JP3197594U - 防水型電気信号線接続端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業現場で切断した電気信号線の端部を圧着端子内に突入させて加締めるだけで、電気信号線が接続され、しかも圧着端子内に水が浸入することが防止される防水型電気信号線接続端子を提供する。【解決手段】接続する電気信号線の端部を突入させる開口部2e及び開口部に続く第1中空部2dと、第1中空部に続く第2中空部2cを有するケース部2を備え、第1中空部は電気信号線端部近傍の絶縁被覆部を突入させ得る空間であり、2中空部内に電気信号端部から突出する導電線の端部を突入させる導電部材3が配設されている電気信号線接続端子であって、第1中空部内に高粘性の防水材料(シリコーン樹脂)4が配設されている。【選択図】図1

Description

本考案は、電気信号線の端部を接続させる開口部の内側に防水材料が設けられている防水型電気信号線接続端子に関する。
ケース部を備える圧着端子及びコネクタ等の信号線接続端子を用いて電気信号線の端部を接続した後、該ケース部の内壁と電気信号線の絶縁被膜部との間に隙間が生じていると、この隙間からケース部内に水が浸入し易くなるという不具合がある。
このため、前記ケース部内に水が浸入しないようにする技術が開発済である(特許文献1等)。
特許文献1に記載によれば、圧着端子内に電気信号線の端部を突入させた状態において、圧着端子の前記開口部の内側の内壁と前記電気信号線の絶縁被覆部との間の隙間をシリコーン樹脂で閉鎖させるようにしている。
特開2009−136039号公報
しかしながら、特許文献1は、芯線露出部に隣接する部位の絶縁被覆部に、未硬化の光シリコーン樹脂を塗布する方式が採られたものであり、予めこの絶縁被覆部にシリコーン樹脂を塗布しなければならない点において作業性の面で課題があった。作業現場で電気信号線を切断してこの切断部を圧着端子で接続することは一般的に行われている。
本考案は、作業現場で切断した電気信号線の端部を圧着端子内に突入させて加締めるだけで、電気信号線が接続させ、しかも圧着端子内に水が浸入することが防止される防水型電気信号線接続端子提供することを解決課題とする。
請求項1に係る防水型電気信号線接続端子は、
接続する電気信号線の端部を突入させる開口部及び該開口部に続く第1中空部と、該中空部続く第2中空部を有するケース部を備え、前記第1中空部は前記電気信号線端部近傍の絶縁被覆部を突入させ得る空間があり、前記2中空部内に前記電気信号端部から突出する導電線の端部を突入させる導電部材が配設されている電気信号線接続端子であって、
前記第1中空部内に高粘性の防水材料が配設されている。
本考案に係る防水型電気信号線接続端子が未使用の状態においては、電気信号線の端部を突入させる開口部に前記第1中空部は高粘性の防水材料で閉鎖されている。
電気信号線の端部は、前記防水材料が高粘性であるため、前記電気信号線の端部は、容易に前記開口部に続く前記第1中空部内に突き進むことが出来る。そして、該電子信号線の端部から突出する前記導電線は、第1中空部に続く前記第2中空部内の導電部材に良好に接触する位置まで深く突入する。
このとき、前記第1中空部内には電気信号線の絶縁被膜部が位置し、該絶縁被膜部と前記第1中空部の内壁との間は前記防水材料による防水構造となっている。このため、前記開口部から前記ケース部内に水が浸入することはない、
請求項2に係る防水型信号線接続端子が備える信号線接続端子は、圧着端子であり、請求項1に記載の防水型電気信号線接続端子が備える信号線節側端子は、コネクタである。
請求項4に係る防水型信号線接続端子は、請求項1又は2に記載の防水型電気信号線接続端子において、更に、前記防水材料はシリコーン樹脂とされている。
請求項5に係る防水型電気信号線接続端子は、請求項4に記載の防水型電気信号線接続端子において、更に、前記防水材料の前後の端面のうち少なくとも前記開口部から露見する前記防水材料の片面は該防水材料が硬化した箔膜が形成されている。
請求項6に係る防水型電気信号線接続端子は、請求項1乃至4の何れかの項に記載の防水型電気信号線接続端子において、更に、前記開口部は、該開口部の端面に粘着したシール材で覆われている。
本考案に係る防水型信号線接続端子によれば、電気信号線の端部を防水型信号線接続端子の開口部内に突入させるという従来と全く同じ作業をするだけで、この端子内の防水がされる。
シリコーン樹脂は防水用のシール材として従来より広く知られており、高粘性のシリコーン樹脂を用いると、硬化が早く短時間で絶縁被膜部と前記第1中空部の内壁との間は更に高い防水構造になる。
特に、前記開口部から露見する前記防水材料の片面に防水材料が硬化した箔膜が形成されていると、未使用状態の防水型信号線接続端子においても、内側の防水材料が硬化することなく高粘度の状態が維持される。
この薄膜を設けずに、前記開口部を前記シール材で覆っても、未使用状態の防水型信号線接続端子においても、内側の防水材料が硬化することなく高粘度の状態が維持される。この防水型信号線接続端子を用いて電気信号線の端部を接続する際には、このシール材を指先で摘まんで剥す。
(a)は本考案第1実施形態に係る防水型信号線接続端子を示した斜視図、(b)は同じく正面図、(c)は同じく正面断面図。 本考案第1実施形態に係る防水型信号線接続端子を用いて電気信号線の端部を突入させた状態を示した断面図。 本考案第2実施形態に係る防水型信号線接続端子を示した斜視図。 本考案第3実施形態に係る防水型信号線接続端子を示した斜視図。
本考案を実施するための形態を以下の実施例において詳述する。
図1(a)〜(c)に本考案第1実施形態に係る防水型信号線接続端子1が示されている。この防水型信号線接続端子1は、後部2aが大径で前部2bが小径となった段付き砲弾型形状を有する有底形状のケース部2を備える。ケース部2の後端は開口部2eとなっており、この開口部2eに続くケース部2内には第1中空部2dが形成されている。そして、この第1中空部2dの更に前方に第2中空部2cが形成されていれている。第2中空部2c内には導電部材3が配設されている。この防水型信号線接続端子1は圧着端子で構成されている。
前記第2中空部2c内には高粘性のシリコーン樹脂4が配設されている。そして、高粘性のシリコーン樹脂4の開口部2e側になる露見面には高粘性のシリコーン樹脂を硬化させた薄膜4aが形成され、この対向面にも同様の薄膜4bが形成されている。
図2に示すように2本の電気信号線10,11の端部をケース部2の開口部2eから内部に突入させると、シリコーン樹脂4を突き進んで、電気信号線10,11の端部から突出する導電線10b、11bは導電部材3内に至り、電気信号線10,11の前端近傍の絶縁被膜10a,11aは第1中空部2d内に位置する。そして、第1中空部2dの内壁面と絶縁被膜10a,11aとの間の隙間がシリコーン樹脂4で閉鎖された状態になった防水構造になる。
図3に示す本考案第3実施形態に係る防水型信号線接続端子1は、ケース部2の開口部2eの端面にシリコーン樹脂4の硬化を防止するシール材7が貼着されている。この防水型信号線接続端子1に電気信号線の端部を突入する際には、このシール材7は剥がされる。
図4に示す本考案第3実施形態に係る防水型信号線接続端子1は、コネクタであり、この防水型信号線接続端子1の信号線の端部を突入させる開口部2eに続く第1中空部2d内に高粘性のシリコーン樹脂4が配設されている。
本考案に係る防水型信号線接続端子は、電気信号線を接続する様々な分野で利用可能性がある。
1 防水型信号線接続端子
2 ケース部
2e 開口部
2d 第1中空部
3 電気信号線接続部
4 シリコーン樹脂
4a,4b 薄膜層
7 シール材
10 電気信号線
10a 絶縁被膜部
10b 導電線
11 電気信号線
11a 絶縁被覆部
11b 導電線

Claims (6)

  1. 接続する電気信号線の端部を突入させる開口部及び該開口部に続く第1中空部と、該中空部続く第2中空部を有するケース部を備え、前記第1中空部は前記電気信号線端部近傍の絶縁被覆部を突入させ得る空間があり、前記2中空部内に前記電気信号端部から突出する導電線の端部を突入させる導電部材が配設されている電気信号線接続端子であって、
    前記第1中空部内に高粘性の防水材料が配設されていることを特徴とする防水型電気信号線接続端子。
  2. 前記電気信号線接続端子は圧着端子である、請求項1に記載の防水型電気信号線接続端子。
  3. 前記電気信号線接続端子はコネクタである、請求項1に記載の防水型電気信号線接続端子。
  4. 前記防水材料はシリコーン樹脂である、請求項1又は2に記載の防水型電気信号線接続端子。
  5. 前記防水材料の前後の端面のうち少なくとも前記開口部から露見する前記防水材料の片面は該防水材料が硬化した箔膜が形成されている、請求項4に記載の防水型電気信号線接続端子。
  6. 前記開口部は、該開口部の端面に粘着したシール材で覆われている、請求項1乃至4の何れかの項に記載の防水型電気信号線接続端子。
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