JP3198580B2 - 車両用ウエザーストリップの取付装置 - Google Patents

車両用ウエザーストリップの取付装置

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JP3198580B2 JP04220592A JP4220592A JP3198580B2 JP 3198580 B2 JP3198580 B2 JP 3198580B2 JP 04220592 A JP04220592 A JP 04220592A JP 4220592 A JP4220592 A JP 4220592A JP 3198580 B2 JP3198580 B2 JP 3198580B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車ドアに設けられ
るウェザーストリップの取付構造に改良を加えた、車両
用ウェザーストリップの取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のドアの外周部分にはドア
と車体との隙間を塞ぐウェザーストリップが装着されて
いる。このウェザーストリップの取付けを図5に示す自
動車1の後部側ドア2を用いて説明する。この後部側ド
ア2には上下方向に開閉するドアウインドガラス3と、
開閉しないドアパーティションガラス4とが取付けられ
ている。これらドアウインドガラス3およびドアパーテ
ィションガラス4の周囲はサッシュフレーム5(図5の
A部分を拡大して示す図6および図7参照)となってお
り、サッシュフレーム5の回りにはウェザーストリップ
6が装着されている。
【0003】しかし、このようにドア2の外周部分にウ
ェザーストリップ6が取付けられていると、ドア2の開
閉の度にウェザーストリップ6のリップ部分6aが車体で
こすれて、そのコーナ部分が図6に示すように前後方向
にずれてしまい外観上見栄えが悪くなる問題があった。
また、ウェザーストリップをずれたままにしておくと、
水漏れの原因となる問題もあった。これはサッシュフレ
ーム5のコーナ部分Bの、ウェザーストリップ6を保持
する部分5a(図7参照)が溶接Wおよび仕上げのために
カットされていてウェザーストリップ6の保持力が低下
しているからである。
【0004】そこで、図7に示すように、サッシュフレ
ーム5のコーナ部分Bのウェザーストリップ6取付面に
T型スタッド7を溶接し、このT型スタッド7にウェザ
ーストリップ6に形成された穴8を掛合させて、ウェザ
ーストリップ6のずれを防止しているものや、また、図
8に示すように、ドア2のインナパネル9用のクリップ
10を形成し、このクリップ10にウェザーストリップ6を
係合させて固定しているものや、さらに、図9および図
10に示すように、サッシュフレーム5とウェザーストリ
ップ6とを両面テープ11で貼合わせ固定したものが案出
されていた。
【0005】なお、ドアウェザーストリップとして、実
開昭61-62616号公報に開示されたものがある。この公報
に開示されたものは、車両用ドアサッシの上縁に沿う水
平部の後端にストッパ部材を設けてこのストッパ部材で
ウェザーストリップの水平部の後端を係合させたもので
ある。また、自動車のドアウェザーストリップ固定構造
として、実開昭56-84419号公報に開示されたものがあ
る。この公報に開示されたものはウェザーストリップま
たはドアサッシュのウェザーストリップ取付面のいずれ
か一方に突起を設け、他方にこの突起が係合する穴を設
けたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
ては、T型スタッドを溶接したものはT型スタッドを溶
接する必要があるため設備費が高くなる問題があり、ま
た、ドアのインナパネル用に形成されたクリップにドア
オープニングウェザーストリップを取付けて固定したも
のはそのクリップをサッシュフレームと共用することが
できない問題があった。さらに、ウェザーストリップと
サッシュフレームとを両面テープで固定したものは固定
に難点があり、完全に止めることができない等の問題が
あった。
【0007】また、実開昭61-62616号公報に開示された
ドアウェザーストリップは、ストッパ部材にウェザース
トリップが係合しているだけなので、ドア開閉が多くな
るとずれる虞があり、また、水漏れがした場合の対策が
施されていない。また、実開昭56-84419号公報に開示さ
れた自動車のドアウェザーストリップ固定構造は、ウェ
ザーストリップを単に突起に係合させているだけなので
ドアの開閉が多くなるとこれも前述のものと同様に虞も
ある。
【0008】本発明は上記従来の問題を解決するために
なされたもので、ウェザーストリップの取付けを改良す
ると共に、パーティションウインドガラス用ウェザース
トリップの形状をも改良して設備費を安くし、車体構造
が変わっても容易に取付けることができ、かつ確実に固
定することができるウェザーストリップ取付装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための手段として、自動車のパーティションガラス
のサッシュフレーム外周部上面に内周部に連通する連通
孔を設け、該連通孔にクリップを嵌合させると共に、該
クリップにウェザーストリップに形成された穴部を掛合
させて該ウェザーストリップをサッシュフレームに固定
する一方、前記サッシュフレームの内周部にパーティシ
ョンガラス用ウェザーストリップを配設し、該パーティ
ションガラス用ウェザーストリップの前記サッシュフレ
ーム内周面側に対応する面に、水漏れ防止用のリップ
を、該リップ全体が室内側に傾斜するように、かつ、前
記リップの先端が前記連通孔よりも室内側で前記サッシ
ュフレーム内周面に接触するように立設して形成したこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明はこのように自動車のドアパーティショ
ンガラスのサッシュフレーム外周部上面に内周部に連通
する連通孔を設けたので、該連通孔にクリップを嵌合さ
せることが可能となる。このように連通孔にクリップを
嵌合させて固定させたので、このクリップにウェザース
トリップに形成された穴部を掛合させてウェザーストリ
ップを固定することが可能となる。
【0011】また、サッシュフレームの内周部に配設し
たパーティションガラス用ウェザーストリップのサッシ
ュフレーム内周面側に対応する面に、水漏れ防止用のリ
ップを、該リップ全体が室内側に傾斜するように、か
つ、リップの先端が連通孔よりも室内側で該サッシュフ
レーム内周面に接触するように立設して形成したので、
ウェザーストリップとサッシュフレームとの隙間から侵
入した水分はリップに阻まれて室外に排出されることに
なる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1お
よび図2に基づいて、図5ないし図7と同一の部材には
同一の符号を付して説明する。図1は図5に示す自動車
1の後部側ドア2のA部を拡大して示す図2のC−C線
に沿う断面図である。図1および図2において、自動車
1のパーティションガラス4の上部のサッシュフレーム
5の外周部上面には外周部から内周部に連通する連通孔
12が設けられている。この連通孔12にクリップ13
を嵌合して固定している。そして、このクリップ13に
はウェザーストリップ6に設けられた穴部14を掛合さ
せてウェザーストリップ6がサッシュフレーム5に取付
けられている。
【0013】また、サッシュフレーム5の内周部にはパ
ーティションガラス用ウェザーストリップ15が配設さ
れている。そして、このパーティションガラス用ウェザ
ーストリップ15のサッシュフレーム5の内周面側5b
対応する面の中央部分に、水漏れ防止用のリップ15
aが、該リップ15aの全体が室内側に傾斜するよう
に、かつ、リップ15aの先端がサッシュフレーム5に
設けた連通孔12よりも室内側で該サッシュフレーム内
周面に接触するように立設して形成されている。
【0014】また、クリップ13を取付ける場所はパーテ
ィションガラス4のサッシュフレーム5の部分としてい
る。これはドアウインドガラス3の部分(図5参照)の
サッシュフレーム5には、図5のDーD線の断面図であ
る図4に示すように、サッシュフレーム5とガラスラン
16の上部との間に隙間Eがなくクリップ13の取付けがで
きないからである。
【0015】また、ウェザーストリップ6のコーナ部F
(図2参照)においてはクリップ13を取付けるのに適
した中空形状とはなっていなので、クリップ13はコ
ーナ部以外の場所に取付けるようにする。さらに、こ
のクリップ13はサッシュフレーム5以外のものにも取
付けることが可能なので、ドア2のインナパネル9にも
取付けることができる(図5のG−G線の断面図である
図3参照)。図3において、符号17はアウタパネルを
示し、符号18は車体を示している。
【0016】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例はこのように自動車1のパーティションガラス4のサ
ッシュフレーム5外周部上面に内周部に連通する連通孔
12を設けたので、この連通孔12にクリップ13を嵌合させ
ることが可能となる。このように連通孔12にクリップ13
を嵌合させて固定させたので、このクリップ13にウェザ
ーストリップ6に形成された穴部14を掛合させてウェザ
ーストリップ6を固定することが可能となる。
【0017】また、サッシュフレーム5の内周部に配設
したパーティションガラス用ウェザーストリップ15の
サッシュフレーム5内周面側の中央部分に、水漏れ防止
用のリップ15aを、リップ全体が室内側に傾斜し、ま
た、リップの先端がサッシュフレーム5に設けた連通孔
12よりも室内側でサッシュフレーム5の内周面に接触
するように立設して形成したので、ウェザーストリップ
6とサッシュフレーム5の隙間から侵入し、さらに連通
孔12からサッシュフレーム5の内周面側に侵入した水
分Hはリップ15aに阻まれ、パーティションガラス用
ウェザーストリップ15とサッシュフレーム5の内周面
との隙間から室外に排出される。また、リップ15aは
その全体が室内側に傾斜するように形成されていること
から、パーティションガラス用ウェザーストリップ15
をサッシュフレーム5に組み付ける時に、リップ15a
は室内側に倒れやすくなるため、リップ15aの先端を
連通孔12よりも室内側に位置させることが容易とな
る。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、自動車の
パーティションガラスのサッシュフレーム外周部上面に
内周部に連通する連通孔を設け、該連通孔にクリップを
嵌合させると共に、該クリップにウェザーストリップに
形成された穴部を掛合させてウェザーストリップをサッ
シュフレームに固定したので、サッシュフレームに対す
るウェザーストリップのズレを確実に防止することがで
きる。
【0019】このようにクリップをサッシュフレームに
嵌合させるようにしたので、溶接費用が不要となり設備
費を安価とさせることができる。また、このクリップは
サッシュフレームにもドアのインナパネルにも取付け可
能としたので、これにおいても製作費用を低減させるこ
とができる。さらに、クリップによって固定するように
したので、両面テープと違って固定が確実になり取付後
の品質向上につながる。
【0020】また、サッシュフレームの内周部に配設し
たパーティションガラス用ウェザーストリップのサッシ
ュフレーム内周面側の中央部分に、水漏れ防止用のリッ
プ15aを、リップ全体が室内側に傾斜し、また、リッ
プの先端がサッシュフレームに設けた連通孔よりも室内
側でサッシュフレームの内周面に接触するように立設し
て形成したので、ドアオープニングウェザーストリップ
とサッシュフレームの隙間から侵入し、さらに連通孔か
らサッシュフレーム内周面側に侵入した水分はリップに
阻まれ、パーティションガラス用ウェザーストリップと
サッシュフレーム内周面との隙間から室外に排出される
ことになり、車室に水分が漏れることはなくなる。
た、リップはその全体が室内側に傾斜するように形成さ
れていることから、パーティションガラス用ウェザース
トリップをサッシュフレームに組み付ける時に、リップ
は室内側に倒れやすくなるため、リップの先端を連通孔
よりも室内側に位置させることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図2のC−C線に沿う
断面図である。
【図2】本発明のものを示し、図5のA部の拡大図側面
図である。
【図3】本発明のものを示し、図5のG−G線に沿う断
面図である。
【図4】本発明のものを示し、図5のD−D線に沿う断
面図である。
【図5】本発明を説明するための自動車の側面図であ
る。
【図6】従来のものを示し、図5のA部の拡大側面図で
ある。
【図7】従来のものを示し、図6のIーI線に沿う断面
図である。
【図8】従来のものを示しドアインナパネルに取付けた
クリップにウェザーストリップを掛合させたところを示
す断面図である。
【図9】サッシュフレームの上部に両面テープでウェザ
ーストリップを貼付けたところを示す断面図である。
【図10】図9の右側側面図である。
【符号の説明】
1 自動車 4 パーテションガラス 5 サッシュフレーム 6 ウェザーストリップ 12 連通孔 13 クリップ 14 穴部 15 パーテションガラス用ウェザーストリップ 15a リップ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のパーティションガラスのサッシュ
    フレーム外周部上面に内周部に連通する連通孔を設け、
    該連通孔にクリップを嵌合させると共に、該クリップに
    ウェザーストリップに形成された穴部を掛合させて該ウ
    ェザーストリップをサッシュフレームに固定する一方、
    前記サッシュフレームの内周部にパーティションガラス
    用ウェザーストリップを配設し、該パーティションガラ
    ス用ウェザーストリップの前記サッシュフレーム内周面
    に対応する面に、水漏れ防止用のリップを、該リップ
    全体が室内側に傾斜するように、かつ、前記リップの先
    端が前記連通孔よりも室内側で前記サッシュフレーム内
    周面に接触するように立設して形成したことを特徴とす
    る車両用ウェザーストリップの取付構造。
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