JP3200820B2 - 鉛蓄電池用極板の製造方法 - Google Patents
鉛蓄電池用極板の製造方法Info
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- JP3200820B2 JP3200820B2 JP33611889A JP33611889A JP3200820B2 JP 3200820 B2 JP3200820 B2 JP 3200820B2 JP 33611889 A JP33611889 A JP 33611889A JP 33611889 A JP33611889 A JP 33611889A JP 3200820 B2 JP3200820 B2 JP 3200820B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Description
本発明は鉛蓄電池用極板の製造方法の改良に関するも
ので、特に鉛合金と樹脂の複合格子体に関し、蓄電池の
軽量化、高性能化に有用である。
ので、特に鉛合金と樹脂の複合格子体に関し、蓄電池の
軽量化、高性能化に有用である。
従来の鉛蓄電池用極板は、一般に鋳造によって格子体
を作り格子体にペーストを充填して製造している。しか
しこの製造方法は、熟練度を要する上に生産性が低く且
つ1mm以下の薄型格子の鋳造は至難であった。近年米国
で所謂、エキスパンド方式の極板製造法が実用化された
が、この製造法は、前記の鋳造法に比べて生産性が良く
大量生産される自動車要蓄電池の極板製造に適しており
且つ鉛合金シート材の厚みを変えれば幾通りもの格子体
の製造が可能であり鋳造式を越えた薄さの格子体の製造
も原理的に可能である。 次に、その製造方法を第２図によって説明する。 同図における１は、アンコイラー２から引出された長
尺帯状の鉛合金からなるシート材である。このシート材
はロータリースリッター３に連続的に供給されて該シー
ト材の幅方向の中央に所定の幅寸法を残して両側の部分
にスリッター加工され、エキスパンダー４に連続的に供
給される。エキスパンド加工は、ロータリースリッター
で切り込んだスリットを幅方向に展開して網目状に変形
させる加工である。この加工後、シート材１は整形装置
4aに連続的に供給され上下一対のプレスロールの間を通
り一定厚さに整形される。整形されたエキスパンドシー
トはペースティング装置５に連続的に送り込まれ網目部
1bに活物質となるペーストが充填される。網目部にペー
ストが充填されてのちペーストの脱落を防ぐためその
上、下面はペースティングペーパー供給装置から供給さ
れる水溶性のペースティングペーパー5aによって被覆さ
れ裁断装置６に送り込まれ裁断されて所定の形状を有す
る多数の極板が形成される。次いで、乾燥炉７に入って
充填ペーストが乾燥される。
を作り格子体にペーストを充填して製造している。しか
しこの製造方法は、熟練度を要する上に生産性が低く且
つ1mm以下の薄型格子の鋳造は至難であった。近年米国
で所謂、エキスパンド方式の極板製造法が実用化された
が、この製造法は、前記の鋳造法に比べて生産性が良く
大量生産される自動車要蓄電池の極板製造に適しており
且つ鉛合金シート材の厚みを変えれば幾通りもの格子体
の製造が可能であり鋳造式を越えた薄さの格子体の製造
も原理的に可能である。 次に、その製造方法を第２図によって説明する。 同図における１は、アンコイラー２から引出された長
尺帯状の鉛合金からなるシート材である。このシート材
はロータリースリッター３に連続的に供給されて該シー
ト材の幅方向の中央に所定の幅寸法を残して両側の部分
にスリッター加工され、エキスパンダー４に連続的に供
給される。エキスパンド加工は、ロータリースリッター
で切り込んだスリットを幅方向に展開して網目状に変形
させる加工である。この加工後、シート材１は整形装置
4aに連続的に供給され上下一対のプレスロールの間を通
り一定厚さに整形される。整形されたエキスパンドシー
トはペースティング装置５に連続的に送り込まれ網目部
1bに活物質となるペーストが充填される。網目部にペー
ストが充填されてのちペーストの脱落を防ぐためその
上、下面はペースティングペーパー供給装置から供給さ
れる水溶性のペースティングペーパー5aによって被覆さ
れ裁断装置６に送り込まれ裁断されて所定の形状を有す
る多数の極板が形成される。次いで、乾燥炉７に入って
充填ペーストが乾燥される。
上述の製造方法の利点は、先にも述べた如く生産性に
優れた大量生産に適し、且つ鋳造格子体では不可能な軽
量薄型格子体を提供することができた。近年増々軽量化
が要求される中にあって鋳造格子では鋳造不可能な薄型
格子をエキスパンド方式では製造することも可能となっ
たが、これも限界があり、シート厚さが0.5mm以下のも
のを製造するために帯状鉛シートを提供しエキスパント
シートに加工できてもその後のペースト充填工程などで
変形したりハンドリング時に湾曲するなど問題があるた
め格子体を薄型化、軽量化することはこの製造法におい
ても一定の限度があった。
優れた大量生産に適し、且つ鋳造格子体では不可能な軽
量薄型格子体を提供することができた。近年増々軽量化
が要求される中にあって鋳造格子では鋳造不可能な薄型
格子をエキスパンド方式では製造することも可能となっ
たが、これも限界があり、シート厚さが0.5mm以下のも
のを製造するために帯状鉛シートを提供しエキスパント
シートに加工できてもその後のペースト充填工程などで
変形したりハンドリング時に湾曲するなど問題があるた
め格子体を薄型化、軽量化することはこの製造法におい
ても一定の限度があった。
本発明の鉛蓄電池用極板の製造方法は、長尺帯状鉛合
金シート材をその長さ方向に移送しながら、該鉛合金シ
ート材の片面、又は両面に、決められた量の融解した延
伸性ホットメルト材を供給し、次いでこれを加圧固化す
る工程、スリット加工工程、エキスパンド加工工程、ペ
ースト充填工程および裁断工程を順に行って蓄電池用極
板を製造することを特徴とするものであり、融解した液
状の延伸性ホットメルト材は必要な個所のみに、かつ必
要な量を自由に供給することができるので、高速で移送
される鉛合金シート材の面上であっても容易に必要な厚
さの延伸性ホットメルト材の被覆層を形成することがで
きる。そして、本発明は鉛合金シート材の表面に鉛合金
に比べ比重が1/10である延伸性ホットメルト材を融着し
た後エキスパンド加工を行うことにより、鉛合金ホット
メルト融着被覆複合格子体を備えた鉛蓄電池用極板を製
造し、軽量かつ、高性能の鉛蓄電池を提供せんとするも
のである。
金シート材をその長さ方向に移送しながら、該鉛合金シ
ート材の片面、又は両面に、決められた量の融解した延
伸性ホットメルト材を供給し、次いでこれを加圧固化す
る工程、スリット加工工程、エキスパンド加工工程、ペ
ースト充填工程および裁断工程を順に行って蓄電池用極
板を製造することを特徴とするものであり、融解した液
状の延伸性ホットメルト材は必要な個所のみに、かつ必
要な量を自由に供給することができるので、高速で移送
される鉛合金シート材の面上であっても容易に必要な厚
さの延伸性ホットメルト材の被覆層を形成することがで
きる。そして、本発明は鉛合金シート材の表面に鉛合金
に比べ比重が1/10である延伸性ホットメルト材を融着し
た後エキスパンド加工を行うことにより、鉛合金ホット
メルト融着被覆複合格子体を備えた鉛蓄電池用極板を製
造し、軽量かつ、高性能の鉛蓄電池を提供せんとするも
のである。
第１図は本発明製造方法の一例を示す説明図である。 本発明の製造方法は、アンコイラー２から引出された
長尺帯状鉛合金シート材１がロータリースリッター３に
移送される工程の間に鉛合金シート材の片面、または両
面に延伸性ホットメルト材8bを融着固化する装置８を設
けて、その目的を達成するものである。結う着装置８は
融解タンク8aを有し、この中に延伸性ホットメルト材を
投入し融解する。融解したホットメルト材8bはポンプ8c
によって決められた量が移送されてきた鉛合金長尺帯シ
ートの片面または両面に融着され移送され、ついで、圧
着装置8dで加圧固着された後、次工程のロータリースリ
ッター装置に移送される。 なお、融着被覆部の装置は鉛シート材１の幅方向の中
心線より両側に一定距離を隔てた点より両縁部に至る間
の網目状に変形させる部分のみを融着被覆させるため２
つの出口8eが分割構成されている。次に融着被覆工程か
ら移送された長尺帯ホットメルト融着被覆済鉛合金シー
ト1aはロータリースリッター３に連続的に供給され該シ
ート材１の幅方向の中央に所定の寸法幅を残して両側の
部分にスリッタ加工され、次工程のエキスパンダーに連
続的に供給される。エキスパンダーでは移送されてきた
融着被覆済鉛合金シート1aは徐々に引き延ばされ変形し
網目部1bを形成する。次に整形装置4aにより網目状部分
は一定厚さに整形され次のペースト充填装置に移送され
ペーストを充填した後ペースティングペーハー5aでペー
スト充填面を被覆し裁断装置６に移送され規定寸法に裁
断されついで乾燥炉７に入って充填ペーストが乾燥され
る。
長尺帯状鉛合金シート材１がロータリースリッター３に
移送される工程の間に鉛合金シート材の片面、または両
面に延伸性ホットメルト材8bを融着固化する装置８を設
けて、その目的を達成するものである。結う着装置８は
融解タンク8aを有し、この中に延伸性ホットメルト材を
投入し融解する。融解したホットメルト材8bはポンプ8c
によって決められた量が移送されてきた鉛合金長尺帯シ
ートの片面または両面に融着され移送され、ついで、圧
着装置8dで加圧固着された後、次工程のロータリースリ
ッター装置に移送される。 なお、融着被覆部の装置は鉛シート材１の幅方向の中
心線より両側に一定距離を隔てた点より両縁部に至る間
の網目状に変形させる部分のみを融着被覆させるため２
つの出口8eが分割構成されている。次に融着被覆工程か
ら移送された長尺帯ホットメルト融着被覆済鉛合金シー
ト1aはロータリースリッター３に連続的に供給され該シ
ート材１の幅方向の中央に所定の寸法幅を残して両側の
部分にスリッタ加工され、次工程のエキスパンダーに連
続的に供給される。エキスパンダーでは移送されてきた
融着被覆済鉛合金シート1aは徐々に引き延ばされ変形し
網目部1bを形成する。次に整形装置4aにより網目状部分
は一定厚さに整形され次のペースト充填装置に移送され
ペーストを充填した後ペースティングペーハー5aでペー
スト充填面を被覆し裁断装置６に移送され規定寸法に裁
断されついで乾燥炉７に入って充填ペーストが乾燥され
る。
発明の極板製造方法は、長尺帯状の鉛合金シート材１
をその長さ方向に移送しながら前記延伸性ホットメルト
材によって融着被覆を形成するものであり、融解した液
状の延伸性ホットメルト材は必要な箇所のみに、かつ必
要な量を自由に供給することができるので、高速で移送
される鉛合金シート材の面上であっても容易に必要な厚
さの延伸性ホットメルト材の被覆層を形成することがで
きる。また、該被覆が鉛シート材厚さの代用となって鉛
薄膜シートによる軽量格子が形成されるが融着被覆によ
って剛性は増し変形したり、ハンドリング時の湾曲など
の問題が解消するばかりか従来の製法に比べて重量は1/
2以下と極めて軽量となる。また、充填される活物質は
格子の厚みにより規制されるので従来の軽量化された格
子では自ずと充填される活物質は制限されて電気的特性
に大きな影響を及ぼしたが該軽量格子においては、該ホ
ットメルト膜が従来の格子厚さを兼ねることができ格子
の重量比できわめて高いエネルギー密度が得られる。
をその長さ方向に移送しながら前記延伸性ホットメルト
材によって融着被覆を形成するものであり、融解した液
状の延伸性ホットメルト材は必要な箇所のみに、かつ必
要な量を自由に供給することができるので、高速で移送
される鉛合金シート材の面上であっても容易に必要な厚
さの延伸性ホットメルト材の被覆層を形成することがで
きる。また、該被覆が鉛シート材厚さの代用となって鉛
薄膜シートによる軽量格子が形成されるが融着被覆によ
って剛性は増し変形したり、ハンドリング時の湾曲など
の問題が解消するばかりか従来の製法に比べて重量は1/
2以下と極めて軽量となる。また、充填される活物質は
格子の厚みにより規制されるので従来の軽量化された格
子では自ずと充填される活物質は制限されて電気的特性
に大きな影響を及ぼしたが該軽量格子においては、該ホ
ットメルト膜が従来の格子厚さを兼ねることができ格子
の重量比できわめて高いエネルギー密度が得られる。
【図１】 本発明の鉛合金ホットメルト融着被覆格子体構造を有
する極板の製造方法を実施する装置および工程の一例を
示す説明図
する極板の製造方法を実施する装置および工程の一例を
示す説明図
【図２】 従来の極板製造方法を実施する装置および工程の一例
を示す図
を示す図
１……鉛合金シート材 1a……ホットメルト融着鉛合金シート 1b……網目部 ２……アンコイラー ３……ロータリースリッタ ４……エキスパンダー 4a……整形装置 ５……ペースティング装置 5a……ペースティングペーパー ６……裁断装置 ７……乾燥炉 ８……融着装置 8a……融解タンク 8b……ホットメルト材 8c……ポンプ 8d……圧着装置
Claims (1)
- 【請求項１】長尺帯状鉛合金シート材をその長さ方向に
移送しながら、鉛合金シート材の片面、又は両面に、決
められた量の融解した延伸性ホットメルト材を供給し、
次いでこれを加圧固化する工程、スリット加工工程、エ
キスパンド加工工程、ペースト充填工程および裁断工程
を順に行って蓄電池用極板を製造することを特徴とする
鉛蓄電池用極板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33611889A JP3200820B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 鉛蓄電池用極板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33611889A JP3200820B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 鉛蓄電池用極板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03196462A JPH03196462A (ja) | 1991-08-27 |
| JP3200820B2 true JP3200820B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=18295879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33611889A Expired - Fee Related JP3200820B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 鉛蓄電池用極板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3200820B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103531750B (zh) * | 2013-09-18 | 2015-10-14 | 超威电源有限公司 | 一种保证铅酸蓄电池机器涂板重量均一性的方法 |
-
1989
- 1989-12-25 JP JP33611889A patent/JP3200820B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03196462A (ja) | 1991-08-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
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