JP3199515U - ヘッドレスト取付け構造 - Google Patents

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庄典 鈴木
庄典 鈴木
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マルイチセーリング株式会社
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Abstract

【課題】座着者の頭部を安定的に保持可能なヘッドレストとして使用ができると共に、腰部の負担を軽減できるランバーサポートとしても使用可能なヘッドレスト取付け構造を提供する。【解決手段】ソファ本体に設置される、背凭れクッションにヘッドレストを着脱自在に装着可能な構造であって、ヘッドレスト3は、棒状枕体31に、複数の桟部32を有したフレーム部33を挿入して構成され、桟部32に帯状体34を取付け、帯状体に形成した輪に背凭れクッションを差し込むことにより、ヘッドレストを背凭れクッションの上下どちらにも装着可能にした。【選択図】図3

Description

本考案は、ソファのヘッドレスト取付け構造の改良、更に詳しくは、座着者の頭部を安定的に保持可能なヘッドレストとしての使用の他に、腰部の負担を軽減するランバーサポートとして使用することが可能なヘッドレスト取付け構造に関するものである。
周知の通り、ソファには背凭れの高さに応じて、高いものをハイバック、低いものローバックといった種類が存在し、各種メリット、デメリットがある。
例えば、ハイバックソファは、背凭れが高く、ヘッドレストなしに頭部を安定保持できるが、室内に設置した際、部屋を狭く感じさせて圧迫感が生じる。逆にローバックソファは背凭れが低く、室内に設置しても部屋を狭く感じさせないがヘッドレストなしでは頭部を安定保持できない。
これに対し、本件出願人は、既に実用新案登録第3147986号、及び実用新案登録第3188612号において、ソファ本体にヘッドレストを着脱自在に装着可能なヘッドレスト取付け構造を提案している(特許文献1、特許文献2参照)。
従来のヘッドレスト取付け構造は、頭部を安定的に保持可能にするために提案されたものであり、座位状態における頭部以外の部位への負担は加味されておらず、腰部や背中に対する負担軽減が問題となった。
一般には、人体は立位が最も腰部に対する負担が少なく、座位は上半身の重さを支えるため背中や腰部への負担が大きいとされており、特にPCの操作など座位での前傾姿勢は大変な負担となるため、ランバーサポートにより姿勢が崩れるのを防ぎ、腰部への負担を軽減する方法が知られている。
実用新案登録第3147986号公報 実用新案登録第3188612号公報
本考案は、従来のヘッドレスト取付け構造に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、座着者の頭部を安定的に保持可能なヘッドレストとしての使用ができると共に、腰部の負担を軽減できるランバーサポートとして使用することが可能なヘッドレスト取付け構造を提供することにある。
本考案者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
即ち、ソファ本体1に設置される、背凭れクッション2にヘッドレスト3を着脱自在に装着可能な構造であって、
このヘッドレスト3は、棒状枕体31に、複数の桟部32・32…を有したフレーム部33を挿入して構成され、
前記桟部32・32…に帯状体34を取付け、この帯状体34の形成する輪に背凭れクッション2を差し込むことにより、ヘッドレスト3を背凭れクッション2の上下問わずに装着可能にしたことを特徴とする。
また、本考案は、ソファ本体1に設置される、背凭れクッション2にヘッドレスト3を着脱自在に装着可能な構造であって、
このヘッドレスト3は、棒状枕体31に、複数の桟部32・32…を有したフレーム部33を挿入して構成され、
前記背凭れクッション2の背面中央に形成した割部21にヘッドレスト3を挿入することにより、ヘッドレスト3を背凭れクッション2の上下問わずに装着可能にしたことを特徴とする。
また、ヘッドレスト3のフレーム部33の挿入側が屈曲しており、挿入側桟部32と、棒状枕体31との係合により、棒状枕体31の位置調節ができるという技術的手段を採用した。
本考案において、ヘッドレストに取付けた帯状体の形成する輪に背凭れクッションを差し込むことにより、背凭れクッションにヘッドレストを装着できると共に、ヘッドレストを背凭れクッションの下部に装着すればランバーサポートとしての使用も可能となる。
本考案においては、背凭れクッションの背面中央に形成した割部にヘッドレストのフレーム部を挿入して装着することにより、容易に着脱、組み換えを行うことが可能となる。
本考案においては、棒状枕体の位置調節が可能なヘッドレストを使用することにより、座着者の体型、骨格の相違による頭部や腰部の位置のずれを解消し、何れの座着者であっても安定して座着可能となる。
本実施例1のヘッドレスト取付け構造において、ヘッドレストとして使用する状態を表した斜視図である。 本実施例1のヘッドレスト取付け構造において、ランバーサポートとして使用する状態を表した斜視図である。 本実施例1のヘッドレストを表わす斜視図である。 本実施例1のヘッドレスト取付け構造を表わす斜視図である。 本実施例2の背凭れクッションを表わす斜視図である。 本実施例2のヘッドレスト取付け構造を表わす斜視図である。
本考案を実施するための形態を、具体的に図示した図面に基づいて、更に詳細に説明すると、次のとおりである。
『実施例1』
本考案の実施例を図1から図4に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものはソファ本体であり、このソファ本体1は、フレーム、バネ、ウレタン材、下張生地等によって構成される一般的なソファを使用する(図1、図2参照)。
また、符号2で指示するものは、背凭れクッションであり、ウレタン材にカバーをかけて構成される。なお、本実施例において、背凭れクッションは下部に向けて厚みを増したものを使用した。
さらにまた、符号3で指示するものはヘッドレストであり、このヘッドレスト3は棒状枕体31に、複数の桟部32・32…を有し、かつ上部が屈曲したフレーム33を挿入し、さらには、桟部32に帯状体34を配設して構成される。なお、本実施例において、棒状枕体31はウレタン材を円筒状に加工したものにカバーをかけて使用し、フレーム33は金属製のものを、帯状体34には布製のものをそれぞれ使用した(図3参照)。
しかして、本実施例におけるヘッドレスト取付け構造は、ソファ本体1に設置される背凭れクッション2を、ヘッドレスト3に設けた帯状体34が形成する輪に差し込むことにより、ヘッドレストを装着することができる(図4参照)と共に、用途に応じてヘッドレスト3を組み換えてランバーサポートとして使用することも可能となる。
『実施例2』
図5、図6には実施例2の本考案取付け構造が図示される。
本実施例において、背凭れクッション2は背面中央に割部21が形成される(図5参照)。
本実施例は、帯状体を使用しないヘッドレスト取付け構造であって、背凭れクッション2の背面中央に形成した割部21にヘッドレスト3のフレーム33を挿入することにより(図6参照)、ヘッドレストを装着することができると共に、ヘッドレスト、ランバーサポート相互の組み換えをより容易に行うことが可能となる。
『変形例』
本明細書と添付図に例示する本考案の実施例は概ね上記のとおりであるが、本考案は、前述の実施例に限定されるものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であることは言うまでもなく、例えば、次に挙げる変形例は本考案の技術的範囲に属する。
本実施例では、棒状枕体31について、ウレタン材を円筒状に加工したものを使用するとしたが、フレーム33を挿入可能な硬度があれば如何なる部材を使用してもよい。
また、本実施例では、背凭れクッション2について、ウレタン材であり、かつ下部に向かい厚みが増す構造のクッションを使用するとしたが、ヘッドレスト3のフレーム部33を挿入した際に、重さによって形状の変化しないものであれば如何なる材料を使用してもよい。
1 ソファ本体
2 背凭れクッション
21 割部
3 ヘッドレスト
31 棒状枕体
32 桟部
33 フレーム部
34 帯状体

Claims (3)

  1. ソファ本体(1)に設置される、背凭れクッション(2)にヘッドレスト(3)を着脱自在に装着可能な構造であって、
    このヘッドレスト(3)は、棒状枕体(31)に、複数の桟部(32)・(32)…を有したフレーム部(33)を挿入して構成され、
    前記桟部(32)・(32)…に帯状体(34)を取付け、この帯状体(34)の形成する輪に背凭れクッション(2)を差し込むことにより、ヘッドレスト(3)を背凭れクッション(2)の上下問わずに装着可能にしたことを特徴とするヘッドレスト取付け構造。
  2. ソファ本体(1)に設置される、背凭れクッション(2)にヘッドレスト(3)を着脱自在に装着可能な構造であって、
    このヘッドレスト(3)は、棒状枕体(31)に、複数の桟部(32)・(32)…を有したフレーム部(33)を挿入して構成され、
    前記背凭れクッション(2)の背面中央に形成した割部(21)にヘッドレスト(3)を挿入することにより、ヘッドレスト(3)を背凭れクッション(2)の上下問わずに装着可能にしたことを特徴とするヘッドレスト取付け構造。
  3. ヘッドレスト(3)のフレーム部(33)の挿入側が屈曲しており、挿入側桟部(32)と、棒状枕体(31)との係合により、棒状枕体(31)の位置調節ができることを特徴とした請求項1または請求項2のいずれか一項に記載のヘッドレスト取付け構造。
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