JP3197985U - ベビーベッド - Google Patents

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啓一 太田
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Abstract

【課題】既存の大人用ベッドに別体のベビーベッドを連接して親子で添寝する場合でも、両ベッドの間に隙間が生じることなく、かつ、両ベッドを連接させたままの状態で仕切りの枠を取付けることを可能とするベビーベッドを提供する。【解決手段】ベビーベッド1は、左右の妻枠2,3と、各妻枠2,3の間に配置される前枠4及び後枠5と、各枠によって囲まれる空間に、高さ位置を変更可能な状態で配置される床板6と、床板6上に配置されるマットレス7とを備えて構成されており、床板6は前端部が各妻枠2,3の前端側から所定寸法だけ突出する形状を有するとともに、前枠4は上前枠41と下前枠46とに分割し、上前枠41を床板6上に取付けるようにする。【選択図】図1

Description

本考案は、大人用ベッドと連接することにより添寝用ベッドとして使用することが可能なベビーベッドに関する。
従来から、親が子供の隣で添寝するのに適したベッドが種々提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
然るに、特許文献1〜3に記載のベッドは、大人用ベッドとベビーベッドのセット(組)であるため、既に大人用ベッドがある場合には、当該ベッドを使用可能であるにも関わらず処分する等しなければならず、費用面での負担が大きくなるという問題があった。
また、特許文献1〜3に記載のベッドは、子供の世話をする際の利便性から、ベビーベッドと大人用ベッドとの間に仕切り枠が設けられていないため、子供が寝ている間に親がベッドを離れた隙に、子供が目を覚ましてベビーベッドから大人用ベッド側へ這い出し、大人用ベッドから床へ転落する虞れがあった。
一方、従来からあるベビーベッドを大人用ベッドと連接して使用することが考えられる。前記ベビーベッドは一般に、前後左右の各フレームによりベッドフレームを形成し、そのベッドフレームの高さ方向中間部に床板を取り外し可能に設けるとともに、床板と略同一の高さ位置で前フレームを上下に分割し、当該前フレームの上半部を下方にスライドまたは回動可能として構成されている(例えば特許文献4等)。
実公昭59−41742号公報 実公平1−36441号公報 特許第3994036号公報 実開平6−52630号公報
しかしながら、特許文献4に記載のベビーベッドにおいて、床板は各フレームの内側に配置されるとともに、前フレームは左右の各フレームの内側に配置され、上半部を前記左右のフレームに沿って下方へスライドさせたり、あるいは、蝶番等を介して下半部の外側へ回動させたりするようになっているので、親子が添寝する際にベビーベッドの前フレーム側を、上半部を開放した状態で大人用ベッドに連接すると、大人用ベッドのサイドフレームにはベビーベッドの左右の各フレーム、あるいは、前フレームの下半部の外側へ回動させた上半部が当接することとなり、床板と大人用ベッドとの間には隙間が生じ、特許文献1〜3に記載のベッドのように、大人用ベッドとベビーベッドとに連続性を持たせることができない。
また、特許文献4に記載のベビーベッドにおいては、子供が寝ている間に親がベッドを離れる際に、子供が目を覚ましてベビーベッドから這い出すのを防ぐために、ベビーベッドの前フレームの上半部を閉鎖することも可能であるが、ベビーベッドを大人用ベッドに連接したままの状態で、前フレームの上半部を左右のフレームに沿って上方へスライドさせたり、あるいは、下半部側に回動させた上半部を元の位置に戻したりする作業を行うことは非常に面倒かつ困難であるため、一旦ベビーベッドを大人用ベッドから離した状態で前記作業を行った後、再びベビーベッドを大人用ベッドに連接させなければならず、しかも、前記作業の際に発生する振動や音等によって子供が目を覚ましてしまう虞れもあった。
本考案は前記種々の問題点に鑑み、既存の大人用ベッドに別体のベビーベッドを連接して親子で添寝する場合でも、前記両ベッドの間に隙間が生じることなく、連続性を持たせることができるとともに、子供が寝ている間に親がベッドから離れる際に、両ベッドを連接させたままの状態で仕切りの枠を取付けることが可能なベビーベッドの提供を目的とする。
前記の課題を解決するために、本考案は以下のように構成されている。即ち、大人用ベッドと連接して使用することが可能なベビーベッドであって、前記ベビーベッドは、左右の妻枠と、前記各妻枠の間に配置される前枠及び後枠と、前記各枠によって囲まれる空間に、高さ位置を変更可能な状態で配置される床板と、前記床板上に配置されるマットレスとを備えて構成されており、前記床板は前端部が各妻枠の前端側から所定寸法だけ突出する形状を有するとともに、前記前枠は上前枠と下前枠とに分割し、前記上前枠を床板上に取付けるようにした。
また、前記マットレスは、前記床板とほぼ同じ大きさで、かつ、所定の厚さを有して形成されるとともに、前端側の所定位置に長手方向に沿ってスリットを設け、前記スリットの位置において前端部を後方へ折り曲げ可能とした。
更に、前記上前枠の上部側には、左右の妻枠の前端側が係合する凹部を設けた固定具を固着するようにした。
また、前記ベビーベッドは、大人用ベッドと連接・固定するに際して固定用ベルトを用い、前記固定用ベルトは所定の長さを有し、その中途部にはプレートを設けるとともに、各端部側には雌雄のバックルを設け、更に、前記ベルトの一方の端部には輪状の手掛け部を形成するようにした。
本考案に係るベビーベッドによれば、床板の前端部を各妻枠の前端側から所定寸法だけ突出する形状としたので、ベビーベッドを大人用ベッドに連接する際に、ベビーベッドの左右の妻枠の前端部が大人用ベッドのサイドフレームに当接したとしても、前記床板の前端部を介してベビーベッドを大人用ベッドに連接することが可能となり、この結果、前記床板と大人用ベッドとの間に隙間が生じるのを防ぐことができる。
また、前枠は、上前枠と下前枠とに分割し、前記上前枠を床板上に取付けるようにしたので、子供が寝ているときに親がベッドを離れる際に、ベビーベッドと大人用ベッドを連接したままの状態であっても、前記上前枠を取付けることが可能となり、この結果、親がベッドから離れている隙に目を覚ました子供がベビーベッドから這い出すのを防ぐことができる。
更に、床板上に配置されるマットレスは、前記床板とほぼ同じ大きさで形成されているが、上前枠を床板上に取付ける際には、前端側に設けたスリットの位置において前端部を後端側へ折り曲げることにより、前記上前枠の取付けに支障を来すことがない。しかも、上前枠を取外した状態にあっては、前端部を大人用ベッドのマットレスと当接する位置まで伸ばすことにより、ベビーベッドと大人用ベッドとに連続性を持たせることが可能となる。
また、上前枠の上部側には、左右の妻枠の前端側が係合する凹部を設けた固定具が固着されているので、子供が寝ているときに上前枠を取付ける際、固定具の凹部に妻枠の前端側が係合することにより、前記上前枠が誤って子供の上に倒れるのを防ぐことができる。その上、固定具の凹部に妻枠の前端側が係合することにより、前記妻枠が木材の反り等によって外側方向に拡開しようとするのを良好に防ぐことができる。
更に、ベビーベッドを大人用ベッドに連接・固定する際に用いる固定用ベルトには、その一端に輪状の手掛け部が設けられているので、大人用ベッド及びベビーベッドにベルトを巻掛けるとともに、前記ベルトの両端部に設けた雌雄のバックルを結合して仮固定した後、前記手掛け部を持ってベルトを締め付けることにより、容易にベルトの緩み(弛み)をなくすことが可能となり、この結果、ベビーベッドと大人用ベッドとの固定を確実なものとすることができる。
本考案に係るベビーベッドを示す斜視図である。 図1のA−A線における断面図である。 本考案に係るベビーベッドを分解して示す斜視図である。 本考案に係るベビーベッドに使用するマットレスを示す斜視図である。 本考案に係るベビーベッドにおいて上前枠を取外した状態を示す斜視図である。 図5のB−B線における断面図である。 同図(a)は本考案に係るベビーベッドを大人用ベッドに連接して使用する状態を示す平面図、同図(b)は同図(a)のC−C線における断面図である。 本考案に係るベビーベッドを大人用ベッドに連接する際に用いる固定用ベルトを示す斜視図である。 本考案に係るベビーベッドをサークルとして使用する状態を示す斜視図である。 図9のD−D線における断面図である。 本考案に係るベビーベッドをサークルとして使用する際に上前枠を取外した状態を示す斜視図である。
以下、本考案を実施するための形態について、図1ないし図11を参照しながら具体的に説明する。図1は本考案に係るベビーベッドを示す斜視図、図2は図1のA−A線における断面図、図3は本考案に係るベビーベッドを分解して示す斜視図、図4は本考案に係るベビーベッドに使用するマットレスを示す斜視図、図5は本考案に係るベビーベッドにおいて上前枠を取外した状態を示す斜視図、図6は図5のB−B線における断面図、図7(a)は本考案に係るベビーベッドを大人用ベッドに連接した状態を示す平面図、図7(b)は図7(a)のC−C線における断面図、図8は本考案に係るベビーベッドを大人用ベッドに連接する際に用いる固定用ベルトを示す斜視図、図9は本考案に係るベビーベッドをサークルとして使用する状態を示す斜視図、図10は図9のD−D線における断面図、図11は本考案に係るベビーベッドをサークルとして使用する際に上前枠を取外した状態を示す斜視図である。
図1に本考案に係るベビーベッドを示す。図1に示すように、本考案に係るベビーベッド1は、左右の妻枠2,3と、前記各妻枠2,3の間に配置される前枠4及び後枠5と、前記各枠2〜5によって囲まれる空間に、高さ位置を変更可能な状態で配置される床板6と、前記床板6上に配置されるマットレス7とを備えて構成されている。なお、前記左右の妻枠2,3、前枠4、後枠5、床板6は、例えばノブボルト8を用いてそれぞれ固定されている。以下、前記各部材2〜7の詳細な構造について図3,4を参照しながら説明する。
図3に本考案に係るベビーベッド1を分解した状態を示す。図3に示すように、左右の妻枠2,3は同一形状をしており、前後一対の縦枠21a,21b及び31a,31bと、縦枠21a,21b間及び縦枠31a,31b間の上部に配置される上横枠22,32と、縦枠21a,21b間及び縦枠31a,31b間であって、当該縦枠21a,21b及び縦枠31a,31bの下端部から所定の高さ位置に配置される下横枠23,33と、縦枠21a,21b間及び縦枠31a,31b間に所定の間隔で配置される複数の縦桟24,34とを備えて構成される。
一方の縦枠(以下、前縦枠という)21a,31aの上部側内面には複数(例えば8個)の係合穴25,35が上下方向に沿って所定の間隔で、かつ、前縦枠21a,31aを貫通しない深さで穿設されているとともに(図3において前縦枠21a側の係合穴25は図示されていないが前縦枠31a側の係合穴35と同じ位置に穿設されている)、下部側には、当該前縦枠21a,31aと床板6とを固定するためのノブボルト8が挿通される複数(例えば8個)の挿通穴26,36が、上下方向に沿って所定の間隔で穿孔されている。なお、前記複数の係合穴25,35の間隔と、複数の挿通穴26,36の間隔は、等しい(同一の)間隔となっている。
また、他方の縦枠(以下、後縦枠という)21b,31bの上下方向における所定の2箇所には、当該後縦枠21b,31bと後枠5とを固定するためのノブボルト8が挿通される挿通穴27,37が、所定の間隔を設けた状態で穿孔されている。
更に、下横枠23,33の左右方向における所定の2箇所には、当該下横枠23,33と後述する前枠4を構成する下前枠46とを固定するためのノブボルト8が挿通される挿通穴28,38が、所定の間隔を設けた状態で穿孔されている。
前枠4は、図3に示すように、高さ方向の中間部付近において上下に分割された上前枠41と下前枠46からなる。上前枠41及び下前枠46は、ほぼ同一の形状(外観)をしており、上下の横枠41a,41b及び46a,46bと、横枠41a,41b及び横枠46a,46bの左右両端部において、当該横枠41a,41b間及び横枠46a、46b間に配置される左右の縦枠41c,41d及び46c,46dと、縦枠41c,41d間及び縦枠46c,46d間に所定の間隔で配置される複数の縦桟42,47とを備えて構成されている。
上前枠41における左右の縦枠41c,41dの上部側には、左右の妻枠2,3における前縦枠21a,31aに穿設した複数の係合穴25,35のうちの1つと係合する係合部材43が、前記縦枠41c,41dを貫通して係合穴25,35側へ突出する状態で設けられるとともに、前記係合部材43の上方には、左右の妻枠2,3における前縦枠21a,31aが係合する凹部44aを設けた固定具44が固着されている。また、上前枠41における下横枠41bの下面には、左右方向における所定の2箇所にダボ45が、所定の間隔を設けた状態で下向きに突設されている。
一方、下前枠46における上横枠46aの上面には、左右方向における所定の2箇所に、上前枠41の下面に突設したダボ45が挿入される係合穴48が、所定の間隔を設けた状態で、かつ、前記上横枠46aを貫通しない深さで穿設されており、また、下横枠46bの左右方向における所定の2箇所には、前後方向に貫通する挿通穴49が所定の間隔を設けた状態で穿孔されている。
後枠5は、図3に示すように、上下一対の横枠51a,51bと、横枠51a,51bの左右両端部において、当該横枠51a,51b間に配置される左右の縦枠52a,52bと、縦枠52a,52b間に所定の間隔で配置される複数の縦桟53とを備えて構成されている。前記複数の縦桟53,53,・・・のうち、最も縦枠52a,52b側に位置する縦桟53L及び53Rの下部側には、複数(例えば8個)の挿通穴54が上下方向に沿って所定の間隔で穿孔されている。前記複数の挿通穴54,54,・・・のうちの1つには、後枠5の後方からボルト55(図2参照)を挿通し、前記挿通穴54から突出する端部に床板6の一端(後端)を支承するための床受ナット56を螺合する。
なお、前記複数の挿通穴54の間隔は、左右の妻枠2,3における前縦枠21a,31aの上部側内面に穿設した複数の係合穴25,35の間隔、及び前記前縦枠21a,31aの下部側に穿孔した複数の挿通穴26,36の間隔と等しい(同一の)間隔となっている。
床板6は、図3に示すように、矩形状の枠体61の上面に複数枚(例えば4枚)の板材62を、前後方向に所定の間隔を設けた状態で固着することにより簀子状に形成されている。床板6は、その前端部が、組立て時に左右の妻枠2,3における前縦枠21a,31a並びに前枠4よりも所定寸法だけ突出する形状を有している。また、床板6の前端部側には、左右方向における所定の2箇所に、上前枠41の下面に突設したダボ45が挿入される挿通穴63が、所定の間隔を設けた状態で上下方向に穿孔されている。
図4に本考案に係るベビーベッド1に使用するマットレスを示す。マットレス7は床板6上に載置して使用するものであり、前記床板6とほぼ同じ大きさで、かつ、所定の厚さを備えて形成されている。前記マットレス7の一端(前端)側の所定位置には、長手(左右)方向に沿ってスリット71が設けられ、このスリット71の位置において前端部を後方へ折り曲げ可能としている(図4(b)参照)。
次に、本考案に係るベビーベッド1を組立てる場合について説明する。
本考案に係るベビーベッド1を組立てるに当っては、まず、左右の妻枠2,3を後枠5にノブボルト8を用いて固定し、平面視コ字状の枠を形成する。即ち、左右の妻枠2,3における後縦枠21b,31bに穿孔した挿通穴27,27及び37,37に、後縦枠21b,31bの外側からノブボルト8を挿通し、当該ノブボルト8を左右の妻枠2,3の間に配置した後枠5の縦枠52a,52b側面に螺合することにより、左右の妻枠2,3と後枠5とを固定し、平面視コ字状の枠を形成する。
つづいて、前記のように左右の妻枠2,3と後枠5とを固定することにより形成した平面視コ字状の枠に床板6を取付ける。
床板6の前端部側は、左右の妻枠2,3における前縦枠21a,31aにノブボルト8を用いて固定するとともに、後端部は、後枠5の縦桟53L,53Rに床受ナット56を介して支承する。
この際、前記前縦枠21a,31aの下部側には、前記ノブボルト8が挿通される複数の挿通穴26,26,・・・及び36,36,・・・が上下方向に沿って所定の間隔で穿孔されており、また、前記縦桟53L,53Rの下部側には、床受ナット56を螺合するためのボルト55が挿通される複数の挿通穴54,54,・・・が上下方向に沿って所定の間隔で穿孔されているので、ノブボルト8及びボルト55を挿通する挿通穴26,36,54を選択・変更することにより、床板6を任意の高さ位置に取付けることができる(図1,2に示す例においては、例えば一番上の挿通穴26,36,54が選択されている)。
なお、前記床板6の前端部は、図1,2に示すように、妻枠2,3における前縦枠21a,31aよりも所定寸法だけ突出した状態となっている。
前記のように妻枠2,3及び後枠5からなる平面視コ字状の枠に床板6を取付けた後、前記床板6上には図5,6に示す如くマットレス7を載置する。
次に、上前枠41を床板6上に取付ける。
上前枠41を取付ける場合、床板6上に載置したマットレス7は、図2に示すように、その前端部をスリット71の位置において後枠5側へ折り曲げておく。
床板6の前端部側には上下方向に貫通する挿通穴63が、左右方向における所定の2箇所に穿孔されているので、この挿通穴63に上前枠41の下面に突設したダボ45を係合するとともに、上前枠41の上部側に設けた係合部材43を、左右の妻枠2,3における前縦枠21a,31aの上部側内面に穿設した複数の係合穴25,25,・・・及び35,35,・・・のうちの1つ(図1,2に示す例においては、例えば一番上の係合穴25,35)に係合させることにより、上前枠41を前後方向への揺動を防いだ状態で取付ける。
また、前記係合部材43の上方には、妻枠2,3における前縦枠21a,31aの前端側が係合する凹部44aを設けた固定具44が固着されているので、上前枠41を床板6上に取付けた後、係合部材43と係合穴25,35とを係合する前の段階で、前記固定具44の凹部に前縦枠21a,31aの前端側が係合することにより、上前枠41が後方(後枠5側)へ傾倒するのを防ぐことができるとともに、妻枠2,3が板材の反り等によって外側へ拡開しようとするのを防ぐこともできる。
なお、図1,2に示す例において、下前枠46は、左右の妻枠2,3の下横枠23,33に横倒しの状態でノブボルト8を用いて固定され、物置棚として使用される。この場合、前記妻枠2,3における下横枠23,33には、左右方向における所定の2箇所に挿通穴28,28及び38,38が、所定の間隔を設けた状態で穿孔されているので、これら挿通穴28,28及び38,38に下横枠23,33の外側からノブボルト8を挿通し、当該ノブボルト8を横倒しにした下前枠46の左右の縦枠46c,46dに螺合することにより、下前枠46は下横枠23,33に固定される。
図5,6に本考案に係るベビーベッド1において上前枠41を取外した状態を、図7に前記のように上前枠41を取外したベビーベッド1を大人用ベッドに連接して添寝用ベッドとして使用する場合の一例をそれぞれ示す。
図7に示すように、大人用ベッド100は、フレーム101と、このフレーム101上に載置されるマットレス102とを備えて構成されている。
また、本考案においては、ベビーベッド1を大人用ベッド100に連接・固定するに際し、固定用ベルト10を用いる。図8に本考案において使用する固定用ベルト10を示す。図8に示すように、固定用ベルト10は所定の長さ(例えば、ワイドダブルサイズの大人用ベッドに対応可能な長さ)を有し、その中途部には例えば金属製のプレート11を設けるとともに、一方端側には雌バックル12aが、他方端側には雄バックル12bがそれぞれ設けられている。13は余剰のベルト10を纏めるための面ファスナーである。なお、ベルト10の一方端側には、雌バックル12aからの抜脱を防ぐとともに、ベビーベッド1を大人用ベッド100に連接した際のベルト10の緩み(弛み)を修正するために用いる輪状の手掛け部10aが形成されており、また、ベルト10の他方端側には雄バックル12bからの抜脱を防ぐために折返し部10bが形成されている。
ベビーベッド1を大人用ベッド100に連接するに際しては、まず、上前枠41の上部側に設けた係合部材43と、妻枠2,3における前縦枠21a,31aに穿設した係合穴25,35との係合を解除し、かつ、前記上前枠41を前方へ傾斜させつつ上方へ持ち上げて、固定具44の凹部44aと前記前縦枠21a,31aとの係合を解除することにより、図5,6に示すように前記上前枠41をベビーベッド1から取外す。
つづいて、図7に示すように固定用ベルト10を大人用ベッド100のフレーム101とマットレス102との間に挟み込むとともに、ベルト10の中途部に設けたプレート11を、フレーム101及びマットレス102の一方の側面(ベビーベッド1を連接しない側の側面)に跨るように当接させる。この状態で、大人用ベッド100の他方の側面(ベビーベッド1を連接する側の側面)からベルト10の端部を引き出すとともに、ベビーベッド1の前端側を大人用ベッド100の他方の側面に当接させる。このとき、床板6の高さ位置は、当該床板6上に載置されるマットレス7と大人用ベッド100のマットレス102とが面一となるように予め調整しておく。そして、前記ベルト10をベビーベッド1の左右の妻枠2,3における縦桟24,34及び後枠5における縦桟53,53L,53Rの外周に巻掛けるとともに、ベルト10の各端部に設けた雌雄のバックル12a,12bを結合する。この後、前記のように雌雄のバックル12a,12bを結合しただけでは、ベルト10に緩み(弛み)が発生している可能性があるので、雌バックル12aを設けた側の端部に形成した輪状の手掛け部10aを持ってベルト10を締め付け、ベビーベッド1と大人用ベッド100との固定を確実なものとする。
以上説明したように、本考案に係るベビーベッド1によれば、大人用ベッド100と連接した際、床板6及びマットレス7の前端部が大人用ベッド100のマットレス102と当接するので、ベビーベッド1と大人用ベッド100とを隙間なく連続性を持たせた状態で連接することができる。
また、床板6上に載置されるマットレス7は、前端側に設けたスリット71の位置において折り曲げることができるので、ベビーベッド1を大人用ベッド100に連接したままの状態で床板6上に上前枠41を取付ける際に、前記マットレス7が邪魔になることがない。
更に、ベビーベッド1を大人用ベッド100に連接・固定する際に用いる固定用ベルト10には、その一端に輪状の手掛け部10aを設けたので、前記手掛け部10aを持って固定用ベルト10を締め付けることにより、ベビーベッド1と大人用ベッド100との固定を確実なものとすることができる。
図9〜図11に本考案に係るベビーベッド1をサークルとして使用する例を示す。
ベビーベッド1をサークルとして使用する場合、上前枠41,下前枠46及び床板6の取付け方が、ベッドとして使用する場合と異なっているので、この点について説明する。なお、左右の妻枠2,3と後枠5との固定方法については異なる部分がないため、説明を省略する。
ベビーベッド1をサークルとして使用する場合、まず、下前枠46を左右の妻枠2,3における前縦枠21a,31aの下部側に固定する。このとき、前縦枠21a,31aの下部側には複数の挿通穴26,36が高さ方向に沿って所定の間隔で穿孔されており、これら複数の挿通穴26,36のうちの所定の2箇所(例えば上から2番目と一番下)にノブボルト8を、前縦枠21a,31aの外側から挿通し、下前枠46の縦枠46c,46dに螺合することにより、前記下前枠46と左右の妻枠2,3とを固定する。
つづいて、床板6を取付ける。床板6を取付ける場合、ベッドとして使用する場合とは前後を逆向きにして取付ける。即ち、床板6の前端側における左右方向の2箇所には上下方向に貫通する挿通穴63が穿孔されており、これら挿通穴63,63にノブボルト8を床板6の下方から挿通し、後枠5の下横枠51bの下面に螺合することにより、前記床板6と後枠5とを固定する。一方、下前枠46の下横枠46bにおける左右方向の2箇所には前後方向に貫通する挿通穴49が所定の間隔で穿孔されており、これら挿通穴49,49にボルト55を下横枠46bの前方から挿通し、前記挿通穴49から突出する端部に床受ナット56を螺合するとともに、前記床受ナット56上に床板6を載置する。
この後、下前枠46の上横枠46aの左右方向における所定の2箇所に穿設した係合穴48,48に、上前枠41の下横枠41b下面に突設したダボ45,45を係合するとともに、左右の縦枠41c,41dの上部側に設けた係合部材43,43を、左右の妻枠2,3の前縦枠21a,31aにおける上部側に穿設した複数の係合穴25,35のうちの1つに係合させることにより、上前枠41を取付ける。
以上のように組立てることにより、ベビーベッド1をサークルとしても使用することができる。
また、床板6をベッドとして使用するときとは前後を逆向きにして取付けることにより、床板6の上面から足掛かりとなる横枠までの高さを基準の数値以上とすることが可能となり、安全基準を満たしたサークルとして使用することが可能となる。
更に、前枠4は上前枠41と下前枠46とに分割されているので、前記上前枠41を取外すことにより(図11参照)、サークル内の子供を抱き上げる等の動作を容易に行うことができる。
以上のように、本考案に係るベビーベッド1は、独立したベッドとして使用可能であるだけでなく、大人用ベッド100に固定用ベルト10を用いて連接・固定することにより添寝用ベッドとしても使用可能であり、更には、一部構成部材を組み替えることによりサークルとしても使用可能であるので大変利便である。
また、床板6は、前端側が左右の妻枠2,3における前縦枠21a,31aよりも所定寸法だけ突出するように構成されているので、ベビーベッド1を大人用ベッド100に連接して添寝用ベッドとして使用する際に、前記前端側が大人用ベッド100と当接することにより、大人用ベッド100との間に隙間ができるのを防ぐことが可能となる。しかも、上前枠41を床板6上に取付けることができるので、子供が寝ている間に親がベッドを離れる際に、ベビーベッド1と大人用ベッド100とを連接したままの状態で、上前枠41を取付けることが可能となり、この結果、子供が目を覚ましてベビーベッド1から這い出すのを防ぐことができる。
更に、床板6上に載置されるマットレス7は、前端側にスリット71を設け、このスリット71の位置において折り曲げ可能としているので、床板6に上前枠41を取付ける際に支障を来すことがない。また、上前枠41を取外した際には、マットレス7の前端部を伸ばして大人用ベッド100のマットレス102に当接させることにより、ベビーベッド1と大人用ベッド100とに連続性を持たせることができる。
また、上前枠41の上部側には、左右の妻枠2,3の前縦枠21a,31aが係合する凹部44を設けた固定具44が固着されているので、前記上前枠41が内側方向(後方)へ傾倒するのを防ぐことができるとともに、妻枠2,3が板材の反り等によって外側に拡開しようとするのを防ぐことができる。
更に、ベビーベッド1と大人用ベッド100とを連接する際に用いる固定用ベルト10は、その一端部に輪状の手掛け部10aを設けたので、前記手掛け部10aを持ってベルト10を締め付けることにより、容易にベルト10の緩み(弛み)を無くして、ベビーベッド1と大人用ベッド100との固定を確実なものとすることができる。
1 ベビーベッド
2,3 妻枠
21a,31a 前縦枠
25,35 係合穴
26,36 挿通穴
4 前枠
41 上前枠
43 係止部材
44 固定具
44a 凹部
45 ダボ
46 下前枠
48,49 挿通穴
5 後枠
53,53L,53R 縦桟
54 挿通穴
55 ボルト
56 床受ナット
6 床板
63 挿通穴
7 マットレス
71 スリット
8 ノブボルト
10 固定用ベルト
10a 手掛け部
100 大人用ベッド
102 マットレス

Claims (4)

  1. 大人用ベッドと連接して使用することが可能なベビーベッドであって、前記ベビーベッドは、左右の妻枠と、前記各妻枠の間に配置される前枠及び後枠と、前記各枠によって囲まれる空間に、高さ位置を変更可能な状態で配置される床板と、前記床板上に配置されるマットレスとを備えて構成されており、前記床板は前端部が各妻枠の前端側から所定寸法だけ突出する形状を有するとともに、前記前枠は上前枠と下前枠とに分割し、前記上前枠を床板上に取付けるようにしたことを特徴とするベビーベッド。
  2. 前記マットレスは、前記床板とほぼ同じ大きさで、かつ、所定の厚さを有して形成されるとともに、前端側の所定位置に長手方向に沿ってスリットを設け、前記スリットの位置において前端部を後方へ折り曲げ可能としたことを特徴とする請求項1に記載のベビーベッド。
  3. 前記上前枠の上部側には、左右の妻枠の前端側が係合する凹部を設けた固定具を固着するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のベビーベッド。
  4. 前記ベビーベッドは、大人用ベッドと連接・固定するに際して固定用ベルトを用い、前記固定用ベルトは所定の長さを有し、その中途部にはプレートを設けるとともに、各端部側には雌雄のバックルを設け、更に、前記ベルトの一方の端部には輪状の手掛け部を形成するようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のベビーベッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3214436U (ja) * 2017-10-03 2018-01-18 株式会社大和屋 添寝用ベビーベッド
KR101814292B1 (ko) 2015-11-06 2018-01-30 아톰 메디칼 코포레이션 보육기
CN108338591A (zh) * 2017-01-25 2018-07-31 阿特萨纳公司 婴儿床

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