JP3199552B2 - 長尺物の溶接設備装置 - Google Patents
長尺物の溶接設備装置Info
- Publication number
- JP3199552B2 JP3199552B2 JP00959494A JP959494A JP3199552B2 JP 3199552 B2 JP3199552 B2 JP 3199552B2 JP 00959494 A JP00959494 A JP 00959494A JP 959494 A JP959494 A JP 959494A JP 3199552 B2 JP3199552 B2 JP 3199552B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- workpiece
- welding
- movable
- support member
- earth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
うな長尺物の溶接に利用される長尺物の溶接設備装置に
関する。
ックス柱は、一般に、スキンプレ−トと呼ばれる4枚の
板状部材を4角柱状に組合せ、それらの当接部分(かど
部分)を互いに溶接して作られる。またこの種のボック
ス柱は、最大で15mの長さを有し、重量は25トンに
もなる。
程に用いられる設備としては、大きく分けると従来より
次の2種類のものがある。 (1)固定された門型多電極溶接装置と、被溶接物を乗
せる自走台車を備え、自走台車を定速走行させながら、
被溶接物の長手方向に沿って溶接を実施する。この場
合、被溶接物が移動するので、ア−スの手段としては、
可撓性のケ−ブルベアを被溶接物に接続するか、又は電
極部分がロ−ラやキャタピラなどで回転構造になった特
別なア−ス装置を、固定側から被溶接物の側面に押付け
て接続するようにしている。また、被溶接物の溶接部分
を水平に維持するための水平保持装置が、自走台車上に
設置される。この種の技術は、例えば実公平2−211
80号公報に開示されている。 (2)地面に固定された前後1対の水平保持装置を用い
て被溶接物を支持する。被溶接物の運搬は、天井クレ−
ンにより実施する。門型多電極溶接装置に自走機能を設
け、門型多電極溶接装置が定速で移動しながら、被溶接
物の長手方向に沿って溶接を実施する。ア−ス電極は、
エアシリンダなどを用いて、被溶接物の側面に押付けて
接続するか、又はクランプで被溶接物に固定する。
においては、1対の水平保持装置を、被溶接物の両端部
の近くに配置しなければならないので、自走台車が大型
化するか、又は実公平2−21180号公報のように、
2台の独立した自走台車を設置してそれらを同時に運転
制御しなければならず、構造が複雑化するのは避けられ
ない。またこの場合、ア−ス装置の構造が非常に複雑に
なる。
レ−ンを用いて被溶接物を運搬するので、被溶接物の位
置決めに手間がかかる。また、ア−ス電極の接続にエア
シリンダなどの駆動装置を用いる場合には、装置の構造
が複雑になるし、ア−ス電極をクランプで固定する場合
には、手作業でア−ス接続しなければならず、作業の効
率が低下する。ボックス柱の溶接の際には、通常、15
00A程度の電流が被溶接物からア−スに流れるので、
ア−ス接続を確実にし、接触部分の電気抵抗を充分に小
さくしなければならない。従って、手作業でア−ス接続
をするのは非常に大変である。
物を溶接する設備の構造が複雑化したり設備が大型化す
るのを防止するとともに、被溶接物の位置決めやア−ス
接続の作業を容易にし、溶接作業の効率化を実現するこ
とを課題とする。
なア−ス装置によって、手作業を必要とすることなく確
実なア−ス接続を実現することである。
め、本発明の長尺物の溶接設備装置は、溶接機(40
0);該溶接機を支持し直線状のレール(501,502)に沿
って移動する、溶接機移動装置(500);被溶接物の
全体を前記レールに平行に支持可能に構成され、支持し
た被溶接物を前記レールに沿う方向に搬送自在な台車
(300);被溶接物の一端を支持可能に構成された支
持部材(1)と、該支持部材を昇降駆動する昇降駆動手
段(2,3)を含む、前記台車が支持した被溶接物の一
端を 支持可能な位置に固定の、一端支持装置(10
0);該一端支持装置の支持部材に装備され、該支持部
材の支持面に垂直な方向に移動しうる可動ア−ス電極
(4A〜4J)および該可動ア−ス電極の上端を前記支
持部材の上面よりも上方に位置決めする弾性部材(8A
〜8E)を含むア−ス装置(200);溶接機移動装置
(500)に装備され、前記溶接機の近傍で被溶接物の
姿勢を検出する、姿勢検出手段(600);及び該姿勢
検出手段の出力に応じて、前記一端支持装置の昇降駆動
手段を制御し、被溶接物の姿勢を一定に維持する、制御
手段(700);を備える。
置は、前記一端支持装置の支持部材の側方に配置され、
該支持部材と一体に構成された導電性のア−ス基台(5
A〜5E,6);該ア−ス基台上に配置された導電性の
可動ア−ス電極(4A〜4J);該可動ア−ス電極を上
下方向に移動自在に案内するガイド部材(7);前記ア
−ス基台に対して前記可動ア−ス電極を上方に持ち上げ
る力を、該可動ア−ス電極に与え、該可動ア−ス電極の
上端を前記支持部材の上面よりも上方に位置決めする弾
性部材(8A〜8E);前記可動ア−ス電極と前記ア−
ス基台とを電気的に接続する、可撓性の電気接続部材
(9A〜9E,9J);及び前記ア−ス基台を接地する
電気ケ−ブル(10);を備える。
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
入及び溶接位置からの搬出は、被溶接物を乗せた自走台
車(300)の走行により実施される。溶接を実施する
際には、被溶接物の一端を一端支持装置(100)に乗
せ替え、他端は自走台車(300)でそのまま支持す
る。そして、昇降駆動手段(2,3)を駆動して被溶接
物の姿勢を調整した後、溶接機移動装置(500)を駆
動して、溶接機(400)を移動しながら被溶接物を溶
接する。被溶接物を接地するア−ス装置(200)は、
一端支持装置の支持部材に装備されており、被溶接物を
一端支持装置に乗せるだけでそれのア−ス接続は完了す
る。溶接の進行に伴なって被溶接物に撓みが生じると、
溶接位置での被溶接物の姿勢(傾き)が変化するが、こ
の変化は安定した溶接の妨げになる。そこで、姿勢検出
手段(600)が検出した、溶接機近傍での被溶接物の
姿勢に応じて、制御手段(700)は昇降駆動手段を制
御し、被溶接物の姿勢を一定に維持する。
走台車と一端支持装置との両者によって支持し、一端支
持装置の高さ調整により被溶接物の姿勢を調整できるの
で、自走台車を大型にする必要はない。また、自走台車
の走行により被溶接物を運搬するので、天井クレ−ンを
使用する場合に比べて位置決め作業が容易になり、設備
の構成も簡略化される。更に、一端支持装置の支持部材
にア−ス装置が装備されているので、被溶接物はそれを
支持部材上に乗せるだけで接地され、特別なア−ス接続
作業は不要である。
−ス電極(4A〜4J)は、弾性部材(8A〜8E)か
ら受ける力によって持ち上げられ、その上端が支持部材
(1)の上面よりも上に突出するように位置決めされ
る。重量の大きな被溶接物を、このア−ス装置上に乗せ
ると、被溶接物に押されて可動ア−ス電極は沈み込み、
被溶接物の下面が支持部材(1)の上面に当接した状態
で止まる。従ってこの場合、被溶接物の下面と可動ア−
ス電極の上端との当接部分には、弾性部材(8A〜8
E)によって充分に大きな押圧力が生じ、被溶接物と可
動ア−ス電極とが電気的に確実に接続される。可動ア−
ス電極は、可撓性の電気接続部材(9A〜9E,9J)
を介してア−ス基台と接続されており、ア−ス基台は電
気ケ−ブル(10)を介して接地されている。即ち、被
溶接物をア−ス装置上に乗せるだけで、その被溶接物は
確実に接地される。
いや支持部材(1)の高さに応じて、支持部材(1)の
位置での被溶接物の姿勢が変化する。このような姿勢変
化は、被溶接物の支持位置とア−ス位置との相対高さに
変化をもたらす。しかし本発明では、被溶接物と接触す
る可動ア−ス電極(4A〜4J)は、上下動自在に支持
されており、しかも弾性部材(8A〜8E)によって押
し上げる方向の力を常時受けるので、支持部材(1)の
位置と可動ア−ス電極(4A〜4J)の位置とで、被溶
接物の相対高さが変化しても、可動ア−ス電極は被溶接
物の高さに追従するように位置決めされ、確実な接触状
態が維持される。
大きい場合、被溶接物に傾きや捩じれ方向の撓みがある
と、電極の一部分だけしか被溶接物と接触しなくなり、
接触抵抗が増大する可能性がある。そこで好ましい態様
では、前記可動ア−ス電極と前記弾性部材は複数組設置
され、該複数の可動ア−ス電極は、それぞれ独立に上下
動自在に構成される。これによれば、大電流をア−スに
流す場合であっても、個々の可動ア−ス電極を小型に構
成することができる。比較的小型の可動ア−ス電極を複
数分散させて配置すると、例えば被溶接物に傾きや捩じ
れ方向の撓みがある場合でも、全体の接触面積が減少す
るのを抑制でき、より確実な接触状態が維持される。
ックス柱の製造ライン上の一部分に設けられた溶接設備
の正面図を図1に示し、平面図を図2に示し、右側面図
を図3に示す。この溶接設備は、概略でいうと、かど溶
接装置400,自走台車300及び支持装置100で構
成されている。
11に示すように、2枚のフランジ材51,52と2枚
のウエブ材53,54でなる4枚のスキンプレ−トを組
合せて箱状に組立てられており、フランジ材とウエブ材
との突き合せ部分に形成した開先55,56の部分をス
キンプレ−トの長手方向に沿って連続的に溶接すること
によりそれらが一体に構成される。この例では、かど溶
接装置400は被溶接物50の上側の2カ所の開先を同
時に溶接する。2カ所の溶接が終了すると、被溶接物5
0を180度反転し、反対側の2カ所の開先部分を溶接
する。57及び58は溶接ビ−ドを示している。59は
裏当金物である。
仮組立てされた状態で、前後1対の枕木301,302
を介して、自走台車300上に載置され、自走台車30
0の走行によって運搬される。この例では、図1及び図
2の左側から右側に向かって自走台車300が移動し、
被溶接物50がこの溶接設備に搬入される。自走台車3
00は、地面に設置された1対のレ−ル303,304
上をそれに沿って走行する。自走台車300の駆動源は
電気モ−タであり、自走台車300は、それに搭載され
たバッテリ−の電力によって走行する。また、自走台車
300の運転はオペレ−タのスイッチ操作により行なわ
れる。
後、図1に示すように、被溶接物50の先端が、支持装
置100よりも1m程度先まで進んだ時に自走台車30
0を停止し、その位置に被溶接物50を位置決めする。
後述するように、支持装置100は昇降機構を備えてい
るが、被溶接物50を搬入する時には、支持装置100
の支持面を被溶接物50よりも下方に退避させておく。
この後で、支持装置100の支持面を上昇させ、自走台
車300上の前側の枕木301を抜き取る。これによっ
て、被溶接物50は、前方は支持装置100で支持さ
れ、後方は自走台車300上の後側の枕木302で支持
される。
よって、被溶接物50の姿勢(傾斜)を調整することが
できる。また、支持装置100上にはア−ス装置200
が搭載されており、支持装置100上に被溶接物50を
載せるだけで、被溶接物50は確実に接地される。支持
装置100及びア−ス装置200の詳細については後で
説明する。
おり、かど溶接装置400が移動しながら溶接を実施す
る。かど溶接装置400は、車輪が付いた移動装置50
0上に支持されており、側面から見ると図3に示すよう
に門型になっている。移動装置500の車輪は、地面に
敷設された1対のレ−ル501,502上に配置されて
おり、移動装置500はレ−ル501,502に沿って
移動する。
置である。図1,図2及び図3を参照すると、401が
溶接ト−チ、402がフラックス散布ホ−ス、403が
フラックス循環装置、404がフラックス回収ホ−ス、
407が溶接ワイヤ、405が溶接ワイヤを保持するボ
ビン(500kg)、406がバット溶接機、408が
制御盤、409が操作盤、410がケ−ブルベア、41
1が配線用ピット、412が水冷ポンプである。
1及び図2の左から右に向かって移動しながら被溶接物
50を溶接する。溶接ト−チ401は、進行方向の前後
に並ベて配置された先行ト−チと後行ト−チで構成され
ており、更に、被溶接物50の2カ所のかど部を同時に
溶接するために、それらのト−チが被溶接物50の幅方
向に2組並べて配置してある。この例では、各先行ト−
チに2000Aの電流を流し、各後行ト−チに1500
Aの電流を流す。
00の部分を、拡大して図4,図5及び図7に示す。図
4は正面図、図5は左側面図、図7は平面図である。図
4に示すように、この実施例では、ア−ス装置200は
支持装置100と一体に構成されている。まず、支持装
置100について説明する。
にしっかりと固定されている。このフレ−ム101に
は、2本のガイド軸102をそれぞれ上下方向に摺動自
在に支持するガイド装置103及び104と、2本の油
圧シリンダ2及び3が設置されている。各ガイド軸10
2の上端部に、支持部材1が固定されている。また、油
圧シリンダ2のロッド2a及び油圧シリンダ3のロッド
3aは、支持部材1の下端に連結されている。即ち、油
圧シリンダ2及び3を駆動することにより、支持部材1
は上下方向に移動する。この例では、油圧シリンダ2及
び3のロッドの位置、即ち支持部材1の高さは、前記制
御盤に含まれる姿勢制御装置700によって制御され
る。
て、支持部材1上に載った被溶接物50の溶接線の姿勢
(水平面に対する傾斜)を変えることができる。ところ
で被溶接物50は、溶接の熱によって、通常かなり大き
な撓みを生じるため、被溶接物50の姿勢を調整しない
と、溶接位置に応じて溶接線の姿勢が変化し、被溶接物
50の全体に渡って均一な好ましい溶接ができない。そ
こでこの実施例では、検出した溶接線の姿勢に応じて支
持部材1の高さを自動的に調整し、被溶接物50の姿勢
を自動修正するように、姿勢制御装置700が制御す
る。この実施例では、溶接線の姿勢の目標値を、水平に
対し僅かに上り傾斜(1/100)に設定してある。
すように、溶接ト−チ401より少し前方の位置に、姿
勢検出装置600を設置してある。この姿勢検出装置6
00は、やじろべえに似た形状の可動検出部を有してお
り、該可動検出部は、被溶接物50の上面にその前後方
向の2点で当接するように位置決めされる。従って、溶
接ト−チ401の近傍での被溶接物50の傾きに応じ
て、可動検出部の傾きが変わる。可動検出部にはポテン
ショメ−タが連結してあるので、溶接線の傾き(姿勢)
がポテンショメ−タによって検出される。姿勢制御装置
700は、姿勢検出装置600が検出した姿勢情報と、
予め定めた目標値とが一致するように、油圧シリンダ2
及び3のロッドの位置を自動的に調整する。
る。図4のア−ス装置200の部分を拡大した部分断面
図を図6に示し、図7のア−ス装置200の部分を拡大
したものを図8に示し、図8のIX−IX線からみたものを
図9に示し、図6のX−X線からみたものを図10に示
す。
は、10個の独立したア−ス電極4A,4B,4C,4
D,4E,4F,4G,4H,4I及び4Jが水平に並
べて設置してある。これらのア−ス電極4A〜4Jは、
それぞれ図10に示ように、ガイド板7に設けた開口を
上下に貫通するように配置してあり、ガイド板7によっ
て、上下方向にのみ移動自在に支持されている。またア
−ス電極4A〜4Jの下端は、それぞれ、圧縮コイルス
プリング8A〜8J(8F〜8Iは図示せず)の上端と
係合しており、各々のア−ス電極は、通常はスプリング
の押圧力によって、上方に持ち上げられている。
台部材5A上に配置され、圧縮コイルスプリング8B及
び8Gは端子台部材5B上に配置され、圧縮コイルスプ
リング8C及び8Hは端子台部材5C上に配置され、圧
縮コイルスプリング8D及び8Iは端子台部材5D上に
配置され、圧縮コイルスプリング8E及び8Jは端子台
部材5E上に配置されている。端子台部材5A〜5E
は、縦向きに配置された端子台部材6からそれぞれ水平
に延びるように、端子台部材6に固定されている。な
お、圧縮コイルスプリング8A〜8Jは、ア−ス電極4
A〜4Jのそれぞれに対して2個ずつ設けられている。
端子台部材5A〜5E上の圧縮コイルスプリング8A〜
8Jの位置には、それぞれ各スプリングの内側にピン2
1が突出する形で固定されており、各ピン21は、圧縮
コイルスプリング8A〜8Jが外れるのを防止してい
る。
5E及び6は、銅などの電気抵抗の小さい金属で構成し
てある。各ア−ス電極4A〜4Jと端子台部材5A〜5
Eは、ブレ−ドワイヤ9A〜9Jで互いに接続してあ
る。ブレ−ドワイヤ9A〜9Jの各々は、帯状の平編銅
線の両端部に、金属のカシメ板22及び23を装着して
構成してある。図10に示すように、ブレ−ドワイヤ9
Jの一端のカシメ板22はねじ26によってア−ス電極
4Jに固定され、カシメ板23はねじ27によって端子
台部材5Eに固定されている。従って、ア−ス電極4J
と端子台部材5Eとは互いに電気的に接続されている。
また、ブレ−ドワイヤ9Jは可撓性であるため、ア−ス
電極4Jは端子台部材5Eに対して上下方向に移動可能
である。他のア−ス電極4A〜4Iも、同様の構成でブ
レ−ドワイヤ9A〜9Iを介して端子台部材5A〜5E
と接続されている。
は、ア−ス用のキャプタイヤケ−ブル10の一端が接続
されている。このキャプタイヤケ−ブル10の他端は、
溶接用電源のア−ス端子に接続されている。従って、ア
−ス電極4A〜4Jは、ブレ−ドワイヤ9A〜9J,端
子台部材5A〜5E,端子台部材6,端子31及び3
2,及びキャプタイヤケ−ブル10を介して常時接地さ
れている。
部材6は、取付板33と一体に構成されている。また、
取付板33には、絶縁板34及び連結板36を重ねて、
これらをボルト31で一体に固定してある。32及び3
5は絶縁部材である。また図4に示すように、連結板3
6は、支持部材1に固定した取付板42と連結されてお
り、ストッパねじであるジャッキボルト41の高さ調節
によって、支持部材1に対するア−ス装置200の相対
高さを調整しうる。
4J上に被溶接物50等が載っていない状態で、ア−ス
電極4A〜4Jの上面位置が、支持部材の上面1aの位
置よりも22mm上方に位置するように、ジャッキボル
ト41の高さが調節されている。従って、支持部材1上
に重量物である被溶接物50を載せると、支持部材1よ
りも上に突出しているア−ス電極4A〜4Jが被溶接物
50の重量で沈み込み、22mm程度下がった状態で、
被溶接物50の下面が支持部材1の上面1aと接し、被
溶接物50が支持部材1で支持され、同時に、ア−ス電
極4A〜4Jはそれぞれ、圧縮コイルスプリング8A〜
8Jの押圧力によって被溶接物50の下面に押し付けら
れるので、被溶接物50はア−ス電極4A〜4Jを介し
て確実に接地される。
が生じその撓み量が少しずつ変化する場合でも、ア−ス
電極4A〜4Jの位置は、各々独立に、被溶接物50の
表面各部の実際の位置に追従するように変わるので、ア
−ス電極4A〜4Jは、それらの全てが被溶接物50の
表面と常時接触状態を維持する。
個の独立したア−ス電極4A〜4Jが、水平面上に並べ
て配置してあり、しかも各ア−ス電極の接触部分は図1
0に示すように滑らかな曲面になっているので、被溶接
物50のア−ス電極4A〜4Jと対向する部分が水平面
に対して傾斜している場合であっても、ア−ス電極4A
〜4Jと被溶接物50との全体の接触面積は比較的大き
く、接触抵抗の増大は抑制される。具体的には、ア−ス
電極4A〜4Jの各々は、幅が30mm、奥行きが60
mmであり、ア−スには約1500Aの電流が流れる
が、ア−ス接続には全く問題は生じていない。
被溶接物50の片面2カ所(図11の55,56)のか
ど溶接が終了すると、被溶接物50を180度反転し、
反対側の面の残りの2カ所をかど溶接する。被溶接物5
0を反転する場合には、自走台車300と被溶接物50
との間に枕木301を再び挿入し、支持装置100の支
持面を下降させ、被溶接物50を自走台車300で支持
する。そして自走台車300を走行させて被溶接物50
を図示しない反転装置まで運搬し、被溶接物50を反転
した後、それを再び自走台車300で運搬して図1のよ
うに位置決めし、支持装置100の支持面を上昇させて
枕木301を抜き取り、支持装置100で被溶接物50
の姿勢を調整して溶接を再開する。4カ所全ての溶接が
終了したら、自走台車300と被溶接物50との間に枕
木301を再び挿入し、支持装置100の支持面を下降
させ、被溶接物50を自走台車300で支持して、被溶
接物50を所定のストックヤ−ドまで自走台車300で
運搬する。
には被溶接物を自走台車と一端支持装置との両者によっ
て支持し、一端支持装置の高さ調整により被溶接物の姿
勢を調整できるので、自走台車を大型にする必要がな
い。また、自走台車の走行により被溶接物を運搬するの
で、天井クレ−ンを使用する場合に比べて位置決め作業
が容易になり、設備の構成も簡略化される。更に、一端
支持装置の支持部材にア−ス装置が装備されているの
で、被溶接物はそれを支持部材上に乗せるだけで接地さ
れ、特別なア−ス接続作業は不要である。
する可動ア−ス電極(4A〜4J)は、上下動自在に支
持されており、しかも弾性部材(8A〜8E)によって
押し上げる方向の力を常時受けるので、被溶接物の撓み
具合いの変化や支持部材(1)の高さ調整に伴なって、
支持部材(1)の位置と可動ア−ス電極(4A〜4J)
の位置とで、被溶接物の相対高さが変化しても、可動ア
−ス電極は被溶接物の高さに追従するように位置決めさ
れ、確実な接触状態が維持される。
れた溶接設備を示す正面図である。
である。
る。
部分断面図である。
る。
グ 9A〜9J:ブレ−ドワイヤ 10:キャプタイヤケ−ブル 21:ピン 22,23:カシメ板 26,27:ねじ 31:ボルト 32,35:絶縁部材 33:取付板 34:絶縁板 36:連結板 41:ジャッキボルト 42:取付板 46,47:端子 50:被溶接物 51,52:フランジ材 53,54:ウエブ材 51〜54:スキンプレ−ト 55,56:開先 57,58:溶接ビ−ド 59:裏当金物 100:支持装置 101:フレ−ム 102:ガイド軸 103,104:ガイド装置 200:ア−ス装置 300:自走台車 301,302:枕木 303,304:レ−ル 400:かど溶接装置 401:溶接ト−チ 402:フラックス散布ホ−ス 403:フラックス循環装置 404:フラックス回収ホ−ス 405:ボビン 407:溶接ワイヤ 408:制御盤 409:操作盤 410:ケ−ブルベア 411:配線用ピット 412:水冷ポンプ 500:移動装置 501,502:レ−ル 600:姿勢検出装置 700:姿勢制御装置
Claims (2)
- 【請求項1】溶接機; 該溶接機を支持し直線状のレールに沿って移動する、溶
接機移動装置; 被溶接物の全体を前記レールに平行に支持可能に構成さ
れ、支持した被溶接物を前記レールに沿う方向に搬送自
在な台車; 被溶接物の一端を支持可能に構成された支持部材と、該
支持部材を昇降駆動する昇降駆動手段を含む、前記台車
が支持した被溶接物の一端を支持可能な位置に固定の、
一端支持装置; 該一端支持装置の支持部材に装備され、該支持部材の支
持面に垂直な方向に移動しうる可動ア−ス電極および該
可動ア−ス電極の上端を前記支持部材の上面よりも上方
に位置決めする弾性部材を含むア−ス装置;溶接機移動装置に装備され、 前記溶接機の近傍で被溶接
物の姿勢を検出する、姿勢検出手段;及び該姿勢検出手
段の出力に応じて、前記一端支持装置の昇降駆動手段を
制御し、被溶接物の姿勢を一定に維持する、制御手段; を備える、長尺物の溶接設備装置。 - 【請求項2】 前記ア−ス装置は、前記一端支持装置の
支持部材の側方に配置され、該支持部材と一体に構成さ
れた導電性のア−ス基台;該ア−ス基台上に配置された
導電性の可動ア−ス電極;該可動ア−ス電極を上下方向
に移動自在に案内するガイド部材;前記ア−ス基台に対
して前記可動ア−ス電極を上方に持ち上げる力を、該可
動ア−ス電極に与え、該可動ア−ス電極の上端を前記支
持部材の上面よりも上方に位置決めする弾性部材;前記
可動ア−ス電極と前記ア−ス基台とを電気的に接続す
る、可撓性の電気接続部材;及び前記ア−ス基台を接地
する電気ケ−ブル;を備える、請求項1記載の長尺物の
溶接設備装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00959494A JP3199552B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 長尺物の溶接設備装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00959494A JP3199552B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 長尺物の溶接設備装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07214304A JPH07214304A (ja) | 1995-08-15 |
JP3199552B2 true JP3199552B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=11724661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00959494A Expired - Fee Related JP3199552B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 長尺物の溶接設備装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3199552B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011167692A (ja) * | 2008-06-13 | 2011-09-01 | Hokuto Tekko:Kk | 橋桁構造物の仮溶接治具 |
CN107984132A (zh) * | 2017-12-25 | 2018-05-04 | 湖南镭目科技有限公司 | 一种自动焊接系统 |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP00959494A patent/JP3199552B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07214304A (ja) | 1995-08-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8487214B2 (en) | Mobile self-aligning universal welding carriage | |
US20210178528A1 (en) | Trackless Welding Carriage With Guide Wheel | |
US4633055A (en) | Plasma cutting system | |
JP2004074232A (ja) | ガルウィング型条材溶接装置 | |
JP3199552B2 (ja) | 長尺物の溶接設備装置 | |
CN108296613B (zh) | 一种用于薄板拼接埋弧焊机的工件定位辅助装置 | |
JP3199551B2 (ja) | ア−ス装置 | |
KR100907412B1 (ko) | 주판의 양면판계 사선용접을 위한 잠호용접장치 | |
US3818650A (en) | Rail grinding method | |
JPS60240384A (ja) | 組立部材溶接装置 | |
US4099044A (en) | Welding apparatus | |
JPH084217Y2 (ja) | 溶接装置 | |
JP2953353B2 (ja) | 車輌用スポット溶接ガン及び車輌の構体組立装置 | |
JP3112453B1 (ja) | 自動溶接方法及びその装置 | |
JPS62158579A (ja) | 多軸スポツト溶接装置 | |
JP2007229769A (ja) | 自動スポット溶接機 | |
JP3348677B2 (ja) | 自動溶接装置 | |
JP2607788B2 (ja) | 長尺ロンジ材の位置決め・仮付け装置 | |
JP2606358B2 (ja) | 抵抗溶接装置 | |
CN216462458U (zh) | 半挂车底板激光焊接设备 | |
CN221087585U (zh) | 一种固定片自动抓取点焊专机 | |
JP3885951B2 (ja) | 金網枠材のバット溶接装置 | |
KR200284899Y1 (ko) | 수평주행 용접용 캐리지 | |
JP3709646B2 (ja) | 電縫管溶接装置 | |
JP2003154465A (ja) | 抵抗溶接機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |