JP3198772B2 - 内燃機関の動弁装置におけるカム切替機構 - Google Patents

内燃機関の動弁装置におけるカム切替機構

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JP3198772B2 JP543094A JP543094A JP3198772B2 JP 3198772 B2 JP3198772 B2 JP 3198772B2 JP 543094 A JP543094 A JP 543094A JP 543094 A JP543094 A JP 543094A JP 3198772 B2 JP3198772 B2 JP 3198772B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
    • F01L1/047Camshafts
    • F01L2001/0471Assembled camshafts
    • F01L2001/0473Composite camshafts, e.g. with cams or cam sleeve being able to move relative to the inner camshaft or a cam adjusting rod

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の吸排気弁を
カムの回転により開閉させる動弁装置に係り、特に、カ
ムを運転状態に応じて切替える機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
開示されている直接駆動式動弁装置としては、例えば特
開平1−167405号公報に示すものがある。この動
弁装置においては、カムシャフト上に低速用カムと高速
用カムとが並設されているとともに、この高速用カムが
カムシャフトの回転中心線(以下、「回転中心」ともい
う。)方向に直交する半径方向へ低速用カムに対し移動
可能に設けられ、運転状態に応じて高速用カム作動状態
と低速用カム作動状態とに切替え得るようになってい
る。高速用カム作動状態においては、高速用カムに高い
制御油圧力が与えられてそのカムノーズ部が低速用カム
のカムノーズ部から突出するとともに、その高い制御油
圧力がピンにも与えられ、このピンが高速用カムの挿入
孔に係入されて高速用カムの位置が低速用カムに対し保
持される。低速用カム作動状態において制御油圧力が低
くなると、前記ピンがリターンスプリングの反力により
高速用カムの挿入孔から離脱し、高速用カムがスプリン
グの弾性力に抗して移動してそのカムノーズ部が低速用
カムのカムノーズ部に対し合致する。
【0003】このような動弁装置の高低速切替機構で
は、弁リフト中に切替えが行われると、カムシャフトの
駆動トルクの急変により、機構の破損や騒音の発生とい
う問題が生じる。そのため、リフト中の切替えを避ける
ための切替タイミング制御装置が必要となる。
【0004】第一に、本発明は所定の切替構造で力学的
設定を行い、特別な切替タイミング制御装置を利用せず
に弁リフト中の切替えを防止することを目的としてい
る。また、吸気弁の閉タイミングを遅らせることにより
混合気を吸気ポート側へ吹き戻して燃費特性の向上を図
るいわゆるアトキンソンサイクルエンジンにおいては、
低負荷状態で特に効果を発揮するが、負荷が大きくなる
ほど混合気の減少による出力低下の原因になる問題があ
った。
【0005】第二に、本発明は吸気弁の閉タイミングを
遅らせるためのサブインテークカムを運転状態に応じて
切替える手段を設けるとともに、同手段として前記第一
発明の技術的思想を応用することにより、運転状態に応
じて的確な吸気弁の開閉タイミング制御を行い、燃費特
性や出力特性の維持及び向上を図ることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】第一発明にかか
る内燃機関の動弁装置におけるカム切替機構において
は、クランクシャフトと同期して回転するカムシャフト
上で、カムシャフトの回転中心方向に直交する半径方
向へ、カムのカムノーズ部が移動可能に設けられ、運転
状態に応じてこのカムのカムノーズ部を移動させる手段
が設けられてこのカム移動手段によりカムシャフトの回
転中心に対するカムノーズ部の位置を変更した高速作
動状態と低速作動状態とに切替え得るようになってい
る。このカムの回転運動は連動機構により内燃機関の吸
気弁又は排気弁の開閉運動として伝達されるようになっ
ている。
【0007】前記カムシャフト上でその回転中心方向
へ往復移動可能にスライダが支持されている。このスラ
イダに対して同スライダをカムシャフトの回転中心
向へ往復移動させるためのスライダ移動力を与える切替
駆動手段が設けられている。このスライダにはカム側の
支持部と接触するカム面が設けられ、このカム面はスラ
イダの往復移動に伴いカムのカムノーズ部を支持部を介
してカムシャフトの半径方向へ移動させるようになって
いる。
【0008】特に、吸気弁又は排気弁を開くために必要
な力よりも前記切替駆動手段によるスライダ移動力が小
さくなるように設定されている。弁リフト中に切替駆動
手段が作動してスライダに対し移動力が与えられても、
実際にはスライダが移動せず、切替えは行われない。そ
して、非リフト状態でのみ、この切替駆動手段によりス
ライダが移動し、そのスライダ移動力がスライダのカム
面及びカム側の支持部を介してカムのカムノーズ部に作
用し、同カムノーズ部がカムシャフトの半径方向へ移動
する。従って、高速作動状態と低速作動状態との間で切
替えが行われる。また、この高速作動状態や低速作動状
態でカムノーズ部に加わる力をカム側の支持部でスライ
ダのカム面が受け、それらの状態が維持される。
【0009】また、前記基本的構成に加え、前記支持部
を支持ピンとし、カムシャフトの回転中心とカムのカ
ムノーズ部の頂点とを結ぶ中心線に対し、カム側の前記
支持ピン軸心方向を、カムシャフトの回転方向へ所定
角度ずらしてもよい。このようにすれば、カム作用角を
大きくして開弁範囲を広げても、カム側の支持ピンの移
動力の最小値(開弁開始の瞬間に発生する力)が小さく
なることはなくなり、この移動力に合わせる必要のある
スライダの移動力も小さくする必要がない。従って、カ
ム切替えタイミングの自己制御性が維持され、カムが確
実に切替わる。
【0010】一方、第二発明にかかる内燃機関の動弁装
置におけるカム切替機構においては、クランクシャフト
と同期して回転するカムシャフト上で、メインインテー
クカムと同カムよりリフトの小さいサブインテークカム
とが設けられているとともに、カムシャフトの回転中心
方向に直交する半径方向へ、サブインテークカムのカ
ムノーズ部が移動可能に設けられ、運転状態に応じてこ
のサブインテークカムのカムノーズ部を移動させる手段
が設けられてこのカム移動手段によりカムシャフトの回
転中心に対するサブインテークカムのカムノーズ部の
位置を変更して切替え得るようになっている。このメイ
ンインテークカム及びサブインテークカムの回転運動は
連動機構により内燃機関の吸気弁の開閉運動として伝達
されるようになっている。
【0011】前記カムシャフト上でその回転中心方向
へ往復移動可能にスライダが支持されている。このスラ
イダに対して同スライダをカムシャフトの回転中心
向へ往復移動させるためのスライダ移動力を与える切替
駆動手段が設けられている。このスライダにはカム側の
支持部と接触するカム面が設けられ、このカム面はスラ
イダの往復移動に伴いサブインテークカムのカムノーズ
部を支持部を介してカムシャフトの半径方向へ移動させ
るようになっている。
【0012】特に、前記メインインテークカムの変位曲
線部中の弁閉じ側緩和曲線部にのみ、サブインテークカ
ムの変位曲線部中の弁開き側緩和曲線部のみが、カムシ
ャフトの回転方向上でオーバラップされ得るようになっ
ている。そして、そのオーバラップ位置から、サブイン
テークカムの弁開き側緩和曲線部を除く変位曲線部が、
メインインテークカムの変位曲線部に対しカムシャフト
の回転方向へ吸気弁の閉タイミングが遅れるように離れ
て設定されている。
【0013】サブインテークカムは運転状態に応じて切
替えられ、メインインテークカムの内側に退避する位置
と、その外側へ突出する位置とを取り得る。サブインテ
ークカムの突出状態では、その退避状態の場合よりも、
吸気弁の閉タイミングが遅れ、シリンダ内の混合気が圧
縮工程開始時に吸気ポート側へ吹き戻される。
【0014】また、サブインテークカムの切替えは緩和
曲線部で行われるので、速度の変化が少なくなり、切替
えによる衝撃が小さくなる。
【0015】
【第一実施例】以下、本発明の第一実施例にかかる内燃
機関の動弁装置を図1〜図7を参照して説明する。
【0016】本実施例は4サイクル直列4気筒エンジン
に具体化され、図1に概略的に示す各気筒において、1
はシリンダ、2はピストン、3は燃焼室、4は吸気ポー
ト、5は吸気弁、6は排気ポート、7は排気弁、8は燃
料噴射ノズル、9は点火プラグである。本実施例の動弁
装置10としては、直接駆動式DOHCが採用され、各
気筒において吸気側カムシャフト11には高速用カム移
動手段を含む一対の吸気側高低速切替カム機構13が取
り付けられているとともに、排気側カムシャフト12に
は高速用カム移動手段を含む一対の排気側高低速切替カ
ム機構14が取り付けられている。前記吸気弁5及び排
気弁7はそれぞれ各気筒において一対ずつ設けられ、一
対の吸気弁5は一対の吸気側高低速切替カム機構13に
対応しているとともに、一対の排気弁7は一対の排気側
高低速切替カム機構14に対応している。
【0017】図2,3(高速作動状態)及び図4,5
(低速作動状態)に示す気筒ユニット15は各気筒にお
いて吸気側及び排気側それぞれに組み付けられるもので
あり、この気筒ユニット15についての以下の説明は吸
気側及び排気側に共通する。
【0018】一対の高低速切替カム機構13−13間又
は14−14間でカムシャフト11,12にジャーナル
16が設けられ、図示しない軸受部によりこのジャーナ
ル16が支持されている。カムシャフト11,12内に
はその回転中心線(以下、「回転中心」ともいう。)
1a,12a方向へシリンダ17が貫設され、前記ジャ
ーナル16に形成された給油孔18がこのシリンダ17
に連通している。このシリンダ17内には一対の高低速
切替カム機構13,14に対応してスライダとしてのピ
ストン19が挿嵌され、この両ピストン19はシリンダ
17内でカムシャフト11,12の回転中心11a,1
2a方向へ移動し得るようになっている。この両ピスト
ン19の内端面20はシリンダ17内で相対向し、この
両ピストン19の外端面21はリターンスプリング22
に当接している。
【0019】カムシャフト11,12の外周にはジャー
ナル16の両側でそれぞれ一対の低速用カム23がカム
シャフト11,12の回転中心11a,12a方向へ並
設されてこれと一体回転可能になっている。図3に示す
ようにこの低速用カム23の外周にはベース円部24と
カムノーズ部25とが一連に形成されている。この両低
速用カム23間でカムシャフト11,12の外周に筒状
の高速用カム26が挿嵌されて両低速用カム23の端面
に接触して並設されている。この高速用カム26の外周
にもベース円部27とカムノーズ部28とが一連に形成
され、高速用カム26のベース円部27が低速用カム2
3のベース円部24に隣接しているとともに、高速用カ
ム26のカムノーズ部28が低速用カム23のカムノー
ズ部25に隣接している。
【0020】高速用カム26のカムノーズ部28の頂点
Cとカムシャフト11,12の回転中心11a,12a
とを結ぶ中心線28aと、低速用カム23のカムノーズ
部25の頂点Cとこの回転中心11a,12aとを結ぶ
中心線25aは、同一平面上にあり、同回転中心11
a,12a回りで両カムノーズ部25,28の中心線2
5a,28aの位相は常に一致している。高速用カム2
6の内周形状はその中心線28aに対し線対称であっ
て、この内周の両側にはこの中心線28aに対し平行な
平面状のガイド面29が形成されている。カムシャフト
11,12の外周両側にもこの中心線28aに対し平行
な平面状のガイド面30が形成され、この両ガイド面3
0に高速用カム26の両ガイド面29が支持されてい
る。従って、高速用カム26はこれらのガイド面29,
30間で摺椄し、低速用カム23に対しそれらの中心線
28a,25aに沿ってカムシャフト11,12の回転
中心11a,12a方向に直交する半径方向へ移動し得
るようになっている。
【0021】前記ピストン19において、高速用カム2
6のカムノーズ部28側にカム面31が形成されている
とともに、その反対側になるベース円部27側にカム面
35が形成されている。図6に示すように、一方のカム
面31は、内端面20から外端面21側へ連続する押圧
面32と傾斜面33と移動許容面34とを有している。
押圧面32はカムシャフト11,12の回転中心11
a,12a上のピストン19の中心線19aを中心とす
る半径rの円周面上にあり、内端面20から同中心線1
9aと平行に外端面21側へ延設されている。移動許容
面34はピストン19の中心線19aを含む平面に対し
距離L1 だけ離れた平行な平面上にあり、傾斜面33か
ら外端面21側に延設されている。傾斜面33は押圧面
32と移動許容面34との間にあり、ピストン19の中
心線19aを含む平面からの距離L 2 (r>L2
1 )が押圧面32から移動許容面34に向かうほど小
さくなるように同中心線19aに対し角度αだけ傾斜し
ている。他方のカム面35も外端面21から内端面20
側へ連続する押圧面36と傾斜面37と移動許容面38
とを有し、ピストン19の中心線19aに対するそれら
の位置関係(前記r,L1,L2 ,α)は一方のカム面
31の場合と同様である。従って、一方のカム面31の
押圧面32の反対側に他方のカム面35の移動許容面3
8が対応するとともに、一方のカム面31の移動許容面
34の反対側に他方のカム面35の押圧面36が対応
し、一方のカム面31の傾斜面33と他方のカム面35
の傾斜面37とが互いに平行な状態で対応する。
【0022】高速用カム26のカムノーズ部28の中心
線28a上でカムシャフト11,12に一対の支持ピン
39,40が同中心線28aに沿って移動可能に挿通さ
れ、一方の支持ピン39がピストン19の一方のカム面
31とカムノーズ部28の内周面との間でそれらに当接
しているとともに、他方の支持ピン40がピストン19
の他方のカム面35とベース円部27の内周面との間で
それらに当接している。これらのカム面31,35に対
する支持ピン39,40の接触点Bの移動軌跡に平行で
かつカムシャフト11,12の回転中心11a,12a
を通る中心線としての軸心39c,40cは、カムノー
ズ部25,28の中心線25a,28aと同一平面上に
ある。
【0023】詳細は図示しないが、シリンダ1のヘッド
にあるリフタボアにバルブリフタ41が摺動可能に支持
され、このバルブリフタ41上のシム41aが低速用カ
ム23及び高速用カム26に接触し得るようになってい
る。シリンダ1のヘッドとバルブリフタ41との間にバ
ルブスプリング42が嵌め込まれ、このバルブスプリン
グ42の弾性力により吸排気弁5,7が吸排気ポート
4,6を閉じるようになっている。なお、このバルブリ
フタ41とバルブスプリング42とにより、吸排気弁
5,7の開閉のための直接駆動式連動機構が構成されて
いる。
【0024】まず、高速用カム26により吸排気弁5,
7を開閉させる場合について詳述する。高い制御油圧力
が給油孔18からシリンダ17に与えられると、図2,
3及び図6(a)に示すように、両ピストン19はその
内端面20でリターンスプリング22の弾性力に抗して
押圧され、両内端面20が互いに離間する方向へ移動す
る。この高速作動状態においては、カムノーズ部28側
のカム面31で支持ピン39の内端部39aが押圧面3
2に当接して支持ピン39の外端部39bによりカムノ
ーズ部28が外側へ押圧されるとともに、ベース円部2
7側のカム面35で支持ピン40の外端部40bがベー
ス円部27により内側へ押されて支持ピン40の内端部
40aが移動許容面38に当接し、高速用カム26のカ
ムノーズ部28が両低速用カム23のカムノーズ部25
から突出する。
【0025】次に、低速用カム23により吸排気弁5,
7を開閉させる場合について詳述する。図4,5及び図
6(b)に示すように、シリンダ17内が低い制御油圧
力になると、リターンスプリング22の反力により両ピ
ストン19が移動してそれらの内端面20が互いに当接
する。この低速作動状態においては、ベース円部27側
のカム面35で支持ピン40の内端部40aが押圧面3
6に当接して支持ピン40の外端部40bによりベース
円部27が外側へ押圧されるとともに、カムノーズ部2
8側のカム面31で支持ピン39の外端部39bがカム
ノーズ部28により内側へ押されて支持ピン39の内端
部39bが移動許容面34に当接し、高速用カム26の
カムノーズ部28が両低速用カム23のカムノーズ部2
5に合致する。
【0026】次に、このように構成された高低速切替機
構を力学的に考察する。図3及び図5に示すように、バ
ルブリフタ41のシム41aと高速用カム26又は低速
用カム23との接点をP、バルブリフタ41のリフト速
度をV、カムシャフト11,12の回転中心11a,1
2aを通るバルブリフタ41の中心線に対する前記接点
Pのオフセット量をeとした時、前記接点Pの位置はそ
れらのカム26,23の回転に伴い変化し、e=V×1
80/πの関係式で表示できることは設計上公知になっ
ている。
【0027】次に、ベース円部24,27がバルブリフ
タ41のシム41aに接した非リフト状態でのバルブス
プリング42の取付荷重をFs、リフト中にバルブリフ
タ41の往復運動により生じる慣性荷重をFi、高速用
カム26又は低速用カム23上の前記接点Pにおけるカ
ムシャフト11,12の回転中心11a,12a回りの
トルクをTとした時、T=e×(Fs+Fi)の関係式
で求められるトルクがカム26,23に発生する。
【0028】次に、高速用カム26のカムノーズ部28
の中心線28a上でカムシャフト11,12の回転中心
11a,12aから外周面までのカムシャフト11,1
2の半径をR、その外周面で同中心線28aに対し直交
する方向へ支持ピン39,40に与えられる側圧力をF
pとした時、Fp=(Fs+Fi)×e/R=T/Rの
関係式が成り立つ。
【0029】従って、油潤滑された支持ピン39,40
がカムノーズ部28の中心線28aに沿って移動する場
合の摩擦係数をμとした時、支持ピン39,40はリフ
ト中に摩擦抵抗力Ft=μ×Fpを受ける。
【0030】次に、バルブリフタ41の中心線に対しカ
ムノーズ部28の中心線28aがなす角度をθ、前記外
力(Fs+Fi)がカムノーズ部28の中心線28a方
向に与える分力をFuとした時、Fu=(Fs+Fi)
×cos θの関係式が成り立つ。
【0031】従って、支持ピン39,40がカムノーズ
部28の中心線28aに沿って移動する軸力をFaとし
た時、Faは前記分力Fuと摩擦抵抗力Ftとの合力と
なり、Fa=Fu−|Ft|の関係式が求められる。
【0032】実際に生産や市販されているエンジンの設
計における諸元を用いて前記支持ピン39,40の軸力
Faを求めた結果を図7に示す。この図7から分かるこ
とは、エンジン回転数が高くなるほどバルブリフタ41
の前記慣性荷重Fiが大きくなり、支持ピン39,40
の前記軸力Faは前記角度θ=±50°付近でピークを
持っていることと、逆に、エンジン回転数が低い時には
この慣性荷重Fiが小さくなり、バルブスプリング42
の前記取付荷重Fsがこの軸力Faを支配し、前記角度
θ=0すなわちカムノーズ部28がバルブリフタ41の
シム41aと接している時にこの軸力Faが最大となる
ことである。ここで、いずれのエンジン回転数について
も言えることは、カムノーズ部28がバルブリフタ41
のシム41aに接していない非リフト状態で、この軸力
Faは零であるが、カムノーズ部28がシム41aに接
してから離れるまでのリフト中に限り、支持ピン39,
40には約50N以上の軸力Faが働いている点であ
る。実際に使用されている多くのエンジンでは、バルブ
スプリング42の前記取付荷重Fsや吸排気弁5,7の
重量等の諸元は当然異なっており、支持ピン39,40
に働く軸力Faは50N以上とは限らない。しかし、本
実施例では支持ピン39,40に働く軸力Faを基礎と
して以下の計算を行うので、この軸力Faの値がいくつ
であろうともその値を基礎に設計諸元を決めていけばよ
く、この移動力Faの値により制約を受けるものではな
い。しかし、理解を容易にするために、仮にFa>50
N(しきい値)として以下の説明を続ける。
【0033】 まず、切替タイミング制御装置を用い
ることなく、高速作動状態から低速作動状態への切替が
支障なく行われる理由を述べる。切替タイミングは、カ
ム26,23の一回転中、以下に示す三つの状態のう
ち、いずれかに必ず当てはまる。
【0034】(イ) 高速用カム26とバルブリフタ4
1のシム41aとの間の接点Pがカムノーズ部28から
ベース円部27に移る弁閉直後の状態で、低い制御油圧
力となってピストン19にリターンスプリング22の反
力のみが作用する場合には、高速用カム26とシム41
aとの間にクリアランスがあり、前記分力Fuが支持ピ
ン39,40に作用しない。そして、吸排気弁5,7が
開き始めるタイミングまでまだ十分に時間があることも
あって、高速用カム26のベース円部27がシム41a
に面している間に高速用カム26がそのカムノーズ部2
8の中心線28aに沿ってカムシャフト11,12の回
転中心11a,12a側に完全に引き込まれ、切替が完
了する。
【0035】(ロ) 高速用カム26のカムノーズ部2
8がシム41aに接しているリフト中に低い制御油圧力
となった場合には、ピストン19にμ×Faが作用して
いるため、リターンスプリング22の反力をμ×Fa
(即ちここでの計算例ではμ×Fa=0.12×50N
=6N)以下としておけば、リターンスプリング22が
ピストン19を押し戻すことができず、高速用カム26
によるリフトが継続する。そして、弁閉直後、支持ピン
39,40にこの軸力Faが作用しなくなるので、前述
した場合と同様に、次の弁開までに切替が完了する。
【0036】(ハ) 高速用カム26によるリフト開始
直前に低い制御油圧力となって切替えに十分な時間がな
い場合には、十分に制御油圧力が低くなっていないた
め、ピストン19が制御油圧力により動き始めて切替え
が開始されるが、支持ピン39,40はピストン19の
カム面31,35の傾斜面33,37上に接触し始める
ので、この傾斜面33,37の傾斜角度αにより、Fe
=Fa×tan α(例えばα=25°の時Fe=50N×
tan 25°≒23N)の大きな力が前記摩擦抵抗力Ft
(6N)に加わってピストン19を押し戻す。従って、
高速用カム26をリフトする力はそのまま高速用カム2
6を引き込む力となり、高速用カム26によるリフトは
起こらない。
【0037】即ち、いずれの状態であっても、特別な切
替タイミング制御装置を設けることなく、切替えが円滑
に完了する。 次に、低速作動状態から高速作動状態へ切替える場
合にもタイミング制御装置を必要としない理由を述べ
る。
【0038】切替タイミングは、カム26,23の一回
転中、以下の三つの状態のうち、いずれかに必ず当ては
まる。 (イ) 前記(イ)と同様な弁閉直後に、高い制御油
圧力となった場合には、ピストン19にリターンスプリ
ング22の反力のみが作用し、吸排気弁5,7が開き始
めるタイミングまでまだ十分に時間があることもあっ
て、(イ)で述べたように確実に切替えが完了する。
この時、制御油圧力fは通常のエンジンで40N/cm2
であるので、ピストン19の内端面20の面積をAとす
ると、f×A=Fgの力がバルブスプリング42の反力
よりも十分に大きくなるように、Aを設定すればよい。
ここでの計算例では前記(ロ)で設定したリターンス
プリング22の反力6Nを用いて、40N/cm2 ×A
cm2 >6NからA=0.15cm2 が求まる。ピスト
ン19の内端面20の面積Aが相当小さくても良いこと
が分かる。もちろん、このAの値はこれ以上にある程度
大きくしても支障はない。
【0039】(ロ) 前記(ロ)と同様なリフト中
に、高い制御油圧力となった場合には、リフト中全体に
わたり、支持ピン39,40に軸力Fa>50Nが作用
し、ピストン19の傾斜面33,37の傾斜角度αによ
り、ピストン19の内端面20に働く力Fgに応じてリ
ターンスプリング22に反作用力Fe=Fa×tan αが
作用する。この反作用力Feがリターンスプリング22
の弾性力Fbに加わって力Fgと対抗する。ここで、F
g<Fe+Fb,Fg<f×Aとなるように、力Fgや
面積Aを求めることができる。従って、前記(イ)で
求めたAがピストン19の内端面20の面積の下限値に
なるとともに、ここで求めたAが同じく上限値となり、
計算例では0.15cm2 <A<0.73cm2 にな
る。即ち、ピストン19の直径は4.5mm〜9mmと
なり、十分に実用的な範囲で選択可能である。
【0040】(ハ) 前記(ハ)と同様な弁開直前
に、高い制御油圧力となった場合には、高速用カム26
のカムノーズ部28が突出途中でバルブリフタ41のシ
ム41aと接するが、その瞬間から前記反作用力Feが
発生するので、前記(ロ)によりFg<Fe+Fbと
なるように諸元が設定されていることから、高速用カム
26がカムシャフト11,12の回転中心11a,12
a側に押し戻され、低速用カム23のカムノーズ部25
によりリフトが行われる。そして、リフト終了後、前記
(イ)で述べたように、円滑に切替えが行われて、次
のサイクルから高速用カム26によるリフトが行われ
る。
【0041】以上述べたことをまとめると、本実施例の
主旨は、切替制御油圧力fやバルブスプリング42の取
付荷重Fsやカム26,23の形状を従来の設計方法に
よりそのまま設定した後、それに応じて適切なピストン
19の内端面20の面積Aや同じくピストン19の傾斜
面33,37の傾斜角度αやリターンスプリング22の
弾性力Fbを選択すれば、特別な切替タイミング制御装
置を用いることなく、いかなる条件のもとでも円滑に切
替えを行い得ることにあり、そのための諸元決定方法を
以上詳述したのである。
【0042】ただし、油の粘性は各部の運動の抵抗とな
るが、通常の油粘度では一般的なクリアランス設定のも
とでその抵抗力もなんら支障になることはないことも確
認されている。ここでは説明の煩雑化を恐れて記載しな
かった。また、通常ではあり得ない極寒冷時には支障が
発生することも考えられるが、ある一定の油温以下では
高速用カム26への切替えを行わないようにする等の制
御も必要に応じて追加可能である。
【0043】
【第二実施例】次に、第二実施例を図8〜図11を参照
して説明する。前述したように、第一実施例では、各支
持ピン39,40の軸心39c,40cの方向がカムノ
ーズ部25,28の中心線25a,28aの方向と一致
している。そして、図8(a)に示すように、各支持ピ
ン39,40の軸力Faが弁リフト中全体にわたり前記
しきい値50N以上となり、このしきい値50Nと、軸
力Faの最小値(開弁開始又は開弁終了の瞬間に発生す
る軸力)との差FZ1,F Z2が余裕となって、弁リフト中
の切替えを防止している。
【0044】しかし、高速性能向上要求などからカム作
用角を大きくして開弁範囲を広げた場合、図8(b)に
示すように、前記差FZ1,FZ2がしきい値50N以下と
なり、カム切替えタイミングの自己制御性が低下して切
替えが起こり得る。それを避けるため、このしきい値を
例えば30Nに下げると、これに合わせて制御油圧力f
やリターンスプリング22の弾性力Fbなども小さくす
る必要があり、信頼性が低下する。
【0045】そこで、この第二実施例では、図9及び図
10に示すように、前記カムノーズ部25,28の中心
線25a,28aに対し前記支持ピン39,40の軸心
39c,40cをカムシャフト11,12の回転方向へ
角度βだけずらしている。
【0046】従って、前述したFu=(Fs+Fi)×
cosθの関係式において、θがこのずらし角度βだけ
第一実施例の場合よりも小さくなってcosθの値が大
きくなり、Fuも大きくなる。その結果、Fa=Fu−
|Ft|の関係式において、軸力Faも大きくなる。そ
の軸力Faを図11(a)に示す。この図11(a)と
図8(a)とを比較すると、前記差FZ1が大きくなるこ
とが分かる。結局、この差FZ1を同一にした場合、弁リ
フト中のカム切替えを確実に防止できるばかりではな
く、カム作用角も大きくなるのである。この点は図11
(b)に示すようにエンジン回転数が変わっても同様で
ある。
【0047】ただし、図11(a),(b)から分かる
ように、開弁終了時における差FZ2はずらし角度βの設
定上逆にしきい値50N以下になってしまう。しかし、
カム23,26のベース円部24,27がバルブリフタ
41に接する非リフト状態でカム切替えを行うため、こ
のFZ2の低下は実際のカム切替えの支障にならない。
【0048】
【第三実施例】次に、第三実施例にかかるカム切替え機
構を前記第一実施例との相違点を中心に図12〜図15
を参照して説明する。
【0049】第一実施例は動弁装置の高低速切替えに関
するものであったが、この第三実施例は第一実施例の基
本的構成を応用しているものの、カム切替え目的を異に
し、第一実施例の低速用カム23及び高速用カム26を
変更している点で異なる。ちなみに、構造上は低速用カ
ム23をメインインテークカムと、高速用カム26をサ
ブインテークカムと考え、両実施例共に共通の符号を付
す。なお、第一実施例の図2,4は第三実施例にも共用
できるが、カム23のカムノーズ部の符号25は省略す
る。
【0050】サブインテークカム26については、その
カムノーズ部28の中心線28aの方向と支持ピン3
9,40の軸心39c,40cの方向とが互いに一致
し、メインインテークカム23のリフトH1 よりも小さ
いリフトH2 を有している。メイインテークカム23の
カムノーズ部25の中心線25aの方向に対し、サブイ
ンテークカム26のカムノーズ部28の中心線28aの
方向が、カムシャフト11,12の回転方向と逆の方向
へずれている。サブインテークカム26は、そのカムノ
ーズ部28が図12に示すようにメインインテークカム
23のベース円部24からリフトH2 だけ突出する位置
と、図13に示すように同ベース円部24の内側へ退避
する位置とを取り得る。
【0051】なお、図示しないが、エキゾーストカムは
前記メインインテークカム23と同様である。このエキ
ゾーストカム及びメインインテークカム23のリフトは
クランク角の変化に伴い図14の実線で示すように変化
する。また、サブインテークカム26のリフトは、前記
突出位置にある場合、クランク角の変化に伴い図14の
破線で示すように変化する。メインインテークカム23
の変位曲線部43中の弁閉じ側緩和曲線部43aにの
み、サブインテークカム26の変位曲線部44の弁開き
側緩和曲線部44aのみが、カムシャフト11,12の
回転方向上でオーバラップされる。そのオーバラップ位
置Qから、サブインテークカム26の弁開き側緩和曲線
部44aを除く変位曲線部44がメインインテークカム
23の変位曲線部43に対し離れている。従って、サブ
インテークカム26の退避状態での開弁範囲はE1 にな
り、その突出状態での開弁範囲はE2 (>E1 )にな
る。
【0052】さて、図15の一点鎖線左側の運転領域S
1 (一般に低中速高負荷運転時)では、閉弁タイミング
を早めて出力トルクを増大させるために、サブインテー
クカム26を図13に示すように退避位置にする。
【0053】また、図15の一点鎖線右側の運転領域S
2 (一般に低中速低負荷運転時や高速運転時)では、サ
ブインテークカム26を図12に示すように突出位置に
する。従って、吸気弁5の閉タイミングが遅れ、低中速
低負荷時にはシリンダ1内の排気ガスを含む混合気が圧
縮行程開始時に吸気ポート4側へ吹き戻されて燃費特性
及び排気エミッション改善効果の向上を図ることができ
る。すなわち、吸気行程を見かけ上膨張行程より短くし
ていわゆるアトキンソンサイクルエンジンとして作動さ
せることができる。低中速低負荷運転時には出力トルク
をそれほど必要としないため、燃費向上及び排気エミッ
ション改善効果を重視したのである。また、高速運転時
には吸気弁5の閉タイミング遅れにより吸気脈動効果を
よりうまく利用して出力性能を向上させることもでき
る。ただし、特に高速高負荷運転時では、出力向上効果
が得られる反面、排気エミッション改善効果はさほど大
きくない。
【0054】この第三実施例では、前述したように運転
状態に応じてサブインテークカム26を切替え得るの
で、各運転状態で求められる性能を維持及び向上させる
ことができる。しかも、その切替機構として第一実施例
のものを応用しているので、確実な切替え動作も期待で
きる。
【0055】さらに、前述したように、メインインテー
クカム23の弁閉じ側緩和曲線部43aとサブインテー
クカム26の弁開き側緩和曲線部44aとでのみオーバ
ラップしている点にも特徴がある。この緩和曲線部43
a,44aでは、その他の部分と異なり、速度の変化が
少ないので、切替えによる衝撃が小さくなる。
【0056】なお、複数のインテークバルブを有する場
合には、一部のものにサブインテークカムを付設しても
よい。その場合には、シリンダ内のスワールが強化され
るため、低負荷時の燃焼が改善されて燃費を向上するこ
とができる。
【0057】
【第四実施例】次に、第四実施例にかかるカム切替え機
構を前記第一実施例との相違点を中心に図16〜19を
参照して説明する。
【0058】図2,4に示すように、第一実施例では、
カムシャフト11,12上のジャーナル16を支持する
軸受部について詳述していない。この第四実施例では、
図16,17に示すように、シリンダヘッド1aの軸受
部45についての改良構造を、第一実施例の説明に加え
て述べる。
【0059】図18,19に示すように、シリンダヘッ
ド1aにおいては、各気筒ごとに、吸気側及び排気側で
それぞれ一対のバルブリフタホール46が形成され、こ
の各ホール46に前記各バルブリフタ41が移動可能に
挿嵌されている。この両ホール46間でシリンダヘッド
1a上に吸気側及び排気側の軸受部45が設けられてい
る。なお、この両軸受部45間でシリンダヘッド1a上
にはプラグホール47が形成され、このホール47に前
記点火プラグ9が挿着されている。
【0060】軸受部45においては、シリンダヘッド1
a上にスタンド48が形成されているとともに、キャッ
プ49がボルト50により固定され、このスタンド48
及びキャップ49に上下一対のブシュ51,52が嵌着
されている。この両ブシュ51,52内に前記カムシャ
フト11,12が回転可能に支持される。各バルブリフ
タ41は設計的要求からできるだけ大きくしたい場合も
ある。しかし、シリンダボア(図示せず)の制約から両
バルブリフタホール46の間隔を広げることが難しい。
そのため、スタンド48において両ホール46に面する
両側中央部には同ホール46に沿う凹み48aができ
る。従って、この両凹み48a間の幅は狭くなる。その
幅よりも前記両ブシュ51,52の幅(一定)は広くな
っている。
【0061】前記カムシャフト11,12においては、
その外周で給油孔としてのオイル溝53が両ブシュ5
1,52内に面して周方向へ延設され、このオイル溝5
3と前記シリンダ17との間で給油孔としてのオイルホ
ール54が半径方向へ延設されてそれらを連通してい
る。また、前記下側ブシュ52にはオイルホール55が
オイル溝53に連通するように形成されている。さら
に、前記スタンド48にはオイルホール56がカムシャ
フト11,12の半径方向へ延びるように形成されてい
る。このオイルホール56はシリンダヘッド1a内のオ
イルホール57に連通している。
【0062】カムシャフト11,12外では、エンジン
オイルパン58から油がオイルポンプ59によりメイン
路60上の切換弁61と、同メイン路60よりも細いバ
イパス路62とに供給される。このバイパス路62は前
記シリンダヘッド1a内のオイルホール57に直接連通
している。切換弁61はチェックバルブ63を介して同
オイルホール57に連通している。切換弁61はエンジ
ンコントロールコンピュータ64により開閉制御され
る。前記両ブシュ51,52はカムシャフト11,12
とほぼ同じ膨張係数を有する材質により形成されてい
る。従って、鉄系材質のカムシャフト11,12とアル
ミ系材質のシリンダヘッド1aとを有する通常のエンジ
ンにおいては、同じ鉄系材質である両ブシュ51,52
とカムシャフト11,12との間にクリアランスが生じ
にくくなり、油漏れを防止する。また、キャップ49を
鉄系材質により形成してもよい。この場合には、上側ブ
シュ51が不要であり、この同じ鉄系材質である下側ブ
シュ52とキャップ49との間でカムシャフト11,1
2を支持する。一方、鉄系材質である両ブシュ51,5
2の内周にアルミ等をコーティングして軸受機能を向上
させるようにしてもよい。
【0063】さて、切換弁61はエンジン低回転時に閉
状態に制御されている。従って、油は細いバイパス路6
2のみを通り、各オイルホール57,56,55とオイ
ル溝53とオイルホール54を経てシリンダ17に至
る。すなわち、第一実施例で言う低い制御油圧力にな
る。その場合、図17に示すように、高速用カム26の
カムノーズ部28が両低速用カム23のカムノーズ部2
5に合致する。この油はカムシャフト11,12の潤滑
機能も果たす。
【0064】一方、切換弁61はエンジン高回転時に開
状態に制御される。従って、油はメイン路60とバイパ
ス路62とを通り、同様にシリンダ17に至る。すなわ
ち、第一実施例で言う高い制御油圧力になる。その場
合、図16に示すように、高速用カム26のカムノーズ
部28が両低速用カム23のカムノーズ部25から突出
する。なお、低温始動時等では、油粘度が高くなるた
め、切換弁61が開状態になってもカムシャフト11,
12内のピストン19が十分に作動しないおそれがあ
る。このようにピストン19の動きが悪い場合に生じる
打音をチェックバルブ63が防止する。この油はカムシ
ャフト11,12の潤滑機能も果たす。
【0065】この第四実施例の軸受部45では、前述し
たように凹み48aのために狭くなっているスタンド4
8上に幅広のブシュ51,52をキャップ49により嵌
着したり、ブシュ51,52やキャップ49の材質等を
改良してそれらとカムシャフト11,12との間の熱膨
張差によるクリアランスの発生を低減したりして、油漏
れをできる限り防止している。従って、給油量が低減で
き、油圧系の大型化やコストアップを防止できる。ま
た、少量の油によりカムシャフト11,12内のピスト
ン19を確実に作動でき、エンジン高回転時のカム切替
えを行い易くなる。一方、ピストン19の作動用油圧回
路とカムシャフト11,12の潤滑用油圧回路とを各オ
イルホール54,55,56,57及びオイル溝53で
一本にまとめているので、油圧回路が簡素化され、シリ
ンダヘッド1aの軽量化やコスト低減に有利である。
【0066】上記各実施例以外にも下記のような応用例
が考えられる。 (イ)前記各実施例の連動機構(バルブリフタ41及び
バルブスプリング42等)は直接駆動式のものである
が、第四実施例を除く他の実施例はスイングアーム式や
ロッカアーム式や突棒式などの他の連動機構に応用する
ことができる。これらにも第一実施例と同様なバルブス
プリングや、バルブリフタ41に該当するカムへの連動
体がある。
【0067】(ロ)前記第一及び第二実施例において
は、両低速用カム23に対し高速用カム26が移動する
が、カムシャフト11,12とともに回転するカムにあ
ってそのカムノーズ部のみがカムシャフト11,12の
回転中心11a,12aに対し移動する形式のものにも
応用することができる。
【0068】特許請求の範囲に記載された技術的思想
は、前記各実施例から考慮すると、さらに下記のような
概念として把握できる。そして、これらの構成により、
円滑な切替えが行われて実用性が高められる。
【0069】(イ)請求項1におけるカムは低速用カム
23と高速用カム26とからなり、この高速用カム26
が低速用カム23に対し移動してそのカムノーズ部28
の位置がカムシャフト11,12の回転中心11a,1
2aに対し変化する。高速用カム26は両低速用カム2
3間で移動する。
【0070】(ロ)請求項1における切替駆動手段は、
カムシャフト11,12内にあって給油孔18を有する
シリンダ17と、このシリンダ17内で移動するスライ
ダとしてのピストン19と、このシリンダ17でピスト
ン19に与えられる油圧力に対抗するようにピストン1
9に当接するリターンスプリング22とを備えている。
この点は請求項3における切替駆動手段についても同様
である。
【0071】(ハ)請求項1におけるカム側の支持部
は、スライダとしてのピストン19にあるカム面31,
35に当接して高速用カム26を支える支持ピン39,
40である。このカム面31,35は高速用カム26の
カムノーズ部28側とベース円部27側とに対応して一
対あり、この支持ピン39,40もこの両カム面31,
35に対応して一対ある。この点は、請求項3における
サブインテークカム26(第三実施例)についても同様
である。
【0072】(ニ)請求項1におけるカム面31,35
は、高速用カム26のカムノーズ部28を高速作動状態
にするときに支持ピン39,40に当接する面32,3
8と、同カムノーズ部28を低速作動状態にするときに
支持ピン39,40に当接する面34,37と、この面
32,38と面34,37との間で連続してカムシャフ
ト11,12の回転中心11a,12aに対し傾斜する
面33,37とからなる。この点は請求項3におけるカ
ム面についても同様である。
【0073】
【発明の効果】第一発明にかかる内燃機関の動弁装置に
よれば、切替駆動手段によりスライダをカムシャフト上
でその回転中心方向へ往復移動させてスライダのカム面
によりカムのカムノーズ部をカムシャフトの半径方向へ
移動させる形式の高低速切替機構にあって、力学的設定
により、弁リフト中には切替えを行えず、非リフト状態
でのみ切替え可能にしたので、特別な切替タイミング制
御装置を利用せずに弁リフト中の切替えを防止すること
ができる。
【0074】また、カムのカムノーズ部の中心線に対し
カム側の支持部の中心線をカムシャフトの回転方向側へ
所定角度ずらせば、カム作用角を大きくして開弁範囲を
広げても、カム切替えタイミングの自己制御性を維持し
てカムを確実に切替えることができる。
【0075】一方、第二発明にかかる内燃機関の動弁装
置によれば、運転状態に応じたサブインテークカムの切
替えにより、吸気弁の閉タイミングが遅れて混合気が吸
気ポート側へ吹き戻され、燃費特性や出力特性の維持及
び向上を図ることができる。また、切替えによる衝撃が
小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例にかかる内燃機関の動弁装置を示す
概略正面図である。
【図2】この動弁装置の吸気側及び排気側の気筒ユニッ
トにおいて高速作動状態を示す部分断面図である。
【図3】(a)は図2の高速作動状態でベース円部がバ
ルブリフタに接している非リフト状態を示す部分断面図
であり、(b)は同じくカムノーズ部がバルブリフタに
接したリフト開始状態を示す部分断面図である。
【図4】この動弁装置の吸気側及び排気側の気筒ユニッ
トにおいて低速作動状態を示す部分断面図である。
【図5】(a)は図4の低速作動状態でベース円部がバ
ルブリフタに接している非リフト状態を示す部分断面図
であり、(b)は同じくカムノーズ部がバルブリフタに
接したリフト開始状態を示す部分断面図である。
【図6】(a)は図2の高速作動状態においてピストン
と支持ピンとの間の位置関係を示す作用説明図であり、
(b)は図4の低速作動状態において同じく位置関係を
示す作用説明図であり、(c)は高低速切替途中におけ
る位置関係を示す作用説明図である。
【図7】(a)〜(d)はバルブリフタの中心線に対し
カムの中心線がなす角度とピストン上の支持ピンの軸力
との間の関係を各エンジン回転数ごとに表した線図であ
る。
【図8】(a)は図7(a)に相当する線図であり、
(b)は(a)の場合よりもカム作用角を大きくした場
合の同様な線図である。
【図9】(a)は第二実施例にかかる内燃機関の動弁装
置において図3(a)に相当する部分断面図であり、
(b)は同じく図3(b)に相当する部分断面図であ
る。
【図10】(a)は同じく図5(a)に相当する部分断
面図であり、(b)は同じく図5(b)に相当する部分
断面図である。
【図11】(a)及び(b)はこの第二実施例において
図7(a)及び(c)に相当する線図である。
【図12】(a)は第三実施例にかかる内燃機関の動弁
装置においてサブインテークカムの突出状態でメインイ
ンテークカムのカムノーズ部による開弁状態を示す部分
断面図であり、(b)は同じくサブインテークカムの突
出状態でそのカムノーズ部による開弁状態を示す部分断
面図である。
【図13】(a)は同じくサブインテークカムの退避状
態でメインインテークカムのカムノーズ部による開弁状
態を示す部分断面図であり、(b)は同じくサブインテ
ークカムの退避状態でメインインテークカムのベース円
部による閉弁状態を示す部分断面図である。
【図14】図12又は図13の状態においてクランク角
に対するカムリフトの関係を示す線図である。
【図15】第三実施例においてエンジン回転数と出力ト
ルクとサブインテークカムの切替えとの関係を示す線図
である。
【図16】第四実施例における前記図2相当図である。
【図17】第四実施例における前記図4相当図である。
【図18】図16,17における軸受部のみを示す分解
部分斜視図である。
【図19】図18に示す軸受部の組付部分断面図であ
る。
【符号の説明】
5…吸気弁、7…排気弁、10…動弁装置、11…吸気
側カムシャフト、11a…回転中心、12…排気側カム
シャフト、13…吸気側高低速切替カム機構、14…排
気側高低速切替カム機構、19…スライダとしてのピス
トン、22…リターンスプリング、 23…低速用カム
又はメインインテークカム、24…ベース円部、25…
カムノーズ部、25a…中心線、26…高速用カム又は
サブインテークカム、27…ベース円部、28…カムノ
ーズ部、28a…中心線、31…カム面、32…押圧
面、33…傾斜面、34…移動許容面、35…カム面、
36…押圧面、37…傾斜面、38…移動許容面、39
…支持ピン、39c…中心線としての軸心、40…支持
ピン、40c…中心線としての軸心、41…バルブリフ
タ、42…バルブスプリング、43…変位曲線部、43
a…弁閉じ側緩和曲線部、44…変位曲線部、44a…
弁開き側緩和曲線部、C…頂点、B…接触点、β…ずら
し角度、Q…オーバラップ位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301 F01L 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトと同期して回転するカ
    ムシャフト上で、カムシャフトの回転中心方向に直交
    する半径方向へ、カムのカムノーズ部を移動可能に設
    け、運転状態に応じてこのカムのカムノーズ部を移動さ
    せる手段を設けてこのカム移動手段によりカムシャフト
    の回転中心に対するカムノーズ部の位置を変更した高
    速作動状態と低速作動状態とに切替え可能にし、 このカムの回転運動を内燃機関の吸気弁又は排気弁の開
    閉運動として伝達する連動機構を設けた内燃機関の動弁
    装置において、 前記カムシャフト上でその回転中心方向へ往復移動可
    能に支持したスライダと、このスライダに対して同スラ
    イダをカムシャフトの回転中心方向へ往復移動させる
    ためのスライダ移動力を与える切替駆動手段とを備え、
    このスライダにはカムシャフトの回転中心方向への往
    復移動に伴いカム側の支持部と接触してカムのカムノー
    ズ部をカムシャフトの半径方向へ移動させるカム面を設
    け、前記吸気弁又は排気弁を開くために必要な力よりも
    前記切替駆動手段によるスライダ移動力を小さく設定
    、弁リフト中には切替えを行えず、非リフト状態での
    み切替え可能にしたことを特徴とする内燃機関の動弁装
    置におけるカム切替機構。
  2. 【請求項2】 前記支持部は支持ピンであって、カムシ
    ャフトの回転中心とカムのカムノーズ部の頂点とを結
    ぶ中心線に対し、カム側の前記支持ピン軸心方向を、
    カムシャフトの回転方向へ所定角度ずらしたことを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置におけるカ
    ム切替機構。
  3. 【請求項3】 クランクシャフトと同期して回転するカ
    ムシャフト上で、メインインテークカムと同カムよりリ
    フトの小さいサブインテークカムとを設けるとともに、
    カムシャフトの回転中心方向に直交する半径方向へ、
    サブインテークカムのカムノーズ部を移動可能に設け、
    運転状態に応じてこのサブインテークカムのカムノーズ
    部を移動させる手段を設けてこのカム移動手段によりカ
    ムシャフトの回転中心に対するサブインテークカムの
    カムノーズ部の位置を変更して切替え可能にし、このメ
    インインテークカム及びサブインテークカムの回転運動
    を内燃機関の吸気弁の開閉運動として伝達する連動機構
    を設けた内燃機関の動弁装置において、前記カムシャフ
    ト上でその回転中心方向へ往復移動可能に支持したス
    ライダと、このスライダに対して同スライダをカムシャ
    フトの回転中心方向へ往復移動させるためのスライダ
    移動力を与える切替駆動手段とを備え、このスライダに
    はカムシャフトの回転中心方向への往復移動に伴いサ
    ブインテークカム側の支持部と接触してサブインテーク
    カムのカムノーズ部をカムシャフトの半径方向へ移動さ
    せるカム面を設け、前記メインインテークカムの変位曲
    線部中の弁閉じ側緩和曲線部にのみ、サブインテークカ
    ムの変位曲線部中の弁開き側緩和曲線部のみを、カムシ
    ャフトの回転方向上でオーバラップさせ得るようにし、
    そのオーバラップ位置から、サブインテークカムの弁開
    き側緩和曲線部を除く変位曲線部をメインインテークカ
    ムの変位曲線部に対しカムシャフトの回転方向へ吸気弁
    の閉タイミングが遅れるように離して設定したことを特
    徴とする内燃機関の動弁装置におけるカム切替機構。
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