JP3197439B2 - 電気自動車用電池の管理装置 - Google Patents

電気自動車用電池の管理装置

Info

Publication number
JP3197439B2
JP3197439B2 JP27391494A JP27391494A JP3197439B2 JP 3197439 B2 JP3197439 B2 JP 3197439B2 JP 27391494 A JP27391494 A JP 27391494A JP 27391494 A JP27391494 A JP 27391494A JP 3197439 B2 JP3197439 B2 JP 3197439B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
charge
life
discharge
soc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27391494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08140205A (ja
Inventor
宗治 井野
豪俊 加藤
徹也 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP27391494A priority Critical patent/JP3197439B2/ja
Publication of JPH08140205A publication Critical patent/JPH08140205A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3197439B2 publication Critical patent/JP3197439B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車の走行用電
力源である電池の寿命を管理する電気自動車用電池の管
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車の走行用電力源としては鉛蓄
電池等の電池が用いられる。この種の電池は、車両走行
に伴い放電しその残存容量(SOC:充電状態)が低下
する。従って、電池のSOCを検出し操縦者又は同乗者
(以下使用者と呼ぶ)に充電すべき旨を警告することが
好ましい。また、SOCの低下検出は電池電圧等に基づ
き実現できる。さらに、この種の電池は、充放電サイク
ルの繰り返しに伴いその残存寿命が少なくなる。従っ
て、残存寿命を評価してこれを表示するようにすれば、
使用者が残存寿命を確認可能となる。また、残存寿命
は、電解液量、電解液温度、放電率・充電率(通常充電
か均等充電か)等をそれぞれポイントに換算し総合する
ことにより、評価できる。これら、SOC低下の警告や
残存寿命の評価の方法に関しては、例えば特開平2−2
2582号公報等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような電
池管理を実行するのみでは、電池を長寿命化するのに十
分でない。
【0004】まず、SOCが低下したことを使用者に警
告することにより、SOCが極端に低い状態(極端に深
い放電状態)に至るまでそのまま走行することは回避で
きる。すなわち、この警告は、エンジン車の燃料計と同
様に走行エネルギ源の状態を知らせる効果を有している
から、電池上がりとなり路上停車を余儀なくされるまで
走行を続けるといった事態は避けることができる。反面
で、“電池上がりが生じる前に充電を行えばよい”とい
うようにこの警告が理解される恐れがある。使用者が、
このような理解の下に未充電のまま(すなわち比較的深
い放電状態にて)電池を放置したりすると、これは電池
寿命短縮の原因となる。
【0005】さらに、電池のSOCが比較的高い状態で
あっても、電池寿命を考えると充電を行った方がよい場
合がある。例えば鉛蓄電池を浅い放電状態にて長期間放
置すると電池寿命の短縮の原因となるし、また部分充電
(満充電に至らない充電状態までしか充電しない充電操
作)が繰り返されるとやはり電池寿命の短縮の原因とな
る。このような原因による寿命短縮は満充電操作を実行
することにより回避できるが、このような充電の必要性
を使用者に知らしめることは、SOC低下の警告のみで
は実現できない。
【0006】次に、残存寿命につながる要素をポイント
評価しその総合結果を使用者に知らせるにしても、それ
だけでは、なぜ残存寿命が短縮したのか使用者は理解で
きない。従って、どのような対処をとれば電池寿命の短
縮を抑制できるか、すなわちどの様な使い方をすれば電
池寿命を長くできるかを、使用者が体得するのが困難で
あるから、電池寿命確保延長のための充電操作はやはり
実行され得ない。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、充電操作又は完全
放電操作が必要であることを充放電履歴の評価結果に基
づき適当なタイミングで使用者に知らしめることによ
り、電池の充電操作又は完全放電操作が電池の寿命確保
延長に適するタイミングで実行されるようにし、ひいて
は電池の寿命を延ばして電気自動車の経済性を高めるこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の第1の構成は、電池の充放電履歴に
基づき、満充電状態に至らない充電状態での放置及び/
又は部分充電の繰り返しを原因とする電池の寿命短縮の
可能性を評価する手段と、使用者が降車しようとしてい
る場合に、上記可能性が大である場合に使用者に満充電
の必要性を知らせる警告を発する手段と、を備え、上記
原因によりその寿命が短縮される性質の電池(例えば鉛
蓄電池)を走行電力源として用いた電気自動車に搭載さ
れることを特徴とする。本発明は、さらに、満充電状態
に至らない充電状態での放置時間の積算値と部分充電に
係る電流量の積算値の和が大きい場合に、電池の寿命短
縮の可能性が大であると評価することを特徴とする。本
発明は、電池の充放電履歴に基づき警告しきい値を設定
し、電池のSOCが警告しきい値を下回った場合に電池
の寿命短縮の可能性が大であると評価することを特徴と
する。
【0009】本発明の第2の構成は、電池の充放電履歴
に基づき、完全放電に至らない放電の繰り返しを原因と
する一次的な電圧低下、すなわちメモリー効果の可能性
を評価する手段と、使用者が降車しようとしている場合
に、上記可能性が大である場合に使用者に完全放電の必
要性を知らせる警告を発する手段と、を備え、上記原因
によりメモリー効果が発生すると予想される性質の電池
(例えばアルカリ蓄電池)を走行電力源として用いた電
気自動車に搭載されることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の第1の構成においては、まず、満充電
状態に至らない充電状態での放置及び/又は部分充電の
繰り返しを原因とする電池の寿命短縮の可能性が、電池
の充放電履歴に基づき評価される。この評価の結果は、
使用者が降車する際に、警告発生条件として使用され
る。すなわち、使用者が降車しようとしている場合に、
上記原因による寿命短縮の可能性が大であると使用者に
満充電の必要性が警告される。降車の時点では使用者が
操縦から解放され余裕ができるから警告に応じた充電操
作を実行するであろうし、またその時点で余裕がない場
合でも後に余裕ができた時点で充電操作を実行するであ
ろう。従って、上述の原因によりその寿命が短縮される
性質の電池、例えば鉛蓄電池を走行電力源として用いる
場合に、本構成においては、充電操作が必要であること
を電池の寿命確保延長に適するタイミングで使用者に知
らしめることができ、電池の寿命を延ばして電気自動車
の経済性を高めることができる。加えて、電池の充放電
履歴は電池のSOCの挙動検出や充電制御状態に基づき
知ることができ、また使用者の降車はイグニッションス
イッチの状態等に基づき知ることができるから、上述の
構成を実施するに際して新たなハードウエアの追加は必
要でない。
【0011】また、本構成においては、満充電状態に至
らない充電状態での放置時間の積算値と部分充電に係る
電流量の積算値の和が大きい場合に、電池の寿命短縮の
可能性が大であると評価される。従って、放置時間が顕
著に長い場合には部分充電履歴の有無にかかわらず充電
の必要性が警告され、逆に部分充電が繰り返された場合
には放置時間が短くても充電の必要が警告される。この
ように、放置時間及び部分充電電流量という2種類の指
標を結合して上記評価を行うことにより、個々の使用者
による電池の使い方や充電の仕方を織り込んだ柔軟で正
確な評価が可能になる。
【0012】さらに、本構成においては、電池の充放電
履歴に基づき警告しきい値が設定され、電池のSOCが
警告しきい値を下回った場合に電池の寿命短縮の可能性
が大であると評価される。すなわち、電池の充放電履歴
をSOCと比較可能な警告しきい値に換算し、寿命短縮
の可能性評価をSOCにて行うようにしているため、S
OC低下の検出処理と同様の処理により本構成を実現で
きる。
【0013】本発明の第2の構成においては、まず、電
池の充放電履歴に基づき、完全放電に至らない放電の繰
り返しを原因とする電池の寿命短縮の可能性が評価され
る。この構成において前提しているのは、上記原因によ
りその寿命が短縮される性質の電池、例えばアルカリ蓄
電池である。この評価の結果、上記原因による寿命短縮
の可能性が大であるとされると、使用者が降車する際に
完全放電の必要性が警告される。降車の時点では使用者
が操縦から解放され余裕ができるから警告に応じた完全
放電操作を実行するであろうし、またその時点で余裕が
ない場合でも後に余裕ができた時点で完全放電操作を実
行するであろう。従って、本構成においては、完全放電
操作が必要であることを電池の寿命確保延長に適するタ
イミングで使用者に知らしめることができ、電池の寿命
を延ばして電気自動車の経済性を高めることができる。
加えて、電池の充放電履歴は電池のSOCの挙動検出や
充電制御状態に基づき知ることができ、また使用者の降
車はイグニッションスイッチの状態等に基づき知ること
ができるから、上述の構成を実施するに際して新たなハ
ードウエアの追加は必要でない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
【0015】図1には、本発明の一実施例に係る装置の
構成が示されている。この図に示される主電池10は電
気自動車の走行電力源であり、インバータ12を介して
モータ14に駆動電力を供給している。モータ14は車
両走行用の三相交流モータであり、インバータ12を介
して電力供給を受け回転駆動し、車両を走行させる。ま
た、インバータ12は、インバータ制御回路16から供
給されるスイッチング制御信号に応じてスイッチング
し、モータ14に供給する電流、ひいてはモータ14の
出力を制御する。インバータ制御回路16は、そのた
め、車両操縦者のアクセル操作やブレーキ操作を示す信
号を入力し、これらに応じてスイッチング制御信号を発
生させる。
【0016】インバータ制御回路16を含む装置各部の
動作は、主制御回路18により制御される。主制御回路
18は、インバータ制御回路16の他、SOC演算回路
20、充電制御回路22及び時計回路24と共に制御部
26を構成している。制御部26は、車載の補機電池2
8から電源供給を受けて動作する。また、制御部26の
動作は、車両走行を開始させることを指示するためのイ
グニッション(IG)スイッチ30や、主電池10の充
電を指示するためのイグニッションチャージ(IGC
H)スイッチ32の状態に応じ、切り換る。
【0017】図2には、主電池10として鉛蓄電池を使
用した場合の主制御回路18の動作の流れが示されてい
る。但し、図示の簡略化のため、主電池10の充電に関
係しない処理は省いている。
【0018】ここでは、まず、IGスイッチ30及びI
GCHスイッチ32が共にオフしている状態を考える。
この状態では、時計回路24により計時が行われてい
る。IGスイッチ30がオンされると、主制御回路18
はインバータ制御回路16を起動させ、インバータ12
を用いたモータ14の出力制御を開始させる。主制御回
路18は、IGスイッチ30がオンした時点で時計回路
24に指令を与え計時動作を停止させると共に、SOC
演算回路20を起動させる。
【0019】IGスイッチ30がオンしている間は、主
制御回路18はモータ14の出力制御を継続させる。そ
の際、主制御回路18は、SOC演算回路20により演
算される主電池10のSOCやセンサ34により検出さ
れる主電池10の温度等を監視しモータ14の出力制御
に反映させる。この実施例では、主電池10のSOCを
求めるため、主電池10にセンサ34が付設されてお
り、このセンサにより検出される主電池10の充放電電
流、電圧、温度等がSOC演算回路20に入力される。
SOC演算回路20は適宜満充電容量を演算設定すると
共に充放電電流量を求め、満充電容量に充放電電流量を
積算することによりSOCを求める。SOC演算回路2
0は、求めたSOCを主制御回路18に報知すると共
に、充電電流や電圧等を充電制御回路22に報知する。
なお、SOCとしては定格容量に対する残存容量の比を
用いてもよいが、ここでは満充電容量に対する残存容量
の比を用いる。
【0020】IGスイッチ30がオフすると(10
0)、主制御回路18はこれに応じてインバータ制御回
路16に指令を与え、モータ14への電力供給を遮断さ
せる。また、IGスイッチ30がオフすることになるた
め、主制御回路18は時計回路24に指令を与え、その
計時値をリセットした上で計時を開始させる。
【0021】主制御回路18は、さらに、現時点におけ
る主電池10のSOCをSOC演算回路20から入力
し、これを警告しきい値SOCと比較する(10
2)。警告しきい値SOCは、後述のように主電池1
0の充放電履歴に応じて設定されており、SOCがその
値を下回った場合には主電池10を充電すべきであると
見なすことができるような値に設定されている。SOC
≧SOCが成立している場合、すなわちSOCが十分
高く充放電履歴上は主電池10を充電する必要がない場
合には、SOCはさらに所定値(図では80%)と比較
される(104)。この比較は、SOCが若干低下して
おり主電池10が浅い放電状態にあるか否かを判定する
ためのものである。従って、ステップ104においてS
OC≧80%が成立した場合には、充放電履歴でみても
SOC値でみても主電池10を充電する必要がないもの
と見なし得るため、使用者に対する警告なしで、主制御
装置18の動作が終了する。ステップ104においてS
OC<80%が成立した場合には、主電池10が浅い放
電状態にあると考えられるため、主制御回路18はブザ
ー38を鳴音させることにより第1段階の警告を発する
(106)。例えば、ピ、ピ、ピ、…という断続音を出
力させる。ステップ102においてSOC<SOC
成立した場合には、充放電履歴から見て主電池10を充
電すべきであると認められるため、主制御回路18はブ
ザー38を鳴音させることにより第2段階の警告を発す
る(108)。例えば、ピーという連続音を10秒程度
出力させる。
【0022】このように、使用者が車両から降りるべく
IGスイッチ30をオフさせた時点で主電池10が浅い
放電状態にあれば第1段階の警告音が発せられ、充電が
必要ならば第2段階の警告音が発せられることになる。
従って、使用者は警告音の段階に応じて適宜充電操作を
実行できる。すなわち、第1に、使用者は、充電操作を
行うべきであることを警告音によって確実に知ることが
できる。第2に、発せられた警告音が第1段階の警告音
ならば、使用者は、時間的に余裕があるようなら充電操
作を行うといった自由度を持った行動を採ることができ
る。第3に、発せられた警告音が第2段階の警告音なら
ば、使用者は、充電操作を行わなければ主電池10の寿
命短縮につながることを確実に認識できる。また、使用
者には、鉛蓄電池の特性に関する知識は必要でない。
【0023】次に、使用者が警告音に応じて、あるいは
自発的に充電操作を行ったとする。すなわち、IGCH
スイッチ32をオンさせたとする。主制御回路18は、
これに応じて時計回路24に指令を与え、計時動作を停
止させると共に、充電制御回路22に指令を与え充電器
36による主電池10の充電を開始させる。充電器36
は、車両外部から供給される電力を用いて主電池10を
充電する回路であり、車載としても車外設置としても構
わない。充電制御回路22は、SOC演算回路20を介
して得られる情報、例えば主電池10の電圧等に基づき
充電電流値を切換設定し、また充電段階に応じて充電時
間を設定しながら充電動作を実行させる。なお、充電シ
ーケンスとしては各種のものがすでに提案されている。
本実施例はいずれのシーケンスにも適用できる。
【0024】主制御回路18は、その後、充電が終了す
るのを待つ。充電終了時におけるSOCが100%又は
これに十分近接した値である場合(110)、主制御回
路18は充電量積算値Q及び放置時間積算値Tに0
を設定し(112)、ステップ114に移行する。ステ
ップ114においては、主制御回路18は、次の式に基
づき警告しきい値SOCを求める。この式から明らか
なように、充電量積算値Q及び放置時間積算値T
0である場合警告しきい値SOCは最小の値(ほぼ4
0%)となる。
【0025】
【数1】SOC[%]=40+k・(Q+A
)/Ah+k・T 但し、Ah:主電池10の満充電容量 k及びk:係数 主制御回路18は、IGスイッチ30がオフされるまで
(100)、前述のモータ制御等を実行する。IGスイ
ッチ30がオフすると、前述のようにSOCとSOC
の比較やSOCと所定値(80%)の比較、更にはその
結果に応じた警告処理が実行される(102〜10
8)。
【0026】また、主電池10のSOCが100%に至
る前にIGCHスイッチ32がオフされる等、充電が部
分充電で終了された場合(110)、主制御回路18
は、その後IGスイッチ30がオンし時計回路24の計
時動作を終了させた時点で、SOC演算回路20から当
該部分充電の充電電流量I・tを、時計回路24から
放置時間計数値tを、それぞれ読み込む(116)。
ここに、Iは主電池10の充電電流でありセンサ34
により検出され、tは充電時間であり充電制御回路22
から得られる。また時計回路24は前述のようにIGス
イッチ30及びIGCHスイッチ32が共にオフしてい
るときに計時動作を実行しているから、放置時間計数値
は充電が終了した後IGスイッチ30がオンするま
での時間を示している。主制御回路18は、このように
して読み込んだ充電電流量I・t及び放置時間計数値
を、満充電後にリセットされている充電量積算値Q
及び放置時間積算値Tにそれぞれ積算し(11
8)、ステップ114を実行する。その結果得られる警
告しきい値SOCの値は満充電終了時のそれよりも大
きくなりまた主電池10の充放電履歴を反映しているか
ら、使用者による車両の使い方や主電池10の充電の仕
方を反映した警告が実現される。
【0027】なお、図2の制御手順は、鉛蓄電池に限ら
ず、満充電状態に至らない充電状態での放置や部分充電
の繰り返しにより寿命が短縮する性質の電池に広く適用
できる。
【0028】図3には、主電池10としてアルカリ蓄電
池、例えばニッケル水素、ニッケルカドミウム、ニッケ
ル金属水素化合物、ニッケル鉄等の各種の電池を使用し
た場合における主制御回路18の動作の流れが示されて
いる。この種の電池は、浅い放電状態で充放電を繰り返
していると電極に不活性物質であるオキシ水酸化ニッケ
ルが蓄積し(このような現象をメモリー効果という)、
一次的に出力電圧が低下する性質を有している。そのた
め、図3においては、IGスイッチ30がオフした時点
で(200)メモリ効果度Aが警告しきい値Aと比較
され(202)、A>Aが成立した場合、すなわちメ
モリ効果が進行していると見なせる場合に、SOCが0
となるまで放電させるべき旨の警告音がブザー38から
発せられる(204)。さらに、メモリ効果度Aは、S
OC=0に至らない放電が行われた場合に(206)こ
の放電に係る放電電流量I・tの積算値Qを求め
(208)それに所定の係数kを乗じて求められる値で
ある(210)。完全放電が行われると(206)、積
算値Qは0にリセットされる。従って、この実施例に
おいては、メモリ効果の進行による主電池10の出力電
圧の低下を回避すべく、使用者に完全放電を行う旨の警
告を降車時点で与えることが可能である。使用者がアル
カリ蓄電池の特性を知っている必要もない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の構
成によれば、満充電状態に至らない充電状態での放置及
び/又は部分充電の繰り返しを原因とする電池の寿命短
縮の可能性を電池の充放電履歴に基づき評価し、その結
果に基づき降車の際使用者に満充電の必要性を警告する
ようにしたため、使用者が適切なタイミングで充電操作
を実行可能となる。その結果、電池の寿命を延ばして電
気自動車の経済性を高めることができる。加えて、電池
の充放電履歴は電池のSOCの挙動検出や充電制御状態
に基づき知ることができ、また使用者の降車はイグニッ
ションスイッチの状態等に基づき知ることができるか
ら、上述の構成を実施するに際して新たなハードウエア
の追加は必要でない。
【0030】また、本構成によれば、満充電状態に至ら
ない充電状態での放置時間の積算値と部分充電に係る電
流量の積算値の和が大きい場合に、電池の寿命短縮の可
能性が大であると評価するようにしたため、個々の使用
者による電池の使い方や充電の仕方を織り込んだ柔軟で
正確な評価が可能になる。
【0031】さらに、本構成によれば、電池の充放電履
歴に基づき警告しきい値を設定し電池のSOCが警告し
きい値を下回った場合に電池の寿命短縮の可能性が大で
あると評価するようにしたため、SOC低下の検出と同
様の処理により実現できる。本発明の第2の構成によれ
ば、完全放電に至らない放電の繰り返しを原因とする電
池の寿命短縮の可能性を電池の充放電履歴に基づき評価
し、その結果に基づき降車の際使用者に完全放電の必要
性を警告するようにしたため、使用者が完全放電操作を
適切なタイミングで実行できる。従って、電池の寿命を
延ばして電気自動車の経済性を高めることができる。加
えて、電池の充放電履歴は電池のSOCの挙動検出や充
電制御状態に基づき知ることができ、また使用者の降車
はイグニッションスイッチの状態等に基づき知ることが
できるから、上述の構成を実施するに際して新たなハー
ドウエアの追加は必要でない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】主電池として鉛蓄電池を用いた場合に主制御回
路が実行するブザー制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】主電池としてニッケル金属化合物蓄電池を用い
た場合に主制御回路が実行するブザー制御動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 種電池 18 主制御回路 22 充電制御回路 24 時計回路 26 制御部 30 IGスイッチ 32 IGCHスイッチ 36 充電器 38 ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 徹也 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−245397(JP,A) 特開 平6−105475(JP,A) 特開 平5−137211(JP,A) 実開 昭57−113633(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 1/00 - 3/12 B60L 7/00 - 13/00 B60L 15/00 - 15/42 G01R 31/32 - 31/36 H01M 10/42 - 10/48 H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池の充放電履歴に基づき、満充電状態
    に至らない充電状態での放置及び/又は部分充電の繰り
    返しを原因とする電池の寿命短縮の可能性を評価する手
    段と、 操縦者又は同乗者が降車しようとしている場合に、上記
    可能性が大である場合に操縦者又は同乗者に満充電の必
    要性を知らせる警告を発する手段と、 を備え、 上記原因によりその寿命が短縮される性質の電池を走行
    電力源として用いた電気自動車に搭載されることを特徴
    とする管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管理装置において、 満充電状態に至らない充電状態での放置時間の積算値と
    部分充電に係る電流量の積算値の和が大きい場合に、電
    池の寿命短縮の可能性が大であると評価することを特徴
    とする管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の管理装置において、 電池の充放電履歴に基づき警告しきい値を設定し、電池
    の残存容量が警告しきい値を下回った場合に電池の寿命
    短縮の可能性が大であると評価することを特徴とする管
    理装置。
  4. 【請求項4】 電池の充放電履歴に基づき、完全放電に
    至らない放電の繰り返しを原因とする電池の寿命短縮の
    可能性を評価する手段と、 操縦者又は同乗者が降車しようとしている場合に、上記
    可能性が大である場合に操縦者又は同乗者に完全放電の
    必要性を知らせる警告を発する手段と、 を備え、 上記原因によりその寿命が短縮される性質の電池を走行
    電力源として用いた電気自動車に搭載されることを特徴
    とする管理装置。
JP27391494A 1994-11-08 1994-11-08 電気自動車用電池の管理装置 Expired - Fee Related JP3197439B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27391494A JP3197439B2 (ja) 1994-11-08 1994-11-08 電気自動車用電池の管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27391494A JP3197439B2 (ja) 1994-11-08 1994-11-08 電気自動車用電池の管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08140205A JPH08140205A (ja) 1996-05-31
JP3197439B2 true JP3197439B2 (ja) 2001-08-13

Family

ID=17534333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27391494A Expired - Fee Related JP3197439B2 (ja) 1994-11-08 1994-11-08 電気自動車用電池の管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3197439B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014045530A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Sony Corp 電子機器システム、及び、バッテリパック
CN103969585B (zh) 2013-01-31 2018-03-30 国际商业机器公司 评估电池的使用状况的方法和装置、相关系统和车辆
US10732228B2 (en) 2013-01-31 2020-08-04 Utopus Insights, Inc. Estimating condition of battery, related system and vehicle
KR20140105060A (ko) 2013-02-21 2014-09-01 주식회사 케이티 전기차 배터리 관리 서비스 제공 방법 및 이를 위한 전기차 배터리 관리 서비스 제공 시스템
JP6011716B2 (ja) * 2013-04-12 2016-10-19 日産自動車株式会社 車両の発電制御装置および発電制御方法
JP6067865B2 (ja) 2014-04-01 2017-01-25 株式会社東芝 監視装置、制御装置及び制御システム
JP6370902B2 (ja) 2014-06-24 2018-08-15 株式会社東芝 蓄電池システムの劣化制御装置及びその方法
KR102424528B1 (ko) * 2015-06-11 2022-07-25 삼성전자주식회사 배터리의 상태를 추정하는 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08140205A (ja) 1996-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4006881B2 (ja) バッテリの放電容量検出方法及びその装置並びに車両用バッテリ制御装置
JP2003129927A (ja) 車両に搭載された二次蓄電池の状態を判定する方法および装置
JP2003204627A (ja) バッテリ制御装置
JPH08336202A (ja) 電池状態判別装置
JP3197439B2 (ja) 電気自動車用電池の管理装置
JP4043977B2 (ja) 二次電池の内部抵抗検出装置および内部抵抗検出方法
JP3423484B2 (ja) バッテリ状態監視装置
JP2004190604A (ja) 蓄電池の寿命判定装置及び寿命判定方法
US5608325A (en) Method of recalibrating a battery energy management processor
JP2003045387A (ja) 電池パックシステムおよび電池パックの劣化判定方法
JPH04368401A (ja) バッテリーの残存容量表示装置
JP3687463B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2004251744A (ja) 二次電池の制御装置および制御方法
JP2002097974A (ja) アイドリングストップ機能を有する車両、および、車両に搭載した蓄電池の残存容量算出方法と装置
JP2004270496A (ja) 蓄電池の状態判定方法
JPH09230010A (ja) 電気駆動車両の電池寿命自動判定装置
JP2003035176A (ja) 蓄電池を搭載した車両、アイドリングストップ機能を有する車両、アイドリングストップ機能を有する車両に搭載された蓄電池の状態判定装置およびその方法
JP3966810B2 (ja) 蓄電池の満充電判定装置、残存容量推定装置、満充電判定方法及び残存容量推定方法
JP2002031671A (ja) 車両のアイドリングストップ処理方法と、車両に搭載された蓄電池の残存容量測定方法、および、これらの装置
CN114616125A (zh) 电池管理方法和提供该电池管理方法的电池系统
JP3822334B2 (ja) バッテリーの充電制御装置
CN116476693B (zh) 一种汽车电池的管理方法及装置
JP3769930B2 (ja) ハイブリッド車両用電池の満充電の判定装置及び判定方法
JP7295915B2 (ja) 車両電源システム
KR100338502B1 (ko) 전기자동차 배터리의 에이징상태 검출방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees