JP3197625U - 家形状の組み立て容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】厚手の丈夫な紙における所定の折り曲げ位置及び連結位置に、予めVカット溝を形成しておき、当該箇所で折り曲げ連結し、その状態を維持させることで完成させることができる家形状の組み立て容器を提供する。【解決手段】厚手の丈夫な平坦状の紙片を切断し、折り曲げることで床、該床の周囲を囲む側壁よりなる居住空間態様を呈する収納部2と該収納部の開口側を着脱自在に閉鎖する屋根、該屋根の周囲を囲む軒部よりなる屋根態様を呈する蓋部3とよりなる家形状の組み立て容器1において、該収納部は床と該床周囲の側壁の境界位置に折り曲げ自在のVカット溝を形成し、蓋部は屋根及び該屋根周囲の軒部の境界位置に折り曲げ自在のVカット溝を形成し、上記各々のVカット溝を折り曲げることにより平坦状の紙片から立体状の収納部と蓋部とを形成し、それらを組み立て自在に組み合わせて家態様とする。【選択図】図6
Description
本考案は、厚手の丈夫な紙片を所定形状に切断し、所定箇所にVカット溝及びテーパー状カットを設け、そのVカット溝に沿って折り曲げ、テーパー状カット部を当接させ、その状態を維持するように居住空間態様となる収納部と屋根態様となる蓋部を形成し、それらの立体形により家形状の組み立て容器としたものである。
従来より、特許文献1に示すように、厚手の紙を所定形状に切断し、それらを所定の位置で折り曲げて家形状の立体形を形成することは公知であった。上記紙の折り曲げのために予め折れ線を形成し、その折れ線に沿って谷折り又は山折りし家形状の箱体を形成していた。
しかし、ボール紙、段ボール紙等を用いて容易に箱を形成することができるとしているが、上記のような比較的厚手の紙を折れ線に沿ってきれいに折り曲げることは困難であり、所定の位置で90度方向へ折り曲げるとなると定規のような硬いものをあてがって反対方向から強く押圧するとか折れ線部に深く切り込みを入れて当該部分を案内として折り曲げる等しなくてはならず、折り曲げに時間がかかり、又は当該箇所が弱くなり破損の原因となり、立体形の形成には好ましいものではなかった。
本考案は、上記欠点を解決したもので、厚手の丈夫な紙における所定の折り曲げ位置及び連結位置に、予めVカット溝及びテーパー状カットを形成しておき、当該箇所で折り曲げ及び当接させ、その状態を維持させることで家形状の組み立て容器を完成させることができるようにしたものである。
本考案は、厚手の丈夫な平坦状の紙片を切断し、折り曲げることで床、該床の周囲を囲む側壁よりなる居住空間態様を呈する収納部と該収納部の開口側を着脱自在に閉鎖する屋根、該屋根の周囲を囲む軒部よりなる屋根態様を呈する蓋部とよりなる家形状の組み立て容器において、該収納部は床と該床周囲の側壁の境界位置に折り曲げ自在のVカット溝を形成し、蓋部は屋根及び該屋根周囲の軒部の境界位置に折り曲げ自在のVカット溝を形成し、上記各々のVカット溝を折り曲げることにより平坦状の紙片から立体状の収納部と蓋部とを形成し、それらを組み立て自在に組み合わせて家態様とした家形状の組み立て容器を特徴とする。
また、上記側壁は、その両端部にテーパー状カットを形成し、隣接する側壁のテーパー状カットと当接することで側壁を立設してなる家形状の組み立て容器を特徴とする。
更に、上記側壁は、その適宜箇所に適宜形状の窓を形成する貫通孔を設けた家形状の組み立て容器を特徴とする。
また、上記蓋部は、屋根を形成する棟部となる位置及び屋根と軒部の境界位置にVカット溝を形成し、該棟部のVカット溝で屋根を折り曲げることにより左右方向へのを傾斜面となる屋根を形成し、該軒部のVカット溝で軒部となる側壁カバー片を下方側へ折り曲げることにより該軒部が側壁上端部の外側に重なるようにした家形状の組み立て容器を特徴とする。
更に、上記蓋部の屋根態様は、折り曲げた軒部の隣接する端縁部相互の突き付け箇所を連結してなる家形状の組み立て容器を特徴とする。
また、上記蓋部の屋根態様は、該蓋部となる屋根、該屋根の周囲を囲む軒部及び該軒部より突出形成した糊代とよりなる別体の薄手の添着片を、該蓋部の裏面側への接着及び糊代による隣接する軒部相互の接着により一体化し、屋根態様の立体形を維持してなる家形状の組み立て容器を特徴とする。
ボール紙、段ボール紙のような厚手の表・裏面紙が丈夫な紙片の折り曲げ位置にVカット溝及び当接位置にテーパー状カットを形成したので折り曲げを円滑に行うことができ、且つ、当接位置となる隅部がきれいに収まることが可能となった。
また、居住空間態様となる収納部と屋根態様となる蓋部とを各々別体の紙片で形成し、且つ、該蓋部は収納部の上部開口部を閉塞すると同時に該収納部の立体形を維持するための形状維持機能を有し、従って、蓋部を除去したときには該収納部の立体形は直ちに平坦状へと戻されることになり、該収納部に収納していた様々な物品を露出させることを可能としたものである。
更に、上記立体形時における側壁相互の当接部となる外側隅部は、カット相互の接触部に現われる直線部のみが露出するだけであり、外見上は組み立てた箱体として認識され、利用者が蓋部を除去したときの側壁の四方への開放は意外性のある驚きをもたらすものである。
以下、図面を参考に本考案を実施するための最良の形態についてその実施例に基づいて説明する。
本考案の家形状の組み立て容器1は、収納部2と蓋部3とよりなり、該収納部2は図1の展開図に示すように、厚手の丈夫な紙片を所定形状に切断した折り曲げ自在な平坦状のもので、立体形としたときに家の居住空間態様を形成するもので、その空間を様々な物品の収納部2として使用できるようにしたものである。一方、該蓋部3は該収納部2の上部開口部を閉塞して、蓋部としての機能をなし、且つ、該収納部2の立体形を維持するために図3の展開図に示す厚手の丈夫な紙片を所定形状に切断した折り曲げ自在な平坦状のものを立体形とし、当接部を固定することで立体形を維持するようにした家の屋根態様の形状をなすものである。
該収納部2は、矩形状の床4、該床4の周囲を取り囲む周囲の側壁5、6、7、8とよりなり、該床4の左側縁部と側壁5、該床4の上側縁部と側壁6、該床4の右側縁部と側壁7及び該床4の下側縁部と側壁8との間には各々Vカット溝9、10、11、12を形成し、当該箇所で該側壁5乃至8を床4に対して直交方向へ折り曲げ自在としている。
また、該側壁5の両側端部、該側壁6の両側端部、該側壁7の両側端部及び該側壁8の両側端部には各々、テーパー状カット13、14、15、16、17、18、19、20を形成している。該床4に対して該側壁5乃至8を直交方向へ折り曲げたとき、該側壁5の一方のテーパー状カット14は隣接する側壁6の一方のテーパー状カット15とテーパー状切断面相互が当接することになる。同様に、側壁6の他方のテーパー状カット16は隣接する側壁7の一方のテーパー状カット17と、側壁7の他方のテーパー状カット18は隣接する側壁8の一方のテーパー状カット19と、側壁8の他方のテーパー状カット20は隣接する側壁5の他方のテーパー状カット13と各々そのテーパー状カット面が相互に当接することになる。
該Vカット溝9乃至12は、図2の断面図に示すように、床4を形成する裏面側において裏紙が連続形成され、該裏紙を底部21として上方を開放してカットし、その左右の傾斜角度は各々約45度としている。この角度により側壁5をVカット溝9より立ち上げると、該側壁5は床4に対して直交方向に立設することになる。他の側壁6、7、8も同様に立ち上げることができ、床4と側壁5乃至8により立体形となる収納部を形成することができる。
実施例1では妻壁側となる側壁6、8の上側縁部の形状を山形形状として切妻屋根の家が形成できるようにしている。
図3は、蓋部3の展開図を示し、該蓋部3はほぼ矩形状の丈夫な紙片で形成し、その外側中央部に縦方向のVカット溝22を形成したことで該Vカット溝22を境界として左蓋片23及び右蓋片24とに別けることができる。該Vカット溝22を山折り方向(図3の展開図において)へ折り曲げることで傾斜面を有する屋根の形状をなすことができる。該Vカット溝は、中央部に限定するものではなく、左右のいずれかにずれた位置とすることもできる。この場合、収納部2の側壁6、8の上側縁部の形状もそれに合ったものとしておく。
該左蓋片23の左側縁部にはVカット溝25を形成し、軒部となる側壁カバー片26と折り曲げ自在に連結し、屋根における左軒側を形成できるようにしている。
同様に、該右蓋片24の右側縁部にもVカット溝27を形成し、軒部となる側壁カバー片28と折り曲げ自在に連結し、屋根における右軒側を形成できるようにしている。
更に、該左蓋片23の上側の側端部にはVカット溝29を形成し、妻側の軒部となる側壁カバー片30と折り曲げ自在に連結し、該側壁カバー片30はその両側端部をテーパー状に切断し、Vカット溝29側を長辺とした台形状を形成している。
同様に、該左蓋片23の下側の側端部にはVカット溝31を形成し、妻側の軒部となる側壁カバー片32と折り曲げ自在に連結し、該側壁カバー片32は上記同様、両側端部をテーパー状に切断して台形状を形成している。
また、右蓋片24の上側の側端部にはVカット溝33を形成し、妻側の軒部となる側壁カバー片34と折り曲げ自在に連結し、該側壁カバー片34は両側端部をテーパー状に切断して台形状を形成している。
同様に、右蓋片24の下側の側端部にはVカット溝35を形成し、妻側の軒部となる側壁カバー片36と折り曲げ自在に連結し、該側壁カバー片36は両側端部をテーパー状に切断して台形状を形成している。
図4は、蓋部3の図3におけるA−A断面図を示し、図5に示すように、Vカット溝22、25、27、29、31、33、35を山折り方向へ折り曲げることで屋根部と軒部とを有する屋根形状をした蓋部3を形成することができる。
屋根部と軒部を形成する左右蓋片23、24及び側壁カバー片26、28、30、32の折り曲げにより、該側壁カバー片26、28、30、32の側縁部と隣接する他の側縁部とは突き付け状態となるので当該箇所において接着剤のような適宜連結手段によって相互に連結固定することで図5に示す屋根形状の立体形を維持することができる。
上記立体形とした蓋部3を収納部2の開口部側へ被せることで図6に示す家形状の容器を完成させることができる。該蓋部3は、その立体形が維持されているので収納部2の側壁5、6、7、8を床4に対して立ち上げた状態で該蓋部3を被せることで家形状の立体形を保つことができる。従って、収納部2における側壁5、6、7、8相互は連結固定されておらず、該蓋部3を除去すると該側壁5、6、7、8は四方へ開放され平坦状のものとなる。これにより収納部2に収納していた小さなぬいぐるみ、マグカップ、プチブーケ、メッセージ、各種のギフト品等の様々な物品を直ちに露出させることが可能となる。
他方、必要に応じて該収納部2の側壁5、6、7、8の端縁部のテーパー状カットの当接部を接着剤や接着テープ等の適宜の連結手段により連結することで単独で収納部2としての立体形を維持させることも可能である。
図1及び図6に示すように、側壁に妻側となる山形形状の側壁6、8を形成しておくことで家としての外観形状を得ることができる。また、側壁5乃至8に窓部を形成したり、同様に、左右蓋片に天窓部を形成しておくこと等により家としての態様を一層醸し出すことができると同時に、収納部2内に収納した様々な物品を外部から覗き見ることも可能となる。
図7は、蓋部3の立体形を保つための添着紙37を示す実施例を示すもので、例えば0.3mm程度の薄い紙片からなる添着紙37で、蓋部3の外側或いは内側に添着固定するものである。
該添着紙37は、図3に示した蓋部3を折り曲げて屋根態様となる図5に示す立体形を維持するための添着片である。図3に示す蓋部3としての屋根部となる左蓋片23及び右蓋片24とほぼ同一形状とし、その内側又は外側から添着する左蓋片添着紙23a及び右蓋片添着紙24a、該左右蓋片添着紙23a、24aの外側に位置する側壁カバー片26、28、30、32、34、36、その内側又は外側から添着する側壁カバー片添着紙26a、28a、30a、32a、34a、36a、更に、該側壁カバー片添着紙26a、28aの外側縁側に延出した糊代となる第1、第2巻き込み添着片38、39、該側壁カバー片添着紙30a、32a、34a、36aの外側縁側に延出した糊代となる第3乃至第6巻き込み添着片40乃至43、該側壁カバー片添着紙30aの両側縁側に延出した第1、第2連結添着片44、45、同じく該側壁カバー片添着紙32aの両側縁側に延出した第3、第4連結添着片46、47、該側壁カバー片添着紙34aの側縁側に延出した第5連結添着片48、同じく該側壁カバー片添着紙36aの側縁側に延出した第6連結添着片49を各々形成している。
上記添着紙37を蓋部3の内側又は外側に添着し、少なくとも第1乃至第6巻き込み添着片38乃至43を該蓋部3の内側又は外側へ巻き込んで固定し、同様に、該側壁カバー片添着紙30a、32a、34a、36aの両側縁側及び一方の側縁側に形成した第1乃至第6連結添着片44乃至49を各々隣接する他の側壁カバー片添着紙と連結することにより蓋部3としての屋根態様となる立体形を維持することができるようにしたものである。該添着紙37は連結兼被覆体としての機能をなすことができる。
また、該添着紙37に様々な着色や模様等を施したものを外側から添着採用することにより異なる外観を有する屋根態様の蓋体を得ることができる。
1 家形状の組み立て容器
2 収納部
3 蓋部
4 床
5、6、7、8 側壁
9、10、11、12 Vカット溝
13、14、15、16、17、18、19、20 テーパー状カット
21 底
22 Vカット溝
23 左蓋片
24 右蓋片
25、27、29、31、33、35 Vカット溝
26、28、30、32、34、36 軒部側壁カバー片
37 添着紙
38、39、40、41、42、43 第1乃至第6巻き込み添着片
44、45、46、47、48、49 第1乃至第6連結添着片
2 収納部
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9、10、11、12 Vカット溝
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22 Vカット溝
23 左蓋片
24 右蓋片
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26、28、30、32、34、36 軒部側壁カバー片
37 添着紙
38、39、40、41、42、43 第1乃至第6巻き込み添着片
44、45、46、47、48、49 第1乃至第6連結添着片
Claims (6)
- 厚手の丈夫な平坦状の紙片を切断し、折り曲げることで床、該床の周囲を囲む側壁よりなる居住空間態様を呈する収納部と該収納部の開口側を着脱自在に閉鎖する屋根、該屋根の周囲を囲む軒部よりなる屋根態様を呈する蓋部とよりなる家形状の組み立て容器において、該収納部は床と該床周囲の側壁の境界位置に折り曲げ自在のVカット溝を形成し、蓋部は屋根及び該屋根周囲の軒部の境界位置に折り曲げ自在のVカット溝を形成し、上記各々のVカット溝を折り曲げることにより平坦状の紙片から立体状の収納部と蓋部とを形成し、それらを組み立て自在に組み合わせて家態様としたことを特徴とする家形状の組み立て容器。
- 側壁は、その両端部にテーパー状カットを形成し、隣接する側壁のテーパー状カットと当接することで側壁を立設してなることを特徴とする請求項1記載の家形状の組み立て容器。
- 側壁は、その適宜箇所に適宜形状の窓を形成する貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の家形状の組み立て容器。
- 蓋部は、屋根を形成する棟部となる位置及び屋根と軒部の境界位置にVカット溝を形成し、該棟部のVカット溝で屋根を折り曲げることにより左右方向へのを傾斜面となる屋根を形成し、該軒部のVカット溝で軒部となる側壁カバー片を下方側へ折り曲げることにより該軒部が側壁上端部の外側に重なるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の家形状の組み立て容器。
- 蓋部の屋根態様は、折り曲げた軒部の隣接する端縁部相互の突き付け箇所を連結してなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の家形状の組み立て容器。
- 蓋部の屋根態様は、該蓋部となる屋根、該屋根の周囲を囲む軒部及び該軒部より突出形成した糊代とよりなる別体の薄手の添着片を、該蓋部の裏面側への接着及び糊代による隣接する軒部相互の接着により一体化し、屋根態様の立体形を維持してなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の家形状の組み立て容器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015001073U JP3197625U (ja) | 2015-03-06 | 2015-03-06 | 家形状の組み立て容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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2015
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