JP2008023247A - 男性用失禁パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】装着後着用部の隆起が目立ちにくく、装着した状態で日常活動の歩きなどの動作によるずり上がりや音の発生などが生じにくく、失禁パッドを取り外さなくても便所で容易に放尿できる軽失禁者用の男性用失禁パッドを提供する。
【解決手段】合成繊維又は合成繊維と綿とからなる編物からなる液透過性のトップシート1と、透湿性で液不透過性のバックシート3と、これら両シート間に高吸水性樹脂からなる繊維を主成分とする不織布からなる液吸収シート2が設けられ、ほぼ広幅部分の幅のほぼ中央部に男性の性器部の陰茎を取り出すためのほぼ縦方向に走るスリット部10が設けられていてスリット部の左右の縁近傍部分が重ね合わされてオーバーラップした構造にされており、バックシート3のほぼ広幅部分の外側面には、その左右の両縁近傍にほぼ縦方向にすべり止めテープ20a、20bが設けられている男性用失禁パッド。
【選択図】 図1
【解決手段】合成繊維又は合成繊維と綿とからなる編物からなる液透過性のトップシート1と、透湿性で液不透過性のバックシート3と、これら両シート間に高吸水性樹脂からなる繊維を主成分とする不織布からなる液吸収シート2が設けられ、ほぼ広幅部分の幅のほぼ中央部に男性の性器部の陰茎を取り出すためのほぼ縦方向に走るスリット部10が設けられていてスリット部の左右の縁近傍部分が重ね合わされてオーバーラップした構造にされており、バックシート3のほぼ広幅部分の外側面には、その左右の両縁近傍にほぼ縦方向にすべり止めテープ20a、20bが設けられている男性用失禁パッド。
【選択図】 図1
Description
本発明は、男性用失禁パッドに関するものである。特に繰り返し使用可能な軽失禁用の男性用失禁パッドに関する。
従来より、紙おむつや失禁パッドとしては、排尿を吸収し、漏れを防ぐために、例えば、下記特許文献1〜4に示される様に、種々の工夫がされてきている。
特開2004−298457号公報
特開2005−329218号公報
特開2004−57578号公報
特開2002−345822号公報
しかし、これらの失禁パッドは、寝たきり老人などの介護用に作られているため、厚みが厚くなり嵩も大きくなる。特に使い捨て用の紙を用いた失禁パッドなどは、かなり厚みの厚いものとなる。そして吸収体部分は、使い捨てパッドの場合、紙パルプなどのセルロース繊維と高吸水性樹脂粉末とからなるものが使用されており、紙パルプは高吸水性樹脂粉末に比べて、吸液量、吸液した液の保持能力が劣るので、吸液量、吸液した液の保持能力を大きくするため、吸収体部分も厚く、使用量は多くなり、紙おむつや紙失禁パッドの地球環境負荷の問題は世界的にも指摘されていることである。
使い捨て失禁パッドの場合、紙パルプの大量使用、使い捨てによるごみ問題、高吸水性樹脂ポリマーと尿の塩分の融合による焼却時のダイオキシン発生による環境汚染が問題になっている。
また、寝たきり老人などの介護用に使われる尿取りパッドとは違い、少量の尿(5ccから100cc程度)までの軽失禁者に対して、あるいはまた、社会生活上健康体であるにもかかわらず、尿漏れや頻尿、切れの悪さなどで便所で放尿した後においても、少量の尿が漏れてきて、下着パンツ(トランクス、ブリーフ、ビキニタイプ下着パンツなど)が少し汚れたり、湿って不快感を我慢している男性もかなり多い。このように、寝たきりでない、日常活動ができる男性において、少量の尿の漏れを吸収するため、前述のような厚みが厚い尿取りパッドなり、嵩の大きくなる尿取りパッドを装着することは、男性の場合、性器部が前側に突出しているので、装着後、装着部分が隆起して体裁が悪く、他人に失禁者であることを察知されるおそれがあり、日常生活ができるような尿失禁者が着用したがらないと言う傾向がある。しかも、紙製の尿取りパッドの場合には、歩くとカサカサする紙の変形に伴う音がして他人に失禁者であることを察知されるなどの問題もあり、着用者の違和感や精神的なダメージも大きい。したがって、現状では、日常生活ができるような軽度の尿失禁者は、残尿感や軽失禁による社会行動の制限や精神的な不安を抱えながら、尿取りパッドなどを装着しないで、少量の尿漏れによる下着の汚れや、尿による湿りやかゆみなどの不快感を我慢して日常活動を行っている人がかなり潜在的に増えている。
本発明は、上記のような問題点を解決し、軽失禁者や、排尿後も少量の尿の漏れが生じる軽度の尿失禁者用者に好適で、洗濯により繰り返し使用可能な軽失禁用の男性用失禁パッドであって、比較的薄くて、フィット性もよく違和感がなく、装着後着用部の隆起が目立ちにくく、尿失禁後もドライ感が良好あり、装着が極めて簡単で、装着した状態で日常活動の歩きなどの動作によるずり上がりや音の発生などが生じにくく、失禁パッドを取り外さなくても便所で容易に放尿できる、気軽に着用でき、着用状態で外出しても他人に失禁者であることを察知されることがなく通常の社会生活ができるなどの利点を有する男性用失禁パッドを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の男性用失禁パッドは次のものである。
(1)液透過性のトップシートと、透湿性で液不透過性のバックシートと、これら両シート間に液吸収シートが設けられ、
前記液透過性のトップシートは、合成繊維又は合成繊維と綿とからなる編物からなり、
前記液吸収シートは、高吸水性樹脂からなる繊維を主成分とする不織布からなり、
前記透湿性で液不透過性のバックシートは、編物、織物、不織布から選ばれたシート、又は、これらのシートの少なくとも片面に透湿性で液不透過性の微細孔を有するプラスチックフィルム層が設けられたシートからなり、
股部方向が狭幅で、その反対方向が広幅であり、前記のほぼ広幅部分の幅のほぼ中央部に男性の性器部の陰茎を取り出すためのほぼ縦方向に走るスリット部が設けられており、前記スリット部は、スリット部の左右の縁近傍部分が重ね合わされてオーバーラップした構造にされており、
前記バックシートのほぼ広幅部分の外側面には、その左右の両縁近傍にほぼ縦方向にすべり止めテープが設けられている男性用失禁パッド。
前記液透過性のトップシートは、合成繊維又は合成繊維と綿とからなる編物からなり、
前記液吸収シートは、高吸水性樹脂からなる繊維を主成分とする不織布からなり、
前記透湿性で液不透過性のバックシートは、編物、織物、不織布から選ばれたシート、又は、これらのシートの少なくとも片面に透湿性で液不透過性の微細孔を有するプラスチックフィルム層が設けられたシートからなり、
股部方向が狭幅で、その反対方向が広幅であり、前記のほぼ広幅部分の幅のほぼ中央部に男性の性器部の陰茎を取り出すためのほぼ縦方向に走るスリット部が設けられており、前記スリット部は、スリット部の左右の縁近傍部分が重ね合わされてオーバーラップした構造にされており、
前記バックシートのほぼ広幅部分の外側面には、その左右の両縁近傍にほぼ縦方向にすべり止めテープが設けられている男性用失禁パッド。
(2)前記(1)項に記載の男性用失禁パッドにおいては、前記トップシートと前記液吸収シートとが、両層を貫通する糸により縁部以外の部分でもステッチが施されていることが好ましい。
(3)また、前記(1)又は(2)項に記載の男性用失禁パッドにおいては、前記トップシートが、トリコット編物からなることが好ましい。
(4)また、前記(1)〜(3)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、前記トップシートを構成する繊維糸の一部が、帯電防止性を有する繊維糸からなることが好ましい。
(5)また、前記(1)〜(4)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、前記トップシートを構成する繊維糸の少なくとも一部が、抗菌性、消臭性、吸水性から選ばれた少なくとも1種の性能を有する繊維糸からなることが好ましい。
(6)また、前記(1)〜(5)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、前記トップシートを構成する繊維糸の少なくとも一部が、抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸と、帯電防止性を有する繊維糸とを少なくとも含む繊維糸からなることが好ましい。
(7)また、前記(6)項に記載の男性用失禁パッドにおいては、前記抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸が、抗菌性、消臭性、吸水速乾燥性を有する、アクリル繊維又はポリエステル繊維と、綿との交撚糸からなることが好ましい。
(8)また、前記(6)〜(7)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、前記トップシートを構成する繊維糸における、抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸ならびに帯電防止性を有する繊維糸以外の繊維糸が、ポリエステル繊維糸であることが好ましい。
(9)また、前記(5)〜(8)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、用いる抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸のうちの少なくとも一部の量の繊維糸が、前記帯電防止性を有する繊維糸でカバリングされた態様で使用されることが好ましい。
(10)また、前記(5)〜(9)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、前記トップシートにおける抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸の使用割合が、前記トップシートを構成する繊維糸全体の5〜30重量%の範囲であることが好ましい。
(11)また、前記(4)〜(10)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、前記トップシートにおける帯電防止性を有する繊維糸が導電性合成繊維糸からなり、前記トップシートにおける前記導電性合成繊維糸の使用割合が、前記トップシートを構成する繊維糸全体の0.1〜5重量%の範囲であることが好ましい。
(12)また、前記(1)〜(11)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、前記液吸収シートを構成する高吸水性樹脂の繊維を主成分とする不織布の目付けが20〜30g/m2であることが好ましい。
(13)また、前記(1)〜(12)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、前記液吸収シートを構成する高吸水性樹脂の繊維が、アクリル酸重合体の架橋物又はアクリル酸重合体の部分塩の架橋物からなる繊維であることが好ましい。
(14)また、前記(1)〜(13)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、バックシートの編物、織物、又は、不織布を構成する繊維糸がポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアミド繊維から選ばれた繊維糸である請求項1〜13のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
(15)また、前記(1)〜(14)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、透湿性で液不透過性の微細孔を有するプラスチックフィルム層が、ポリエチレンフィルムからなるプラスチックフィルム層であることが好ましい。
(16)また、前記(1)〜(15)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、更に、狭幅部のほぼ中央部に、ほぼ縦方向にすべり止めテープが設けられていることが好ましい。
(17)また、前記(1)〜(16)項のいずれかに記載の男性用失禁パッドにおいては、厚さが2〜4.5mmであることが好ましい。
本発明は、軽失禁者や、排尿後も少量の尿の漏れが生じる軽度の尿失禁者用者に好適で、洗濯により繰り返し使用可能な軽失禁用の男性用失禁パッドであって、比較的薄くて、フィット性もよく違和感がなく、装着後着用部の隆起が目立ちにくく、尿失禁後もドライ感が良好であり、かゆみや炎症が生じにくく、装着が極めて簡単で、装着した状態で日常活動の歩きなどの動作によるずり上がりや音の発生などが生じにくく、失禁パッドを取り外さなくても便所で容易に放尿できる、気軽に着用でき、着用状態で外出しても他人に失禁者であることを察知されることがなく通常の社会生活ができるなどの利点を有する男性用失禁パッドを提供できる。従って、紙製失禁パッドのように使い捨て失禁パッドに比べて、資源の浪費も少なく、環境汚染も少なく、地球環境に対する負荷が少なくて済み、洗濯により繰り返し使用が可能なのでコストも相対的に安くなる。
本発明の理解を容易にするため、以下に具体的実施形態例を引用して、図面を用いながら説明するが、実施形態例は本発明の理解を容易にするための説明のために引用するものであり、本発明が引用した実施形態例のみに限定されるものではない。
図1は本発明の男性用失禁パッドの一実施形態例の液透過性のトップシート側から見た正面図、図2は液不透過性のバックシート側から見た図1の男性用失禁パッドの背面図、図3は本発明の男性用失禁パッドの材料構成を説明するための図1のA−A´ラインにおける断面の部分端面概略図、図4は図1と同方向から見た、図1の完成品にする直前の状態を示すトップシート側から見た正面図、図5は図4の反対面側から見た(図4のバックシート側から見た)背面図、図6は男性の性器部の陰茎を取り出すためのスリット部の左右の縁近傍部分の構造を説明するための図1のB−B´ラインにおける断面の部分端面概略図である。
図3に示すように、本発明の男性用失禁パッドは、液透過性のトップシート1と、透湿性で液不透過性のバックシート3と、これら両シート1と3の間に設けられている液吸収シート2とから構成されている。
ここで、液吸収シート2は、高吸水性樹脂からなる繊維を主成分とする不織布からなっている点が特色のひとつであり、不織布を構成する繊維自体が高吸水性樹脂からなる繊維を用いているものである。高吸水性樹脂からなる繊維は、その種類によって異なるとは言え、例えば、アクリル酸重合体の部分塩の架橋物(ポリアクリル酸部分ナトリウム塩架橋物)繊維などを例にとると、吸水性能は、綿の約7倍もの吸水倍率を有しており、従って、本発明においては、紙パルプや綿などのセルロース繊維と高吸水性樹脂粉末とからなるもの液吸収シートに比べて液吸収シートの層を薄くすることができる。しかも、本発明は軽失禁者や、排尿後も少量の尿の漏れが生じる軽度の尿失禁者用者用の失禁パッドを目的としており、寝たきり老人などの介護用に使われる尿取りパッドや使い捨てオムツと比べて、液吸収シートの層をより薄くすることが可能であるのでなおさらである。また、液吸収シート2は、高吸水性樹脂からなる繊維を主成分とする不織布からなるため、パルプや綿などのセルロース繊維と高吸水性樹脂粉末とからなる液吸収シートのように、高吸水性樹脂が粉末状であるのでパルプや綿などのセルロース繊維不織布層から高吸水性樹脂粒子が脱落してしまうなどの恐れも全くない。
図1と同じ方向から見た液吸収シート2の平面形状は液透過性のトップシート1と液不透過性のバックシート3とほぼ同一にされる。言い換えれば、トップシート1の下側にはほぼ全面にわたって液吸収シート2が存在する。しかし、必要に応じて不要部分は少々液吸収シート2が欠落していてもよい。
高吸水性樹脂からなる繊維としては、公知の高吸水性樹脂で繊維状にし得るものであればいずれでも使用可能である。その中でも、特にアクリル酸重合体の架橋物又はアクリル酸重合体の部分塩の架橋物からなる繊維は、アンモニア消臭性があり、耐久性、必要な耐熱性なども満足し、廃棄する際に仮にごみとして燃やした場合も、燃焼カロリーの低さなどの点からも好ましい。高吸水性樹脂からなる繊維の具体的な商品例としては、“テイジンベルオアシス”(帝人株式会社)などが代表例として挙げられるが、これに限定されるものではない。
液吸収シートを構成する繊維は50重量%以上が高吸水性樹脂からなる繊維であることが必要で、好ましくは60重量%以上、より好ましくは70重量%以上、一層好ましくは80重量%以上、更に好ましくは90重量%以上、最も好ましくは100重量%が高吸水性樹脂からなる繊維であるなど、高吸水性樹脂からなる繊維の割合が多いほど液吸収シートの単位重量当たりの尿吸収量を大きくすることができ、従って液吸収シートを薄くすることもできるので好ましい。液吸収シートを構成する繊維として高吸水性樹脂からなる繊維以外の他の繊維を混合又は他の繊維成分と複合繊維にして使用する場合には、他の繊維としては、尿吸収量の多い繊維が好ましく、綿、レーヨン、パルプ繊維などのセルロース系繊維が好ましい。
液吸収シート2の目付けは、必要な液吸収量を保持する観点とあまり厚くなったり重くならないようにするという観点から、特に限定するものではないが、20〜30g/m2の範囲であることが好ましい。この範囲では200〜300cc程度の尿が吸収可能とり、失禁した場合の漏れ防止限度に余裕を持たせる観点から安全性を見て最大でも200ccまで、通常、100ccまでの尿を吸収できればよいので、上記目付けの範囲の液吸収シートは、軽失禁用パッドとして好適である。液吸収シート2の厚さも特に限定するものではないが1〜1.5mm程度にする事が好ましい。
液透過性のトップシート1は、着用者の肌側に位置するシートであり、排尿を速やかに透過し、好ましくは、排尿を拡散して透過する合成繊維又は合成繊維と綿とからなる編物からなる。
液透過性のトップシート1を構成する伸縮性を有する編物としては、トリコット編物などの経編物が好ましく、繰り返し洗濯耐久性、吸水容量などを大きくし得るなどの観点からも特にトリコット編物が好ましい。液透過性のトップシート1としては、やや厚めのものが好ましく、その意味では2枚以上の筬を用いて編んだトリコットが好ましい。尚、編物の厚みは用いる繊維や糸の太さによっても変えることができる。
液透過性のトップシート1は、帯電防止性の合成繊維糸を含む伸縮性を有する編物からなっていることが好ましい。性器部近傍に生じるかゆみや炎症は、下着とズボン生地などが歩く際に触れ合って生じた静電気も原因の一つとされており、静電気の発生を防止する機能が必要となる。また、帯電防止性の合成繊維糸を含まない場合には、洗濯してドライヤーなどで乾燥すると、極めて静電気が帯電しやすく、特に乾燥機から取り出す時や、たたむ時などに放電し、極めて不快であったり、静電気により、複数枚の失禁パッドがぴったりとくっついて、乾燥に時間がかかることによるエネルギーの浪費などを生じる点でも問題である。
帯電防止性の合成繊維糸としては、通常、体積固有抵抗が1012Ω・cm以下の繊維が帯電防止性の合成繊維とされており、その中でも、特に体積固有抵抗が107Ω・cm以下の繊維は導電性繊維と称されている。本発明においては、導電性繊維のような特に体積固有抵抗が低いものを用いることがより好ましいが、通常の帯電防止性の合成繊維糸を用いてもよいことはもちろんである。帯電防止性の合成繊維糸としては、帯電防止性のポリエステル繊維糸を用いることが好ましい。帯電防止性ポリエステル繊維としては、特に限定するものではないが、帯電防止剤、例えば、ポリアルキレングリコールその他の制電剤を重合または紡糸時にポリエステル繊維に練り込んだものや、ポリエステル繊維の表面を適宜の帯電防止剤で処理したものなど、各種の帯電防止性ポリエステル繊維が用いられる。
また、導電性繊維としては、導電性物質として例えばカーボンブラックを用いた複合ポリエステル繊維、白色のヨウ化銅や金属複合酸化物(例えば、TiO2・SnO2・Sb2O2)を用いた複合ポリエステル繊維などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。導電性合成繊維糸を使用する場合の使用割合は、特に限定するものではないが、帯電防止性の付与とコストの関係からトップシート1編物全体の0.1〜5重量%、より好ましくは0.2〜2重量%程度の範囲でよい。
そして液透過性のトップシート1を構成する繊維糸の少なくとも一部が、抗菌性、消臭性、吸水性から選ばれた少なくとも1種の性能を有する繊維糸を用いることが好ましい。これらの性能を有する繊維は、市販されているので、特に限定するものではない。例えば、抗菌性を有する繊維としては、抗菌性金属を含むセラミックス(例えば、銀、銅または亜鉛イオンを複合したゼオライトなど)、ポリフェノール類、抗菌性第4級アンモニウム塩(例えば、セチルジメチルアンモニウムクロライドなど)、キトサンなどの適宜の抗菌剤が添加ないし繊維表面に固着された繊維などが挙げられる。消臭性の付与も、尿や汗を分解して臭気を発生させる菌の増殖を抑える上記のような抗菌剤を用いる場合と、酸化チタンの如く、光触媒を用いて、紫外線が当たると活性酸素を発生させ、有機物質を分解させる抗菌性と消臭性を兼ねるもの、金属・フタロシアニン錯化合物を用いたもの、あるいは例えば、活性炭、シリカゲル、アルミナ、活性白土、モレキュラーシーブ、嵩比重の大きな非晶質アルミノシリケートなど、のようなアンモニア、メチルメルカプタン、硫化水素などの臭気成分に対する吸着性能が高い物質が添加ないし繊維表面に固着された繊維などが挙げられる。もちろん、抗菌性と消臭性を兼ねた添加剤が用いられた繊維を使用してもよい。
トップシートとしては排尿を容易に透過し、且つ、排尿があった場合でもじめじめせずにサラットした感触となるものが好ましく、従ってトップシートを構成する繊維糸としては吸水速乾燥性を有する繊維糸を少なくとも一部にもちいることが好ましい。吸水速乾燥性を付与するには、前述したようにポリエステル繊維やアクリル繊維など重合体自体として吸湿性の少ない素材を用い、中空繊維状にしてその壁面に更に小さな孔が多数設けられている繊維形状にしたものとか、繊維表面などに多くの溝や孔などが設けられて、吸水性はこれら繊維自体の微小な孔、繊維表面の溝、繊維間、糸間の空隙に水分が吸収されるようにした異形断面形状の繊維など、水分の入り込む微小な孔や空隙を設けたものなどが挙げられる。
本発明においてこれらの繊維を利用して、液透過性のトップシート1の編物を構成する糸として使用する場合の特に好ましい態様としては、抗菌性、消臭性、吸水速乾燥性を有するアクリル繊維あるいはポリエステル繊維などの3つの性能を同時に具備した合成繊維と、綿との精紡交撚糸などを用いることが特に好ましい。もちろんかかるアクリル繊維やポリエステル繊維と綿との混紡糸などを用いることも可能である。かかる、抗菌性、消臭性、吸水速乾燥性を有する合成繊維としては、抗菌剤と消臭剤が添加され、繊維の表面や内部に多数の孔を持たせたアクリル繊維やポリエステル繊維などと綿との精紡交撚糸を用いることが極めて好ましい。この場合に、抗菌性、消臭性、吸水速乾燥性を有する合成繊維と綿との使用割合は、抗菌性、消臭性、吸水速乾燥性を有する合成繊維が85〜45重量%、より好ましくは、75〜55重量%の範囲が好ましい。
尚、前述した帯電防止性合成繊維糸ないし導電性合成繊維糸は、液透過性のトップシート1に使用する上述した抗菌性、消臭性、吸水速乾燥性を有する合成繊維と綿との精紡交撚糸のうちの一部の糸に前記帯電防止性合成繊維糸ないし導電性合成繊維糸をカバリングして用いてもよい。前記帯電防止性合成繊維糸ないし導電性合成繊維糸がなるべく編物表面側に露出しやすくなり、帯電防止効果を効率的に発揮しやすくなると言う観点から、上述のように帯電防止性合成繊維糸ないし導電性合成繊維糸をカバリング糸として用いることは好ましい。
前記、抗菌性、消臭性、吸水速乾燥性を有する合成繊維と綿との精紡交撚糸の使用割合は、液透過性のトップシート1の伸縮性を有する編物全体の、5〜30重量%、より好ましくは8〜25重量%の範囲であることがコストをあまり高くせずに抗菌性、消臭性、吸水性など好ましい性能を付与する観点から好ましい。
本発明で用いる液透過性のトップシート1の編物を構成する繊維糸において、上述した抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸ならびに帯電防止性を有する繊維糸以外の繊維糸として、ポリエステル繊維糸を用いることが好ましい。
上述した抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸ならびに帯電防止性を有する繊維糸は比較的高価であるので、ポリエステルのウーリー加工糸などの汎用のポリエステル繊維糸(レギュラーポリエステル繊維糸)を液透過性のトップシート1の編物を構成する繊維糸の94.9〜65重量%、より好ましくは90〜70重量%の割合で適宜調整して用いることが好ましい。この程度の範囲で汎用のポリエステル繊維糸を用いても液透過性のトップシート1の抗菌性、消臭性、吸水性、帯電防止性を必要な範囲に保つことが可能である。必要に応じて、かかる汎用のポリエステル繊維糸は、上述した抗菌性、消臭性、吸水速乾燥性を有する合成繊維と綿との精紡交撚糸として使用する糸のうちの一部の糸にカバリングして用いてもよい。
そして排尿した場合に、尿がトップシート1を速やかに透過してトップシート1から液吸収シート2へ速やかに吸収されるようにするため、前記トップシート1と前記液吸収シート2とは、両層を貫通する糸により縁部以外の部分でもステッチが施されていることが好ましい。通常、トップシート1、液吸収シート2、バックシート3はその縁部周囲が、ロックミシンなどによる縁かがり縫いや、バイアステープなどを使用したくるみ縫いなどの適宜の手段で縫合されてこの3つの層が一体化されているが、図1や図3に示すように、前記トップシート1と前記液吸収シート2とは、縁部以外の部分でも両層を貫通する糸4によりステッチが施されていることが上述した理由により好ましい。図1ではキルト状に糸4によりステッチが施されている例を示したが、ステッチは、例えば縦方向に複数列に施したもの、横方向に複数列に施したもの、この両者を同時に施したものなど、特に限定するものではない。この場合のステッチ糸4としては、特に限定するものではないが、尿がトップシート1を速やかに透過して液吸収シート2へ速やかに導かれる機能が優れている点からはポリエステル繊維糸が特に好ましい。
前述したようなトップシートと液吸収シートの組み合わせにより、本発明の男性用失禁パッドは、排尿吸収後もドライ感が良好で、蒸れが生じにくく、いつも乾燥した失禁パッドを着用しているような着用感を与えることができる。
バックシートは、透湿性で液不透過性であれば、編物、織物、不織布から選ばれたシート、又は、これらのシートの少なくとも片面に透湿性で液不透過性の微細孔を有するプラスチックフィルム層が設けられたシートなどいずれでもよい。
編物、織物、不織布を構成する繊維としては、コストや性能の面を合わせて考慮すると、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維が好ましく、特にポリエステル繊維が好ましい。
透湿性で液不透過性の編物、織物、不織布から選ばれたシートとは、もちろん単なる疎水性の繊維糸からなる編物、織物、不織布としただけでは、液不透過性とならない場合には、適宜、撥水処理、その他の処理などをして透湿性で液不透過性を編物、織物、不織布に付与して用いてもよいという意味である。
編物、織物、不織布から選ばれたシートの少なくとも片面に透湿性で液不透過性の微細孔を有するプラスチックフィルム層が設けられたシートは、通常、よく用いられているバックシートの態様である。微細孔を有するプラスチックフィルム層としては、微細孔を有するポリエチレンフィルム層が最もよく用いられている。このような少なくとも片面に透湿性で液不透過性の微細孔を有するプラスチックフィルム層が設けられたシートにおいては、適宜の強度を有すること、なるべく薄くできること、柔軟で、着用した際に男性の性器部の形に添いやすい、フィット性やフィット感がよいという3つの観点からは編物の片面(好ましくは液吸収シートと接する側の面)に透湿性で液不透過性の微細孔を有するプラスチックフィルム層が設けられたシートが好ましい。プラスチックフィルム層を設ける場合には、バックシートの液吸収シートと接する側の面にプラスチックフィルム層を設ける方が、縫製する際にミシンがフィルム層にくっつきミシン掛けがしにくくなるなどの問題もなく、ミシン掛けがスムーズにでき、また、失禁パッド外側面にプラスチックフィルム層が表れないので、ぬめり感がなく手触りがよく好ましい。バックシートを構成する編物としては、経編物、丸編物などいずれでもよい。織物を用いる場合にはポリエステル繊維の平織が好ましいが、特にこれに限定されるものではない。編物の方が、フィット性がよく好ましい。
尚、後述するように、バックシート3のほぼ広幅部分Xの外側面には、その左右の両縁近傍にほぼ縦方向にすべり止めテープ20a、20b(図2参照)が設けられている。また、必要に応じてバックシート3の狭幅部Yの外側面のほぼ中央部に縦方向に更に同様の滑り止めテープ20c(図8参照)が設けられていてもよい。
本発明における男性用失禁パッドの形状は、図1や図2に示されるように、股部方向(符号6は男性用失禁パッドの股部側の縁を示しているが、その縁6側の方向)が狭幅で(狭幅部をYで示した)、その反対方向(符号7は男性用失禁パッドのウェスト側の縁を示しているが、その縁7側の方向)が広幅(広幅部をXで示した)であり、前記のほぼ広幅部分の幅のほぼ中央部に男性の性器部の陰茎を取り出すためのほぼ縦方向に走るスリット部10(トップシート側から見えるスリットの縁部10a、バックシート側から見えるスリットの縁部10b)が設けられており、前記スリット部は、スリット部の左右の縁部10a、10b近傍部分が重ね合わされてオーバーラップした構造にされている。図1及び2に示した例ではオーバーラップ部分はスリットの縁部10a、10bのラインとウェスト方向側の縁7とで囲まれる略2等辺三角形状の部分である。
この態様をより理解しやすく説明するために、図1と同方向から見た、図1の完成品にする直前の状態を示すトップシート側から見た正面図である図4、並びに図4の反対面側から見た背面図である図5、更にスリット部の左右の縁近傍部分の構造を説明するための図1のB−B´ラインにおける断面の部分端面概略図である図6を示した。
図1や図2の完成品の直前の状態が図4、図5で示されている。図4、図5からも明らかなように、完成品の直前の工程で、男性用失禁パッドのほぼ広幅部分Xの幅のほぼ中央部に縦方向に走るスリット部10を設ける。そして、スリット部10により分けられた左右それぞれの広幅片側半部分12aと12bをこの例では広幅片側半部分12aが肌側になるように(図6の12aで示したように12bの下側になるように)矢印11aの方向に動かして、広幅片側半部分12bと一部重ね合わせる(オーバーラップさせる)。広幅片側半部分12bの方を主体にして説明すれば、広幅片側半部分12bが着用者の肌側面と反対の外側になるように(図6の12bで示したように12aの上側になるように)矢印11bの方向に動かして、広幅片側半部分12aと一部重ね合わせる(オーバーラップさせる)。オーバーラップした部分が、図1、図2ではスリットの縁部10a、10bのラインとウェスト方向側の縁7とで囲まれる略2等辺三角形状の部分で示してある。そして、ウェスト方向側の縁7近傍で、上記縁に沿って、一部重ね合わせた広幅片側半部分12aと12bとを縫合ライン9で示したように縫合する。
そして図6は、図の下側が着用者の肌側になるように示した図であり1a側がトップシート側、3a側がバックシート側であり、着用者が便所で放尿する場合には、広幅片側半部分12aと12bのオーバーラップした部分のスリット10の右側矢印13から指を突っ込んでスリット部分を開いてスリット部分から陰茎の先端を外に露出させて、失禁用パッドを汚すことなく放尿もすることができる。放尿した後の陰茎をもとの位置に戻すことも極めて簡単にできる。また、このように便所で放尿したあと、残尿などの尿漏れがあっても、広幅片側半部分12aと12bのオーバーラップした部分は2重になっているので、より吸収量が多くなり、重ね合わせ面でしっかり吸収でき外部への漏れも防止できる。上記の実施形態例で示したようなスリットをもうけて、広幅片側半部分12aと12bをウェスト近傍でのオーバーラップ幅がそれより股方向側でのオーバーラップ幅に比べて大きくなるような態様とすることにより、このスリットがダーツの役割を果たし横方向の断面形状を男性の性器部を包み込むような形状にすることができ、しかも極めて簡単に製造できるので好ましい。
スリット部におけるオーバーラップさせる左右の縁近傍部分の重ね合わせの方式は、上記の態様に示したものが、簡単に製造でき、好ましいが、この態様のみに限定されるものではなく、本発明の目的を実現できる限り、他の適宜の態様とすることもできる。すなわち、従来より男性用下着パンツで前あき部として採用されている放尿時に陰茎先端部の出し入れ用のスリット部における公知のオーバーラップ構造を採用してもよい。
またスリット部の片側半部分12aと12bの重ね合わせ方は、左利きの着用者用には、片側半部分12aが上側、12bが下側(肌側)になるように、重ね合わせたものとしてもよい。
そして、前述した様に、前記バックシート3のほぼ広幅部分の外側面には、その左右の両縁近傍にほぼ縦方向にすべり止めテープが設けられている。
すべり止めテープ20a、20bは、歩行によって男性用失禁パッドが左右の足を挙げるときに押し上げられ、ずり上がってくるのを防止するために必要である。そのため、すべり止めテープは、バックシート3のほぼ広幅部分の外側面の左右の両縁近傍にほぼ縦方向に取り付けられていることが必要である。バックシート3のほぼ広幅部分の外側面の左右の両縁近傍とは、図2に示されたように左右の両縁よりやや内側にほぼ縦方向に取り付けられていることも含む意味であり、広幅部分の幅に応じて変わるが、左右の両縁よりやや内側にほぼ縦方向に取り付けられていることが好ましい。すなわち、男性の性器部を両脇側から包み込む位置にすべり止めテープが位置することが好ましいが、特にこれのみに限定されるものではない。
すべり止めテープは、粘着テープのような、洗濯に耐えられないものではなく、布テープ生地表面にドット状にゴムが固着されたテープなど、摩擦力の大きいゴム類が表面の一部ないし全部に露出しているものが好ましい。図2や図5で示したすべり止めテープ20aや20bは、布テープ生地21の幅中央部分表面に多数のドット状のゴム22を固着させたすべり止めテープを示した。
男性用失禁パッドのずり下がりを防止するために、男性用失禁パッドを着用する際、男性用失禁パッドのウェスト方向側の縁7かそれよりやや下の位置が着用者の下着パンツのウェストゴムバンドで着用者の身体との間にはさまれるようにして着用する。
従って、男性用失禁パッドの長さは、男性性器付け根よりやや下の股下から、前側の下着パンツのウェストゴムバンドを若干超える程度の長さとすることが好ましい。
着用する下着パンツとしては、本発明の男性用失禁パッドを着用した場合に、失禁パッドの使用中のズレが比較的少なくできると言う観点から、ボクサータイプ、ブリーフタイプ、ビキニタイプなどのタイプの下着パンツが好ましい。
本発明の男性用失禁パッドの長さは、着用者個々のサイズに応じ、適宜設定すればよいが、Lサイズなら40〜50cm、Mサイズなら28〜40未満cm、Sサイズなら20〜28未満cmなどが一つの目安となろう。
本発明の男性用失禁パッドの長さは、着用者個々のサイズに応じ、適宜設定すればよいが、Lサイズなら40〜50cm、Mサイズなら28〜40未満cm、Sサイズなら20〜28未満cmなどが一つの目安となろう。
広幅部分Xと狭幅部分Yの縦方向の長さの比率も、特に限定するものではないが、広幅部分Xと狭幅部分Yの縦方向の長さの比で、およそ7:3〜8:2程度が基本的な目安である。図1〜2に示した態様の場合は、広幅部分Xの長さの割合が、後述する図7〜8に示す態様の男性用失禁パッドに比べて、小さい態様である。
尚、トップシートの厚さも特に限定するものではなく、0.7〜1.5mm程度が好ましく、バックシートの厚さも特に限定するものではないが0.3〜1.5mm程度が好ましい。液吸収シートの厚さも特に限定するものではないが、上述したように1〜1.5mm程度にする事が好ましい。バックシートに透湿性で液不透過性の微細孔を有するプラスチックフィルム層が積層される場合の、プラスチックフィルムの厚さも特に限定するものではないが、5〜10μmのような薄いものがフィット製の観点から好ましい。
また、図1や図2に示した平面形状の代わりに四隅のコーナー部の形状をもっと角ばらせたり、丸みを帯びさせたりするなど、本発明の失禁パッドの性能を保持する限り平面形状を適宜変えることはかまわない。しかし、睾丸の付け根に接する部分から上の部分の幅は、それより下の狭幅部分より広くしておくことが、失禁した尿をしっかりと吸収する観点から好ましい。
次に図7〜8に、本発明の男性用失禁パッドの別の一実施形態例の液透過性のトップシート側から見た正面図、その背面図を示した。
図7〜8で示した男性用失禁パッドの実施形態例は、図1〜2で説明した実施形態例と、各液透過性のトップシート、透湿性で液不透過性のバックシート、これら両シート間に設けられた液吸収シートの素材、厚さ、などの大部分の態様は、先に説明したものと同様であるので、説明を省略し、特に、図1〜2で説明した実施形態例と異なる点を主体に説明する。なお、図7〜8の実施形態例において、図1〜2で付した符号と同じ符号が付されている部分で、特に説明がない部分は、図1〜2で説明した実施形態例と同様である。
図7〜8の実施形態例において、図1〜2で説明した失禁パッドに比べ広幅部Xと狭幅部Yの長さの比が異なっている。図7〜8の実施形態例の失禁パッドは、図1〜2で説明した失禁パッドに比べ広幅部Xの長さの比率が大きいタイプである。図7〜8の失禁パッドのスリット部(10)(トップシート側から見えるスリットの縁部10a、バックシート側から見えるスリットの縁部10b)の長さも図1〜2の失禁パッドに比べ長く、スリットの下方の終端部23とウェスト方向側の縁7の縫合ライン9までの間がスリット部となっており、スリット部の左右の縁近傍部分が重ね合わされてオーバーラップした構造にされている(図6参照)。また、図7〜8の実施形態例の失禁パッドは、左右の片側半部分部片12a´、12b´から形成されており、左右の片側半部分部片12a´、12b´は、スリットの下方の終端部23から失禁パッドの最下端である股部側の縁6の間24は相互に開かないようにすべり止めテープ20cと共に縫合されている。すなわち失禁パッドのバックシート3の外側面に、更に、ほぼ縦方向にすべり止めテープ20cを配置し、すべり止めテープ20cを失禁パッドの全層に縫合することにより、スリットの下方の終端部23から失禁パッドの最下端である股部側の縁6の間24は相互に開かないように一体化されている。その他の点は、図1〜2の失禁パッドとほぼ同様の構造である。この図7〜8に示した実施形態例の失禁パッドは、すべり止めテープ20a、20bのほかに、更に狭幅部のほぼ中央部に、ほぼ縦方向にすべり止めテープ20cが設けられているので、男性用失禁パッドを着用し使用している状態での位置ズレをより一層防止でき好ましい。
なお、図7〜8に示した上記態様では、左右の片側半部分部片12a´、12b´の下方部分の間24をすべり止めテープ20cで繋ぎ合わせる態様としたが、下方部分の間24に相当する部分が、はじめから一体になっている図1や図2で示したような態様において、狭幅部のほぼ中央部に、ほぼ縦方向にすべり止めテープ20cを設けてもよいことは勿論である。
図1〜2及び図7〜8に示す本発明の男性用失禁パッドの具体的実施例として、トップシート1、液吸収シート2及びバックシート3、ならびにすべり止めテープに用いられた具体的素材の構成を、一例として、次に示した。これは、素材の具体例の一例であり、何らこの態様に限定されるものではない。
<液透過性のトップシート1>
トリコット編
抗菌性、消臭性、吸水性糸としては銀イオン入りAN繊維65%と綿35%の精紡交撚糸(以下、これをSK糸と略称する)を用いた。5つのビームに巻かれた次のような5種類の糸(但し、(4)と(5)は同じ)を用い4枚筬を使用しトリコットとした。尚、PET繊維はポリエチレンテレフタレート繊維、AN繊維はアクリル繊維を示す。
トリコット編
抗菌性、消臭性、吸水性糸としては銀イオン入りAN繊維65%と綿35%の精紡交撚糸(以下、これをSK糸と略称する)を用いた。5つのビームに巻かれた次のような5種類の糸(但し、(4)と(5)は同じ)を用い4枚筬を使用しトリコットとした。尚、PET繊維はポリエチレンテレフタレート繊維、AN繊維はアクリル繊維を示す。
(1)レギュラーPET繊維糸(ウリー加工糸167dtex/48f)
(2)SK糸を20番手導電性PET繊維糸(“ベルトロン”等KBセーレン製)
でカバリングした糸
(SK糸85%、導電性PET繊維糸15%)
(3)SK糸を33dtexのレギュラーPET繊維糸(ウリー加工糸)で
カバリングした糸
(SK糸75%、レギュラーPET繊維糸25%)
(4)レギュラーPET繊維糸(ウリー加工糸33dtex/12f)
(5)レギュラーPET繊維糸(ウリー加工糸33dtex/12f)
(2)SK糸を20番手導電性PET繊維糸(“ベルトロン”等KBセーレン製)
でカバリングした糸
(SK糸85%、導電性PET繊維糸15%)
(3)SK糸を33dtexのレギュラーPET繊維糸(ウリー加工糸)で
カバリングした糸
(SK糸75%、レギュラーPET繊維糸25%)
(4)レギュラーPET繊維糸(ウリー加工糸33dtex/12f)
(5)レギュラーPET繊維糸(ウリー加工糸33dtex/12f)
液透過性のトップシート1における上記各(1)〜(5)の繊維糸の使用比率:
(1)63.5%、(2)1.7%、(3)16.6%、(4)9.1%、(5)9.1%
(%は何れも重量%)
(1)63.5%、(2)1.7%、(3)16.6%、(4)9.1%、(5)9.1%
(%は何れも重量%)
<液吸収シート2>
“テイジンベルオアシス”ポリアクリル酸部分ナトリウム塩の架橋物からなる太さ9dtexの繊維から成る不織布
液吸収シート厚み:1.2mm、目付け20g/m2
“テイジンベルオアシス”ポリアクリル酸部分ナトリウム塩の架橋物からなる太さ9dtexの繊維から成る不織布
液吸収シート厚み:1.2mm、目付け20g/m2
<バックシート3>
ポリエステル防水布(小松精練株式会社製 品番K9200)
太さ68dtexのPET繊維糸から成るトリコットの片面に、透湿性で液不透過性の微細孔を有する厚さ5μmのポリエチレンフィルム層が積層された防水布
ポリエステル防水布(小松精練株式会社製 品番K9200)
太さ68dtexのPET繊維糸から成るトリコットの片面に、透湿性で液不透過性の微細孔を有する厚さ5μmのポリエチレンフィルム層が積層された防水布
<滑り止めテープ>
商品名 「すべり止めテープ 白25mm」(モリト株式会社製)
生地:ポリエステル織物、ゴム部分:“オペロンゴム”(ポリウレタン)
商品名 「すべり止めテープ 白25mm」(モリト株式会社製)
生地:ポリエステル織物、ゴム部分:“オペロンゴム”(ポリウレタン)
本発明の男性用失禁パッドは、通常の男性用の下着パンツと肌の間に入れるだけで、軽失禁者や、排尿後も少量の尿の漏れが生じる軽度の尿失禁者用者に好適で、洗濯により繰り返し使用可能な軽失禁者用の男性用失禁パッドであって、比較的薄くて、フィット性もよく違和感がなく、装着後着用部の隆起が目立ちにくく、尿失禁後もドライ感があり、かゆみや炎症が生じにくく、装着が極めて簡単で、装着した状態で日常活動の歩きなどの動作によるずり上がりや音の発生などが生じにくく、失禁パッドを取り外さなくても便所で容易に放尿できる、気軽に着用でき、着用状態で外出しても他人に失禁者であることを察知されることがなく通常の社会生活ができるなどの利点を有する男性用失禁パッドを提供できる。そして、紙製失禁パッドのように使い捨て失禁パッドに比べて、資源の浪費も少なく、環境汚染も少なく、地球環境に対する負荷が少なくて済み、洗濯により繰り返し使用が可能なのでコストも相対的に安くなる。従って、軽度の尿失禁者に好適な男性用失禁パッドとして有用である。
1 液透過性のトップシート
2 液吸収シート
3 透湿性で液不透過性のバックシート
4 ステッチ糸
6 男性用失禁パッドの股部側の縁
7 男性用失禁パッドのウェスト側の縁
10 スリット部
10a トップシート側から見えるスリットの縁部
10b バックシート側から見えるスリットの縁部
1a トップシート側
3a バックシート側
12a、12b 広幅片側半部分
12a´、12b´ 片側半部分部片
20a、20b、20c すべり止めテープ
21 布テープ生地
22 ドット状のゴム
23 スリットの下方の終端部
24 スリットの下方の終端部23から失禁パッドの最下端である股部側の縁6の間
2 液吸収シート
3 透湿性で液不透過性のバックシート
4 ステッチ糸
6 男性用失禁パッドの股部側の縁
7 男性用失禁パッドのウェスト側の縁
10 スリット部
10a トップシート側から見えるスリットの縁部
10b バックシート側から見えるスリットの縁部
1a トップシート側
3a バックシート側
12a、12b 広幅片側半部分
12a´、12b´ 片側半部分部片
20a、20b、20c すべり止めテープ
21 布テープ生地
22 ドット状のゴム
23 スリットの下方の終端部
24 スリットの下方の終端部23から失禁パッドの最下端である股部側の縁6の間
Claims (17)
- 液透過性のトップシートと、透湿性で液不透過性のバックシートと、これら両シート間に液吸収シートが設けられ、
前記液透過性のトップシートは、合成繊維又は合成繊維と綿とからなる編物からなり、
前記液吸収シートは、高吸水性樹脂からなる繊維を主成分とする不織布からなり、
前記透湿性で液不透過性のバックシートは、編物、織物、不織布から選ばれたシート、又は、これらのシートの少なくとも片面に透湿性で液不透過性の微細孔を有するプラスチックフィルム層が設けられたシートからなり、
股部方向が狭幅で、その反対方向が広幅であり、前記のほぼ広幅部分の幅のほぼ中央部に男性の性器部の陰茎を取り出すためのほぼ縦方向に走るスリット部が設けられており、前記スリット部は、スリット部の左右の縁近傍部分が重ね合わされてオーバーラップした構造にされており、
前記バックシートのほぼ広幅部分の外側面には、その左右の両縁近傍にほぼ縦方向にすべり止めテープが設けられている男性用失禁パッド。 - 前記トップシートと前記液吸収シートとが、両層を貫通する糸により縁部以外の部分でもステッチが施されている請求項1に記載の男性用失禁パッド。
- 前記トップシートが、トリコット編物からなる請求項1又は2に記載の男性用失禁パッド。
- 前記トップシートを構成する繊維糸の一部が、帯電防止性を有する繊維糸からなる請求項1〜3のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- 前記トップシートを構成する繊維糸の少なくとも一部が、抗菌性、消臭性、吸水性から選ばれた少なくとも1種の性能を有する繊維糸からなる請求項1〜4のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- 前記トップシートを構成する繊維糸の少なくとも一部が、抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸と、帯電防止性を有する繊維糸とを少なくとも含む繊維糸からなる請求項1〜5のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- 前記抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸が、抗菌性、消臭性、吸水速乾燥性を有する、アクリル繊維又はポリエステル繊維と、綿との交撚糸からなる請求項6に記載の男性用失禁パッド。
- 前記トップシートを構成する繊維糸における、抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸ならびに帯電防止性を有する繊維糸以外の繊維糸が、ポリエステル繊維糸である請求項6〜7のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- 用いる抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸のうちの少なくとも一部の量の繊維糸が、前記帯電防止性を有する繊維糸でカバリングされた態様で使用される請求項5〜8のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- 前記トップシートにおける抗菌性、消臭性及び吸水性を有する繊維糸の使用割合が、前記トップシートを構成する繊維糸全体の5〜30重量%の範囲である請求項5〜9のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- 前記トップシートにおける帯電防止性を有する繊維糸が導電性合成繊維糸からなり、前記トップシートにおける前記導電性合成繊維糸の使用割合が、前記トップシートを構成する繊維糸全体の0.1〜5重量%の範囲である請求項4〜10のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- 前記液吸収シートを構成する高吸水性樹脂の繊維を主成分とする不織布の目付けが20〜30g/m2である請求項1〜11のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- 前記液吸収シートを構成する高吸水性樹脂の繊維が、アクリル酸重合体の架橋物又はアクリル酸重合体の部分塩の架橋物からなる繊維である請求項1〜12のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- バックシートの編物、織物、又は、不織布を構成する繊維糸がポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアミド繊維から選ばれた繊維糸である請求項1〜13のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- 透湿性で液不透過性の微細孔を有するプラスチックフィルム層が、ポリエチレンフィルムからなるプラスチックフィルム層である請求項1〜14のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- 更に、狭幅部のほぼ中央部に、ほぼ縦方向にすべり止めテープが設けられている請求項1〜15のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
- 厚さが2〜4.5mmである請求項1〜16のいずれかに記載の男性用失禁パッド。
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