JP3197216B2 - プラスチック容器の加熱滅菌処理時に用いるトレー - Google Patents
プラスチック容器の加熱滅菌処理時に用いるトレーInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレトルト殺菌装置を
用いてポリエチレン等の軟包材から成るプラスチック容
器に装填された固液混合液又は医薬、食品その他の被処
理液を加熱滅菌するのに用いるトレーに関するものであ
る。
用いてポリエチレン等の軟包材から成るプラスチック容
器に装填された固液混合液又は医薬、食品その他の被処
理液を加熱滅菌するのに用いるトレーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からスプレー式の加熱殺菌レトルト
装置では、複数段に積重ねられたトレー間に隙間を設
け、この隙間へ高温高圧の熱水スプレーを噴射し、この
熱水によりプラスチック容器内の医薬又は食品を加熱滅
菌するようにしている。
装置では、複数段に積重ねられたトレー間に隙間を設
け、この隙間へ高温高圧の熱水スプレーを噴射し、この
熱水によりプラスチック容器内の医薬又は食品を加熱滅
菌するようにしている。
【0003】この場合、図10に示すように、高温高圧
の熱水スプレー16はトレー17の両側よりトレー間の
隙間の中央に向けて噴射され、この噴射された熱水はト
レーの中央部に集中する傾向がある。
の熱水スプレー16はトレー17の両側よりトレー間の
隙間の中央に向けて噴射され、この噴射された熱水はト
レーの中央部に集中する傾向がある。
【0004】このような構成の公知例としては特願平2
−188893号があり、又トレーに熱水スプレーとオ
ーバフロー孔と水抜孔とを設けて処理液を循環させるよ
うにした公知例としては特開昭60−228222号公
報がある。
−188893号があり、又トレーに熱水スプレーとオ
ーバフロー孔と水抜孔とを設けて処理液を循環させるよ
うにした公知例としては特開昭60−228222号公
報がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プラスチック容器の
内、ポリエチレン等の軟包材を用いた容器をスプレー式
加熱滅菌レトルト装置で処理する場合、水槽型トレーに
オーバフロー孔を設けて収納された容器内の液位とほぼ
同等に処理液の水位を保持しておけば、プラスチック容
器に装填された液体及び容器自体の自重による容器の変
形を防止することができる。ところが、熱水スプレーに
よる加熱と加圧力が直接プラスチック容器に当たる部分
では、図11に示すように容器18に凹み19などの変
形が生じ易く、この変形は熱水スプレー20の集中する
トレーの中央部に多く発生することが判明した。
内、ポリエチレン等の軟包材を用いた容器をスプレー式
加熱滅菌レトルト装置で処理する場合、水槽型トレーに
オーバフロー孔を設けて収納された容器内の液位とほぼ
同等に処理液の水位を保持しておけば、プラスチック容
器に装填された液体及び容器自体の自重による容器の変
形を防止することができる。ところが、熱水スプレーに
よる加熱と加圧力が直接プラスチック容器に当たる部分
では、図11に示すように容器18に凹み19などの変
形が生じ易く、この変形は熱水スプレー20の集中する
トレーの中央部に多く発生することが判明した。
【0006】本発明の目的は上記のように熱水スプレー
の噴射が直接プラスチック容器に当たらないようにし
て、容器の変形を防止すると共に均一な加熱滅菌を実現
することのできるプラスチック容器の加熱滅菌処理時に
用いるトレーを提供しようとするものである。
の噴射が直接プラスチック容器に当たらないようにし
て、容器の変形を防止すると共に均一な加熱滅菌を実現
することのできるプラスチック容器の加熱滅菌処理時に
用いるトレーを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1発明では、複数段に積重ね可能であり、固液混
合液又は医薬や食品その他の被処理液を収容したプラス
チック容器の多数を仕切板で形成したボックス内へ装填
するようにした水槽型トレーであって、底面を挟んで対
面する2辺でオーバフロー スリットを有しオーバフロ
ー水の受部を設けた側壁(a)(a)と、底面を挟んで
対面する他の2辺で熱水スプレーの入口部を設けた側壁
(b)(b)と、前記熱水スプレーの入口部に続く隙間
を形成するよう2枚の多孔性巣板を設けた2重底とから
成り、前記熱水スプレーの入口部から熱水が供給された
とき、2重底の下方の多孔性巣板面上に2〜7mm程度の
水深の水溜部が形成され、この水溜部から下段のトレー
の仕切板上に熱水が滴下し直接プラスチック容器に当た
らないようにしたプラスチック容器の加熱滅菌処理時に
用いるトレーとした。第2発明では、水槽型トレーの底
面を挟んで対面する2辺の側壁(a)(a)に設けたオ
ーバフロー水の受部はオーバフローした水を集水し、下
段のトレーに支障のない隅部で排水するように設けた請
求項1記載のプラスチック容器の加熱滅菌処理時に用い
るトレー。
め、第1発明では、複数段に積重ね可能であり、固液混
合液又は医薬や食品その他の被処理液を収容したプラス
チック容器の多数を仕切板で形成したボックス内へ装填
するようにした水槽型トレーであって、底面を挟んで対
面する2辺でオーバフロー スリットを有しオーバフロ
ー水の受部を設けた側壁(a)(a)と、底面を挟んで
対面する他の2辺で熱水スプレーの入口部を設けた側壁
(b)(b)と、前記熱水スプレーの入口部に続く隙間
を形成するよう2枚の多孔性巣板を設けた2重底とから
成り、前記熱水スプレーの入口部から熱水が供給された
とき、2重底の下方の多孔性巣板面上に2〜7mm程度の
水深の水溜部が形成され、この水溜部から下段のトレー
の仕切板上に熱水が滴下し直接プラスチック容器に当た
らないようにしたプラスチック容器の加熱滅菌処理時に
用いるトレーとした。第2発明では、水槽型トレーの底
面を挟んで対面する2辺の側壁(a)(a)に設けたオ
ーバフロー水の受部はオーバフローした水を集水し、下
段のトレーに支障のない隅部で排水するように設けた請
求項1記載のプラスチック容器の加熱滅菌処理時に用い
るトレー。
【0008】第3発明では、側壁(a)(a)に設けた
オーバフロー スリットの位置が、プラスチック容器に
収容されている被処理液の水位と一致するようにした請
求項1記載のプラスチック容器の加熱滅菌処理時に用い
るトレー。
オーバフロー スリットの位置が、プラスチック容器に
収容されている被処理液の水位と一致するようにした請
求項1記載のプラスチック容器の加熱滅菌処理時に用い
るトレー。
【0009】第4発明では、水槽型トレーに設けたプラ
スチック容器収容用の各ボックスの底部に貫通孔を設
け、プラスチック容器底部の引掛部がこの貫通孔を通し
てボックス底部と2重底との間に位置するよう装填した
請求項1記載のプラスチック容器の加熱滅菌処理時に用
いるトレー。
スチック容器収容用の各ボックスの底部に貫通孔を設
け、プラスチック容器底部の引掛部がこの貫通孔を通し
てボックス底部と2重底との間に位置するよう装填した
請求項1記載のプラスチック容器の加熱滅菌処理時に用
いるトレー。
【0010】(作用) 第1発明では、水槽型トレーは複数段に積重ね可能であ
り、多数のプラスチック容器をボックス内へ装填される
ので、ポリエチレンのような軟包材によるプラスチック
容器も安定してトレーに保持される。
り、多数のプラスチック容器をボックス内へ装填される
ので、ポリエチレンのような軟包材によるプラスチック
容器も安定してトレーに保持される。
【0011】この水槽型トレーの対面する2辺の側壁
(a)(a)にはオーバフロー スリットを有し、オー
バフロー水の受部を設けているので、プラスチック容器
内の液を適宜加熱滅菌する程度の水位を常時保つことが
でき、オーバフローした水は受部を介して循環系路へ送
られる。
(a)(a)にはオーバフロー スリットを有し、オー
バフロー水の受部を設けているので、プラスチック容器
内の液を適宜加熱滅菌する程度の水位を常時保つことが
でき、オーバフローした水は受部を介して循環系路へ送
られる。
【0012】又、対面する他の2辺の側壁(b)(b)
には熱水スプレーの入口部を設けているので、加熱滅菌
処理装置へ挿入された時、熱水スプレーがこの入口部に
続く隙間へ噴射供給できるようになっている。
には熱水スプレーの入口部を設けているので、加熱滅菌
処理装置へ挿入された時、熱水スプレーがこの入口部に
続く隙間へ噴射供給できるようになっている。
【0013】熱水スプレーが入口部から隙間へ供給され
た時、2重底の下方の多孔性巣板面上に2〜7mm程度の
水深の水溜部が形成され、この水溜部から下段のトレー
の仕切板上へ滴下させているので、熱水スプレーは一旦
多孔性巣板面上に溜まってから滴下し、プラスチック容
器には直接当たらない。従って、熱水スプレーの噴射力
や高熱によるプラスチック容器の変形が防止できる。
た時、2重底の下方の多孔性巣板面上に2〜7mm程度の
水深の水溜部が形成され、この水溜部から下段のトレー
の仕切板上へ滴下させているので、熱水スプレーは一旦
多孔性巣板面上に溜まってから滴下し、プラスチック容
器には直接当たらない。従って、熱水スプレーの噴射力
や高熱によるプラスチック容器の変形が防止できる。
【0014】第2発明では、水槽型トレーの対面する2
辺の側壁(a)(a)に設けたオーバフロー水の受部に
より、下段のトレーに支障なくオーバフロー水を集水
し、隅部へ導いて排水するようにした。
辺の側壁(a)(a)に設けたオーバフロー水の受部に
より、下段のトレーに支障なくオーバフロー水を集水
し、隅部へ導いて排水するようにした。
【0015】第3発明では、側壁(a)(a)に設けた
オーバフロー スリットの位置がプラスチック容器に収
容されている被処理液の水位と一致するようにしている
ので、軟包材からなるプラスチック容器でも被処理液の
重さやプラスチック容器の自重による変形を防止して均
一の加熱滅菌処理を可能とした。
オーバフロー スリットの位置がプラスチック容器に収
容されている被処理液の水位と一致するようにしている
ので、軟包材からなるプラスチック容器でも被処理液の
重さやプラスチック容器の自重による変形を防止して均
一の加熱滅菌処理を可能とした。
【0016】第4発明では、水槽型トレー内のボックス
底部に貫通孔を設けて、プラスチック容器の底部に設け
られている引掛部をこの貫通孔に合わせて装填すること
により、トレー上に安定して装填でき、引掛部が変形す
ることなくボックスの底部と2重底間に位置するように
した。プラスチック容器に設けられた引掛部は医薬品と
しての吊下げに利用される。
底部に貫通孔を設けて、プラスチック容器の底部に設け
られている引掛部をこの貫通孔に合わせて装填すること
により、トレー上に安定して装填でき、引掛部が変形す
ることなくボックスの底部と2重底間に位置するように
した。プラスチック容器に設けられた引掛部は医薬品と
しての吊下げに利用される。
【0017】
【発明の実施の形態】水槽型トレーとして、アルミSU
S304(総アルマイト仕上)で、オーバフロー受部を
含めた外寸1220mm、内寸1120mm、奥行1150
mm、高さ160mmのものを用いた。トレー内へ収容され
るプラスチック容器を幅方向14個、奥行方向20個、
計280個を収容するボックスを設けた。
S304(総アルマイト仕上)で、オーバフロー受部を
含めた外寸1220mm、内寸1120mm、奥行1150
mm、高さ160mmのものを用いた。トレー内へ収容され
るプラスチック容器を幅方向14個、奥行方向20個、
計280個を収容するボックスを設けた。
【0018】トレー底面の2重底には2枚の多孔性巣板
を用い上方の多孔性巣板にはドレン抜き程度の小孔が設
けられ、下方の多孔性巣板では下方のトレーの仕切板上
に滴下できるよう、直径3mmの孔を幅方向ピッチ13、
奥行方向ピッチ11で143個設けた。トレー底面を挟
んで対面する2辺にオーバフロー スリットを水平方向
に有する側壁(a)(a)を設け、トレー底面を挟んで
対面する他の2辺の側壁(b)(b)には2重底で形成
される隙間と連続する熱水スプレーの入口部が形成され
ている。オーバフロー孔は2重底の上方の多孔性巣板面
から62mmの高さに設けた。
を用い上方の多孔性巣板にはドレン抜き程度の小孔が設
けられ、下方の多孔性巣板では下方のトレーの仕切板上
に滴下できるよう、直径3mmの孔を幅方向ピッチ13、
奥行方向ピッチ11で143個設けた。トレー底面を挟
んで対面する2辺にオーバフロー スリットを水平方向
に有する側壁(a)(a)を設け、トレー底面を挟んで
対面する他の2辺の側壁(b)(b)には2重底で形成
される隙間と連続する熱水スプレーの入口部が形成され
ている。オーバフロー孔は2重底の上方の多孔性巣板面
から62mmの高さに設けた。
【0019】トレー底面には2重底の隙間を介して水深
5mm程度の水溜部を形成して、熱水を下段のトレーへ滴
下させるようにした。滴下する熱水は直接プラスチック
容器に当たることがないようボックスの仕切板上に合わ
せた位置で直径3mmでピッチ11mm又は13mm程度の小
孔を多数設けている。熱水はオーバフロー スリットの
位置まで溜まり、プラスチック容器を適宜に加熱滅菌す
ることができ、オーバフローした熱水は受部を介して集
水され、隅部で排水され、循環系路に集められ、ポン
プ、熱交換器を経て、再び熱水スプレーから噴射される
ようになっている。
5mm程度の水溜部を形成して、熱水を下段のトレーへ滴
下させるようにした。滴下する熱水は直接プラスチック
容器に当たることがないようボックスの仕切板上に合わ
せた位置で直径3mmでピッチ11mm又は13mm程度の小
孔を多数設けている。熱水はオーバフロー スリットの
位置まで溜まり、プラスチック容器を適宜に加熱滅菌す
ることができ、オーバフローした熱水は受部を介して集
水され、隅部で排水され、循環系路に集められ、ポン
プ、熱交換器を経て、再び熱水スプレーから噴射される
ようになっている。
【0020】
【実施例】以下、図面に示した実施例を説明する。
【0021】図1〜図3において、1はプラスチック容
器で、医薬又は食品その他の被処理液又は固液混合液を
装填している。2は水槽型トレーで、複数段に積重ねら
れるよう周縁に凹凸嵌合(図1側壁8(a)の上方)に
よる係合部を設けている。トレー2の底面は多孔性巣板
3、4による2重底として隙間5が構成されている。こ
の隙間5に熱水スプレー6がトレー2の両側から噴射供
給されるよう配設される(図2及び図5参照)。
器で、医薬又は食品その他の被処理液又は固液混合液を
装填している。2は水槽型トレーで、複数段に積重ねら
れるよう周縁に凹凸嵌合(図1側壁8(a)の上方)に
よる係合部を設けている。トレー2の底面は多孔性巣板
3、4による2重底として隙間5が構成されている。こ
の隙間5に熱水スプレー6がトレー2の両側から噴射供
給されるよう配設される(図2及び図5参照)。
【0022】7はトレー2上に設けたボックスで仕切板
で形成され、プラスチック容器1が内部へ収容される。
図示した例では、プラスチック容器1の底部に設けた引
掛部1aが、ボックス7の底部に設けた貫通孔7aを通
ってボックスの底部と2重底の多孔性巣板3との間に位
置するよう装填される。
で形成され、プラスチック容器1が内部へ収容される。
図示した例では、プラスチック容器1の底部に設けた引
掛部1aが、ボックス7の底部に設けた貫通孔7aを通
ってボックスの底部と2重底の多孔性巣板3との間に位
置するよう装填される。
【0023】図4、図5は水槽型トレーの側面図を示し
ている。
ている。
【0024】8は側壁(a)(a)で底面を挟んで対面
した2辺に設けられ、内壁面にオーバフロー スリット
9を有し、オーバフロー水の受部10を構成している。
11は側壁(b)(b)で、底面を挟んで対面した他の
2辺に設けられ、熱水スプレーの入口部12を設けてい
る。この入口部12は前記2重底の隙間5と連続してい
る。
した2辺に設けられ、内壁面にオーバフロー スリット
9を有し、オーバフロー水の受部10を構成している。
11は側壁(b)(b)で、底面を挟んで対面した他の
2辺に設けられ、熱水スプレーの入口部12を設けてい
る。この入口部12は前記2重底の隙間5と連続してい
る。
【0025】オーバフロー スリット9はプラスチック
容器1に装填されている液位とほぼ同位置に設けられ、
トレー2内に熱水が貯溜されるようにしている(図1、
図2参照)。
容器1に装填されている液位とほぼ同位置に設けられ、
トレー2内に熱水が貯溜されるようにしている(図1、
図2参照)。
【0026】多孔性巣板3には、およそ3mm直径の孔が
適宜のピッチで設けられトレー上の水位を保持できる程
度の大きさと量となっている。又、多孔性巣板4には下
段のトレーのボックスを形成している仕切板の上方へ熱
水が滴下するよう、例えば、楕円形の孔を設け、プラス
チック容器には直接当たらないようにしている。なお、
熱水スプレーが噴射された場合、この下方多孔性巣板4
上面には2〜7mm程度の水深が形成できる水溜部13と
した(図1、図2、図7及び図8参照)。
適宜のピッチで設けられトレー上の水位を保持できる程
度の大きさと量となっている。又、多孔性巣板4には下
段のトレーのボックスを形成している仕切板の上方へ熱
水が滴下するよう、例えば、楕円形の孔を設け、プラス
チック容器には直接当たらないようにしている。なお、
熱水スプレーが噴射された場合、この下方多孔性巣板4
上面には2〜7mm程度の水深が形成できる水溜部13と
した(図1、図2、図7及び図8参照)。
【0027】図7、図8は水溜部13に水深約5mmの水
溜ができた状態を示すもので、図9に示すように加熱滅
菌レトルト装置15内に複数段積重ねた状態で装填さ
れ、両側の熱水スプレー6から隙間5へ噴射される。ト
レー2内ではオーバフロー スリット9を介して一定水
位が保持され、プラスチック容器1の液位と同じ水位と
なっている。熱水スプレーからの熱水はトレー2の底面
の多孔性巣板4の小孔14から下段のトレーの仕切板上
へ滴下すると共に水溜部13上で液面を形成している。
従って、下段のプラスチック容器1に直接当たることな
く水位を保持し、オーバフローして循環系路(図示せ
ず)に戻り、ポンプ、熱交換器(図示せず)を経て適宜
の温度と量で再び熱水スプレーから噴射されるように循
環される。このように熱水スプレーの噴射を直接プラス
チック容器に当てることなく水溜部から滴下するように
したので、容器に変形を生じさせないようになった。
溜ができた状態を示すもので、図9に示すように加熱滅
菌レトルト装置15内に複数段積重ねた状態で装填さ
れ、両側の熱水スプレー6から隙間5へ噴射される。ト
レー2内ではオーバフロー スリット9を介して一定水
位が保持され、プラスチック容器1の液位と同じ水位と
なっている。熱水スプレーからの熱水はトレー2の底面
の多孔性巣板4の小孔14から下段のトレーの仕切板上
へ滴下すると共に水溜部13上で液面を形成している。
従って、下段のプラスチック容器1に直接当たることな
く水位を保持し、オーバフローして循環系路(図示せ
ず)に戻り、ポンプ、熱交換器(図示せず)を経て適宜
の温度と量で再び熱水スプレーから噴射されるように循
環される。このように熱水スプレーの噴射を直接プラス
チック容器に当てることなく水溜部から滴下するように
したので、容器に変形を生じさせないようになった。
【0028】
【発明の効果】第1発明では、トレーの一方の対面する
側壁にオーバフロー スリットを設け、他方の側壁に熱
水スプレーの入口部を設け、これに連続する隙間へ熱水
スプレーの噴射を確実にするようにした。この熱水スプ
レーは水溜部に液面を構成し、底面の小孔を通してプラ
スチック容器の収容された下方のトレーの仕切板上に滴
下供給されるようにしたので、直接プラスチック容器に
熱水が噴射されることなく、プラスチック容器の変形が
全く生じなくなった。又、水槽型トレー内ではオーバフ
ロー スリットにより液位と同等の水位を保持して加熱
滅菌を確実にできるようにした。
側壁にオーバフロー スリットを設け、他方の側壁に熱
水スプレーの入口部を設け、これに連続する隙間へ熱水
スプレーの噴射を確実にするようにした。この熱水スプ
レーは水溜部に液面を構成し、底面の小孔を通してプラ
スチック容器の収容された下方のトレーの仕切板上に滴
下供給されるようにしたので、直接プラスチック容器に
熱水が噴射されることなく、プラスチック容器の変形が
全く生じなくなった。又、水槽型トレー内ではオーバフ
ロー スリットにより液位と同等の水位を保持して加熱
滅菌を確実にできるようにした。
【0029】第2発明では、トレーの底面を挟んで対面
する側壁(a)(a)にオーバフロー水の受部を設けて
下方のトレーに支障なくオーバフロー水を処理循環させ
ることができるようになった。
する側壁(a)(a)にオーバフロー水の受部を設けて
下方のトレーに支障なくオーバフロー水を処理循環させ
ることができるようになった。
【0030】第3発明では、オーバフロー スリットか
らオーバフロー水の受部へ出るまでの水位が保たれ、プ
ラスチック容器内の液位と同一にして均一加熱滅菌処理
が確実に行なわれる。
らオーバフロー水の受部へ出るまでの水位が保たれ、プ
ラスチック容器内の液位と同一にして均一加熱滅菌処理
が確実に行なわれる。
【0031】第4発明では、プラスチック容器の底部に
引掛部を有するものも容易に装填して安定して加熱滅菌
処理ができるようになった。
引掛部を有するものも容易に装填して安定して加熱滅菌
処理ができるようになった。
【図1】本発明トレーの要部断面説明図
【図2】同、トレーの他側面から見た断面説明図
【図3】トレーの一部省略平面図
【図4】トレーの側面図
【図5】トレーの他側面図
【図6】多孔性巣板の一部省略平面図
【図7】熱水スプレーの噴射状態を示す断面図
【図8】水溜部の拡大要部断面図
【図9】レトルト装置への装填説明図
【図10】従来例の熱水スプレーを示す説明図
【図11】プラスチック容器の変形説明図
1 プラスチック容器1a 引掛部 2 水槽型トレー 3、4 多孔性巣板 5 隙間 6 熱水スプレー 7 ボックス7a 貫通孔 8 側壁(a) 9 オーバフロー スリット 10 オーバフロー水の受部 11 側壁(b) 12 入口部 13 水溜部 14 小孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B67C 3/00 B67C 3/00 H (72)発明者 真島 照仁 徳島県板野郡北島町北村字東蛭子40−8 (72)発明者 亘 正道 徳島県鳴門市撫養町立岩字元地137 (72)発明者 下村 博之 徳島県小松島市赤石町10−39 (56)参考文献 特開 平4−201855(JP,A) 特開 昭60−228222(JP,A) 特開 平4−79871(JP,A) 特開 平5−227921(JP,A) 特開 平5−276908(JP,A) 特開 平7−184617(JP,A) 特開 平8−238(JP,A) 特開 昭56−96685(JP,A) 特開 昭59−230561(JP,A) 特開 平8−275990(JP,A) 実開 昭50−131886(JP,U) 実開 平5−76297(JP,U) 実開 昭63−165195(JP,U) 特公 平5−55147(JP,B2) 実公 平5−25623(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 2/04 A23L 3/10 A23L 3/24 A61L 2/26 B65D 25/02 B67C 3/00
Claims (4)
- 【請求項1】 複数段に積重ね可能であり、固液混合液
又は医薬や食品その他の被処理液を収容したプラスチッ
ク容器の多数を仕切板で形成したボックス内へ装填する
ようにした水槽型トレーであって、 底面を挟んで対面する2辺でオーバフロー スリットを
有しオーバフロー水の受部を設けた側壁(a)(a)
と、 底面を挟んで対面する他の2辺で熱水スプレーの入口部
を設けた側壁(b)(b)と、 前記熱水スプレーの入口部に続く隙間を形成するよう2
枚の多孔性巣板を設けた2重底とから成り、 前記熱水スプレーの入口部から熱水が供給されたとき、
2重底の下方の多孔性巣板面上に2〜7mm程度の水深の
水溜部が形成され、この水溜部から下段のトレーの仕切
板上に熱水が滴下し直接プラスチック容器に当たらない
ようにしたことを特徴とするプラスチック容器の加熱滅
菌処理時に用いるトレー。 - 【請求項2】 水槽型トレーの底面を挟んで対面する2
辺の側壁(a)(a)に設けたオーバフロー水の受部は
オーバフローした水を集水し、下段のトレーに支障のな
い隅部で排水するように設けた請求項1記載のプラスチ
ック容器の加熱滅菌処理時に用いるトレー。 - 【請求項3】 側壁(a)(a)に設けたオーバフロー
スリットの位置が、プラスチック容器に収容されてい
る被処理液の水位と一致するようにした請求項1記載の
プラスチック容器の加熱滅菌処理時に用いるトレー。 - 【請求項4】 水槽型トレーに設けたプラスチック容器
収容用の各ボックスの底部に貫通孔を設け、プラスチッ
ク容器底部の引掛部がこの貫通孔を通してボックス底部
と2重底との間に位置するよう装填した請求項1記載の
プラスチック容器の加熱滅菌処理時に用いるトレー。
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JP17230896A JP3197216B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | プラスチック容器の加熱滅菌処理時に用いるトレー |
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JP17230896A JP3197216B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | プラスチック容器の加熱滅菌処理時に用いるトレー |
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