JP3198382U - 叩打マッサージ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】カム機構と叩打部分の自重で肩等を叩く動きを生じさせる簡略な機構により叩打マッサージを実行でき、装置全体のコンパクト化、省スペース化も図りやすい叩打マッサージ機を提供する。【解決手段】叩打部10を端部に有する叩打用アーム20を回転するカム部との接触で上方に傾動させ、叩打部10を上に上げたら、叩打用アーム20とカム部が離れて、叩打用アーム20が叩打部10を下げる向きに自然に傾動する過程を繰り返させ、下がる叩打部でマッサージ対象箇所を叩くマッサージを続けて実行することから、叩打部10のマッサージに係る動きを、複雑な機構を用いることなく生じさせて、部品点数を減らしてマッサージ機全体を軽量且つコンパクト化でき、使用者にとって好ましい叩打マッサージをより低コストで行える。【選択図】図1

Description

本考案は、使用者に対しマッサージ対象箇所への叩きによるマッサージを実行可能な叩打マッサージ機に関する。
使用者の身体にマッサージを行うマッサージ機としては、使用者の身体を支持しつつマッサージを実行する椅子型のマッサージ機や、手に持って使用するハンディータイプのマッサージ機が一般的に利用されている。
こうしたマッサージ機で、使用者の肩や他の部位を繰り返し叩くマッサージ機能は、基本的機能としてほとんどのものに備わっているといえ、施術者の手による叩打マッサージに代わる簡易なマッサージ手段として広く利用されている。
この肩等を叩く機能を有するマッサージ機は簡易にマッサージを行えるものの、椅子型のマッサージ機は、椅子型の形態のために、移動が容易ではなく、また、椅子に座った以外の姿勢の使用者、例えば、うつ伏せに寝た状態の使用者に対し、マッサージを行うことは不可能であった。加えて、マッサージ機の構造が複雑であり、その分高コストとなっていた。
一方、手に持って使用するタイプで肩等を叩く機能を有するマッサージ機は、様々な場所に持ち運んで使用できるものの、使用者自ら手に持って肩等所望の位置を叩く状態に保持しておく必要があり、煩わしい面があった。
こうした問題を解決するものとして、肩等を叩く部分をマッサージ機自体で支持しつつ、叩く機能をより簡略な機構で実現した叩打マッサージ機が、従来から提案されていた。このような従来の叩打マッサージ機の例として、実開昭63−1528号公報や特開2001−187098号公報に開示されるものがある。
実開昭63−1528号公報 特開2001−187098号公報
従来の叩打マッサージ機は、前記特許文献に示される構成となっており、椅子型の多機能のマッサージ機と比べて、簡略な機構で肩叩きを行えることが示されている。
しかしながら、前記特許文献1に記載のものは、肩叩きアームをスプリングで下方に付勢して肩を叩く力を生じさせる機構を有することから、部品点数が多く、装置の重量が大きくなるという課題を有していた。また、肩叩きアームが下方に付勢されていることで、使用しない場合には肩叩きアームが下がった状態となるが、この状態では、肩叩きアームの先端側(当て部側)が前方に突出した状態となり、その分、収納の際に装置前後方向にスペースが必要となってしまう。
この他、前記特許文献2に記載のものは、肩叩きアームにより叩く対象位置を、使用者の首筋から肩先までの傾斜面に対応させて自動的に動かす機構を有して、首筋から肩先までを満遍なく叩けるようになっているものの、こうした機構の分、装置構造が複雑となり、装置コストや重量が大きいという課題を有していた。さらに、肩叩きアームで叩く位置を移動させる一連の過程を実現する機構のレイアウトの関係で、装置が上下方向に一定の大きさを有しているため、上下方向の叩き位置設定の柔軟性に欠けるものとなっており、車椅子に腰掛けた姿勢以外の人、例えば、寝た姿勢の人、に対する叩きによるマッサージの実行は困難であった。
本考案は前記課題を解消するためになされたもので、カム機構と叩打部分の自重で肩等を叩く動きを生じさせる簡略な機構により叩打マッサージを実行でき、装置全体のコンパクト化、省スペース化も図りやすい叩打マッサージ機を提供することを目的とする。
本考案に係る叩打マッサージ機は、使用者に対し叩打部での叩打によるマッサージを実行する叩打マッサージ機において、前記叩打部を一端部に取り付けられ、一端部と他端部との間の中間部分に設定される支点位置を中心として少なくとも所定角度傾動可能に配設される叩打用アームと、当該叩打用アームの他端部と接触可能に配設され、叩打用アームと接触する間、叩打用アームを所定の向きに傾動させるカム部と、当該カム部を外周に一体に取り付けられ、前記叩打用アームの傾動の中心軸と平行な軸線周りに回転可能として配設されるカム軸と、当該カム軸を回転駆動する駆動源と、前記叩打用アーム、カム軸、及び駆動源を上下方向所定位置に保持する支持台部とを備え、前記叩打用アームの下側に使用者のマッサージ対象箇所を位置させるよう支持台部を設置した状態で、前記駆動源を作動させてカム軸を回転させ、カム軸の回転でカム部が叩打用アームの他端部に接触する状態と接触しない状態とを交互に繰り返させ、カム部が叩打用アーム他端部に接触する間は、カム部が叩打用アーム他端部を押し下げて一端部を上方に上げる向きに叩打用アームを傾動させ、続いて叩打用アーム他端部からカム部が離れると、叩打用アーム一端部側の重みにより叩打用アーム一端部が下がる向きに叩打用アームが傾動し、傾動により下がる叩打部が使用者のマッサージ対象箇所を叩く、一連の過程を、カム軸が回転する間繰り返すこものである。
このように本考案によれば、カム軸周りに回転するカム部と、傾動可能に支持される叩打用アームとを所定の配置関係とし、叩打部を端部に有する叩打用アームをカム部との接触で上方に傾動させ、叩打部を上に上げたら、叩打用アームとカム部が離れて、解放された叩打用アームが叩打部を下げる向きに自然に傾動する過程を繰り返させ、下がる叩打部で使用者のマッサージ対象箇所を叩くマッサージを実行することにより、叩打部が使用者のマッサージ対象箇所に近付いたり離れたりする動きを、複雑な機構を用いることなく生じさせると共に、叩打部の下がる動きを、叩打部や叩打用アーム端部の自重のみで実現して、刺激付与のための構造を簡略化でき、部品点数を減らしてマッサージ機全体を軽量且つコンパクト化でき、使用者にとって好ましい叩打マッサージをより低コストで行える。
また、本考案に係る叩打マッサージ機は必要に応じて、前記叩打用アームの支点位置を貫通して、叩打用アームを傾動可能に支持する状態で、前記支持台部に対し前記カム軸と平行に取り付けられるアーム支持軸を備え、前記叩打用アームが、アーム支持軸に対し軸方向に移動可能として二つ配設され、前記カム部が、叩打用アームのアーム支持軸に対する移動可能範囲のいずれの箇所でも叩打用アーム他端部と接触可能となる所定長さ分、カム軸の軸方向に連続する形状として形成され、前記アーム支持軸に対し軸方向に移動可能な状態と固定される状態とを切替可能として、アーム支持軸における各叩打用アーム近傍にそれぞれ配設されるストッパーを有し、当該ストッパーが、叩打用アームをアーム支持軸に対し軸方向に位置調整した後に、アーム支持軸における各叩打用アームを軸方向両側から挟める所定箇所にそれぞれ固定状態とされるものである。
このように本考案によれば、叩打用アームを傾動可能に支持するアーム支持軸に対して、叩打用アームが、カム部との接触可能状態を維持しつつ軸方向に位置調整可能とされると共に、アーム支持軸に対し移動可能状態と固定状態とを切替可能なストッパーを設けて、このストッパーで叩打用アームのアーム支持軸軸方向への移動を制限することにより、叩打用アームで叩く位置を使用者の体格や好みに合わせて左右に調整した後、調整後の叩打用アーム位置をストッパーで固定状態とすることができ、使用者の望み通りの位置への叩打マッサージを、叩打用アームの位置ずれを招くことなく適切に実行できる。
また、本考案に係る叩打マッサージ機は必要に応じて、前記ストッパーが、アーム支持軸に対し所定角度傾動可能に配設され、叩打部を上方に位置させている状態の叩打用アームと接して、叩打用アームを傾動しないように拘束保持できる第一の角度位置と、カム部との接触に伴う叩打用アームの傾動、及び、カム部と離れた後の叩打用アームの叩打部で使用者のマッサージ対象箇所を叩くまでの傾動に対しては、叩打用アームを拘束せず傾動を許容する第二の角度位置とに、それぞれ切替配置可能とされるものである。
このように本考案によれば、ストッパーをアーム支持軸に対し傾動可能とし、叩打部を上方に向けた角度位置の叩打用アームを動かないように拘束保持する第一の角度位置と、叩打用アームの叩打に係る傾動を許容する第二の角度位置との間でストッパーを切替可能とすることにより、マッサージ機としての使用時はストッパーを第二の角度位置として、叩打用アームの傾動に伴う叩打マッサージをスムーズに行える一方、マッサージ機を使用しない場合には、叩打用アームが叩打部を上方に位置させる状態とした上で、ストッパーを第一の角度位置として叩打用アームを動かないように保持でき、収納時等に対応して叩打用アーム端部がマッサージ機前方に突出しない状態が得られ、マッサージ機をコンパクト化して必要となるスペースを最小限にできると共に、叩打用アームが使用者の移動や他の物品の設置の妨げになることもなく、安全や使い勝手の面でも優れる。
また、本考案に係る叩打マッサージ機は必要に応じて、前記ストッパーが、前記第二の角度位置では、カム部から離れた叩打用アームと接触して、叩打部が下がる向きへの叩打用アームのさらなる傾動を阻止する一方で、接触状態の叩打用アームに対し、回転するカム軸のカム部が叩打用アームの他端部と新たに接触する際には、カム部との接触に伴う叩打用アームの叩打部が上がる向きへの傾動を許容する、所定の配置とされるものである。
このように本考案によれば、ストッパーが第二の角度位置で叩打用アームと接触可能とされ、叩打用アームの叩打部が上がる向きへの傾動は許容する一方で、叩打用アームの下がろうとする傾動に対しては叩打用アームとの接触で傾動を防止することにより、叩打用アームが誤って使用者のマッサージ対象箇所を叩く位置よりさらに下がってカム部と接触できない位置に達してしまうのを防ぐことができ、叩打用アームとカム部との断続的な接触を確保して、叩打部でマッサージ対象箇所を叩く動きを確実に繰り返して、使用者に対し適切に叩打マッサージを継続実行できる。
また、本考案に係る叩打マッサージ機は必要に応じて、前記叩打用アームが、アーム支持軸上に設けられる他の叩打用アームと対向する側面部位とは反対側の側面部位における叩打部近傍位置に、一又は複数の調整用錘部を着脱可能として取り付けられるものである。
このように本考案によれば、叩打用アームにおける他の叩打用アームと対向する側とは反対側となる叩打部近傍位置に調整用錘部を取付け、この調整用錘部を着脱又は重さの異なるものに交換して、叩打用アームにおける叩打部側の重量を使用者が変えられることにより、叩打用アームが自重で下向きに傾動して叩打部で使用者のマッサージ対象箇所を叩く際の、叩打部の荷重、すなわちマッサージ対象箇所への叩打の強度を調整することができ、使用者の好みに合わせた叩きのマッサージが行える。加えて、調整用錘部を叩打用アームにおける他の叩打用アームと対向する側とは反対側に設けていることで、例えばマッサージ対象箇所が肩の場合に、肩に近い頭部の耳など側面部分に調整用錘部が接触することはなく、マッサージの際の安全を確保できる。
また、本考案に係る叩打マッサージ機は必要に応じて、前記支持台部が、叩打用アーム、カム軸、及び駆動源を取り囲んだ状態で支持する筐体部と、当該筐体部に連結位置を切替可能に連結されて筐体部を複数通りの上下方向位置に保持可能とする脚部とを有するものである。
このように本考案によれば、支持台部が筐体部と脚部からなり、筐体部と脚部との連結位置を変えて筐体部の上下方向位置を調整可能とすることにより、筐体部の位置調整でこれに支持される叩打用アームの位置も調整でき、叩打用アームの上下方向位置を変えて、マッサージ対象箇所として一般的な肩を叩く位置とは異なる上下方向位置で叩打部による叩打マッサージを実行でき、叩打部で使用者の肩以外のマッサージ対象箇所を叩く状態や、通常の肩を叩くマッサージの場合とは異なる姿勢で使用者がマッサージを受けられる状態に無理なく切り替えられ、使用者のマッサージ対象箇所やマッサージを受ける姿勢の好みに対応した適切な叩打マッサージが行える。
本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機の使用状態説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機の一部省略正面図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機の平面図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機の一部省略右側面図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機における叩打用アームのアーム支持軸軸方向位置調整状態説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機における内部機構の概略構成説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機における叩打用アームの先端部分着脱状態説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機における叩打用アームへの叩打部取付状態説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機における叩打用アームの傾動可否切替状態説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機におけるストッパーの角度位置切替状態説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機における支持台部の筐体部位置調整状態説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機における他の支持台部の筐体部位置調整状態説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機における椅子着座状態の使用者の背中に対するマッサージ実行状態説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機における伏臥状態の使用者の背中に対するマッサージ実行状態説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機における叩打用アームのカム部との接触による傾動状態説明図である。 本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機における叩打用アームのカム部との非接触状態説明図である。 本考案の他の実施形態に係る叩打マッサージ機の使用状態説明図である。
以下、本考案の一実施形態に係る叩打マッサージ機を前記図1ないし図16に基づいて説明する。
前記各図において本実施形態に係る叩打マッサージ機1は、使用者の身体を叩く叩打部10を一端部に取り付けられて傾動可能に配設される(複数の)叩打用アーム20と、この叩打用アーム20を傾動可能に支持するアーム支持軸30と、アーム支持軸30に対し軸方向移動可能状態と固定状態とを切替可能として複数配設されるストッパー40と、叩打用アーム20の他端部と接触可能なカム部51を外周に取り付けられて回転可能に配設されるカム軸50と、このカム軸50を回転駆動する駆動源としてのモータ60と、叩打用アーム20、カム軸50、及びモータ60を上下方向所定位置に保持する支持台部70とを備える構成である。
前記叩打用アーム20は、叩打部10を一端部に取り付けられ、一端部と他端部との間の中間部分に設定される支点位置を中心に所定角度傾動可能として、二つ配設される構成である。
叩打用アーム20の一端部(先端)の叩打部10は、例えば、ゴム製で円盤状(タイヤのような形状)のものを用いる。ただし、この叩打部10は、身体を叩く叩打マッサージに適した形状であれば、球状のものなど、その他の形状でもかまわない。
叩打部10は、叩打用アーム20に対し着脱可能とし、使用者の好みに合わせて取り替えられる構造とするのが好ましい。具体的には、叩打部10に近い叩打用アーム20の先端の一部分を他部分に対し挿脱可能として、叩打部10を叩打用アーム先端ごと取り替え可能にすることができる(図7参照)。この場合、叩打用アーム20には、叩打部10と一体の先端部分の挿入量を制限すると共に、挿入部分が容易に外れないようにするストッパー機構21を設けることもできる。
こうして叩打用アーム20に対し叩打部10を取り替え可能とする他に、使用者の好みに合わせて、または叩打の対象部位に合わせて、叩打の強度を容易に変えられるように、叩打用アーム20における叩打部10近傍に、一又は複数の調整用錘部11を着脱可能として取り付けることもできる。調整用錘部11は、様々な重さのものをあらかじめ複数種類用意して、調整用錘部11を叩打用アーム20に対し適宜付け替えることで、叩く力を使用者の好みの強さに変更できる。
この場合、叩打用アーム20に対し、叩打部10を二つの叩打用アーム20のそれぞれ対向する側面部位、すなわち二つの叩打用アーム20に挟まれた内側に位置させる一方、調整用錘部11はそれとは反対側の側面部位(外側)に配置するようにして(図2、図3参照)、肩を叩打対象とする際に、肩を叩く叩打部10が叩打用アーム20や調整用錘部11よりも使用者の頭部に近くなる位置関係とし、傾動する叩打用アーム20と共に動く調整用錘部11が使用者の頭の側部、特に耳、に接触する危険性を確実に排除するのが望ましい。
叩打用アーム20への調整用錘部11の取り付けは、例えば、図8に示すように、叩打部10の中心から突出する雄ねじ軸12を設け、この雄ねじ軸12を叩打用アーム20一端部に通す。その上で、調整用錘部11の中央部に設けられた雌ねじ孔を叩打部10の雄ねじ軸12と螺合させ、叩打部10と調整用錘部11で叩打用アーム20の一端部(先端)を挟んだ状態で固定を行う構造とすることができる。
こうして二つの叩打用アーム20の一端部に叩打部10と調整用錘部11をそれぞれ着脱可能に取り付けるようにすることで、叩打用アーム20に対し叩打部10や調整用錘部11の組合せを変えて、叩打の強度を使用者の好みに合わせて細かく調整できる。
前記アーム支持軸30は、二つの叩打用アーム20の支点位置を貫通して、叩打用アーム20を傾動可能に支持するものであり、支持台部70に対しカム軸50と平行に取り付けられる。
叩打用アーム20の支点位置を通るアーム支持軸30の断面形状は、円断面の左右両側部分を切欠かれた形(図6、図10参照)となっている。一方、叩打用アーム20における支点位置のアーム支持軸30を通す貫通孔は円断面となっており、叩打用アーム20がアーム支持軸30に対し軸方向に移動可能且つ傾動可能となる仕組みである。
二つの叩打用アーム20が、アーム支持軸30によりその軸方向に移動可能に支持される構成とすることにより、二つの叩打用アーム20一端部の叩打部10同士の間隔を使用者の肩幅に合わせるようにするなど、使用者の体格や好みに合わせた叩打位置調整が行える(図5参照)。
前記ストッパー40は、各叩打用アーム20の支点位置周囲部分をアーム支持軸30軸方向両側から挟む所定形状とされ(図2、図5、図6参照)、アーム支持軸30に対し、軸方向に移動可能な状態と固定される状態とを切替可能として、アーム支持軸30における各叩打用アーム20近傍にそれぞれ配設される構成である。
ストッパー40は、アーム支持軸30を通す貫通孔41を穿設される。この貫通孔41は、アーム支持軸30の断面形状に対し、左右両側を切欠いていない円断面に相当する形状となっている。また、ストッパー40には、ばねの付勢でアーム支持軸30の平面状の切欠き部分にそれぞれ押し付けられて当接し、ストッパー40をアーム支持軸30に対し動かないよう保持する一方、この保持する力を上回る使用者などの人からの操作力が加わった場合には、アーム支持軸30に対し滑ってストッパー40のアーム支持軸30に対する移動を許容するアジャスター42が設けられる(図10参照)。これにより、ストッパー40をアーム支持軸30に対し軸方向に移動可能な状態と固定される状態とに切り替えられる仕組みである。
このストッパー40ごと、使用者が叩打用アーム20をアーム支持軸30に対し軸方向に位置調整し、調整作業を終えると、アジャスター42の保持力でストッパー40がアーム支持軸30に対し固定状態となり、ストッパー40により軸方向両側から挟まれた叩打用アーム20が、アーム支持軸30に対する軸方向移動を制限されることとなる。これにより、図15、図16に示すように、叩打マッサージのために叩打用アーム20が上下に傾動する場合に、叩打用アーム20がアーム支持軸30に対しその軸方向にずれたりすることはなく、身体のマッサージ対象箇所に適切に叩打マッサージを実行できる。
また、ストッパー40は、アーム支持軸30を通す貫通孔41を円断面形状とされることにより、アーム支持軸30に対しこれを中心として傾動可能となっており、アジャスター42でアーム支持軸30に対し所定の保持力が加わることで、人の力など外力が加わらない状態ではストッパー40がアーム支持軸30に対し動かないよう保持される一方、アジャスター42の保持力を上回る人の操作力が加わった場合には、ストッパー40をアーム支持軸30に対し傾動させられる仕組みである。
ストッパー40は、アーム支持軸30に対し、アジャスター42がアーム支持軸30の切欠き部分にそれぞれ当接する所定角度位置に配置される場合に、叩打部10を上方に位置させている状態の叩打用アーム20と接することとなる(図9(A)、図10(A)参照)。この角度位置をストッパー40の第一の角度位置とすると、ここでは、アジャスター42とアーム支持軸30の切欠き部分との接触でアジャスター42の保持力が強くなる分、アーム支持軸30に対しストッパー40を動かないように保持でき、この保持されたストッパー40により、叩打用アーム20も傾動しないように拘束保持できる。
マッサージ機を使わない時に、叩打用アーム20をその叩打部10が上方に位置するように人の手で傾動させ、さらにストッパー40を第一の角度位置として、アーム支持軸30に対し保持状態とすれば、叩打用アーム20を叩打部10側が上向きの状態で拘束できる(図9(A)参照)。この状態では、叩打用アーム20の装置前方への突出量が抑えられることから、例えば収納の際などに、前方に突出した叩打用アーム20が余計なスペースを占有するような事態が生じず、また、前方に突出した叩打用アーム20に人が誤って接触するようなことも避けられ、安全を確保できる。
一方、マッサージ機の使用時には、あらかじめストッパー40にアジャスター42の保持する力を上回る操作力を使用者などの人が加えるようにしてストッパー40を前方に傾動させ、叩打用アームの叩打マッサージに伴う傾動範囲外の所定角度位置(第二の角度位置)までストッパー40を傾動させると(図9(B)、図10(B)参照)、この第二の角度位置にあるストッパー40は、カム部51との接触に伴う叩打用アーム20の傾動、及び、カム部51と離れた後の叩打用アーム20の叩打部10でマッサージ対象箇所を叩くまでの傾動に対して、叩打用アーム20を一切拘束せず傾動を許容する。すなわち、叩打用アーム20を支障なく傾動させて叩打マッサージを実行できる。
なお、前記ストッパー40は、単にアーム支持軸30に対し叩打用アーム20が軸方向にずれることを防止する機能のみあればよい場合には、ストッパー40におけるアーム支持軸30を通すための孔は、アーム支持軸30の断面形状と相似形の、円断面形状の左右両側を切欠いた形で、且つアーム支持軸よりわずかに大きい孔として、ストッパー40をアーム支持軸30に対し傾動不可能で軸方向にのみ移動可能な構成としてもかまわない。
前記カム軸50は、カム部51を外周に突出状態で一体に取り付けられる軸部材であり、支持台部70に支持されて、叩打用アーム20の傾動の中心軸と平行な軸線周りに回転可能として配設される構成である。
前記カム部51は、カム軸50上に二つの叩打用アーム20の他端部とそれぞれ接触可能に二つ配設され、各叩打用アーム20と接触する間、叩打用アーム20をその一端部の叩打部10が上方に向かう向きに傾動させるものである。
カム部51の形状(プロファイル)は、叩打用アーム20の他端部に確実に当たることができ、且つ、カム部51が叩打用アーム20に当った際の衝撃ができるだけ抑えられる形状(例えば、図6参照)が好ましい。二つの叩打用アームをそれぞれ傾動させる各カム部は、例えばカム軸50に対し位相が互いに180°ずれた状態で配設されて、二つの叩打用アーム20の傾動による叩打マッサージが一定のタイミングで交互になされるようにするのが好ましい。
また、カム部51は、叩打用アーム20のアーム支持軸30に対する軸方向への移動可能範囲内のいずれの箇所でも、叩打用アーム20他端部とカム部とが接触可能となるように、カム軸50の軸方向に所定長さ連続する形状として形成される(図2、図5参照)。
こうしてカム部51が、カム軸50の軸方向に沿って連続させて設けられることで、叩打用アーム20をカム軸50に平行なアーム支持軸30に沿って移動させ、使用者の好みのマッサージ対象箇所に叩打部10が当たるように位置調整しても、叩打用アーム20の他端部にカム部51を当てて叩打用アーム20を傾動させることができる。
カム軸50の軸方向におけるカム部51の大きさは、人の肩の大きさに対応する所定長さ、例えば、150〜250mmとするのが好ましく、叩打用アーム20のアーム支持軸30軸方向の位置を使用者の肩幅に対応させて移動させて調整した場合でも、叩打用アーム20とカム部51を無理なく当接させて叩打用アーム20を傾動させられる。
なお、特定の使用者が使用するマッサージ機として、叩打用アーム20をアーム支持軸30の軸方向に特に位置調整せずに済む場合、カム軸50の軸方向におけるカム部の大きさは、叩打用アーム20他端部と接触して叩打用アーム20を傾動させられる必要最小限の大きさとすることができ、カム部の縮長でマッサージ機各部についてもカム軸50軸方向にコンパクト化が図れ、コストダウンに繋げられる。
前記モータ60は、支持台部70に支持されて、駆動源としてカム軸50を回転駆動するものである。モータ60とカム軸50との間には減速機構61が介在しており、回転を減速した上でカム軸50に伝える仕組みである。
モータ60の減速機構61は、モータ出力軸とカム軸50が平行となってモータ60をカム軸50近傍に配置しやすい、一般的な一又は複数段の減速歯車機構(図5参照)を用いることができ、モータ60を回転駆動すると、所定の減速比でカム軸50も回転して、適切なタイミングで叩打用アーム20を傾動させて叩打マッサージを実行させられることとなる。なお、モータ60に対して、前記歯車機構以外の、他の減速機構を採用することもでき、例えば、ウォームギヤ機構を用いる場合、モータ60の出力軸にウォームを、カム軸50にはウォームホイ−ルをそれぞれ取り付けて噛み合わせることで、比較的大きな減速比を効率よく得ることができる。
また、減速機構は、モータ60とは別体の機構としてモータと組み合わせて用いる構成に限られるものではなく、モータと減速機構とが一体となったギヤードモータを採用することもできる。さらに、モータが負荷を直接回転駆動できる程度に低速且つ強力に回転可能なものであれば、減速機構を使用せずにモータで直接カム軸を回転させることもできる。
モータ60は、通常、モータ60からの駆動力がカム軸50の軸方向中間位置付近に入力されるように支持台部70中央部に配設されるが、叩打用アーム20のアーム支持軸軸方向の位置調整の結果によっては、傾動する叩打用アーム20がモータ60に接触するおそれが生じることから、アーム支持軸30の軸方向中間位置に近い所定部位に、ストッパー40とは別に、叩打用アーム20のアーム支持軸30の軸方向への移動を規制する規制部材31を設けて、アーム支持軸30上で叩打用アーム20がモータ60と重なる中間所定範囲に移動できないようにすることもできる(図5参照)。この場合、規制部材31で叩打用アーム20の移動可能範囲が限定されることから、誤って叩打用アーム20がモータ60と接触しうる位置に移動させられることはなく、傾動する叩打用アーム20とモータ60との接触を確実に防いで、安全なマッサージ実行状態を確保できる。
モータ60を作動させてカム軸50を回転させると、カム軸50の回転でカム部51が叩打用アーム20の他端部に接触する状態と接触しない状態とを所定タイミングで繰り返し、カム部51が叩打用アーム20他端部に接触する間は、カム部51が叩打用アーム20他端部を押し下げて、叩打部10側を上方に上げるように叩打用アーム20を傾動させる。
そして、叩打用アーム20他端部からカム部51が離れると、叩打用アーム20の一端部、すなわち叩打部10側が重みで自然に下がり、下がった叩打部10で使用者のマッサージ対象箇所を叩ける仕組みである。こうした一連の過程が、カム軸50がモータ60の駆動により回転する間、繰り返される。
前記支持台部70は、叩打用アーム20、アーム支持軸30、カム軸50、及びモータ60を取り囲んだ状態で支持する箱状の筐体部71と、この筐体部71側部に連結位置を切替可能に連結されて、筐体部71を複数通りの上下方向位置に保持可能とする脚部72とを備える構成である。
この支持台部70は、叩打用アーム20の下側に使用者のマッサージ対象箇所、例えば、肩、を位置させるよう設置される。そして、支持台部70において、筐体部71と脚部72との連結位置を切替え、叩打用アーム20で使用者のマッサージ対象箇所に対する叩打マッサージが行えるように、筐体部71の上下方向位置を調整されることとなる。
叩打用アーム20やカム軸50等の機構部分は、筐体部71に囲まれる構成であるが、筐体部71の正面側は、叩打用アーム20が叩打マッサージを実行できる角度範囲で傾動可能となるように、一部又は全部を切欠いた開放状態とされる。これにより、アーム支持軸30、カム軸50、及びモータ60は、筐体部71に収納される一方、叩打用アーム20は筺体部71正面の開放部分から叩打部10のある一端部などを露出させる。
また、筐体部71の両側部には、脚部72の上下方向所定位置に筐体部71を連結するための係止機構73が設けられる。係止機構73は、脚部72の上下方向に複数設けられた被係止部74に係脱可能とされるものであり、係止機構73を係止させる対象の被係止部74を適宜選択することで、筐体部71の脚部72への連結位置を切り替えられる仕組みである。
係止機構73としては、人の手で脚部72の被係止部74に対し係脱させられる一方、係止状態では筐体部71の荷重に耐えて筐体部71と脚部72との連結を維持可能なものであれば、どのような機構でもよく、例えば、脚部72に被係止部として設けられた凹部に対し、係止機構側の出没する凸部を係脱させる、いわゆるスプリングラッチ式の機構をはじめとする類似の機構を採用すれば、筐体部71の位置調整を容易にすることができる(図11、図12参照)。
機構部分を取り囲む筐体部71の両側部に脚部72を連結し、筐体部71を上下方向位置調整可能として、叩打部10の叩く作用を生じさせる高さを変えられることで、使用者が、椅子に座った状態、畳に座った状態、あるいは、床に横臥した状態など、どのような体勢であっても、使用者の望むマッサージ対象箇所に対し叩打マッサージを実行できる。
筐体部71の脚部72に対する位置調整は、例えば、50mm間隔で行えるように、脚部72にこの間隔で被係止部74を配置するのが好ましい。
脚部72の形状は、図1に示すような逆T字型とすると、安定性が高く望ましいが、特にこれに限定されるものではなく、筐体部71と内部の機構部分を安定した状態で支えられ、叩打部10で使用者を叩く際の衝撃に耐え得る形状であればよく、例えば、図17に示すようなL字型といった形状を採用することもできる。
脚部72の下端には、キャスター75を設けて、装置全体を任意の位置に移動できるようにすることもできる。その場合、キャスター75はストッパー付きとするのが、使用時に不用意に装置が動くことを防げるので好ましい。
次に、本実施形態に係る叩打マッサージ機の使用状態について説明する。
まず、使用者のマッサージ対象箇所の上下方向位置に合わせて、筐体部71を脚部72に対し係止機構73を係止する被係止部74を変更することで連結位置を変えて、筐体部71の上下方向位置調整を行い(図11参照)、筐体部71に支持される叩打用アーム20の作動する位置が、叩打部10でマッサージ対象箇所を叩けるような位置関係となるようにする。例えば、使用者が椅子に座った状態で肩をマッサージ対象箇所とする場合は、筐体部71を脚部72の最上部近くに位置させる(図1参照)。また、使用者が椅子に座った状態で背中をマッサージ対象箇所とする場合は、筐体部71を脚部72の中間の高さよりやや上側に位置させる(図13参照)。さらに、使用者が畳や床にうつぶせになった状態で背中をマッサージ対象箇所とする場合は、筐体部71を脚部72の下部に位置させる(図14参照)。
これに加えて、二つの叩打用アーム20の間隔を使用者の肩幅に合わせるなど、マッサージ対象箇所に対応させて叩打用アーム20の左右方向、すなわちアーム支持軸30の軸方向の位置を調整する(図5参照)。この場合、使用者は操作力を加えて、ストッパー40ごと叩打用アーム20をアーム支持軸30に対し軸方向に移動させ、叩打部10でマッサージ対象箇所を叩ける適切な位置関係とする。
使用者が位置調整を終えてストッパー40及び叩打用アーム20から手を離すと、アジャスター42の保持力でストッパー40がアーム支持軸30に対し固定状態となり、このストッパー40でマッサージ中の叩打用アーム20のアーム支持軸30軸方向へのずれを防止できる。
さらに、使用者はストッパー40を操作し、叩打用アーム20の叩打マッサージに伴う傾動範囲外となる第二の角度位置までストッパー40を前方に傾動させて(図9(B)参照)、叩打用アーム20を支障なく傾動させて叩打マッサージを実行できる状態とする。
そして、使用者は、叩打用アーム20の下側に使用者のマッサージ対象箇所、例えば、肩、を位置させるよう支持台部70を動かすか、使用者自身が移動して叩打用アーム20の下側に使用者のマッサージ対象箇所が位置するようにする。
この状態で、モータ60を作動させると、モータ60が減速機構61を介してカム軸50を回転させ、カム部51もカム軸50周りに回転する。カム部51は、叩打用アーム20他端部に接触してこれを押し下げ、叩打部10側を上方に上げるように叩打用アーム20を所定角度傾動させたら(図15参照)、一旦叩打用アーム20他端部から離れる。叩打用アーム20他端部からカム部51が離れると、叩打用アーム20は自由に傾動可能な状態となり、その一端部が叩打部10や調整用錘部11の付加により他端部より重くなっていることから、叩打用アーム20の叩打部10のある一端部側が下がる向きに自然に傾動する(図16(A)、図16(B)参照)。こうした叩打用アーム20一端部の荷重による傾動の勢いで、叩打部10を使用者のマッサージ対象箇所に衝突させて、叩打部10でマッサージ対象箇所を叩く状態が得られる。
この後、カム部51と叩打用アーム20との接触がないままカム軸50が回転し、叩打用アーム20を動かさずそのままにする状態が続いてから(図16(C)参照)、カム軸50と共に回転するカム部51が再び叩打用アーム20の他端部に接触して、叩打用アーム20をその叩打部10側を上方に上げる向きに傾動させる状態となる(図15(A)参照)。モータ60の作動によりカム軸50が回転する間、上記の叩打用アーム20のカム部51との接触に伴う傾動と、カム部51と離れた叩打用アーム20のマッサージ対象箇所を叩打部10で叩くまでの傾動とが交互に繰り返され、使用者のマッサージ対象箇所を叩打部10が所定時間間隔で叩くマッサージが実行される。
マッサージを終了する場合は、モータ60の作動を停止させて、カム軸50の回転とそれに伴う叩打用アーム20の傾動を止める。
マッサージ機の使用をそのまま終了する場合は、使用者が叩打用アーム20をその叩打部10が上方に位置するよう傾動させると共に、ストッパー40を第一の角度位置まで傾動させる(図9(A)、図10(A)参照)。傾動操作を終えてストッパー40から手が離されると、ストッパー40がアーム支持軸30に対し保持状態となり、このストッパー40で叩打用アーム20を拘束保持する。こうして叩打用アーム20を叩打部10が上方に位置する状態(図9(A)参照)に保持することで、叩打用アーム20の前方への突出を抑えられ、マッサージ機を前後方向にコンパクト化して、マッサージ機の占有するスペースを必要最小限にできると共に、叩打用アーム20が使用者の移動や他の物品の設置の妨げになることも防止できる。
このように本実施形態に係るマッサージ機においては、カム軸50周りに回転するカム部51と、傾動可能に支持される叩打用アーム20とを所定の配置関係とし、叩打部10を端部に有する叩打用アーム20をカム部51で上方に傾動させ、叩打部10を上に上げたら、叩打用アーム20とカム部51が離れて、解放された叩打用アーム20が叩打部10を下げる向きに傾動する過程を繰り返させ、下がる叩打部10で使用者のマッサージ対象箇所を叩くマッサージを実行することから、叩打部10が使用者のマッサージ対象箇所に近付いたり離れたりする動きを、複雑な機構を用いることなく生じさせると共に、叩打部10の下がる動きを、叩打部10や叩打用アーム20端部の自重のみで生じさせることで、構造を簡略化でき、部品点数を減らしてマッサージ用の機構をコンパクト化でき、コストダウンが図れる。
また、叩打用アーム20がアーム支持軸30に対して軸方向に位置調整可能とされると共に、アーム支持軸30に対し移動可能状態と固定状態とを切替可能なストッパー40を設けて、このストッパー40で叩打用アーム20のアーム支持軸30軸方向への移動を制限することから、叩打用アーム20で叩く位置を使用者の体格や好みに合わせて左右に調整した後、調整後の叩打用アーム20位置をストッパー40で拘束保持でき、使用者の望み通りの位置への叩打マッサージを、叩打用アーム20及び叩打部10の位置ずれを招くことなく適切に実行できる。
なお、前記実施形態に係る叩打マッサージ機において、ストッパー40における第二の角度位置の設定や支持台部70の筐体部71の形状によっては、マッサージ機の使用に際し、ストッパー40が第一の角度位置にあり、叩打用アーム20をその叩打部10のある一端部が上方に位置するように保持した状態から、使用者がストッパー40を操作して、ストッパー40を前方の第二の角度位置まで傾動させた時に、カム軸50の回転位置の関係で叩打用アーム20他端部の移動経路内にカム部51が存在していない場合には、拘束を受けない叩打用アーム20がその一端部が下がる向きに過剰に傾動して、カム軸50が回転しても叩打用アーム20他端部とカム部51とが接触し得ない角度位置まで達してしまい、マッサージ実行のためには使用者が叩打用アーム20を手でカム部51と接触可能な角度位置まで戻さなければならない事態が起り得る。
こうした事態を避けるために、叩打用アーム20の過剰な傾動を防止する手段をあらかじめ設ける構成とするのが好ましい。具体例としては、叩打用アーム20が、カム部51から離れて叩打部10が下がる向きに傾動して、通常のマッサージ対象箇所より下方に叩打部10が達すると、筐体部71端部が叩打用アーム20と接触して叩打用アーム20の傾動を止めつつ、接触する叩打用アーム20について、回転するカム軸50上のカム部51が叩打用アーム20の他端部に接触し、カム部51により叩打部10が上がる向きに叩打用アーム20が傾動可能となる位置関係を確保する構成が挙げられる。
この他、ストッパー40の第二の角度位置の設定を、叩打マッサージに伴う傾動範囲を越えて傾動しようとする叩打用アーム20にストッパー40が接触して傾動を止める一方、この接触する叩打用アーム20に対して、回転するカム軸50上のカム部51が叩打用アーム20の他端部に接触し、カム部51により叩打部10が上がる向きに叩打用アーム20が傾動可能となる位置関係を与えるものにする構成とすることもできる。
この場合、マッサージ機の使用に際し、使用者がストッパー40を操作して、ストッパー40を前方の第二の角度位置まで傾動させれば、マッサージ対象箇所を叩く叩打マッサージの実行に係る叩打用アーム20の傾動が支障なく実現すると共に、叩打用アーム20の過剰な傾動を第二の角度位置にあるストッパー40で規制でき、叩打用アーム20が一時的に何の拘束も受けず自由に傾動する状態となった場合でも、叩打用アーム20の他端部がカム部51と接触可能な位置関係を常に維持して、叩打マッサージを継続して実行できる。
この例では、ストッパー40がアーム支持軸30に対し第二の角度位置に位置する状態を確実に保持できるように、別のアジャスターを設けて、ストッパー40が第二の角度位置にある時にこのアジャスターがアーム支持軸30の切欠き部分に当接して保持力を発揮する構成としたり、ストッパー40が第二の角度位置に位置する状態で、ちょうど支持台部70の筐体部71にストッパー40下部が接触して、ストッパー40が下から筐体部71で支えられる構成とするのが好ましい。
1 叩打マッサージ機
10 叩打部
11 調整用錘部
12 雄ねじ軸
20 叩打用アーム
21 ストッパー機構
30 アーム支持軸
31 規制部材
40 ストッパー
41 貫通孔
42 アジャスター
50 カム軸
51 カム部
60 モータ
61 減速機構
70 支持台部
71 筐体部
72 脚部
73 係止機構
74 被係止部
75 キャスター

Claims (6)

  1. 使用者に対し叩打部での叩打によるマッサージを実行する叩打マッサージ機において、
    前記叩打部を一端部に取り付けられ、一端部と他端部との間の中間部分に設定される支点位置を中心として少なくとも所定角度傾動可能に配設される叩打用アームと、
    当該叩打用アームの他端部と接触可能に配設され、叩打用アームと接触する間、叩打用アームを所定の向きに傾動させるカム部と、
    当該カム部を外周に一体に取り付けられ、前記叩打用アームの傾動の中心軸と平行な軸線周りに回転可能として配設されるカム軸と、
    当該カム軸を回転駆動する駆動源と、
    前記叩打用アーム、カム軸、及び駆動源を上下方向所定位置に保持する支持台部とを備え、
    前記叩打用アームの下側に使用者のマッサージ対象箇所を位置させるよう支持台部を設置した状態で、前記駆動源を作動させてカム軸を回転させ、カム軸の回転でカム部が叩打用アームの他端部に接触する状態と接触しない状態とを交互に繰り返させ、
    カム部が叩打用アーム他端部に接触する間は、カム部が叩打用アーム他端部を押し下げて一端部を上方に上げる向きに叩打用アームを傾動させ、続いて叩打用アーム他端部からカム部が離れると、叩打用アーム一端部側の重みにより叩打用アーム一端部が下がる向きに叩打用アームが傾動し、傾動により下がる叩打部が使用者のマッサージ対象箇所を叩く、一連の過程を、カム軸が回転する間繰り返すことを
    特徴とする叩打マッサージ機。
  2. 前記請求項1に記載の叩打マッサージ機において、
    前記叩打用アームの支点位置を貫通して、叩打用アームを傾動可能に支持する状態で、前記支持台部に対し前記カム軸と平行に取り付けられるアーム支持軸を備え、
    前記叩打用アームが、アーム支持軸に対し軸方向に移動可能として二つ配設され、
    前記カム部が、叩打用アームのアーム支持軸に対する移動可能範囲のいずれの箇所でも叩打用アーム他端部と接触可能となる所定長さ分、カム軸の軸方向に連続する形状として形成され、
    前記アーム支持軸に対し軸方向に移動可能な状態と固定される状態とを切替可能として、アーム支持軸における各叩打用アーム近傍にそれぞれ配設されるストッパーを有し、
    当該ストッパーが、叩打用アームをアーム支持軸に対し軸方向に位置調整した後に、アーム支持軸における各叩打用アームを軸方向両側から挟める所定箇所にそれぞれ固定状態とされることを
    特徴とする叩打マッサージ機。
  3. 前記請求項2に記載の叩打マッサージ機において、
    前記ストッパーが、アーム支持軸に対し所定角度傾動可能に配設され、叩打部を上方に位置させている状態の叩打用アームと接して、叩打用アームを傾動しないように拘束保持できる第一の角度位置と、カム部との接触に伴う叩打用アームの傾動、及び、カム部と離れた後の叩打用アームの叩打部で使用者のマッサージ対象箇所を叩くまでの傾動に対しては、叩打用アームを拘束せず傾動を許容する第二の角度位置とに、それぞれ切替配置可能とされることを
    特徴とする叩打マッサージ機。
  4. 前記請求項3に記載の叩打マッサージ機において、
    前記ストッパーが、前記第二の角度位置では、カム部から離れた叩打用アームと接触して、叩打部が下がる向きへの叩打用アームのさらなる傾動を阻止する一方で、接触状態の叩打用アームに対し、回転するカム軸のカム部が叩打用アームの他端部と新たに接触する際には、カム部との接触に伴う叩打用アームの叩打部が上がる向きへの傾動を許容する、所定の配置とされることを
    特徴とする叩打マッサージ機。
  5. 前記請求項2ないし4のいずれかに記載の叩打マッサージ機において、
    前記叩打用アームが、アーム支持軸上に設けられる他の叩打用アームと対向する側面部位とは反対側の側面部位における叩打部近傍位置に、一又は複数の調整用錘部を着脱可能として取り付けられることを
    特徴とする叩打マッサージ機。
  6. 前記請求項1ないし5のいずれかに記載の叩打マッサージ機において、
    前記支持台部が、叩打用アーム、カム軸、及び駆動源を取り囲んだ状態で支持する筐体部と、当該筐体部に連結位置を切替可能に連結されて筐体部を複数通りの上下方向位置に保持可能とする脚部とを有することを
    特徴とする叩打マッサージ機。
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