JP3199098B2 - フイールドバスのインタフエイス回路 - Google Patents
フイールドバスのインタフエイス回路Info
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Description
を共に共通の伝送線路で伝送するフイールドバスとフイ
ールド信号を処理する信号処理機器との間に設けられる
インタフエイス回路に係り、特に、フイールドバスに信
号処理機器を接続する際の伝送電流の突入の傾き(スリ
ューレート)を低減して既にフイールドバスに接続され
ている他の機器の通信を妨害しないように改良したイン
タフエイス回路に関する。
近傍の構成を示す構成図である。10はフイールド信号
を処理する信号処理機器であり、例えば圧力、差圧など
を信号処理してデジタル信号として出力するものであ
る。
側の複数の信号処理機器10などに直流電源を供給し、
同時にフイールド側の信号処理機器10などと上位の制
御機器(図示せず)などとを接続してデジタル信号の送
受を行う。
11との間に挿入される従来のインタフエイス回路であ
る。次に、このインタフエイス回路12の内部について
説明する。
イールドバス11と接続される端子である。T3、T4、
T5は、それぞれ信号処理機器10の端子T3´、T
4´、T5´と接続される端子である。
れ、そのカソードには抵抗R1を介してトランジスタQ1
のエミッタが、抵抗R2を介してトランジスタQ2のエミ
ッタがそれぞれ接続されている。
スタQ2のベースとトランジスタQ1のベースとは共にト
ランジスタQ3のコレクタに接続されている。トランジ
スタQ1、Q2、抵抗R1、R2などにより、定電流回路と
して機能するカレントミラー回路CMCが構成されてい
る。
ドD1、カレントミラー回路CMC、トランジスタQ3の
コレクタとエミッタ、抵抗R3、ダイオードD2、帰還抵
抗Rfとが直列に接続されている。
回路には起動用のスタートアップ回路ST0が並列に接
続され、ダイオードD2と帰還抵抗Rfとの接続点は共通
電位点COMに接続されている。この場合のスタートア
ップ回路ST0は、例えば抵抗素子を想定している。
通電位点COMとの間には、ツエナダイオードD3が接
続され、このツエナダイオードD3の両端に一定の定電
圧VCを発生させている。さらに、ツエナダイオードD3
の両端にはコンデンサC1が接続され、定電圧VCが端子
T3、T4に印加されている。
力端は、トランジスタQ3のベースに接続され、その反
転入力端(−)には基準電源Prから基準電圧Vrが抵抗
R4と抵抗R5とで分圧した分圧電圧が印加されている。
圧Vrと帰還抵抗Rfの両端に発生した帰還電圧Vfとの
和の電圧を帰還抵抗Rfと抵抗R6とR7とで分圧した分
圧電圧が印加されている。そして、演算増幅器の反転入
力端(−)には、抵抗R8を介して端子T5からデジタル
信号VDが印加されている。これらのトランジスタQ3、
演算増幅器Q4、基準電源Pr、ダイオードD2、抵抗
R3、R8などにより信号制御回路SCCを構成してい
る。
処理機器10の端子T3´、T4´には、定電圧VCが印
加され、これにより信号処理機器10の回路電源が付与
される。
されるセンサで検出された物理量に対応する電気信号が
デジタル信号VDに変換されて出力され、これは端子T5
を介してインタフエイス回路12に出力される。
イス回路12の動作について図5に示す波形図を用いて
説明する。図5(a)はインタフエイス回路12をフイ
ールドバス11に接続する前後の電源電圧VSの時間経
過を、図5(b)はそのときの伝送電流ISの時間経過
を、図5(c)はそのときの定電圧VCが確立する時間
経過をそれぞれ示している。
11から電源電圧VS(図5(a)の期間t0)が供給さ
れ、この電源電圧VSによりダイオードD1とスタートア
ップ回路ST0を介してコンデンサC1をおよそVS/RS
の値(図5(b)の期間t 1)で充電する。
(c)の期間t1)が上昇し演算増幅器Q4が動作可能状
態になる。定電圧Vcで付勢された演算増幅器Q4は、
その出力端に発生する電圧でトランジスタQ3のベース
に流れるベース電流を徐々に増加させ、そのコレクタに
発生するコレクタ電流でミラー回路CMCに流れる電流
を増大させる。
エミッタ間に流れる伝送電流IS(図5(b)の期間
t2)が徐々に大きくなり、この伝送電流ISの大部分は
ツエナダイオードD3と帰還抵抗Rfを介してフイールド
バス11にリターンされる。同時に定電圧VC(図5
(c))も上昇する。
生するが、デジタル信号VDがゼロの場合は、演算増幅
器Q4は基準電圧Vrを抵抗R4とR5で分圧した分圧電圧
に帰還電圧Vfを分圧した分圧電圧が等しくなるように
トランジスタQ3を介してトランジスタQ1のコレクタに
流れる伝送電流IS(図5(b)の期間t3)を制御す
る。このようにして、定常状態において、定電圧Vc
(図5(c)の期間t3)が確立される。
されて付勢されるが、内蔵のセンサで検出された電気信
号は、例えば内蔵するマイクロコンピュータなどにより
信号処理がなされてデジタル信号VDに変換される。
演算増幅器Q4の反転入力端(−)に印加され、伝送電
流ISを変化させて、トランジスタQ3を介してフイール
ドバス11に送出する。
回路ST0として抵抗素子を想定して説明したが、この
他に、例えば図6に示す回路構成もある。図6(a)
は、スタートアップ回路ST1として、n形のジャンク
ションFET(電界効果トランジスタ)Q5とシリーズ
抵抗R9との組合せの場合を示している。
として、n形のジャンクションFETQ6と抵抗R10と
R11で分圧した分圧電圧をジャンクションFETQ6の
ゲートに印加する抵抗分割回路とを組合せた場合を示し
ている。
にはトランジスタQ1がカットオフされているので、当
初のスタートアップのときには、図6(a)のときはス
タートアップ回路ST1に初期電流IST1が、図6(b)
のときはスタートアップ回路ST2に初期電流IST2がそ
れぞれ流れる。
ときは、図4に示すスタートアップ回路ST0の初期電
流IST0と同じく図5(b)に示すように初期電流IST1
が流れる。
2では、図7(b)に示すように初期電流IST2の波形が
変化する。図7(b)において、T1は電源の立ち上げ
から100μsec〜10msecの期間を、T2は10msec
以降の期間をそれぞれ示している。
ような主として図4に示すインタフエイス回路には次に
説明するような問題がある。図8に示す波形図を用いて
説明する。図8の横軸は時間、縦軸は伝送電流ISであ
る。
初期電流IST0は負側で飽和しないように、図8に示す
ように、定常状態では、静止時の電流をIq、信号電流
をIsigとすれば、 Iq−(1/2)Isig>IST0 (1) でなければならない。
16mAp-pの程度である。このように各電流を選定し
たときの回路電源の立ち上げ時の波形が図5、図7に示
す波形である。
/ISA−SP50)によれば、電源立上げ時から1
00μsec〜10msecの間では、IS<Iq+10mAの
関係を満足し、電源立ち上げ時から10msec以降で
は、伝送電流ISのスリューレートは非送信時で1mA
/msec以下と規定されている。
5ではt2の期間、図7では図7(b)の“A”で示す
矢印の部分の設計が難しくなる。特に、この部分のスリ
ューレートは回路電源VCの負荷の状態により変化しや
すい。
ドバス11上のデジタル信号を乱してしまい、このフイ
ールドバス11に接続されている他の信号処理機器10
との間の通信を妨害するという問題がある。
解決するための構成として、直流電圧とデジタル信号と
を共に共通の伝送線路で伝送するフイールドバスとフイ
ールド信号を処理する信号処理機器との間に設けられ先
の伝送線路に流れる伝送電流を制御するフイールドバス
のインタフエイス回路において、先のフイールドバスと
先の信号処理機器との間に接続され制御信号により先の
伝送電流を制御する電流制御回路と、先の伝送電流に比
例する帰還電圧と先の信号処理機器から出力されるデジ
タル信号とが一致するように先の制御信号を出力する信
号制御回路と、先の電流制御回路の両端に並列に接続さ
れ所定の時定数を有するスタートアップ回路とを具備
し、先のフイールドバスから直流電圧の供給を受けると
きに生じる先の伝送電流のスリューレートを抑えるよう
にしたものである。
を共に共通の伝送線路で伝送するフイールドバスとフイ
ールド信号を処理する信号処理機器との間に設けられた
インタフエイス回路に流れる伝送電流を制御信号により
制御する。
還電圧と先の信号処理機器から出力されるデジタル信号
とが一致するように先の制御信号を出力する。スタート
アップ回路は先の電流制御回路の両端に並列に接続され
所定の時定数を有し、先のフイールドバスから直流電圧
の供給を受けるときに生じる先の伝送電流のスリューレ
ートを抑える。
明する。図1は本発明の1実施例の構成を示す回路図で
ある。なお、図4に示す従来のフイールドバスのインタ
フエイス回路と同一の機能を有する部分には同一の符号
を付して適宜にその説明を省略する。
素は、図4に示す構成要素と同一であるが、スタートア
ップ回路ST3の構成が異なる。n形のジャンクション
FETであるQ7と、このジャンクションFET・Q7の
ゲート/ソース間の電圧Vgsを調整するための抵抗
R12、R13、およびコンデンサC2などの構成要素が付
加されている。
とR2との接続点にn形のジャンクションFET・Q7の
ドレインDが、そのソースSはトランジスタQ1のコレ
クタに接続される。
間に抵抗R12とR13とが直列に接続され、コンデンサC
2は抵抗R12の両端に並列に接続されている。この抵抗
R12とR13との接続点はジャンクションFET・Q7の
ゲートに接続されている。この場合の時定数は、抵抗R
12とR13の並列抵抗と、コンデンサC2との積により決
定される。
す回路の動作について説明する。電源の立ち上げ時には
コンデンサC2には電荷がないので、ジャンクションF
ET・Q7には最大の電流Idmが流れる(図2
(b))。
R13の並列抵抗)の時定数で充電されるので、ジャンク
ションFET・Q7に流れるスタートアップ電流も電圧
Vgsの増大により減少する。
常値は Iq−(1/2)Isig>IST3 (2) となるように予め設定されているので、電源立ち上げ時
のスタートアップ電流I ST3の初期値は Iq+10mA>IST3(初期値)>Iq (3) になっている。
下になると、信号制御回路SCCからの制御信号はカレ
ントミラー回路CMCを制御して、伝送電流ISをIqに
安定化させる。
部分のスリューレートが問題となるが、電源立上げ時
から100μsec〜10msecの間では、IS<Iq+10
mAの関係を満足し、電源立ち上げ時から10msec
以降では、伝送電流ISのスリューレートは非送信時で
1mA/msec以下と規定するフイールドバスの規格
(IEC/ISA−SP50)を満足させるように、ス
タートアップ回路ST3の時定数C2・(R12とR13の並
列抵抗)を大きくすれば良い。
示す回路図である。このスタートアップ回路ST4は、
n形のジャンクションFETであるQ8と、このジャン
クションFET・Q8のゲート/ソース間の電圧Vgsを
調整するための抵抗R14と、この抵抗R14に並列に接続
されたコンデンサC3が並列に接続されている。
時定数回路を構成している。この場合の時定数は、抵抗
R14とコンデンサC3との積により決定され、その動作
波形は図2に示す場合と同様である。
うに本発明によれば、スタートアップ回路に時定数を持
たせる構成としたので、電源の立ち上げ時に伝送電流の
スリューレートを制限することができ、同一バスに接続
されている他の機器に影響を及ぼさずにバスへの機器の
接続が可能となる。また、本発明によれば、スタートア
ップ回路の時定数によりスリューレートが決定されるの
で、規格に適合した設計が容易となる。
る。
実施例を示す回路図である。
図である。
する波形図である。
路図である。
説明する波形図である。
する波形図である。
Claims (1)
- 【請求項1】直流電圧とデジタル信号とを共に共通の伝
送線路で伝送するフイールドバスとフイールド信号を処
理する信号処理機器との間に設けられ前記伝送線路に流
れる伝送電流を制御するフイールドバスのインタフエイ
ス回路において、 前記フイールドバスと前記信号処理機器との間に接続さ
れ制御信号により前記伝送電流を制御する電流制御回路
と、前記伝送電流に比例する帰還電圧と前記信号処理機
器から出力されるデジタル信号とが一致するように前記
制御信号を出力する信号制御回路と、前記電流制御回路
の両端に並列に接続され所定の時定数を有するスタート
アップ回路とを具備し、前記フイールドバスから直流電
圧の供給を受けるときに生じる前記伝送電流のスリュー
レートを抑えるようにしたことを特徴とするフイールド
バスのインタフエイス回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12524494A JP3199098B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | フイールドバスのインタフエイス回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12524494A JP3199098B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | フイールドバスのインタフエイス回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07334782A JPH07334782A (ja) | 1995-12-22 |
JP3199098B2 true JP3199098B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=14905349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12524494A Expired - Lifetime JP3199098B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | フイールドバスのインタフエイス回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3199098B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103416034A (zh) * | 2011-06-29 | 2013-11-27 | 富士电机株式会社 | 现场总线供电设备的接口电路 |
-
1994
- 1994-06-07 JP JP12524494A patent/JP3199098B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07334782A (ja) | 1995-12-22 |
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