JP3199551B2 - ア−ス装置 - Google Patents

ア−ス装置

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JP3199551B2
JP3199551B2 JP00959394A JP959394A JP3199551B2 JP 3199551 B2 JP3199551 B2 JP 3199551B2 JP 00959394 A JP00959394 A JP 00959394A JP 959394 A JP959394 A JP 959394A JP 3199551 B2 JP3199551 B2 JP 3199551B2
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木 新 平 青
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接の際にワ−ク、即
ち被溶接物を接地するために利用しうるア−ス装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、建築用の柱として利用されるボ
ックス柱は、一般に、スキンプレ−トと呼ばれる4枚の
板状部材を4角柱状に組合せ、それらの当接部分(かど
部分)を互いに溶接して作られる。またこの種のボック
ス柱は、最大で15mの長さを有し、重量は25トンに
もなる。
【0003】このような大型のボックス柱を溶接する工
程に用いられる設備としては、従来より次の2種類のも
のがある。 (1)固定された門型多電極溶接装置と、被溶接物を乗
せる自走台車を備え、自走台車を定速走行させながら、
被溶接物の長手方向に沿って溶接を実施する。この場
合、被溶接物が移動するので、ア−スの手段としては、
可撓性のケ−ブルベアを被溶接物に接続するか、又は電
極部分がロ−ラやキャタピラなどで回転構造になった特
別なア−ス装置を、固定側から被溶接物の側面に押付け
て接続するようにしている。また、被溶接物の溶接部分
を水平に維持するための水平保持装置が、自走台車上に
設置される。この種の技術は、例えば実公平2−211
80号公報に開示されている。 (2)地面に固定された前後1対の水平保持装置を用い
て被溶接物を支持する。被溶接物の運搬は、天井クレ−
ンにより実施する。門型多電極溶接装置に自走機能を設
け、門型多電極溶接装置が定速で移動しながら、被溶接
物の長手方向に沿って溶接を実施する。ア−ス電極は、
エアシリンダなどを用いて、被溶接物の側面に押付けて
接続するか、又はクランプで被溶接物に固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)のような設備
においては、1対の水平保持装置を、被溶接物の両端部
の近くに配置しなければならないので、自走台車が大型
化するか、又は実公平2−21180号公報のように、
2台の独立した自走台車を設置してそれらを同時に運転
制御しなければならず、構造が複雑化するのは避けられ
ない。またこの場合、ア−ス装置の構造が非常に複雑に
なる。
【0005】上記(2)のような設備においては、天井ク
レ−ンを用いて被溶接物を運搬するので、被溶接物の位
置決めに手間がかかる。また、ア−ス電極の接続にエア
シリンダなどの駆動装置を用いる場合には、装置の構造
が複雑になるし、ア−ス電極をクランプで固定する場合
には、手作業でア−ス接続しなければならず、作業の効
率が低下する。ボックス柱の溶接の際には、通常、15
00A程度の電流が被溶接物からア−スに流れるので、
ア−ス接続を確実にし、接触部分の電気抵抗を充分に小
さくしなければならない。従って、手作業でア−ス接続
をするのは非常に大変である。
【0006】従って本発明は、比較的構造の簡単なア−
ス装置によって、手作業を必要とすることなく確実なア
−ス接続を実現することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のア−ス装置は、その上面で被溶接物を支持
する支持部材(1);該支持部材を昇降駆動する昇降駆
動手段(2,3);前記支持部材の側方に配置され、該
支持部材と一体に構成された導電性のア−ス基台(5A
〜5E,6);該ア−ス基台上に配置された導電性の可
動ア−ス電極(4A〜4J);該可動ア−ス電極を上下
方向に移動自在に案内するガイド部材(7);上端が
可動アース電極の下端に係合し下端が前記アース基台
で下支持され、ア−ス基台に対して可動ア−ス電極を上
方に持ち上げる力を可動ア−ス電極に与え、可動ア−ス
電極の上端を前記支持部材の上面よりも上方に位置決め
する圧縮コイルスプリング(8A〜8J);該圧縮コイ
ルスプリングの側方にあって、上端が前記可動アース電
極に固着され下端が前記ア−ス基台に固着され、可動ア
−ス電極とア−ス基台とを電気的に接続する、可撓性の
電気接続部材(9A〜9J);及び前記ア−ス基台を接
地する電気ケ−ブル(10);を備える。
【0008】また請求項2の発明では、前記可動ア−ス
電極の上端は上方に突出する曲面である。
【0009】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0010】
【作用】本発明によれば、導電性の可動ア−ス電極(4
A〜4J)は、弾性部材(8A〜8J)から受ける力に
よって持ち上げられ、その上端が支持部材(1)の上面
よりも上に突出するように位置決めされる。重量の大き
な被溶接物を、このア−ス装置上に乗せると、被溶接物
に押されて可動ア−ス電極は沈み込み、被溶接物の下面
が支持部材(1)の上面に当接した状態で止まる。従っ
てこの場合、被溶接物の下面と可動ア−ス電極の上端と
の当接部分には、圧縮コイルスプリング(8A〜8J)
によって充分に大きな押圧力が生じ、被溶接物と可動ア
−ス電極とが電気的に確実に接続される。可動ア−ス電
極は、可撓性の電気接続部材(9A〜9J)を介してア
−ス基台と接続されており、ア−ス基台は電気ケ−ブル
(10)を介して接地されている。即ち、被溶接物をア
−ス装置上に乗せるだけで、その被溶接物は確実に接地
される。
【0011】また、ボックス柱のような長尺物を溶接す
る時には、溶接中の入熱によって被溶接物に撓みが生
じ、溶接位置における被溶接物の姿勢が位置及び時間に
よって変化する。このような被溶接物の姿勢変化は、溶
接時の溶け込み具合い,溶融金属の流動,ガスの放出な
どに影響を及ぼすので、全体に渡って好ましい溶接を実
施するためには、被溶接物の姿勢を常時一定(水平より
も多少上り傾斜)に維持する必要がある。
【0012】本発明では、支持部材(1)は、昇降駆動
手段(2,3)の駆動により上下位置の調整が自在であ
り、支持部材(1)の高さを調整することによって、そ
の上に乗った被溶接物の姿勢(傾き)を変えることがで
きる。即ち、本発明では、被溶接物の水平を保持するた
めの装置がア−ス装置と一体になっている。
【0013】被溶接物に撓みがある場合、その撓み具合
いや支持部材(1)の高さに応じて、支持部材(1)の
位置での被溶接物の姿勢が変化する。このような姿勢変
化は、被溶接物の支持位置とア−ス位置との相対高さに
変化をもたらす。しかし本発明では、被溶接物と接触す
る可動ア−ス電極(4A〜4J)は、上下動自在に支持
されており、しかも圧縮コイルスプリング(8A〜8
J)によって押し上げる方向の力を常時受けるので、支
持部材(1)の位置と可動ア−ス電極(4A〜4J)の
位置とで、被溶接物の相対高さが変化しても、可動ア−
ス電極は被溶接物の高さに追従するように位置決めさ
れ、確実な接触状態が維持される。
【0014】また、請求項2の発明では、前記可動ア−
ス電極の上端は上方に突出する曲面であるので、被溶接
物のア−ス電極と対向する部分が水平面に対して傾斜し
ている場合であっても、ア−ス電極と被溶接物との全体
の接触面積は比較的大きく、接触抵抗の増大は抑制され
る。
【0015】ところで、1つの可動ア−ス電極の面積が
大きい場合、被溶接物に傾きや捩じれ方向の撓みがある
と、電極の一部分だけしか被溶接物と接触しなくなり、
接触抵抗が増大する可能性がある。そこで発明の実施
では、前記可動ア−ス電極と前記弾性部材は複数組設
置され、該複数の可動ア−ス電極は、それぞれ独立に上
下動自在に構成される。これによれば、大電流をア−ス
に流す場合であっても、個々の可動ア−ス電極を小型に
構成することができる。比較的小型の可動ア−ス電極を
複数分散させて配置すると、例えば被溶接物に傾きや捩
じれ方向の撓みがある場合でも、全体の接触面積が減少
するのを抑制でき、より確実な接触状態が維持される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。ボ
ックス柱の製造ライン上の一部分に設けられた溶接設備
の正面図を図1に示し、平面図を図2に示し、右側面図
を図3に示す。この溶接設備は、概略でいうと、かど溶
接装置400,自走台車300及び支持装置100で構
成されている。
【0017】ボックス柱を構成する被溶接物50は、図
11に示すように、2枚のフランジ材51,52と2枚
のウエブ材53,54でなる4枚のスキンプレ−トを組
合せて箱状に組立てられており、フランジ材とウエブ材
との突き合せ部分に形成した開先55,56の部分をス
キンプレ−トの長手方向に沿って連続的に溶接すること
によりそれらが一体に構成される。この例では、かど溶
接装置400は被溶接物50の上側の2カ所の開先を同
時に溶接する。2カ所の溶接が終了すると、被溶接物5
0を180度反転し、反対側の2カ所の開先部分を溶接
する。57及び58は溶接ビ−ドを示している。59は
裏当金物である。
【0018】この被溶接物50は、予め図11のように
仮組立てされた状態で、前後1対の枕木301,302
を介して、自走台車300上に載置され、自走台車30
0の走行によって運搬される。この例では、図1及び図
2の左側から右側に向かって自走台車300が移動し、
被溶接物50がこの溶接設備に搬入される。自走台車3
00は、地面に設置された1対のレ−ル303,304
上をそれに沿って走行する。自走台車300の駆動源は
電気モ−タであり、自走台車300は、それに搭載され
たバッテリ−の電力によって走行する。また、自走台車
300の運転はオペレ−タのスイッチ操作により行なわ
れる。
【0019】被溶接物50をこの溶接設備に搬入した
後、図1に示すように、被溶接物50の先端が、支持装
置100よりも1m程度先まで進んだ時に自走台車30
0を停止し、その位置に被溶接物50を位置決めする。
後述するように、支持装置100は昇降機構を備えてい
るが、被溶接物50を搬入する時には、支持装置100
の支持面を被溶接物50よりも下方に退避させておく。
この後で、支持装置100の支持面を上昇させ、自走台
車300上の前側の枕木301を抜き取る。これによっ
て、被溶接物50は、前方は支持装置100で支持さ
れ、後方は自走台車300上の後側の枕木302で支持
される。
【0020】支持装置100の支持面を昇降することに
よって、被溶接物50の姿勢(傾斜)を調整することが
できる。また、支持装置100上にはア−ス装置200
が搭載されており、支持装置100上に被溶接物50を
載せるだけで、被溶接物50は確実に接地される。支持
装置100及びア−ス装置200の詳細については後で
説明する。
【0021】溶接をする時には被溶接物50は静止して
おり、かど溶接装置400が移動しながら溶接を実施す
る。かど溶接装置400は、車輪が付いた移動装置50
0上に支持されており、側面から見ると図3に示すよう
に門型になっている。移動装置500の車輪は、地面に
敷設された1対のレ−ル501,502上に配置されて
おり、移動装置500はレ−ル501,502に沿って
移動する。
【0022】かど溶接装置400は、多電極潜弧溶接装
置である。図1,図2及び図3を参照すると、401が
溶接ト−チ、402がフラックス散布ホ−ス、403が
フラックス循環装置、404がフラックス回収ホ−ス、
407が溶接ワイヤ、405が溶接ワイヤを保持するボ
ビン(500kg)、406がバット溶接機、408が
制御盤、409が操作盤、410がケ−ブルベア、41
1が配線用ピット、412が水冷ポンプである。
【0023】この実施例では、かど溶接装置400は図
1及び図2の左から右に向かって移動しながら被溶接物
50を溶接する。溶接ト−チ401は、進行方向の前後
に並ベて配置された先行ト−チと後行ト−チで構成され
ており、更に、被溶接物50の2カ所のかど部を同時に
溶接するために、それらのト−チが被溶接物50の幅方
向に2組並べて配置してある。この例では、各先行ト−
チに2000Aの電流を流し、各後行ト−チに1500
Aの電流を流す。
【0024】図1に示す支持装置100とア−ス装置2
00の部分を、拡大して図4,図5及び図7に示す。図
4は正面図、図5は左側面図、図7は平面図である。図
4に示すように、この実施例では、ア−ス装置200は
支持装置100と一体に構成されている。まず、支持装
置100について説明する。
【0025】支持装置100のフレ−ム101は、地面
にしっかりと固定されている。このフレ−ム101に
は、2本のガイド軸102をそれぞれ上下方向に摺動自
在に支持するガイド装置103及び104と、2本の油
圧シリンダ2及び3が設置されている。各ガイド軸10
2の上端部に、支持部材1が固定されている。また、油
圧シリンダ2のロッド2a及び油圧シリンダ3のロッド
3aは、支持部材1の下端に連結されている。即ち、油
圧シリンダ2及び3を駆動することにより、支持部材1
は上下方向に移動する。この例では、油圧シリンダ2及
び3のロッドの位置、即ち支持部材1の高さは、前記制
御盤に含まれる姿勢制御装置700によって制御され
る。
【0026】支持部材1の高さを調整することによっ
て、支持部材1上に載った被溶接物50の溶接線の姿勢
(水平面に対する傾斜)を変えることができる。ところ
で被溶接物50は、溶接の熱によって、通常かなり大き
な撓みを生じるため、被溶接物50の姿勢を調整しない
と、溶接位置に応じて溶接線の姿勢が変化し、被溶接物
50の全体に渡って均一な好ましい溶接ができない。そ
こでこの実施例では、検出した溶接線の姿勢に応じて支
持部材1の高さを自動的に調整し、被溶接物50の姿勢
を自動修正するように、姿勢制御装置700が制御す
る。この実施例では、溶接線の姿勢の目標値を、水平に
対し僅かに上り傾斜(1/100)に設定してある。
【0027】溶接線の姿勢を検出するために、図1に示
すように、溶接ト−チ401より少し前方の位置に、姿
勢検出装置600を設置してある。この姿勢検出装置6
00は、やじろべえに似た形状の可動検出部を有してお
り、該可動検出部は、被溶接物50の上面にその前後方
向の2点で当接するように位置決めされる。従って、溶
接ト−チ401の近傍での被溶接物50の傾きに応じ
て、可動検出部の傾きが変わる。可動検出部にはポテン
ショメ−タが連結してあるので、溶接線の傾き(姿勢)
がポテンショメ−タによって検出される。姿勢制御装置
700は、姿勢検出装置600が検出した姿勢情報と、
予め定めた目標値とが一致するように、油圧シリンダ2
及び3のロッドの位置を自動的に調整する。
【0028】次に、ア−ス装置200について説明す
る。図4のア−ス装置200の部分を拡大した部分断面
図を図6に示し、図7のア−ス装置200の部分を拡大
したものを図8に示し、図8のIX−IX線からみたものを
図9に示し、図6のX−X線からみたものを図10に示
す。
【0029】図8を参照すると、ア−ス装置200に
は、10個の独立したア−ス電極4A,4B,4C,4
D,4E,4F,4G,4H,4I及び4Jが水平に並
べて設置してある。これらのア−ス電極4A〜4Jは、
それぞれ図10に示ように、ガイド板7に設けた開口を
上下に貫通するように配置してあり、ガイド板7によっ
て、上下方向にのみ移動自在に支持されている。またア
−ス電極4A〜4Jの下端は、それぞれ、圧縮コイルス
プリング8A〜8J(8F〜8Iは図示せず)の上端と
係合しており、各々のア−ス電極は、通常はスプリング
の押圧力によって、上方に持ち上げられている。
【0030】圧縮コイルスプリング8A及び8Fは端子
台部材5A上に配置され、圧縮コイルスプリング8B及
び8Gは端子台部材5B上に配置され、圧縮コイルスプ
リング8C及び8Hは端子台部材5C上に配置され、圧
縮コイルスプリング8D及び8Iは端子台部材5D上に
配置され、圧縮コイルスプリング8E及び8Jは端子台
部材5E上に配置されている。端子台部材5A〜5E
は、縦向きに配置された端子台部材6からそれぞれ水平
に延びるように、端子台部材6に固定されている。な
お、圧縮コイルスプリング8A〜8Jは、ア−ス電極4
A〜4Jのそれぞれに対して2個ずつ設けられている。
端子台部材5A〜5E上の圧縮コイルスプリング8A〜
8Jの位置には、それぞれ各スプリングの内側にピン2
1が突出する形で固定されており、各ピン21は、圧縮
コイルスプリング8A〜8Jが外れるのを防止してい
る。
【0031】ア−ス電極4A〜4J,端子台部材5A〜
5E及び6は、銅などの電気抵抗の小さい金属で構成し
てある。各ア−ス電極4A〜4Jと端子台部材5A〜5
Eは、ブレ−ドワイヤ9A〜9Jで互いに接続してあ
る。ブレ−ドワイヤ9A〜9Jの各々は、帯状の平編銅
線の両端部に、金属のカシメ板22及び23を装着して
構成してある。図10に示すように、ブレ−ドワイヤ9
Jの一端のカシメ板22はねじ26によってア−ス電極
4Jに固定され、カシメ板23はねじ27によって端子
台部材5Eに固定されている。従って、ア−ス電極4J
と端子台部材5Eとは互いに電気的に接続されている。
また、ブレ−ドワイヤ9Jは可撓性であるため、ア−ス
電極4Jは端子台部材5Eに対して上下方向に移動可能
である。他のア−ス電極4A〜4Iも、同様の構成でブ
レ−ドワイヤ9A〜9Iを介して端子台部材5A〜5E
と接続されている。
【0032】端子台部材6に設けた端子46及び47に
は、ア−ス用のキャプタイヤケ−ブル10の一端が接続
されている。このキャプタイヤケ−ブル10の他端は、
溶接用電源のア−ス端子に接続されている。従って、ア
−ス電極4A〜4Jは、ブレ−ドワイヤ9A〜9J,端
子台部材5A〜5E,端子台部材6,端子31及び3
2,及びキャプタイヤケ−ブル10を介して常時接地さ
れている。
【0033】図6に示すように、ガイド板7及び端子台
部材6は、取付板33と一体に構成されている。また、
取付板33には、絶縁板34及び連結板36を重ねて、
これらをボルト31で一体に固定してある。32及び3
5は絶縁部材である。また図4に示すように、連結板3
6は、支持部材1に固定した取付板42と連結されてお
り、ストッパねじであるジャッキボルト41の高さ調節
によって、支持部材1に対するア−ス装置200の相対
高さを調整しうる。
【0034】この実施例においては、ア−ス電極4A〜
4J上に被溶接物50等が載っていない状態で、ア−ス
電極4A〜4Jの上面位置が、支持部材の上面1aの位
置よりも22mm上方に位置するように、ジャッキボル
ト41の高さが調節されている。従って、支持部材1上
に重量物である被溶接物50を載せると、支持部材1よ
りも上に突出しているア−ス電極4A〜4Jが被溶接物
50の重量で沈み込み、22mm程度下がった状態で、
被溶接物50の下面が支持部材1の上面1aと接し、被
溶接物50が支持部材1で支持され、同時に、ア−ス電
極4A〜4Jはそれぞれ、圧縮コイルスプリング8A〜
8Jの押圧力によって被溶接物50の下面に押し付けら
れるので、被溶接物50はア−ス電極4A〜4Jを介し
て確実に接地される。
【0035】溶接中に、熱によって被溶接物50に撓み
が生じその撓み量が少しずつ変化する場合でも、ア−ス
電極4A〜4Jの位置は、各々独立に、被溶接物50の
表面各部の実際の位置に追従するように変わるので、ア
−ス電極4A〜4Jは、それらの全てが被溶接物50の
表面と常時接触状態を維持する。
【0036】また、この実施例では、比較的小さい10
個の独立したア−ス電極4A〜4Jが、水平面上に並べ
て配置してあり、しかも各ア−ス電極の接触部分は図1
0に示すように滑らかな曲面になっているので、被溶接
物50のア−ス電極4A〜4Jと対向する部分が水平面
に対して傾斜している場合であっても、ア−ス電極4A
〜4Jと被溶接物50との全体の接触面積は比較的大き
く、接触抵抗の増大は抑制される。具体的には、ア−ス
電極4A〜4Jの各々は、幅が30mm、奥行きが60
mmであり、ア−スには約1500Aの電流が流れる
が、ア−ス接続には全く問題は生じていない。
【0037】ここで再び、製造工程について説明する。
被溶接物50の片面2カ所(図11の55,56)のか
ど溶接が終了すると、被溶接物50を180度反転し、
反対側の面の残りの2カ所をかど溶接する。被溶接物5
0を反転する場合には、自走台車300と被溶接物50
との間に枕木301を再び挿入し、支持装置100の支
持面を下降させ、被溶接物50を自走台車300で支持
する。そして自走台車300を走行させて被溶接物50
を図示しない反転装置まで運搬し、被溶接物50を反転
した後、それを再び自走台車300で運搬して図1のよ
うに位置決めし、支持装置100の支持面を上昇させて
枕木301を抜き取り、支持装置100で被溶接物50
の姿勢を調整して溶接を再開する。4カ所全ての溶接が
終了したら、自走台車300と被溶接物50との間に枕
木301を再び挿入し、支持装置100の支持面を下降
させ、被溶接物50を自走台車300で支持して、被溶
接物50を所定のストックヤ−ドまで自走台車300で
運搬する。
【0038】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、被溶接物
の下面と可動ア−ス電極の上端との当接部分には、圧縮
コイルスプリング(8A〜8J)によって充分に大きな
押圧力が生じ、被溶接物と可動ア−ス電極とが電気的に
確実に接続される。即ち、被溶接物をア−ス装置上に乗
せるだけで、その被溶接物は確実に接地される。従っ
て、ア−ス接続のために、格別な手作業や、アクチュエ
−タ等の位置決め駆動のための操作を全く必要としな
い。しかも、本発明では、被溶接物の水平を保持するた
めの装置がア−ス装置と一体になっているので、装置全
体の部品点数が少なく構造が複雑化しない。
【0039】また請求項2の発明によれば、可動ア−ス
電極の上端は上方に突出する曲面であるので、被溶接物
のア−ス電極と対向する部分が水平面に対して傾斜して
いる場合であっても、ア−ス電極と被溶接物との全体の
接触面積は比較的大きく、接触抵抗の増大は抑制され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ボックス柱の製造ライン上の一部分に設けら
れた溶接設備を示す正面図である。
【図2】 図1の溶接設備の平面図である。
【図3】 図1の溶接設備の右側面図である。
【図4】 図1の一部分を拡大して示す部分拡大正面図
である。
【図5】 図4に示す支持装置100の左側面図であ
る。
【図6】 図4に示すア−ス装置200を拡大して示す
部分断面図である。
【図7】 図4に示す支持装置100の平面図である。
【図8】 図6に示すア−ス装置200の平面図であ
る。
【図9】 図8のIX−IX線から見た側面図である。
【図10】 図6のX−X線拡大断面図である。
【図11】 被溶接物50の縦断面図である。
【符号の説明】
1:支持部材 2,3:油圧シリンダ 2a,3a:ロッド 4A〜4J:ア−ス電極 5A〜5E,6:端子台部材 7:ガイド板 8A〜8J:圧縮コイルスプリン
グ 9A〜9J:ブレ−ドワイヤ 10:キャプタイヤケ−ブル 21:ピン 22,23:カシメ板 26,27:ねじ 31:ボルト 32,35:絶縁部材 33:取付板 34:絶縁板 36:連結板 41:ジャッキボルト 42:取付板 46,47:端子 50:被溶接物 51,52:フランジ材 53,54:ウエブ材 51〜54:スキンプレ−ト 55,56:開先 57,58:溶接ビ−ド 59:裏当金物 100:支持装置 101:フレ−ム 102:ガイド軸 103,104:ガイド装置 200:ア−ス装置 300:自走台車 301,302:枕木 303,304:レ−ル 400:かど溶接装置 401:溶接ト−チ 402:フラックス散布ホ−ス 403:フラックス循環装置 404:フラックス回収ホ−ス 405:ボビン 407:溶接ワイヤ 408:制御盤 409:操作盤 410:ケ−ブルベア 411:配線用ピット 412:水冷ポンプ 500:移動装置 501,502:レ−ル 600:姿勢検出装置 700:姿勢制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−91997(JP,A) 実開 平2−32377(JP,U) 実開 昭59−124676(JP,U) 実開 昭56−122575(JP,U) 実開 平2−38178(JP,U) 実開 昭56−81483(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その上面で被溶接物を支持する支持部材; 該支持部材を昇降駆動する昇降駆動手段; 前記支持部材の側方に配置され、該支持部材と一体に構
    成された導電性のア−ス基台; 該ア−ス基台上に配置された導電性の可動ア−ス電極; 該可動ア−ス電極を上下方向に移動自在に案内するガイ
    ド部材;上端が 前記可動アース電極の下端に係合し下端が前記
    ース基台で下支持され、ア−ス基台に対して可動ア−ス
    電極を上方に持ち上げる力を可動ア−ス電極に与え、可
    動ア−ス電極の上端を前記支持部材の上面よりも上方に
    位置決めする圧縮コイルスプリング該圧縮コイルスプリングの側方にあって、上端が前記可
    動アース電極に固着され下端が前記ア−ス基台に固着さ
    れ、 可動ア−ス電極とア−ス基台とを電気的に接続す
    る、可撓性の電気接続部材;及び前記ア−ス基台を接地
    する電気ケ−ブル; を備えるアース装置。
  2. 【請求項2】前記可動ア−ス電極の上端は上方に突出す
    る曲面である、請求項1記載のア−ス装置。
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