JP3202600U - クレーンのフック過巻防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤作動の発生や細索の切断等の従来の問題点を解消できるとともに、正確なフック吊下距離の算出が行えるクレーンのフック過巻防止装置を提供する。【解決手段】ブーム長さ検出器11とロープ繰出量検出器12とを備え、さらにコントローラ20に、ブーム長さ検出値に基づきブームの長さが変化したことに伴うフック吊下距離の変化量を算出するフック吊下距離変化量算出手段21と、ロープ繰出量検出値とフック吊下距離変化量に基づいてフック吊下距離を算出するフック吊下距離算出手段22と、フック吊下距離算出手段22で算出したフック吊下距離算出値が所定閾値以下になったときにフックの巻上を規制するフック巻上規制手段26とをそれぞれ備えている。【選択図】図2

Description

本考案は、ブーム先端部から吊下されたフックがブーム先端部に衝突するまで巻き上げられるのを防止するためのクレーンのフック過巻防止装置に関するものである。
クレーンのフック過巻防止装置の一般例として、図3に示すものがある。尚、この図3のフック過巻防止装置は、実開平5−95984号公報(特許文献1)に開示されたものと同等のものである。
図3に示すクレーン(移動式クレーン)は、車両上に搭載した旋回台(図示せず)に起伏及び伸縮自在なブーム3を取付け、ブーム基端側(旋回台側)に設置したウインチ4からのロープ(ワイヤーロープ)5をブーム先端部30のシーブ31を介して下方に導き、該ロープ5でフック6をブーム先端部30から吊下している。尚、ブーム先端部30より下方のロープ5部分は、フック6のシーブ61に適数回(図示例では1回)掛け回した後、ロープ先端側を上向きにしてそのロープ上向き部5aの上端5bをブーム先端部30に固定している。
そして、このクレーンでは、ウインチ4を巻上作動させるとフック6が上動してブーム先端部30に近づくとともに、ブーム(伸縮ブーム)3を伸長させてもフック6がブーム先端部30に近づくようになる。
ところで、この種のクレーンには、フック6を巻き上げ過ぎて該フック6がブーム先端部30に衝突するのを防止するためのフック過巻防止装置が設けられている。
図3に示す公知のフック過巻防止装置には、フック6がブーム先端部30(下端面)に対して巻上停止すべき位置(以下、停止位置P1という)まで近接したときにフック6の巻上を停止させるフック停止装置7と、フック6が上記停止位置P1より所定下方位置(以下、減速位置P2という)まで上動したときに、フック6の巻上速度を減速させるためのフック減速装置8とが用いられている。
尚、この種のフック過巻防止装置の中には、上記フック減速装置8のないものもあるが、図3の公知例フック過巻防止装置では、フック停止装置7に加えてフック減速装置8も備えている。
上記フック停止装置7は、フック巻上を停止させる停止スイッチ71と、ロープ5の上向き部5aを挿通させた状態でブーム先端部30の下方近傍位置(停止位置P1)に吊持した重錘72と、該重錘72を停止スイッチ71の作動部から吊下げている細索73(細ワイヤーや細チエン)とを有しているとともに、停止スイッチ71を図3の回路図のように組み込んだものである。
そして、図3のフック停止装置7は、フック6が停止位置P1まで上動したときに、重錘72がフック6で押上げられて停止スイッチ71がON作動し、それによって油圧回路中のアンロード弁74を作動させてポンプ油路中の作動油をアンロードさせる(ウインチ4の巻上を停止させる)ようになっている。
他方、上記フック減速装置8は、フック巻上速度を減速させる減速スイッチ81と、ロープ5の上向き部5aを挿通させた状態で上記停止位置P1より所定下方位置(減速位置P2)に吊持した重錘82と、該重錘82を減速スイッチ81の作動部から吊下げている細索83とを有しているとともに、減速スイッチ81を図3の回路図のように組み込んでいる。
そして、図3のフック減速装置8は、フック6が減速位置P2まで上動したときに、重錘82がフック6で押上げられて減速スイッチ81がON作動し、それによって油圧回路中の絞り弁84を作動させてポンプ油路中の作動油量を制限させる(ウインチ4の巻上速度を減速させる)ようになっている。
実開平5−95984号公報
ところで、図3のクレーンにおいて、フック6を吊持しているロープ5は、フック6で大荷重の吊荷(図示省略)を吊持するとその荷重でロープ5が伸びることにより該ロープ5が撚り戻し方向に回転し、該吊荷の吊持を解放すると該ロープ5が撚り復帰方向に回転する性質があり、そのとき各重錘72,82の穴に挿通されている上向きロープ5a部分でもロープの回転(撚り戻し、撚り復帰)が起こる。
そして、該上向きロープ5a部分が各重錘72,82の穴に挿通された状態で回転すると、そのロープ回転に連れて各重錘72,82も回転することがあり、そのときには各重錘72,82を吊下している細索73,83が上向きロープ5a部分に絡み付いて該重錘72,82がロープ5aに対してスライドしにくくなり、ときには該重錘72,82がロープ5aに対して完全にスライドできない事態が発生することがある。
従って、図3に示す公知のフック過巻防止装置では、上記のように細索73,83が上向きロープ5a部分に絡み付くことで重錘72,82がロープ5aに対してスライドできなくなると、その場合はフック過巻防止装置としての機能が達成できなくなる。
又、最悪では、細索73,83が上向きロープ5aに絡まることで該細索に弛みができ、その弛んだ細索が上向きロープ5a以外の近接する他のロープ部分に絡まることが考えられるが、その場合にはフック巻上動に伴って該細索が絡んだ他のロープ部分が上下に移動することでその絡まった細索が切断する虞れもある。
そこで、本考案は、上記のように、停止又は減速用のスイッチを細索で吊持した重錘の上下動で作動させる形式のフック過巻防止装置(図3のもの)の問題点(重錘がロープに対してスライドできなくなることによる問題点)を改善し得るようにしたクレーンのフック過巻防止装置を提供することを目的としてなされたものである。
本考案は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本考案は、ブーム先端部から吊下されたフックがブーム先端部に衝突するまで巻き上げられるのを防止するためのクレーンのフック過巻防止装置を対象にしたものである、又、以下の説明では、本考案のクレーンのフック過巻防止装置を単にフック過巻防止装置ということがある。
本願考案のフック過巻防止装置は、
起伏及び伸縮自在なブームを有し、ブーム先端部にウインチからのロープでフックを吊下げてクレーン作業を行えるようにしたクレーンにおいて、
ブームの長さを検出するブーム長さ検出器と、ウインチからのロープ繰出量を検出するロープ繰出量検出器とを備え、
さらにコントローラに、ブーム長さ検出器で検出されたブーム長さ検出値に基づきブームの長さが変化したことに伴うフックのブーム先端部からの吊下距離の変化量を算出するフック吊下距離変化量算出手段と、ロープ繰出量検出器で検出されたロープ繰出量検出値とフック吊下距離変化量算出手段で算出されたフック吊下距離変化量に基づいてブーム先端部からフックまでの吊下距離を算出するフック吊下距離算出手段と、フック吊下距離算出手段で算出したフック吊下距離算出値が所定閾値以下になったときにフックの巻上を規制するフック巻上規制手段とをそれぞれ備えている、
ことを特徴とするものである。
上記フック吊下距離変化量算出手段は、ブーム長さが変化したときのフック吊下距離変化量をフックに対するロープ掛数を加味して算出するものである。即ち、該フック吊下距離変化量算出手段では、ブーム長さ変化量をロープ掛数で除算することでフック吊下距離変化量を求めるようにしている。
上記フック吊下距離算出手段は、上記ロープ繰出量検出値と上記フック吊下距離変化量に基づいてブーム先端部からのフック吊下距離を算出するものである。
上記所定閾値とは、フックの巻上を規制(減速又は停止)すべきフック吊下位置であって、予めコントローラに設けた所定閾値記憶手段に記憶させたものである。尚、フック過巻制御として、フック巻上を減速させる制御とフック巻上を停止させる制御の両方を行うものでは、上記所定閾値記憶手段は、フック減速位置を記憶するもの(フック減速位置記憶手段)とフック停止位置を記憶するもの(フック停止位置記憶手段)とを装備することになる。
上記フック巻上規制手段は、フックの巻上を実際に規制(減速又は停止)するものである。尚、フック巻上規制として、フック巻上を減速させる規制とフック巻上を停止させる規制の両方を行うものでは、このフック巻上規制手段は、フック巻上を減速させるためのフック減速指示手段とフック巻上を停止させるためのフック停止指示手段とを装備することになる。
そして、本考案のフック過巻防止装置では、フックがブーム先端部に対して巻上を規制すべき位置(減速位置又は停止位置)まで近づいたときに、該フックの巻上を規制(減速又は停止)し得るようにしたものであるが、本考案においてフック巻上規制を実行させるための制御は、上記フック吊下距離算出手段で算出したフック吊下距離算出値が上記所定閾値記憶手段で記憶している所定閾値以下になったときに上記フック巻上規制手段で行うものである。
本考案のフック過巻防止装置は、上記のようにブーム先端部からのフック吊下距離をコントローラに装備したフック吊下距離算出手段を用いて求めるようにしているので、図3の公知例のスイッチ、重錘、細索等による機械的な検出装置のように細索がロープに絡み付くことによるトラブルを未然に解消し得るという効果がある。
又、本考案では、上記フック吊下距離算出手段は、ロープ繰出量検出器で検出されたロープ繰出量検出値とフック吊下距離変化量算出手段で算出したフック吊下距離変化量(ブームの長さ変化に伴って変動するもの)に基づいてフック吊下距離算出値を算出するようにしたものを採用しているので、現状のフック吊下距離の算出が正確に行えるという効果がある。尚、このことは、ウインチによるフック巻上中にブーム長さが変動するような操作を併用した場合であっても、正確なフック吊下距離が算出できるものである。
本考案の実施例に係るフック過巻防止装置を備えた移動式クレーンの側面図である。 図1の移動式クレーンに採用しているフック過巻防止装置のブロック図である。 公知(特許文献1)のフック過巻防止装置の説明図である。
図1及び図2を参照して本考案の実施例に係るクレーンのフック過巻防止装置を説明する。
図1には、図2のフック過巻防止装置を装備した移動式クレーンを示している。この移動式クレーンは、車両1上に搭載した旋回台2に起伏及び伸縮自在なブーム3を取付け、旋回台2上に設置したウインチ4からのロープ(ワイヤーロープ)5をブーム先端部30のシーブ31を介して下方に導き、該ロープ5でフック6をブーム先端部30から吊下している。
ブーム3は、起伏シリンダ32によって起伏操作される一方、ブームに内蔵された伸縮シリンダ(図示省略)で伸縮操作される。
ブーム3には、該ブーム3の長さを検出するブーム長さ検出器11が設けられていて、該ブーム長さ検出器11で検出した現状のブーム長さ検出値をコントローラ20に常時送信している。
ウインチ4には、フック吊下用のロープ(ワイヤーロープ)5が巻回されている。そして、このウインチ4には、ロープ5の繰出量を検出するロープ繰出量検出器12が設けられていて、該ウインチ4からの現状のロープ繰出量をコントローラ20に常時送信している。
フック6には、ブーム先端部30のシーブ31とフック6のシーブ61間にロープ5を適数回(図示例では2回)掛け回している。このように、ロープ5を両シーブ31,61間に適数回掛け回していると、ウインチ4からのロープ繰出変化量及びブーム3の伸縮変化量に対してブーム先端部30からのフック吊下距離変化量がそれぞれロープ掛数に反比例するようになる。図示例のものでは、ブーム先端部30のシーブ31とフック6のシーブ61との間にロープ5を2回掛け回しているのでロープ掛数が「4」となり、ウインチ4のロープ繰出変化量及びブーム3の伸縮変化量に対して、フック6の吊下距離変化量がそれぞれ1/4になる。例えば、図1において、ブームが最縮小位置(ブーム先端部が符号30′の位置)でフック吊下距離がH0である状態(フックが符号6′の位置)から、ブーム3が実線図示する位置(ブーム先端部が符号30の位置)までの長さ△Lだけ伸長すると、その位置でのフック6の吊下距離がH1となって元の吊下距離H0より△H(△L/4)だけ短くなる。
尚、ブーム3の起伏角が変化しても、ブーム先端部30からのフック吊下距離が若干変化するが、ブーム起伏角変化によるフック吊下距離変化量は微々たるものである。そして、この実施例ではブーム起伏角変化によるフック吊下距離変化量は無視しているが、より厳密に全体のフック吊下距離変化量を算出するには、該ブーム起伏角変化によるフック吊下距離変化量も加味して算出するとよい。
この実施例のフック過巻防止装置は、フック6がブーム先端部30(下端面)に対して巻上停止すべき位置(図1に符号6Aで示す停止位置P1)まで近接したときにフック6の巻上を停止させる制御を行うとともに、フック6が上記停止位置P1より所定下方位置(図1に符号6Bで示す減速位置P2)まで上動したときに、フック6の巻上速度を減速させる制御を行うものである。
図2には、本願実施例のフック過巻防止装置のブロック図を示しているが、この実施例のフック過巻防止装置は、コントローラ20に、フック吊下距離変化量算出手段21と、フック吊下距離算出手段22と、所定閾値記憶手段23と、比較手段24,25と、フック巻上規制手段26とをそれぞれ備えている。
上記フック吊下距離変化量算出手段21には、ロープ掛数入力器13によりフック6に対するロープ掛数(この実施例では掛数が「4」)を入力する一方、ブーム長さ検出器11で検出した現状のブーム長さ検出値を常時送信している。そして、ブーム長さが最縮小状態(ブーム先端部が符号30′の位置)から所定長さ△Lだけ変化(伸長)したときに、そのブーム長さ変化量△Lをロープ掛数で除算(図示例では△L/4)することで、元のフック位置(符号6′の位置)でのフック吊下距離H0からのフック吊下距離変化量△Hを算出できるようにしている。
尚、ブーム長さ変化量は、ブーム3が最縮小位置(ブーム先端部が符号30′の位置)にあるときを基準位置とし(「0」とする)、該ブーム3が最縮小位置(基準位置)にあるときにはフック吊下距離変化量算出手段21で算出するフック吊下距離変化量は「0」となる。従って、この場合(ブーム3が最縮小位置にあるとき)のフック吊下距離は、フック吊下距離算出手段22においてロープ繰出量検出器12で検出したロープ繰出量検出値とロープ掛数入力器13で入力されたロープ掛数との関数で算出される。
上記フック吊下距離算出手段22は、上記ロープ繰出量検出器12で検出されたロープ繰出量検出値と上記フック吊下距離変化量算出手段21で算出されたフック吊下距離変化量に基づいてブーム先端部30からフック6までの吊下距離を算出するものである。
上記所定閾値記憶手段23は、この実施例ではフック停止位置記憶手段23aとフック減速位置記憶手段23bとを有している。一方のフック停止位置記憶手段23aは、フック6の巻上を停止すべき位置(停止用閾値となる停止位置P1)を記憶しておくものであり、他方のフック減速位置記憶手段23bは、フック6の巻上速度を減速すべき位置(減速用閾値となる減速位置P2)を記憶させておくものである。尚、フック巻上の減速制御を行わないものでは、上記所定閾値記憶手段23はフック停止位置記憶手段23aのみとなる(フック減速位置記憶手段23bは不要である)。
上記比較手段は、停止制御用の比較手段24と減速制御用の比較手段25の2つある。
一方(停止制御用)の比較手段24は、上記フック停止位置記憶手段23aで記憶しているフック停止位置記憶値と上記フック吊下距離算出手段22で算出した現状のフック吊下距離算出値とを比較して、フック吊下距離算出値がフック停止位置記憶値以下になったときにフック巻上規制手段26(後述のフック停止指示手段26a)に作動開始信号を送信するものである。
他方(減速制御用)の比較手段25は、上記フック減速位置記憶手段23bで記憶しているフック減速位置記憶値と上記フック吊下距離算出手段22で算出した現状のフック吊下距離算出値とを比較して、フック吊下距離算出値がフック減速位置記憶値以下になったときにフック巻上規制手段26(後述のフック減速指示手段26b)に作動開始信号を送信するものである。
上記フック巻上規制手段26は、この実施例ではフック停止指示手段26aとフック減速指示手段26bとを有している。
一方のフック停止指示手段26aは、停止制御用の比較手段24からの作動開始信号を受けて、ブーム3の伸長動を停止させたり(ブーム伸長動停止A)ウインチ4の巻上動を停止させたり(ウインチ巻上動停止B)するものである。
他方のフック減速指示手段26bは、減速制御用の比較手段25からの作動開始信号を受けて、ブーム3の伸長動を減速させたり(ブーム伸長動減速C)ウインチ4の巻上動を減速させたり(ウインチ巻上動減速D)するものである。尚、フック巻上の減速制御を行わないものでは、上記フック巻上規制手段26はフック停止指示手段26aのみとなる(フック減速指示手段26bは不要である)。
図1及び図2に示す本願実施例のフック過巻防止装置は、次のように作動する。
まず図1において、ブーム3が最縮小位置(ブーム先端部が符号30′の位置)にある状態では、フック6′の吊下距離H0は、フック吊下距離算出手段22により、ロープ繰出量検出器12によるロープ繰出量検出値とロープ掛数入力器13で入力されたロープ掛数とに基づいて算出される。
そして、ブーム3がブーム最縮小位置(ブーム先端部が符号30′の位置)から例えば△Lだけ伸長した実線図示位置まで変化すると、フック吊下距離変化量算出手段21でブーム長さ検出器11からの現状のブーム長さ検出値(基準位置「0」からの増加分△L)とロープ掛数入力器13によるロープ掛数(図示例では「4」)との関数によりフック吊下距離変化量△H(△H=△L/4)を算出し、そのフック吊下距離変化量(△H)とロープ繰出量検出器12からのロープ繰出量検出値とによりフック吊下距離算出手段22で現状でのフック吊下距離H1(H1=H0−△H)を算出する。
そして、図1の実線図示状態(フック6の吊下距離がH1)から、ウインチ4の巻上動やブーム3の伸長動を行わせるとフック6が上動するが、フック吊下距離算出手段22で刻々算出している現状のフック吊下距離算出値がフック減速位置記憶手段23bで記憶しているフック減速位置記憶値以下になったことを比較手段25が検知した時点(フックが符号6Bの減速位置P2に達した時点)で、該比較手段25からフック減速指示手段26bに対してウインチ巻上動の減速制御(符号D)とブーム伸長動の減速制御(符号C)を実行する信号が出力されて(例えば図3の絞り弁84をON作動させる)、フック上動速度が所定減速速度に制限される。
又、フックが減速位置P2から所定の減速速度でさらに上動して、フック吊下距離算出手段22で刻々算出している現状のフック吊下距離算出値がフック停止位置記憶手段23aに記憶しているフック停止位置記憶値以下になったことを比較手段24が検知した時点(フックが符号6Aの停止位置P1に達した時点)で、該比較手段24からフック停止指示手段26bに対してウインチ巻上動の停止制御(符号B)とブーム伸長動の停止制御(符号A)を実行する信号が出力されて(例えば図3のアンロード弁74をON作動させる)、フック上動が停止される。
このように、本願実施例のフック過巻防止装置では、ブーム先端部30からのフック吊下距離をコントローラ20に装備したフック吊下距離算出手段22を用いて求めるようにしているので、図3の公知例のスイッチ、重錘、細索等による機械的な検出装置のように細索がロープに絡み付くことによるトラブルを未然に解消し得るという機能がある。
又、本願実施例のフック過巻防止装置では、ブーム3の長さが変化したことに伴って変化するフック吊下距離変化量△Hを加味してフック吊下距離算出手段22で実際のフック吊下距離H1を算出するようにしているので、現状のフック吊下距離H1を正確に算出できるという機能がある。
3はブーム、4はウインチ、5はロープ、6はフック、11はブーム長さ検出器、12はロープ繰出量検出器、13はロープ掛数入力器、20はコントローラ、21はフック吊下距離変化量算出手段、22はフック吊下距離算出手段、23は所定閾値記憶手段、23aはフック停止位置記憶手段、23bはフック減速位置記憶手段、24は停止制御用の比較手段,25は減速制御用の比較手段、26はフック巻上規制手段、26aはフック停止指示手段、26bはフック減速指示手段である。

Claims (1)

  1. 起伏及び伸縮自在なブームを有し、ブーム先端部にウインチからのロープでフックを吊下げてクレーン作業を行えるようにしたクレーンにおいて、
    上記ブームの長さを検出するブーム長さ検出器と、上記ウインチからのロープ繰出量を検出するロープ繰出量検出器とを備え、
    さらにコントローラに、上記ブーム長さ検出器で検出されたブーム長さ検出値に基づきブームの長さが変化したことに伴うフックのブーム先端部からの吊下距離の変化量を算出するフック吊下距離変化量算出手段と、上記ロープ繰出量検出器で検出されたロープ繰出量検出値と上記フック吊下距離変化量算出手段で算出されたフック吊下距離変化量に基づいて上記ブーム先端部から上記フックまでの吊下距離を算出するフック吊下距離算出手段と、上記フック吊下距離算出手段で算出したフック吊下距離算出値が所定閾値以下になったときにフックの巻上を規制するフック巻上規制手段とをそれぞれ備えている、
    ことを特徴とするクレーンのフック過巻防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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