JP3200693U - スイング式クランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランプロッドがクランプ可能状態へ移行しないときの破損を防ぎ、アンクランプ状態からクランプ状態へ迅速な作動を可能にしたスイング式クランプ装置を提供する。【解決手段】スイング式クランプ装置は、クランプロッド10と、ピストンロッド22aを含むピストン部材22を有する流体圧シリンダ20とを備え、ピストンロッドを進出側へ駆動してクランプロッドを倒伏させたアンクランプ状態とピストンロッドを退入側へ駆動してクランプロッドを起立させたクランプ可能状態とに切換え可能に構成される。流体圧シリンダは、シリンダ本体21と、シリンダ孔23と、ピストンロッドの基端部に一体的に形成されたピストン部22bと、シリンダ孔にピストン部とヘッド側端壁21hとで形成される第1加圧エア作動室25と、シリンダ孔にピストン部とフリーピストン24とで形成される第2加圧エア作動室と、シリンダ孔にフリーピストンとロッド側端壁21rとで形成される油圧作動室とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、ピストンロッドを有する流体圧シリンダの作動によりピストンロッドに連結したクランプロッドをスイングして作動させるスイング式クランプ装置に関する。
従来のスイング式クランプ装置は、特許文献1の図6に示されるようにボルスタ等の基盤の端部に固定された流体圧シリンダ本体と、流体圧シリンダ本体に設けられたシリンダ孔に摺動自在に支持されたピストン部及びピストンロッドと、ピストンロッドの上端部分に軸部材(ピン)により回動自在に連結されたクランプロッドと、クランプロッドに形成された係合部と、係合部に係合可能に流体圧シリンダ本体に固定されたローラ部を有している。
流体圧シリンダ本体に設けられたシリンダ孔は、ピストンロッド基端部に一体的に形成されたピストン部により上下に分けられ、ピストン部上側の油圧作動室に油圧給排ポートから油圧を供給し、ピストン部下側の加圧エア作動室の加圧エアを加圧エア給排ポートから排出することでピストンロッドを退入側へ駆動する。また、加圧エア作動室に加圧エアを供給し、油圧作動室から油圧を排出することで、ピストンロッドを進出側へ駆動する。
ピストンロッドにピン結合したクランプロッドは、係合部とローラ部の係合によって形成されるカム機構により、ピストンロッドを進出側へ駆動したときには略水平に倒伏し、ピストンロッドを退入側へ駆動したときには略鉛直に起立する。
基盤の上面に設置されたクランプ対象物である例えば金型の側面には、クランプロッドが搖動により側方から遊嵌可能な溝が鉛直方向向きに形成されている。クランプロッドが当該溝に遊嵌した状態でピストンロッドを退入側へ駆動し、クランプロッドを下降させることで、クランプロッド先端部に設けられたクランプ部が金型上面と係合し、金型を基盤に固定する。
ここで、金型が所定の位置からずれて基盤に設置される等、何らかの理由でクランプロッドが金型側面の溝に遊嵌せず起立状態にならない場合、駆動力が強力な油圧でピストンロッドを退入側へ駆動するため、クランプロッドの係合部がローラ部を押圧しローラ部が破損してしまうことになる。
これを解決する別のスイング式クランプ装置として、図9に示すように、流体圧シリンダのシリンダ孔の直径をシリンダ孔下部は大きく(大径シリンダ孔)、シリンダ孔上部は小さく形成し(小径シリンダ孔)、ピストンの直径もこれに合わせて下部を大きく(大径ピストン部102)、上部を小さく(小径ピストン部103)形成したスイング式クランプ装置がある。
図9のスイング式クランプ装置100の流体圧シリンダ101は、大径ピストン部102の下側に形成される第1加圧エア作動室104と、大径ピストン部102の上側に形成される環状の第2加圧エア作動室105と、小径ピストン部103の上側に形成される環状の油圧作動室106を備えている。油圧ポート107から油圧作動室106に対して油圧を給排可能に、第1加圧エアポート108から第1加圧エア作動室104に加圧エアを給排可能に、第2加圧エアポート109から第2加圧エア作動室105に加圧エアを給排可能に構成され、図示しないが特許文献1と同様のカム機構、クランプ可能状態を検出する検出センサ等を有している。
上記のスイング式クランプ装置100においては、アンクランプ状態では第1加圧エア作動室104に加圧エアが充填され、ピストン部材110が進出側にあるときクランプロッド111が倒伏している。ここで、第2加圧エア作動室105に加圧エアを供給し、第1加圧エア作動室104の加圧エアを排出すると、ピストン部材110は退入側に駆動され、カム機構によりクランプロッド111が起き上がる方向に揺動を始める。クランプロッド111が起立状態になった後、さらにピストン部材110を退入側に駆動するとクランプ可能状態になる。
アンクランプ状態からクランプ可能状態まで油圧作動室106内は、ピストン部材110を退入側に駆動することにより負圧となり、油圧ポート107から作動油が吸入され充填される。従って、クランプ可能状態において油圧作動室106内に油圧を供給することによりクランプ状態が実現される。
クランプロッド111が金型側面の溝に遊嵌せずクランプ可能状態にならない場合には、加圧エアによる駆動力は油圧による駆動力と比べて力が弱いため、クランプロッド111の係合部がローラ部に押し止められてピストン部材110を退入側に駆動できず、ローラ部が破損しない。また、油圧によるクランプ状態への移行は、クランプ可能状態を検出センサにより検出した後で行われるため、クランプ可能状態にならない場合には油圧によりピストン部材110を退入側に駆動することはない。
特開平7−136884号公報
しかし、図9のスイング式クランプ装置100では、加圧エアでピストン部材110を退入側に駆動するときに負圧により作動油が油圧作動室106に吸入されるため、作動油の大きな粘性抵抗が作用してピストン部材110の駆動に時間を要し、迅速な作動が実現できないという課題がある。
本考案の目的は、クランプロッドが所期の起立状態にならない場合にローラ部の破損を防ぎ、アンクランプ状態からクランプ状態にする所要時間を短縮して迅速な作動を実現可能なスイング式クランプ装置を提供することにある。
請求項1のスイング式クランプ装置は、クランプロッドと、このクランプロッドの基端部に先端部がピン結合されたピストンロッドを含むピストン部材を有する流体圧シリンダとを備え、ピストンロッドを進出側へ駆動してクランプロッドを倒伏させたアンクランプ状態とピストンロッドを退入側へ駆動してクランプロッドを起立させたクランプ可能状態とに切換え可能に構成したスイング式クランプ装置において、前記流体圧シリンダは、ロッド側端壁及びヘッド側端壁を有するシリンダ本体と、このシリンダ本体に形成されたシリンダ孔と、前記ピストンロッドとその基端部に一体的に連結されたピストン部とを有するピストン部材と、前記シリンダ孔において前記ピストン部とロッド側端壁の間でピストンロッドに外装された環状のフリーピストンと、前記シリンダ孔内にピストン部とヘッド側端壁とで形成される第1加圧エア作動室と、前記シリンダ孔内にピストン部とフリーピストンとで形成される第2加圧エア作動室と、前記シリンダ孔内にフリーピストンとロッド側端壁とで形成される油圧作動室とを備えたことを特徴としている。
請求項2のスイング式クランプ装置は、請求項1の考案において、前記クランプロッドがアンクランプ状態になったことを検出する第1検出センサと、クランプロッドがクランプ可能状態になったことを検出する第2検出センサとを設けたことを特徴としている。
請求項1のスイング式クランプ装置においては、第1加圧作動室に加圧エアを供給すればクランプロッドが進出して倒伏したアンクランプ状態になり、第2加圧エア作動室に加圧エアを供給すればピストンロッドが基端側へ駆動されて起立したクランプ可能状態になり、油圧作動室に油圧を供給すればクランプ状態になる。前記のように、前記シリンダ孔において前記ピストン部とロッド側端壁の間でピストンロッドに外装された環状のフリーピストンを設けたため、第2加圧エア作動室の加圧エアによりピストンロッドを基端側へ駆動するとき、フリーピストンは第2加圧エア作動室の加圧エアを受圧して移動しないため、油圧作動室が負圧になることがないから、ピストンロッドが迅速に作動し、アンクランプ状態からクランプ状態まで迅速な作動を実現できる。
また、油圧と比べて駆動力が弱い加圧エアによりクランプ可能状態まで駆動するため、クランプロッドが起立せず傾いた状態ではアンクランプ状態とクランプ可能状態とに切換えるカム機構に押し止められ、ピストンロッドをそれ以上退入側に駆動できず、カム機構のローラ部の破損を防ぐことができる。
請求項2のスイング式クランプ装置によれば、加圧エアによりピストンロッドを駆動してクランプロッドがクランプ可能状態にあることを第2検出センサで検出し、クランプ可能状態を検出できなければ油圧を供給しないため、カム機構のローラ部の破損を防ぐことができる。
本考案の実施例に係るスイング式クランプ装置(アンクランプ状態)の一部切欠き縦断面図である。 前記クランプ装置(クランプロッド搖動途中状態)の切欠き縦断面図である。 前記クランプ装置(クランプ可能状態)の一部切欠き縦断面図である。 前記クランプ装置(クランプ状態)の一部切欠き縦断面図である。 図1と反対の方向から視た前記クランプ装置(アンクランプ状態)の縦断面図である。 図3と反対の方向から視た前記クランプ装置(クランプ可能状態)の縦断面図である。 前記クランプ装置(クランプ状態)の平面図である。 前記クランプ装置(クランプ状態)の側面図である。 従来のスイング式クランプ装置(クランプ状態)の縦断面図である。
以下、考案を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
本願のスイング式クランプ装置について、図1〜図6に基づいて説明する。
スイング式クランプ装置Cは、クランプロッド10と、このクランプロッド10の基端部に先端部がピン結合されたピストンロッド22aを含むピストン部材22を有する流体圧シリンダ20と、クランプロッド10に固定された第1,第2カム板41,42と、流体圧シリンダ20のシリンダ本体21に固定された第1,第2ローラ板51,52等を備え、ピストンロッド22aを進出側へ駆動してクランプロッド10を倒伏させたアンクランプ状態とピストンロッド22aを退入側へ駆動してクランプロッド10を起立させたクランプ可能状態とに切換え可能に構成されている。
前記流体圧シリンダ20は、シリンダ本体21と、ピストン部材22と、シリンダ孔23と、環状のフリーピストン24と、第1加圧エア作動室25と、第2加圧エア作動室26と、油圧作動室27とを備えている。シリンダ本体21は、ロッド側端壁21rとヘッド側端壁21hを有する。シリンダ孔23はシリンダ本体21内に形成されている。ピストン部材22は、ピストンロッド22aとその基端部に一体的に連結されたピストン部22bとを備え、ピストン部22bがシリンダ孔23に摺動自在に装着され、ピストンロッド22aがロッド側端壁21rに形成されたロッド挿通孔28を摺動自在に挿通して上方へ延びている。
環状のフリーピストン24は、シリンダ孔23においてピストン部22bとロッド側端壁21rの間でピストンロッド22aに外装されている。第1加圧エア作動室25は、シリンダ孔23内にピストン部22bとヘッド側端壁21hとで形成されている。第2加圧エア作動室26は、シリンダ孔23内にピストン部22bとフリーピストン24とで形成されている。油圧作動室27は、シリンダ孔23内にフリーピストン24とロッド側端壁21rとで形成されている。
シリンダ本体21は、上部シリンダ本体21aの接続筒部29を下部シリンダ本体21bの嵌合穴に嵌合させた状態で複数のボルト等(図示略)で固定して形成されている。シリンダ本体21のロッド側端壁21rの中心部には、鉛直方向向きの円柱状のロッド挿通孔28が形成され、ロッド挿通孔28はシリンダ孔23に連通している。
上部シリンダ本体21aの接続筒部29の外周部にはシール部材29aが装着されている。ロッド挿通孔28の内周部にはシール部材28aとダストシール28bとが装着されている。ピストン部22bの外周部にはシール部材22sが装着され、フリーピストン 24の内周部と外周部にはシール部材24a,24bが夫々装着されている。
図1〜図4に示すように、環状のフリーピストン24は、シリンダ孔23に流体密に摺動自在に装着されると共に、このフリーピストン24がピストンロッド22aに流体密に摺動自在に外嵌装着されている。
フリーピストン24の外周面下部は、外周面上部より外径が僅かに小さく形成され、フリーピストン24の下端部の外周側部分はピストン部22bの上面側に形成された環状凹部30に遊嵌するように面取りされている。これにより、図4に示すように、ピストン部材22とフリーピストン24が退入側に駆動され、フリーピストン24がピストン部22bに当接した状態でも、フリーピストン24とシリンダ孔23の内周面との間およびフリーピストン24とピストン部22bとの間に空気の流路が確保され、第2加圧エア作動室26に対して加圧エアの供給、排出を可能にしている。
フリーピストン24の上面には、環状に僅かに突出した環状突出部が設けられ、フリーピストン24がロッド側端壁21rに当接した状態でもフリーピストン24とロッド側端壁21rとの間に作動油の流路が確保され、油圧作動室27に対して油圧の供給、排出を可能にしている。フリーピストン24に装着されたシール部材24a,24bにより、フリーピストン24で隔てられた第2加圧エア作動室26と油圧作動室27との間を流体密にシールしている。
シリンダ本体21の下端側部分の側壁部には、第1加圧エア作動室25に対して加圧エアを供給、排出するための第1加圧エアポート31が形成され、シリンダ本体21の中段部の側壁部には第2加圧エア作動室26に対して加圧エアを供給、排出するための第2加圧エアポート32が形成され、シリンダ本体21の上端近傍部の側壁部には、油圧作動室27に油圧を供給、排出するための油圧ポート33が形成されている。
ピストン部22bの下端中央部分には下方に僅かに突出した突出部が設けられ、突出部がヘッド側端壁21hに当接した状態でもピストン部22bとヘッド側端壁21hの間に空気の流路が確保されている。ピストン部22bの外周面上部は外周面下部より外径が僅かに小さく形成され、ピストンロッド22aが進出側に駆動されても、シリンダ孔23の内周面とピストン部22bの外周面上部との間に空気の流路が確保され、第2加圧エア作動室26に対して第2加圧エア給排ポート32から加圧エアを給排可能である。
ピストンロッド22aの上端部には、クランプロッド10の下端部を回動自在に連結する枢支部22hがピストンロッド22aと一体的に平板状に形成され、この枢支部22hにはピン34を挿通させるピン挿通孔34hが直交状に形成されている。
次にクランプロッド10について説明する。
図1〜図4に示すように、クランプロッド10は、円柱状のロッド部11と、その上端部分にロッド部11と一体形成され且つロッド部11より大径の短円柱状のクランプ部12とを有する。
図8に示すように、ロッド部11の基端部には枢支部22hに回動自在に連結される1対の連結部13が一体的に形成されている。1対の連結部13は枢支部22hを挟むように逆U字形に形成され、枢支部22hを挟んだ1対の連結部13と、枢支部22hとに図1〜図4に示すようにピン34を挿通させることで、クランプロッド10の下端部がピストンロッド22aの上端部に回動自在に連結されている。尚、前記ピン34の軸心は、図1〜図4に示すように揺動するクランプロッド10のスイング面と直交する方向に設定されている。
次に、第1,第2カム板41,42について説明する。
図1〜図8に示すように、クランプロッド10には、クランプロッド10のスイング面と平行な板状の第1,第2カム板41,42が固定されている。第1カム板41には、クランプロッド10の軸心と平行な方向に細長く形成された第1ガイド孔41aが形成されている。第2カム板42には、クランプロッド10の軸心と平行な方向に細長く形成された第2ガイド孔42aが形成されている。第1,第2ガイド孔41a,42aはピン34の軸心に対してクランプロッド10が傾動する側(図3、図4における左側)に設けられている。
次に、第1,第2ローラ板51,52について説明する。
図1〜図8に示すように、シリンダ本体21には、第1,第2カム板41,42と平行な第1,第2ローラ板51,52が固定されている。第1カム板41の外面に部分的に当接状態に第1ローラ板51が配置され、第2カム板42の外面に部分的に当接状態に第2ローラ板52が配置されている。
第1ローラ板51には、第1カム板41の第1ガイド孔41aに係合させた第1ローラ51aが回転自在に付設されている。第2ローラ板52には、第2カム板42の第2ガイド孔42aに係合させた第2ローラ52aが回転自在に付設されている。第1,第2ガイド孔41a,42a、第1,第2ローラ51a,52aは夫々クランプロッド10のスイング面に対して対称に配設されている。
クランプロッド10を倒伏側へ付勢する引っ張りスプリングからなる弾性体14が設けられている。弾性体14の一端は第2カム板42の連結部42bに連結され、弾性体14の他端は第2ローラ板52の連結部52bに連結され、クランプロッド10が傾動途中状態(倒伏状態と起立状態の中間の状態)又は倒伏状態になる方向にクランプロッド10を付勢している。
図5、図6に示すように、第1ローラ板51には第1検出センサ61と第2検出センサ62が固定されている。アンクランプ状態のとき、第1検出センサ61が第1カム板41の第1被検出部41cを検出する。クランプ可能状態およびクランプ状態のとき、第2検出センサ62が第1カム板41の第2被検出部41dを検出する。第1、第2検出センサ
61,62はフォトインタラプタからなるが、その他種々の検出センサを採用してもよい。
次にクランプロッド10を倒伏させたアンクランプ状態とクランプロッド10を起立させたクランプ可能状態とに切換える切換え機能について説明する。
クランプロッド10には第1,第2ガイド孔41a,42aを備えた第1,第2カム板41,42が固定され、シリンダ本体21に固定された第1,第2ローラ板51,52に回転自在に付設された第1,第2ローラ51a,52aが第1,第2ガイド孔41a,42aに係合している。
ピストンロッド22aが退入側へ駆動されるとピストンロッド22aとクランプロッド10の連結部であるピン34が退入側に動く。するとピン34に対してローラ51a,52aが相対的に上方に移動し、クランプロッド10がローラ51a,52aによって起立側へ揺動される。反対に、ピストンロッド22aが進出側へ駆動されるとピン34に対してローラ51a,52aが相対的に下方に移動しクランプロッド10がローラ51a,52aによって倒伏側へ揺動される。このようなカム機構により、ピストンロッド22aの直線状の動作をクランプロッド10の揺動に変換することで、クランプロッド10が倒伏したアンクランプ状態と、クランプロッド10が起立したクランプ可能状態を切り替えている。
次に、スイング式クランプ装置Cの作動について説明する。
図示しないが、第1加圧エアポート31と第2加圧エアポート32は加圧エア供給源に夫々接続され、油圧ポート33は油圧供給源に接続される。
図1に示すように、スイング式クランプ装置Cは基盤1の端部に固定され、基盤1の上面にクランプ対象物である例えば金型2が設置される。基盤1の上部には、揺動するクランプロッド10を収容可能な開放空間としての収容部1aが形成されている。金型2の端部には外面側に開放状のU形溝3と、このU形溝3の上端に連なり且つクランプロッド 10のランプ部12を導入可能な拡大U形溝4が形成され、この拡大U形溝4の外側底面には揺動するクランプ部12との干渉防止用のテーパ部4aが形成されている。
[A]アンクランプ状態からクランプ状態への揺動
アンクランプ状態では、図1に示すように、第1加圧エア作動室25に加圧エアが充填されている。第2加圧エア作動室26の加圧エアは排出されてピストン部22bとフリーピストン24が当接している。油圧作動室27の油圧は排出されてフリーピストン24とロッド側端壁21rが当接している。ピストンロッド22aは進出側にあり、クランプロッド10が略水平に倒伏している。
最初に、図2に示すように、第2加圧エア作動室26に加圧エアを供給し、第1加圧エア作動室25から加圧エアを排出し、フリーピストン24をロッド側端壁21rに当接させたままピストンロッド22aを退入側へ駆動する。このとき、カム機構と弾性体14の付勢力により、クランプロッド10が起き上がる方向に搖動を始め、さらにピストンロッド22aを退入側へ駆動するとクランプロッド10が略鉛直に起立する。
さらに第2加圧エア作動室26に加圧エアを供給し、第1加圧エア作動室25の加圧エアを排出することでピストンロッド22aを退入側へ駆動し、図3に示すようにクランプ可能状態になる。ここで、加圧エアによるピストン部材22の駆動は、油圧による駆動と比べて駆動力が弱いため、クランプロッド10がU形溝3に遊嵌せず傾いた状態では、カム機構に押し止められてピストン部材22はそれ以上退入側に駆動されず、第1,第2ローラ51a,52a等は破損に至らない。
次に、クランプ可能状態から油圧によるクランプ状態に移行する前に、図6に示すように、第1ローラ板51に付設された第2検出センサ62によりクランプ可能状態であるか否かを検出する。クランプ可能状態が検出された場合には、図4に示すように油圧作動室27に油圧を供給し、第2加圧エア作動室26の加圧エアを排出することにより、フリーピストン24とピストン部材22を油圧により退入側へ駆動し、金型2を基盤1に固定してクランプ状態に移行する。
クランプ可能状態が検出されない場合には、クランプ状態に移行せずに停止させる。つまり加圧エアによる駆動でクランプ可能状態にならなければ油圧を供給しないため、スイング式クランプ装置Cの第1,第2ローラ51a,52a等の破損を防ぐことができる。
[B]クランプ状態からアンクランプ状態への揺動
図4に示すように、油圧によるクランプ状態は、油圧作動室27に油圧が供給され、第1,第2加圧エア作動室25,26の加圧エアは排出された状態である。
まず、第2加圧エア作動室26に加圧エアを供給し、油圧作動室27の油圧を排出することでフリーピストン24を進出側に駆動してロッド側端壁21rに当接させ、ピストン部材22を退入側に保持した状態で図3に示すようにクランプ可能状態に移行する。
次に、図2に示すように第1加圧エア作動室25に加圧エアを供給し、第2加圧エア作動室26の加圧エアを排出することで、フリーピストン24をロッド側端壁21rに当接させたままピストン部材22を進出側に駆動すると、カム機構と弾性体14の付勢力によりクランプロッド10が倒伏する方向に揺動を始める。
さらに第1加圧エア作動室25に加圧エアを供給し、第2加圧エア作動室26の加圧エアを排出することによりピストン部材22を進出側に駆動すると、クランプロッド10が略水平に倒伏し、図1に示すようにアンクランプ状態になる。図5に示すように、第1検出センサ61が第1カム板41の第1被検出部41cを検出し、アンクランプ状態を確認したら作動を停止させる。
次に、本考案のスイング式クランプ装置Cの作用、効果について説明する。
上記のスイング式クランプ装置Cによれば、加圧エアにより流体圧シリンダ20を作動させてアンクランプ状態からクランプ可能状態に移行し、クランプ可能状態であることを検出した後で油圧を供給してクランプ状態に移行するので、クランプ可能状態にならない場合には油圧の供給によって第1,第2ローラ51a,52a等が破損することがない。それ故、クランプロッド10が金型2の側面のU形溝3に遊嵌しない場合でも、油圧駆動によるローラ部の破損を防ぐことができる。
また、油圧による駆動と比べて駆動力が弱い加圧エアによりアンクランプ状態からクランプ可能状態まで駆動するので、クランプロッド10がU形溝3に遊嵌せず起立状態にならない場合には、ピストン部材22はそれ以上退入側に駆動されず、第1,第2ローラ51a,52a等が破損することがない。即ち、クランプロッド10が金型2の側面のU形溝3に遊嵌しない場合でも、ローラの破損を防ぐことができる。
さらに、フリーピストン24を設けたため、アンクランプ状態からクランプ可能状態まで加圧エアにより駆動する際に、フリーピストン24はロッド側端壁21rに当接する状態を維持し、油圧作動室27が拡大することがない。そのため、作動油が油圧作動室27に負圧により吸入されることがなく、作動油の大きな粘性抵抗の作用を受けることなく、第2加圧エア作動室26が迅速に拡大するため、スイング式クランプ装置Cをアンクランプ状態からクランプ状態まで迅速に作動させることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]図4に示すクランプ状態から図1に示すアンクランプ状態への作動は、加圧エアによるクランプ可能状態を経ない構成とすることも可能である。第1加圧エア作動室25に加圧エアを供給し油圧作動室27の油圧を排出することにより、ピストン部材22とフリーピストン24を同時に進出側へ駆動すると、図3に示す加圧エアによるクランプ可能状態へ移行せずに図1に示すアンクランプ状態に移行することができる。これによりクランプ状態からアンクランプ状態への移行を迅速に行うことができる。
[2]当業者であれば、本考案の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本考案はそのような変更形態を包含するものである。
1 基盤
2 金型
3 U形溝
10 クランプロッド
20 流体圧シリンダ
21 シリンダ本体
21h ヘッド側端壁
21r ロッド側端壁
22 ピストン部材
22a ピストンロッド
22b ピストン部
23 シリンダ孔
24 フリーピストン
25 第1加圧エア作動室
26 第2加圧エア作動室
27 油圧作動室
34 ピン
61 第1検出センサ
62 第2検出センサ
C スイング式クランプ装置

Claims (2)

  1. クランプロッドと、このクランプロッドの基端部に先端部がピン結合されたピストンロッドを含むピストン部材を有する流体圧シリンダとを備え、ピストンロッドを進出側へ駆動してクランプロッドを倒伏させたアンクランプ状態とピストンロッドを退入側へ駆動してクランプロッドを起立させたクランプ可能状態とに切換え可能に構成したスイング式クランプ装置において、
    前記流体圧シリンダは、
    ロッド側端壁及びヘッド側端壁を有するシリンダ本体と、このシリンダ本体に形成されたシリンダ孔と、前記ピストンロッドとその基端部に一体的に連結されたピストン部とを有するピストン部材と、前記シリンダ孔において前記ピストン部とロッド側端壁の間でピストンロッドに外装された環状のフリーピストンと、前記シリンダ孔内にピストン部とヘッド側端壁とで形成される第1加圧エア作動室と、前記シリンダ孔内にピストン部とフリーピストンとで形成される第2加圧エア作動室と、前記シリンダ孔内にフリーピストンとロッド側端壁とで形成される油圧作動室とを備えたことを特徴とするスイング式クランプ装置。
  2. 前記クランプロッドがアンクランプ状態になったことを検出する第1検出センサと、クランプロッドがクランプ可能状態になったことを検出する第2検出センサとを設けたことを特徴とする請求項1に記載のスイング式クランプ装置。
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