JP3201947B2 - 高周波発振器 - Google Patents

高周波発振器

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JP3201947B2
JP3201947B2 JP04495896A JP4495896A JP3201947B2 JP 3201947 B2 JP3201947 B2 JP 3201947B2 JP 04495896 A JP04495896 A JP 04495896A JP 4495896 A JP4495896 A JP 4495896A JP 3201947 B2 JP3201947 B2 JP 3201947B2
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芳彦 今井
健治 伊東
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波及び
ミリ波周波数帯で用いられる高周波発振器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図27はマイクロ波及びミリ波周波数帯
で用いられる従来の高周波発振器の構成を示す回路図で
ある。図27において、1は能動素子としての電界効果
トランジスタ、2は所望発振周波数f0 で電気長が1/
2波長(λg/2、λgは波長)となるような主共振器
としての先端開放マイクロストリップ線路共振器、3は
電界効果トランジスタ1のゲート端子に接続されたイン
ダクタ、4は電界効果トランジスタ1のドレイン端子に
接続されたキャパシタ、5は発振器の出力を負荷に結合
させるためのキャパシタ、6は負荷抵抗、10はバラク
タダイオード、14は高周波をバイパスするためのキャ
パシタ、11a及び11bは分布定数線路、24は同調
回路である。
【0003】また、図28は図27に示す構成でなる高
周波発振器を等価回路に置き換えたものである。すなわ
ち、同調回路24は、キャパシタCr、インダクタLr
及びコンダクタンスGrの並列回路に置き換えることが
でき、一方、電界効果トランジスタ1を含む能動回路側
は、内部電流源7とコンダクタンス値G0 の内部コンダ
クタンス8との並列回路と等価である。図28に示す等
価回路において、同調回路24の共振周波数fr、無負
荷QであるQU、負荷QであるQLは、それぞれ次式で与
えられる。
【0004】
【数1】
【0005】
【数2】
【0006】
【数3】
【0007】さらに、図29は高周波発振器の位相雑音
と高周波発振器中の同調回路24のQとの関係について
説明する図である。図29において、横軸は周波数、縦
軸は相対電力レベル、f0 は発振周波数である。高周波
発振器の位相雑音は発振スペクトルの幅とみなすことが
でき、高周波発振器中の同調回路24の負荷QであるQ
L が高い場合には、曲線9aのように、スペクトル幅が
狭く、したがって位相雑音は低くなる。一方、同調回路
24の負荷QであるQL が低い場合には、曲線9bのよ
うに、スペクトル幅が広く、したがって位相雑音は高く
なる。
【0008】一般に、同調回路24の等価回路中のコン
ダクタンス分Grが大きいと、同調回路24での損失が
大きくなり、式(3)に示すように、同調回路24の負
荷QであるQL は低くなって、発振器の位相雑音が高く
なる。同調回路24の主共振器としてマイクロストリッ
プ線路共振器を用いた発振器の場合、誘電体の損失に加
えて、マイクロストリップ線路を構成する導体の損失分
があるため、例えば特開昭63−1203号公報に開示
されているような、ストリップラインに電磁界結合され
たTE01δ モードの円柱状の誘電体共振器を用いた発
振器と比べて無負荷QであるQU は数十分の一程度、負
荷QであるQLでも数分の一程度となる。したがって、
図27に示す従来例のような先端開放マイクロストリッ
プ線路共振器2を用いた発振器は、TE01δ モードの
誘電体共振器を用いた発振器と比較して位相雑音が高い
という欠点があり、低位相雑音が要求される発振器には
使用できなかった。
【0009】先端開放マイクロストリップ線路共振器2
を用いた発振器の位相雑音特性を改善する方法のひとつ
に、共振器の電気長を長くすることがある。図30に示
すように、先端開放マイクロストリップ線路共振器2
は、所望周波数f0 での電気長がn/2波長(n・λg
/2,nは1以上の任意の正の整数で、n=1、2、
3、・・・、)であれば、その周波数で開放であり、か
つ、nが大きいほど、その電圧反射係数S11の位相の周
波数変化は大きくなる。したがって、図31に示すよう
に、n≧2の先端開放マイクロストリップ線路共振器2
を用いて高周波発振器を構成することにより、周波数選
択性を高め、n=1の場合よりも位相雑音特性を改善す
ることができる。しかしながら、このような共振器を用
いた場合、図30に示すように、所望周波数f0 以外
に、所望周波数の1/2、1/3、2/3、・・・、と
いった周波数でも共振器は開放となり、これらの周波数
で発振条件が成立すれば、所望周波数以外の不要発振が
生じる。
【0010】高周波発振器の不要発振を防止するための
方法のひとつに、高周波発振器を構成する回路中の、所
望周波数において電圧の節となる位置に、回路に並列に
抵抗を入れることがある。図32は例えば昭62−29
210号公報に示された従来のマイクロ波帯電圧制御発
振器の構成を示す回路図である。図32において、新た
な符号として、12は分布定数線路11の特性インピー
ダンスと同程度の抵抗値を持つ抵抗、13は電界効果ト
ランジスタ1のソースバイアス抵抗、14a及び14b
は高周波をバイパスするためのキャパシタである。
【0011】図32に示す従来例の発振器においては、
バラクタダイオード10の容量性リアクタンスを分布定
数線路11によりインピーダンス変換して誘導性とする
ことによって、容量性の負性インピーダンスを持つ電界
効果トランジスタ1との間で発振条件を成り立たせる。
このとき、分布定数線路11中には、所望周波数におい
て電圧の節となる短絡点が存在し、この点に並列に抵抗
12を挿入することにより、所望周波数における発振に
は影響を与えず、所望周波数より低い不要周波数に対し
ては、同調回路の負荷QであるQL を低下させて、不要
発振を防止することができる。
【0012】しかしながら、図32に示す従来例による
発振器において、抵抗12を挿入しているのは、バラク
タダイオード10と分布定数線路11との共振部分であ
り、無負荷QであるQU が数十程度と、低Qな回路であ
る。上述した図27や図31に示すような誘電体共振器
やマイクロストリップ線路共振器等、無負荷QであるQ
U が数百〜数千以上の共振器を主共振器として使用し、
さらに、バラクタダイオードを含む副共振回路と組み合
わせて同調回路を構成した低位相雑音発振器では、同調
回路の共振周波数は主共振器によってほぼ決定される。
したがって、このような構成の発振器の場合、図32に
示す従来例のような構成では同調回路の不要共振は抑制
できず、その結果、発振器の不要発振を防止することは
できない。
【0013】また、図33は1993年信学全大C−4
4 「1/4波長インピーダンス変成器結合形副共振器
を用いた広帯域低雑音電圧制御発振器」中に示された従
来のマイクロ波及びミリ波帯発振器の一実装方法を示す
図である。図33において、15はトランジスタ、16
a及び16bはバラクタダイオード、17a及び17b
はワイア、18はアルミナセラミック基板、19a及び
19bはアルミナセラミック基板18上に形成した分布
定数線路、20はトランジスタ15の出力回路等を形成
したアルミナセラミック基板、21a及び21bは先端
開放マイクロストリップ線路共振器、22a及び22b
はそれぞれ先端開放マイクロストリップ線路共振器21
a及び21bを形成した高誘電率基板である。
【0014】図33に示す従来例による発振器は、トラ
ンジスタ15のベース側とエミッタ側とにそれぞれ同調
回路を有する2同調形電圧制御発振器であり、それぞれ
の同調回路は、先端開放マイクロストリップ線路共振器
21a及び21bと副共振回路とから構成されている。
このうち、先端開放マイクロストリップ線路共振器21
a及び21bは、小型化のため、高誘電率基板22a及
び22b上に形成している。一方、副共振回路は、バラ
クタダイオード16a及び16bとワイア17a及び1
7bとで構成した直列共振回路を、分布定数線路19a
及び19bによりインピーダンス変換する方式であり、
他の回路とともに、アルミナセラミック基板18上に形
成している。また、トランジスタ15の出力回路等は、
別のアルミナセラミック基板20上に形成している。図
33に示す従来例による発振器においては、実装上、高
誘電率基板22a及び22bとアルミナセラミック基板
18及び20がそれぞれ2枚必要になる。これを避ける
ためには、基板を複雑な形状に加工する必要があり、い
ずれの方法によっても、製作コストが高くなる。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図3
3に示すマイクロストリップ線路共振器21a及び21
bを用いた従来のマイクロ波及びミリ波帯発振器は、小
型化のため、マイクロストリップ線路共振器21a及び
21bを高誘電率基板22a及び22b上に形成し、他
の回路を別のアルミナセラミック基板18及び20上に
形成するようにして基板を分割して基板枚数を増やす必
要があり、また、実装面から回路構成に制約を受け易
く、さらに、これを避けるためには、基板を複雑な形状
に加工する必要があり、いずれの方法によっても、製作
コストが高くなるという問題点があった。
【0018】
【0019】この発明は上述した従来例に係る問題点を
解消するためになされたもので、マイクロストリップ線
路共振器を用いた発振器において、基板枚数や部品点数
が削減できるとともに、基板加工及び組立容易に実装す
ることができる高周波発振器を得ることを目的とする。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高周波発
振器は、分布定数線路共振器でなる主共振器と、印加電
圧により接合容量が変化する可変容量素子を含む副共振
器と、上記主共振器及び副共振器を有する同調回路によ
り定められた発振周波数に基づいて発振を立ち上がら
せ、かつ定常状態に至った後損失エネルギーを補うよう
にする能動回路と、上記副共振器及び上記能動回路を搭
載した第1の基板と、この第1の基板とは異なる材質ま
たは基板厚を有し上記主共振器を搭載した第2の基板と
を備え、上記主共振器と上記副共振器及び上記能動回路
とを、上記第1の基板と上記第2の基板との接続面付近
の一点で接続すると共に、上記第1の基板中で上記能動
回路へ向かう線路を、上記接続部近傍で基板端面に対し
30゜ないし60゜となるように配置すると共に、上記
第1の基板中で上記接続点から上記副共振器へ向かう線
路を、上記接続部近傍で上記能動回路へ向かう線路に対
し60゜ないし120゜となるように配置したことを特
徴とするものである。
【0026】また、上記主共振器は、その長手方向に沿
って平行に複数のスリットが設けられていて、上記接続
点で並列接続してなることを特徴とするものである。
【0027】また、上記主共振器は、複数備えてなり、
上記接続点で並列接続してなることを特徴とするもので
ある。
【0028】また、上記主共振器は、J字形、V字形、
L字形のいずれかに折曲げられて配置されていることを
特徴とするものである。
【0029】また、上記第2の基板上に、上記能動回路
の並列リアクタンス素子としてキャパシタを用いる場合
の電極パターンを設けたことを特徴とするものである。
【0030】さらに、上記第1の基板を、エッチングで
パターン形成が可能な基板で構成すると共に、上記第2
の基板を、上記第1の基板上に搭載し、かつ上記第2の
基板の接地導体を上記第1の基板中のスルーホールを介
して上記第1の基板の接地導体に接続したことを特徴と
するものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る高
周波発振器を示す構成図である。図1において、1は能
動素子としての電界効果トランジスタ、3は電界効果ト
ランジスタ1のゲート端子に接続されたインダクタ、4
は電界効果トランジスタ1のドレイン端子に接続された
キャパシタ、5は高周波発振器の出力を負荷に結合させ
るためのキャパシタ、6は負荷抵抗、10は副共振器を
なすもので、印加電圧により接合容量が変化する可変容
量素子としてのバラクタダイオード、11a及び11b
は分布定数線路、14は高周波をバイパスするためのキ
ャパシタ、23は主共振器をなすマイクロストリップ線
路でなる先端開放線路共振器、24は発振周波数を定め
る同調回路であり、これに対し、符号1、3及び11b
は発振を立ち上がらせ、かつ定常状態に至った後損失エ
ネルギーを補うべき能動回路を構成する。
【0032】ここで、上記先端開放線路共振器23は、
図2に示す等価回路で表される。なお、この等価回路図
で示される先端開放線路共振器23の電気長は、所望周
波数において3/2波長の場合を示す。図2において、
25a〜25cは所望周波数で1/2波長(λg/2)
となる伝送線路、26a、26bは共振器に直列に挿入
した抵抗、27は共振器の入力端子である。また、図3
は、図2の先端開放線路共振器23中の高周波電流の分
布を示す図である。
【0033】次に、実施の形態1による高周波発振器の
動作を説明する。図1において、先端開放線路共振器2
3を主共振器とする同調回路24とトランジスタ側回路
(能動回路)との接続点から共振器側を見た反射係数を
Γt、トランジスタ側回路を見た反射係数をΓaとする
と、高周波発振器の発振条件は次式で表される。
【0034】
【数4】
【0035】今、所望周波数f0 において、先端開放線
路共振器23の電気長は1/2波長の整数倍であるの
で、所望周波数f0 において、∠Γt=0である。した
がって、式(5)より、電界効果トランジスタ1の入力
回路11bは、所望周波数f0において、∠Γa=2n
πとなるよう設計される。しかしながら、先端開放線路
共振器23の電気長が、所望周波数f0 において、3/
2波長である場合には、図3に示すように、周波数f0
/3において、∠Γt=0、周波数2f0 /3におい
て、∠Γt=0も成り立つ。したがって、これらの周波
数においても、式(5)は自動的に成立する。通常、電
界効果トランジスタ1側の能動回路は広帯域に反射利得
を有するため、式(4)を満足する周波数範囲は広く、
0 /3、2f0 /3においても発振が生じることが多
い。
【0036】このような不要周波数での発振を防止する
ため、本実施の形態1では、先端開放線路共振器23中
の共振器開放端から所望周波数f0 で1/2波長の位
置、及びその点からさらに1/2波長の位置に、それぞ
れ抵抗26a及び26bを、共振器に直列に挿入する。
所望周波数f0 においては、図3に示すように、これら
の位置は電流の節となるので、抵抗中に高周波電流はほ
とんど流れない。したがって、抵抗挿入による損失の増
加はなく、発振停止や位相雑音の劣化はない。
【0037】一方、f0 /3、2f0 /3においては、
図3に示すように、抵抗中に高周波電流が流れ損失が増
加して、式(4)を満たさなくなるため、これらの周波
数での不要発振を抑制することができる。このため、所
望周波数での電気長が3/2波長となる共振器を使用し
ても、不要発振が生じることなく、反射係数の位相の周
波数変化Δ(∠Γt)/Δfを大きくできる分、より共
振器の負荷QであるQL が大きくなって、位相雑音特性
の優れた高周波発振器を得ることができる。
【0038】なお、この実施の形態1では、先端開放線
路共振器23の電気長が所望周波数において3/2波長
の場合に、共振器開放端から所望周波数f0 で1/2波
長の位置及びその点からさらに1/2波長の位置にそれ
ぞれ抵抗26a及び26bを共振器に直列に挿入した
が、一般的には、(1/2+n/4)(nは1以上の任
意の正の整数)波長である場合に、所望周波数で共振器
の電流の節となる位置に抵抗を直列に挿入すればよく、
上記実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
【0039】上述したように、この実施の形態1によれ
ば、所望周波数で共振器の電流の節となる位置に、共振
器に直列に抵抗を挿入しているので、所望周波数では抵
抗中に高周波電流がほとんど流れず、したがって、抵抗
挿入による共振器のQの低下はなく、抵抗のない場合と
比較して位相雑音の劣化はない。一方、所望周波数以外
では、抵抗中に高周波電流が流れるため、不要モードで
の共振時の損失を増加させ、不要発振を抑制することが
できる。このため、所望周波数での電気長がn/2波長
(n=2、3、4、…)となる共振器を使用しても、所
望発振周波数の1/2または1/3などの不要発振が生
じることなく、より位相雑音特性の優れた発振器を得る
ことができるという効果がある。
【0040】また、共振器用分布定数線路として、マイ
クロストリップ線路でなる先端開放分布定数線路を用い
ているので、小型でかつ平面回路で構成が可能というマ
イクロストリップ線路共振器の特長を生かし、高周波発
振器をより小型かつ簡易な構造で構成することができる
という効果がある。
【0041】実施の形態2.次に、図4は実施の形態2
に係る高周波発振器を示す構成図である。図4におい
て、図1に示す実施の形態1と異なる点は、分布定数線
路共振器として、図5に示す等価回路図に示すように、
先端短絡線路共振器28を用いている点である。
【0042】この実施の形態2において、先端短絡線路
共振器28の電気長は、図5に示す等価回路図のよう
に、所望周波数において5/4波長の場合を示す。図5
において、図2に示す実施の形態1に係る先端開放線路
共振器23の等価回路図と同一符号は同一部分を示しそ
の説明は省略する。新たな符号として、29は所望周波
数で1/4波長となる伝送線路である。また、図6は図
5の先端短絡線路共振器28中の高周波電流の分布を示
す図である。
【0043】この実施の形態2においても、実施の形態
1の場合と同様に、先端短絡線路共振器28とトランジ
スタ側回路(能動回路)との接続点から共振器側を見た
反射係数をΓtとすると、所望周波数f0 において、∠
Γt=0が成り立つ。しかしながら、先端短絡線路共振
器28の電気長が、周波数f0 において、5/4波長で
ある場合には、周波数f0 /5において、∠Γt=0、
周波数3f0/5において、∠Γt=0も成り立つ。し
たがって、これらの周波数においても、式(4)、
(5)が成立し、発振が生じることが多い。
【0044】このような不要周波数での発振を防止する
ため、実施の形態2においては、先端短絡線路共振器2
8中の共振器の短絡端から所望周波数f0 で1/4波長
の位置及びその点からさらに1/2波長の位置に、抵抗
26a及び26bを共振器に直列に挿入する。このよう
にすることにより、実施の形態1の場合と同様に、所望
周波数f0 においては、図6に示すように、これらの位
置は電流の節となるので、抵抗中に高周波電流はほとん
ど流れない。したがって、抵抗挿入による損失の増加は
なく、発振の停止や位相雑音の劣化はない。
【0045】一方、f0 /5、3f0 /5においては、
図6に示すように、抵抗中に高周波電流が流れ、損失が
増加して式(4)を満たさなくなるため、これらの周波
数での不要発振を抑制することができる。したがって、
実施の形態1の場合と同様、不要発振がなく、位相雑音
特性の優れた発振器を得ることができる。
【0046】なお、この実施の形態2では、先端短絡線
路共振器28の電気長が所望周波数において5/4波長
の場合に、共振器開放端から所望周波数f0 で1/4波
長の位置及びその点からさらに1/2波長の位置にそれ
ぞれ抵抗26a及び26bを共振器に直列に挿入した
が、一般的には、(1/2+n/4)(nは1以上の任
意の正の整数)波長である場合に、所望周波数で共振器
の電流の節となる位置に抵抗を直列に挿入すればよく、
上記実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
【0047】実施の形態3.次に、図7は高周波発振器
の分布定数線路共振器として用いる実施の形態3に係る
先端開放マイクロストリップ線路共振器を示す図であ
る。ここでは、先端開放マイクロストリップ線路共振器
の電気長が所望周波数f0において3/2波長の場合を
示す。図7において、30は先端開放マイクロストリッ
プ線路共振器、31はマイクロストリップ線路共振器を
形成した基板、32a及び32bは薄膜抵抗、33はマ
イクロストリップ線路共振器と外部の回路とを接続する
ためのワイアである。なお、実施の形態3においては、
発振器のその他の部分の構成は、図1と同一である。
【0048】この実施の形態3による高周波発振器の動
作は、実施の形態1と同様であるが、この実施の形態3
においてはさらに以下の作用があり、回路構成上の利点
が大きい。すなわち、共振器用分布定数線路として、マ
イクロストリップ線路でなる先端開放分布定数線路を用
いることにより、小型でかつ平面回路で構成が可能とい
うマイクロストリップ線路共振器の特長を生かし、共振
器を含めた発振器全体を平面回路で構成でき、実装を容
易に、かつ発振器を小形にすることができ、さらに、薄
膜抵抗を使用できるため、エッチングにより容易に抵抗
を構成することができるという利点がある。
【0049】実施の形態4.次に、図8は実施の形態4
の高周波発振器に用いるマイクロストリップ線路リング
共振器を示す図である。ここでは、マイクロストリップ
線路リング共振器の電気長が、所望周波数f0において
2波長の場合を示す。図8において、61はマイクロス
トリップ線路リング共振器である。なお、実施の形態4
においては、発振器のその他の部分の構成は、図1と同
一である。
【0050】この実施の形態4による高周波発振器の動
作も、実施の形態1と同様であるが、この実施の形態4
においては実施の形態3と同様にさらに以下の作用があ
り、回路構成上の利点が大きい。すなわち、実施の形態
4においては、共振器としてマイクロストリップ線路リ
ング共振器を用いているので、共振器を含めた発振器全
体を平面回路で構成でき、実装を容易に、かつ発振器を
小形にすることができ、さらに、薄膜抵抗を使用できる
ため、エッチングにより容易に抵抗を構成することがで
きるという利点がある。
【0051】実施の形態5.図9は実施の形態5の高周
波発振器に用いる先端短絡マイクロストリップ線路共振
器を示す図である。ここでは、先端短絡マイクロストリ
ップ線路共振器の電気長が、所望周波数f0 において3
/2波長の場合を示す。図9において、34は先端短絡
マイクロストリップ線路共振器、35はスルーホールで
ある。なお、実施の形態5においては、発振器のその他
の部分の構成は、図4と同一である。
【0052】次に、実施の形態5による高周波発振器の
動作を説明する。図9において、接続ワイア33から先
端短絡マイクロストリップ線路共振器34を見た反射係
数をΓtとすると、所望周波数f0 において、∠Γt=
πである。したがって、この場合には、式(5)より、
トランジスタ側の回路(能動回路)は、所望周波数f0
において、∠Γa=(2n−1)πとなるよう設計され
る。しかしながら、周波数f0 /3において、∠Γt=
π、周波数2f0 /3において、∠Γt=πも同時に成
り立つので、これらの周波数においても、発振が生じる
ことが多い。
【0053】このため、実施の形態1〜3と同様に、所
望周波数で電流の節となる位置に、共振器に直列に抵抗
を挿入することにより、所望周波数に対しては発振の停
止や位相雑音の劣化がなく、不要周波数に対しては損失
を増加させて不要発振を抑制することができる。また、
実施の形態5においては、共振器として先端短絡マイク
ロストリップ線路共振器を用いているので、共振器を含
めた発振器全体を平面回路で構成でき、実装を容易に、
かつ発振器を小形にすることができる。また、エッチン
グにより容易に薄膜抵抗が構成でき、さらに、スルーホ
ールにより高周波でも良好な接地が得られるという利点
がある。
【0054】実施の形態6.図10は実施の形態6の高
周波発振器に用いる先端開放線路共振器を示す図であ
る。ここでは、先端開放線路共振器の電気長が、所望周
波数f0 において1波長の場合を示す。図10におい
て、25は所望周波数で1/2波長の伝送線路、29
a、29bは所望周波数で1/4波長の伝送線路、36
a、36bは共振器に並列に挿入した抵抗である。な
お、実施の形態6においては、発振器のその他の部分の
構成は、図1と同一である。また、図11は図10の先
端開放線路共振器23中の高周波電圧の分布を示す図で
ある。
【0055】次に、実施の形態6による高周波発振器の
動作を説明する。実施の形態6においては、所望周波数
0 で1波長の先端開放線路共振器を用いているので、
抑圧すべき不要発振周波数は、主としてf0 /2であ
る。このような不要発振を防止するため、実施の形態6
では、図10に示すように、先端開放線路共振器23中
の、共振器の開放端からf0 で1/4波長の位置、及び
その点からさらに1/2波長の位置に、抵抗36a、3
6bを共振器に並列に挿入する。
【0056】所望周波数f0 においては、図11に示す
ように、これらの位置は電圧の節となるので、並列抵抗
中に高周波電流はほとんど流れない。したがって、並列
抵抗の挿入による損失の増加はなく、発振の停止や位相
雑音の劣化はない。一方、f0 /2においては、図11
に示すように、並列抵抗中に高周波電流が流れ、損失が
増加して式(4)を満たさなくなるため、この周波数で
の不要発振を抑制することができる。このため、所望周
波数での電気長が1波長となる共振器を使用しても、不
要発振が生じることなく、反射係数の位相の周波数変化
Δ(∠Γt)/Δfを大きくできる分、より共振器のQ
L が大きくなって、位相雑音特性の優れた高周波発振器
を得ることができる。
【0057】実施の形態7.図12は実施の形態7の高
周波発振器に用いる先端短絡マイクロストリップ線路共
振器を示す図である。ここでは、先端短絡マイクロスト
リップ線路共振器の電気長が、所望周波数f0 において
5/4波長の場合を示す。図12において、35a〜3
5e はスルーホール、37a〜37dは共振器に並列
に挿入した薄膜抵抗である。なお、実施の形態7におい
ては、発振器のその他の部分の構成は、図4と同一であ
る。
【0058】実施の形態7による高周波発振器の動作
は、実施の形態6と同様であるが、実施の形態7におい
てはさらに以下の作用があり、回路構成上の利点が大き
い。すなわち、実施の形態7においては、共振器として
先端短絡マイクロストリップ線路共振器を用いているの
で、共振器を含めた発振器全体を平面回路で構成でき、
実装を容易に、かつ発振器を小形にすることができる。
また、エッチングにより容易に薄膜抵抗が構成でき、さ
らに、スルーホールあるいは1/4波長先端開放線路に
より、高周波でも良好な接地が得られるという利点があ
る。
【0059】実施の形態8.図13は実施の形態8の高
周波発振器に用いる先端開放マイクロストリップ線路共
振器を示す図である。ここでは、先端開放マイクロスト
リップ線路共振器の電気長が、所望周波数f0 において
1波長(λg1/4+λg1/2+λg1/4=λg1)の
場合を示す。図13において、38a〜38dは、発振
の可能性がある不要周波数で1/4波長(λg2/4)
となる先端開放線路であり、実施の形態8の場合、発振
の可能性がある不要周波数としては、たとえば、f0
2である。なお、実施の形態8においては、発振器のそ
の他の部分の構成は、図1と同一である。
【0060】実施の形態8による高周波発振器の動作
は、実施の形態6と同様であるが、実施の形態8におい
ては、実施の形態7と同様に、さらに以下の作用があ
り、回路構成上の利点が大きい。すなわち、実施の形態
8においては、共振器として先端開放マイクロストリッ
プ線路共振器を用いているので、共振器を含めた発振器
全体を平面回路で構成でき、実装を容易に、かつ発振器
を小形にすることができる。また、エッチングにより容
易に薄膜抵抗が構成でき、さらに、スルーホールあるい
は1/4波長先端開放線路により、高周波でも良好な接
地が得られるという利点がある。
【0061】なお、以上の実施の形態においては、共振
器用線路としてマイクロストリップ線路を用いた例を示
したが、マイクロストリップ線路の代わりに、同軸線
路、コプレナ線路、スロット線路等であってもよく、同
様の効果を奏する。また、以上の実施の形態において
は、半導体素子として電界効果トランジスタを用いた例
を示したが、トランジスタであってもよく、同様の効果
を奏する。
【0062】また、実施の形態3、実施の形態4、実施
の形態5、実施の形態7及び実施の形態8においては、
抵抗として薄膜抵抗を用いた例を示したが、薄膜抵抗の
代わりにチップ抵抗等を用いてもよく、チップ抵抗の場
合には、安価なプリント基板が使用できるという利点が
ある。さらに、実施の形態5及び実施の形態7において
は、共振器用線路の短絡方法の例として、スルーホール
を用いた場合を示したが、ワイアやリボン等により地導
体に接続してもよく、同様の効果を奏する。
【0063】実施の形態9.図14は実施の形態9の高
周波発振器に用いる先端開放線路共振器23の等価回路
を示す図である。図14において、25は特性インピー
ダンスがZ0 、電気長が所望周波数f0で1/2波長の
伝送線路、29は特性インピーダンスがZ0 、電気長が
所望周波数f0 で1/4波長の伝送線路、39は所望周
波数f0 で十分大きな容量Ctを持つキャパシタ、40
は共振器の特性インピーダンスZ0 と同程度の抵抗値R
tを持つ抵抗である。なお、実施の形態9においては、
発振器のその他の部分の構成は、図1と同一であるが、
先端開放線路共振器23には、抵抗は挿入されない。
【0064】次に、実施の形態9による高周波発振器の
動作を説明する。図14において、共振器の開放端に接
続されたキャパシタ39と抵抗40との並列回路のアド
ミタンスYt及び共振器の入力端子27から見たインピ
ーダンスZrは、それぞれ次式で与えられる。
【0065】
【数5】
【0066】
【数6】
【0067】ここで、所望周波数f0 近傍において、キ
ャパシタ39のサセプタンス2πfCtが抵抗40のコ
ンダクタンス1/Rtより十分大きくなるように、容量
Ct、抵抗値Rtを選べば、抵抗40の寄与はきわめて
小さくなり、先端開放線路共振器23は、キャパシタ3
9により先端が短絡された共振器と等価となる。したが
って、抵抗40による損失の増加はなく、発振の停止や
位相雑音の劣化はない。しかしながら、周波数が低くな
るのに比例してキャパシタ39のサセプタンス2πfC
tは小さくなり、一方、抵抗40の抵抗値Rtは変わら
ないので、所望周波数f0 の1/2、1/3などの低い
周波数では、抵抗40の寄与が大きくなり、共振時の損
失が増加する。したがって、これらの周波数では式
(4)を満たさなくなるため、不要発振を抑制すること
ができる。
【0068】実施の形態10.図15は実施の形態10
の高周波発振器に用いるマイクロストリップ線路共振器
を示す図である。図15において、30は先端開放マイ
クロストリップ線路共振器、39は所望周波数で十分大
きな容量Ctを持つキャパシタ、40は共振器の特性イ
ンピーダンスZ0 と同程度の抵抗値Rtを持つ抵抗であ
り、本実施の形態においては、39、40はいずれもチ
ップ部品を用いた場合を示している。なお、実施の形態
10においては、発振器のその他の部分の構成は、図1
と同一である。
【0069】実施の形態10による発振器の動作は、実
施の形態9と同様であるが、実施の形態10ではマイク
ロストリップ線路共振器を用いているので、共振器を含
めた発振器全体を平面回路で構成でき、実装を容易に、
かつ発振器を小形にすることができる。また、抵抗40
は薄膜抵抗、チップ抵抗等により、また、キャパシタ3
9はMIMキャパシタ、チップコンデンサ等により、そ
れぞれ容易に構成できる。さらに、接地も、スルーホー
ルあるいは1/4波長先端開放線路により、高周波でも
良好な接地が得られるという利点がある。
【0070】実施の形態11.図16は実施の形態11
の高周波発振器に用いる先端開放線路共振器23の等価
回路を示す図である。図16において、41は所望周波
数で十分大きなインダクタンスLtを持つインダクタで
ある。なお、実施の形態11においては、発振器のその
他の部分の構成は、図1と同一である。
【0071】次に、実施の形態11による高周波発振器
の動作を説明する。図16において、先端開放線路共振
器23の開放端に接続されたインダクタ41のインダク
タンスLtと抵抗40の抵抗値Rtとの直列回路のイン
ピーダンスZt及び共振器の入力端子27から見たイン
ピーダンスZrは、それぞれ次式で与えられる。
【0072】
【数7】
【0073】
【数8】
【0074】ここで、所望周波数f0 近傍において、イ
ンダクタ41のリアクタンス2πfLtが抵抗40の抵
抗値Rtより十分大きくなるようにLt及びRtを選べ
ば、抵抗40の寄与はきわめて小さくなり、先端開放線
路共振器23は、先端が開放された共振器と等価とな
る。したがって、抵抗40による損失の増加はなく、発
振の停止や位相雑音の劣化はない。しかしながら、周波
数が低くなるのに比例して 2πfLt は小さくなり、
一方、Rtは変わらないので、所望周波数の1/2、1
/3などの低い周波数では、抵抗40の寄与が大きくな
り、共振時の損失が増加する。したがって、これらの周
波数では式(4)を満たさなくなるため、不要発振を抑
制することができる。
【0075】実施の形態12.図17は実施の形態12
の高周波発振器に用いるマイクロストリップ線路共振器
を示す図である。図17において、30は先端開放マイ
クロストリップ線路共振器、40は共振器の特性インピ
ーダンスと同程度の抵抗値Rtを持つ抵抗、42は基板
上のパターンで形成したインダクタである。なお、実施
の形態12においては、発振器のその他の部分の構成
は、図1と同一である。
【0076】実施の形態12による高周波発振器の動作
は、実施の形態11と同様であるが、実施の形態12で
はマイクロストリップ線路共振器を用いているので、共
振器を含めた発振器全体を平面回路で構成でき、実装を
容易に、かつ発振器を小形にすることができる。また、
抵抗は薄膜抵抗、チップ抵抗等により、また、インダク
タはパターンインダクタ、チップインダクタ等により、
それぞれ容易に構成できる。さらに、接地も、スルーホ
ールあるいは1/4波長先端開放線路により、高周波で
も良好な接地が得られるという利点がある。
【0077】実施の形態13.図18は実施の形態13
の高周波電圧制御発振器を示す外形図である。図18に
おいて、43は電界効果トランジスタ、44、45、4
6はそれぞれ、電界効果トランジスタ43のゲート端
子、ドレイン端子、ソース端子、47は後述する副共振
回路及び能動回路を搭載する第1の基板、48はスルー
ホール、49は基板47上のパターンで形成したインダ
クタ、50は電界効果トランジスタ43のドレイン端子
に並列に接続されたチップコンデンサ、51は発振器の
出力を負荷に結合させるためのチップコンデンサ、52
は印加電圧により接合容量が変化する可変容量素子とし
てのバラクタダイオード、53は基板47上のパターン
で形成したマイクロストリップ線路、54は副共振回
路、55は分布定数線路共振器でなる主共振器、56は
第1の基板47とは材質または基板厚が異なり、主共振
器55を搭載してなる第2の基板、57はワイア、62
は主共振器55中に挿入した薄膜抵抗であり、主共振器
55と副共振回路54で同調回路を構成するのに対し、
電界効果トランジスタ43、インダクタ49、チップコ
ンデンサ50及び51により能動回路を構成している。
また、図19は図18に示す高周波電圧制御発振器の等
価回路図である。
【0078】次に、実施の形態13による高周波電圧制
御発振器の特長を説明する。実施の形態13による高周
波電圧制御発振器においては、電界効果トランジスタ4
3とその周辺回路、及びバラクタダイオード52を含む
副共振回路54等は、たとえばアルミナセラミックの第
1の基板47上に形成される。一方、それとは材質また
は基板厚が異なる第2の基板56上には主共振器55等
が形成される。ここで、第1の基板47と第2の基板5
6の材質または基板厚を違える理由は、主共振器55
は、Qを高くするために、電気長を大きくとったり、特
性インピーダンスを低くしたりすることがあり、その場
合、チタン酸バリウムのような誘電率が数十〜100程
度の基板を用いるかまたは薄い基板を使用して、低イン
ピーダンス線路を実現しやすくし、共振器を小型化する
必要があるためである。一方、トランジスタとその周辺
回路、副共振回路等は、バイアス回路のような高インピ
ーダンス線路も使用するため、通常、アルミナセラミッ
クやテフロンなどの誘電率2〜10程度の基板が用いら
れる。
【0079】実施の形態13では、図18に示すよう
に、第1の基板47と第2の基板56とを密接させ、主
共振器55と副共振回路54との接続点を第1の基板4
7の端面付近に配置する。そして、第1の基板中で、こ
の接続点から電界効果トランジスタ43へ向かう線路
を、接続点近傍では基板端面に対しおおむね30゜から
60゜とし、一方、同じく第1の基板中で、この接続点
から副共振回路54へ向かう線路を、接続点近傍では、
電界効果トランジスタ43へ向かう線路に対しおおむね
60゜から120゜となるよう配置する。このように高
周波電圧制御発振器を構成することにより、主共振器5
5と第1の基板中で上記接続点から電界効果トランジス
タ43へ向かう線路と、第1の基板中で上記接続点から
副共振回路54へ向かう線路のいずれもが平行とならな
いようにして、空間上に飛散する電磁界の影響による線
路の結合を避けて、必要な回路を各1枚ずつの基板に集
約でき、かつ、各々の基板を加工及び実装が容易な長方
形とすることができるので、製作コストを低くすること
ができる。
【0080】実施の形態14.図20は実施の形態14
の高周波電圧制御発振器を示す外形図である。前述した
ように、主共振器は電気長が長いほど、また、特性イン
ピーダンスが低いほど、そのQを高くすることができ、
より低位相雑音な発振器を構成することができる。しか
しながら、特性インピーダンスを低くしていくと主共振
器の幅が太くなり、TEMモード以外の不要モードによ
る共振が生じる恐れがある。この問題を解決するため
に、実施の形態14では、図20に示すように、実施の
形態13の高周波電圧制御発振器において、第2の基板
56上に主共振器55を複数個並列に配置し、それらの
主共振器をワイア57により、副共振回路54と一点で
接続する。このように高周波電圧制御発振器を構成する
ことにより、各々の主共振器の幅は一定以下に保ったま
まで線路の幅方向の共振を防いで主共振器を並列に複数
配置してそのインピーダンスを等価的に低くすることが
でき、不要モードによる共振がなく、かつより低位相雑
音な高周波発振器を構成することができる。
【0081】実施の形態15.図21は実施の形態15
の高周波電圧制御発振器を示す外形図である。実施の形
態15においては、主共振器の特性インピーダンスを低
くしてQを高めつつ、不要モードによる共振を避けるた
め、図21に示すように、主共振器55の長さ方向に平
行にスリットを設ける。このような構成とすることによ
り、主共振器55がTEMモード以外で共振するのを防
ぐことができる。このため、各々の主共振器の幅は一定
以下に保ったままで、主共振器のインピーダンスを等価
的に低くすることができ、不要モードによる共振がな
く、かつ、より低位相雑音な発振器を構成することがで
きる。
【0082】実施の形態16.図22は実施の形態16
の高周波電圧制御発振器を示す外形図である。実施の形
態16では、図22に示すように、実施の形態13の高
周波電圧制御発振器において、第2の基板56上に主共
振器55を複数個並列に、かつJ字形に折曲げて配置
し、それらの主共振器をワイア57により副共振回路5
4と一点で接続する。このように高周波電圧制御発振器
を構成することにより、実施の形態14と同様に、各共
振器の幅は一定以下に保ったままで、主共振器のインピ
ーダンスを等価的に低くすることができ、より低位相雑
音な発振器を構成できる。さらに、基板56上で主共振
器55を自由に配置できるので、基板面積を有効に活用
できるという利点がある。
【0083】実施の形態17.図23は実施の形態17
の高周波電圧制御発振器を示す外形図である。実施の形
態17では、図23に示すように、実施の形態13の高
周波電圧制御発振器において、第2の基板56上に主共
振器55を複数個並列に、かつV字形(U字形)に折曲
げて配置し、それらの主共振器をワイア57により副共
振回路54と一点で接続する。このように高周波電圧制
御発振器を構成することにより、実施の形態14と同様
に、各共振器の幅は一定以下に保ったままで、主共振器
のインピーダンスを等価的に低くすることができ、より
低位相雑音な発振器を構成できる。さらに、基板56上
で主共振器55を自由に配置できるので、基板面積を有
効に活用できるという利点がある。なお、実施の形態1
6及び17以外に、第2の基板56上に複数並列に配置
する主共振器55を、例えばL字形に折曲げて配置して
もよく、同様な効果が期待できる。
【0084】実施の形態18.図24は実施の形態18
の発振器を示す外形図である。図24において、58は
基板56上に形成したコンデンサ用の電極パターンであ
る。図1に示すような直列帰還形の発振器では、トラン
ジスタの各端子に並列にリアクタンス素子が必要であ
る。いま、並列リアクタンス素子としてキャパシタを用
いる場合、従来の構成の発振器では、たとえば図18の
ように、チップコンデンサ50を用いていた。実施の形
態18では、図24に示すように、主共振器を形成する
基板56上に電極パターン58を設け、チップコンデン
サ50の代わりに並列キャパシタとして使用する。基板
56が、たとえばチタン酸バリウムのような高誘電率基
板である場合、その誘電率は数十であるので、帰還容量
として必要な数pF程度のキャパシタは、コンマ数ミリ
角程度のパターンで構成できる。したがって、発振器を
構成するキャパシタの数を削減でき、製作コストを低く
することができる。また、基板56上の電極パターン5
8をキャパシタとして使用する場合、基板56上に複数
のパターンを設けておき、接続ワイアの付けはずしによ
って、特性を確認しながら容易に調整ができるという利
点もある。
【0085】実施の形態19.図25は実施の形態19
の高周波発振器を示す外形図である。また、図26は図
25のA−A’線の断面を示した図である。図25及び
図26において、59は基板56を載せる薄いキャリ
ア、60は基板47の表裏のグランドを接続するための
スルーホールである。
【0086】実施の形態13等に示した高周波発振器の
実装方法によると、主共振器55を形成する基板として
薄膜基板を使用する場合、発振器の回路をすべてマイク
ロ波集積回路で構成する必要があり、高価であった。実
施の形態19では、主共振器を高誘電率化が可能な薄膜
基板56上に形成し、一方、電界効果トランジスタ43
や副共振回路54等の他の回路を形成する基板47は、
エッチングでパターン形成が可能なガラスエポキシ、テ
フロン等とし、基板47上に基板56を搭載する。基板
56と基板47のグランドを共通とするため、基板47
上の基板56を載せるパターンは、基板47中のスルー
ホール等を介して接地導体に接続する。基板56は必要
に応じてキャリア59上に載せた上で、基板47上に実
装してもよい。このように構成することにより、主共振
器55以外の回路を安価なガラスエポキシ、テフロン等
の基板上に構成でき、さらには位相同期ループ等の他の
回路とも一体化することができるので、低位相雑音で、
かつ製作コストの低い発振器を提供することができる。
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【発明の効果】 以上のように、この発明によれば 、分布
定数線路共振器でなる主共振器と、印加電圧により接合
容量が変化する可変容量素子を含む副共振器と、上記主
共振器及び副共振器を有する同調回路により定められた
発振周波数に基づいて発振を立ち上がらせ、かつ定常状
態に至った後損失エネルギーを補うようにする能動回路
と、上記副共振器及び上記能動回路を搭載した第1の基
板と、この第1の基板とは異なる材質及び基板厚を有し
上記主共振器を搭載した第2の基板とを備え、上記主共
振器と上記副共振器及び上記能動回路とを、上記第1の
基板と上記第2の基板との接続面付近の一点で接続する
と共に、上記第1の基板中で上記能動回路へ向かう線路
を、上記接続部近傍で基板端面に対し30゜ないし60
゜となるように配置すると共に、上記第1の基板中で上
記接続点から上記副共振器へ向かう線路を、上記接続部
近傍で上記能動回路へ向かう線路に対し60゜ないし1
20゜となるように配置することにより、主共振器を、
高誘電率基板上に形成して小型化し、一方、他の回路は
材質または基板厚が異なる別基板上に構成した場合にお
いても、実装面から回路構成が制約を受けたり、また、
基板を分割して基板枚数を増やしたり、あるいは基板を
複雑な形状に加工したりする必要がなく、基板加工及び
組立が容易になり、製作コストを低くすることができる
という効果がある。
【0093】また、上記主共振器は、その長手方向に沿
って平行に複数のスリットが設けられていて、上記接続
点で並列接続して構成することにより、より低インピー
ダンスな主共振器が構成でき、したがって、より位相雑
音の低い高周波発振器を得ることができるという効果が
ある。
【0094】また、上記主共振器は、複数備えてなり、
上記接続点で並列接続して構成することにより、より低
インピーダンスな主共振器が構成でき、したがって、よ
り位相雑音の低い高周波発振器を得ることができるとい
う効果がある。
【0095】また、上記主共振器を、J字形、V字形、
L字形のいずれかに折曲げられて配置することにより、
回路構成の自由度をより大きくすることができるという
効果がある。
【0096】また、上記第2の基板上に、上記能動回路
の並列リアクタンス素子としてキャパシタを用いる場合
の電極パターンを設けることにより、高周波発振器を構
成するキャパシタの数を削減でき、製作コストを低くす
ることができるという効果がある。
【0097】さらに、上記第1の基板を、エッチングで
パターン形成が可能な基板で構成すると共に、上記第2
の基板を、上記第1の基板上に搭載し、かつ上記第2の
基板の接地導体を上記第1の基板中のスルーホールを介
して上記第1の基板の接地導体に接続することにより、
第1の基板上に構成した位相同期ループ等の他の回路と
一体化することができ、低位相雑音で、かつ製作コスト
の低い高周波発振器を構成することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る高周波発振器
を示す構成図である。
【図2】 図1の先端開放線路共振器23の等価回路図
である。
【図3】 図2の先端開放線路共振器23中の高周波電
流の分布を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る高周波発振器
を示す構成図である。
【図5】 図4の先端短絡線路共振器28の等価回路図
である。
【図6】 図5の先端短絡線路共振器28中の高周波電
流の分布を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る高周波発振器
に用いる先端開放マイクロストリップ線路共振器を示す
図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に係る高周波発振器
に用いるマイクロストリップ線路リング共振器を示す図
である。
【図9】 この発明の実施の形態5に係る高周波発振器
に用いる先端短絡マイクロストリップ線路共振器を示す
図である。
【図10】 この発明の実施の形態6に係る高周波発振
器に用いる先端開放線路共振器の等価回路図である。
【図11】 図10の先端開放線路共振器23中の高周
波電圧の分布を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態7に係る高周波発振
器に用いる先端短絡マイクロストリップ線路共振器を示
す図である。
【図13】 この発明の実施の形態8に係る高周波発振
器に用いる先端開放マイクロストリップ線路共振器を示
す図である。
【図14】 この発明の実施の形態9に係る高周波発振
器に用いる共振器の等価回路図である。
【図15】 この発明の実施の形態10に係る高周波発
振器に用いるマイクロストリップ線路共振器を示す図で
ある。
【図16】 この発明の実施の形態11に係る高周波発
振器に用いる共振器の等価回路図である。
【図17】 この発明の実施の形態12に係る高周波発
振器に用いるマイクロストリップ線路共振器を示す図で
ある。
【図18】 この発明の実施の形態13に係る高周波電
圧制御発振器を示す外形図である。
【図19】 この発明の実施の形態13に係る高周波電
圧制御発振器の等価回路図である。
【図20】 この発明の実施の形態14に係る高周波電
圧制御発振器を示す外形図である。
【図21】 この発明の実施の形態15に係る高周波電
圧制御発振器を示す外形図である。
【図22】 この発明の実施の形態16に係る高周波電
圧制御発振器を示す外形図である。
【図23】 この発明の実施の形態17に係る高周波電
圧制御発振器を示す外形図である。
【図24】 この発明の実施の形態18に係る高周波発
振器を示す外形図である。
【図25】 この発明の実施の形態19に係る高周波発
振器を示す外形図である。
【図26】 図25のA−A’線の断面を示した図であ
る。
【図27】 従来のマイクロ波及びミリ波帯発振器を示
す回路図である。
【図28】 図27に示す発振器の等価回路図である。
【図29】 発振器の位相雑音と発振器中の共振回路の
Qとの関係について説明する図である。
【図30】 n/2波長先端開放線路共振器(n≧2)
中の高周波電圧の分布を示す図である。
【図31】 従来のマイクロ波及びミリ波帯発振器を示
す回路図(n/2波長先端開放線路共振器(n≧2)を
用いたもの)である。
【図32】 特開昭62−29210号公報に示された
従来のマイクロ波帯高周波電圧制御発振器を示す回路図
である。
【図33】 1993年信学全大C−44 ”1/4波
長インピーダンス変成器結合形副共振器を用いた広帯域
低雑音高周波電圧制御発振器”中に示された従来のマイ
クロ波及びミリ波帯発振器の一実装方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 電界効果トランジスタ、2 先端開放マイクロスト
リップ線路共振器、3 インダクタ、4 キャパシタ、
5 キャパシタ、6 負荷抵抗、10 バラクタダイオ
ード、11 分布定数線路、12 抵抗、13 抵抗、
14 キャパシタ、15 トランジスタ、16 バラク
タダイオード、17 ワイア、18 アルミナセラミッ
ク基板、19 分布定数線路、20 アルミナセラミッ
ク基板、21 先端開放マイクロストリップ線路共振
器、22 高誘電率基板、23 先端開放線路共振器、
24 同調回路、25 伝送線路、26 抵抗、28
先端短絡線路共振器、29 伝送線路、30 先端開放
マイクロストリップ線路共振器、31 基板、32 薄
膜抵抗、33 ワイア、34 先端短絡マイクロストリ
ップ線路共振器、35 スルーホール、36 抵抗、3
7 薄膜抵抗、38 先端開放線路、39 キャパシ
タ、40 抵抗、41 インダクタ、42 インダク
タ、43 電界効果トランジスタ、47 基板、48
スルーホール、49 インダクタ、50 チップコンデ
ンサ、51 チップコンデンサ、52 バラクタダイオ
ード、53 マイクロストリップ線路、54 副共振回
路、55 主共振器、56 基板、57 ワイア、58
電極パターン、60 スルーホール、61 マイクロ
ストリップ線路リング共振器、62 主共振器55中に
挿入した薄膜抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−211409(JP,A) 特開 昭62−29210(JP,A) 特開 昭63−292706(JP,A) 特開 昭57−170604(JP,A) 特開 昭63−197101(JP,A) 実開 昭62−53815(JP,U) 実開 昭56−165411(JP,U) 実開 昭53−132237(JP,U) 実開 昭56−167608(JP,U) 1994年信学秋大、C−43 信学MW98−134 1996年信学ソサイティC−46 1996年信学総合大C−41 1998年信学ソサイエティC−2−15 1999年信学総合大C−2−16 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03B 5/18 H01P 7/08 H01P 3/08 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分布定数線路共振器でなる主共振器と、
    印加電圧により接合容量が変化する可変容量素子を含む
    副共振器と、上記主共振器及び副共振器を有する同調回
    路により定められた発振周波数に基づいて発振を立ち上
    がらせ、かつ定常状態に至った後損失エネルギーを補う
    ようにする能動回路と、上記副共振器及び上記能動回路
    を搭載した第1の基板と、この第1の基板とは異なる材
    質または基板厚を有し上記主共振器を搭載した第2の基
    板とを備え、上記主共振器と上記副共振器及び上記能動
    回路とを、上記第1の基板と上記第2の基板との接続面
    付近の一点で接続すると共に、上記第1の基板中で上記
    能動回路へ向かう線路を、上記接続部近傍で基板端面に
    対し30゜ないし60゜となるように配置すると共に、
    上記第1の基板中で上記接続点から上記副共振器へ向か
    う線路を、上記接続部近傍で上記能動回路へ向かう線路
    に対し60゜ないし120゜となるように配置したこと
    を特徴とする高周波発振器。
  2. 【請求項2】 上記主共振器は、その長手方向に沿って
    平行に複数のスリットが設けられていて、上記接続点で
    並列接続してなることを特徴とする請求項1記載の高周
    波発振器。
  3. 【請求項3】 上記主共振器は、複数備えてなり、上記
    接続点で並列接続してなることを特徴とする請求項1記
    載の高周波発振器。
  4. 【請求項4】 上記主共振器は、J字形、V字形、L字
    形のいずれかに折曲げられて配置されていることを特徴
    とする請求項3記載の高周波発振器。
  5. 【請求項5】 上記第2の基板上に、上記能動回路の並
    列リアクタンス素子としてキャパシタを用いる場合の電
    極パターンを設けたことを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれかに記載の高周波発振器。
  6. 【請求項6】 上記第1の基板を、エッチングでパター
    ン形成が可能な基板で構成すると共に、上記第2の基板
    を、上記第1の基板上に搭載し、かつ上記第2の基板の
    接地導体を上記第1の基板中のスルーホールを介して上
    記第1の基板の接地導体に接続したことを特徴とする請
    求項1ないし5のいずれかに記載の高周波発振器。
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1996年信学ソサイティC−46
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1999年信学総合大C−2−16
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