JP3202038U - パンツおよび尿吸収パッド - Google Patents

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【課題】失禁に伴う不快感を抑制することが可能なパンツおよび尿吸収パッドを提供すること。【解決手段】パンツ生地と、パンツ生地の裏面に取り付けられる尿吸収パッド(3)とを備えたパンツである。尿吸収パッド(3)は、装着者の体に接触する拡散シート(30)と、パンツ生地の裏面に接触する防水シート(50)と、拡散シート(30)と防水シート(50)との間に配置される吸水シート(40)とを備え、吸水シート(40)は、連続多孔質体を有する吸水性ウレタンスポンジである。【選択図】図2

Description

この考案は、不意の軽失禁または失禁に対応するためのパンツおよび尿吸収パッドに関するものである。
従来より、失禁に対処するための下着は、たとえば、実用新案登録第3179832号公報(特許文献1)および実用新案登録第3073829号公報(特許文献2)に開示されている。
特許文献1の失禁パンツは、透水性シートと防水性シートとの間に吸水性中間層を配置させている。吸水性中間層は、尿を外部に漏らさないように吸水する部分であり、複数枚のポリエステル製不織布を積層した構造であることが開示されている。
特許文献2の消臭パッドは、連続気泡を有するウレタンスポンジと、ウレタンスポンジを外装繊維素材内に収納する外装繊維素材とを備えることが開示されている。さらに、ポリウレタンスポンジの連続気泡の内部表面上に消臭剤を接着させることで、消臭効果を発揮させることが開示されている。
実用新案登録第3179832号公報 実用新案登録第3073829号公報
特許文献1の失禁パンツは、尿吸収パッドに吸収された尿が、縫い目線に沿って尿がパンツ生地まで染み出すことはない。しかし、尿吸収パッドに吸収した尿の逆戻りにまで配慮した構造にはなっていない。また、特許文献2は、ポリウレタンスポンジを利用しているものの、失禁した場合の消臭効果を実現させるものであり、ポリウレタンスポンジへの失禁の吸収まで意図したものではない。
本考案は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、失禁に伴う不快感を抑制することが可能なパンツおよび尿吸収パッドを提供することである。
この目的のため、この考案の一態様に係るパンツは、パンツ生地と、パンツ生地の裏面に取り付けられる尿吸収パッドとを備えたパンツであって、尿吸収パッドは、装着者の体に接触する拡散シートと、パンツ生地の裏面に接触する防水シートと、拡散シートと防水シートとの間に配置される吸水シートとを備え、吸水シートは、連続多孔質体を有する吸水性ウレタンスポンジである。
上記構成の本考案によれば、尿は、拡散シートで拡散され、その状態で、連続多孔質体を有する吸水性ウレタンスポンジの吸水シートに吸収される。吸水シートは、吸収した尿の保持力が高いため、吸水シートで吸収された尿の逆戻りを防ぐことができる。
好ましくは、吸水シートは、平均気孔径が15μm以上35μm以下であり、気孔率が80%以上90%以下であり、保水率が350%以上700%以下である。
好ましくは、拡散シートは、ポリエステル系のニット素材である。
好ましくは、拡散シートは、メッシュ素材である。
好ましくは、吸水シートは、2枚以上積層されている。
好ましくは、吸水シートの厚みは、0.7mm以上1.3mm以下である。
好ましくは、吸水シートは、消臭成分、抗菌成分および芳香成分のうちの少なくとも1つの成分を含む。
この考案の一態様に係る尿吸収パッドは、パンツ生地の裏面に取り付けられる尿吸収パッドであって、装着者の体に接触する拡散シートと、パンツ生地の裏面に接触する防水シートと、拡散シートと防水シートとの間に配置される吸水シートとを備え、吸水シートは、連続多孔質体を有する吸水性ウレタンスポンジである。
本考案の実施の形態1に係るパンツの正面図である。 本考案の実施の形態1に係るパンツの尿吸収パッドの構造を示す図解断面図である。 吸水シートの気孔径を示す写真である。 本考案の実施の形態1に係るパンツの尿吸収パッドの吸収経路を示す模式図である。 本考案の実施の形態2に係るパンツの尿吸収パッドの吸収経路を示す模式図である。 尿吸収パッドに生理食塩水を注入した状態を示す写真である。 逆戻り量を示すグラフである。 尿吸収パッドに生理食塩水を注入した後の液戻り量を示す写真である。
図1に示すように、パンツ1は、パンツ生地2と、パンツ生地2の裏面に取り付けられる尿吸収パッド3とを備える。図1に示されるパンツ1は、女性用のものであり、装着者が下半身に一般的に使用するパンツと同様の形状および素材で形成され、一般的なパンツと同様、洗濯して、繰り返し使用することができる。
<実施の形態1>
図2をさらに参照して、尿吸収パッド3について説明する。図2は、本考案の実施の形態1に係るパンツ1の尿吸収パッド3の構造を示す図解断面図である。
尿吸収パッド3は、装着者の体に接触し、ある程度の吸水性を有する拡散シート30と、パンツ生地2の裏面に接触する防水シート50と、この両シート30,50間に配置される吸水シート40とを備える。尿吸収パッド3は、幅方向両端縁に帯布21を取り付けて、縫製によりパンツ生地2に取り付けられている。また、尿吸収パッド3は、帯布21によりその外周縁が取り囲まれ、尿吸収パッド3の幅方向両端縁だけが、縫製によりパンツ生地2に取り付けられていてもよい。
拡散シート30は、尿を拡散して通過させる素材であり、たとえば、ポリエステル系のニット素材である。拡散シート30は、たとえば、東レ株式会社のフィールドセンサー(登録商標)である。なお、拡散シート30は、装着者の体に接触する面が起毛されていてもよい。
防水シート50は、尿を通過させない素材、たとえば、ポリウレタンフィルムにより形成される。なお、防水シート50と吸水シート40との間には、消臭性および抗菌性を有するシートが配置されていてもよい。
吸水シート40は、拡散シート30で拡散して通過してきた尿を外部に漏らさないように吸収し、保持する部分である。吸水シート40は、連続多孔質体を有する吸水性ウレタンスポンジである。吸水シート40は、たとえば、アイオン株式会社のソフラス(登録商標)である。
吸水シート40として用いるソフラスの物性を表1に表す。
ソフラスの平均気孔径は、走査電子顕微鏡を用いてソフラスの切断面を倍率200倍で観察し、気孔径の大きいものから順に20個をピックアップし、それぞれの短径を測定し、その平均値として算出される。また、保水率は、乾燥状態のソフラスを飽和状態まで含水させたときの重量増加率により算出される。
図3は、ソフラスの気孔径を示す写真である。図3(A)は、ソフラスNの気孔径を示す写真であり、図3(B)は、ソフラスSKの気孔径を示す写真であり、図3(C)は、ソフラスCの気孔径を示す写真である。
上述したように、ソフラスは、連続多孔質体を有する吸水性ウレタンスポンジである。図3(A)に示すソフラスNは、均一の連続多孔質体を有している。図3(B)のソフラスSKおよび図3(C)のソフラスCは、小さい気孔と大きい気孔が複数混在している。
上述したように、表1を参照して、図3(A)ソフラスNは、平均気孔径が25μmであり、気孔率が83%であり、保水率が400%である。図3(B)のソフラスSKは、小さい気孔の平均気孔径が35μmであり、大きい気孔の平均気孔径が300μmである。さらに、ソフラスSKは、気孔率が89%であり、保水率が660%である。図3(C)のソフラスCは、小さい気孔の平均気孔径が15μmであり、大きい気孔の平均気孔径が300μmである。さらに、ソフラスCは、気孔率が87%であり、保水率が570%である。以上より、吸水シート40は、平均気孔径が15〜35μmであり、気孔率が80〜90%であり、保水率が350〜700%であることが望ましい。ソフラスが大きい気孔と小さい気孔を有する場合、平均気孔径15〜35μmは、小さい気孔だけの気孔径の平均を示すものとする。
図3(B)のソフラスSKおよび図3(C)のソフラスCは、小さい気孔に加えて大きい気孔を有するため、柔軟で弾力性を有し、尿の吸収速度が速い。しかし、ソフラスSKおよびCは、吸収速度が速い反面、図3(A)のソフラスNと比較して、一度吸収された尿の逆戻りの可能性が高い。したがって、逆戻りの観点から、吸水シート40としては、ソフラスNを用いることが望ましい。
吸水シート40として用いるソフラスの厚みは、0.8mm以上3.4mm以下である。望ましくは、ソフラスの厚みは、0.8mm以上1.3mm以下であり、この場合、10cc程度の軽失禁に対処することができる。さらに、ソフラスの厚みを0.8mm以上1.3mm以下にすることで、尿吸収パッド3の厚みを薄くすることができ、尿吸収パッド3が嵩張らず、パンツ1の股部分のゴワゴワ感を低減することができる。これにより、失禁パンツを履いたことがない女性でも、普通のパンツを履くような感覚で、抵抗なく履くことができる。なお、ソフラスの厚みを1.4mm以上3.4mm以下とすることで、失禁が多い人向けのパンツの尿吸収パッドに適用することができる。
ソフラスは、ハードディスクなどの電子部品の洗浄、プリント基板などの吸水、樹脂や水溶性接着剤などの塗布に用いられることが一般的であった。これらは、典型的には、工業製品に対して利用されており、工業製品の洗浄、吸水および脱水を目的とするものである。したがって、失禁後に吸収した尿が逆戻りしないことを目的として、パンツ1の吸水シート40にソフラスを用いることは、当業者であっても容易に想到することはできない。
ソフラスは、消臭成分、抗菌成分および芳香成分のうちの少なくとも1つの成分を含んでいてもよい。この場合、ソフラスを成形する際に、消臭成分、抗菌成分および芳香成分などを練り込んで、一体的に成形する。上述のように、ソフラスは、典型的には工業製品に対して利用されているものであり、ソフラスに消臭成分、抗菌成分および芳香成分を練り込むということは、パンツ1の吸水シート40としてソフラスを用いる際に、特別になされた工夫である。
図4を参照して、本実施の形態1における尿吸収パッド3の尿の吸収経路について説明する。図4は、本考案の実施の形態1に係るパンツ1の尿吸収パッド3の尿の吸収経路を示す模式図である。
図4(A)に示されるように、本実施の形態に係るパンツ1を装着して失禁した場合、尿は、拡散シート30で広がりながら拡散シート30を通過する。拡散シート30を通過した尿は、吸水シート40に到達し、ソフラスの気孔内に吸収される。吸水シート40に吸収されなかった尿は、吸水シート40を通過して防水シート50に到達する。尿は、防水シート50に接触して左右に広がり、図4(B)に示されるように、吸水シート40の下方からも吸収される。
上述したように、吸水シート40として用いられるソフラスの気孔内に尿が吸収される。このため、吸水シート40は、尿を吸収する前と尿を吸収した後とでは、厚みが変わらない。したがって、吸水シート40に吸収された尿は、圧力をかけるなど体積を小さくしない限り逆戻りするおそれが極めて少ないため、さらさら感を持続させることができ、装着者は不快感を感じない。
図5を参照して、本実施の形態2における尿吸収パッド3Aの他の構成例について説明する。以下に、実施の形態1との相違点のみ説明する。
<実施の形態2>
図5は、本考案の実施の形態2に係るパンツの尿吸収パッド3Aの尿の吸収経路を示す模式図である。図5を参照して、本実施の形態では、吸水シート40が2枚配置されている。この場合も、2枚の吸水シート40は、拡散シート30と防水シート50との間に配置されている。
吸水シート40は、実施の形態1の吸水シート40と同一の構成であり、厚みが0.7mm以上1.3mm以下である。上述したように、軽失禁向けのパンツの場合は、厚みが0.8mm以上1.3mm以下であることが望ましい。しかし、失禁が多い人向けのパンツは、このサイズでは不十分であり、吸水シート40の厚みを3mm程度にするべきであるところ、吸水シート40の厚みを3mmにすると股部分が嵩張り、履き心地がよくない。
そこで、失禁が多い人向けのパンツは、厚みが0.7mm以上1.3mm以下の吸水シート40を2枚重ねる。このような構成とすることで、吸水シート40がそれぞれ動き、ゴワゴワ感が軽減され、履き心地がよくなる。なお、さらに失禁が多い人向けのパンツは、吸水シート40が複数重ねられていればよい。この場合、吸水シート40は、3枚以上重ねられていてもよい。
また、吸水シート40は、ソフラスと他の素材、たとえば、マイクロファイバーや帝人株式会社のベルオアシス(登録商標)や綿が組み合わされて、積層されていてもよい。
実施の形態1の尿吸収パッド3を用いて、以下の比較実験を行った。実験例1〜3および比較例1〜6の尿吸収パッドの構成を表2に示す。
拡散シートとして、フィールドセンサーT926、フィールドセンサーT431、フィールドセンサーT474の3種類を用いた。フィールドセンサーT926は、厚さが0.34mmであり、フィールドセンサーT431は、厚さが0.40mmであり、フィールドセンサーT474は、厚さが0.54mmである。
吸水シートとして、ソフラスN、ベルオアシス、綿の3種類を用いた。ソフラスNの厚みは、約2.61mmであり、ベルオアシスの厚みは、約2.48mmであり、綿の厚みは、約3.22mmである。具体的な組み合わせは、下記表に示す。ベルオアシスは、ポリアクリル酸ナトリウム塩を主成分とするポリマーを直接紡糸した繊維である。なお、防水シートは、すべて同一の撥水布地が用いられている。
<吸水時間の測定>
まず、防水シートと、表2に示す吸水シートと、表2に示す拡散シートとを80mm×150mmの大きさに切断し縫い合わせて、尿吸収パッドを作成した。37度に温めた生理食塩水(塩化ナトリウム0.9%)を10ml,20ml準備した。高さ約70mmから尿吸収パッドに対して生理食塩水を注入し、完全に生理食塩水が拡散シート30内に吸収される(しみこむ)までの時間を目視で計測した。
表3は、実施例1〜3および比較例1〜6の尿吸収パッドの吸水時間を示す表である。表3において、「〇」は、0.6秒以下の瞬間吸収を示す。表3を参照すると、吸水シート40としてソフラスを使用している実施例1〜3は、実施例1の注水10mlを除き、瞬間吸収されていない。これに対し、比較例1〜6は、ほとんどすべてにおいて瞬間吸収されている。
図6は、実施例1と比較例1の尿吸収パッドに生理食塩水10mlを注入した状態を示す写真である。図6の左側の尿吸収パッドは、実施例1を示し、右側の尿吸収パッドは、比較例1を示す。図6を参照して、実施例1の尿吸収パッドに注入した生理食塩水は、比較例1の尿吸収パッドに注入した生理食塩水よりも、拡散していることがわかる。つまり、実施例1の尿吸収パッドでは、生理食塩水は、そのまま拡散シートを通過せずに、拡散シートで拡散した後にソフラスに吸収される。
以上より、比較例1において、生理食塩水は、拡散シートを通過して吸水シートにそのまま吸収される。これに対し、吸水シートとしてソフラスを使用している実施例1では、生理食塩水は、拡散シートで広がって、広がった状態のままソフラスに吸収される。すなわち、実施例1の尿吸収パッドは、拡散シートで広がる分だけ、瞬間吸収されないことが分かる。
<逆戻り量の測定>
上記の実験と同様に、尿吸収パッドを作成し、37度に温めた生理食塩水を10ml,20ml注入した。その状態のまま10分間放置し、尿吸収パッド上に直径150mmのろ紙3枚と2kgのおもりを載置し、2分間放置した。その後、ろ紙の増加した重量を計測し、その重量を逆戻り量として換算した。
図7は、上記実験により測定した逆戻り量のグラフであり、図7(A)は、生理食塩水を10ml注入した場合、図7(B)は、生理食塩水を20ml注入した場合を示す。図7(A)(B)を参照すると、吸水シートとしてソフラスを利用している実施例1〜3は、比較例4〜9と比較して、逆戻り量が極めて小さいことがわかる。つまり、本考案に係るパンツ1は、履き心地が良好である。
図8は、10mlを注水した後の液戻り量を示す写真である。図8は、37度に温めた生理食塩水を10ml注入し、尿吸収パッド上に直径150mmのろ紙を載せ、さらに、そのろ紙の上に2kgのおもりを載置し、2分間放置した後のろ紙の状態を示す写真である。図8の左側の尿吸収パッドは、実施例1を示し、右側の尿吸収パッドは、比較例1を示す。
図8を参照して、実施例1は、ろ紙にシミがほとんど現れていないのに対し、比較例1は、ろ紙にシミが明確に表れていることがわかる。すなわち、吸水シートとしてソフラスを用いた実施例1〜3は、逆戻りがないのに対し、ソフラスを用いていない比較例4〜9は、逆戻りがあることが推測できる。
吸水シートとしてソフラスを用いると、吸収時間は、比較例と比べて大きくなるが、1秒もかからない程度であれば、不快感は感じない。それよりも、失禁による不快感は、一旦吸水シートに吸収した尿が逆戻りすることが一番の原因とされている。これにより、吸水シートとしてソフラスを用いることで、尿は、拡散シートで拡散されて、吸水シートのソフラスに吸収されるため、一度吸収された尿が逆戻りすることが極めて少なく、履き心地が良好である。
なお、上記実施の形態において、拡散シート30は、ポリエステル系のニット素材であるとして説明したが、メッシュ素材であってもよい。メッシュ素材は、表面張力が働くため、拡散シートとして用いることができる。また、吸水シート40として綿を利用する場合に、拡散シート30としてメッシュ素材を用いると、メッシュ素材は網目が粗いため、網目から綿が出てしまうおそれがあった。吸水シート40としてソフラスを用いるため、メッシュ素材の拡散シート30を用いることが可能となる。
また、上記各実施の形態において、尿吸収パッド3内の形状や配置を男性用のパンツに適するように変更してもよい。
また、上記実施の形態2において、失禁が多い人向けのパンツは、厚みが0.7mm以上1.3mm以下の吸水シート40を2枚重ねるとして説明した。しかし、吸水シート40の厚みは、0.7mm以上1.3mm以下に限定されず、たとえば、吸水シート40の厚みを1.4mm以上3.5mm以下にし、複数重ねることで、特に失禁が多い人向けのパンツに使用することができる。
また、上記各実施の形態における尿吸水パッド3,3Aは、パンツ生地2に縫製により取り付けられるものとしたが、尿吸水パッド3,3A単体を個別に提供してもよい。その際、上記した帯布21は、尿吸水パッド3,3Aの外周縁を取り囲むものとする。
本考案は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この考案と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 パンツ、2 パンツ生地、3,3A 尿吸水パッド、21 帯布、30 拡散シート、40 吸水シート、50 防水シート。

Claims (8)

  1. パンツ生地と、前記パンツ生地の裏面に取り付けられる尿吸収パッドとを備えたパンツであって、
    前記尿吸収パッドは、
    装着者の体に接触する拡散シートと、
    前記パンツ生地の裏面に接触する防水シートと、
    前記拡散シートと前記防水シートとの間に配置される吸水シートとを備え、
    前記吸水シートは、連続多孔質体を有する吸水性ウレタンスポンジである、パンツ。
  2. 前記吸水シートは、平均気孔径が15μm以上35μm以下であり、気孔率が80%以上90%以下であり、保水率が350%以上700%以下である、請求項1に記載のパンツ。
  3. 前記拡散シートは、ポリエステル系のニット素材である、請求項1または2に記載のパンツ。
  4. 前記拡散シートは、メッシュ素材である、請求項1〜3のいずれかに記載のパンツ。
  5. 前記吸水シートは、2枚以上積層されている、請求項1〜4のいずれかに記載のパンツ。
  6. 前記吸水シートの厚みは、0.7mm以上1.3mm以下である、請求項1〜5のいずれかに記載のパンツ。
  7. 前記吸水シートは、消臭成分、抗菌成分および芳香成分のうちの少なくとも1つの成分を含む、請求項1〜5のいずれかに記載のパンツ。
  8. パンツ生地の裏面に取り付けられる尿吸収パッドであって、
    装着者の体に接触する拡散シートと、
    前記パンツ生地の裏面に接触する防水シートと、
    前記拡散シートと前記防水シートとの間に配置される吸水シートとを備え、
    前記吸水シートは、連続多孔質体を有する吸水性ウレタンスポンジである、尿吸収パッド。
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