JP3199935B2 - ばら荷輸送用積載車 - Google Patents
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Description
吐出用の積載車、それも、軌道台車に支持された車体枠
と、この車体枠に結合された車体とを有し、この車体の
底部区域には、駆動装置を有する底部コンベアベルトが
備えられており、更に、台車枠の端部上方に突出する引
渡しコンベアベルトが備えられ、このベルト端部が車体
枠に対して高い位置に位置し、更に前記引渡しコンベア
ベルトが、駆動装置を有し、この駆動装置が、底部コン
ベアベルトから引渡しコンベアベルトへの貯蔵又は搬送
の方向で作動し、更に、軌道上へのばら荷吐出用の出口
が備えられている積載車に関するものである。
種の積載車は、US4,809,617Bにより公知で
ある。この種の積載車は、主として軌道の保線工事に用
いられる。多量のばら荷の輸送と貯蔵のため、これらの
積載車を数両連結して、積載列車を編成するのが有利で
ある。その場合、互いにオーバラップするコンベア装置
により連続的なコンベアベルト経路が形成される。これ
により列車全体の個々の車両への積み降ろしを迅速か
つ、とりわけ自動式に行なうことができ、しかも土石等
のばら荷を、たとえば軌道床清掃機から受取って簡単に
運搬できる。コンベア装置は、車体底部に配置された底
部コンベアベルトと、搬送方向で、このベルトに続く引
渡しコンベアベルトとから成っている。公知積載車、ま
た、軌道にバラストを敷くさいにも用いられ、この目的
のためには、シュート状出口を有する吐出装置を備えて
いる。この吐出装置は、搬送方向で積載車の前端に配置
され、必要なときに、ばら荷積載車と連結される独立の
自走車又は吐出車として構成されている場合もあり、コ
ンベア装置によりバラストを供給される吐出シュートと
して構成される場合もある。また、別の構成(図4及び
図5)によれば、吐出装置は、直接に車体前方の台車枠
に取付けられている。出口はコンベア装置のいずれかの
側に配置されている。液圧装置により垂直方向に調節可
能なV字形そらせ部材が、コンベア装置の直ぐ上方の区
域に設けられている。このそらせ部材により、コンベア
装置上を搬送されて来るバラストが左右にそらされて、
出口又は吐出シュートへ送られ、軌道床へ低い位置で吐
出される。しかしながら、この公知の構成は、特に軌道
のカーブ個所では不適である。なぜなら、引渡しコンベ
アベルトが前記出口の位置から外れてしまうからであ
る。
に述べた形式の積載車を改良して、車両の構造を簡単に
し、正確に計量された量のばら荷が、制御されて軌道上
に吐出される効果を得ることにある。
かにした型式の積載車を次のように構成することにより
解決された。すなわち、出口を底部コンベアベルトの下
方に設け、かつまた、底部コンベアベルト用、又は引渡
しコンベアベルト用の駆動装置を、前記第1搬送方向、
及びこの方向と反対の第2搬送方向とに選択的に操作可
能に構成するのである。
とによって、積載車は、特別な処置、たとえば、軌道上
に貯蔵されるばら荷を方向づけて吐出するためのそらせ
部材を低くする処置なしで、常時、使用することができ
る。このことを達成するには、底部又は引渡しコンベア
ベルトの駆動装置を、第1搬送方向ではなく、この方向
と反対の第2搬送方向に作動するように操作するだけで
よい。ばら荷の搬送及び貯蔵のために用いられるこの積
載車の能力、詳言すると、その有利な自動積み降ろし性
能は、引渡しコンベアベルトが高い位置の端部と低い位
置の端部を有するため、コンベヤ装置により出口が架橋
されても、少しも制約されることがない。積載車は、し
たがって連結された列車編成で何ら問題は生ぜず、たと
えばバラストなどのばら荷を軌道の特定区域に方向づけ
て吐出するためにも利用可能である。軌道の横方向に並
べて配置された4つの吐出口は、コンベヤ装置の幅に合
わされた出口の幅と協働して、各レールの左右に必要に
応じて一定量のばら荷を正確に分配できる。吐出量は、
コンベア装置の速度と、吐出シュートの中央に配置され
た旋回可能の制御フラップとによって、極めて簡単に制
御可能である。シュートに付加配置された旋回可能な吐
出フラップにより、必要とあれば、十分に多量のバラス
トを軌道の肩のところへ吐出することもできる。本発明
による構成は、特に有利には、既に使用されている積載
車と一緒に用いられる。台車枠端部の出口が特別な位置
に設けられているため、コンベア装置に対して構造上の
いかなる種類の改変も不要であり、かつまた積載車に対
する高価な変換作業を行なう必要もない。
明する。
支持され、軌道4上を移動可能な台車体枠2を有してい
る。車体枠2には車体5が取付けられ、車体5とコンベ
ア装置6とが、ばら荷の搬送、貯蔵、吐出の目的で協働
する。このコンベア装置は、車体5の底部区域にその全
長にわたって延びる底部コンベアベルト7と、このベル
ト7の端部に続いて、垂直軸線を中心として旋回可能に
車体枠2上に配置された引渡しコンベアベルト8とから
成っている。コンベアベルト8の旋回可能の自由端部9
は、車体枠2の端部から突出し、車体枠2に対して高い
位置に位置するように構成されている。他方、コンベア
装置6(又は底部コンベアベルト7)の、車両縦方向で
反対側の端部は、前記自由端部9より低い位置に配置さ
れている。これら2つのコンベアベルト7,8は、それ
ぞれ各自の駆動装置11,12を有しており、これらの
駆動装置は電源13からエネルギーを供給される。コン
ベア装置6は、駆動装置11,12によりばら荷を、小
矢印で示された第1搬送方向31で搬送・貯蔵するよう
に操作される。この方向31は低位置の端部10から高
い位置の端部9へ向う方向である。加えて、コンベアベ
ルト7の駆動装置11は、所望とあれば、第1搬送方向
31とは反対の第2搬送方向32(破線の矢印)に操作
可能である。それによって、コンベア装置6の低位置の
端部10のすぐ下に位置する出口14へばら荷を搬送で
きる。
軌道4上にばら荷を吐出するように構成されており、車
両縦方向を直角に延びる出口幅が、コンベア装置6又は
コンベアベルト7の幅と、ほぼ合致している。出口14
は、車体5内に、車体縦方向で、コンベア装置6の低位
置の端部10と、車体枠2の端部に設けられた連結器及
び又は緩衝器15との間に設けられている。出口14に
は吐出シュート16が取付けられている。吐出シュート
16は、車両横方向に並んで位置する4つの吐出口17
を有している。これらの吐出口17は制御可能に構成さ
れており、車両縦方向に整線された軸線19を中心とし
て旋回する旋回軸18(図1)により、それぞれ旋回可
能である。これにより、ばら荷を軌道4のレール20の
右側又は左側へ方向指定して吐出可能である。車両横方
向で中央に配置された制御フラップ21は、車両縦方向
に延びる軸線23を中心として旋回する駆動装置22に
より旋回可能であり、一方又は他方のレール20に対し
て、コンベアベルト7から送られて来るばら荷の流れが
均等に分配されるよう制御する。
垂直側壁24により車両の縦方向両側で制限されてい
る。これら側壁24の下方部分は、軌道の横方向で外側
吐出口17にそれぞれ隣接しており、吐出フラップ25
として構成されている。これらフラップ25は、車両縦
方向に延びる軸線26を中心として旋回可能である。フ
ラップ25の開位置では、ばら荷は軌道の肩区域へ吐出
される。
1は、コンベヤ装置6が高い位置に突出している端部9
と低い位置の端部10とを有する構成にされているた
め、同種の別の積載車と連結されて、搬送列車を編成す
ることができる。この列車編成の場合、コンベア装置6
は、端部が互いに重なり合い、連続的な搬送路が形成さ
れる。この状態では、第1搬送方向31で次に位置し、
通常の連結状態で隣接する積載車1の引渡しコンベアベ
ルト8の、高い位置の端部9とは、車両縦方向で反対の
側に位置するように出口14が設けられ、引渡しコンベ
アベルト8により架橋される(図1の右側に1点破線で
示されたコンベアベルト8の位置も参照のこと)。積載
車1に貯蔵されたばら荷を空にする場合、又は、前方の
等しい種類の積載車へ更に第1搬送方向で搬送する場合
には、したがって、出口14の上方をばら荷が通過せし
められる。搬送列車27全体が荷降ろしされる場合、た
とえば、あらかじめ掘削された軌道床に再びバラストを
敷く場合、前方の積載車1の底部コンベアベルト7の駆
動装置11が、第1搬送方向とは反対の第2搬送方向3
2で操作され、出口14と吐出口17とを介して軌道4
内へばら荷が吐出される。次いで第1搬送方向31で続
く搬送列車27の各積載車が、各コンベア装置6を介し
て前方の積載車1へばら荷を送り空にされ、この前方の
車両から、第2搬送方向32で再び出口14を介して、
ばら荷が吐出される。搬送列車27を編成するために連
結された積載車1は、この間に、特に図示はされていな
い機関車により軌道4に沿って連続的に移動する。
かり易くするため部分図により図4に示した。この変化
形の場合、基本構成は図1の実施例と変らないので、等
しい部材には図1と等しい符号が付されている。図4の
変化形の場合、積載車1には、駆動装置29を有し、車
両縦方向に走行する付加コンベアベルト28が配置され
ている。コンベアベルト28の入口端部30は、引渡し
コンベアベルト8の、第1搬送方向で見て後端、又は低
い位置の端部の下方に位置している。コンベアベルト2
8は、車体5の下に位置し、吐出シュート16として構
成された出口14の上方で終っている。この出口14
は、第1搬送方向31で前方の軌道台車3のすぐ後方
に、2つの軌道台車3の間に配置されている。突き固め
支持面にバラストを敷くためには、バラストは、コンベ
アベルト7により第1搬送方向へ送られる。バラスト
は、コンベアベルト7から更にコンベアベルト8に送ら
れる。コンベアベルト8は、第1搬送方向とは逆方向に
動作し、コンベアベルト28の入口端部30にバラスト
を引渡す。
ら開口14を経て軌道区域へ吐出される。
面図。
図。
面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 ばら荷を輸送、保管、吐出する積載車で
あって、軌道台車(3)に支持された車体枠(2)と、
この車体枠(2)と結合された車体(5)とを有し、こ
の車体の底部区域に備えられた底部コンベアベルト
(7)が駆動装置(11)を有し、引渡しコンベアベル
ト(8)が、車体枠端部上方へ突出し、車体枠(2)に
対して高くされた吐出端部(9)を有し、駆動装置(1
2)を備え、この駆動装置が、更に、底部コンベアベル
ト(7)から引渡しコンベアベルト(8)へ向う第1搬
送方向又は貯蔵方向(31)を有しており、更にまた、
前記載積車が軌道にばら荷を吐出する出口(14)有し
ている形式のものにおいて、 前記出口(14)が底部コンベアベルト(7)下方でか
つ車体(5)内に備えられ、底部コンベアベルト(7)
又は引渡しコンベアベルト(8)の駆動装置(11,1
2)が、前記第1搬送方向(31)と、この方向と反対
の第2搬送方向(32)とに選択的に操作可能に構成さ
れていることを特徴とする、ばら荷を搬送・貯蔵・吐出
する積載車。 - 【請求項2】 積載車の縦方向に対し直角方向に延びる
出口(14)の幅が、底部コンベアベルト(7)の幅に
合致するように構成され、かつ出口(14)が積載車の
車体(5)内に設けられていることを特徴とする、請求
項1記載の積載車。 - 【請求項3】 第1搬送方向(31)で次に位置し、通
常の連結状態で隣接する積載車1の引渡しコンベアベル
ト(8)の、高い位置の端部(9)とは積載車縦方向で
反対の側に位置するように出口(14)が設けられてお
り、更に、この出口(14)が、連結車両の引渡しコン
ベアベルト(8)によって架橋されていることを特徴と
する、請求項1又は2記載の積載車。 - 【請求項4】 出口(14)が、引渡しコンベアベルト
(8)とは反対側の、底部コンベアベルト(7)の端部
(10)と、車体枠(2)の端部に配置された連結装置
及び又は緩衝装置(15)との間に配置されていること
を特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記
載の積載車。 - 【請求項5】 前記第1搬送方向(31)で引渡しコン
ベアベルト(8)の後方の端部と、吐出シュート(1
6)として構成されている出口(14)との間に別のコ
ンベアベルト(28)が配置され、このコンベアベルト
(28)が、駆動装置(29)を備えていて、搬送方向
に走行し、その前端部が引渡しコンベアベルト(8)の
下端部の下に位置しており、更に出口(14)が、搬送
方向(31)で前方の軌道台車(3)に直ぐ続く2つの
軌道台車(3)の間に配置されていることを特徴とす
る、請求項1から4までのいずれか1項に記載の積載
車。
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