JPS63256247A - 連鋳鋳型の電磁ブレ−キ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は鋼の連続鋳造において、とくに浸漬ノズルか
ら連鋳鋳型内に供給した溶鋼吐出流に制動を加え鋳片中
の気泡や介在物等の有利な低減を図り得る連鋳鋳型の電
磁ブレーキ装置に関するものである。

（従来の技術） 連鋳鋳片の介在物や気泡等を低減する試みとして、例え
ば特開昭５７−１７３５６号公報には静磁場を発生させ
る電磁ブレーキを連鋳鋳型に適用する技術が提案されて
いる。これは連鋳鋳型の鋳片厚み方向に静磁場を作用さ
せ、浸漬ノズルからの溶鋼吐出流を電磁力により減速す
るもので、溶鋼吐出流の浸入深さを抑制し溶鋼流に含ま
れる介在物をメニスカス上に浮上させようとするもので
ある。

また、特願昭６２−９１３４号明細書には連鋳鋳型内へ
浸漬ノズルを介して供給する溶鋼の吐出流および鋳型短
辺に向う下降流近傍に、電磁コイルによる静磁場を発生
させ溶鋼流を２段階で減速する技術が提案されている。

（発明が解決しようとする問題点） 上述の技術のうちと（に後者のものについては、前者の
場合に比べ溶鋼流の減速能力を高めることができる点有
利であるが、鋳片の巾変更を伴う場合には適正な位置で
静磁場を作用させるのが難かしく、その結果溶鋼流の制
動効果が減少し所要レベルまで介在物を低減することが
困難であるところに問題を残していた。この発明は、上
述の如き事情に鑑み開発されたものでどのような鋳片幅
においても常に最大限の減速効果が得られる仕組みの電
磁ブレーキ装置を提案することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） この発明は、連鋳鋳型内へ浸漬ノズルを介して供給する
溶鋼の吐出流近傍と、さらに鋳型短辺に向う下降流、近
傍にて、それぞれ連鋳鋳型の冷却銅板とその背面に沿う
バックアッププレートとを区画壁の要部とする鋳型フレ
ームの長辺壁に組込んだ電磁コイルにより静磁場を発生
させ、これら静磁界の電磁誘導作用により溶鋼流動に制
動を加える電磁ブレーキ装置において、上記電磁コイル
として、浸漬ノズルを挟んで鋳型フレームの各バックア
ッププレートにねじ止めした一対の中央部電磁コイルと
この中央部電磁コイルを両側から挟んで同じく鋳型フレ
ームの各バックアッププレートにねじ止めした各一対の
端部電磁コイルとを備え、中央部電磁ボイルのコアと端
部電磁コイルの各コアとは中央部電磁コイルのコアを中
心に揺動可能でかつその揺動端に長穴を有する一対のヨ
ークを介して連接し、他方前記バックアッププレートは
各電磁コイルのコアを貫通する取付ボルトを介して該電
磁コイルをコアとともに選択的にねじ止めする複数のね
じ孔を備えることを特徴とする連鋳鋳型の電磁ブレーキ
装置（第１発明）であり、またこの発明は連鋳鋳型内へ
浸漬ノズルを介して供給する溶鋼の吐出流近傍と、さら
に鋳型短辺に向う下降流近傍にて、それぞれ連鋳鋳型の
冷却銅板とその背面に沿うバックアッププレートとを区
画壁の要部とする鋳型フレームの長辺壁に組込んだ電磁
コイルにより静磁場を発生させ、これら静磁界の電磁誘
導作用により溶鋼流動に制動を加える電磁ブレーキ装置
において、上記電磁コイルとして、浸漬ノズルを挟んで
鋳型フレームの各バックアッププレートに備えたガイド
板に緊締した一対の中央部電磁コイルとこの中央部電磁
コイルを両側から挟んで同じく鋳型フレームの各バック
アッププレートに備えたガイド仮に緊締した各一対の端
部電磁コイルとを備え、中央部電磁コイルのコアと端部
電磁コイルの各コアとは、中央部電磁コイルのコアを中
心に揺動可能でかつその揺動端に長穴を有する一対のヨ
ークを介して連接し、他方前記バックアッププレートに
設けたガイド板は各電磁コイルのコアを貫通する取付ボ
ルトを、該電磁コイルとともに連鋳鋳型の幅方向および
／又は高さ方向へスライドさせるＴ型溝を有することを
特徴とする連鋳鋳型の電磁ブレーキ装置（第２発明）で
ある。

（実施例）（作用） 以下この発明を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図（ａ）（ｂ）および（Ｃ）にこの発明（第１発明
）に従う電磁ブレーキ装置の好適例を組込んだ連鋳鋳型
をその正面、平面および側面で示す。図において１は鋳
型フレーム、２はバックアッププレート、３は連鋳鋳型
の冷却銅板であり、４は浸漬ノズノペ５は浸漬ノズル４
を挟んで鋳型フレーム１のバックアッププレート２に取
付はポル）５ａを介してねじ止めした中央部電磁コイル
（以下単に第１コイルと記す）、６は第１コイル５を両
側より挟んで同じくバックアッププレート２に取付はボ
ルト６ａを介してねじ止めした端部電磁コイル（以下単
に第２コイルと記す）、７および８はそれぞれ取付はポ
ル）５ａ、　　６ａをねじ込むねじ孔、９は第１コイル
５のコア５ｂと各第２コイル６のコア６ｂとを連接する
一対のヨーク、そして１０はヨーク９と各コイルのコア
を接合する取付ボルトである。　。

連続鋳造にて得られる鋳片の介在物を極力低減するため
には、第２図に示すように第１コイル５で浸漬ノズル４
からの溶鋼吐出流（図中ａ）を、さらに第２コイル６で
鋳型短辺に向う溶鋼の上昇流と下降流、中でも下降流（
図中ｂ）をそれぞれ減速することが重要である。

ところでこのような形式の電磁ブレーキ装置は、各電磁
コイルをあらかじめ最適な位置に組込んでも、鋳片の幅
変更により例えばＸ−ＸからＹ−Ｙに鋳型短辺を移動さ
せる必要が生じた場合とか、溶鋼の吐出角θを変更する
必要が生じた場合、第２コイル６による下降流の減速効
果は期待できず、単に第１コイル５による減速のみにと
どまる。

この発明の電磁ブレーキ装置は第１コイル５および第２
コイル６を、鋳型フレーム１０バツクアツププレート２
に、各コイルのコアを貫通する取付はボルト５ａ、５ａ
によりねじ止めする形式とし、第１コイル５と第２コイ
ル６とを第１コイル５のコア５ｂを中心に揺動可能でか
つ、その揺動端すなわち第２コイル６のコア６ｂと接合
する位置に長穴９ａを設けたヨーク９にて連接した構造
になっている。

このため第１コイル５は、取付はポル）５ａをバックア
ッププレート２に設けた複数のねじ孔７に選択的にねじ
込むことで浸漬ノズル４の浸漬深さの変化に応じて鋳型
の高さ方向へ、また第２コイルは、鋳型短辺の移動等に
応じて取付はボルト６ａをバックアッププレート２に設
けた複数のねじ孔８に選択的にねじ込むことで、鋳型の
高さ方向および幅方向へ取付は位置を適宜変更すること
ができ、かく七で鋳片の幅変更等において常に最適パタ
ーンで溶鋼流に制動を加えることができる。

次に、第３図（ａ）Ｇ））右よび（Ｃ）にこの発明（第
２発明）に従う好適例を組込んだ連鋳鋳型を、その正面
、平面および側面について示す。同図において１１は鋳
型フレーム、１２はバックアッププレート、１３は冷却
銅板、１４は浸漬ノズルであり、１５は中央部電磁コイ
ル（以下単に第１コイルと記す）、１６は端部電磁コイ
ル（以下単に第２コイルと記す）、１７は第１コイル１
５のコア１５ａと第２コイル１６のコア１６ａとを連接
する一対のヨークである。また１８はバックアッププレ
ート２に設けたＴ型溝を有するガイド板、１９はヘッド
部１９ａがガイド板１８のＴ型溝とほぼ同一の断面形状
を有し、該ヘッド部１９ａをＴ型溝にはめ込んで第１コ
イル１５をヨーク１７とともにガイド板１８に緊締する
取付はボルト、２０は同じく第２コイルをヨーク１７と
ともにガイド板１８に緊締する取付はボルトであり、２
１は各電磁コイルの固定を補助する補助固定装置（この
例では押ボルトとして示す）、２２は押ボルト２１のヘ
ッドを受ける受は座、そして２３はライナーである。こ
の例で示した電磁ブレーキ装置は、各電磁コイルを、各
コイルのコアを貫通しそのヘッド部がＴ聖断面になる取
付はボルト１９および２０を介してそれぞれガイド板１
８に緊締する形式とし、各コア相互間を、第１コイル１
５のコア１５ａを中心に揺動可能でかつ、その揺動端す
なわち第２コイルと接合する位置に長穴１７ａを設けた
ヨーク１７にて連接した構造になっている。このため取
付はポル）１９の締め付は前に該ボルト１９をガイド板
１８のＴ型溝に沿ってスライ、ドさせることにより第１
コイル１５を鋳型の高さ方向に、また第２コイル１６に
ついては取付はボルト２０をガイド板１８のＴ型溝に沿
ってスライドさせることにより鋳型の高さ方向及び幅方
向に、それぞれ取付は位置が変更できる仕組になってい
る。

この装置は各電磁コイルをガイド板１８に取付ボルト１
９および２０を介して緊締するものであるが、鋳造中に
おけるボルトの緩みなどを考慮して押しボルト２１、受
座２２およびライナー２３等によりより強固に各電磁コ
イルを鋳型フレーム１２に固定するのが好ましい。

以上の構成によりこの発明の電磁ブレーキ装置は各電磁
コイルの位置変更を比較的容易にかつ確実になし得るが
、第１図および第３図に示した電磁ブレーキ装置はオフ
ラインでの位置変更を前提としたものである。鋳込中に
おける鋳片の幅変更の程度が小さい場合には各電磁コイ
ルを代表位置にセットしておけばとくに問題はないが、
鋳片の幅を広い範囲にわたって変更する場合はオンライ
ン上で電磁コイルの取付は位置を変更することが好まし
い。このような場合は、とくに第３図に示す装置の取付
ポル）１９．２０の締め付けを行わずに、該取付ボルト
１９．２０に、ガイド板１８のＴ型溝に沿って電磁コイ
ルとともにスライドするスライダーのみの機能をもたせ
、さらに押ボルト２１をアクチニエーター付スクリュー
ジヤツキあるいは油圧シリンダ等に置き換えることで遠
隔操作によるオンラインでの位置変更にも適用すること
ができる。

な右この発明の電磁ブレーキ装置は、比較的コンパクト
であるため既設の連鋳機にも容易に適用でき、またメン
テンス性がよいと言う利点がある。

（発明の効果） この発明によれば電磁ブレーキ装置の各電磁コイルを鋳
片幅、浸漬ノズルの浸漬深さあるいは溶鋼の吐出角など
種々の鋳造条件に応じて最も有効な位置にセットできる
ので、電磁ブレーキ装置のもつ能力を最大限利用して介
在物の極めて少ない連鋳鋳片を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ハ）および（Ｃ）はそれぞれこの発明に
従う電磁ブレーキ装置の好適例の正面、平面力よび側面
図、 第２図は連鋳鋳型の要部拡大図、 第３図（ａ）（ハ）ふよび（Ｃ）はそれぞれこの発明に
従う別の好適例の正面、平面および側面図である。 １．１１・・・鋳型フレーム ２．１２・・・バックアッププレート ３．１３・・・冷却銅板　　　４．１４・・・浸漬ノズ
ル５．１５・・・中央部電磁コイル ５ｂ、１５ａ・・・中央部電磁コイルのコア６．１６・
・・端部電磁コイル

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、連鋳鋳型内へ浸漬ノズルを介して供給する溶鋼の吐
   出流近傍と、さらに鋳型短辺に向う下降流近傍にて、そ
   れぞれ連鋳鋳型の冷却銅板とその背面に沿うバックアッ
   ププレートとを区画壁の要部とする鋳型フレームの長辺
   壁に組込んだ電磁コイルにより静磁場を発生させ、これ
   ら静磁界の電磁誘導作用により溶鋼流動に制動を加える
   電磁ブレーキ装置において、 上記電磁コイルとして、浸漬ノズルを挟ん で鋳型フレームの各バックアッププレートにねじ止めし
   た一対の中央部電磁コイルとこの中央部電磁コイルを両
   側から挟んで同じく鋳型フレームのバックアッププレー
   トにねじ止めした各一対の端部電磁コイルとを備え、中
   央部電磁コイルのコアと端部電磁コイルの各コアとを中
   央部電磁コイルのコアを中心に揺動可能でかつ、その揺
   動端に長穴を有する一対のヨークを介して連接し、 他方前記バックアッププレートは、各電磁 コイルのコアを貫通する取付けボルトを介して該電磁コ
   イルをコアとともに選択的にねじ止めする複数のねじ孔
   を備えることを特徴とする連鋳鋳型の電磁ブレーキ装置
   。 ２、連鋳鋳型内へ浸漬ノズルを介して供給する溶鋼の吐
   出流近傍と、さらに鋳型短辺に向う下降流近傍にて、そ
   れぞれ連鋳鋳型の冷却銅板とその背面に沿うバックアッ
   ププレートとを区画壁の要部とする鋳型フレームの長辺
   壁に組込んだ電磁コイルにより静磁場を発生させ、これ
   ら静磁界の電磁誘導作用により溶鋼流動に制動を加える
   電磁ブレーキ装置において、 上記電磁コイルとして、浸漬ノズルを挟ん で鋳型フレームの各バックアッププレートに設けたガイ
   ド板に緊締した一対の中央部電磁コイルと、この中央部
   電磁コイルを両側から挟んで同じく鋳型フレームのバッ
   クアッププレートに設けたガイド板に緊締した各一対の
   端部電磁コイルとを備え、中央部電磁コイルのコアと端
   部電磁コイルの各コアとを、中央部電磁コイルのコアを
   中心に揺動可能でかつその揺動端に長穴を有する一対の
   ヨークを介して連接し、 他方前記バックアッププレートに設けたガ イド板は、各電磁コイルのコアを貫通する取付ボルトを
   、電磁コイルとともに連鋳鋳型の高さ方向および／又は
   幅方向へスライドさせるＴ型溝を有することを特徴とす
   る連鋳鋳型の電磁ブレーキ装置。