JP3199783U - 主軸穴研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化及び小型化が可能な主軸穴研磨装置を提供する。【解決手段】設置台2と、設置台上に設置された第1可動台3と、第1可動台を進退移動させる第1可動台移動機構4と、第1可動台3上に設置され垂直軸回りに回動可能な第2可動台5と、第2可動台5を任意の回動角度で固定可能な第2可動台固定機構6と、第2可動台5上に設定され第1可動台3の進退方向に交差する方向に沿って水平方向に進退可能な第3可動台7と、第3可動台7を進退移動させる第3可動台移動機構8と、第3可動台7上に設置され研磨具9を先端部に有して研磨具9を回転駆動する研磨機構10とを備え、第3可動台移動機構8が、第2可動台5の側面に設置され第3可動台7の進退方向に配列されたラック11と、ラック11に噛合するピニオンギアと、第3可動台7に設置されピニオンギアを回転させる駆動モータ13とを備えている。【選択図】図1

Description

本考案は、工作機械の主軸テーパ穴を研磨する軽量・小型の主軸穴研磨装置に関する。
一般に、旋盤、フライス盤、マニシングセンタ等の工作機械では、主軸にフレが生じたり、長期使用によって主軸テーパ穴が摩耗したり疵が生じたりした際に、主軸のフレ精度を復元させ、加工精度を維持するために主軸テーパ穴を再研磨する処理を施される。この主軸テーパ穴を再研磨して修正する場合、主軸を分解せずに、再研削・研磨を行う研磨装置が用いられる。例えば、この再研磨処理を行う装置として、特許文献1に記載の主軸穴研磨装置などが提案されている。
この主軸研磨装置では、受台上にスライド可能に往復台が設置され、この往復台に研磨機構が設けられている。また、往復台をスライドするために、スライド方向にボールネジの螺軸を延在設置し、この螺軸に往復台のコマ部材を螺合させ、操作ハンドルにより螺軸を回転させることでコマ部材を螺軸の軸方向に移動させて往復台をスライド移動させている。
特開2006−35371号公報
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
すなわち、従来の主軸穴研磨装置では、研磨機構の移動機構として、スライド方向に延在するボールネジの螺軸を回転させ、コマ部材を軸方向(スライド方向)に移動させる機構が必要であるため、移動機構全体が大きくかつ重量があり、さらに複雑であるため、軽量化及び小型化が困難であるという不都合があった。例えば、従来の主軸穴研磨装置では、装置重量が300kg以上になり、設置するためにクレーン等が必要になるため、研磨できる工作機械が限られてしまう問題があった。
本考案は、前述の課題に鑑みてなされたもので、軽量化及び小型化が可能な主軸穴研磨装置を提供することを目的とする。
本考案は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の考案に係る主軸穴研磨装置は、工作機械の主軸テーパ穴を研磨する主軸穴研磨装置であって、設置台と、前記設置台上に設置され水平方向に進退可能な第1可動台と、前記第1可動台を進退移動させる第1可動台移動機構と、前記第1可動台上に設置され垂直軸回りに回動可能な第2可動台と、前記第2可動台を前記第1可動台上に任意の回動角度で固定可能な第2可動台固定機構と、前記第2可動台上に設定され前記第1可動台の進退方向に交差する方向に沿って水平方向に進退可能な第3可動台と、前記第3可動台を進退移動させる第3可動台移動機構と、前記第3可動台上に設置され前記主軸テーパ穴を研磨する研磨具を先端部に有して前記研磨具を回転駆動する研磨機構とを備え、前記第3可動台移動機構が、前記第2可動台の側面に設置され前記第3可動台の進退方向に配列されたラックと、前記ラックに噛合するピニオンギアと、前記第3可動台に設置され前記ピニオンギアを回転させる駆動モータとを備えていることを特徴とする。
本考案の主軸穴研磨装置では、第3可動台移動機構が、第2可動台の側面に設置され第3可動台の進退方向に配列されたラックと、ラックに噛合するピニオンギアと、第3可動台に設置されピニオンギアを回転させる駆動モータとを備えているので、第3可動台の研磨機構を移動させる機構としてボールネジを用いる場合に比べて軽量かつ小型になり、装置全体としても小型化及び軽量化が可能になる。また、第2可動台の側面にラックが形成されているので、第2可動台の下部や内部にボールネジ等の部材を設ける必要が無く、簡易な構造で低コスト化も可能になる。
第2の考案に係る主軸穴研磨装置は、第1の考案において、前記設置台、前記第1可動台、前記第2可動台及び前記第3可動台が、いずれもジュラルミンで形成されていることを特徴とする。
すなわち、この主軸穴研磨装置では、設置台、第1可動台、第2可動台及び第3可動台が、いずれもジュラルミンで形成されているので、鋼材、鋳鋼、ステンレス等で形成されている場合に比べて大幅な軽量化を図ることができる。
第3の考案に係る主軸穴研磨装置は、第1又は第2の発明において、前記第1可動台の側面に、角度基準用ブロックが着脱可能に取り付けられ、前記角度基準用ブロックが、前記第1可動台の進退方向に対して所定角度に延在した基準用側面を有していることを特徴とする。
すなわち、この主軸穴研磨装置では、第1可動台の側面に、角度基準用ブロックが着脱可能に取り付けられ、角度基準用ブロックが、第1可動台の進退方向に対して所定角度に延在した基準用側面を有しているので、研磨対象である主軸テーパ穴のテーパ角に対応した角度基準用ブロックを取り付けることで、その基準用側面を目安にして第3可動台を所定角度に回動させて角度設定することが可能になり、芯出しが容易になる。
本考案によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本考案に係る主軸穴研磨装置によれば、第3可動台移動機構が、第2可動台の側面に設置され第3可動台の進退方向に配列されたラックと、ラックに噛合するピニオンギアと、第3可動台に設置されピニオンギアを回転させる駆動モータとを備えているので、装置全体の小型化及び軽量化が可能になると共に、比較的簡易な構造によって低コスト化も可能になる。したがって、本考案の主軸穴研磨装置では、大幅な小型軽量化によってクレーン等を使用しなくても設置が容易にでき、研磨可能な工作機械が従来に比べて大幅に多くなる。
本考案に係る主軸穴研磨装置の一実施形態を示す平面図である。 本実施形態において、第2可動台及び第3可動台を取り外した際の平面図である。 本実施形態において、主軸穴研磨装置を示す右側面図である。 本実施形態において、主軸穴研磨装置を示す正面図である。
以下、本考案に係る主軸穴研磨装置の一実施形態を、図1から図4を参照しながら説明する。
本実施形態の主軸穴研磨装置1は、図1から図4に示すように、工作機械の主軸テーパ穴を研磨する主軸穴研磨装置であって、設置台2と、設置台2上に設置され水平方向に進退可能な第1可動台3と、第1可動台3を進退移動させる第1可動台移動機構4と、第1可動台3上に設置され垂直軸回りに回動可能な第2可動台5と、第2可動台5を第1可動台3上に任意の回動角度で固定可能な第2可動台固定機構6と、第2可動台5上に設定され第1可動台3の進退方向に交差する方向に沿って水平方向に進退可能な第3可動台7と、第3可動台7を進退移動させる第3可動台移動機構8と、第3可動台7上に設置され主軸テーパ穴を研磨する研磨具9を先端部に有して研磨具9を回転駆動する研磨機構10とを備えている。
上記第3可動台移動機構8は、第2可動台5の側面に設置され第3可動台7の進退方向に配列されたラック11と、ラック11に噛合するピニオンギア12と、第3可動台7に設置されピニオンギア12を回転させる駆動モータ13とを備えている。
上記設置台2、第1可動台3、第2可動台5及び第3可動台7が、いずれもジュラルミンで形成されている。
上記第1可動台3の側面には、角度基準用ブロック14が着脱可能に取り付けられている。この角度基準用ブロック14は、第1可動台3の進退方向に対して所定角度に延在した基準用側面14aを有している。なお、図3では、角度基準用ブロック14の図示を省略している。
上記第1可動台移動機構4は、一対の第1直動ガイド21と台形ネジ機構22とを備えている。
上記第1直動ガイド21は、第1レール21aと、第1レール21a上をスライド可能な2つの第1ブロック21bとを備えている。
すなわち、上記設置台2は、上部に直動ガイド用台23が設置されており、直動ガイド用台23の上部には、一対の第1レール21aが互いに平行かつ水平方向に延在して設置されている。
上記第1可動台3は、下部に一対の第1ブロック21bが取り付けられており、対向する第1レール21a上を進退可能になっている。
上記台形ネジ機構22は、台形ネジ軸22aと、台形ネジ軸22aに螺合したナット部22bとを備えている。
上記台形ネジ軸22aは、直動ガイド用台23の上部であって一対の第1レール21aの間に、第1レール21aに平行に回転可能に支持されて固定されている。
上記台形ネジ軸22aの一端部には、台形ネジ軸22aを中心軸に固定した回転板部22cが固定されており、回転板部22cの外周縁近傍には、操作ハンドル22dが取り付けられている。
台形ネジ軸22aの一端部側は、設置台2上に固定されたブラケット24に回転可能に支持されている。
また、上記ナット部22bは、第1可動台3の下部に台形ネジ軸22aに螺合した状態で固定されている。
すなわち、操作ハンドル22dを回転操作することにより、台形ネジ軸22aが回転し、この回転に伴って台形ネジ軸22aに螺合したナット部22bが台形ネジ軸22a上を進退移動することで、第1可動台3が台形ネジ軸22a及び第1レール21aの延在方向に進退移動する。
上記第1可動台3上には、第2可動台5が回動軸Cを中心に回動可能に支持されている。すなわち、第1可動台3の上部中央かつ回転板部22cの反対側には、回動軸Cの下部が固定されており、第2可動台5が、その下部に回動軸Cの上部が差し込まれて第1可動台3上を回動可能とされている。
上記第2可動台固定機構6は、第2可動台5の両端部に取り付けられた一対のクランプ25を備えている。これらクランプ25は、レバーを回動させることで、第2可動台5を第1可動台3に押し付け第1可動台3に対して所定の角度の状態で第2可動台5を固定することができる。なお、図3では、クランプ25の図示を省略している。
上記第3可動台移動機構8は、第2直動ガイド26を備えている。この第2直動ガイド26は、第2可動台5上に固定され第1レール21aとねじれの位置に延在した第2レール26aと、第3可動台7の下部に固定され第2レール26a上をスライド可能な第2ブロック26bとを備えている。
上記研磨機構10は、先端部に研磨具9を着脱可能に保持する砥石取り付け部28と、砥石取り付け部28が先端に設けられ砥石取り付け部28を回転駆動するエアモータ29とを備えている。
上記砥石取り付け部28は、砥石である研磨具9を着脱可能なチャックである。
上記エアモータ29は、第3可動台7上のモータホルダー30に固定され第3可動台7の進退方向に延在している。エアモータ29の基端部には、駆動用の加圧空気を供給するホース29aが取り付けられている。
上記第3可動台移動機構8のラック11は、第2可動台5の進退方向に延在した第2可動台5の一側面に設けられている。
また、駆動モータ13は、第3可動台7の側面にモータ台13aを介して回転軸13bを下方に向けて固定されている。
さらに、駆動モータ13の回転軸13bには、ピニオンギア12が固定されている。
すなわち、駆動モータ13を駆動することでピニオンギア12が回転し、ピニオンギア12がラック11上を回転しながらラック11の延在方向に移動する。したがって、駆動モータ13が固定された第3可動台7をラック11の延在方向に移動させることができ、研磨機構10を進退させることができる。このように、駆動モータ13は、砥石(研磨具9)の軸送りギアードモータとして機能する。
このように本実施形態の主軸穴研磨装置1では、第3可動台移動機構8が、第2可動台5の側面に設置され第3可動台7の進退方向に配列されたラック11と、ラック11に噛合するピニオンギア12と、第3可動台7に設置されピニオンギア12を回転させる駆動モータ13とを備えているので、第3可動台7の研磨機構10を移動させる機構としてボールネジを用いる場合に比べて軽量かつ小型になり、装置全体としても小型化及び軽量化が可能になる。
また、第2可動台5の側面にラック11が形成されているので、第2可動台5の下部や内部にボールネジ等の部材を設ける必要が無く、簡易な構造で低コスト化も可能になる。
特に、ボールネジを採用した場合は軸送りガイドに一対の直動ガイドが必要になるが、第3可動台移動機構8が、研磨具9の軸送り機構としてラック・アンド・ピニオン方式を採用することで、他の移動機構にボールネジや直動ガイドを採用していても、研磨具9の軸送りガイドがワンピースの第2直動ガイド26だけで済み、小型軽量化が可能になる。
また、設置台2、第1可動台3、第2可動台5及び第3可動台7が、いずれもジュラルミンで形成されているので、鋼材、鋳鋼、ステンレス等で形成されている場合に比べて大幅な軽量化を図ることができる。
したがって、これらにより、例えば装置重量を60kg程度に軽量化することが可能になる。
さらに、第1可動台3の側面に、角度基準用ブロック14が着脱可能に取り付けられ、角度基準用ブロック14が、第1可動台3の進退方向に対して所定角度に延在した基準用側面14aを有しているので、研磨対象である主軸テーパ穴のテーパ角に対応した角度基準用ブロック14を取り付けることで、その基準用側面14aを目安にして第3可動台7を所定角度に回動させて角度設定することが可能になり、芯出しが容易になる。
なお、本考案の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1…主軸穴研磨装置、2…設置台、3…第1可動台、4…第1可動台移動機構、5…第2可動台、6…第2可動台固定機構、7…第3可動台、8…第3可動台移動機構、9…研磨具、10…研磨機構、11…ラック、12…ピニオンギア、13…駆動モータ、14…角度基準用ブロック、14a…基準用側面

Claims (3)

  1. 工作機械の主軸テーパ穴を研磨する主軸穴研磨装置であって、
    設置台と、
    前記設置台上に設置され水平方向に進退可能な第1可動台と、
    前記第1可動台を進退移動させる第1可動台移動機構と、
    前記第1可動台上に設置され垂直軸回りに回動可能な第2可動台と、
    前記第2可動台を前記第1可動台上に任意の回動角度で固定可能な第2可動台固定機構と、
    前記第2可動台上に設定され前記第1可動台の進退方向に交差する方向に沿って水平方向に進退可能な第3可動台と、
    前記第3可動台を進退移動させる第3可動台移動機構と、
    前記第3可動台上に設置され前記主軸テーパ穴を研磨する研磨具を先端部に有して前記研磨具を回転駆動する研磨機構とを備え、
    前記第3可動台移動機構が、前記第2可動台の側面に設置され前記第3可動台の進退方向に配列されたラックと、
    前記ラックに噛合するピニオンギアと、
    前記第3可動台に設置され前記ピニオンギアを回転させる駆動モータとを備えていることを特徴とする主軸穴研磨装置。
  2. 請求項1に記載の主軸穴研磨装置において、
    前記設置台、前記第1可動台、前記第2可動台及び前記第3可動台が、いずれもジュラルミンで形成されていることを特徴とする主軸穴研磨装置。
  3. 請求項1又は2に記載の主軸穴研磨装置において、
    前記第1可動台の側面に、角度基準用ブロックが着脱可能に取り付けられ、
    前記角度基準用ブロックが、前記第1可動台の進退方向に対して所定角度に延在した基準用側面を有していることを特徴とする主軸穴研磨装置。
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CN106346342A (zh) * 2016-10-27 2017-01-25 岳西县宏胜铸造有限公司 一种汽车金属配件表面精磨机构
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