JP3198675U

JP3198675U - 樹脂製包装袋の開口機に装着する、袋の固定器。

Info

Publication number: JP3198675U
Application number: JP2015002317U
Authority: JP
Inventors: 晴雄小松
Original assignee: 晴雄小松
Priority date: 2015-04-21
Filing date: 2015-04-21
Publication date: 2015-07-16
Anticipated expiration: 2025-04-21

Abstract

【課題】風力を利用する方式で行う包装袋の開口機にあって、包装袋を１枚ずつ口開けでき、２枚目以降は静置を維持し、包装物投入後は、袋をスムースに取り外すことができる固定器を提供する。【解決手段】包装袋の開口機にあって、包装袋（束）を押圧する、突起部品１０を装着した、板バネ９でなる固定器であって、板バネ９に装着した突起部品１０が、包装の束をボードに押圧して固定する。【選択図】図１４

Description

農産物や食品を樹脂製の包装袋に包む傾向が顕著である。これは、ポリプロピレン樹脂フィルム（ＯＰＰフィルム）の製造技術が進歩したことによる。極薄のフィルムでも強靭で、低コストを実現し、特に透明性が優れることから、包装物を美しく見せる機能が評価され、その利用が拡大している。

農産物やパン等の食品の一部は、少量多品種の代表ともいうべき産品である。このため包装工程の機械化は難しく、大半が手作業で行われている。作業の工程は、袋の口を指で開き、産品を手で袋に投入し、袋の口を手作業で閉じるというものである。

本考案は、作業工程の中、包装物の投入を容易にする、開口（口あけ）の分野に関する。

包装袋の開口に関する工夫は、種々為されてきた。本考案では、風力を利用した開口機で、その重要な機能を司る部分である。即ち、開口機の構成要素は、大別すると送風機の部分と、包装袋を固定する部分からなる。本考案は後者の、包装袋の固定器についての新案である。

考案が解決しようとする課題

包装袋の固定器の役割の第１は、積み上げられた袋（束）を、１枚ずつ口を開け、産品の投入を容易にすることである。

包装袋の固定器の役割の第２は、固定した最上部の袋を開口した場合、包装物の投入を終えるまで、袋が風で吹き飛ばされることなく、袋の口の部分を固定し続けることである。

これ等の固定器の機能をスムースに果たす上で、考慮すべき点がある。それは包装袋の形状で、大別して２種類の袋がある。その一つは、リップ型（図３）と呼ばれる、封筒状の袋の口を備えるもので、この形の包装袋を固定する場合は、袋の枚数分のフィルム（リップ）を押圧し、固定することになる。これに対しリップをもたないフラット袋とか平袋と呼ばれる袋（図４）の場合は、袋の枚数分の２倍のフィルムを押圧することになる。

これら２種の袋のスムースな開口は、固定器の働きにかかっている。即ち、袋を押圧する力の加減と、固定器から袋を取り外す時の滑りやすさである。

課題を解決するための手段

請求項１の考案は、包装袋の開口機にあって、板バネ（図６−９）を用い、これにより袋を押圧して固定する。本考案による板バネは、図７−１０、図８−１０のように、板バネに突起状の部品を装着して、これにより袋の束を押圧し、固定する。

この突起部品は、５ｍｍ前後の巾で、図１０のように丸みをもたせる。突起部は袋の表面に対しては、僅少の巾で線接触することになる。

袋の固定装置への包装袋（束）をセットする手順は、初めにセットレバーを縦向きとして板バネを持ち上げ（図１２）、包装袋の束を差し込む。袋の頭（口部分）は、セットレバーの板（図１３）に突き当り、揃って、位置決めされる。

次の手順は、セットレバーを横向きにする。これにより、固定装置の板バネは、その突起部品で袋の束を押圧することになる。

本考案の効果

本考案になる開口機を構成する包装袋の固定器は、板バネに装着した突起部品が、包装の束をボードに押圧して固定する。この固定は僅少巾の線接触であることに加え、図１０のように丸みを持つ形状の突起部で行うため、袋の固定器からの引き離しや、空気の流入を促すための、指先による摘みやずらしの作業に対して、スムースな作業が具現する。

図１は、風力を利用する包装袋の開口機の斜視図。図２は、包装袋の開口機の側面図。図３は、リップ付き包装袋の上面図。図４は、リップなしの包装袋の上面図。図５は、包装袋の固定器具（板バネ）の側面図。図６は、包装袋の固定器具の上面図。図７は、本考案になる固定器具の斜視図。図８は、固定器具の側面図。図９は、本考案になる固定器具の板バネの裏面図。図１０は、本考案になる固定器具（板バネ）に装着した突起部品の斜視図。図１１は、突起部品の板バネに装着された状態を示した側面図。図１２は、袋を固定するためにセットレバーを縦向きに、板バネを持ち上げた状態を示す。図１３は、セットレバーの斜視図。図１４は、セットレバーを横向きに操作し、板バネを下げ、袋に押圧した状態を示す。

本考案が最高度に機能する樹脂袋は、ポリプロピレン樹脂製（ＯＰＰフィルム）である。

本考案になる固定器具の板バネは、ステンレス製の板バネが良い。

本考案になる板バネに装着する突起部品は、ステンレスの板バネを用いるのが良い。

本考案になる板バネに装着する突起部品の設置数や設置の位置は、袋の巾や形状によって決める。

１ … 袋固定用のバネ
２ … 空気の吐出口
３ … 包装袋
４ … 送風機
５ … 袋開口機のボード
６ … 包装物の投入口
７ … リップ
８ … 包装袋の束
９ … 板バネ
１０ … 突起部品
１１ … セットレバー

Claims

包装袋の開口機にあって、包装袋（束）を押圧する、突起部品を装着した、板バネでなる固定器。