JP3200490B2 - 連続鋳造装置と該装置に用いられる鋳型装置 - Google Patents
連続鋳造装置と該装置に用いられる鋳型装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、供給される金属溶湯を
連続的に冷却、凝固させて鋳塊(スラブ)としてこの鋳
塊を連続的に送り出する連続鋳造装置に関する。
連続的に冷却、凝固させて鋳塊(スラブ)としてこの鋳
塊を連続的に送り出する連続鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の連続鋳造装置としては、実公平3
−31472号公報に示すようなものがある(以下、第
1従来例という)。すなわち、第1従来例は、対向する
内壁面がそれぞれ中央部において最も離間し、端部に近
づくに従って互いに接近するような曲率をもつ2つの長
辺部材間で、短辺部材が長辺部材の長さ方向に沿って移
動可能となっており、短辺部材は一軸回転板の回転機構
により移動される長辺部材によりその両側面から締め付
けられるようになっている。また、短辺部材は長辺部材
上に設けられたガイドレールと係合しており、短辺部材
をラックピニオン機構により長辺部材の長さ方向に移動
することにより鋳型の幅を可変とすることができるよう
になっている。
−31472号公報に示すようなものがある(以下、第
1従来例という)。すなわち、第1従来例は、対向する
内壁面がそれぞれ中央部において最も離間し、端部に近
づくに従って互いに接近するような曲率をもつ2つの長
辺部材間で、短辺部材が長辺部材の長さ方向に沿って移
動可能となっており、短辺部材は一軸回転板の回転機構
により移動される長辺部材によりその両側面から締め付
けられるようになっている。また、短辺部材は長辺部材
上に設けられたガイドレールと係合しており、短辺部材
をラックピニオン機構により長辺部材の長さ方向に移動
することにより鋳型の幅を可変とすることができるよう
になっている。
【0003】また、従来の連続鋳造装置としては、特開
平4−33750号公報に示すようなものがある(以
下、第2従来例という。)すなわち、第2従来例は、対
向する内壁面がそれぞれ中央部において最も離間し、端
部に近づくに従って互いに接近するような曲率をもつ2
つの長辺部材間で、短辺部材が長辺部材の長さ方向に沿
って移動可能となっており、短辺部材は長辺部材の上方
に取り付けられたガイド板にボルトにより固定されるよ
うになっている。また、短辺部材と長辺部材とは長尺ボ
ルトにより連結されており、この長尺ボルトを回転する
ことにより前記短辺部材を長辺部材の長さ方向に移動す
ることにより鋳型の幅を可変とすることができるように
なっている。
平4−33750号公報に示すようなものがある(以
下、第2従来例という。)すなわち、第2従来例は、対
向する内壁面がそれぞれ中央部において最も離間し、端
部に近づくに従って互いに接近するような曲率をもつ2
つの長辺部材間で、短辺部材が長辺部材の長さ方向に沿
って移動可能となっており、短辺部材は長辺部材の上方
に取り付けられたガイド板にボルトにより固定されるよ
うになっている。また、短辺部材と長辺部材とは長尺ボ
ルトにより連結されており、この長尺ボルトを回転する
ことにより前記短辺部材を長辺部材の長さ方向に移動す
ることにより鋳型の幅を可変とすることができるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1従来例の連続鋳造装置では、長辺部材の上にラックピ
ニオン機構を設置する必要があるので、実際の鋳造作業
が非常にやり難くなり、長辺部材を締め付ける作業が付
随するので、段取り作業に手間がかかり、短辺部材の移
動量をラックピニオン機構により調整して鋳型の幅を調
整するようにしているので、調整に時間がかかるといっ
た問題がある。
1従来例の連続鋳造装置では、長辺部材の上にラックピ
ニオン機構を設置する必要があるので、実際の鋳造作業
が非常にやり難くなり、長辺部材を締め付ける作業が付
随するので、段取り作業に手間がかかり、短辺部材の移
動量をラックピニオン機構により調整して鋳型の幅を調
整するようにしているので、調整に時間がかかるといっ
た問題がある。
【0005】また、前記第2従来例の連続鋳造装置で
は、長辺部材の上にガイド板等を配置する必要があるの
で、実際の鋳造作業が非常にやり難くなり、短辺部材を
固定するためにボルトを締め付けたり緩めたりするとい
った作業が付随するので、段取り作業に手間がかかり、
短辺部材の移動量を長尺ボルトの回転により調整して鋳
型の幅を調整するようにしているので、調整に時間がか
かるといった問題がある。
は、長辺部材の上にガイド板等を配置する必要があるの
で、実際の鋳造作業が非常にやり難くなり、短辺部材を
固定するためにボルトを締め付けたり緩めたりするとい
った作業が付随するので、段取り作業に手間がかかり、
短辺部材の移動量を長尺ボルトの回転により調整して鋳
型の幅を調整するようにしているので、調整に時間がか
かるといった問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、実際の鋳造作業を行い易くでき、段取り作業を簡素
化することができ、鋳型の幅の調整を短時間でできる連
続鋳造装置と該装置に用いられる鋳型装置を提供するこ
とを目的とする。
で、実際の鋳造作業を行い易くでき、段取り作業を簡素
化することができ、鋳型の幅の調整を短時間でできる連
続鋳造装置と該装置に用いられる鋳型装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
連続鋳造装置は、供給される金属溶湯を連続的に冷却、
凝固させる鋳型装置と、この鋳型装置の下方に位置し前
記鋳型装置の底部を閉塞し次いで漸次下方に向かって移
動させられる下型装置とを備える連続鋳造装置におい
て、前記鋳型装置が、内壁面が両端部の所定距離におい
て平行に対向するとともに当該平行部から中央部に向け
て徐々に離間し、該中央部において最も離間するように
配置された2つの長辺部材と、前記平行部に前記長辺部
材の長さ方向に移動可能に取り付けられた2つの短辺部
材とを備え、前記長辺部材の内壁面の平行部にはその長
さ方向に沿って凹溝が形成され、前記短辺部材の側面に
は前記凹溝内を移動できるように嵌合される凸条が形成
され、前記短辺部材の凸条が前記長辺部材の凹溝内に嵌
合された状態で、前記短辺部材の側面と前記長辺部材の
内壁面と間に金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形成
され、前記対向する2つの長辺部材の両端面間には、こ
れらを所定間隔に離間させて固定板が取り付けられ、こ
の固定板と前記短辺部材の対向する面の後背面とが前記
短辺部材を前記長辺部材の長さ方向に沿って移動させる
移動機構により連結され、前記固定板と短辺部材とが該
短辺部材を前記間隙を保って前記長辺部材の長さ方向に
沿って案内するガイド機構により連結され、このガイド
機構には前記短辺部材の移動量を規制する移動量規制機
構が設けられ、前記下型装置が前記鋳型装置の長さ方向
に沿った形状の下型本体を備え、この下型本体の両端部
にはその下部を残して該両端部から所定の距離だけ切り
欠かれた切欠部が形成され、この切欠部内には複数に分
割された板状部材が前記鋳型装置の短辺部材の移動位置
に応じた厚さだけ前記下型本体の長さ方向に配置・固定
されたことを特徴とする。
連続鋳造装置は、供給される金属溶湯を連続的に冷却、
凝固させる鋳型装置と、この鋳型装置の下方に位置し前
記鋳型装置の底部を閉塞し次いで漸次下方に向かって移
動させられる下型装置とを備える連続鋳造装置におい
て、前記鋳型装置が、内壁面が両端部の所定距離におい
て平行に対向するとともに当該平行部から中央部に向け
て徐々に離間し、該中央部において最も離間するように
配置された2つの長辺部材と、前記平行部に前記長辺部
材の長さ方向に移動可能に取り付けられた2つの短辺部
材とを備え、前記長辺部材の内壁面の平行部にはその長
さ方向に沿って凹溝が形成され、前記短辺部材の側面に
は前記凹溝内を移動できるように嵌合される凸条が形成
され、前記短辺部材の凸条が前記長辺部材の凹溝内に嵌
合された状態で、前記短辺部材の側面と前記長辺部材の
内壁面と間に金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形成
され、前記対向する2つの長辺部材の両端面間には、こ
れらを所定間隔に離間させて固定板が取り付けられ、こ
の固定板と前記短辺部材の対向する面の後背面とが前記
短辺部材を前記長辺部材の長さ方向に沿って移動させる
移動機構により連結され、前記固定板と短辺部材とが該
短辺部材を前記間隙を保って前記長辺部材の長さ方向に
沿って案内するガイド機構により連結され、このガイド
機構には前記短辺部材の移動量を規制する移動量規制機
構が設けられ、前記下型装置が前記鋳型装置の長さ方向
に沿った形状の下型本体を備え、この下型本体の両端部
にはその下部を残して該両端部から所定の距離だけ切り
欠かれた切欠部が形成され、この切欠部内には複数に分
割された板状部材が前記鋳型装置の短辺部材の移動位置
に応じた厚さだけ前記下型本体の長さ方向に配置・固定
されたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の鋳型装置は、供給される金
属溶湯を連続的に冷却、凝固させる鋳型装置であって、
内壁面が両端部の所定距離において平行に対向するとと
もに当該平行部から中央部に向けて徐々に離間し、該中
央部において最も離間するように配置された2つの長辺
部材と、前記平行部に前記長辺部材の長さ方向に移動可
能に取り付けられた2つの短辺部材とを備え、前記長辺
部材の内壁面にはその長さ方向に沿って凹溝が形成さ
れ、前記短辺部材の側面には前記凹溝内を移動できるよ
うに嵌合される凸条が形成され、前記短辺部材の凸条が
前記長辺部材の凹溝内に嵌合された状態で、前記短辺部
材の側面と前記長辺部材の内壁面と間に金属溶湯の侵入
できない程度の間隙が形成され、前記対向する2つの長
辺部材の両端面間には、これらを所定間隔に離間させて
固定板が取り付けられ、この固定板と前記短辺部材の対
向する面の後背面とが前記短辺部材を前記長辺部材の長
さ方向に沿って移動させる移動機構により連結され、前
記固定板と短辺部材とが該短辺部材を前記間隙を保って
前記長辺部材の長さ方向に沿って案内するガイド機構に
より連結され、このガイド機構には前記短辺部材の移動
量を規制する移動量規制機構が設けられたことを特徴と
する。
属溶湯を連続的に冷却、凝固させる鋳型装置であって、
内壁面が両端部の所定距離において平行に対向するとと
もに当該平行部から中央部に向けて徐々に離間し、該中
央部において最も離間するように配置された2つの長辺
部材と、前記平行部に前記長辺部材の長さ方向に移動可
能に取り付けられた2つの短辺部材とを備え、前記長辺
部材の内壁面にはその長さ方向に沿って凹溝が形成さ
れ、前記短辺部材の側面には前記凹溝内を移動できるよ
うに嵌合される凸条が形成され、前記短辺部材の凸条が
前記長辺部材の凹溝内に嵌合された状態で、前記短辺部
材の側面と前記長辺部材の内壁面と間に金属溶湯の侵入
できない程度の間隙が形成され、前記対向する2つの長
辺部材の両端面間には、これらを所定間隔に離間させて
固定板が取り付けられ、この固定板と前記短辺部材の対
向する面の後背面とが前記短辺部材を前記長辺部材の長
さ方向に沿って移動させる移動機構により連結され、前
記固定板と短辺部材とが該短辺部材を前記間隙を保って
前記長辺部材の長さ方向に沿って案内するガイド機構に
より連結され、このガイド機構には前記短辺部材の移動
量を規制する移動量規制機構が設けられたことを特徴と
する。
【0009】
【0010】
【作用】本発明の連続鋳造装置によれば、長辺部材の内
壁面に形成された凹溝内に、短辺部材の側面に形成され
た凸条をこれらが相対移動できるように嵌合し、すなわ
ち、短辺部材の凸条が長辺部材の凹溝内に嵌合された状
態で、前記短辺部材の側面と前記長辺部材の内壁面と間
に金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形成された状態
とし、次いで、移動機構を作動させて短辺部材をガイド
機構により案内しつつ長辺部材の長さ方向に移動する。
この際、移動量規制機構により短辺部材の移動量が規制
される。また、この短辺部材の移動に伴って下型本体に
形成された切欠部に分割された板状部材を前記短辺部材
の移動位置に応じた厚さだけ配置・固定する。
壁面に形成された凹溝内に、短辺部材の側面に形成され
た凸条をこれらが相対移動できるように嵌合し、すなわ
ち、短辺部材の凸条が長辺部材の凹溝内に嵌合された状
態で、前記短辺部材の側面と前記長辺部材の内壁面と間
に金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形成された状態
とし、次いで、移動機構を作動させて短辺部材をガイド
機構により案内しつつ長辺部材の長さ方向に移動する。
この際、移動量規制機構により短辺部材の移動量が規制
される。また、この短辺部材の移動に伴って下型本体に
形成された切欠部に分割された板状部材を前記短辺部材
の移動位置に応じた厚さだけ配置・固定する。
【0011】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の一実施例
の連続鋳造装置について説明する。
の連続鋳造装置について説明する。
【0012】本実施例の連続鋳造装置は、供給される金
属溶湯を連続的に冷却、凝固させる鋳型装置100と、
この鋳型装置100の下方に位置し前記鋳型装置100
の底部を閉塞し次いで漸次下方に向かって移動させられ
る下型装置200とを備える。
属溶湯を連続的に冷却、凝固させる鋳型装置100と、
この鋳型装置100の下方に位置し前記鋳型装置100
の底部を閉塞し次いで漸次下方に向かって移動させられ
る下型装置200とを備える。
【0013】前記鋳型装置100は、図1及び図3に示
すように、長辺部材110と短辺部材120とを備えて
いる。前記長辺部材110は、内壁面が両端部の所定距
離において平行に対向する平行部111と、該平行部1
11から中央部に向けて徐々に離間し、該中央部におい
て最も離間するテーパ部112とを備える。前記短辺部
材120は前記平行部111に長辺部材110の長さ方
向に移動可能に取り付けられている。なお、前記長辺部
材110は鋳型支持枠113に懸架されている。
すように、長辺部材110と短辺部材120とを備えて
いる。前記長辺部材110は、内壁面が両端部の所定距
離において平行に対向する平行部111と、該平行部1
11から中央部に向けて徐々に離間し、該中央部におい
て最も離間するテーパ部112とを備える。前記短辺部
材120は前記平行部111に長辺部材110の長さ方
向に移動可能に取り付けられている。なお、前記長辺部
材110は鋳型支持枠113に懸架されている。
【0014】前記長辺部材110の内壁面における平行
部111には、その長さ方向に沿って凹溝114が形成
され、前記短辺部材120の側面には前記凹溝114内
を移動できるように嵌合される凸条115が形成され、
前記短辺部材120の凸条115が前記長辺部材110
の凹溝114内に嵌合された状態で、前記短辺部材12
0の側面と前記長辺部材110の内壁面と間に金属溶湯
の侵入できない程度の間隙が形成されるようになってい
るとともに、前記凹溝114の内周面と凸条115の外
周面との間にも金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形
成されるようになっている。なお、前記間隙は金属溶湯
をアルミニウム合金とした場合には、0.1〜0.2m
mが好適である。
部111には、その長さ方向に沿って凹溝114が形成
され、前記短辺部材120の側面には前記凹溝114内
を移動できるように嵌合される凸条115が形成され、
前記短辺部材120の凸条115が前記長辺部材110
の凹溝114内に嵌合された状態で、前記短辺部材12
0の側面と前記長辺部材110の内壁面と間に金属溶湯
の侵入できない程度の間隙が形成されるようになってい
るとともに、前記凹溝114の内周面と凸条115の外
周面との間にも金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形
成されるようになっている。なお、前記間隙は金属溶湯
をアルミニウム合金とした場合には、0.1〜0.2m
mが好適である。
【0015】前記対向する2つの長辺部材110の両端
面間には、これらを所定間隔に離間させて固定板116
がボルト117により取り付けられ、この固定板116
と前記短辺部材120の対向する面の後背面とが前記短
辺部材120を前記長辺部材110の長さ方向に沿って
移動させる移動機構130により連結され、前記固定板
116と短辺部材120とが該短辺部材120を前記間
隙を保って前記長辺部材の長さ方向に沿って案内するガ
イド機構140により連結され、このガイド機構140
には前記短辺部材120の移動量を規制する移動量規制
機構150が設けられている。
面間には、これらを所定間隔に離間させて固定板116
がボルト117により取り付けられ、この固定板116
と前記短辺部材120の対向する面の後背面とが前記短
辺部材120を前記長辺部材110の長さ方向に沿って
移動させる移動機構130により連結され、前記固定板
116と短辺部材120とが該短辺部材120を前記間
隙を保って前記長辺部材の長さ方向に沿って案内するガ
イド機構140により連結され、このガイド機構140
には前記短辺部材120の移動量を規制する移動量規制
機構150が設けられている。
【0016】前記移動機構130は、前記短辺部材12
0の背面に固定された接続板131と、この接続板13
1の中央部に先端が回転自在に連結されたネジ軸132
と、前記固定板116に固定され前記ネジ軸132が螺
合するナット部材133とを備える。
0の背面に固定された接続板131と、この接続板13
1の中央部に先端が回転自在に連結されたネジ軸132
と、前記固定板116に固定され前記ネジ軸132が螺
合するナット部材133とを備える。
【0017】前記ガイド機構140は、前記接続板13
1の両端部付近に前記ネジ軸132を中心として対称に
設けられた2本のガイドロッド141と、前記固定板1
16に固定され前記ガイドロッド141が摺動自在に挿
入されるガイド部材142とを備える。
1の両端部付近に前記ネジ軸132を中心として対称に
設けられた2本のガイドロッド141と、前記固定板1
16に固定され前記ガイドロッド141が摺動自在に挿
入されるガイド部材142とを備える。
【0018】前記移動量規制機構150は、図2に示す
ように、前記ガイドロッド141の先端に形成された切
欠部151と、この切欠部151に着脱自在に取り付け
られるストッパ部材152と、前記ガイドロッド141
の外周に挿入され一端が前記ガイド部材142の端部に
当接し他端が前記ストッパ部材152に当接する筒状の
スペーサ部材153とを備える。
ように、前記ガイドロッド141の先端に形成された切
欠部151と、この切欠部151に着脱自在に取り付け
られるストッパ部材152と、前記ガイドロッド141
の外周に挿入され一端が前記ガイド部材142の端部に
当接し他端が前記ストッパ部材152に当接する筒状の
スペーサ部材153とを備える。
【0019】なお、図3中の160は、長辺部材110
内に冷却水を供給する冷却水供給配管である。
内に冷却水を供給する冷却水供給配管である。
【0020】前記下型装置200は、図4に示すよう
に、前記鋳型装置100の長さ方向に沿った形状の下型
本体210と、この下型本体210の両端部に設けら
れ、その下部をテラス部220として残して該両端部か
ら所定の距離だけ切り欠かれた切欠部230と、この切
欠部内230に前記下型本体210の長さ方向に沿って
配置された複数に分割された板状部材240と、これら
の板状部材240の外側に配置される端部ブロック25
0とを備えている。なお、前記板状部材240は、前記
鋳型装置100の短辺部材120の移動位置に応じた厚
さだけ配置・固定されるようになっている。図4(a)
は板状部材240を取り外して端部ブロック250のみ
を装着した状態を示し、(b)は板状部材240を取り
付けた状態の平面図、(c)は(b)の側面図であり、
(d)は(b)の正面図である。
に、前記鋳型装置100の長さ方向に沿った形状の下型
本体210と、この下型本体210の両端部に設けら
れ、その下部をテラス部220として残して該両端部か
ら所定の距離だけ切り欠かれた切欠部230と、この切
欠部内230に前記下型本体210の長さ方向に沿って
配置された複数に分割された板状部材240と、これら
の板状部材240の外側に配置される端部ブロック25
0とを備えている。なお、前記板状部材240は、前記
鋳型装置100の短辺部材120の移動位置に応じた厚
さだけ配置・固定されるようになっている。図4(a)
は板状部材240を取り外して端部ブロック250のみ
を装着した状態を示し、(b)は板状部材240を取り
付けた状態の平面図、(c)は(b)の側面図であり、
(d)は(b)の正面図である。
【0021】前記下型本体210の両端面には、端部に
拡径部212を有するネジ孔211が形成されており、
このネジ孔211にはボルト213がねじ込まれる。こ
のボルト213の頭部は前記端部ブロック250に形成
された凹部に着座して挿入され、ボルト213をねじ込
むことにより、下型本体210の端面と端面ブロック2
50との間に板状部材240を挟持するようにしてい
る。
拡径部212を有するネジ孔211が形成されており、
このネジ孔211にはボルト213がねじ込まれる。こ
のボルト213の頭部は前記端部ブロック250に形成
された凹部に着座して挿入され、ボルト213をねじ込
むことにより、下型本体210の端面と端面ブロック2
50との間に板状部材240を挟持するようにしてい
る。
【0022】前記板状部材240には、図5に示すよう
に、前記ボルト213を上方から跨ぐ切欠部241が形
成されているとともに、板状部材240を取り付け・取
り外しするときに指が挿入される切込み部242が形成
されている。
に、前記ボルト213を上方から跨ぐ切欠部241が形
成されているとともに、板状部材240を取り付け・取
り外しするときに指が挿入される切込み部242が形成
されている。
【0023】次に、本実施例の作用について説明する。
【0024】長辺部材110の内壁面に形成された凹溝
114内に、短辺部材120の側面に形成された凸条1
15をこれらが相対移動できるように嵌合し、すなわ
ち、短辺部材120の凸条115が長辺部材110の凹
溝114内に嵌合された状態で、前記短辺部材120の
側面と前記長辺部材110の内壁面と間に金属溶湯の侵
入できない程度の間隙が形成された状態とする。すなわ
ち、長辺部材110は鋳型支持枠113に固定されたま
まで短辺部材120側に締め付けることなく、単に短辺
部材120の長辺部材110の長さ方向への移動調整の
みを行うのである。
114内に、短辺部材120の側面に形成された凸条1
15をこれらが相対移動できるように嵌合し、すなわ
ち、短辺部材120の凸条115が長辺部材110の凹
溝114内に嵌合された状態で、前記短辺部材120の
側面と前記長辺部材110の内壁面と間に金属溶湯の侵
入できない程度の間隙が形成された状態とする。すなわ
ち、長辺部材110は鋳型支持枠113に固定されたま
まで短辺部材120側に締め付けることなく、単に短辺
部材120の長辺部材110の長さ方向への移動調整の
みを行うのである。
【0025】次いで、移動機構130を作動させて短辺
部材120をガイド機構140により案内しつつ長辺部
材の長さ方向に移動する。すなわち、ネジ軸132の端
部に図示しないハンドルを取り付け、ネジ軸132を回
転させる。この結果、ネジ軸132は固定板116に対
して相対移動し、ネジ軸132の端部に連結された短辺
部材120が長辺部材110の長さ方向に移動する。
部材120をガイド機構140により案内しつつ長辺部
材の長さ方向に移動する。すなわち、ネジ軸132の端
部に図示しないハンドルを取り付け、ネジ軸132を回
転させる。この結果、ネジ軸132は固定板116に対
して相対移動し、ネジ軸132の端部に連結された短辺
部材120が長辺部材110の長さ方向に移動する。
【0026】この際、移動量規制機構150により短辺
部材120の移動量が規制される。すなわち、ガイドロ
ッド141の外周にはスペーサ153が挿入されている
ので、前記ネジ軸132の回転に伴って短辺部材120
が移動すると、この短辺部材120に連結されたガイド
ロッド141が移動し、このガイドロッド141の端部
に取り付けられたストッパ152がスペーサ153の端
部に当接するまで短辺部材120が移動するのである。
ここで、短辺部材120の移動量に対応して長さの異な
る複数のスペーサ153を用意しておき、これらを選択
的に使用することにより、スペーサ153とストッパ1
52とが当接するまで、機械的にネジ軸132をねじれ
ばよいので、微妙なかつ時間のかかる調整が不要とな
り、移動量の調整を非常に短時間で容易に行うことがで
きる。
部材120の移動量が規制される。すなわち、ガイドロ
ッド141の外周にはスペーサ153が挿入されている
ので、前記ネジ軸132の回転に伴って短辺部材120
が移動すると、この短辺部材120に連結されたガイド
ロッド141が移動し、このガイドロッド141の端部
に取り付けられたストッパ152がスペーサ153の端
部に当接するまで短辺部材120が移動するのである。
ここで、短辺部材120の移動量に対応して長さの異な
る複数のスペーサ153を用意しておき、これらを選択
的に使用することにより、スペーサ153とストッパ1
52とが当接するまで、機械的にネジ軸132をねじれ
ばよいので、微妙なかつ時間のかかる調整が不要とな
り、移動量の調整を非常に短時間で容易に行うことがで
きる。
【0027】また、短辺部材120の移動に伴って下型
本体210に形成された切欠部230に分割された板状
部材240を前記短辺部材120の移動位置に応じた厚
さだけ配置・固定する。すなわち、ボルト213を緩め
て、板状部材240が前記短辺部材120の移動位置に
応じた厚さとなるように、板状部材240を抜取りある
いは追加して取り付けてボルト213を締め付ける。こ
の際、板状部材240には切欠部241が形成されてい
るので、板状部材240を下型装置200の上側から短
時間で抜取りあるいは追加することができる。また、板
状部材240の側部に切込み部242が形成されている
ので、当該切込み部242に指を差入れることができ、
取り付けあるいは取り外し作業がやり易い。
本体210に形成された切欠部230に分割された板状
部材240を前記短辺部材120の移動位置に応じた厚
さだけ配置・固定する。すなわち、ボルト213を緩め
て、板状部材240が前記短辺部材120の移動位置に
応じた厚さとなるように、板状部材240を抜取りある
いは追加して取り付けてボルト213を締め付ける。こ
の際、板状部材240には切欠部241が形成されてい
るので、板状部材240を下型装置200の上側から短
時間で抜取りあるいは追加することができる。また、板
状部材240の側部に切込み部242が形成されている
ので、当該切込み部242に指を差入れることができ、
取り付けあるいは取り外し作業がやり易い。
【0028】また、前記板状部材240の形状はすべて
同じ形状になっているので、取り付ける際に異なった形
状のものを選択するといった必要がなく、取付作業を簡
素なものとすることができ、段取り時間を短くすること
ができる。このように、板状部材240をすべて同じ形
状とすることができるのは、これらの板状部材240の
配置される部分に対応する長辺部材110に平行部11
1が形成されているからである。
同じ形状になっているので、取り付ける際に異なった形
状のものを選択するといった必要がなく、取付作業を簡
素なものとすることができ、段取り時間を短くすること
ができる。このように、板状部材240をすべて同じ形
状とすることができるのは、これらの板状部材240の
配置される部分に対応する長辺部材110に平行部11
1が形成されているからである。
【0029】一方、図6に示すように、鋳型の幅方向に
対する鋳塊の収縮率曲線は、両端部から次第に大きくな
り、中間部で増加率が最も大きくなり、中央部で増加量
は減少するが収縮率は最大になる。従来はこのような曲
線を保ちながら幅を変化させるようしてしている。
対する鋳塊の収縮率曲線は、両端部から次第に大きくな
り、中間部で増加率が最も大きくなり、中央部で増加量
は減少するが収縮率は最大になる。従来はこのような曲
線を保ちながら幅を変化させるようしてしている。
【0030】しかしながら、本発明の一実施例の連続鋳
造装置は、図6に示すように、鋳塊の両端部の収縮率の
増加量が小さいことに注目し、この両端部の所定距離を
平坦な収縮率直線で近似し、この近似直線よりも中心側
は従来の収縮率曲線としてこの部分の鋳型幅を変化させ
たものである。
造装置は、図6に示すように、鋳塊の両端部の収縮率の
増加量が小さいことに注目し、この両端部の所定距離を
平坦な収縮率直線で近似し、この近似直線よりも中心側
は従来の収縮率曲線としてこの部分の鋳型幅を変化させ
たものである。
【0031】また、本発明の一実施例の連続鋳造装置
は、鋳型の長辺部材110と短辺部材120とが接触す
る部分においては、両部材間の隙間が所定の距離以下に
しておけば、鋳型内の金属溶湯はその表面張力により両
部材間に侵入することがないことに着目したものであ
る。すなわち、長辺部材110と短辺部材120とを密
着させる必要がないので、前記したように、長辺部材1
10に対して短辺部材120を移動可能に取り付けるこ
とができるのである。
は、鋳型の長辺部材110と短辺部材120とが接触す
る部分においては、両部材間の隙間が所定の距離以下に
しておけば、鋳型内の金属溶湯はその表面張力により両
部材間に侵入することがないことに着目したものであ
る。すなわち、長辺部材110と短辺部材120とを密
着させる必要がないので、前記したように、長辺部材1
10に対して短辺部材120を移動可能に取り付けるこ
とができるのである。
【0032】このように、鋳型装置100が、内壁面が
両端部の所定距離において平行に対向するとともに当該
平行部から中央部に向けて徐々に離間し、該中央部にお
いて最も離間するように配置された2つの長辺部材11
0と、前記平行部111に前記長辺部材110の長さ方
向に移動可能に取り付けられた2つの短辺部材120と
を備え、長辺部材110の内壁面にはその長さ方向に沿
って凹溝114が形成され、前記短辺部材120の側面
には前記凹溝114内を移動できるように嵌合される凸
条115が形成され、前記短辺部材120の凸条115
が前記長辺部材110の凹溝114内に嵌合された状態
で、前記短辺部材120の側面と前記長辺部材110の
内壁面と間に金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形成
されているので、長辺部材110を短辺部材120に向
けて締め付ける必要がなく、この分段取り作業の手間が
省け、段取り時間を短縮することができる。
両端部の所定距離において平行に対向するとともに当該
平行部から中央部に向けて徐々に離間し、該中央部にお
いて最も離間するように配置された2つの長辺部材11
0と、前記平行部111に前記長辺部材110の長さ方
向に移動可能に取り付けられた2つの短辺部材120と
を備え、長辺部材110の内壁面にはその長さ方向に沿
って凹溝114が形成され、前記短辺部材120の側面
には前記凹溝114内を移動できるように嵌合される凸
条115が形成され、前記短辺部材120の凸条115
が前記長辺部材110の凹溝114内に嵌合された状態
で、前記短辺部材120の側面と前記長辺部材110の
内壁面と間に金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形成
されているので、長辺部材110を短辺部材120に向
けて締め付ける必要がなく、この分段取り作業の手間が
省け、段取り時間を短縮することができる。
【0033】また、本発明の連続鋳造装置の鋳型装置1
00では、対向する2つの長辺部材110の両端面間に
は、これらを所定間隔に離間させて固定板116が取り
付けられ、この固定板116と前記短辺部材120の対
向する面の後背面とが前記短辺部材120を前記長辺部
材110の長さ方向に沿って移動させる移動機構130
により連結され、前記固定板116と短辺部材120と
が該短辺部材120を前記間隙を保って前記長辺部材1
10の長さ方向に沿って案内するガイド機構140によ
り連結されているので、これらの移動機構130及びガ
イド機構140を長辺部材110の側面に位置させるこ
とができ、この結果、鋳造の際に移動機構130やガイ
ド機構140が邪魔になることがなく、実際の鋳造作業
を非常にやり易くすることができる。
00では、対向する2つの長辺部材110の両端面間に
は、これらを所定間隔に離間させて固定板116が取り
付けられ、この固定板116と前記短辺部材120の対
向する面の後背面とが前記短辺部材120を前記長辺部
材110の長さ方向に沿って移動させる移動機構130
により連結され、前記固定板116と短辺部材120と
が該短辺部材120を前記間隙を保って前記長辺部材1
10の長さ方向に沿って案内するガイド機構140によ
り連結されているので、これらの移動機構130及びガ
イド機構140を長辺部材110の側面に位置させるこ
とができ、この結果、鋳造の際に移動機構130やガイ
ド機構140が邪魔になることがなく、実際の鋳造作業
を非常にやり易くすることができる。
【0034】また、本実施例の連続鋳造装置の鋳型装置
100のガイド機構140には短辺部材120の移動量
を規制する移動量規制機構150が設けられているの
で、移動機構130を作動させて短辺部材120を長辺
部材110の長さ方向に移動させれば、前記移動量規制
機構150により定められた移動量だけ短辺部材120
を移動させて停止させることができ、この結果、移動量
の調整に必要とする時間を短縮することができる。
100のガイド機構140には短辺部材120の移動量
を規制する移動量規制機構150が設けられているの
で、移動機構130を作動させて短辺部材120を長辺
部材110の長さ方向に移動させれば、前記移動量規制
機構150により定められた移動量だけ短辺部材120
を移動させて停止させることができ、この結果、移動量
の調整に必要とする時間を短縮することができる。
【0035】本発明の連続鋳造装置では、その下型装置
200が前記鋳型装置100の長さ方向に沿った形状の
下型本体210を備え、この下型本体210の両端部に
はその下部を残して該両端部から所定の距離だけ切り欠
かれた切欠部230が形成され、この切欠部230内に
は複数に分割された板状部材240が前記鋳型装置10
0の短辺部材120の移動位置に応じた厚さだけ前記下
型本体210の長さ方向に配置・固定されたので、短辺
部材120が移動してもそれに対応して下型本体210
の両端部の切欠部230に必要な厚さの板状部材120
を配置・固定するといった簡単な操作によりこれらの調
整作業をすませることができ、下型装置200の調整時
間を短縮することができる。
200が前記鋳型装置100の長さ方向に沿った形状の
下型本体210を備え、この下型本体210の両端部に
はその下部を残して該両端部から所定の距離だけ切り欠
かれた切欠部230が形成され、この切欠部230内に
は複数に分割された板状部材240が前記鋳型装置10
0の短辺部材120の移動位置に応じた厚さだけ前記下
型本体210の長さ方向に配置・固定されたので、短辺
部材120が移動してもそれに対応して下型本体210
の両端部の切欠部230に必要な厚さの板状部材120
を配置・固定するといった簡単な操作によりこれらの調
整作業をすませることができ、下型装置200の調整時
間を短縮することができる。
【0036】次に、本発明の一実施例の連続鋳造装置を
用いてアルミニウム合金を連続鋳造した場合と、従来の
幅固定鋳型装置を用いて同じアルミニウム合金を連続鋳
造した場合とにおける鋳塊の寸法精度を比較してその結
果を表1に示す。
用いてアルミニウム合金を連続鋳造した場合と、従来の
幅固定鋳型装置を用いて同じアルミニウム合金を連続鋳
造した場合とにおける鋳塊の寸法精度を比較してその結
果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】このように、本実施例の連続鋳造装置によ
っても、従来の幅固定鋳型装置を用いた場合とほとんど
変わらない寸法精度を得ることができた。
っても、従来の幅固定鋳型装置を用いた場合とほとんど
変わらない寸法精度を得ることができた。
【0039】なお、幅固定鋳型を用いた段取りでは30
分を要したが、本実施例の連続鋳造装置によれば、10
分で段取りを完了することができる。
分を要したが、本実施例の連続鋳造装置によれば、10
分で段取りを完了することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の連続鋳造
装置によれば、鋳型装置が、内壁面が両端部の所定距離
において平行に対向するとともに当該平行部から中央部
に向けて徐々に離間し、該中央部において最も離間する
ように配置された2つの長辺部材と、前記平行部に前記
長辺部材の長さ方向に移動可能に取り付けられた2つの
短辺部材とを備え、長辺部材の内壁面にはその長さ方向
に沿って凹溝が形成され、前記短辺部材の側面には前記
凹溝内を移動できるように嵌合される凸条が形成され、
前記短辺部材の凸条が前記長辺部材の凹溝内に嵌合され
た状態で、前記短辺部材の側面と前記長辺部材の内壁面
と間に金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形成されて
いるので、長辺部材を短辺部材に向けて締め付ける必要
がなく、この分段取り作業の手間が省け、段取り時間を
短縮することができる。
装置によれば、鋳型装置が、内壁面が両端部の所定距離
において平行に対向するとともに当該平行部から中央部
に向けて徐々に離間し、該中央部において最も離間する
ように配置された2つの長辺部材と、前記平行部に前記
長辺部材の長さ方向に移動可能に取り付けられた2つの
短辺部材とを備え、長辺部材の内壁面にはその長さ方向
に沿って凹溝が形成され、前記短辺部材の側面には前記
凹溝内を移動できるように嵌合される凸条が形成され、
前記短辺部材の凸条が前記長辺部材の凹溝内に嵌合され
た状態で、前記短辺部材の側面と前記長辺部材の内壁面
と間に金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形成されて
いるので、長辺部材を短辺部材に向けて締め付ける必要
がなく、この分段取り作業の手間が省け、段取り時間を
短縮することができる。
【0041】また、本発明の連続鋳造装置の鋳型装置で
は、対向する2つの長辺部材の両端面間には、これらを
所定間隔に離間させて固定板が取り付けられ、この固定
板と前記短辺部材の対向する面の後背面とが前記短辺部
材を前記長辺部材の長さ方向に沿って移動させる移動機
構により連結され、前記固定板と短辺部材とが該短辺部
材を前記間隙を保って前記長辺部材の長さ方向に沿って
案内するガイド機構により連結されているので、これら
の移動機構及びガイド機構を長辺部材の側面に位置させ
ることができ、この結果、鋳造の際に移動機構やガイド
機構が邪魔になることがなく、実際の鋳造作業を非常に
やり易くすることができる。
は、対向する2つの長辺部材の両端面間には、これらを
所定間隔に離間させて固定板が取り付けられ、この固定
板と前記短辺部材の対向する面の後背面とが前記短辺部
材を前記長辺部材の長さ方向に沿って移動させる移動機
構により連結され、前記固定板と短辺部材とが該短辺部
材を前記間隙を保って前記長辺部材の長さ方向に沿って
案内するガイド機構により連結されているので、これら
の移動機構及びガイド機構を長辺部材の側面に位置させ
ることができ、この結果、鋳造の際に移動機構やガイド
機構が邪魔になることがなく、実際の鋳造作業を非常に
やり易くすることができる。
【0042】また、本実施例の連続鋳造装置の鋳型装置
のガイド機構には短辺部材の移動量を規制する移動量規
制機構が設けられているので、移動機構を作動させて短
辺部材を長辺部材の長さ方向に移動させれば、前記移動
量規制機構により定められた移動量だけ短辺部材を移動
させて停止させることができ、この結果、移動量の調整
に必要とする時間を短縮することができる。
のガイド機構には短辺部材の移動量を規制する移動量規
制機構が設けられているので、移動機構を作動させて短
辺部材を長辺部材の長さ方向に移動させれば、前記移動
量規制機構により定められた移動量だけ短辺部材を移動
させて停止させることができ、この結果、移動量の調整
に必要とする時間を短縮することができる。
【0043】本実施例の連続鋳造装置の下型装置は、鋳
型装置の長さ方向に沿った形状の下型本体を備え、この
下型本体の両端部にはその下部を残して該両端部から所
定の距離だけ切り欠かれた切欠部が形成され、この切欠
部内には複数に分割された板状部材が前記鋳型装置の短
辺部材の移動位置に応じた厚さだけ前記下型本体の長さ
方向に配置・固定されたので、短辺部材が移動してもそ
れに対応して下型本体の両端部の切欠部に必要な厚さの
板状部材を配置・固定するといった簡単な操作によりこ
れらの調整作業をすませることができ、下型装置の調整
時間を短縮することができる。
型装置の長さ方向に沿った形状の下型本体を備え、この
下型本体の両端部にはその下部を残して該両端部から所
定の距離だけ切り欠かれた切欠部が形成され、この切欠
部内には複数に分割された板状部材が前記鋳型装置の短
辺部材の移動位置に応じた厚さだけ前記下型本体の長さ
方向に配置・固定されたので、短辺部材が移動してもそ
れに対応して下型本体の両端部の切欠部に必要な厚さの
板状部材を配置・固定するといった簡単な操作によりこ
れらの調整作業をすませることができ、下型装置の調整
時間を短縮することができる。
【図1】本発明の一実施例の連続鋳造装置の鋳型装置を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図1の要部を示す分解組立図である。
【図3】図1に示した鋳型装置を示す平面図、側面図及
び正面図である。
び正面図である。
【図4】本発明の一実施例の連続鋳造装置の下型装置を
示す平面図、側面図及び正面図である。
示す平面図、側面図及び正面図である。
【図5】図4の下型装置を示す斜視図である。
【図6】鋳型の幅方向に対する鋳塊の収縮率曲線を示す
グラフである。
グラフである。
100 鋳型装置 110 長辺部材 111 平行部 112 テーパ部 114 凹溝 115 凸状 120 短辺部材 130 移動機構 131 接続板 132 ネジ軸 133 ナット部材 140 ガイド機構 141 ガイドロッド 142 ガイド部材 150 移動量規制機構 151 切欠部 152 ストッパ 153 スペーサ 200 下型装置 210 下型本体 220 テラス部 230 切欠部 240 板状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 真 東京都中央区日本橋室町4丁目3番18号 スカイアルミニウム株式会社内 (72)発明者 廣瀬 俊明 東京都中央区日本橋室町4丁目3番18号 スカイアルミニウム株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−33750(JP,A) 実開 昭63−127744(JP,U) 実開 昭58−147647(JP,U) 実開 昭62−159952(JP,U) 実開 昭61−185549(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/05 B22D 11/04 111
Claims (2)
- 【請求項1】 供給される金属溶湯を連続的に冷却、凝
固させる鋳型装置と、この鋳型装置の下方に位置し前記
鋳型装置の底部を閉塞し次いで漸次下方に向かって移動
させられる下型装置とを備える連続鋳造装置において、 前記鋳型装置が、内壁面が両端部の所定距離において平
行に対向するとともに当該平行部から中央部に向けて徐
々に離間し、該中央部において最も離間するように配置
された2つの長辺部材と、前記平行部に前記長辺部材の
長さ方向に移動可能に取り付けられた2つの短辺部材と
を備え、 前記長辺部材の内壁面の平行部にはその長さ方向に沿っ
て凹溝が形成され、前記短辺部材の側面には前記凹溝内
を移動できるように嵌合される凸条が形成され、前記短
辺部材の凸条が前記長辺部材の凹溝内に嵌合された状態
で、前記短辺部材の側面と前記長辺部材の内壁面と間に
金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形成され、 前記対向する2つの長辺部材の両端面間には、これらを
所定間隔に離間させて固定板が取り付けられ、この固定
板と前記短辺部材の対向する面の後背面とが前記短辺部
材を前記長辺部材の長さ方向に沿って移動させる移動機
構により連結され、前記固定板と短辺部材とが該短辺部
材を前記間隙を保って前記長辺部材の長さ方向に沿って
案内するガイド機構により連結され、このガイド機構に
は前記短辺部材の移動量を規制する移動量規制機構が設
けられ、 前記下型装置が前記鋳型装置の長さ方向に沿った形状の
下型本体を備え、この下型本体の両端部にはその下部を
残して該両端部から所定の距離だけ切り欠かれた切欠部
が形成され、この切欠部内には複数に分割された板状部
材が前記鋳型装置の短辺部材の移動位置に応じた厚さだ
け前記下型本体の長さ方向に配置・固定された、 ことを特徴とする連続鋳造装置。 - 【請求項2】 供給される金属溶湯を連続的に冷却、凝
固させる鋳型装置であって、 内壁面が両端部の所定距離において平行に対向するとと
もに当該平行部から中央部に向けて徐々に離間し、該中
央部において最も離間するように配置された2つの長辺
部材と、前記平行部に前記長辺部材の長さ方向に移動可
能に取り付けられた2つの短辺部材とを備え、 前記長辺部材の内壁面の平行部にはその長さ方向に沿っ
て凹溝が形成され、前記短辺部材の側面には前記凹溝内
を移動できるように嵌合される凸条が形成され、前記短
辺部材の凸条が前記長辺部材の凹溝内に嵌合された状態
で、前記短辺部材の側面と前記長辺部材の内壁面と間に
金属溶湯の侵入できない程度の間隙が形成され、 前記対向する2つの長辺部材の両端面間には、これらを
所定間隔に離間させて固定板が取り付けられ、この固定
板と前記短辺部材の対向する面の後背面とが前記短辺部
材を前記長辺部材の長さ方向に沿って移動させる移動機
構により連結され、前記固定板と短辺部材とが該短辺部
材を前記間隙を保って前記長辺部材の長さ方向に沿って
案内するガイド機構により連結され、このガイド機構に
は前記短辺部材の移動量を規制する移動量規制機構が設
けられた、 ことを特徴とする鋳型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02153793A JP3200490B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 連続鋳造装置と該装置に用いられる鋳型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02153793A JP3200490B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 連続鋳造装置と該装置に用いられる鋳型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06234046A JPH06234046A (ja) | 1994-08-23 |
JP3200490B2 true JP3200490B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=12057720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02153793A Expired - Fee Related JP3200490B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 連続鋳造装置と該装置に用いられる鋳型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3200490B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6056040A (en) * | 1997-10-10 | 2000-05-02 | Alcan International Limited | Mould device with adjustable walls |
CN113523207A (zh) * | 2021-08-19 | 2021-10-22 | 常州市发振机械股份有限公司 | 一种可拼装的钢锭模 |
-
1993
- 1993-02-09 JP JP02153793A patent/JP3200490B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06234046A (ja) | 1994-08-23 |
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