JP3199999B2 - コールドボックス法による中子造型用の型構造 - Google Patents

コールドボックス法による中子造型用の型構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、珪砂にウレタン系
樹脂をコーティングした鋳砂をアミン系触媒ガスによっ
て硬化するコールドボックス法による中子造型用の型構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中子の造型には、珪砂にフェノールレジ
ンをコーティングした鋳砂を金型に充填して200〜2
50℃で加熱硬化させるホットボックス法と、珪砂にウ
レタン系樹脂をコーティングした鋳砂を金型に充填して
アミン系ガス触媒(例えばトリエチルアミンガス)によ
り硬化させるコールドボックス法とがある。
【0003】ホットボックス法は加熱造型であるため暑
いことと、硬化には5〜8分の時間が必要であり、湿度
の高いところでは、吸湿して強度が低下するため早期に
使用しなければならない欠点があるが、この点、コール
ドボックス法では常温で造型が可能であり、型はホット
ボックス法のように金型に限定されることなく、木型,
石膏型,プラスチック型等が用いられ、造型時間が10
〜20秒と短時間であり、注湯後の中子の崩壊性が良好
である等の利点を有している。
【0004】中子には鋳造物の形態に応じた様々な形状
が造型される。例えば、壁面に凹凸面を有する空間を有
する鋳造物には、その凹凸壁面が鋳造されるよう凹凸面
を備えた中子が必要である。
【0005】このような中子をコールドボックス法で造
型する従来の型構造は図3で示すように、上型1aおよ
び下型1bのそれぞれの空間壁に複数の凹部3a〜3c
及び4a〜4cが形成されている中子の造型用空間2を
有し、上型1aの中央の凹部3bにコールドボックス用
鋳砂および硬化ガスの吹込み口5が、他の凹部3a,3
cには上型1aの外に通じるベントホール6a,6bが
設けられ、下型1bの各凹部4a〜4cには下型1bの
外に通じるベントホール7a〜7cが設けられた構造で
あり、これらのベントホール6a,6b及び7a〜7c
は図略の集塵機に連通している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造では、先
ず、図3で示すようにコールドボックス用鋳砂8を吹込
み口5よりブローBして中子の造型用空間2に充填す
る。この時型内のエアAは各ベントホール6a,6b及
び7a〜7cから排出される。その後図4で示すよう
に、吹込み口5と上型1aのベントホール6a,6bよ
りアミン系触媒ガスGを中子の造型用空間2に充填され
ているコールドボックス用鋳砂8に対して吹込み、コー
ルドボックス用鋳砂8を貫通させて下型1bのベントホ
ール7a〜7cから排出し、中子の造型用空間2に充填
されているコールドボックス用鋳砂8を硬化させてい
る。
【0007】ところが、上型1aのベントホール6a,
6bと連通している上型1aの凹部3a,3c付近に充
填されているコールドボックス用鋳砂8がアミン系触媒
ガスGの吹込み圧によって他所へ押し流されて凹部3
a,3c付近にコールドボックス用鋳砂8の充填不良F
が発生し、中子の造型用空間2の形状に忠実な形態の中
子造型が得られない場合が生じる問題があった。
【0008】本発明の目的は、アミン系触媒ガスの吹込
み圧によるコールドボックス用鋳砂の充填不良を解消し
たコールドボックス法による中子造型用の型構造を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成要旨は、上型および下型のそれぞれの
空間壁に複数の凹部が形成されている中子の造型用空間
を有する型において、上型の凹部の1つにコールドボッ
クス用鋳砂および硬化ガスの吹込み口を、他の凹部には
前記中子の造型用空間を迂回する迂回ベントホールを設
け、下型の各凹部に連通するベントホールと前記上型の
迂回ベントホールと連通するベントホールとを備えたも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。図1において、1aは上型,、1bは下
型の合せ型であり、金型,木型,石膏型,プラスチック
型等である。この上型1aおよび下型1bのそれぞれの
空間壁に複数の凹部3a〜3c及び4a〜4cが形成さ
れている中子の造型用空間2を有し、上型1aの中央の
凹部3bにコールドボックス用鋳砂および硬化ガスの吹
込み口5が、他の凹部3a,3cにはベントホール6
a,6bが設けられ、下型1bの各凹部4a〜4cには
下型1bの外に通じるベントホール7a〜7cが設けら
れている。尚、前記下型1bのベントホール7a〜7c
は図略の集塵機に連通している。
【0011】上記の構造は図3および図4に示す従来の
構造と同じであるが、本発明は、前記上型1aの凹部3
a,3cに連通しているベントホール6a,6bは中子
の造型用空間2を迂回する迂回ベントホール9a、9b
と連通させて、また、下型1bには前記上型1aの迂回
ベントホール9a,9bと連通するベントホール10
a,10bを設けた構造である。このベントホール10
a,10bも図略の集塵機に連通している。
【0012】また、前記上型1aの迂回ベントホール9
a,9bの一部に開口部を設け、この開口部に開閉可能
な蓋11a,11bを設けてもよい。
【0013】本発明は上記の通りの構造であるから、先
ず、図1で示すようにコールドボックス用鋳砂8を吹込
み口5よりブローBして中子の造型用空間2に充填す
る。この時型内のエアAは上型1aにおいては、ベント
ホール6a,6bから迂回ベントホール9a,9bを通
って下型1bのベントホール10a,10bより排出さ
れ、下型1bにおいてはベントホール7a〜7cから排
出される。
【0014】その後図2で示すように、吹込み口5より
アミン系触媒ガスG(硬化ガス)を中子の造型用空間2
に充填されているコールドボックス用鋳砂8に対して吹
込み、コールドボックス用鋳砂8を貫通させて、上型1
aにおいては、ベントホール6a,6bから迂回ベント
ホール9a,9bを通って下型1bのベントホール10
a,10bより排出し、下型1bにおいてはベントホー
ル7a〜7cから排出する。
【0015】このアミン系触媒ガスGを中子の造型用空
間2に充填するのは中央の凹部3bに連通する吹込み口
5からであり、上型1aベントホール6a,6bはアミ
ン系触媒ガスGの排出であるため、ベントホール6a,
6b付近の凹部3a,3bに充填されているコールドボ
ックス用鋳砂8はアミン系触媒ガスGの圧力によって凹
部3a,3bに押し込める作用を行い、下型1bのベン
トホール7a〜7cおよび10a,10bからのアミン
系触媒ガスGの集塵による負圧作用も凹部3a,3cお
よび4a〜4cを含めて中子の造型用空間2へのコール
ドボックス用鋳砂8の充填性を助長し、従来のようにベ
ントホール6a,6bからもアミン系触媒ガスGを吹込
み、これにより他所へ押し流されて凹部3a,3c付近
にコールドボックス用鋳砂8の充填不良Fが生じること
がなくなる。
【0016】また、上型1aの迂回ベントホール9a,
9bの一部に開口部を設け、この開口部に開閉可能な蓋
11a,11bを設けた場合には、ベントホール6a,
6bが詰まったときに、蓋11a,11bを開けて清掃
等を開口部より容易に行うことができる。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、請求
項1においては、空間壁に複数の凹凸部が形成されてい
る中子の造型用空間を有するコールドボックス法による
中子造型用の型において、アミン系触媒ガスの吹込み圧
による凹部のコールドボックス用鋳砂の充填不良を解消
し、中子の造型用空間2の形状に忠実な形態の中子造型
が得られ、請求項2においては、上型のベントホールの
清掃等を容易に行うことができる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】コールドボックス用鋳砂の吹込み状態を示す本
発明による中子造型用の型の断面図
【図2】アミン系触媒ガスの吹込み状態を示す本発明に
よる中子造型用の型の断面図
【図3】コールドボックス用鋳砂の吹込み状態を示す従
来の中子造型用の型の断面図
【図4】アミン系触媒ガスの吹込み状態を示す従来の中
子造型用の型の断面図
【符号の説明】
1a 上型 1b 下型 2 中子の造型用空間 3a〜3c 凹部(上型の) 4a〜4c 凹部(下型の) 5 コールドボックス用鋳砂および硬化ガ
スの吹込み口 6a,6b ベントホール(上型の) 7a〜7c ベントホール(下型の) 8b コールドボックス用鋳砂 9a,9b 迂回ベントホール 10a,10b ベントホール(下型の) 11a,11b 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 9/12 B22C 9/10 B22C 15/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型および下型のそれぞれの空間壁に複
    数の凹部が形成されている中子の造型用空間を有する型
    において、上型の凹部の1つにコールドボックス用鋳砂
    および硬化ガスの吹込み口を、他の凹部には前記中子の
    造型用空間を迂回する迂回ベントホールを設け、下型の
    各凹部に連通するベントホールと前記上型の迂回ベント
    ホールと連通するベントホールとを備えたことを特徴と
    するコールドボックス法による中子造型用の型構造。
  2. 【請求項2】 前記上型の迂回ベントホールの一部に開
    口部を設け、この開口部に開閉可能な蓋を設けた請求項
    1に記載のコールドボックス法による中子造型用の型構
    造。
JP32354295A 1995-11-20 1995-11-20 コールドボックス法による中子造型用の型構造 Expired - Fee Related JP3199999B2 (ja)

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