JP3202076B2 - 同期パルス発生回路 - Google Patents
同期パルス発生回路Info
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- JP3202076B2 JP3202076B2 JP29175192A JP29175192A JP3202076B2 JP 3202076 B2 JP3202076 B2 JP 3202076B2 JP 29175192 A JP29175192 A JP 29175192A JP 29175192 A JP29175192 A JP 29175192A JP 3202076 B2 JP3202076 B2 JP 3202076B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーダ信号処理装置、ビ
デオ信号処理装置などに利用できる同期パルス発生回路
に関し、さらに言えばランダムに発生する外部トリガパ
ルスに同期したパルスを発生する同期パルス発生回路に
関する。
デオ信号処理装置などに利用できる同期パルス発生回路
に関し、さらに言えばランダムに発生する外部トリガパ
ルスに同期したパルスを発生する同期パルス発生回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】レーダ信号処理装置、ビデオ信号処理装
置などにおいて、信号処理を行なう場合に、トリガパル
スまたは同期パルスに同期した安定なパルスが必要とな
る。かかる同期パルス発生のために、高精度および高安
定度のパルスが要求される場合、従来は例えば図3に示
すように目的とするパルスのn倍の周波数の発振出力を
水晶発振器12によって発振させ、外部トリガパルスに
よってリセットされるカウンタ13に水晶発振器12の
発振出力をクロックとして供給してn分周し、同期パル
スとすることが行なわれている。
置などにおいて、信号処理を行なう場合に、トリガパル
スまたは同期パルスに同期した安定なパルスが必要とな
る。かかる同期パルス発生のために、高精度および高安
定度のパルスが要求される場合、従来は例えば図3に示
すように目的とするパルスのn倍の周波数の発振出力を
水晶発振器12によって発振させ、外部トリガパルスに
よってリセットされるカウンタ13に水晶発振器12の
発振出力をクロックとして供給してn分周し、同期パル
スとすることが行なわれている。
【0003】また、図4に示すように、外部トリガパル
スをPLL回路14に入力し、PLL回路14中の電圧
制御発振器の出力を分周比mの分周回路15に送出して
分周し、分周出力をPLL回路14中の位相比較器に送
出する周波数シンセサイザによって外部トリガパルスに
同期した同期パルスを得たりしている。
スをPLL回路14に入力し、PLL回路14中の電圧
制御発振器の出力を分周比mの分周回路15に送出して
分周し、分周出力をPLL回路14中の位相比較器に送
出する周波数シンセサイザによって外部トリガパルスに
同期した同期パルスを得たりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例の前者によるときは入力された外部トリガパル
スに完全に同期した同期パルスを得ることができず、水
晶発振器の発振出力に基づくジッタが発生する問題点が
あった。また、上記従来例の後者によるときは分周比m
を大きくするにしたがい正確な逓倍動作が困難になると
同時に、トリガ入力に対する位相のずれが増大するた
め、外部トリガパルスの周期と同期パルスの周期の比m
が大きい場合に不向きであるという問題点があった。
た従来例の前者によるときは入力された外部トリガパル
スに完全に同期した同期パルスを得ることができず、水
晶発振器の発振出力に基づくジッタが発生する問題点が
あった。また、上記従来例の後者によるときは分周比m
を大きくするにしたがい正確な逓倍動作が困難になると
同時に、トリガ入力に対する位相のずれが増大するた
め、外部トリガパルスの周期と同期パルスの周期の比m
が大きい場合に不向きであるという問題点があった。
【0005】本発明は、外部トリガパルスの周期が一定
周期またはランダム周期にかかわらず入力外部トリガパ
ルスに対してジッタが少ない安定した同期パルスを得る
ことができる同期パルス発生回路を提供することを目的
とする。
周期またはランダム周期にかかわらず入力外部トリガパ
ルスに対してジッタが少ない安定した同期パルスを得る
ことができる同期パルス発生回路を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の同期パルス発生
回路は、水晶発振器と、該水晶発振器の発振出力を90
°移相する移相器と、前記水晶発振器の発振出力を外部
トリガパルスに同期してサンプルホールドする第1のサ
ンプルホールド回路と、前記移相器の出力を前記外部ト
リガパルスに同期してサンプルホールドする第2のサン
プルホールド回路と、前記水晶発振器の発振出力を前記
第1のサンプルホールド回路の出力レベルに基づいて2
値化する第1のコンパレータと、前記移相器の出力を前
記第2のサンプルホールド回路の出力レベルに基づいて
2値化する第2のコンパレータと、前記水晶発振器の発
振出力の1周期を4等分した位相の範囲のいずれの範囲
内において前記外部トリガパルスが入力されたかに基づ
く出力を送出する外部トリガパルス入力時期判別手段
と、前記第1および第2のコンパレータの出力の一方を
外部トリガパルス入力時期判別手段からの出力に基づい
て選択して同期パルスとして出力するセレクタ回路とを
備えたことを特徴とする。
回路は、水晶発振器と、該水晶発振器の発振出力を90
°移相する移相器と、前記水晶発振器の発振出力を外部
トリガパルスに同期してサンプルホールドする第1のサ
ンプルホールド回路と、前記移相器の出力を前記外部ト
リガパルスに同期してサンプルホールドする第2のサン
プルホールド回路と、前記水晶発振器の発振出力を前記
第1のサンプルホールド回路の出力レベルに基づいて2
値化する第1のコンパレータと、前記移相器の出力を前
記第2のサンプルホールド回路の出力レベルに基づいて
2値化する第2のコンパレータと、前記水晶発振器の発
振出力の1周期を4等分した位相の範囲のいずれの範囲
内において前記外部トリガパルスが入力されたかに基づ
く出力を送出する外部トリガパルス入力時期判別手段
と、前記第1および第2のコンパレータの出力の一方を
外部トリガパルス入力時期判別手段からの出力に基づい
て選択して同期パルスとして出力するセレクタ回路とを
備えたことを特徴とする。
【0007】また、外部トリガパルス入力時期判別手段
は、水晶発振器の発振出力を入力とする第1のゼロクロ
ス検出回路と、移相器の出力を入力とする第2のゼロク
ロス検出回路と、第1および第2のゼロクロス検出回路
の出力をそれぞれ各別に45°移相する第1および第2
の45°移相器と、第1および第2の45°移相器から
の出力を外部トリガパルスに同期してラッチして外部ト
リガパルス入力時期判別手段の出力とするラッチ回路と
を備えたことを特徴とする。
は、水晶発振器の発振出力を入力とする第1のゼロクロ
ス検出回路と、移相器の出力を入力とする第2のゼロク
ロス検出回路と、第1および第2のゼロクロス検出回路
の出力をそれぞれ各別に45°移相する第1および第2
の45°移相器と、第1および第2の45°移相器から
の出力を外部トリガパルスに同期してラッチして外部ト
リガパルス入力時期判別手段の出力とするラッチ回路と
を備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】水晶発振器の発振出力が第1のサンプルホール
ド回路の出力レベルに基づいて2値化された出力が第1
のコンパレータから出力される。水晶発振器の発振出力
を90°移相した移相器からの出力が第2のサンプルホ
ールド回路の出力レベルに基づいて2値化された出力が
第2のコンパレータから出力される。一方、外部トリガ
パルスの入力時期が水晶発振器の発振出力の1周期を4
等分した範囲のいずれの範囲内であるかが判別されて、
判別された範囲に対応した出力が外部トリガパルス入力
時期判別手段からセレクタ回路に送出され、外部トリガ
パルス入力時期判別手段による判別結果に基づいてセレ
クタ回路において第1のコンパレータの出力、または第
2のコンパレータの出力が選択され、出力される。
ド回路の出力レベルに基づいて2値化された出力が第1
のコンパレータから出力される。水晶発振器の発振出力
を90°移相した移相器からの出力が第2のサンプルホ
ールド回路の出力レベルに基づいて2値化された出力が
第2のコンパレータから出力される。一方、外部トリガ
パルスの入力時期が水晶発振器の発振出力の1周期を4
等分した範囲のいずれの範囲内であるかが判別されて、
判別された範囲に対応した出力が外部トリガパルス入力
時期判別手段からセレクタ回路に送出され、外部トリガ
パルス入力時期判別手段による判別結果に基づいてセレ
クタ回路において第1のコンパレータの出力、または第
2のコンパレータの出力が選択され、出力される。
【0009】そこで、水晶発振器の発振出力をサンプル
ホールドした出力に基づいて水晶発振器の発振出力が2
値化され、移相器の出力をサンプルホールドした出力に
基づいて移相器の出力が2値化され、この両2値化出力
の一方が外部トリガパルスの発生時期に基づいて選択さ
れてセレクタ回路から出力される。したがって、水晶発
振器の発振出力にジッタが存在していも、セレクタ回路
からの出力にはジッタが生ずることはなく、ジッタのな
い安定した同期パルスを得ることができる。
ホールドした出力に基づいて水晶発振器の発振出力が2
値化され、移相器の出力をサンプルホールドした出力に
基づいて移相器の出力が2値化され、この両2値化出力
の一方が外部トリガパルスの発生時期に基づいて選択さ
れてセレクタ回路から出力される。したがって、水晶発
振器の発振出力にジッタが存在していも、セレクタ回路
からの出力にはジッタが生ずることはなく、ジッタのな
い安定した同期パルスを得ることができる。
【0010】請求項2の同期パルス発生回路によれば、
水晶発振器の発振出力のゼロクロス検出出力が45°移
相され、移相器の出力のゼロクロス検出出力が45°移
相されて、45°移相された両出力が外部トリガパルス
に同期してラッチされ、ラッチ出力がセレクタ回路の選
択信号とされて、2値化された水晶発振器の発振出力、
移相器の出力の一方が選択される。しかるにサンプリン
グおよびラッチは外部トリガパルスに同期して行なわれ
ており、ラッチ出力によって水晶発振器の発振出力の勾
配の大きい部分、または移相器の出力の勾配の大きい部
分において、それぞれサンプリングされ2値化された水
晶発振器の発振出力、または移相器の出力が、選択信号
に基づいて選択される。この結果、ジッタが生ずること
はなく、外部同期パルスに同期したジッタのない安定し
た同期パルスが得られる。
水晶発振器の発振出力のゼロクロス検出出力が45°移
相され、移相器の出力のゼロクロス検出出力が45°移
相されて、45°移相された両出力が外部トリガパルス
に同期してラッチされ、ラッチ出力がセレクタ回路の選
択信号とされて、2値化された水晶発振器の発振出力、
移相器の出力の一方が選択される。しかるにサンプリン
グおよびラッチは外部トリガパルスに同期して行なわれ
ており、ラッチ出力によって水晶発振器の発振出力の勾
配の大きい部分、または移相器の出力の勾配の大きい部
分において、それぞれサンプリングされ2値化された水
晶発振器の発振出力、または移相器の出力が、選択信号
に基づいて選択される。この結果、ジッタが生ずること
はなく、外部同期パルスに同期したジッタのない安定し
た同期パルスが得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。
【0012】図1は本発明の第1実施例の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【0013】本発明の一実施例の同期パルス発生回路
は、水晶発振器1の発振出力をコンパレータ5の一方の
入力として供給すると共に、サンプルホールド回路3お
よび90°移相器2に供給し、水晶発振器1の発振出力
を90°移相器2によって90°移相する。90°移相
器2からの出力はコンパレータ6の一方の入力として供
給すると共に、サンプルホールド回路4に供給する。サ
ンプルホールド回路3の出力はコンパレータ5に他方の
入力として供給し、サンプルホールド回路4の出力はコ
ンパレータ6に他方の入力として供給する。
は、水晶発振器1の発振出力をコンパレータ5の一方の
入力として供給すると共に、サンプルホールド回路3お
よび90°移相器2に供給し、水晶発振器1の発振出力
を90°移相器2によって90°移相する。90°移相
器2からの出力はコンパレータ6の一方の入力として供
給すると共に、サンプルホールド回路4に供給する。サ
ンプルホールド回路3の出力はコンパレータ5に他方の
入力として供給し、サンプルホールド回路4の出力はコ
ンパレータ6に他方の入力として供給する。
【0014】一方、外部トリガパルス、水晶発振器1の
発振出力および90°移相器2の出力は後記する外部ト
リガパルス入力時期判別回路8に供給し、水晶発振器1
の発振出力信号の位相θが45°≦θ<135°(領域
イ)、135°≦θ<225°(領域ロ)、225°≦
θ<−45°(領域ハ)、−45°≦θ<+45°(領
域ニ)のどの領域において外部トリガパルスが入力され
たかを検出する。外部トリガパルスは外部トリガパルス
の前縁によってトリガされる単安定マルチバイブレータ
からなるタイミングパルス発生回路9に供給し、タイミ
ングパルス発生回路9の出力はサンプリングパルスとし
てサンプルホールド回路3および4に供給する。
発振出力および90°移相器2の出力は後記する外部ト
リガパルス入力時期判別回路8に供給し、水晶発振器1
の発振出力信号の位相θが45°≦θ<135°(領域
イ)、135°≦θ<225°(領域ロ)、225°≦
θ<−45°(領域ハ)、−45°≦θ<+45°(領
域ニ)のどの領域において外部トリガパルスが入力され
たかを検出する。外部トリガパルスは外部トリガパルス
の前縁によってトリガされる単安定マルチバイブレータ
からなるタイミングパルス発生回路9に供給し、タイミ
ングパルス発生回路9の出力はサンプリングパルスとし
てサンプルホールド回路3および4に供給する。
【0015】外部トリガパルス入力時期判別回路8は、
水晶発振器1の発振出力を入力とするゼロクロス検出回
路81、ゼロクロス検出回路81の出力を45°移相す
る移相器83、90°移相器2の出力を入力とするゼロ
クロス検出回路82、ゼロクロス検出回路82の出力を
45°移相する移相器84、移相器83の出力および移
相器84の出力を外部トリガパルスによってラッチして
外部トリガパルスの入力された時期に対応する領域(イ
〜ニ)を判別するための2ビットの出力を発生するラッ
チ回路85とから構成してある。
水晶発振器1の発振出力を入力とするゼロクロス検出回
路81、ゼロクロス検出回路81の出力を45°移相す
る移相器83、90°移相器2の出力を入力とするゼロ
クロス検出回路82、ゼロクロス検出回路82の出力を
45°移相する移相器84、移相器83の出力および移
相器84の出力を外部トリガパルスによってラッチして
外部トリガパルスの入力された時期に対応する領域(イ
〜ニ)を判別するための2ビットの出力を発生するラッ
チ回路85とから構成してある。
【0016】コンパレータ5の出力、インバータ10を
介したコンパレータ5の出力、コンパレータ6の出力お
よびインバータ11を介したコンパレータ6の出力はセ
レクタ回路7に供給し、セレクタ回路7に選択信号とし
て供給される外部トリガパルス入力時期判別回路8の出
力に基づいてセレクタ回路7の入力中の1つを選択して
出力する。
介したコンパレータ5の出力、コンパレータ6の出力お
よびインバータ11を介したコンパレータ6の出力はセ
レクタ回路7に供給し、セレクタ回路7に選択信号とし
て供給される外部トリガパルス入力時期判別回路8の出
力に基づいてセレクタ回路7の入力中の1つを選択して
出力する。
【0017】ここで、外部トリガパルス入力時期判別回
路8により区分された領域、外部トリガパルスが入力さ
れたときの水晶発振器1の発振出力の位相(外部トリガ
パルスの発生時期)と、選択信号とセレクタ回路7にお
いて選択される信号との関係は
路8により区分された領域、外部トリガパルスが入力さ
れたときの水晶発振器1の発振出力の位相(外部トリガ
パルスの発生時期)と、選択信号とセレクタ回路7にお
いて選択される信号との関係は
【0018】
【表1】
【0019】に示す如くに設定してある。
【0020】上記のように構成された本実施例におい
て、水晶発振器1の発振出力信号波形は図2(b)の波
形aに示す如く正弦波形であり、この正弦波形aは90
°移相器2によって90°移相されて90°移相器2か
らの出力信号波形は図2(f)の波形bに示す如く余弦
波形である。
て、水晶発振器1の発振出力信号波形は図2(b)の波
形aに示す如く正弦波形であり、この正弦波形aは90
°移相器2によって90°移相されて90°移相器2か
らの出力信号波形は図2(f)の波形bに示す如く余弦
波形である。
【0021】水晶発振器1からの発振出力を受けたゼロ
クロス検出回路81の出力波形は図2(c)の波形cに
示す如くであり、ゼロクロス検出回路81の出力を受け
た移相器83からの出力波形は図2(d)の波形dに示
す如くである。90°移相器2からの出力を受けたゼロ
クロス検出回路82の出力波形は図2(g)の波形eに
示す如くであり、ゼロクロス検出回路82の出力を受け
た移相器84からの出力波形は図2(h)の波形fに示
す如くである。移相器83および84の出力間には90
°の位相差を有している。
クロス検出回路81の出力波形は図2(c)の波形cに
示す如くであり、ゼロクロス検出回路81の出力を受け
た移相器83からの出力波形は図2(d)の波形dに示
す如くである。90°移相器2からの出力を受けたゼロ
クロス検出回路82の出力波形は図2(g)の波形eに
示す如くであり、ゼロクロス検出回路82の出力を受け
た移相器84からの出力波形は図2(h)の波形fに示
す如くである。移相器83および84の出力間には90
°の位相差を有している。
【0022】ここで、外部トリガパルスが入力される
と、外部トリガパルスを受けたタイミングパルス発生回
路9からは外部トリガパルスの前縁に同期した一定幅の
図2(a)の波形gに示すパルスが出力される。いま、
外部トリガパルスが図2(a)に示すタイミングにおい
て発生したものとする。水晶発振器1の発振出力および
90°移相器2からの出力は波形gのパルスを受けたサ
ンプルホールド回路3および4によって、ぞれぞれ各別
にサンプリングされる。
と、外部トリガパルスを受けたタイミングパルス発生回
路9からは外部トリガパルスの前縁に同期した一定幅の
図2(a)の波形gに示すパルスが出力される。いま、
外部トリガパルスが図2(a)に示すタイミングにおい
て発生したものとする。水晶発振器1の発振出力および
90°移相器2からの出力は波形gのパルスを受けたサ
ンプルホールド回路3および4によって、ぞれぞれ各別
にサンプリングされる。
【0023】サンプルホールド回路3においてサンプリ
ングパルスの発生時における水晶発振器1の発振出力の
レベルが保持される。したがって水晶発振器1の発振出
力レベルがサンプルホールド回路3の出力のレベル以下
のときはコンパレータ5から高電位出力が送出されて、
水晶発振器1の発振出力がコンパレータ5により2値化
される。コンパレータ5からの出力は図2(e)の波形
hに示す如くである。インバータ10からは波形hを反
転した波形の出力が送出される。
ングパルスの発生時における水晶発振器1の発振出力の
レベルが保持される。したがって水晶発振器1の発振出
力レベルがサンプルホールド回路3の出力のレベル以下
のときはコンパレータ5から高電位出力が送出されて、
水晶発振器1の発振出力がコンパレータ5により2値化
される。コンパレータ5からの出力は図2(e)の波形
hに示す如くである。インバータ10からは波形hを反
転した波形の出力が送出される。
【0024】同様に、サンプルホールド回路4において
サンプリングパルスの発生時における90°移相器2か
らの出力のレベルが保持される。したがって90°移相
器からの出力レベルがサンプルホールド回路4の出力の
レベル以下のときはコンパレータ6から高電位出力が送
出されて、90°移相器2からの出力がコンパレータ6
によって2値化される。コンパレータ6からの出力は図
2(i)の波形iに示す如くである。インバータ11か
らは波形iを反転した波形の出力が送出される。
サンプリングパルスの発生時における90°移相器2か
らの出力のレベルが保持される。したがって90°移相
器からの出力レベルがサンプルホールド回路4の出力の
レベル以下のときはコンパレータ6から高電位出力が送
出されて、90°移相器2からの出力がコンパレータ6
によって2値化される。コンパレータ6からの出力は図
2(i)の波形iに示す如くである。インバータ11か
らは波形iを反転した波形の出力が送出される。
【0025】しかるに状態(a)の場合、図2(a)に
示すタイミングで外部トリガパルスが発生したときは、
外部トリガパルスの入力時期は図2(j)のリサジュー
図形に示す如く領域イ内であり、移相器83、84の出
力をラッチしたラッチ回路85、すなわち外部トリガパ
ルス入力時期判別回路8からは論理“11”の出力が送
出され、セレクタ回路7によってインバータ11の出力
が選択されて送出される。したがって外部トリガパルス
に同期した同期パルスが出力される。
示すタイミングで外部トリガパルスが発生したときは、
外部トリガパルスの入力時期は図2(j)のリサジュー
図形に示す如く領域イ内であり、移相器83、84の出
力をラッチしたラッチ回路85、すなわち外部トリガパ
ルス入力時期判別回路8からは論理“11”の出力が送
出され、セレクタ回路7によってインバータ11の出力
が選択されて送出される。したがって外部トリガパルス
に同期した同期パルスが出力される。
【0026】状態(b)の場合、外部トリガパルスが水
晶発振器1からの発振出力の位相の領域ロ内、すなわち
外部トリガパルスの入力時期が図2(j)のリサジュー
図形に示す領域ロ内にて発生したときは、外部トリガパ
ルス入力時期判別回路8からは論理“10”の出力が送
出され、セレクタ回路7によってインバータ10の出力
が選択されて送出される。したがって外部トリガパルス
に同期した同期パルスが出力される。
晶発振器1からの発振出力の位相の領域ロ内、すなわち
外部トリガパルスの入力時期が図2(j)のリサジュー
図形に示す領域ロ内にて発生したときは、外部トリガパ
ルス入力時期判別回路8からは論理“10”の出力が送
出され、セレクタ回路7によってインバータ10の出力
が選択されて送出される。したがって外部トリガパルス
に同期した同期パルスが出力される。
【0027】状態(c)の場合、外部トリガパルスが水
晶発振器1からの発振出力の位相の領域ハ内、すなわち
外部トリガパルスの入力時期が図2(j)のリサジュー
図形に示す領域ハ内にて発生したときは、外部トリガパ
ルス入力時期判別回路8からは論理“00”の出力が送
出され、セレクタ回路7によってコンパレータ6の出力
が選択されて送出される。したがって外部トリガパルス
に同期した同期パルスが出力される。
晶発振器1からの発振出力の位相の領域ハ内、すなわち
外部トリガパルスの入力時期が図2(j)のリサジュー
図形に示す領域ハ内にて発生したときは、外部トリガパ
ルス入力時期判別回路8からは論理“00”の出力が送
出され、セレクタ回路7によってコンパレータ6の出力
が選択されて送出される。したがって外部トリガパルス
に同期した同期パルスが出力される。
【0028】状態(d)の場合、外部トリガパルスが水
晶発振器1からの発振出力の位相の領域ニ内、すなわち
外部トリガパルスの入力時期が図2(j)のリサジュー
図形に示す領域ニ内にて発生したときは、外部トリガパ
ルス入力時期判別回路8からは論理“01”の出力が送
出され、セレクタ回路7によってコンパレータ5の出力
が選択されて送出される。したがって外部トリガパルス
に同期した同期パルスが出力される。
晶発振器1からの発振出力の位相の領域ニ内、すなわち
外部トリガパルスの入力時期が図2(j)のリサジュー
図形に示す領域ニ内にて発生したときは、外部トリガパ
ルス入力時期判別回路8からは論理“01”の出力が送
出され、セレクタ回路7によってコンパレータ5の出力
が選択されて送出される。したがって外部トリガパルス
に同期した同期パルスが出力される。
【0029】上記のように、状態(a)の場合には、セ
レクタ回路7によって選択される出力は90°移相器2
の出力の位相θが45°≦θ<135°の領域における
インバータ11の出力であって、余弦波の勾配が大きい
部分で立ち上がるパルスが出力されることになる。状態
(b)の場合には、セレクタ回路7によって選択される
出力は水晶発振器1の発振出力の位相θが135°≦θ
<225°の領域におけるインバータ10の出力であっ
て、正弦波の勾配の大きい部分で立ち上がるパルスが出
力されることになる。
レクタ回路7によって選択される出力は90°移相器2
の出力の位相θが45°≦θ<135°の領域における
インバータ11の出力であって、余弦波の勾配が大きい
部分で立ち上がるパルスが出力されることになる。状態
(b)の場合には、セレクタ回路7によって選択される
出力は水晶発振器1の発振出力の位相θが135°≦θ
<225°の領域におけるインバータ10の出力であっ
て、正弦波の勾配の大きい部分で立ち上がるパルスが出
力されることになる。
【0030】状態(c)の場合には、セレクタ回路7に
よって選択される出力は90°移相器2の出力の位相θ
が225°≦θ<−45°の領域におけるコンパレータ
6の出力であって、余弦波の勾配が大きい部分で立ち上
がるパルスが出力されることになる。状態(d)の場合
には、セレクタ回路7によって選択される出力は水晶発
振器1の発振出力の位相θが−45°≦θ<+45°の
領域におけるコンパレータ5の出力であって、正弦波の
勾配の大きい部分で立ち上がるパルスが出力されること
になる。
よって選択される出力は90°移相器2の出力の位相θ
が225°≦θ<−45°の領域におけるコンパレータ
6の出力であって、余弦波の勾配が大きい部分で立ち上
がるパルスが出力されることになる。状態(d)の場合
には、セレクタ回路7によって選択される出力は水晶発
振器1の発振出力の位相θが−45°≦θ<+45°の
領域におけるコンパレータ5の出力であって、正弦波の
勾配の大きい部分で立ち上がるパルスが出力されること
になる。
【0031】上記から明らかな如く、セレクタ回路7か
ら送出される出力は、外部トリガパルスの発生時期に基
づいて正弦波および余弦波の勾配の大きい部分でサンプ
ルホールドされたレベルとの比較出力であるため、出力
同期パルスの立上りエッジは外部トリガパルスに同期
し、かつ水晶発振器1の発振出力と同じ周波数安定度を
有するパルスを得ることができる。
ら送出される出力は、外部トリガパルスの発生時期に基
づいて正弦波および余弦波の勾配の大きい部分でサンプ
ルホールドされたレベルとの比較出力であるため、出力
同期パルスの立上りエッジは外部トリガパルスに同期
し、かつ水晶発振器1の発振出力と同じ周波数安定度を
有するパルスを得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、水晶
発振器の発振出力をサンプルホールドした出力に基づい
て2値化した水晶発振器の発振出力と、移相器の出力を
サンプルホールドした出力に基づいて2値化した移相器
の出力との一方を、外部トリガパルスの発生時期に基づ
いて選択して出力するようにしたため、水晶発振器の発
振出力にジッタが存在していも、セレクタ回路からの出
力にはジッタが生ずることはなく、ジッタのない安定し
た同期パルスを得ることができる効果がある。
発振器の発振出力をサンプルホールドした出力に基づい
て2値化した水晶発振器の発振出力と、移相器の出力を
サンプルホールドした出力に基づいて2値化した移相器
の出力との一方を、外部トリガパルスの発生時期に基づ
いて選択して出力するようにしたため、水晶発振器の発
振出力にジッタが存在していも、セレクタ回路からの出
力にはジッタが生ずることはなく、ジッタのない安定し
た同期パルスを得ることができる効果がある。
【0033】請求項2の同期パルス発生回路によれば、
水晶発振器の発振出力のゼロクロス検出出力を45°移
相し、移相器の出力のゼロクロス検出出力を45°移相
し、45°移送された両出力を外部トリガパルスに同期
してラッチし、ラッチ出力をセレクタ回路の選択信号と
し、2値化された水晶発振器の発振出力、移相器の出力
の一方を選択するようにしたため、サンプリングおよび
ラッチは外部トリガパルスに同期して行なわれており、
ラッチ出力によって水晶発振器の発振出力の勾配の大き
い部分、または移相器の出力の勾配の大きい部分におい
て、それぞれサンプリングされ2値化された水晶発振器
の発振出力、または移相器の出力が、選択信号に基づい
て選択される結果、外部同期パルスに同期したジッタの
ない安定した同期パルスを得ることができる効果があ
る。
水晶発振器の発振出力のゼロクロス検出出力を45°移
相し、移相器の出力のゼロクロス検出出力を45°移相
し、45°移送された両出力を外部トリガパルスに同期
してラッチし、ラッチ出力をセレクタ回路の選択信号と
し、2値化された水晶発振器の発振出力、移相器の出力
の一方を選択するようにしたため、サンプリングおよび
ラッチは外部トリガパルスに同期して行なわれており、
ラッチ出力によって水晶発振器の発振出力の勾配の大き
い部分、または移相器の出力の勾配の大きい部分におい
て、それぞれサンプリングされ2値化された水晶発振器
の発振出力、または移相器の出力が、選択信号に基づい
て選択される結果、外部同期パルスに同期したジッタの
ない安定した同期パルスを得ることができる効果があ
る。
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】本発明の一実施例の作用の説明に供する波形図
およびリサジュー図である。
およびリサジュー図である。
【図3】従来例の構成を示すブロック図である。
【図4】他の従来例の構成を示すブロック図である。
1…水晶発振器 2…90°移相器 3、4…サンプルホールド回路 5、6…コンパレータ 7…セレクタ回路 8…外部トリガパルス入力時期判別回路 9…タイミングパルス発生回路 81、82…ゼロクロス検出回路 83、84…移相器 85…ラッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/00 H04L 7/02
Claims (2)
- 【請求項1】水晶発振器と、該水晶発振器の発振出力を
90°移相する移相器と、前記水晶発振器の発振出力を
外部トリガパルスに同期してサンプルホールドする第1
のサンプルホールド回路と、前記移相器の出力を前記外
部トリガパルスに同期してサンプルホールドする第2の
サンプルホールド回路と、前記水晶発振器の発振出力を
前記第1のサンプルホールド回路の出力レベルに基づい
て2値化する第1のコンパレータと、前記移相器の出力
を前記第2のサンプルホールド回路の出力レベルに基づ
いて2値化する第2のコンパレータと、前記水晶発振器
の発振出力の1周期を4等分した位相の範囲のいずれの
範囲内において前記外部トリガパルスが入力されたかに
基づく出力を送出する外部トリガパルス入力時期判別手
段と、前記第1および第2のコンパレータの出力の一方
を外部トリガパルス入力時期判別手段からの出力に基づ
いて選択して同期パルスとして出力するセレクタ回路と
を備えたことを特徴とする同期パルス発生回路。 - 【請求項2】請求項1記載の同期パルス発生回路におい
て、外部トリガパルス入力時期判別手段は、水晶発振器
の発振出力を入力とする第1のゼロクロス検出回路と、
移相器の出力を入力とする第2のゼロクロス検出回路
と、第1および第2のゼロクロス検出回路の出力をそれ
ぞれ各別に45°移相する第1および第2の45°移相
器と、第1および第2の45°移相器からの出力を外部
トリガパルスに同期してラッチして外部トリガパルス入
力時期判別手段の出力とするラッチ回路とを備えたこと
を特徴とする同期パルス発生回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29175192A JP3202076B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 同期パルス発生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29175192A JP3202076B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 同期パルス発生回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06152391A JPH06152391A (ja) | 1994-05-31 |
JP3202076B2 true JP3202076B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=17772947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29175192A Expired - Fee Related JP3202076B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 同期パルス発生回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3202076B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-29 JP JP29175192A patent/JP3202076B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06152391A (ja) | 1994-05-31 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |