドット反転等の液晶パネルに最適な反転方式で映
像信号を切り替えて液晶パネル8に映像信号を表示す
る。
【0018】また、上記色むら補正信号は、色むら補正
信号発生回路10で発生する。色むら補正信号発生回路
10はメモリとフィルタ回路とにより構成されている。
メモリには投写した映像信号の輝度レベルから求めたデ
ジタルの色むら補正データが保存されている。このメモ
リには、映像表示画面を複数のブロックに分割し、各ブ
ロックの色むら補正量がデジタルデータとして保存され
ている。この色むら補正信号発生回路10のメモリから
データを呼び出すのは、H同期信号13とV同期信号1
4を基準としたタイミング発生回路9で呼び出す。呼び
出された色むら補正データはD/A変換器11でアナロ
グ信号に変換され、増幅回路12を通じて色むら補正信
号加算回路4でV−T補正された映像信号に加算される
ように構成されている。
【0019】次に上記構成による動作について説明す
る。色むらは、3板式液晶プロジェクタの場合には、各
色の液晶パネルの表示画面における輝度のバラツキが3
枚の液晶パネルを重ね合わせることによって色むらとし
て見えるため、各パネルの輝度むらを減少させることで
色むらを減少させることができる。
【0020】図1において、映像信号入力1から単色の
映像信号を入力する。この信号を増幅回路2で増幅し、
V−T補正回路3で液晶の特性に合ったV−T補正を行
う。このV−T補正により、液晶パネルに入力する映像
信号と透過率がリニアに変化するように補正される。図
3にノーマリホワイトの液晶の持つ透過率−印加電圧の
関係を示すグラフの一例を示す。図示のように、印加電
圧の低いときには透過率が高く、徐々に印加電圧を上げ
ていくと、急激に透過率が下がる。さらに印加電圧を上
げると、変化量は少ないが透過率が下がる。
【0021】このような特性を持つ液晶パネルをV−T
補正したときの補正カーブを示すグラフを図2に示す。
さらにV−T補正を行った後の印加電圧と透過率のグラ
フを図4に示す。図4から映像入力信号と透過率の関係
がリニアになることが判る。すなわち投写装置で映像信
号を投写した場合、入力映像信号レベルと投写映像の輝
度レベルとの関係を簡単な一次式で表すことができる。
【0022】上記の状態で、投写映像から色むらの状態
を測定する。測定方法は映像表示を行っている画面を水
平方向と垂直方向を複数に分割し、各交点での輝度レベ
ルを測定する。図5に測定の一例を示す投写画面を分割
した画面を示す。各ブロックにおける輝度レベルを輝度
計等を使って測定を行う。測定手段としては、各ブロッ
クを順次測定してデータを収集する方法、カメラ等を使
用して画面全体を取り込みパソコンで各交点の輝度レベ
ルをデジタルデータに変換する手法等が挙げられる。こ
こで得られたデータは、色むらがある場合には、周囲の
交点に対して低いレベルを示したり、逆に高いレベルを
示す。従って、色むらのある交点の電圧を他の交点と輝
度が同じになるように調整することにより色むらが軽減
する。
【0023】映像レベルに色むら補正信号を重畳するこ
とで色むら補正を行う場合、単純にDCレベルを映像信
号に重畳するだけでは補正ができない場合があるため、
ACレベルでも補正できるようにしている。すなわち、
映像の黒レベルと白レベルでは色むらの状態が変化する
ことがあり得る。原因としては印加電圧に対して液晶の
透過率が画面全体で一定で無いこと等が挙げられる。従
って、本実施の形態では、DCレベルとACレベルとの
両方で色むら補正できるようにしている。
【0024】色むらの状態を測定する場合、最初に全面
黒レベルの映像信号を表示させる。この時の各ブロック
間の輝度差をデータとして収集する。次に、全白表示を
行い、この時の各ブロック間の輝度差をデータとして収
集する。これらのデータから色むら補正データを作成す
る。映像信号を全黒で表示した場合、投写した表示画面
に輝度差がある場合には、映像信号にDCレベルの信号
を重畳することで色むら補正することができる。次に、
全白表示を行ったときに輝度差が無くなるように映像信
号のACレベル、すなわち映像振幅レベルを変化させる
ことで色むらが最も軽減するようにする。このような方
法により、全黒から全白に変化する色むらにも対応する
ことが可能になる。
【0025】上記測定で得られた輝度データを色むら発
生回路10のメモリに格納する。メモリは映像信号に重
畳するDCレベル用とACレベル用とを用意する。一例
として8ビットのデータで各ブロックに対して色むら補
正信号を作成する手法について説明する。初めに表示画
面の白表示の時の各ブロックの測定値から黒表示の輝度
値を減算し、その差を8ビット、すなわち256で除算
を行う。この結果、デジタルの1/256データ当たり
の輝度値が求められる。次に全黒表示を行った場合、周
辺のブロックに比較して輝度データの不足する分だけを
メモリに格納する。
【0026】このメモリに格納されたデータは、タイミ
ング発生回路25で各ブロックに対応する時にデータの
読み出しを行う。読みだされたデータはD/A変換器1
1でアナログ信号に変換された後、色むら補正信号加算
回路4でV−T補正された映像信号に重畳される。
【0027】次に、全白表示を行い、表示画面上の輝度
差を測定する。このときに輝度差がある場合には、映像
振幅レベルを変化させる必要がある。一例として、全白
表示した画面のある点を測定した結果、輝度が100だ
とする。その周辺の輝度が110あるとすると、補正を
行う点の、映像振幅を1.1倍することで色むらを補正
することができる。従って、メモリには映像振幅を1.
1倍にする係数を格納する。DCレベルと同様に、この
メモリに格納されたデータは、タイミング発生回路9で
各ブロックに対応する時にデータの読み出しを行う。読
みだされたデータはD/A変換器11でアナログ信号に
変換され、色むら補正信号加算回路4で映像信号に重畳
される。
【0028】測定した輝度データのポイントが少ない場
合に色むら補正を行うと、読み出されたデータは、測定
した画面位置のデータしかないために、測定ブロック毎
に輝度差が見える可能性がある。特に各ブロック間での
輝度差が大きいと輝度の境目が見えることがある。この
ため、測定箇所をできるだけ多く取るといった手法や、
測定ポイント間のデータは、水平方向と垂直方向にそれ
ぞれ水平補間、垂直補間を用いて、ブロック毎の輝度差
が無くなるようにする。
【0029】次に、フィルタの構成は直線補間で行う。
水平フィルタの一例を図6に示す。図5から水平方向の
色むら測定点をA、Bとする。A、B間を補間するデー
タは、理想的には各画素毎にあると良いのだが、映像信
号の水平走査速度が速いために、各画素毎のデータを得
ることが困難である。従って、A、B間を数点に分割す
る。一例として本実施の形態では8分割とする。補間デ
ータはA点からB点までに7個のデータを作成すること
になる。A点からB点に至るまでの補間データの値をそ
れぞれC1からC7とする。7個のデータは作成手法と
しては、B点からA点のデータを減算し係数を掛けるこ
とで求めることができる。
【0030】A点からB点までのデータは順番に、A=
A+0/8(B−A)、C1=A+1/8(B−A)、
C2=A+2/8(B−A)、C3=A+3/8(B−
A)、C4=A+4/8(B−A)、C5=A+5/8
(B−A)、C6=A+6/8(B−A)、C7=A+
7/8(B−A)、B=A+8/8(B−A)となる。
【0031】従って、水平フィルタの構成は、図6のよ
うに減算器と加算器とスイッチとで構成できる。すなわ
ちB−Aは減算器を用いる。係数Kは0/8から8/8
まで変化するが、1/8のデータは(B−A)のデータ
を3ビットデータシフトすることで求めることができ
る。2/8のデータは(B−A)のデータを2ビットデ
ータシフトすることで求めることができる。4/8のデ
ータは(B−A)のデータを1ビットデータシフトする
ことで求めることができる。その他のデータは、上記の
データ組み合わせて加算、減算することで求めることが
できる。すなわち、係数Kが3/8の場合には3/8=
1/8+2/8となる。係数Kが5/8の場合には5/
8=1/8+4/8となる。係数Kが6/8の場合には
6/8=2/8+4/8となる。係数Kが7/8の場合
には7/8=8/8−1/8となる。上記データをスイ
ッチを用いて切り替えることで、直線補間されたフィル
タを構成できる。
【0032】次に垂直方向のフィルタについて説明す
る。垂直方向は水平方向に比べ動作速度が遅いために、
各画素毎のデータを与えるように構成する。データの作
成方法としては、水平方向と同様な手法で行うが、各画
素毎に係数を持たせた場合、ビットシフトと加算器、減
算器、スイッチで構成すると回路規模が大きくなる。こ
のために、垂直フィルタの構成は、乗算器とカウンタ回
路を用いて図7のように構成する。図5から測定点Aと
測定点C点の間に50画素有るとすると、1ライン毎に
カウンタの値を1繰り上げて(A−C)と乗算を行う。
次にこの乗算した信号に1/50を掛け合わせることで
色むら補正のデータを求めることができる。すなわちA
点、C点ではそれぞれA=A+0/50(A−C)、C
=A+50/50(A−C)となる。A点とC点の中間
点をD25とすると、D25=A+25/50(A−
C)となる。以上水平補間、垂直補間のフィルタ構成に
ついて説明した。
【0033】色むら補正データの補間を行う順序は、最
初に垂直補間を行った後に、水平補間を行う。これは、
水平補間の手法から、水平方向の2点のデータからその
間の補間データを作成するが、測定点以外の場所ではデ
ータが無い。従って、垂直補間を先に行うことで、全て
のラインにおいて水平補間を行うことのできるデータを
得ることができる。実際に色むらのある表示画面と補正
波形の一例を図8に示す。
【0034】上記読み出されたデータをD/A変換器1
1でアナログ信号に変換し、増幅回路12を通じて色む
ら補正信号加算回路4で映像信号に重畳することで色む
ら補正を行うことができる。DCレベルの補正は映像信
号に色むら補正信号を加算する。ACレベルの補正は映
像信号に色むら補正信号を乗算することで、DC、AC
レベル双方の補正が可能となる。
【0035】次に色むら補正を行った映像信号を反転増
幅回路5及び非反転増幅回路6でそれぞれ増幅を行い、
極性切替回路7にて信号を切り替える。切替えのタイミ
ング信号はタイミング発生回路9から入力する。反転の
タイミングは、液晶パネルの特性に合った反転方式を取
る。切り替えられた映像信号を液晶パネル8に入力する
ことによって色むらが軽減された映像を見ることができ
る。
【0036】上述のように本実施の形態によれば、初め
に液晶パネルのV−T補正を行い、その後に色むら補正
を行うようにしたことにより、色むらの状態を確認する
場合には、スクリーンに投写された映像を複数のブロッ
クに分割し、それぞれのブロックの輝度を測定すること
によって色むらの状態を簡単に把握することができる。
さらに色むらを補正するための信号は、V−T補正後に
は入力電圧と輝度との関係が比例しているため、その輝
度レベルから簡単な計算で補正レベルを求めることがで
きる。また、従来のようにV−T補正の前に色むら補正
を行う場合に比較して、S/Nの改善を行うことができ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明により得られる第1の効果は、V
−T補正等のような補正後に色むら補正を行うように構
成したことにより、その逆を行う場合に比べ正確に色む
らを改善することができると共に、S/Nを改善するこ
とができる。その理由は、V−T補正の場合、液晶の持
つ特性の電圧−透過率の関係をリニアに変換するので、
投写映像表示を行った場合の液晶パネルは、入力電圧が
低いレベルと高いレベルの時には輝度の変化が少なく、
中間レベルには輝度の変化が大きくなる。このためV−
T補正を行うことは、すなわち入力電圧レベルが低いと
きと高いときのゲインを上げ、また中間レベルのゲイン
を下げることを行う。
【0038】このため、V−T補正前に色むら補正信号
を重畳すると、映像レベルによって色むら補正のレベル
も変化するために正確な補正ができない。また、正確な
色むら補正を行う場合には、映像レベルに対応した色む
ら補正信号を重畳しなければならないため補正信号の管
理が困難となる。従って、V−T補正後に色むら補正を
行うことにより、正確で簡単な色むら補正を行うことが
できる。
【0039】また、ノイズに関しては、色むら補正信号
に微小レベルのノイズが混入していた場合、V−T補正
を行うことで黒や白に近いレベルの信号のゲインは数倍
から数十倍になる。同時にノイズ成分も、増幅してしま
うためにS/Nの劣化があったが、V−T補正後に色む
ら補正を行うことで前記問題が解消される。
【0040】また、第2の効果は、液晶パネルや投写光
学系に起因する色むらを軽減できることである。その理
由は、色むらの発生する原因は様々な理由が考えられ
る。従って、映像表示画面に現れる色むらは場所やレベ
ルが一様ではないが、表示画面を複数のブロックに分割
して、それぞれのブロックに対して色むら補正を行うこ
とにより、細かな範囲での色むら補正を行うことが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】V−T補正の入出力電圧特性を示すグラフであ
る。
【図3】ノーマリホワイトの液晶パネルの電圧−透過率
特性を示すグラフである。
【図4】V−T補正後の電圧−透過率特性を示すグラフ
である。
【図5】表示画面の測定ポイントを示す構成図である。
【図6】水平フィルタの構成図である。
【図7】垂直フィルタの構成図である。
【図8】色むらと色むら補正信号を示す構成図である。
【図9】従来の色むら補正装置を示すブロック図であ
る。
【図10】色むらの発生する原因を示す構成図である。
【図11】色むらの発生する原因を示すタイムチャート
である。
【符号の説明】
1 映像信号入力 2 増幅回路 3 V−T補正 4 色むら補正信号加算回路 5 反転増幅回路 6 非反転増幅回路 7 極性切替回路 8 液晶パネル 9 タイミング発生回路 10 色むら補正信号発生回路 11 D/A変換器 12 増幅回路 13 H同期信号 14 V同期信号 61 水平同期信号入力 62 左右反転制御信号入力 63 B信号入力 64 増幅回路 65 積分回路 66 鋸歯波形ゲイン設定回路 67 反転増幅回路 68 反転増幅回路2 69 極性反転回路 70、71 DCバイアス設定回路 72 ドライブ回路 73 B液晶パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/31 G03B 33/12 G09G 3/36 G02F 1/13 - 1/133

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の表示器の表示画面を少なくとも二
    つのブロックに分割し、該分割した各ブロックの輝度レ
    ベルを均一化して前記表示画面に生じる色むらを補正す
    る色むら補正信号を発生する色むら補正信号発生回路
    と、 前記表示器に適用される表示媒体の電圧−透過率特性に
    基づき該表示器で表示する映像信号をリニアな特性に補
    正して出力するV−T補正回路と、 該V−T補正回路で補正された映像信号へ前記色むら補
    正信号を重畳する色むら補正信号加算回路とを備え、 前記表示器における表示画面の緻密な色むら補正を可能
    としたことを特徴とする 色むら補正装置。
  2. 【請求項2】 前記色むら補正信号発生回路は、前記分
    割した各ブロックの表示画面の色むら補正量をデジタル
    データとして保存する、メモリを有して構成されたこと
    を特徴とする請求項1記載の色むら補正装置。
  3. 【請求項3】 前記色むら補正装置は、前記映像信号を
    反転増幅する反転増幅回路と、非反転増幅する非反転増
    幅回路と、前記それぞれに増幅された映像信号の何れか
    一をフィールド反転やドット反転等の前記表示器に最適
    な映像信号として切り替えて出力する極性切替回路と
    を、さらに有することを特徴とする請求項1または2に
    記載の色むら補正装置。
  4. 【請求項4】 前記色むら補正装置は、前記色むら補正
    信号発生回路のメモリからH同期信号とV同期信号を基
    準としたタイミングで前記補正量のデジタルデータを呼
    び出すタイミング発生回路と、該呼び出された色むら補
    正データをアナログ信号に変換するD/A変換器とを、
    さらに有することを特徴とする請求項2または3に記載
    の色むら補正装置。
  5. 【請求項5】 前記表示器は液晶表示器であり、前記色
    むら補正量は前記映像信号を投写した輝度レベルから求
    めることを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の
    色むら補正装置。
  6. 【請求項6】 前記色むら補正信号は、前記各ブロック
    間で輝度差がなくなるように水平及び垂直方向に直線補
    間を行って求めることを特徴とする請求項2から5の何
    れかに記載の色むら補正装置。
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