JP2972014B2 - 電圧制御発振器および同調回路 - Google Patents

電圧制御発振器および同調回路

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JP2972014B2 JP4007992A JP4007992A JP2972014B2 JP 2972014 B2 JP2972014 B2 JP 2972014B2 JP 4007992 A JP4007992 A JP 4007992A JP 4007992 A JP4007992 A JP 4007992A JP 2972014 B2 JP2972014 B2 JP 2972014B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、準マイクロ波帯の周
波数シンセサイザなどに用いられる電圧制御発振器(V
CO)に係わり、特に位相雑音が低く、同調範囲が広い
電圧制御発振器とそれに用いる同調回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ここでは、発振用の半導体素子としてバ
イポーラトランジスタ、共振回路を構成する線路として
マイクロストリップ線路を例にとって説明する。また、
ここでは電圧制御の可変容量素子であるバラクタダイオ
ードや上記発振素子に印加する直流電圧用の回路は省略
している。図6は、例えば1987年発行の電子通信学
会技術報告MW87−55の57ページから62ページ
に示された従来のマイクロ波電圧制御発振器の構成例で
ある。図において、1は同調回路、2は増幅回路であ
り、増幅回路2を構成する3はバイポーラトランジス
タ、4はバイポーラトランジスタ3のベース端子、5は
バイポーラトランジスタ3のエミッタ端子、6はバイポ
ーラトランジスタ3のコレクタ端子、7はコレクタ端子
6に接続された出力整合用のキャパシタ(Co)、8は
ベース端子4に接続され帰還用のインダクタ(Ls)、
9は出力端子である。
【0003】次に動作について説明する。バイポーラト
ランジスタ3のエミッタ端子5を基準面とし、同調回路
1側を見たときの反射係数をΓt、出力端子9に負荷を
接続した増幅回路2側を見たときの反射係数をΓaとす
ると、一般に発振器の発振条件は次式で与えられる。
【0004】 |Γa|-1<|Γt| (1) ∠Γa=−∠Γt (2)
【0005】発振器においては、これらの条件を満足す
るよう,同調回路1および増幅回路2が設計される。増
幅回路2においては、反射利得|Γa|が十分大きくな
り、所要の発振周波数foにおいて式(1)で与えられ
る発振の振幅条件を容易に満たすように、出力端子9と
コレクタ端子6との間に整合用のキャパシタ(Co)7
を、またベース端子4と接地面の間に直列帰還用のイン
ダクタ(Ls)8を設ける。また、同調回路1において
は、反射位相∠Γtの周波数特性を大きくし、式(2)
で与えられる発振の位相条件を容易に満たすように、同
調回路1を直列共振回路ないしは並列共振回路で構成す
る。そして、この共振回路の共振周波数frを所要の発
振周波数fo近傍に設定する。
【0006】さらに、この同調回路1について詳細に説
明する。図7は従来の構成の電圧制御発振器における同
調回路1の構成例であり、図の(a)は回路構成、
(b)はその等価回路を示している。図において、10
は電圧制御の可変容量素子であるバラクタダイオード、
11は共振回路のインダクタンスを構成する概略1/4
波長のマイクロストリップ線路、12は共振回路のキャ
パシタ(Cr)、13はインダクタ(Lr)である。図
7に示す同調回路1は直列共振回路であり、バラクタダ
イオード10とマイクロストリップ線路11とから構成
されたインダクタ13と、キャパシタ12とからなる。
ここで、このインダクタ13のインダクタンスLrと共
振周波数frとは次式で与えられる。
【0007】 Lr=(Zr/2πr)・(k・tanθr−1)/(k−tanθr) k=2π・fr・Cv・Zr (3) fr=1/{2π(Cr・Lr)} (4)
【0008】ここで、Zrはマイクロストリップ線路1
1の特性インピーダンス、θrは周波数frにおけるマ
イクロストリップ線路11の電気長、Cvはバラクタダ
イオード10の接合容量、Crはキャパシタ12の容量
値である。この共振回路に装荷したバラクタダイオード
10の接合容量Cvを同調電圧により変えると、等価的
にインダクタ13のインダクタンスLrが変化し、それ
により同調回路1の共振周波数frが変化する。その結
果、同調回路1の反射位相∠Γtが変化し、式(2)で
与えられる発振周波数foを変えることができる。その
結果、全体として電圧制御発振器として動作する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような電圧制御発
振器に要求される主要な性能の1つに位相雑音がある。
位相雑音は発振スペクトルの純度に関する性能で、低雑
音であるほど狭い幅のスペクトルとなる。この位相雑音
は発振器内に設けた共振回路のQ値に依存し、図8に示
すようにQ値を高めるほど低雑音である。一般に、マイ
クロストリップ線路11などの同軸モードの線路を用い
た共振回路のQ値を高めるためには、マイクロストリッ
プ線路11の電気長θrを長くしたり、特性インピーダ
ンスZrを低くする方法がとられる。しかし、このよう
な方法でQ値を高めた同調回路1では、共振周波数fr
に対しマイクロストリップ線路11が支配的となる。そ
の結果、バラクタダイオード10の接合容量Cvを同調
電圧により変えても、共振周波数frの変化は小さくな
る。つまり、従来の構成の電圧制御発振器においては、
位相雑音を低減しようとすると、同調電圧に対する発振
周波数foの変化範囲が狭帯域になる問題がある。
【0010】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、Q値を高めて位相雑音を低減し
た電圧制御発振器の、同調電圧に対する発振周波数の変
化範囲を広げることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明に
係る電圧制御発振器は、バイポーラトランジスタのエミ
ッタ端子およびベース端子、あるいは電界効果トランジ
スタのドレイン端子およびゲート端子のそれぞれに、
振周波数近傍において概略4分のn波長(n=1,2,
…)の電気長を有する同軸線路を用いた同軸共振回路と
電圧制御の可変容量素子とからなる同調回路を接続して
成るものである。
【0012】また、請求項2の発明に係る同調回路は、
発振周波数近傍において概略2分のn波長(n=1,
2,…)の電気長を有する先端開放の線路、あるいは概
略4分の(2n+1)波長(n=0,1,2,…)の電
気長を有する先端短絡の線路で構成された並列共振回路
、発振周波数近傍で概略90度の電気長を有する線路
を介してインダクタと電圧制御の可変容量素子とからな
る直列回路に接続して成るものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明による電圧制御発振器は、バイ
ポーラトランジスタ(あるいは電界効果トランジスタ)
のエミッタ端子(ドレイン端子)のみならず、ベース端
子(ゲート端子)にもマイクロストリップ線路などを用
いた同調回路を接続する構成である。このように増幅回
路内部にも同調回路を設けた場合、発振器全体でQ値は
約2倍に高まり、位相雑音が改善される。このとき、従
来のようにマイクロストリップ線路の電気長や特性イン
ピーダンスの設定により共振回路のQ値を高める場合と
比較して、個々の同調回路の共振周波数の変化範囲が狭
まる訳ではないので、発振周波数の変化範囲の狭帯域化
が抑えられる。
【0014】また、請求項2の発明による同調回路で
は、主要な共振回路を構成する先端開放、あるいは短絡
のマイクロストリップ線路などの電気長を長くするか、
特性インピーダンスを低く設定すれば、回路のQ値が高
まる。このときあわせて概略90度の電気長を有するマ
イクロストリップ線路などの特性インピーダンスを低く
設定すれば、電圧制御の可変容量素子であるバラクタダ
イオードの主要な共振回路に対する結合度が高まり、発
振周波数の変化範囲の狭帯域化が抑えられる。
【0015】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例による電圧
制御発振器の構成図であり、図6に示した従来例と同一
ないしは相当部分には同一符号を付してその説明は省略
する。図において、1aは従来例と同様にバイポーラト
ランジスタ3のエミッタ端子5に接続された第1の同調
回路、1bはバイポーラトランジスタ3のベース端子4
に新たに接続された第2の同調回路である。この第2の
同調回路1bとバイポーラトランジスタ3,キャパシタ
7により増幅回路2が構成されている。
【0016】次に動作について説明する。本実施例によ
る電圧制御発振器は、バイポーラトランジスタ3のベー
ス端子4と接地面との間に、従来設けていたインダクタ
(Ls)8の代わりに、第2の同調回路1bを接続した
ものである。この第2の同調回路1bは第1の同調回路
1aと同じものでよい。この第2の同調回路1bは、図
2に示すように共振周波数fr近傍の,ある特定の周波
数fuでのみ、従来設けていたインダクタ(Ls)8と
同じインダクタンスを呈する。そのため、周波数fu近
傍でのみ増幅回路2が利得を呈し、その反射位相∠Γa
は周波数に対し大きく変化する。すなわち、増幅回路2
のQ値が高まる効果がある。図3はこの増幅回路2の反
射係数Γaの計算値の例を示す。図中、実線は本実施例
による構成、破線は従来の構成のΓaである。図3よ
り、本実施例による構成での反射位相∠Γaは周波数に
対し大きく変化し、図中破線で示した従来の構成と比較
して増幅回路2のQ値が高まっていることがわかる。ま
た、利得|Γa|を呈する帯域は狭まるものの、図に示
すように、この第2の同調回路1bの共振周波数frを
バラクタダイオード10に加える同調電圧で変えてやれ
ば(V1,V2,V3)、第2の同調回路1bの同調範囲
と同程度の帯域を持たせることができる。その結果、こ
のように1つの電圧制御発振器に2つの同調回路1a,
1bを装荷することにより、Q値が高まり、位相雑音が
低減される効果がある。また、従来のように、共振回路
として用いるマイクロストリップ線路の電気長を伸ばし
てQ値を高める手法と比較して、発振周波数の変化範囲
の狭帯域化が抑えられる効果がある。
【0017】なお、以上の説明では、同調回路1a,1
bに用いる共振回路としてマイクロストリップ線路を用
いたものについて説明したが、トリプレート線路,サス
ペンド線路,コプレナ線路などの同軸モードの線路を用
いた同軸共振回路であればよく、いずれの場合も同様な
効果を奏する。
【0018】また、以上の説明では、発振用の半導体素
子としてバイポーラトランジスタ3を用いたものについ
て説明したが、電界効果トランジスタを用いることも可
能で、この場合、電界効果トランジスタのドレイン端子
とゲート端子にそれぞれ同調回路1a,1bが接続され
る。
【0019】また、以上の説明では、第1の同調回路1
a,第2の同調回路1bの共振周波数について言及しな
かったが、それぞれ同じ周波数あるいは異なる周波数で
あってもよく、同様の効果を奏する。
【0020】以上述べた2つのバラクタダイオードを発
振器に設ける技術は、例えば1987年5月発行のMICR
OWAVE JOURNALの347ページから353ページなどに
示されているが、これはQ値を高めるためではなく、2
オクターブ以上の広帯域な周波数範囲の発振波を得るた
めに行なわれたものである。また、この文献で示された
発振器には、本実施例のようなマイクロストリップ線路
などで構成された同軸共振回路を設けてはいない。本実
施例は、バラクタダイオードを装荷した同軸共振回路の
共振周波数の同調範囲を狭めずに、電圧制御発振器全体
でQ値を高め、位相雑音の低減を図ったものであり、同
軸共振回路に固有の問題の解決を図ったものである。従
って、発振周波数は殆ど同軸共振回路で決まり、その同
調範囲は30%程度であり、前記文献とは明らかに使用
した技術とその効果が異なる。
【0021】また、このような2つの同調回路を発振素
子に接続する技術は、例えば1985年IEEE MTT-S Int
ernational Microwave Symposium Digestの261ペー
ジから263ページに示されているが、これは共振回路
としてフェリ磁性体を用いており、本実施例のようなマ
イクロストリップ線路などで構成された同軸共振回路を
設けてはいない。このフェリ磁性体を用いた共振回路の
共振周波数は、同軸共振回路と異なり、フェリ磁性体へ
の印加磁界で容易に変えることができる。この文献も前
述の文献と同様に、2オクターブ以上の広帯域な周波数
範囲の発振波を得るために行なわれたものである。本実
施例は、バラクタダイオードを装荷した同軸共振回路の
共振周波数の同調範囲を狭めずに、電圧制御発振器全体
でQ値を高め、位相雑音の低減を図ったものであり、同
軸共振回路に固有の問題の解決を図ったものである。従
って、発振周波数は殆ど同軸共振回路で決まり、その同
調範囲は30%程度であり、前記文献とは明らかに使用
した技術とその効果が異なる。
【0022】実施例2.以下、別発明の一実施例を図に
ついて説明する。図4は別発明の一実施例による同調回
路の構成図である。図において、14はバラクタダイオ
ード10の接合容量(Cv)、15はバラクタダイオー
ド10の直列抵抗(Rv)、16はインダクタ(L
r)、17は発振周波数fr近傍で概略90度の電気長
を有するマイクロストリップ線路からなるインピーダン
ス変成器、18は概略2分のn波長(n=1,2,…)
の電気長を有する先端開放のマイクロストリップ線路、
あるいは概略4分の(2n+1)波長(n=0,1,
2,…)の電気長を有する先端短絡のマイクロストリッ
プ線路で構成された並列共振回路である。
【0023】次に動作について説明する。この同調回路
では、並列共振回路18を主要な共振回路として、これ
で概略の共振周波数frを決定する。この並列共振回路
18に対し、インピーダンス変成器17を介し、バラク
タダイオード10とインダクタ16とからなる直列回路
を接続する。図5に、この同調回路の等価回路を示す。
図中、L,CおよびGは並列共振回路18を表わし、L
t,CtおよびGtはインピーダンス変成器17を介し
たバラクタダイオード10とインダクタ16の直列回路
を表わす。ここで、Ltは次式に示すように、バラクタ
ダイオード10の接合容量(Cv)14で与えられる。
従って、このLtはバラクタダイオード10に加える同
調電圧により変えることができる。
【0024】 Lt=Zi2・Cv (5)
【0025】ここでZiはインピーダンス変成器17を
構成するマイクロストリップ線路の特性インピーダンス
である。また、Ctはインダクタ(Lr)16により、
Gtはバラクタダイオード10の直列抵抗(Rv)15
により、次式のように与えられる。
【0026】 Ct=Lr/Zi2 (6) Gt=Rv/Zi2 (7)
【0027】これらの式より、この同調回路の共振周波
数frは次式で与えられ、バラクタダイオード10に加
える同調電圧により変えることができる。
【0028】 fr=(1/L+1/Lt)0.5/{2π(Ct+C)0.5} ={1/L+1/(Zi2・Cv)}0.5/{2π(Lr/Zi2+C)0.5} (8)
【0029】一般に並列共振回路の場合、マイクロスト
リップ線路の特性インピーダンスを低く設定し、Q値を
高めると等価回路上Lの値が小さくなる。そのため、式
(8)の分子は、接合容量(Cv)14よりLの値がよ
り支配的な要素となる。そのため、同調電圧による共振
周波数frの変化範囲は狭まる。しかし、ここでインピ
ーダンス変成器17の特性インピーダンスZiをより低
い値に設定することにより、式(8)の分子の第2項,
つまり接合容量(Cv)14の寄与を大きくすることが
できる。すなわち、並列共振回路18を構成するマイク
ロストリップ線路の特性インピーダンスを低く設定し、
回路のQ値を高めると同時に、インピーダンス変成器1
7の特性インピーダンスZiを低く設定すれば、並列共
振回路18に対するバラクタダイオード10の結合度が
高まり、発振周波数の変化範囲の狭帯域化が抑えられる
効果がある。
【0030】また、この同調回路の並列共振時のアドミ
タンスYrは次式で与えられる。
【0031】 Yr=Gt+G =Rv/Zi2+G (9)
【0032】このアドミタンスYrは、インピーダンス
変成器17の特性インピーダンスZiとバラクタダイオ
ード10の直列抵抗(Rv)15のみにより与えられ
る。従って、図7の従来の構成による同調回路に見られ
るような,並列共振時のアドミタンスYrの接合容量
(Cv)14への依存性はない。その結果、本実施例に
よる同調回路においては、同調電圧による反射係数|Γ
t|の変化は少なくなり、いかなる同調電圧でも安定に
発振波を得ることが可能となる効果がある。
【0033】なお、以上述べた並列共振回路18やイン
ピーダンス変成器17を構成するマイクロストリップ線
路を、チタン酸バリウムのような高い誘電率を呈する材
料で形成した同軸線路で構成してもよく、より高いQ値
で位相雑音の少ないマイクロ波電圧制御発振器が得ら
れ、同様な効果を奏する。
【0034】また、以上述べた並列共振回路18やイン
ピーダンス変成器17はマイクロストリップ線路で構成
したが、トリプレート線路,サスペンド線路,コプレナ
線路などの同軸モードの線路を用いた同軸共振回路であ
ればよく、いずれの場合も同様な効果を奏する。
【0035】また、以上述べた並列共振回路18やイン
ピーダンス変成器17を構成するマイクロストリップ線
路を、インダクタやキャパシタなどの集中定数回路で実
現してもよく、同様な効果を奏する。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1に示す発明によ
れば、線路長1/2波長や1/4波長の共振回路を用い
Q値を高めた同調回路を2つ設けることにより、発振周
波数の変化範囲の狭帯域化を抑えられるとともに、Q値
が高まり、位相雑音が低減される効果がある。即ち、発
振の同調範囲の拡大と位相雑音の低減とを同時に図るこ
とができる電圧制御発振器が得られる。
【0037】また、請求項2に示す発明によれば、イン
ダクタとバラクタダイオード(可変容量素子)の直列回
路を、発振周波数近傍で概略90度の電気長を有する線
路を介して線路長1/2波長や1/4波長の共振回路に
接続して成るので、電圧制御の可変容量素子であるバラ
クタダイオードの並列共振回路に対する結合度が高ま
り、発振周波数の変化範囲の狭帯域化が抑えられるとと
もに、同調電圧による反射係数の変化は少なくなり、い
かなる同調電圧でも安定に発振させることができる同調
回路が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による電圧制御発振器の構
成図である。
【図2】この発明の一実施例による電圧制御発振器の同
調回路のインピーダンスを説明するための図である。
【図3】この発明の一実施例による電圧制御発振器の増
幅回路の反射係数の計算値を示す図である。
【図4】別発明の一実施例による同調回路の構成図であ
る。
【図5】別発明の一実施例による同調回路の等価回路図
である。
【図6】従来の構成による電圧制御発振器の構成図であ
る。
【図7】従来の構成による同調回路の構成図である。
【図8】回路のQ値に対する発振器の位相雑音の説明図
である。
【符号の説明】
1,1a,1b 同調回路 2 増幅回路 3 バイポーラトランジスタ 4 ベース端子 5 エミッタ端子 6 コレクタ端子 7 キャパシタ(Co) 8 インダクタ(Ls) 9 出力端子 10 バラクタダイオード(可変容量素子) 11 マイクロストリップ線路 12 キャパシタ(Cr) 13 インダクタ(Lr) 14 接合容量(Cv) 15 直列抵抗(Rv) 16 インダクタ(Lr) 17 インピーダンス変成器 18 並列共振回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−117103(JP,A) 特開 平4−312004(JP,A) 実開 昭63−120409(JP,U) 電子情報通信学会春季全国大会(1990 年).C−69 JOHN KITCHEN,”OCT AVE BANDWIDTH VARA CTOR−TUNED OSCILLA TORS”,MICROWAVE JO URNAL,MAY 1987,p.347− 353 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03B 5/18 H01P 7/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラトランジスタのエミッタ端子
    およびベース端子、あるいは電界効果トランジスタのド
    レイン端子およびゲート端子のそれぞれに、発振周波数
    近傍において概略4分のn波長(n=1,2,…)の電
    気長を有する同軸線路を用いた同軸共振回路と電圧制御
    の可変容量素子とからなる同調回路を接続して成ること
    を特徴とする電圧制御発振器。
  2. 【請求項2】 発振周波数近傍において概略2分のn波
    長(n=1,2,…)の電気長を有する先端開放の線
    路、あるいは概略4分の(2n+1)波長(n=0,
    1,2,…)の電気長を有する先端短絡の線路で構成さ
    れた並列共振回路を、発振周波数近傍で概略90度の電
    気長を有する線路を介してインダクタと電圧制御の可変
    容量素子とからなる直列回路に接続して成ることを特徴
    とする同調回路。
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JP4825860B2 (ja) 2008-09-22 2011-11-30 日本電波工業株式会社 低雑音電圧制御発振器

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JOHN KITCHEN,"OCTAVE BANDWIDTH VARACTOR−TUNED OSCILLATORS",MICROWAVE JOURNAL,MAY 1987,p.347−353
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