JP3201931U - 人孔蓋の二重ロック機構 - Google Patents

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章徳 北村
章徳 北村
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【課題】より高いセキュリティ機能を有する人孔蓋の二重ロック機構を提供する。【解決手段】人孔蓋10の二重ロック機構は、水が貯溜される貯水槽の貯水空間へ繋がる開口部11を有する枠体部1と、前記枠体部1に開閉自在に取り付けられ、前記開口部11を覆う蓋部2と、を有するものであって、前記蓋部2の外側に配置され、前記蓋部2を施解錠可能に設けられる外部ロック機構3と、前記蓋部2の内側に配置され、前記蓋部2を施解錠可能に設けられる内部ロック機構4と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、貯水槽などの給排水設備に用いられる人孔蓋の二重ロック機構に関する。
従来、地上などに設けられた受水槽や、高層ビルなどの屋上などに設けられた高置水槽などの水を貯溜することができる貯水空間を有する貯水槽には、作業者が点検や清掃などのために貯水空間へ入ることができるよう、貯水空間へ繋がる孔部が形成され、当該孔部は開閉可能に覆う人孔蓋を設けられることが知られている。
特許文献1には、マンホール口(開口部)に被せられた蓋体と、スライド金具及びスライドボルトと、蓋体の外側に設けられた、蓋体を施錠可能な施錠ボルト及び施錠金具(ロック機構)と、を備え、蓋体がスライド可能に構成された貯液槽(貯水槽)のマンホール構造が開示されている。
特開平11−222295
しかしながら、特許文献1のようなマンホール構造では、蓋体の外側に設けられたロック機構が不正に破壊などされるだけで容易に蓋体の開閉が可能となってしまうため、より高いセキュリティ機能を有するものが求められていた。
本考案は、上述した技術背景に鑑み、より高いセキュリティ機能を有する人孔蓋の二重ロック機構の提供を目的とする。
即ち、本考案は下記[1]〜[3]に記載の構成を有する。
[1] 水が貯溜される貯水槽の貯水空間へ繋がる開口部を有する枠体部と、前記枠体部に開閉自在に取り付けられ、前記開口部を覆う蓋部と、を有する人孔蓋の二重ロック機構であって、
前記蓋部の外側に配置され、前記蓋部を施解錠可能に設けられる外部ロック機構と、
前記蓋部の内側に配置され、前記蓋部を施解錠可能に設けられる内部ロック機構と、
を備えることを特徴とする人孔蓋の二重ロック機構。
[2] 前記内部ロック機構は、前記開口部よりも外側の位置に配置されることを特徴とする前項1に記載の人孔蓋の二重ロック機構。
[3] 前記開口部の周囲には、前記枠体部を前記貯水槽に取付固定するための螺合部材が挿入される螺合孔が形成されたフランジ部を有し、
前記螺合孔は、前記蓋部によって開閉自在に覆われて構成されることを特徴とする前項1または2に記載の人孔蓋の二重ロック機構。
上記[1]に記載の考案によれば、水が貯溜される貯水槽の貯水空間へ繋がる開口部を有する枠体部と、枠体部に開閉自在に取り付けられ、開口部を覆う蓋部と、を有する人孔蓋の二重ロック機構であって、蓋部の外側に配置され、蓋部を施解錠可能に設けられる外部ロック機構と、蓋部の内側に配置され、蓋部を施解錠可能に設けられる内部ロック機構と、を備えるので、蓋部を外側からロックする外部ロック機構と、蓋部を内側からロックする内部ロック機構と、を有するため、蓋部が二重にロックされることにより、外部ロック機構が不正に開錠されたとしても、内部ロック機構が蓋部を施錠したままであるため、容易に人孔蓋の開錠が許容されることがなく、高いセキュリティ機能を有する。
上記[2]に記載の考案によれば、内部ロック機構は、開口部よりも外側の位置に配置されるので、内部ロック機構が貯水空間へ出入りする作業者に引っ掛かるなど、障害になることがないため、作業性を損なうことがない。
上記[3]に記載の考案によれば、開口部の周囲には、枠体部を貯水槽に取付固定するための螺合部材が挿入される螺合孔が形成されたフランジ部を有し、螺合孔は、蓋部によって開閉自在に覆われて構成されるので、蓋部が閉じられて施錠されると、人孔蓋の外部から螺合孔に螺合される螺合部材などが見えない状態に取り付けられるため、工具などを使用して人孔蓋ごと取り外されるなどの虞がない。
本考案に係る人孔蓋の概略図である。 本考案の人孔蓋について説明するための説明図である。 本考案の人孔蓋の施解錠方法について説明するための説明図である。 本考案の人孔蓋の施解錠方法について説明するための説明図である。 本考案の人孔蓋の施解錠方法について説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、本考案の実施形態について説明する。
図1は、人孔蓋10の概略図、図2は、人孔蓋10について説明するための説明図、図3〜5は、人孔蓋10の施解錠方法について説明するための説明図である。
以降では、図1に示す人孔蓋10の上下を上下、左右を左右とし、紙面に対し垂直な方向を前後方向として説明する。
また、人孔蓋10の前側は、人孔蓋10を使用する際に作業者側(手前側)となる側であり、人孔蓋10の後側は、人孔蓋10を使用する際に作業者から離れた側(奥側)となるものとして説明する。
図1〜5に基づいて、貯水槽などの給排水設備に用いられる人孔蓋10の二重ロック機構の一例について説明する。
以降では、貯水槽(図示なし)に取り付けられる人孔蓋10について説明する。
人孔蓋10には、容易に開閉されることなどがないようにロック機構が設けられており、本考案のロック機構は、外部ロック機構3及び内部ロック機構4を備えた二重ロック機構となっている。
貯水槽は、水道管などから供給された水が貯溜される貯水空間を有する所謂タンクであり、貯水空間への出入口である通路口と、通路口から貯水空間へと続く通路である通路部と、を備える。
通路部は、作業者が点検や清掃などを行う際に使用され、例えば、人が貯水空間へ出入り可能な程度の寸法に設定された角筒状に形成されている。
通路口は、通路部と同様の方形状に形成され、貯水槽の外面に設けられている。
人孔蓋10は、ステンレス鋼や鋼材などの金属からなり、角型の箱状に形成されて、貯水槽の通路口に覆い被せられるように取り付けられる。
人孔蓋10には、この例では、貯水槽の外面にボルトなどを介して取り付け固定される枠体部としての取付固定部1と、取付固定部1の上部に被せられる蓋部2と、を備える。
人孔蓋10は、後側板1cに蝶番などの連結部100を有し、取付固定部1及び蓋部2が連結部100を介して連結されることにより、蓋部2が開閉可能に構成されている。
図2(a)は、上側から見た際の取付固定部1を表し、図2(b)は、開放状態の蓋部2を内側から見たものを表している。
取付固定部1は、四周側板1a,1b,1c,1d及びフランジ部1eを有し、上部が開口した箱状に形成され、フランジ部1eの4隅には貯水槽の外面に取り付けるためのアンカーボルトなどの螺合部材を挿入可能な螺合孔12がそれぞれ形成されている。
螺合孔12は、蓋部2を閉じた状態で、蓋部2の内側に位置するようフランジ部1eに形成されている。
取付固定部1のフランジ部1eには、その略中央に、貯水槽の通路口と同等の寸法及び形状(この例では、方形状)に設定された開口部11が設けられている。
人孔蓋10は、作業者が開口部11から通路部を通って貯水空間へ入ることができるよう、開口部11を通路口と位置合わせして取り付けられる。
開口部11の周囲には、取付固定部1を貯水槽に取付固定するための螺合部材が挿入される螺合孔12が形成されたフランジ部1eを有し、螺合孔12は、蓋部2によって開閉自在に覆われて構成されるので、蓋部2が閉じられて施錠されると、人孔蓋10の外部から螺合孔12に螺合される螺合部材などが見えない状態に取り付けられるため、工具などを使用して人孔蓋10ごと取り外されるなどの虞がない。
蓋部2は、四周側板2a,2b,2c,2d及び天板2eを有し、底部が開口した箱状に形成され、取付固定部1の上面に覆い被せることができるよう取付固定部1の形状よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
蓋部2は、連結部100を介して、取付固定部1の上部に被せられた状態から持ち上げられる、或いは取付固定部1の上方に位置した状態から取付固定部1の上部に被せるように引き下ろされるなどして開閉可能に構成されている。
蓋部2は、貯水槽の通路口に覆い被せられるように配置されていることにより、貯水空間への出入口を開閉自在に覆うよう構成されている。
蓋部2は、前側板2aに掛止部21が設けられ、その内側に係合部22が設けられている。
掛止部21は、板状片からなり、蓋部2の前側板2aの外面から離間する方向へ突出するように、蓋部2の前側板2aの左右幅方向の略中央部に形成されている。
係合部22は、その中ほどに係合孔221が形成されており、後に詳述する外部ロック機構3の一部を構成している。
係合部22は、例えば、蓋部2の内面に固定的に設けられた板状片からなり、蓋部2の天板2eの内側の面から離間する方向へ突出するように形成されている。
係合部22は、その先端部に係合孔221が形成されており、後に詳述する内部ロック機構4の一部を構成している。
係合部22は、蓋部2が取付固定部1に被せられた状態で、貯水空間への出入口より外側に位置するよう配置されている。
この例では、係合部22は、開口部11と前側板2aとの間に配置されるよう構成されている。
外部ロック機構3は、取付固定部1の前側板1aに蝶番などの掛金部31を有し、掛金部31は、人孔蓋10の左右幅方向の略中央部に配置されている。
掛金部31は、上下に平行して配置された板状体からなる支持部32によって、取付固定部1に支持固定されている。
掛金部31は、回動軸31bと、回動軸31bに連結された2つの板状部31a,31c(下板状部31a及び上板状部31c)と、を備えている。
下板状部31aは、取付固定部1の前側板1aの前方で支持部32に固定的に取り付けられ、上板状部31cは、回動軸31bを介して回動するようそれぞれ構成されている。
上板状部31cは、例えば、下板状部31aに当接する位置から、被せられた蓋部2の前側板2aに当接する位置まで、人孔蓋10の前側板1a,2a前方の約180度の範囲で回動する。
上板状部31cには、取付固定部1の前側板1aの左右幅方向略中央部に上下方向に延びる溝部33が形成されている。
上板状部31cは、上板状部31cが蓋部2の前側板2aに近接するよう上方に回動されると、蓋部2に設けられた掛止部21に溝部33が嵌まるよう構成されている。
外部ロック機構3は、溝部33が掛止部21に嵌められた状態で、掛止孔211に南京錠やダイヤル錠などの錠前5が取り付けられることにより蓋部2が施錠され、錠前5が掛止孔211から取り外されることによって蓋部2が解錠される。
このように、外部ロック機構3は、人孔蓋10の外側部において蓋部2の施解錠をするように構成されている。
内部ロック機構4は、取付固定部1とは別体に形成された棒状の操作部43と、取付固定部1の内側に設けられた筐体部41及び筒部42と、を備える。
筐体部41及び筒部42は、出入口から貯水空間へ出入する作業者に引っ掛かるなどして邪魔にならないように、開口部11よりも外側の位置に配置されている。
内部ロック機構4は、開口部11の縁部から垂直方向に直線上に延びる空間を除いた箇所に配置されることが好ましく、この例では、取付固定部1のフランジ部1eに設けられた開口部11と前側板1aとの間に配置されている。
内部ロック機構4は、開口部11よりも外側の位置に配置されるので、内部ロック機構4が貯水空間へ出入りする作業者に引っ掛かるなど、障害になることがないため、作業性を損なうことがない。
操作部43は、ステンレス鋼や鋼材などの金属で形成され、筒部42に挿入される棹部431と、操作時の持ち手となる把手部433と、を備える。
棹部431は、略円柱状に形成され、筒部42の全長よりも長い寸法に形成されている。
棹部431は、例えば、棹部431の径寸法が2段階で変化して形成されており、先端部から中間部までの径寸法と比較して、中間部から後端部の径寸法が先端部から中間部までよりも径大に形成されている。
棹部431の後端部(筒部42に挿入されない側の端部)には、握り易い寸法に形成された方形状の部材が固着され、持ち手となる把手部433として設けられ、棹部431の先端部には、凸部が形成されてなる嵌合凸部432が設けられている。
尚、把手部433は、ここで述べた形状に限定されず、作業者が掴んで操作部43を操作させ易い形状に形成されるとよく、また、操作部43に把手部433が設けられない構成であっても良い。
嵌合凸部432は、棹部431の径寸法よりも小さい寸法に形成されており、例えば、棹部431の先端部の平坦な面に五角形状の凸が形成されてなる。
嵌合凸部432は、棹部431が筒部42に挿入されると、例えば、嵌合凸部432と同一の形状に刳られ、筒部42の奥端部に形成された嵌合凹部(図示なし)と嵌合するよう構成されている。
内部ロック機構4は、操作部43に挿入された筒部42が回転操作されることによって、蓋部2の施解錠がなされるよう構成されている。
筒部42は、一端部が取付固定部1の外部に突出し、他端部が取付固定部1の内部に設けられた筐体部41に連結して、左右方向に直線状に延びて形成されている。
筒部42は、操作部43が挿入される挿入口422を有する外筒部422を備える。
詳述すると、外筒部422は、挿入口422を含む一端部が取付固定部1の外部に設けられ、他端部が筐体部41の側部に連結されて設けられている。
外筒部422は、その内径が操作部43の最大外径と略同等、或いは操作部43の最大外径よりも径大に形成されている。
この例では、外筒部422の内径は、棹部431の最大外径と略同等に設定されている。
外筒部422の内側の奥端部(筐体部41側)には、例えば、蓋部2の施解錠のために、係合突部424が設けられ、係合突部424が位置する部位である外筒部422の奥端部の内周面には、螺旋状の溝が形成されている。
係合突部424は円柱状に形成され、その外径寸法が、操作部43の先端部側の径寸法と略同等、且つ、外筒部422の内径寸法と略同等となるよう設定されている。
係合突部424は、その外周面に螺旋状の溝が形成されて、当該溝が外筒部422の奥端部の内周面に形成された溝と噛み合うように構成されており、外筒部422の内部且つ奥端部において人孔蓋10の左右方向(挿入口422を有する側板1d,2dに対して直行する方向)で進退可能に設けられている。
係合突部424は、その後端部に、操作部43の先端部の嵌合凸部432と嵌合する前述した嵌合凹部が設けられている。
係合突部424は、操作部43の先端部の嵌合凸部432が嵌合凹部に嵌合することにより、係合突部424の内周面の溝と外筒部422の内周面に形成された溝が噛み合って操作部43の回転操作に伴って回転し、更に、回転しながら外筒部422の先端側で人孔蓋10の左右方向に進退する。
係合突部424の先端部には、係合突部424と同心の径小な円柱状に形成され、筒部42の挿入口422を有する側板1d,2dと対向する側板1b,2bの方向に延びる突起部424aを有している。
突起部424aの径寸法は、蓋部2の天板2e内側面の係合部22の係合孔221の径寸法と略同等の寸法に設定されている。
係合突部424は、蓋部2が取付固定部1に載置された状態で、筒部42に挿入された操作部43の回転操作に連動して徐々に右方向(側板1b,2b方向)へ進出し、操作部43の回転操作が停止するまで進出すると、係合部22の係合孔221と係合するよう構成されている。
また、操作部43が逆回転操作されると、係合突部424は、操作部43の回転操作に連動して徐々に左方向(側板1d,2d方向)へ後退するように構成されている。
筒部42の内部が中空状に形成されていることから、図2に示すように、外筒部422は、挿入口422に外筒蓋423を有する構成であってもよい。
筒部42が外筒蓋423を備えた構成とすることにより、取付固定部1の外側に突出した外筒部422の挿入口422からゴミなどの異物が入り込まないため好ましい。
筐体部41は、内部が中空状に形成され、筒部42が内部空間と連通するように構成されている。
筐体部41の内部で外筒部422の係合突部424が進退可能に構成されているため、筐体部41は、少なくとも係合突部424の必要な突出量が確保できる程度の寸法に形成されている。
筐体部41の上面には、前後方向に長い方形状の孔が形成されてなる窓部411が設けられている。
窓部411は、蓋部2の係合部22の寸法よりも若干大きい寸法に設定されており、蓋部2が取付固定部1の上部に被せられると、蓋部2の天板2e内側の面に設けられた係合部22が窓部411に嵌まるよう構成されている。
このような構成であることから、係合部22のサイズは、少なくとも係合部22が窓部411に嵌まり、その状態で蓋部2が閉められる程度に設定される。
以下では、図3〜5に基づいて、貯水空間へと続く通路口に設けられた人孔蓋10の二重ロック機構の施錠・解錠方法について説明する。
人孔蓋10を施錠する場合は、図3の状態から、まず、開いている蓋部2を閉めて、取付固定部1の開口部11を覆うように蓋をする。
この時、天板2eの内側に設けられた係合部22が、筐体部41の上部に設けられた窓部411に嵌められ、取付固定部1の開口部11及び螺合孔12が、蓋部2によって覆われる。
蓋部2を閉じた状態で、筒部42の挿入口422に取り付けられている外筒蓋423を取り外し、挿入口422から操作部43を挿し入れる。
この時、操作部43は、挿入方向に向かって時計回りに回転操作させる。
図4に示すように、操作部43の先端部に設けられた嵌合凸部432が、筒部42に設けられた嵌合凹部と嵌合すると、操作部43の回転操作によって、筒部42の奥端部に設けられた係合突部424が回転する。
即ち、不正に操作部43が用いられるなどした場合であっても、嵌合凸部432が、嵌合凹部の形状と一致しない場合には、係合突部424が回転することがないため不正に開錠されることがない。
操作部43の回転に伴って係合突部424が進出し、回転が停止するまで操作部43を回転操作させると、窓部411に係合されている係合部22の係合孔221に係合突部424の突起部424aが係合された状態となる。
図5に示すように、係合突部424の突起部424aが係合部22の係合孔221に係合させると、操作部43を筒部42から引き抜く。
この状態では、蓋部2の係合孔221と取付固定部1の突起部424aにより係合されているため、蓋部2の開放操作が許容されない。
このようにして、内部ロック機構4により、蓋部2の開閉ができないよう蓋部2の内側で施錠された状態となる。
内部ロック機構4における操作部43は、所謂、鍵の役割を果たすものである。
既に内部ロック機構4で蓋部2の内側の施錠がなされているが、加えて、蓋部2の外側でも施錠がなされる。
人孔蓋10の外部に設けられた掛金部31の上板状部31cを上方に回動させて、上板状部31cに設けられた溝部33が蓋部2の前側板2aに設けられた掛止部21に嵌められる。
掛止部21に上板状部31cの溝部33が嵌まった状態で、掛止部21の掛止孔211に錠前5が取り付けられる。
このようにして、外部ロック機構3により、蓋部2の外側からも蓋部2の開閉ができないよう施錠された二重ロックの状態となる。
人孔蓋10を解錠する場合には、上述した施錠する場合と逆の手順を行えばよく、まず、掛止部21の掛止孔211に取り付けられた錠前5が外されて、掛止部21に嵌められている板状部31cが取り外される。
このようにして、図5に示すように、外部ロック機構3による蓋部2の解錠がなされた状態となる。
次に、図4に示すように、筒部42に取り付けられた外筒蓋423を取り外して、挿入口422から操作部43を挿し入れ、挿入口422に向かって反時計回り(施錠時と逆回転)に操作部43を回転操作させる。
施錠時と同様、操作部43の先端部の嵌合凸部432が筒部42の嵌合凹部に嵌合すると、操作部43の回転操作に伴って係合突部424が回転しながら後退する。
施錠時には、係合突部424の突起部424aが、筐体部41の窓部411に係合している係合部22の係合孔221に嵌まった状態であったが、操作部43を施錠時と逆回転方向に回転させることによって、突起部424aが徐々に後退する。
回転が停止するまで操作部43が回転操作させられると、筐体部41の内部に位置している係合部22の係合孔221に係合されていた係合突部424の突起部424aの係合孔221との係合が解除される。
図3に示すように、係合突部424の突起部424aと係合部22の係合孔221の係合が解除されると、操作部43を筒部42から引き抜く。
蓋部2の係合孔221と取付固定部1の突起部424aとの係合が解除されることにより、蓋部2の内側の解錠がなされ、蓋部2の開放操作が許容されるようになる。
内部ロック機構4による蓋部2の解錠がなされることにより、蓋部2が連結部100を回転軸として取付固定部1から上方に引き上げられる。
このようにして、人孔蓋10の二重ロック機構による施錠及び解錠がなされる。
尚、上述した人孔蓋10の二重ロック機構の使用方法で説明したように、施錠する際は、内部ロック機構4の施錠がなされた後に外部ロック機構3で施錠がなされ、解錠する際は、外部ロック機構3が解錠された後に内部ロック機構4の解錠がなされることが最も好ましいが、本発明の施錠・解錠方法はこの順序に限定されるものではなく、適宜対応可能である。
上述で南京錠のようなロック機構と、操作部などを用いて蓋部の係合部と筒部内の係合突部とを係合させるようなロック機構とが組み合わされた構成で説明したように、内部ロック機構4と外部ロック機構3とで異なる機構が採用された構成とすれば、人孔蓋10の内側と外側のロック機構の構造がそれぞれ異なることにより、外部ロック機構3が不正に開錠されたとしても、外部ロック機構3の開錠方法と同様の方法では内部ロック機構4を開錠できず、より高いセキュリティ機能を有する構成となるため好ましい。
上述では、取付固定部1を設けた構成として説明したが、取付固定部1は本考案の必須の構成ではなく、少なくとも、蓋部2、内部ロック機構4及び外部ロック機を備えた構成であればよい。
例えば、貯水槽の通路口に側板が設けられている場合、通路口を覆う開閉可能な蓋部2が貯水槽の側板に直接取り付けられ、蓋部2の内面に上述した筐体部41及び筒部42に相当するものが設けられ、係合部22に相当するものが、蓋部2を通路口に覆い被せた際に蓋部2の内側に位置するよう貯水槽の側板に設けられて内部ロック機構4が形成され、蓋部2に掛金部31に相当するものが設けられ、掛止部21に相当するものが、蓋部2を通路口に覆い被せた際に蓋部2の外側に位置するよう貯水槽の側板に設けられて外部ロック機構3が形成されて構成するなどすればよい。
また、取付固定部1の構成は上述したものに限定されるものではなく、フランジ部1eの形状が異なるものであってもよいし、開口部11や人孔蓋10の形状についても、円形に形成されたものであってもよいし、その形状について特に限定されるものではない。
以上説明したような人孔蓋10の二重ロック機構は、水が貯溜される貯水槽の貯水空間へ繋がる開口部11を有する枠体部(取付固定部1)と、枠体部(取付固定部1)に開閉自在に取り付けられ、開口部11を覆う蓋部2と、を有する人孔蓋10の二重ロック機構であって、蓋部2の外側に配置され、蓋部2を施解錠可能に設けられる外部ロック機構3と、蓋部2の内側に配置され、蓋部2を施解錠可能に設けられる内部ロック機構4と、を備えるので、蓋部2を外側からロックする外部ロック機構3と、蓋部2を内側からロックする内部ロック機構4と、を有するため、蓋部2が二重にロックされることにより、外部ロック機構3が不正に開錠されたとしても、内部ロック機構4が蓋部2を施錠したままであるため、容易に人孔蓋10の開錠が許容されることがなく、高いセキュリティ機能を有する。
以上説明した実施形態は、本考案の一例に過ぎず、本考案の作用効果を奏する範囲において具体的構成などを適宜変更設計できることは言うまでもない。
本考案は、貯水槽などの給排水設備に用いられる点で、産業上の利用可能性を示す。
1…取付固定部
2…蓋部
3…外部ロック機構
4…内部ロック機構
10…人孔蓋
11…開口部
12…螺合孔
1e…フランジ部

Claims (3)

  1. 水が貯溜される貯水槽の貯水空間へ繋がる開口部を有する枠体部と、前記枠体部に開閉自在に取り付けられ、前記開口部を覆う蓋部と、を有する人孔蓋の二重ロック機構であって、
    前記蓋部の外側に配置され、前記蓋部を施解錠可能に設けられる外部ロック機構と、
    前記蓋部の内側に配置され、前記蓋部を施解錠可能に設けられる内部ロック機構と、
    を備えることを特徴とする人孔蓋の二重ロック機構。
  2. 前記内部ロック機構は、前記開口部よりも外側の位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の人孔蓋の二重ロック機構。
  3. 前記開口部の周囲には、前記枠体部を前記貯水槽に取付固定するための螺合部材が挿入される螺合孔が形成されたフランジ部を有し、
    前記螺合孔は、前記蓋部によって開閉自在に覆われて構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の人孔蓋の二重ロック機構。
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