JP3200836U - 包装用トレイおよびそのブランクシート - Google Patents

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Abstract

【課題】包装用トレイの保形性に優れ、かつ、緩衝作用を高めた包装用トレイおよびそのブランクシートを提供する。【解決手段】一対の第1縁辺および第1縁辺と直交する一対の第2縁辺によって仕切られる矩形の底壁部11と、第1縁辺から底壁部に対して直角に立ち上がる第1外面部13Aと、第1外面部に連続し第1縁辺と平行な第3縁辺から折り返された第1内面部12Cとを有する一対の第1側壁部12、13と、第2縁辺から底壁部に対して直角に立ち上がる第2外面部14Aと、第2外面部に連続し第2縁辺と平行な第4縁辺から折り返された第2内面部とを有する一対の第2側壁部14、15と、第2側壁部の一端に隣接する第1側壁部の一端から延在し、第2外面部と第2内面部との間に挟み込まれた一対の第1側壁補強部と、第1側壁部の他端に隣接する第2側壁部の他端から延在し、第1外面部と第1内面部との間に挟み込まれた一対の第2側壁補強部とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、物品を梱包して搬送するための包装用トレイおよびそのブランクシートに関し、特に多重構造の側壁を備えた包装用トレイおよびそのブランクシートに関する。
従来、電気・電子機器等の各種の物品を梱包する際には、梱包する物品を衝撃等から保護するための包装用トレイが用いられていた。特に近年では、焼却およびリサイクルに適していることから段ボール等の紙製の包装用トレイが提案されている。
例えば、特許文献1では、底壁の周囲に側壁及び端壁を備え、側壁を、底壁に順次連設した外側板及び内側板から構成すると共に、端壁を、底壁に順次連設した外端板及び内端板から構成し、側壁から延出した挟持片を端壁に挟み込んで、組立形状を維持する段ボール製トレイにおいて、前記内端板の側端辺に、谷折線を介して係止片を突設し、前記内側板の側端部に、係止片に対応する形状の係止穴を開口させ、前記外側板の側端部に、切目線を入れて押込片を形成した段ボール製トレイが提案されている。これにより、組立時に係止片が内端板から谷折線に沿って受動的に折れ曲がり、その後、反発により係止穴に嵌まり込んで、ロック状態となるので、段ボール製トレイを容易に組み立てることができるとされている。さらに、側壁と端壁とをしっかりと係合させて、保形性に優れたものとすることができるとされている。
特開2014−133580号公報
しかしながら、特許文献1の段ボール製トレイは、外部から側壁の押込片に力が加わると、係止片が係止穴から押し出されてロックが解除されて、形状が崩れるおそれがある。また、二重構造の側壁から延出した挟持片を二重構造の端壁の一部で挟み込んでいることから、頑丈な組立形状をしていないため、トレイの側面からの衝撃等に対して梱包する物品を十分に保護できないおそれがあるという問題もある。
本考案は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、包装用トレイの保形性に優れ、かつ、緩衝作用を高めた包装用トレイおよびそのブランクシートを提供することにある。
本考案は、このような目的を達成するために、相互に平行な一対の第1縁辺およびこれら第1縁辺の延在方向と直交する相互に平行な一対の第2縁辺によって仕切られる矩形の底壁部と、一対の第1縁辺から底壁部に対して直角に立ち上がる第1外面部と、第1外面部に連続し一対の第1縁辺と平行な第3縁辺から折り返された第1内面部とを有する一対の第1側壁部と、一対の第2縁辺から底壁部に対して直角に立ち上がる第2外面部と、第2外面部に連続し一対の第2縁辺と平行な第4縁辺から折り返された第2内面部とを有する一対の第2側壁部と、一対の第2側壁部の一端に隣接する一対の第1側壁部のそれぞれの一端から延在し、第2外面部と第2内面部との間にそれぞれ挟み込まれた一対の第1側壁補強部と、一対の第1側壁部の他端に隣接する一対の第2側壁部のそれぞれの他端から延在し、第1外面部と第1内面部との間にそれぞれ挟み込まれた一対の第2側壁補強部とを備えたことを特徴とする。
以上説明したように、本考案によれば、包装用トレイの保形性に優れ、かつ、緩衝作用を高めた包装用トレイおよびそのブランクシートを提供することができる。
本考案の一実施形態に係る包装用トレイを示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る包装用トレイの展開図である。 本考案の一実施形態に係る包装用トレイの組み立て途中の状態を表す立体投影図である。 本考案の一実施形態に係る包装用トレイの組み立て途中の状態を表す立体投影図である。 本考案の一実施形態に係る包装用トレイの組み立て途中の状態を表す立体投影図である。 本考案の一実施形態に係る包装用トレイの組み立て途中の状態を表す立体投影図である。 本考案の一実施形態に係る包装用トレイの組み立て途中の状態を表す立体投影図である。 本考案の一実施形態に係る包装用トレイの組み立て途中の状態を表す立体投影図である。 本考案の一実施形態に係る包装用トレイの組み立て途中の状態を表す立体投影図である。 本考案の一実施形態に係る包装用トレイの組み立て途中の状態を表す立体投影図である。 本考案の一実施形態に係る包装用トレイの使用例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本考案の実施形態について詳細に説明する。しかしながら、本考案は以下の実施形態のみに限らず、本考案の概念に帰属する他の包装用トレイおよびそのブランクシートも包含するものである。
[実施形態1]
本考案の実施形態1について、図1ないし図11を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本考案はこのような実施形態のみに限らず、要求される特性や機能などに応じてその構成を適宜変更することが可能である。
本考案の実施形態1による包装用トレイの外観を図1に示し、この包装用トレイのブランクシートの外観を図2に示す。すなわち、図1に示すような、例えば、電気・電子機器等の各種の物品を梱包し、その梱包する物品を衝撃等から保護するための本実施形態におけるトレイ型の包装用トレイ10は、シングルフルートの両面段ボール原紙から得られる図2に示すようなブランクシート10Bを用いて組み立てられる。しかしながら、このような包装用トレイ10を構成する材料として、複数回に亙って反復使用可能なプラスチックなどの材料を用いたもので構成することも可能であり、本実施形態のような段ボール原紙に限定されない。なお、本実施形態の包装用トレイ10は、額縁タイプの包装用トレイであって、側壁部が二重構造を形成している。
包装用トレイ10は、正方形の底壁部11と、一対の第1側壁部12および13と、一対の第2側壁部14および15と、一対の第1側壁補強部16および17と、一対の第2側壁補強部18および19とを備える。
底壁部11は、相互に平行な一対の第1縁辺、すなわち第1折り曲げ線L1AおよびL1Bと、これら第1折り曲げ線L1AおよびL1Bの延在方向と直交する相互に平行な一対の第2縁辺、すなわち第2折り曲げ線L2AおよびL2Bとで仕切られている。一対の第1側壁部12および13、ならびに、一対の第2側壁部14および15は、底壁部11からそれぞれ直角に立ち上がり、底壁部11の四方向を取り囲んだ状態となっている。本実施形態では、包装用トレイ10は、正方形であるが、これに限らず正方形および長方形の概念を含む矩形であってもよい。
第1側壁部12は、底壁部11から第1折り曲げ線L1Aで直角に立ち上がる外面部12Aと、外面部12Aに連続し第1折り曲げ線L1Aと平行な第3縁辺、すなわち第3折り曲げ線L3Aから外面部12Aに直角に折り曲げられて延在する折り曲げ部12Bと、折り曲げ部12Bに連続し第3折り曲げ線L3Aと平行な第3折り曲げ線L3Bから、包装用トレイ10の組立状態で底壁部11に垂直に折り返されて底壁部11まで延在するように形成された内面部12Cを有している。
同様に、第1側壁部13は、底壁部11から第1折り曲げ線L1Bで直角に立ち上がる外面部13Aと、外面部13Aに連続し第1折り曲げ線L1Bと平行な第3縁辺、すなわち第3折り曲げ線L3Cから外面部13Aに直角に折り曲げられて延在する折り曲げ部13Bと、折り曲げ部13Bに連続し第3折り曲げ線L3Cと平行な第3折り曲げ線L3Dから、包装用トレイ10の組立状態で底壁部11に垂直に折り返されて底壁部11まで延在するように形成された内面部13Cを有している。
第2側壁部14は、底壁部11から第2折り曲げ線L2Aで直角に立ち上がる外面部14Aと、外面部14Aに連続し第2折り曲げ線L2Aと平行な第4縁辺、すなわち第4折り曲げ線L4Aから外面部14Aに直角に折り曲げられて延在する折り曲げ部14Bと、折り曲げ部14Bに連続し第4折り曲げ線L4Aと平行な第4折り曲げ線L4Bから、包装用トレイ10の組立状態で底壁部11に垂直に折り返されて底壁部11まで延在するように形成された内面部14Cを有している。
第2側壁部15は、底壁部11から第2折り曲げ線L2Bで直角に立ち上がる外面部15Aと、外面部15Aに連続し第2折り曲げ線L2Bと平行な第4縁辺、すなわち第4折り曲げ線L4Cから外面部15Aに直角に折り曲げられて延在する折り曲げ部15Bと、折り曲げ部15Bに連続し第4折り曲げ線L4Cと平行な第4折り曲げ線L4Dから、包装用トレイ10の組立状態で底壁部11に垂直に折り返されて底壁部11まで延在するように形成された内面部15Cを有している。本実施形態では、折り曲げ部15Bおよび内面部15Cには、第4折り曲げ線L4Cに直交する直線状の切り込み線Kが内面部15Cの延在方向の端部まで形成されている。この切り込み線Kにより、折り曲げ部15Bは、第4折り曲げ線L4Cに平行な幅方向の一端側の折り曲げ部15B1と他端側の折り曲げ部15B2とに分断されている。同様に、内面部15Cは、第4折り曲げ線L4Cに平行な幅方向の一端側の内面部15C1と他端側の内面部15C2とに分断されている。
外面部12Aの第2側壁部14側の端部には、第5縁辺、すなわち第5折り曲げ線L5Aを介して第2側壁部14と平行に延在する第1側壁補強部16Aが設けられている。また、内面部12Cの第2側壁部14側の端部には、第5縁辺、すなわち第5折り曲げ線L5Bを介して第2側壁部14と平行に延在する第1側壁補強部16Bが設けられている。 本実施形態では、第1側壁補強部16Aおよび16Bの延在方向の長さは、第2折り曲げ線L2AおよびL2Bの長さに略等しいが、本考案はこれに限定されない。また、第1側壁補強部16Aおよび16Bは、包装用トレイ10の組立状態で向かい合わせに重ね合わせて外面部14Aと内面部14Cとの間に挟み込まれている。なお、第1折り曲げ線L1Aに平行な方向において、内面部12Cの長さは、外面部12Aの長さよりもわずかに短い。これにより、第5折り曲げ線L5Aと第5折り曲げ線L5Bとの間の折り曲げ部12Bの一端は、所定の角度内側に傾斜している。折り曲げ部12Bの他端も同様に、所定の角度内側に傾斜している。
同様に、外面部13Aの第2側壁部15側の端部には、第5縁辺、すなわち第5折り曲げ線L5Cを介して第2側壁部15と平行に延在する第1側壁補強部17Aが設けられている。また、内面部13Cの第2側壁部15側の端部には、第5縁辺、すなわち第5折り曲げ線L5Dを介して第2側壁部15と平行に延在する第1側壁補強部17Bが設けられている。
同様に、外面部14Aの第1側壁部13側の端部には、第6縁辺、すなわち第6折り曲げ線L6Aを介して第1側壁部13と平行に延在する第2側壁補強部18Aが設けられている。また、内面部14Cの第1側壁部13側の端部には、第6縁辺、すなわち第6折り曲げ線L6Bを介して第1側壁部13と平行に延在する第2側壁補強部18Bが設けられている。
同様に、外面部15Aの第1側壁部12側の端部には、第6縁辺、すなわち第6折り曲げ線L6Cを介して第1側壁部12と平行に延在する第2側壁補強部19Aが設けられている。また、内面部15C2の第1側壁部12側の端部には、第6縁辺、すなわち第6折り曲げ線L6Dを介して第1側壁部12と平行に延在する第2側壁補強部19Bが設けられている。
また、内面部15C1の端部と隣接する第2側壁部13の一端から延在方向する第1側壁補強部17Aおよび17Bの先端付近には、それぞれ第5折り曲げ線L5CおよびL5Dと平行に、第7折り曲げ線L7AおよびL7Bが形成されている。第7折り曲げ線L5AおよびL5Bは、包装用トレイ10の組立時に第1側壁補強部17Aおよび17Bが折れ曲がる方向と同方向に折れ曲がるように形成されている。
さらに、第5折り曲げ線L5CおよびL5Dと、第7折り曲げ線L7AおよびL7Bとの間には、それぞれ第5折り曲げ線L5CおよびL5Dと平行に第8折り曲げ線L8AおよびL8Bが形成されている。第8折り曲げ線L8AおよびL8Bは、包装用トレイ10の組立時に第1側壁補強部17Aおよび17Bが折れ曲がる方向と逆方向に折れ曲がるように形成されている。なお、ブランクシート10Bの第7折り曲げ線L7Bと第8折り曲げ線L8Bとの間隔は、第7折り曲げ線L7Aと第8折り曲げ線L8Aとの間隔よりも広く形成されている。本実施形態におけるブランクシート10Bは、上記のような第7折り曲げ線L7AおよびL7Bと、第8折り曲げ線L8AおよびL8Bとが形成されていることにより、後述する包装用トレイ10の組み立て作業を容易に行うことができる。
本実施形態におけるブランクシート10Bは、底壁部11と第1側壁部12および13との境界を画成する第1折り曲げ線L1AおよびL1Bが段ボールの横罫線となるように設定されている。また、底壁部11と第2側壁部14および15との境界を画成する第2折り曲げ線L2AおよびL2Bが段ボールの縦罫線となるように設定されている。これにより、包装用トレイ10を構成する各部の第1折り曲げ線L1AおよびL1B、ならびに、第2折り曲げ線L2AおよびL2Bに沿った曲げ剛性を少なくともブランクシート10B自体の剛性によって確保することができる。しかしながら、本考案はこれに限定されない。
本実施形態における包装用トレイ10は、第1側壁部12の内面部12Cと底壁部11とを連結するための突起部21Aおよび係止穴22Aをさらに有する。突起部21Aは、内面部12Cの延在方向の端部に突出して形成されている。係止穴22Aは、第1折り曲げ線L1Aに沿って第1折り曲げ線L1Aの一部を含むように形成され、包装用トレイ10の組立状態で突起部21Aに差し込まれて内面部12Cと底壁部11とを連結する。
同様に、包装用トレイ10は、第1側壁部13の内面部13Cと底壁部11とを連結するための突起部21Bおよび係止穴22Bをさらに有する。突起部21Bは、内面部13Cの延在方向の端部に突出して形成されている。係止穴22Bは、第1折り曲げ線L1Bに沿って第1折り曲げ線L1Aの一部を含むように形成され、包装用トレイ10の組立状態で突起部21Bに差し込まれて内面部13Cと底壁部11とを連結する。
さらに、包装用トレイ10は、第2側壁部14の内面部14Cと底壁部11とを連結するための突起部23Aおよび係止穴24Aをさらに有する。突起部23Aは、内面部14Cの延在方向の端部に間隔を空けて2か所に突出して形成されている。係止穴24Aは、第2折り曲げ線L2Aに沿って第2折り曲げ線L2Aの一部を含むように間隔を空けて2か所に形成され、包装用トレイ10の組立状態で突起部23Aに差し込まれて内面部14Cと底壁部11とを連結する。
また、包装用トレイ10は、第2側壁部15の内面部15C1と底壁部11とを連結するための突起部23Bおよび係止穴24Bと、内面部15C2と底壁部11とを連結するための突起部23Cおよび係止穴24Cと、をさらに有する。突起部23Bおよび23Cは、内面部15C1および15C2の延在方向の端部にそれぞれ突出して形成されている。係止穴24Bおよび24Cは、第2折り曲げ線L2Bに沿って第2折り曲げ線L2Bの一部を含むように間隔を空けて2か所に形成され、包装用トレイ10の組立状態で突起部23Bおよび23Cに差し込まれて内面部14Cと底壁部11とを連結する。
本実施形態では、ブランクシート10Bの全幅はいずれも764mmであるが、本考案のブランクシートの寸法はこれに限られない。
次に、本実施形態におけるブランクシート10Bから包装用トレイ10を組み立てる方法について図1ないし図10を参照しながら説明する。図3ないし図10は、本実施形態における包装用トレイ10の組み立て途中の状態を表す立体投影図である。
第1に、第2側壁部15および一対の第2側壁補強部19の折り曲げ方について説明する。まず、図3に示すように、ブランクシート10Bの第2側壁部15の第4折り曲げ線L4Cから外面部15Aに対して内向きに直角に折り曲げ部15B2だけを折り曲げる。次に、第4折り曲げ線L4Dから折り曲げ部15B2に対して内向きに直角に内面部15C2および第2側壁補強部19Bを折り返して、第2側壁補強部19Bを第2側壁補強部19Aに重ね合わせる。折り返した内面部15C2の延在方向の端部に突出して形成された突起部23Cを、第2折り曲げ線L2Bに沿って第2折り曲げ線L2Bの一部を含むように形成された係止穴24Cに差し込んで内面部15C2と底壁部11とを連結する。そして、図4に示すように、ブランクシート10Bの第2折り曲げ線L2Bから底壁部11に対して内向きに直角に第2側壁部15の外面部15Aを折り曲げ、重なり合っている第6折り曲げ線L6CおよびL6Dから外面部15Aに対して内向きに直角に第2側壁補強部19Aおよび19Bを折り曲げる。
第2に、第1側壁部12および一対の第1側壁補強部16の折り曲げ方について説明する。まず、図5に示すように、ブランクシート10Bの第1折り曲げ線L1Aから底壁部11に対して内向きに直角に第1側壁部12の外面部12Aを折り曲げ、第3折り曲げ線L3Aから外面部12Aに対して内向きに直角に折り曲げ部12Bを折り曲げ、第3折り曲げ線L3Bから折り曲げ部12Bに対して内向きに直角に第2側壁補強部19Aおよび19Bを挟み込んで内面部12Cを折り返す。内面部12Cを折り返すと、第1側壁補強部16Bが第2側壁補強部16Aに重ね合わせられる。次に、折り返した内面部12Cの延在方向の端部に突出して形成された突起部21Aを、第1折り曲げ線L1Aに沿って第1折り曲げ線L1Aの一部を含むように形成された係止穴22Aに差し込んで内面部12Cと底壁部11とを連結する。そして、重なり合っている第5折り曲げ線L5AおよびL5Bから外面部12Aに対して内向きに直角に第1側壁補強部16Aおよび16Bを折り曲げる。
第3に、第2側壁部14および一対の第2側壁補強部18の折り曲げ方について説明する。まず、図6に示すように、ブランクシート10Bの第2折り曲げ線L2Aから底壁部11に対して内向きに直角に第2側壁部14の外面部14Aを折り曲げ、第4折り曲げ線L4Aから外面部14Aに対して内向きに直角に折り曲げ部14Bを折り曲げ、第4折り曲げ線L4Bから折り曲げ部14Bに対して内向きに直角に第1側壁補強部16Aおよび16Bを挟み込んで内面部14Cを折り返す。内面部14Cを折り返すと、第2側壁補強部18Bが第1側壁補強部18Aに重ね合わせられる。次に、折り返した内面部12Cの延在方向の端部に突出して2箇所に形成された突起部23Aを、第2折り曲げ線L2Aに沿って第2折り曲げ線L2Aの一部を含むように形成された係止穴24Aに差し込んで内面部14Cと底壁部11とを連結する。そして、重なり合っている第6折り曲げ線L6AおよびL5Bから外面部14Aに対して内向きに直角に第2側壁補強部18Aおよび18Bを折り曲げる。
第4に、第1側壁部13および一対の第1側壁補強部17の折り曲げ方について説明する。まず、図7に示すように、ブランクシート10Bの第5折り曲げ線L5Cから第1側壁部13の外面部13Aに対して内向きに直角に第1側壁補強部17Aを折り曲げ、第1折り曲げ線L1Bから底壁部11に対して内向きに直角に外面部13Aを折り曲げる。次に、第5折り曲げ線L5Dから第1側壁部13の内面部13Cに対してブランクシート10Bの外向きに直角に第1側壁補強部17Bを折り曲げ、第3折り曲げ線L3Cから外面部13Aに対して内向きに直角に折り曲げ部13Bを折り曲げ、第3折り曲げ線L3Dから折り曲げ部13Bに対して内向きに直角に第2側壁補強部18Aおよび18Bを挟み込んで内面部13Cを折り返す。内面部13Cを折り返すと、図8に示すように、直角に折り曲げられた第1側壁補強部17Bが第2側壁補強部17Aに重ね合わせられる。そして、折り返した内面部13Cの延在方向の端部に突出して形成された突起部21Bを、第1折り曲げ線L1Bに沿って第1折り曲げ線L1Bの一部を含むように形成された係止穴22Bに差し込んで内面部13Cと底壁部11とを連結する。
第5に、一対の第1側壁補強部17を第1側壁部15に挟み込む手法について説明する。まず、図9に示すように、重ね合わせられた第1側壁補強部17Aおよび17Bを第5折り曲げ線L5CおよびL5Dから内面部13Cに向かってさらに折り曲げ、第1側壁補強部17Aおよび17Bに形成された第8折り曲げ線L8AおよびL8Bを第5折り曲げ線L5CおよびL5Dが折り曲げられた方向と逆方向に折り曲げ、第1側壁補強部17Aおよび17Bの先端に形成された第7折り曲げ線L7AおよびL7Bを第5折り曲げ線L5CおよびL5Dが折り曲げられた方向と同方向に折り曲げる。次に、上記のように折り曲げられた第1側壁補強部17Aおよび17Bの先端を外面部15Aと内面部15C2との間の隙間に挟みこませる。そして、図10に示すように、第8折り曲げ線L8AおよびL8Bの折り曲げを元に戻しながら第1側壁補強部17Aおよび17Bの全体を外面部15Aと内面部15C2との間に挟みこませる。さらに、第2側壁部15の第4折り曲げ線L4Cから外面部15Aに対して内向きに直角に折り曲げ部15B1を折り曲げ、第4折り曲げ線L4Dから折り曲げ部15B1に対して内向きに直角に内面部15C1を折り返す。最後に、折り返した内面部15C1の延在方向の端部に突出して形成された突起部23Bを、第2折り曲げ線L2Bに沿って第2折り曲げ線L2Bの一部を含むように形成された係止穴24Bに差し込んで内面部15C1と底壁部11とを連結する。
本実施形態における包装用トレイ10は、全ての外面部12Aないし15Aと内面部12Cないし15Cとの間に、第1側壁補強部16(17)ないし第2側壁補強部18(19)のいずれかが挟み込まれて側面が形成されている。これにより、包装用トレイ10のいずれかの側壁部に衝撃が加わって一つの側壁部の形が崩れることにより、全ての側壁部の形が崩れてしまうという事態が起こりにくい。また、全ての側壁部に側壁補強部が挟み込まれているため、例えば向かい合う側壁部にのみ側壁補強部が挟み込まれている従来の包装用トレイに比べて剛性が高い。したがって、本実施形態における包装用トレイ10は、保形性に優れ、かつ、緩衝作用を高められるので、より安全に物品を梱包して搬送させることができる。
さらに、本実施形態におけるブランクシート10Bは、シート全体が略正方形となっているため、シートを製作する際に、ダンボール等の素材の無駄な部分を最小限にすることができるため、シート製作時の歩留まりを良くすることができる。
<実施例>
図11は、本実施形態における包装用トレイ10の使用例を示す斜視図である。図11を用いて、本実施形態における包装用トレイ10の使用例について説明する。
本実施形態における包装用トレイ10は、例えば、電気・電子機器等の物品1101の下方部を開口面から底壁部11方向へ差し込んで梱包する。これにより、搬送する際に包装用トレイ10のどの側面の方向の衝撃等に対しても物品1101を保護することができる。なお、包装用トレイ10は、物品1101の下方部に差し込むだけでなく、さらに物品1101の上方部に差し込むこともでき、物品1101を包装用トレイ10で梱包してからさらに別の包装箱に収納して搬送等をすることもできる。
10 包装用トレイ
10B ブランクシート
11 底壁部
12、13 第1側壁部
14、15 第2側壁部
12A、13A、14A、15A 外面部
12B、13B、14B、15B、15B1、15B2 折り曲げ部
12C、13C、14C、15C 内面部
16、17 第1側壁補強部
18、19 第2側壁補強部
21A、21B、23A〜23C 突起部
22A、22B、24A〜24C 係止穴
L1A、L1B 第1折り曲げ線(第1縁辺)
L2A、L2B 第2折り曲げ線(第2縁辺)
L3A〜L3D 第3折り曲げ線(第3縁辺)
L4A〜L4D 第4折り曲げ線(第4縁辺)
L5A〜L5D 第5折り曲げ線(第5縁辺)
L6A〜L6D 第6折り曲げ線(第6縁辺)
L7A、L7B 第7折り曲げ線
L8A、L8B 第8折り曲げ線
K 切り込み線

Claims (7)

  1. 相互に平行な一対の第1縁辺およびこれら第1縁辺の延在方向と直交する相互に平行な一対の第2縁辺によって仕切られる矩形の底壁部と、
    前記一対の第1縁辺から前記底壁部に対して直角に立ち上がる第1外面部と、前記第1外面部に連続し前記一対の第1縁辺と平行な第3縁辺から折り返された第1内面部とを有する一対の第1側壁部と、
    前記一対の第2縁辺から前記底壁部に対して直角に立ち上がる第2外面部と、前記第2外面部に連続し前記一対の第2縁辺と平行な第4縁辺から折り返された第2内面部とを有する一対の第2側壁部と、
    前記一対の第2側壁部の一端に隣接する前記一対の第1側壁部のそれぞれの一端から延在し、前記第2外面部と前記第2内面部との間にそれぞれ挟み込まれた一対の第1側壁補強部と、
    前記一対の第1側壁部の他端に隣接する前記一対の第2側壁部のそれぞれの他端から延在し、前記第1外面部と前記第1内面部との間にそれぞれ挟み込まれた一対の第2側壁補強部とを備えたことを特徴とする包装用トレイ。
  2. 前記一対の第2側壁部の一方の第2内面部は、前記一方の第2内面部の一端側と他端側とに分断されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用トレイ。
  3. 前記第1側壁補強部は、前記第1外面部および前記第1内面部の双方の一端から延在し、前記第2側壁補強部は、前記第2外面部および前記第2内面部の双方の他端から延在していることを特徴とする請求項1または2に記載の包装用トレイ。
  4. 前記一方の第2内面部の一端に隣接する前記第1側壁部から延在した前記第1側壁補強部の先端付近には、前記第1側壁補強部が曲がる方向と同方向に曲がる第1折り曲げ線が形成され、前記第1折り曲げ線と前記第1側壁補強部の先端に対向する端部との間には、前記第1側壁補強部が曲がる方向と逆方向に曲がる第2折り曲げ線が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の包装用トレイ。
  5. 相互に平行な一対の第1折り曲げ線およびこれら第1折り曲げ線の延在方向と直交する相互に平行な一対の第2折り曲げ線によって仕切られる矩形の底壁部と、
    前記底壁部から前記一対の第1折り曲げ線を介して延在する第1外面部と、前記第1外面部から前記第1折り曲げ線に平行な第3折り曲げ線を介して延在する第1内面部とを有する一対の第1側壁部と、
    前記底壁部から前記一対の第2折り曲げ線を介して延在する第2外面部と、前記第2外面部から第4折り曲げ線を介して延在する第2内面部とを有する一対の第2側壁部と、
    前記一対の第2側壁部の一端に隣接する前記一対の第1側壁部のそれぞれの一端に形成された一対の第5折り曲げ線を介してそれぞれ延在する一対の第1側壁補強部と、
    前記一対の第1側壁部の他端に隣接する前記一対の第2側壁部のそれぞれの一端に形成された一対の第6折り曲げ線を介してそれぞれ延在する一対の第2側壁補強部とを備え、
    前記第1内面部の延在方向の端部に突出して第1突起部が形成され、前記一対の第1折り曲げ線には、前記第1折り曲げ線に沿って前記第1突起部が差し込まれる第1係止穴が形成され、
    前記第2内面部の延在方向の端部に突出して第2突起部が形成され、前記一対の第2折り曲げ線には、前記第2折り曲げ線に沿って前記第2突起部が差し込まれる第2係止穴が形成され、
    前記一対の第2側壁部の一方の第2内面部には、前記第4縁辺に直交する切り込み線が形成されていることを特徴とする包装用トレイのブランクシート。
  6. 前記第1側壁補強部は、前記第1外面部および前記第1内面部の双方の一端から延在し、前記第2側壁補強部は、前記第2外面部および前記第2内面部の双方の他端から延在していることを特徴とする請求項5に記載の包装用トレイのブランクシート。
  7. 前記一方の第2内面部の一端に隣接する前記第1側壁部から延在した前記第1側壁補強部の先端付近には、前記第1側壁補強部が曲がる方向と同方向に曲がる第7折り曲げ線が形成され、前記第7折り曲げ線と前記第5折り曲げ線との間には、前記第1側壁補強部が曲がる方向と逆方向に曲がる第8折り曲げ線が形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の包装用トレイのブランクシート。
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