JP3199467U - 容器用蓋及び蓋付き容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】偏平な筒体からなり両底面を離すことで外径を小さくする蓋体において、外径の変化量を従来よりも大きくし、密閉性を確保しつつ、装着する容器の内周面との間の製造精度を緩和できる容器用蓋を提供する。【解決手段】少なくとも側周面外壁が軟質なエラストマーにより形成される偏平な筒体10からなり、側周面の一部の周面が円形の内周面を有する容器の内周面に塞ぐように密着する蓋体Xにおいて、筒体の前記一部の周面に含まれる側周面中央部分の外径は容器の密着する内周面の内径よりも大きく、筒体の両底面の最大径は容器の内周面の内径よりも小さく形成する。【選択図】図2
Description
本考案は、有底円筒状の容器の内周に係合する蓋に関し、特に、固定位置を変えることができるものに関する。
下記特許文献1、2には、円筒状の容器の内壁に係合する円形のエラストマー製の蓋であって、使用者の操作で最大外径が小さくなる構造を有する蓋が示されている。このような蓋を用いると、蓋の最大外径を小さくすることで容器内を移動でき、容器の任意の高さ位置に蓋を固定することが可能となる。
また、蓋の固定位置を変えることは示されていないが、下記特許文献3乃至5にも、円形のエラストマー製の蓋であって、使用者の操作で最大外径が小さくなる構造を有する蓋が示されている。特許文献3乃至5に記載の蓋も、円筒状の容器に用いれば蓋の固定位置を変えることが可能である。これらの蓋は、側周面及び底面を一体のエラストマーにより形成し、底面を上方から下方に押して側周面を撓めることで側周面の最大外周径を小さくする構造を有する。
また、蓋の固定位置を変えることは示されていないが、下記特許文献3乃至5にも、円形のエラストマー製の蓋であって、使用者の操作で最大外径が小さくなる構造を有する蓋が示されている。特許文献3乃至5に記載の蓋も、円筒状の容器に用いれば蓋の固定位置を変えることが可能である。これらの蓋は、側周面及び底面を一体のエラストマーにより形成し、底面を上方から下方に押して側周面を撓めることで側周面の最大外周径を小さくする構造を有する。
ところで、上記特許文献2乃至5に記載の蓋体は側周面の底面部分の外径を最大とする構造を有するので、外径の変化量が少なく、また、容器内周面と線接触するので密閉性が小さいという問題がある。上記特許文献1に記載の蓋体は側周面は外径が同じ円筒面により形成しているので、密閉性は大きいが、外径の変化量が小さい点は同じであり、容器内周に適切に係合させるには高い精度が必要となるという問題が生じる。
本考案は、このような問題に鑑みて、外径の変化量を従来よりも大きくし、密閉性を確保しつつ、装着する容器の内周面との間の製造精度の高さを厳密に要求されない、円筒容器内周面に係合する蓋を提供することを課題とする。
本考案は、このような問題に鑑みて、外径の変化量を従来よりも大きくし、密閉性を確保しつつ、装着する容器の内周面との間の製造精度の高さを厳密に要求されない、円筒容器内周面に係合する蓋を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案は、次のような構成を有する。
請求項1に記載の考案は、少なくとも側周面外壁が軟質なエラストマーにより形成される偏平な筒体からなり、当該側周面の一部の周面が円形の内周面を有する容器の当該内周面に塞ぐように密着する蓋体であって、前記筒体の上底面と下底面の距離を広げて前記筒体の外径を小さくすることで、前記容器内面との密着が解かれる構造を有する容器用蓋において、前記筒体の前記一部の周面に含まれる側周面中央部分の外径は前記容器の密着する内周面の内径よりも大きく、前記筒体の両底面の最大径は当該内周面の内径よりも小さく形成されるものである。
請求項2に記載の考案は、前記容器用蓋において、前記筒体の下底面開口を気密的又は液密的に封止する硬質な板体からなる下面封止体と、前記筒体の上底面開口形状を保持する硬質な板体又は枠体である上面保持体とを有するものである。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の容器用蓋において、前記上面保持体に設けられるアーチ状部材からなる指掛け部と、前記アーチ状部材の上方に一定距離を置いて沿うように設けられる棒状部材からなる押下部と、前記押下部の両端下面のそれぞれに設けられる、下端が前記下面封止体の上面に当接又は固定される棒状部材からなる連結部とを有するものである。
請求項4に記載の考案は、前記容器用蓋において、前記エラストマーにより形成される筒体とは別の弾性体によって、前記筒体の上底面側と下底面側とが互いに近づく方向に付勢されるものである。
請求項5に記載の考案は、前記容器用蓋と、前記筒体の側周面中央部分の外径より小さく、前記円体の両底面は当該内周面の内径よりも小さく形成される内周を有する円筒部分が形成された容器とからなる蓋付き容器である。
請求項1に記載の考案は、少なくとも側周面外壁が軟質なエラストマーにより形成される偏平な筒体からなり、当該側周面の一部の周面が円形の内周面を有する容器の当該内周面に塞ぐように密着する蓋体であって、前記筒体の上底面と下底面の距離を広げて前記筒体の外径を小さくすることで、前記容器内面との密着が解かれる構造を有する容器用蓋において、前記筒体の前記一部の周面に含まれる側周面中央部分の外径は前記容器の密着する内周面の内径よりも大きく、前記筒体の両底面の最大径は当該内周面の内径よりも小さく形成されるものである。
請求項2に記載の考案は、前記容器用蓋において、前記筒体の下底面開口を気密的又は液密的に封止する硬質な板体からなる下面封止体と、前記筒体の上底面開口形状を保持する硬質な板体又は枠体である上面保持体とを有するものである。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の容器用蓋において、前記上面保持体に設けられるアーチ状部材からなる指掛け部と、前記アーチ状部材の上方に一定距離を置いて沿うように設けられる棒状部材からなる押下部と、前記押下部の両端下面のそれぞれに設けられる、下端が前記下面封止体の上面に当接又は固定される棒状部材からなる連結部とを有するものである。
請求項4に記載の考案は、前記容器用蓋において、前記エラストマーにより形成される筒体とは別の弾性体によって、前記筒体の上底面側と下底面側とが互いに近づく方向に付勢されるものである。
請求項5に記載の考案は、前記容器用蓋と、前記筒体の側周面中央部分の外径より小さく、前記円体の両底面は当該内周面の内径よりも小さく形成される内周を有する円筒部分が形成された容器とからなる蓋付き容器である。
以上のような構成により、本考案は、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の考案は、エラストマーからなる側周面外壁が中央部分の外径が係合する容器の内径より大きく、両底面の最大径は当該容器の内径より小さく形成されることで、両底面同士を互いに離れるように移動させると、エラストマーからなる筒体の中央部分の外径が小さくなって容器内周を移動できる。このような動作により中央部分の外径が変化するので、従来の同種類の蓋に比較して外径の変化を大きくでき、また、容器内周の大きさを適切なものとすることで接触面は面接触することとなり、密閉性を確保することができる。また、外径の変化する範囲に容器内周径が収まっていれば蓋は容器内周に係合可能であるので、蓋と容器との間の精度は厳密でなくても係合が可能であり、これにより製造コストの低減に資することができる。
請求項2に記載の考案は、下底面を硬質な板体で塞ぎ、上底面に硬質な枠タイを固定することで側周面を構成する筒体の上底面と下底面とを比較的容易に歪みなく均等に移動させることができ、これにより側周面中央の外径の比較的容易に歪みなく均等に変化させることが可能となる。
請求項3に記載の考案は、使用者は指掛け部に人差し指から小指までの少なくとも1本の指を下方から掛け、親指で押下部を下方に押すと、たやすく側周面を構成する筒体の下底面と上底面との間の距離を広げて、側周面外周中央の外径を小さくすることができる。
請求項4に記載の考案は、側周面を構成するエラストマーにより形成される筒体とは別の弾性体によって、上底面側と下底面側とが互いに近づく方向に付勢することで、エラストマーの弾性力を小さくしても機能するようにできるので、側周面の外壁をより薄く形成することができ、これによってより外周中央の外径の変化をよりスムーズにすることができる。
請求項5に記載の考案は、上記効果を有する容器用蓋による、容量を変えることができる容器を実現することができる。
請求項1に記載の考案は、エラストマーからなる側周面外壁が中央部分の外径が係合する容器の内径より大きく、両底面の最大径は当該容器の内径より小さく形成されることで、両底面同士を互いに離れるように移動させると、エラストマーからなる筒体の中央部分の外径が小さくなって容器内周を移動できる。このような動作により中央部分の外径が変化するので、従来の同種類の蓋に比較して外径の変化を大きくでき、また、容器内周の大きさを適切なものとすることで接触面は面接触することとなり、密閉性を確保することができる。また、外径の変化する範囲に容器内周径が収まっていれば蓋は容器内周に係合可能であるので、蓋と容器との間の精度は厳密でなくても係合が可能であり、これにより製造コストの低減に資することができる。
請求項2に記載の考案は、下底面を硬質な板体で塞ぎ、上底面に硬質な枠タイを固定することで側周面を構成する筒体の上底面と下底面とを比較的容易に歪みなく均等に移動させることができ、これにより側周面中央の外径の比較的容易に歪みなく均等に変化させることが可能となる。
請求項3に記載の考案は、使用者は指掛け部に人差し指から小指までの少なくとも1本の指を下方から掛け、親指で押下部を下方に押すと、たやすく側周面を構成する筒体の下底面と上底面との間の距離を広げて、側周面外周中央の外径を小さくすることができる。
請求項4に記載の考案は、側周面を構成するエラストマーにより形成される筒体とは別の弾性体によって、上底面側と下底面側とが互いに近づく方向に付勢することで、エラストマーの弾性力を小さくしても機能するようにできるので、側周面の外壁をより薄く形成することができ、これによってより外周中央の外径の変化をよりスムーズにすることができる。
請求項5に記載の考案は、上記効果を有する容器用蓋による、容量を変えることができる容器を実現することができる。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に本実施形態に係る容器用蓋Xの斜視図を示し、図2(a)に容器用蓋Xの縦断面図を示す。容器用蓋Xは筒体10、下面封止板20、上面保持板30、指掛け部40、押下部50、連結部60、圧縮バネ70を有する。
筒体10は、シリコーンゴム、ウレタンゴム、合成ゴム、天然ゴム等のエラストマーからなる、薄い外壁を有する偏平な円形断面の筒状体である。筒体10は上底面と下底面には内フランジ11、11が形成されている。また、筒体は力を加えない状態において側周面中央の外周径が両底面の外周径に比較してやや大きくなるように形成されており、上底面と下底面を近づけると図1、図2(a)に示すように側周面中央の外周径はより大きくなるように変形する。この際、筒体10は十分に薄く、弾性を有する柔らかいエラストマーにより形成されるので皺やひずみが生じることがない。
下面封止板20は筒体10の下底面とほぼ同じ外径を有するプラスチック製の円板で、外周に筒体10の内フランジ11が嵌る溝21が形成されており、当該溝21に筒体10の下底面側の内フランジが嵌ることで下面封止板20は筒体10の下底面に固定され、筒体10の下底面は下面封止板20によって気密的に封止されることとなる。また、下面封止板20の上面には2箇所、後述する連結部60の下端が嵌る穴22が形成されている。
上面保持板30は筒体10の上底面とほぼ同じ外径を有するプラスチック製の円板で、外周に筒体10の内フランジ11が嵌る溝31が形成されており、当該溝31に筒体10の上底面側の内フランジ11が嵌ることで上面保持板30は筒体10の上底面に固定される。また、上面保持板30には2箇所、後述する連結部60が通る孔32が形成されている。
指掛け部40は上面保持板30の上面中央に一体に成型されるアーチ状の部材である。指掛け部40の両端は筒状に形成され、中央側は筒体から上方を開放したような形状をなしている。
押下部50は、指掛け部40の中央側の部分に沿う弧状のプラスチック製の棒体で、指掛け部40の中央側の部分の上方に位置する。押下部50は両端が下方に突出し、当該突出した部分に後述する連結部60の上端が嵌る穴51が形成されている。
連結部60は、金属製の丸棒であり上端が押下部50の両端の穴51のそれぞれに嵌って下垂するように二本設けられる。連結部60は前述した上面保持板31の孔32を通り、下面封止板20の穴22に下端が嵌って固定される。即ち、押下部50の穴51、上面保持板31の孔32、下面封止板20の孔22は上下方向に真っ直ぐ並ぶように配置されることとなる。連結部60の長さは、図1及び図2(a)の状態において、押下部50と指掛け部40との間に一定距離の空間が形成されるように設定される。
圧縮バネ70は連結部60を通るコイル型の圧縮バネであり、押下部50と上面保持板30との間に設けられることで押下部50を持ち上げ、連結部60により押下部50に連結されている下面封止板20を引き上げるよう付勢する。これによって、筒体10の上底面と下底面は近づくように付勢されることで側週面中央の外径が大きくなり、押下部50は指掛け部40に対して一定距離上方に離れる位置に保持されることとなる。
以上説明したような構成によって、容器用蓋Xは、圧縮バネ70に抗して押下部50を押し下げると図2(b)の縦断面図に示すように、下面封止板20が上面保持板30に対して押し下げられ、筒体10の上底面と下底面とが互いに離れるように移動する。これによって、筒体10の側周面中央の外周径が図2(b)に示すように小さくなる。また、押下部50を押し下げる力を解放すると、圧縮バネ70によって押下部50は押し上げられ、図2(a)の状態に戻る。
図1に本実施形態に係る容器用蓋Xの斜視図を示し、図2(a)に容器用蓋Xの縦断面図を示す。容器用蓋Xは筒体10、下面封止板20、上面保持板30、指掛け部40、押下部50、連結部60、圧縮バネ70を有する。
筒体10は、シリコーンゴム、ウレタンゴム、合成ゴム、天然ゴム等のエラストマーからなる、薄い外壁を有する偏平な円形断面の筒状体である。筒体10は上底面と下底面には内フランジ11、11が形成されている。また、筒体は力を加えない状態において側周面中央の外周径が両底面の外周径に比較してやや大きくなるように形成されており、上底面と下底面を近づけると図1、図2(a)に示すように側周面中央の外周径はより大きくなるように変形する。この際、筒体10は十分に薄く、弾性を有する柔らかいエラストマーにより形成されるので皺やひずみが生じることがない。
下面封止板20は筒体10の下底面とほぼ同じ外径を有するプラスチック製の円板で、外周に筒体10の内フランジ11が嵌る溝21が形成されており、当該溝21に筒体10の下底面側の内フランジが嵌ることで下面封止板20は筒体10の下底面に固定され、筒体10の下底面は下面封止板20によって気密的に封止されることとなる。また、下面封止板20の上面には2箇所、後述する連結部60の下端が嵌る穴22が形成されている。
上面保持板30は筒体10の上底面とほぼ同じ外径を有するプラスチック製の円板で、外周に筒体10の内フランジ11が嵌る溝31が形成されており、当該溝31に筒体10の上底面側の内フランジ11が嵌ることで上面保持板30は筒体10の上底面に固定される。また、上面保持板30には2箇所、後述する連結部60が通る孔32が形成されている。
指掛け部40は上面保持板30の上面中央に一体に成型されるアーチ状の部材である。指掛け部40の両端は筒状に形成され、中央側は筒体から上方を開放したような形状をなしている。
押下部50は、指掛け部40の中央側の部分に沿う弧状のプラスチック製の棒体で、指掛け部40の中央側の部分の上方に位置する。押下部50は両端が下方に突出し、当該突出した部分に後述する連結部60の上端が嵌る穴51が形成されている。
連結部60は、金属製の丸棒であり上端が押下部50の両端の穴51のそれぞれに嵌って下垂するように二本設けられる。連結部60は前述した上面保持板31の孔32を通り、下面封止板20の穴22に下端が嵌って固定される。即ち、押下部50の穴51、上面保持板31の孔32、下面封止板20の孔22は上下方向に真っ直ぐ並ぶように配置されることとなる。連結部60の長さは、図1及び図2(a)の状態において、押下部50と指掛け部40との間に一定距離の空間が形成されるように設定される。
圧縮バネ70は連結部60を通るコイル型の圧縮バネであり、押下部50と上面保持板30との間に設けられることで押下部50を持ち上げ、連結部60により押下部50に連結されている下面封止板20を引き上げるよう付勢する。これによって、筒体10の上底面と下底面は近づくように付勢されることで側週面中央の外径が大きくなり、押下部50は指掛け部40に対して一定距離上方に離れる位置に保持されることとなる。
以上説明したような構成によって、容器用蓋Xは、圧縮バネ70に抗して押下部50を押し下げると図2(b)の縦断面図に示すように、下面封止板20が上面保持板30に対して押し下げられ、筒体10の上底面と下底面とが互いに離れるように移動する。これによって、筒体10の側周面中央の外周径が図2(b)に示すように小さくなる。また、押下部50を押し下げる力を解放すると、圧縮バネ70によって押下部50は押し上げられ、図2(a)の状態に戻る。
次に、以上のような構成を有する容器用蓋Xの使用方法について説明する。容器用蓋Xは、筒体10外周径が変化する側周面中央部の最小外径よりも大きく、最大外径よりも小さい内周面を有する有底円筒状の容器に対して使用する。
使用者は図3(a)に示すように、人差指、中指等で指掛け部40を下から支持し、押下部50を親指で下方に押す。これによって、筒体10の上底面と下底面との距離が広くなり側周面中央の外周径は小さくなる。また、この状態で指掛け部40と押下部50とが取っ手の役割を果たし、使用者は指で挟んで保持することで容器用蓋X全体を持ち上げた状態とすることができる。押下部50を押し下げた状態において、筒体10の側周面外周径は容器Pの内周径よりも小さいので容器用蓋Xは容器P内を自由に上下方向に移動させることができる。そして、所望の位置で親指による押下部50を押下する力を解放すると、図3(b)に示すように、筒体10の上底面と下底面との距離が近くなり側周面中央の外周径は大きくなる。すなわち、筒体10の側周面外周径は容器Pの内周径よりも大きくなるので、筒体10の側周面中央は容器Pの内周面に密着し、容器P内周面に係合固定することとなる。この際、容器Pの内周径の大きさを適当なものとすることで、筒体10の側周面は容器Pの内周面に円筒面で接触するので高い密閉性を確保することができる。
このように、本実施形態に係る容器用蓋Xを適切な大きさの有底円筒状の容器Pと組み合わせることで、簡易に容器P内の所望の位置に容器用蓋Xを密閉固定できる蓋付き容器を実現することができる。
使用者は図3(a)に示すように、人差指、中指等で指掛け部40を下から支持し、押下部50を親指で下方に押す。これによって、筒体10の上底面と下底面との距離が広くなり側周面中央の外周径は小さくなる。また、この状態で指掛け部40と押下部50とが取っ手の役割を果たし、使用者は指で挟んで保持することで容器用蓋X全体を持ち上げた状態とすることができる。押下部50を押し下げた状態において、筒体10の側周面外周径は容器Pの内周径よりも小さいので容器用蓋Xは容器P内を自由に上下方向に移動させることができる。そして、所望の位置で親指による押下部50を押下する力を解放すると、図3(b)に示すように、筒体10の上底面と下底面との距離が近くなり側周面中央の外周径は大きくなる。すなわち、筒体10の側周面外周径は容器Pの内周径よりも大きくなるので、筒体10の側周面中央は容器Pの内周面に密着し、容器P内周面に係合固定することとなる。この際、容器Pの内周径の大きさを適当なものとすることで、筒体10の側周面は容器Pの内周面に円筒面で接触するので高い密閉性を確保することができる。
このように、本実施形態に係る容器用蓋Xを適切な大きさの有底円筒状の容器Pと組み合わせることで、簡易に容器P内の所望の位置に容器用蓋Xを密閉固定できる蓋付き容器を実現することができる。
なお、上記実施形態では、圧縮バネを用いているが、引っ張りバネを上面保持板30と下面封止板20との間に設けるようにしてもよく、また、筒体10を厚くして、筒体10の弾性力によって筒体10の上底面と下底面とを近づけるようにすることでバネを省略することもできる。
また、上記の実施形態に示した指掛け部40、押下部50、連結部60の機構は例示であって、前記特許文献1乃至5に示すように上部保持板30に上方が開いた筒体を指掛け部として設け、押下部50及び連結部60を当該筒体を通る円柱とする等、筒体10の両底面を使用者の操作で離すことができれば任意の機構を採用することができる。
さらに、容器Pは、底部から開口まで同じ内周径の容器を示したが、一部の範囲のみ内周径が同じ円筒状部分があれば、当該部分で容器用蓋Xを使用することが可能であるので、容器用蓋Xに用いる容器として、例えば、開口から一定範囲が同じ内周径で、下端側は内周径が大きくなるような容器を用いることも可能である。
それから上面保持板は、気密性が要求されないので、穴があってもよく、単に筒体10の上底面外周を保持する枠体によって形成することもできる。
また、上記の実施形態に示した指掛け部40、押下部50、連結部60の機構は例示であって、前記特許文献1乃至5に示すように上部保持板30に上方が開いた筒体を指掛け部として設け、押下部50及び連結部60を当該筒体を通る円柱とする等、筒体10の両底面を使用者の操作で離すことができれば任意の機構を採用することができる。
さらに、容器Pは、底部から開口まで同じ内周径の容器を示したが、一部の範囲のみ内周径が同じ円筒状部分があれば、当該部分で容器用蓋Xを使用することが可能であるので、容器用蓋Xに用いる容器として、例えば、開口から一定範囲が同じ内周径で、下端側は内周径が大きくなるような容器を用いることも可能である。
それから上面保持板は、気密性が要求されないので、穴があってもよく、単に筒体10の上底面外周を保持する枠体によって形成することもできる。
X 容器用蓋
P 容器
10 筒体
20 下面封止板
30 上面保持板
40 指掛け部
50 押下部
60 連結部
70 圧縮バネ
P 容器
10 筒体
20 下面封止板
30 上面保持板
40 指掛け部
50 押下部
60 連結部
70 圧縮バネ
Claims (5)
- 少なくとも側周面外壁が軟質なエラストマーにより形成される偏平な筒体からなり、当該側周面の一部の周面が円形の内周面を有する容器の当該内周面に塞ぐように密着する蓋体であって、前記筒体の上底面と下底面の距離を広げて前記筒体の外径を小さくすることで、前記容器内面との密着が解かれる構造を有する蓋体であって、
前記筒体の前記一部の周面に含まれる側周面中央部分の外径は前記容器の密着する内周面の内径よりも大きく、前記筒体の両底面の最大径は当該内周面の内径よりも小さく形成される
容器用蓋。 - 前記筒体の下底面開口を気密的又は液密的に封止する硬質な板体からなる下面封止体と、
前記筒体の上底面開口形状を保持する硬質な板体又は枠体である上面保持体と
を有する請求項1に記載の容器用蓋。 - 前記上面保持体に設けられるアーチ状部材からなる指掛け部と、
前記アーチ状部材の上方に一定距離を置いて沿うように設けられる棒状部材からなる押下部と、
前記押下部の両端下面のそれぞれに設けられる、下端が前記下面封止体の上面に当接又は固定される棒状部材からなる連結部と
を有する請求項2に記載の容器用蓋。 - 前記エラストマーにより形成される筒体とは別の弾性体によって、前記筒体の上底面側と下底面側とが互いに近づく方向に付勢されるものである請求項1から3のいずれか1項に記載の容器用蓋体。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の容器用蓋と、
前記筒体の側周面中央部分の外径より小さく、前記円体の両底面は当該内周面の内径よりも小さく形成される内周を有する円筒部分が形成された容器と
からなる蓋付き容器。
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