JP3197750B2 - 熱転写記録材料 - Google Patents
熱転写記録材料Info
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Description
色材料を含有する熱転写記録材料に関する。さらに詳し
くは、陶磁器などの耐熱性被転写体に焼付け画像を形成
するのに好適に使用される熱転写記録材料に関する。
より、転写紙を用いて陶磁器などに絵付けすることが行
われている。従来、この陶磁器絵付け用転写紙は、水溶
性糊剤が片面に形成されている転写台紙上に、耐熱性無
機顔料を含有する印刷インクを用いてスクリーン印刷で
画像を形成することによって製造されていた。耐熱性無
機顔料は着色力が小さいため、充分な濃度の画像を得る
ためにはインクの付着量を多くする必要があり、このた
めインクの付着量を多くできるスクリーン印刷による方
法が主流となっていた。
同一画像を有する転写紙を大量生産するには適している
が、少量多品種生産には適さないものであった。
顔料を含有する熱転写記録材料を用いて熱転写プリンタ
で転写台紙上に画像を形成して転写紙を作製する方法が
提案されている(たとえば特開平3−47798号公
報)。
無機顔料は着色力が小さいため転写インク層を厚くする
必要があるが、そうすると転写性能に問題が生じ、画像
濃度が充分でかつ高精細な画像を有する転写紙を製造す
るのが困難で、そのため陶磁器に画質の良好な焼付け画
像を得ることができなかった。
の耐熱性被転写体上に良好な焼付け画像を形成し得る熱
転写記録材料を提供することを目的とする。
の、画質が良好な画像を有する転写紙を製造するのに使
用できる熱転写記録材料を提供することを目的とする。
基材上に、無機質着色材料および熱溶融性有機材料から
なる転写インク層が設けられた熱転写記録材料におい
て、前記転写インク層中における熱溶融性有機材料の含
有率が15〜45重量%であり、前記熱溶融性有機材料
は融点が45〜70℃のワックス類を70〜95重量%
と熱可塑性樹脂を5〜30重量%含有し、かつ前記転写
インク層の厚さが9〜20μmであることを特徴とする
熱転写記録材料に関する。
料が、(A)無機質着色成分を含むガラス粉体および/
または無機質着色成分を含むガラス質粉体、(B)前記
ガラス粉体および/またはガラス質粉体と低融点ガラス
粉体との混合物、ならびに(C)無機顔料と低融点ガラ
ス粉体との混合物よりなる群から選ばれたものであり、
前記転写インク層中に55〜85重量%含有される請求
項1記載の熱転写記録材料に関する。
ンク層との間に非転写性の転写制御層が設けられ、該転
写制御層に、前記転写インク層に含有されている熱可塑
性樹脂と同系統の樹脂が含有されてなる請求項1および
2記載の熱転写記録材料に関する。
に含有される熱可塑性樹脂および転写制御層に含有され
る熱可塑性樹脂が、同一または相異なって、エチレン−
酢酸ビニル共重合体および/またはエチレン−エチルア
クリレート共重合体である請求項3記載の熱転写記録材
料に関する。
無機質着色材料および熱溶融性有機材料からなり、当該
転写インク層中における熱溶融性有機材料の含有率が1
5〜45重量%であり、前記熱溶融性有機材料は融点が
45〜70℃のワックス類を70〜95重量%、熱可塑
性樹脂を5〜30重量%含有し、かつ当該転写インク層
の厚さが9〜20μmのものである。
機質着色材料である場合、無機質着色材料の着色力が小
さいため、所望の画像濃度を得るためにはインク層をた
とえば9μm以上と厚くする必要がある。
的なサーマルヘッドを備えたプリンタを用いる場合、サ
ーマルヘッドをインクリボンの基材側に接触させ、サー
マルヘッドの発熱素子をたとえば2〜15ミリ秒程度の
ごく短時間内に500〜600℃程度の高温度に発熱さ
せることによって、その熱がインク層に伝導されてイン
ク層が軟化溶融して転写するものであるため、インク層
が前記のごとく厚いと熱転写が良好に行われ難く、高精
細な画像が得られなかった。
の組成を前記特定のものにすることによって、インク層
が9〜20μmと厚い場合であっても、熱転写が良好に
行われ、もって画像濃度が充分でかつ高精細な画像をう
ることに成功した。
る熱溶融性有機材料は融点が45〜70℃のワックス類
と熱可塑性樹脂とからなるものであり、この熱溶融性有
機材料の転写インク層中における含有率が15〜45%
(重量%、以下同様)の範囲にある。
の範囲内では転写感度が実用域内となる。熱溶融性有機
材料の含有率が45%を超えると、転写感度が実用域外
になり、とくにワックス類の融点が60℃より高い場合
にこの傾向が高い。一方熱溶融性有機材料の含有率が1
5%より低いと、インク層が脆くなりすぎて実用に供し
得ない。
であると転写感度が実用域内となる。ワックス類の融点
が70℃を超えると、転写感度が実用域外となる。一方
ワックス類の融点が45℃より低いと、リボンの保存性
が悪くなり、ロール状に巻回した状態で保存するとブロ
ッキングを起こしやすい。
熱溶融性有機材料中に70〜95%および5〜30%の
割合で含有され、両成分の含有率がこの範囲にあるとイ
ンク層のキレ性、インク層の柔軟性、インク層の基材に
対する接着性が確保される。ワックス類の含有率が70
%より低いと、インク層のキレ性が悪くなる。一方95
%より多いと、インク層の柔軟性が乏しくなり、また基
材との接着性が悪くなり、実用的なリボンが得られな
い。
う、密ろう、カルナバワックス、キャンデリラワック
ス、モンタンワックス、セレシンワックスなどの天然ワ
ックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワ
ックスなどの石油系ワックス;酸化ワックス、エステル
ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプ
シュワックス、α−オレフィン−無水マレイン酸共重合
ワックスなどの合成ワックス;ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸;ステ
アリルアルコール、ドコサノールなどの高級脂肪族アル
コール;高級脂肪酸モノグリセリド、ショ糖の脂肪酸エ
ステル、ソルビタンの脂肪酸エステルなどのエステル
類;ステアリン酸アミド、オレイルアミドなどのアミド
類およびビスアミド類などの1種または2種以上が使用
できる。
ス類であっても、他のワックス類と混合して用いること
によって、混合物の融点が45〜70℃の範囲に入れば
使用可能である。
としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体などのオレフィン
系共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニルア
ルコール系樹脂、石油系樹脂、フェノール系樹脂、スチ
レン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、天然ゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、
ポリイソブチレン、ポリブテンなどの1種または2種以
上があげられる。
質着色成分を含むガラス粉体および/または無機質着色
成分を含むガラス質粉体、(B)前記ガラス粉体および
/またはガラス質粉体と低融点ガラス粉体との混合物、
(C)無機顔料と低融点ガラス粉体との混合物が好適に
用いられる。
は、無機質着色成分で着色された低融点(たとえば軟化
点500℃以下)のガラス形成成分の溶融状物の粉体で
あり、その具体例としては、たとえば有色ガラスエナメ
ルや有色ガラスフリット(陶磁器用絵具の原料)をあげ
ることができる。
体とは、無機質着色成分の割合が多く、かつガラス形成
成分が高融点のもの(たとえばシリカなど)であり、か
つその割合が少ない場合に見られる半溶融状物または未
溶融状物の粉体のことをいう。
500℃以下のガラス粉体であり、その具体例として
は、たとえば亜鉛−鉛−硼酸系ガラスなどをあげること
ができる。
ン、コロイド粒子、可視光線の波長と同程度から数十倍
以下の大きさの粒子として存在して発色に寄与する成分
をいう。
酸化チタン、酸化ジルコニウム、ベンガラ、酸化クロ
ム、硫化亜鉛、カドミウムイエロー、カドミウムレッ
ド、黄鉛、亜鉛黄、クロム酸バリウム、酸化マンガン、
酸化コバルト、酸化モリブデン、酸化ニッケル、酸化
銅、酸化バナジウムなどがあげられる。
料、低融点ガラス粉体の好ましい粒径は平均粒径で5μ
m以下であり、さらに好ましくは2μm以下である。ま
た最大粒径は20μm以下が好ましく、さらに好ましく
は5μm以下である。平均粒径が前記範囲より大きくな
ると、または最大粒径が前記範囲より大きくなると、画
像濃度にムラが生じやすくなり好ましくない。
55〜85%の割合で含有されるようにするのが好まし
く、この含有率が前記範囲より少ないと画像濃度が不充
分になる傾向にある。一方、前記範囲より多いとインク
層が脆くなりすぎて実用的なリボンが得られない傾向に
ある。
明の目的を損なわない範囲で、分散剤、可塑剤、カップ
リング剤などの添加剤を配合しても良い。
る。インク層の厚さが9μm未満では、画像濃度が不充
分となり、一方20μmを超えると熱転写性が劣り、良
好な画像が得られない。
性樹脂の有機溶剤溶液、またはこれらの水性または有機
溶剤分散液もしくはエマルジョンに無機質着色材料を添
加し、均一に混合した塗工液を基材に塗布し、乾燥する
ことによって形成できる。
の間に非転写性の転写制御層を設けてもよい。転写制御
層を設けることによって、インク層のキレ性が向上さ
れ、かつインク層の粉落ちがより完全に防止される。イ
ンク層の粉落ちは、インク層中における熱溶融性有機材
料の含有率が15〜30%と低い場合に発生しやすい傾
向にあるので、熱溶融性有機材料の含有率が15〜30
%の場合には転写制御層を設けるのが有利である。
り、インク層との密着性を良好にする観点からインク層
に使用する熱可塑性樹脂と同系統、好ましくは同一の熱
可塑性樹脂を含有するようにする。ここで同系統の樹脂
としては、たとえばエチレン共重合体の範ちゅうに含ま
れる樹脂同士があげられ、具体的にはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体などのエ
チレン−不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体などのエチレン−不飽和カルボン
酸エステル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重
合体などがあげられる。インク層の熱可塑性樹脂と同系
統もしくは同一の熱可塑性樹脂は、転写制御層中に70
%以上含有せしめるのが好ましい。とくに、転写制御層
の熱可塑性樹脂とインク層の熱可塑性樹脂として、同一
または相異なって、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−エチルアクリレート共重合体、またはこれらの
混合物を用いるのが好ましい。
良好な金属粉末や密着性向上のために転写制御層表面を
凹凸にする微粒子などを配合してもよい。
導を良くする点から薄い方が良く、通常0.1〜1μm
の厚さとされる。
はエマルジョンを基材上に塗布し、乾燥することによっ
て形成できる。
ンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレート
フィルム、ポリアリレートフィルムなどのポリエステル
フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィ
ルム、アラミドフィルム、その他この種のインクリボン
の基材用フィルムとして一般に使用されている各種のプ
ラスチックフィルムが使用できる。またコンデンサーペ
ーパーのような高密度の薄い紙を使用してもよい。基材
の厚さは熱伝導を良好にする点から1〜10μm程度、
なかんづく2〜7μm程度が好ましい。
用するばあい、その背面(サーマルッドに摺接する側の
面)にシリコーン樹脂、フッ素樹脂、ニトロセルロース
樹脂、あるいはこれらによって変性された、たとえばシ
リコーン変性アクリル樹脂などの各種の耐熱性樹脂、あ
るいはこれら耐熱性樹脂に滑剤を混合したものなどから
なる、従来から知られているスティック防止層を設けて
も良い。
用タイルなどの耐熱性被転写体に焼付け用画像を転写形
成するのに使用される転写紙の作製に好適に使用され
る。
た焼付け画像の形成は、たとえば次のようにして行うこ
とができる。まずデキストリンなどの水溶性糊剤のコー
ト層を設けた転写台紙上に本発明の熱転写記録材料を用
いて熱転写プリンタなどの熱印字装置で画像を形成して
転写紙を得る。画像が形成された転写台紙表面の全面に
アクリル系樹脂などからなるカバーコートを形成し、こ
れを水に浸漬して画像をカバーコートごと転写台紙から
剥離して被転写体上に貼着する(このような転写方法は
スライド転写法といわれている)。被転写画像上に得ら
れた画像を焼成して焼付け画像を得る。
処理を受ける被転写体上にバーコードやOCR文字など
を形成するのにも使用できる。
の片面にシリコーン樹脂からなる厚さ0.3μmのステ
ィック防止層を設け、その反対の表面にはエチレン−エ
チルアクリレート共重合体(軟化点92℃)5部をトル
エン95部に溶解した溶液をバーコーターにて塗布、乾
燥して厚さ0.3μmの転写制御層を形成した。
成のインクは、パラフィンワックスとエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を両者の合計量の1.3倍の熱トルエンに
溶解し、これに該合計量の12倍のイソプロビルアルコ
ールを投入してワックスの粒子を析出させ、これに無機
質着色材料として平均粒径が4μm、最大粒径が20μ
m以下に調整されたガラスエナメル(黒色)粉末を投入
し、均一に混合して調製した(これをインク塗工液とし
て用いた)。
のインクは前記エチレン−酢酸ビニル共重合体の替わり
にエチレン−エチルアクリレート共重合体を用いて前記
と同様の方法で調製した。
ティック防止層を設けた側と反対の表面をいう、以下同
様)にバーコーターにて種々の厚さで塗布し、乾燥後の
厚さが表1の通りの転写インク層を形成させ、熱転写記
録材料を作製した。なお、インク層の厚さはドイツ国フ
ァインブルーフ社製の電子マイクロメーター、ミリトロ
ン N0.1202Dを用いて測定した(以下同様)。
層の粉落ちは下記の方法で評価した。 (1)インク層の粉落ち テーブルの端部に直角な角度を有する部材を固定し、熱
転写記録材料をそのインク層側が角部に当たるように配
置し、熱転写記録媒体の垂下した方の端部に50gまた
は100gの重りを取付け、熱転写記録材料をテーブル
と平行に1.4m/分の速度で引張った。そのときのイ
ンク層の粉落ち状態を下記の基準で評価した(評価点が
1は実用域外、評価点が2と3は実用域内)。
い。
が、50gでは粉落ちしない。
写記録材料を用い、バーコードプリンタ(東京電機
(株)製TEC B−30)で受容体に画像を形成して
下記の通り評価した。受容体としては市販の水溶性糊剤
としてデキストリンが塗布されている転写台紙を使用し
た。 (2)転写感度 前記バーコードプリンタで転写台紙上にバーコードを印
字し、線幅0.2mmの細線が鮮明に転写できる最適エ
ネルギーE(ボルト)を求め、該プリンタについて規定
されている標準エネルギーEs(ボルト)と比較し、次
の基準にしたがって評価した(評価点が1は実用域外、
評価点が2と3は実用域内)。
ルト。
字し、バーコードスキャナで読み取り、次の基準にした
がって評価した(評価点が1は実用域外、評価点が2と
3は実用域内)。
可。
クリル樹脂系カバーコートを形成して転写紙を作製し
た。この転写紙を用いてスライド転写法で被転写体上に
画像を転写した。すなわち転写紙を水に浸漬し、前記画
像をカバーコートごと転写紙から剥離し、被転写体(建
材用白色タイル)に貼着した。これを620℃で焼付
け、絵柄の入った建材用タイルを得た。 (4)画像濃度 前記転写台紙と絵柄付きタイルの画像部の画像濃度をマ
クベス反射濃度計RD914を用いて測定したところ若
干のバラツキはあるがほぼ同程度の反射OD値であっ
た。表1には評価が簡便な転写台紙上での画像濃度を記
載した(該OD値が0.8未満であれば実用域外で、
0.8以上であれば実用域内である)。
まとめて記載した。これらの結果から分かるように、当
該実施例はすべての評価項目が実用域内であった。 実施例7〜20 厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片
面にシリコーン樹脂からなる厚さ0.1μmのスティッ
ク防止層を設けたものを基材として用いた(実施例7と
16)。また転写制御層を設けたものでは、スティック
防止層が設けられた反対の表面にエチレン−酢酸ビニル
共重合体(軟化点90℃)またはエチレン−エチルアク
リレート共重合体(軟化点92℃)5部をトルエン95
部に溶解した溶液をバーコーターにて塗布、乾燥して厚
さ0.5μmの転写制御層を形成し、これを基材として
用いた(実施例8〜15:エチレン−酢酸ビニル共重合
体、実施例17〜20:エチレン−エチルアクリレート
共重合体)。
粒径が1.3μm、最大粒径が7μm以下に調整された
ガラスフリット(青色)を用いたほかは実施例1〜6と
同様の方法で調製した。熱転写記録材料、画像を有する
転写台紙も実施例1〜6と同様の方法で作製と評価を行
い、その結果を表1(実施例7〜10)と表2にまとめ
て記載した。これらの結果から分かるように、当該実施
例はすべての評価項目が実用域内であった。また前記転
写台紙の絵柄をスライド転写法で被転写体(下釉を施釉
した陶磁器皿)に貼着し、これを820℃で焼付け、絵
柄の入った陶磁器皿を得た。
たにもかかわらず評価項目が実用域外であったものを比
較例として表3にまとめた。なお、比較例2〜5の転写
制御層はエチレン−エチルアクリレート共重合体、比較
例7〜10の転写制御層はエチレン−酢酸ビニル共重合
体で、その厚さはいずれも0.5μmであった。表3よ
り、インク組成、ワックスの融点およびインク層厚さの
いずれかが本発明の範囲を逸脱すると(該当箇所に、*
印を付記した)、評価項目のいずれかが実用域外となる
ことが分かる。
ール(融点40〜43℃)を用いた比較例10では、得
られた熱転写記録材料をロール状に巻いて保存した場
合、ブロッキングを生じ実用に耐えない熱転写記録材料
であった。
は、転写台紙に画像濃度が充分でかつ高精細な焼付け用
画像を形成でき、もって建材用タイル、陶磁器などの被
転写体上に良好な画質の焼付け画像が得られる。
層を設けると、インク層の粉落ちを防止し、かつインク
層のキレ性を向上できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材上に無機質着色材料および熱溶融性
有機材料からなる転写インク層が設けられた熱転写記録
材料において、前記転写インク層中における熱溶融性有
機材料の含有率が15〜45重量%であり、前記熱溶融
性有機材料は融点が45〜70℃のワックス類を70〜
95重量%と熱可塑性樹脂を5〜30重量%含有し、か
つ前記転写インク層の厚さが9〜20μmであることを
特徴とする熱転写記録材料。 - 【請求項2】 前記無機質着色材料が、(A)無機質着
色成分を含むガラス粉体および/または無機質着色成分
を含むガラス質粉体、(B)前記ガラス粉体および/ま
たはガラス質粉体と低融点ガラス粉体との混合物、なら
びに(C)無機顔料と低融点ガラス粉体との混合物より
なる群から選ばれたものであり、前記転写インク層中に
55〜85重量%含有される請求項1記載の熱転写記録
材料。 - 【請求項3】 前記基材と転写インク層との間に非転写
性の転写制御層が設けられ、該転写制御層に、前記転写
インク層に含有されている熱可塑性樹脂と同系統の樹脂
が含有されてなる請求項1および2記載の熱転写記録材
料。 - 【請求項4】 前記転写インク層に含有される熱可塑性
樹脂および転写制御層に含有される熱可塑性樹脂が、同
一または相異なって、エチレン−酢酸ビニル共重合体お
よび/またはエチレン−エチルアクリレート共重合体で
ある請求項3記載の熱転写記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13796294A JP3197750B2 (ja) | 1994-05-28 | 1994-05-28 | 熱転写記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13796294A JP3197750B2 (ja) | 1994-05-28 | 1994-05-28 | 熱転写記録材料 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07314913A JPH07314913A (ja) | 1995-12-05 |
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Family
ID=15210802
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JP (1) | JP3197750B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102579889B1 (ko) * | 2019-09-27 | 2023-09-18 | 애플 인크. | 전자 디바이스들에 대한 nfc를 갖는 자기 정렬 시스템들 |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
KR100528422B1 (ko) * | 1996-11-12 | 2006-01-27 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 전사시트및패턴형성방법 |
JP2014079930A (ja) * | 2012-10-15 | 2014-05-08 | Nippon Carbide Ind Co Inc | レーザー転写マーキング用フィルムおよびそれを用いたレーザーマーキング品 |
-
1994
- 1994-05-28 JP JP13796294A patent/JP3197750B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR102579889B1 (ko) * | 2019-09-27 | 2023-09-18 | 애플 인크. | 전자 디바이스들에 대한 nfc를 갖는 자기 정렬 시스템들 |
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JPH07314913A (ja) | 1995-12-05 |
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