JP3197418U - 超近接撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スマートフォンを用いた超近接撮影装置であって、特に眼科における前眼または眼底の病変の診断に好適に利用できる超近接撮影装置を提供する。【解決手段】超近接撮影装置は、電源を収容した本体部と、本体部に保持されたスマートフォン2と、超近接撮影を可能にするコンバージョンレンズと、コンバージョンレンズ3をスマートフォンの対物レンズに光学的に結合させるレンズフォルダと、発光特性が特定の被写体の撮影に適合するか、またはそのように調整されたLEDを用いた発光部5と、発光部5を支持しその配線を誘導する可撓性部分6と、さらに、可撓性部分に固定され本体部に電気的機械的に連結する結合手段7と、を備えている。【選択図】図1
Description
本考案は、スマートフォンを用いた超近接撮影装置に関し、特に眼科における前眼または眼底の病変の診断に好適に利用できる超近接撮影装置に関する。
近年、広く普及してきたスマートフォン(通信システムや、映像撮影、記録システムを利用した画像データの作成・記録・保存・送信の機能を持つ装置)は多方面で活用されている。なお、本考案においてスマートフォンは、前述した括弧内の機能の全てまたは一部を備える装置の意味で用いられる。
工業生産の分野でも、出先で部品等の検査、商品サンプルの撮影、小部品の撮影およびデータの送信等が簡単にできる可搬型の装置はない。
特に医療の分野では患者の高齢化が進むなかで、在宅医療や僻地の医療、あるいは、災害時等の非常時における医療等、十分な医療設備の整っていない所での診査、診断、治療等について、病院等に常設されている定置型の装置の利用は不可能である。
工業生産の分野でも、出先で部品等の検査、商品サンプルの撮影、小部品の撮影およびデータの送信等が簡単にできる可搬型の装置はない。
特に医療の分野では患者の高齢化が進むなかで、在宅医療や僻地の医療、あるいは、災害時等の非常時における医療等、十分な医療設備の整っていない所での診査、診断、治療等について、病院等に常設されている定置型の装置の利用は不可能である。
周藤真,平岡孝浩,岡本芳史,岡本史樹,大鹿哲郎著,「スマートフォンによる前眼部および眼底撮影」,筑波大学医学医療系眼科,日本眼科学会雑誌118(1),平成26年,7〜14ページ
特許文献1記載の「携帯型眼科装置及び眼科システム」の発明は、従来の眼科装置(スリットランプ装置、眼底カメラ、眼屈折力測定装置等々)が専ら既存の設備(病院等)で利用されている点を鑑みて、そのような既存の設備を利用できない歩行困難者等の救済を目的としてなされたものである。
特許文献1の発明の主要な実施の形態は、その本体部6内に補助レンズ14と、前眼部照明用光源(白色)13が収容されており、本体部6内の補助レンズ14に対して携帯装置としての携帯電話2(本願ではスマートフォン2)を補助レンズ14と携帯電話2の光軸が一致するように、本体部6と一体的に設けられている支持部7で、その支持部7の内部角柱型空間に挿入固定したものである。
携帯電話2以外のものは全部携帯型眼科装置1と支持部7に纏められており、当該部分は嵩高となる。
特許文献1の発明の主要な実施の形態は、その本体部6内に補助レンズ14と、前眼部照明用光源(白色)13が収容されており、本体部6内の補助レンズ14に対して携帯装置としての携帯電話2(本願ではスマートフォン2)を補助レンズ14と携帯電話2の光軸が一致するように、本体部6と一体的に設けられている支持部7で、その支持部7の内部角柱型空間に挿入固定したものである。
携帯電話2以外のものは全部携帯型眼科装置1と支持部7に纏められており、当該部分は嵩高となる。
光源の安全性と実用性を確認するための基礎実験が非特許文献1に示されている。
非特許文献1記載の論文「スマートフォンによる前眼部および眼底撮影」は、特許文献1の発明と同様の目的をより簡便な構成で達成するため、特に眼部により超近接して撮影を可能にするための基礎データを得る目的で行った実験の結果を示したものである。
この論文は本願の考案者である著者らが、被験者の同意を得て照明光源(本願考案の図4)の下側の特性を示す光源の安全性、実用性を確認するための基礎実験を行ったものである。なお、本願考案の図4はこの文献の図2を引用している。
iPhone4SのLED光源(下側の曲線)を既存の双眼倒像鏡のLED光源(上側の曲線)と比較したものである。
非特許文献1記載の論文「スマートフォンによる前眼部および眼底撮影」は、特許文献1の発明と同様の目的をより簡便な構成で達成するため、特に眼部により超近接して撮影を可能にするための基礎データを得る目的で行った実験の結果を示したものである。
この論文は本願の考案者である著者らが、被験者の同意を得て照明光源(本願考案の図4)の下側の特性を示す光源の安全性、実用性を確認するための基礎実験を行ったものである。なお、本願考案の図4はこの文献の図2を引用している。
iPhone4SのLED光源(下側の曲線)を既存の双眼倒像鏡のLED光源(上側の曲線)と比較したものである。
眼底撮影時の安全性の確認として、網膜光障害を引き起こすといわれているブルーライト成分を測定するために分光放射輝度計(CS−2000A、コニカミノルタ社)を用いて分光放射輝度と相対分光分布を測定し、光源にLight-Emitting Diode(LED)を用いている市販の眼底検査用双眼倒像鏡(Keeler Vantage Plus LED 、Keeler社)と比較した。
前眼部撮影方法は手持ち細隙灯顕微鏡のスリット光で前眼部を通常のごとく照らし、iPhone4Sを眼前に近づけカメラアプリケーションソフトで撮影した。撮影時に静止可能な患者であれば静止画、静止できない患者であれば動画モードで撮影し、後ほど静止画をキャプチャした。眼底撮影方法はカメラアプリケーションソフトを起動後に動画モードを選択し、光源となるLEDフラッシュ機能をオンにして録画した。
レンズは通常のとおり被験者の眼前に固定し、スマートフォンを約30cm離して倒像鏡のように動かしながら、後極および周辺部を画面に映しながら動画として記録した。
図2(本願の図4)は、iPhone4Sと双眼倒像鏡の光源 light-Emitting Diode (LED)の分光放射輝度比較をしている。
縦軸は各波長における輝度(これを分光放射輝度という)であり、単位は(W/sr・m2 ・nm)である。すべての波長における輝度を合計したものが輝度(cd/m2 )である。グラフ形状は相似しており、相対分光分布はほぼ同様である。また、分光放射輝度の絶対値を比較すると双眼倒像鏡(光量目盛5/10)のほうがすべての波長で分光放射輝度がiPhone4Sより高いことが分かる。(iPhone4S、双眼倒像鏡(光量目盛5/10)。
LEDの相対分光分布は両者ほぼ同様の波長成分であり(本願図4)、iPhone4Sの輝度は約700,000cd/m2 であった。
LED双眼倒像鏡は光量がきわめて大きく、通常我々が検査時に使用する光量(7〜10目盛程度)では測定困難であったため、調節つまみを5/10目盛に調整して測定し、約1,400,000cd/m2 という結果を得た。したがって、iPhone4SのLEDの輝度は双眼倒像鏡のLED(5/10目盛)の約半分であった。ブルーライト成分の最も高い波長で輝度を比較してもiPhone4Sは双眼倒像鏡(5/10目盛)の約65%であり、iPhone4SのLEDは網膜への侵襲が少ないことを確認した。
前眼部撮影方法は手持ち細隙灯顕微鏡のスリット光で前眼部を通常のごとく照らし、iPhone4Sを眼前に近づけカメラアプリケーションソフトで撮影した。撮影時に静止可能な患者であれば静止画、静止できない患者であれば動画モードで撮影し、後ほど静止画をキャプチャした。眼底撮影方法はカメラアプリケーションソフトを起動後に動画モードを選択し、光源となるLEDフラッシュ機能をオンにして録画した。
レンズは通常のとおり被験者の眼前に固定し、スマートフォンを約30cm離して倒像鏡のように動かしながら、後極および周辺部を画面に映しながら動画として記録した。
図2(本願の図4)は、iPhone4Sと双眼倒像鏡の光源 light-Emitting Diode (LED)の分光放射輝度比較をしている。
縦軸は各波長における輝度(これを分光放射輝度という)であり、単位は(W/sr・m2 ・nm)である。すべての波長における輝度を合計したものが輝度(cd/m2 )である。グラフ形状は相似しており、相対分光分布はほぼ同様である。また、分光放射輝度の絶対値を比較すると双眼倒像鏡(光量目盛5/10)のほうがすべての波長で分光放射輝度がiPhone4Sより高いことが分かる。(iPhone4S、双眼倒像鏡(光量目盛5/10)。
LEDの相対分光分布は両者ほぼ同様の波長成分であり(本願図4)、iPhone4Sの輝度は約700,000cd/m2 であった。
LED双眼倒像鏡は光量がきわめて大きく、通常我々が検査時に使用する光量(7〜10目盛程度)では測定困難であったため、調節つまみを5/10目盛に調整して測定し、約1,400,000cd/m2 という結果を得た。したがって、iPhone4SのLEDの輝度は双眼倒像鏡のLED(5/10目盛)の約半分であった。ブルーライト成分の最も高い波長で輝度を比較してもiPhone4Sは双眼倒像鏡(5/10目盛)の約65%であり、iPhone4SのLEDは網膜への侵襲が少ないことを確認した。
本考案の目的は、スマートフォンを用いた超近接撮影装置であって、特に眼科における前眼または眼底の病変の診断に好適に利用できる他、工業製品の表面の目視検査データの取得、蓄積、転送等に利用できる超小型で取り扱いが簡単でしかも小型に構成できるスマートフォンを用いた超近接撮影装置の構成を提供することにある。
前記目的を達成するための本考案の構成を実施例と対応させて説明する。
本考案による請求項1記載の装置は、電源を収容した本体部1と、本体部1に保持されたスマートフォン2と、コンバージョンレンズ3と、コンバージョンレンズ3をスマートフォン2の対物レンズに光学的に結合させるレンズフォルダ4と、特定の被写体の撮影に適合する発光特性のLEDを有する発光部5と、発光部5のLEDの配線を誘導して、本体部1の電源に接続するとともに発光部5の照射特性(照明の形状、方向等)を変更して、その状態を保持可能な可撓性結合手段6と、を備えるように構成されている。
本考案による請求項2記載の装置は、請求項1記載の装置において、特定の被写体が前眼部または眼底である場合に、発光特性は中心波長が460〜480nmの単色の発光であるように構成されている。
本考案による請求項3記載の装置は、請求項1記載の装置において、発光部5には、特定の被写体が前眼部である場合において、スリットとシリンドリカル光学系を用い前眼部にスリット照明を可能にし、その照射位置を可撓性結合手段により変更して撮像するように構成されている。
本考案による請求項1記載の装置は、電源を収容した本体部1と、本体部1に保持されたスマートフォン2と、コンバージョンレンズ3と、コンバージョンレンズ3をスマートフォン2の対物レンズに光学的に結合させるレンズフォルダ4と、特定の被写体の撮影に適合する発光特性のLEDを有する発光部5と、発光部5のLEDの配線を誘導して、本体部1の電源に接続するとともに発光部5の照射特性(照明の形状、方向等)を変更して、その状態を保持可能な可撓性結合手段6と、を備えるように構成されている。
本考案による請求項2記載の装置は、請求項1記載の装置において、特定の被写体が前眼部または眼底である場合に、発光特性は中心波長が460〜480nmの単色の発光であるように構成されている。
本考案による請求項3記載の装置は、請求項1記載の装置において、発光部5には、特定の被写体が前眼部である場合において、スリットとシリンドリカル光学系を用い前眼部にスリット照明を可能にし、その照射位置を可撓性結合手段により変更して撮像するように構成されている。
本考案の請求項1記載の装置では、電源を含む本体部1にスマートフォン2が機械的に結合され、スマートフォン2にはコンバージョンレンズ3がレンズフォルダ4により結合させられ、発光部5は可撓性結合手段6により電気的かつ機械的に結合される。従って、光源では、特定の被写体の撮影に適合する発光特性のLEDを選択するか、光源の発光特性を各種フィルタを用いて特定の被写体の撮影に適合する発光特性に変更できる。
可撓性結合手段6は発光部5のLEDの配線を誘導して発光部5の照射特性を変更して保持可能であり、被写体に対する照射のパラメータ(方向,位置,強度)を調整することができる。
本装置の使用者は、本体1を把持して、コンバージョンレンズ3の光軸(スマートフォンの対物の光軸と一致)と、発光部5の光軸の交差点を被写体に一致させ、超近接撮影を可能にする効果がある。
可撓性結合手段6は発光部5のLEDの配線を誘導して発光部5の照射特性を変更して保持可能であり、被写体に対する照射のパラメータ(方向,位置,強度)を調整することができる。
本装置の使用者は、本体1を把持して、コンバージョンレンズ3の光軸(スマートフォンの対物の光軸と一致)と、発光部5の光軸の交差点を被写体に一致させ、超近接撮影を可能にする効果がある。
本考案による請求項2記載の装置は、特定の被写体が前眼部または眼底である場合に、発光特性は中心波長が460〜480nmの単色の発光であるとすることにより、前眼部または眼底の超近接撮影を可能にする効果が得られる。
本考案による請求項3記載の装置は、スリットとシリンドリカル光学系を用い前眼部にスリット照明を可能にし、その照射位置を前記可撓性結合手段により変更して撮影を可能にする効果が得られる。
本考案による請求項3記載の装置は、スリットとシリンドリカル光学系を用い前眼部にスリット照明を可能にし、その照射位置を前記可撓性結合手段により変更して撮影を可能にする効果が得られる。
〔本体部の実施形態〕
撮影装置の本体部分を構成する本体部の容器1aは、スマートフォン2を機械的に支持し、発光部5へ電源を供給する役割を担う。以下の(1)〜(4)の機能を実現するものである。
(1)容器1aは固定腕1dと締まり方向に不勢されている可動腕1eを有する。スマートフォン2は腕部1d、1eで挟み込まれて支持される。
(2)容器1aは内部に電源用の電池室が形成されている。電池としては、単3型乾電池、単4型乾電池、ボタン型乾電池等の使用を予定している。
(3)同様に、容器1aの内部に固定輝度制御回路を設け、回路基板に使用電池(主に1.5Vまたは3V)の電源をDC/DCコンバータ回路で5Vに変換しLED駆動用の電流を得る。
(4)本体表面に電流を光源LEDに供給するための電気的接続端子(ジャック端子1c)を設ける。
なお、ここに接続する結合手段7の端子(プラグ端子)は、後述するように本体部容器1aに設けられたジャック端子1cに接合、離脱自在に結合できるので被写体に対応する特性をもつ光源5を選んで用いることができる。
また、本体部1には任意の位置に電源スイッチ1fを設けて内部の電源回路の起動または切断に利用できる。
なお、図1または図2において、1bは本体部1の容器1a内の電池交換の際用いられる容器蓋であり、1fは容器内の電源を起動するためのスイッチである。
撮影装置の本体部分を構成する本体部の容器1aは、スマートフォン2を機械的に支持し、発光部5へ電源を供給する役割を担う。以下の(1)〜(4)の機能を実現するものである。
(1)容器1aは固定腕1dと締まり方向に不勢されている可動腕1eを有する。スマートフォン2は腕部1d、1eで挟み込まれて支持される。
(2)容器1aは内部に電源用の電池室が形成されている。電池としては、単3型乾電池、単4型乾電池、ボタン型乾電池等の使用を予定している。
(3)同様に、容器1aの内部に固定輝度制御回路を設け、回路基板に使用電池(主に1.5Vまたは3V)の電源をDC/DCコンバータ回路で5Vに変換しLED駆動用の電流を得る。
(4)本体表面に電流を光源LEDに供給するための電気的接続端子(ジャック端子1c)を設ける。
なお、ここに接続する結合手段7の端子(プラグ端子)は、後述するように本体部容器1aに設けられたジャック端子1cに接合、離脱自在に結合できるので被写体に対応する特性をもつ光源5を選んで用いることができる。
また、本体部1には任意の位置に電源スイッチ1fを設けて内部の電源回路の起動または切断に利用できる。
なお、図1または図2において、1bは本体部1の容器1a内の電池交換の際用いられる容器蓋であり、1fは容器内の電源を起動するためのスイッチである。
〔LED照明の実施形態〕
前眼/眼底の撮影はもとより、小面積の部位の近接撮影に当たっては、照明用光源の特性(波長分布特性)や、光源のパターンおよび方向が問題になる。発光部5、可撓性パイプ6および結合手段7は一体に設けられ、撮影対象ごとに準備可能である。発光部5の外壁(LED筒5a,b,c,d)には、LED基板5e、LED5f、リフレクタ5g、フィルタ/修正板5hが配置されている。LED基板5eに接続されている配線はLED筒5aに一端が固定されて電源配線は可撓性パイプ6の中を通って結合手段7の電極に接続されている。
前眼/眼底の撮影はもとより、小面積の部位の近接撮影に当たっては、照明用光源の特性(波長分布特性)や、光源のパターンおよび方向が問題になる。発光部5、可撓性パイプ6および結合手段7は一体に設けられ、撮影対象ごとに準備可能である。発光部5の外壁(LED筒5a,b,c,d)には、LED基板5e、LED5f、リフレクタ5g、フィルタ/修正板5hが配置されている。LED基板5eに接続されている配線はLED筒5aに一端が固定されて電源配線は可撓性パイプ6の中を通って結合手段7の電極に接続されている。
本願考案では以下の3態様を予定している。
(1)白色拡散光照明(発光部)は、多目的一般LED照明として使用するものである。従って、光源としては、白色LEDと言われているものを用いれば足りる。この場合、拡散性の光源が求められるため、拡散性の修正板5hを使用する。ただし、リフレクタ5g自体が拡散性をもつ場合には修正板5hは不要となる。
(2)青色拡散光照明(発光部)を眼科医療用として使用する場合には、
(i)光源として青色のLEDを用いれば(1)と同じ構成で実現できる。
(ii)光源として図4に示すような白色LEDを利用するときは、波長の短い発光を透過し波長の長い発光を抑止するフィルタ(修正板5h)を使用することになる。
(3)スリット光照明(発光部)を眼科医療用として使用する場合には、前に述べたいずれかの光源に、スリット光照明を可能にアダプタを結合する。アダプタはスリットとシリンドリカルレンズ等を用いたものであって、スリット状の光束をさらに収束して被験者の前眼表面に当てスリット光照明を可能にするものである。
以上、3つの発光部のうちの(1)白色拡散発光部、(2)青色拡散発光部の発光部は、結合手段までのリード線が可撓性を有するフレキシブルパイプ6によって被覆されて本体部に結合され、これにより必要な照明を可能にしている。
(1)白色拡散光照明(発光部)は、多目的一般LED照明として使用するものである。従って、光源としては、白色LEDと言われているものを用いれば足りる。この場合、拡散性の光源が求められるため、拡散性の修正板5hを使用する。ただし、リフレクタ5g自体が拡散性をもつ場合には修正板5hは不要となる。
(2)青色拡散光照明(発光部)を眼科医療用として使用する場合には、
(i)光源として青色のLEDを用いれば(1)と同じ構成で実現できる。
(ii)光源として図4に示すような白色LEDを利用するときは、波長の短い発光を透過し波長の長い発光を抑止するフィルタ(修正板5h)を使用することになる。
(3)スリット光照明(発光部)を眼科医療用として使用する場合には、前に述べたいずれかの光源に、スリット光照明を可能にアダプタを結合する。アダプタはスリットとシリンドリカルレンズ等を用いたものであって、スリット状の光束をさらに収束して被験者の前眼表面に当てスリット光照明を可能にするものである。
以上、3つの発光部のうちの(1)白色拡散発光部、(2)青色拡散発光部の発光部は、結合手段までのリード線が可撓性を有するフレキシブルパイプ6によって被覆されて本体部に結合され、これにより必要な照明を可能にしている。
コンバージョンレンズ3(超近接撮影を可能にするレンズ)を保持したフォルダ4をスマートフォンに被せることにより、スマートフォンの対物レンズとコンバージョンレンズ3を光学的(各レンズの光軸を一致させて、所定の間隔で)に結合させる。
(1)キャップ方式(図1)
スマートフォンの各機種ごとにレンズ付きキャップを準備したものである。
(2)挟み付け方式
スマートフォンの撮影レンズ部に補助レンズで装着用のスクリューマウントを装備したホルダ部を、スマートフォンの厚さ方向に挟み使用する。
(1)キャップ方式(図1)
スマートフォンの各機種ごとにレンズ付きキャップを準備したものである。
(2)挟み付け方式
スマートフォンの撮影レンズ部に補助レンズで装着用のスクリューマウントを装備したホルダ部を、スマートフォンの厚さ方向に挟み使用する。
本願考案で準備した高性能補助レンズ(コンバージョンレンズ)は次の2種類である。
(1)高性能広角コンバージョンレンズ
(a)撮影倍率:0.7倍
(b)撮影距離:50mm
(c)ディストーションが少なく、周辺解像度を高くする特殊レンズ設計
(2)高性能マクロコンバージョンレンズ
(a)撮影倍率:5倍
(b)撮影距離:50mm
(c)ディストーションが少なく、周辺解像度を高くする特殊レンズ設計
(1)高性能広角コンバージョンレンズ
(a)撮影倍率:0.7倍
(b)撮影距離:50mm
(c)ディストーションが少なく、周辺解像度を高くする特殊レンズ設計
(2)高性能マクロコンバージョンレンズ
(a)撮影倍率:5倍
(b)撮影距離:50mm
(c)ディストーションが少なく、周辺解像度を高くする特殊レンズ設計
眼科医療診断分野の検査装置、精密部品やウエハ表面の検査等の分野の検査装置として利用できる。
1 本体部
1a 容器(把握部)
1b 容器蓋
1c 受口(ジャック端子)
1d 固定腕
1e 可動腕
1f スイッチ
2 スマートフォン
2a 対物レンズ
2b フラッシュLED
3 コンバージョンレンズ
4 レンズフォルダ(キャップ)
5 発光部
5a〜5d LED筒
5e LED基板
5f LED
5g リフレクタ
5h 修正板(フィルタまたは拡散板)
6 可撓性パイプ
7 結合手段(プラグ側)
1a 容器(把握部)
1b 容器蓋
1c 受口(ジャック端子)
1d 固定腕
1e 可動腕
1f スイッチ
2 スマートフォン
2a 対物レンズ
2b フラッシュLED
3 コンバージョンレンズ
4 レンズフォルダ(キャップ)
5 発光部
5a〜5d LED筒
5e LED基板
5f LED
5g リフレクタ
5h 修正板(フィルタまたは拡散板)
6 可撓性パイプ
7 結合手段(プラグ側)
Claims (3)
- 電源を収容した本体部と、
前記本体部に保持されたスマートフォンと、
超近接撮影を可能にするコンバージョンレンズと、
前記コンバージョンレンズを前記スマートフォンの対物レンズに光学的に結合させるレンズフォルダと、
発光特性が特定の被写体の撮像に適合するか、またはそのように調整されたLEDを用いた発光部と、
前記発光部を支持しその配線を誘導する可撓性部分と、
前記可撓性部分に固定され前記本体部に電気的機械的に連結する結合手段と、を備え、 前記特定の被写体に適合した発光特性の光源で任意の照射特性で超近接撮影を可能にする超近接撮影装置。 - 請求項1記載の装置において、
前記特定の被写体が前眼部または眼底である場合に、前記発光特性は中心波長が460〜480nmの単色の発光である超近接撮影装置。 - 請求項1記載の装置において、
前記発光部には、前記特定の被写体が前眼部である場合において、スリットとシリンドリカル光学系を用い前眼部にスリット照明を可能にし、その照射位置を前記可撓性結合手段により変更して撮像する超近接撮影装置。
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