JP2002068141A - レトルト殺菌装置およびレトルト殺菌装置用トレイ - Google Patents

レトルト殺菌装置およびレトルト殺菌装置用トレイ

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JP2002068141A
JP2002068141A JP2000263821A JP2000263821A JP2002068141A JP 2002068141 A JP2002068141 A JP 2002068141A JP 2000263821 A JP2000263821 A JP 2000263821A JP 2000263821 A JP2000263821 A JP 2000263821A JP 2002068141 A JP2002068141 A JP 2002068141A
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retort sterilizer
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JP2000263821A
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Haruo Machida
晴雄 町田
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Chiyoda Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺菌工程時に、複数段積み重ねられたトレイ
の上下間での温度ムラ、および同一のトレイ内であって
も中央部とその周辺での温度ムラを生じさせないように
するレトルト殺菌装置を提供する。 【解決手段】 被殺菌物を載置可能なトレイ34が複数
段積み重ねられて収納される殺菌容器32と、各トレイ
34の外方からトレイ34内に向けて熱水または冷却水
を噴射する噴射ノズル35を有する熱水供給装置40と
を具備するレトルト殺菌装置30において、トレイ34
の底板51は平板状に形成され、且つトレイ34の底板
51の周縁に立設された側壁部52には噴射ノズル35
から噴射された熱水または冷却水をトレイ外へ排出する
排出孔56が形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被殺菌物を載置可
能なトレイが複数段積み重ねられて収納される殺菌容器
と、該殺菌容器内に収納された前記各トレイの外方から
トレイ内に向けて熱水または冷却水を噴射する噴射ノズ
ルを有する熱水供給装置とを具備するレトルト殺菌装
置、およびレトルト殺菌装置用トレイに関する。
【0002】
【従来の技術】レトルト殺菌装置は、ガラス瓶やプラス
チック容器、あるいはレトルトパウチ等に収納された食
品や医薬品等を殺菌する場合に用いられる装置であっ
て、実公平3−3197号公報に記載された装置などが
知られている。かかる従来のレトルト殺菌装置の概略構
造を図9に示す。レトルト殺菌装置10は、密閉可能な
殺菌容器12と、殺菌容器12内に複数段積み重ねら
れ、それぞれに複数個の被殺菌物9が収納されるトレイ
14と、トレイ14の側方からトレイ14内に熱水また
は冷却水を噴射する噴射ノズル15を有する熱水供給装
置8とを備えている。
【0003】熱水供給装置8は、加熱器16と、供給パ
イプ17と、ポンプ18とを備えている。加熱器16に
よって加熱された熱水は供給パイプ17を通って殺菌容
器12内に供給される。ここでは加熱器16の例として
熱交換器を用いている。なお、熱水供給装置8は、熱水
を供給して殺菌工程を終了した後は、加熱器16を動作
させずに冷却水を噴射ノズル15へ供給して被殺菌物9
を冷却する。殺菌容器12内の供給パイプ17には熱水
または冷却水を噴射する噴射ノズル15が設けられてい
る。噴射ノズル15は、積み重ねたトレイ14とトレイ
14との間に設置されて、全てのトレイ14に熱水また
は冷却水を噴射することができるようにトレイの数だけ
複数個設けられている。トレイ14内に降りかかった熱
水は、被殺菌物9を加熱して殺菌する。そして被殺菌物
9に降りかかった熱水は、被滅菌物9との間で熱交換し
て温度が下がり、下方に流れ落ちる。殺菌容器12の下
部は熱水がたまる貯留槽として設けられている。この殺
菌容器12下部に貯留した熱水は、ポンプ18で加熱器
16に送り込まれて再度所定温度に加熱されて供給パイ
プ17を介して噴射ノズル15へ送り込まれる。このよ
うにして熱水は循環して利用されている。
【0004】従来のトレイ14の平面図を図10,図1
1に、断面図を図12に示す。噴射ノズル15は、1個
のトレイ14に対して平面視長方形に形成されたトレイ
14の四隅に対応する位置に設けられており、四隅から
それぞれトレイ14の中心方向に向けて扇状に熱水を噴
射している(図10の矢印A方向)。また、トレイ14
の底板14a全面には、複数個の排出孔20が形成され
ている。このため、被殺菌物9の上に噴射された熱水は
トレイ14上に形成された排出孔20を通って1つ下の
トレイ14へ流出する。すべてのトレイ14がこのよう
に底板に熱水を下方に逃がす排出孔20を有しているの
で、上方の噴射ノズル15から噴射された熱水は徐々に
温度を下げつつ最下部のトレイ14にまで到達するので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のレトルト殺菌装
置10では、殺菌工程時には、トレイ14上の熱水を排
水させるためにトレイ14の底板に形成されている排出
孔20から下方へ流出させるようにしていたため、被殺
菌物9と熱交換して温度が下がった熱水が、すぐ下方に
位置するトレイ14の被殺菌物9に降りかかる。このよ
うに、トレイ14の底板に熱水を排出するための多数の
排出孔20が形成されていると、下方に位置するトレイ
14には、上方のトレイ14から排水された温度の低い
熱水が流れ込んでくるため、下方に行けば行くほどトレ
イ14内の熱水温度が下がり、積み重ねたトレイ14の
上下間では被滅菌物9の温度ムラが生じてしまうという
課題がある。
【0006】また、トレイ14を挟んで対向して設けら
れている噴射ノズル15からは、互いに向けて熱水が噴
射されている。このように、互いに対向する位置にある
噴射ノズル15から、対向する互いに熱水が噴射されれ
ば、トレイ14の中央付近に熱水がたまってしまう。こ
のトレイ14の中央付近にたまる熱水は、一度被殺菌物
9に触れて熱交換をして温度が低下したものであるの
で、同一トレイ内での中央付近とその周りとの間で被滅
菌物9の温度ムラが生じてしまうといった課題がある。
【0007】なお、たとえ図11に示したように、トレ
イ14の長片にそれぞれ2個ずつの噴射ノズルを対向さ
せて配置したとしても、トレイ14の底板に多数の排出
孔20を形成していれば、上下間でのトレイ14内の被
殺菌物9で温度ムラが生じてしまうし、且つこのような
噴射ノズルの噴射方向によってもトレイ14の中央付近
には熱水がたまりやすく、同一トレイ内での中央付近と
その周りとの間で被滅菌物9の温度ムラが生じてしま
う。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、殺菌工程時に、複数段
積み重ねられたトレイの上下間での温度ムラ、および同
一のトレイ内であっても中央部とその周辺での温度ムラ
を生じさせないようにする熱水噴射式のレトルト殺菌装
置、およびレトルト殺菌装置用トレイを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明にかか
るレトルト殺菌装置によれば、被殺菌物を載置可能なト
レイが複数段積み重ねられて収納される殺菌容器と、該
殺菌容器内に収納された前記各トレイの外方からトレイ
内に向けて熱水を噴射する噴射ノズルを有する熱水供給
装置とを具備するレトルト殺菌装置において、前記トレ
イの底板は平板状に形成され、且つ該トレイの底板の周
縁に立設された側壁部には前記噴射ノズルから噴射され
た熱水をトレイ外へ排出する排出孔が形成されているこ
とを特徴としている。この構成を採用することによっ
て、噴射ノズルから噴射された熱水は、トレイの底板か
らは排出されず、側壁部の排出孔からトレイの外方に排
出されるので、排水が下のトレイ内に流れ込むことがな
く、積み重ねられたトレイの間の温度ムラが生じないよ
うにすることができる。
【0010】また、前記トレイは、平面視四角形状に形
成されると共に、対向して形成されている一方の組の側
壁部に前記排出孔が形成され、他方の組の側壁部の高さ
が前記一方の組の側壁部の高さよりも低く形成されて成
り、前記噴射ノズルは、前記他方の組の側壁部の外側に
設置され、該各噴射ノズルから噴射される熱水または冷
却水は、前記他方の組の側壁部の高さを超えて、且つ前
記一方の組の側壁部を構成する2つの側壁部へ向かって
2方向に、それぞれ扇状の水流で噴射されるようにした
ので、熱水は均一に被殺菌物に降りかかってから排出孔
へスムーズに流れていきトレイ外へ排出されるので、ト
レイの中央付近に温度が下がった熱水がたまってしまう
ことがない。このため、同一トレイ内での温度ムラの発
生を防止することができる。
【0011】本発明にかかるレトルト殺菌装置用トレイ
によれば、底板と、該底板の周縁に立設された側壁部と
を有し、複数段積み重ねられてレトルト殺菌装置に殺菌
容器内に収納され、底板上に載置された被殺菌物に向け
て熱水または冷却水が噴射されるレトルト殺菌装置用ト
レイにおいて、側壁部には、前記噴射された熱水または
冷却水を排出する排出孔が形成されていることを特徴と
している。この構成を採用することによって、噴射され
た熱水がトレイの底板からは排出されず、側壁部の排出
孔からトレイの外方に排出されることとなる。このた
め、排水が下のトレイ内に流れ込むことがなく、積み重
ねられたトレイの間での温度ムラが生じないようにする
ことができる。
【0012】また、平面視四角形状に形成され、対向し
て形成されている一方の組の側壁部に前記排出孔が形成
され、他方の組の側壁部の高さが前記一方の組の側壁部
の高さよりも低く形成されて成るようにすれば、殺菌容
器内で噴射ノズルから熱水や冷却水を噴射しやすく確実
に被殺菌物に降りかかるようにすることができ、且つ噴
射された熱水や冷却水を確実に排出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。まず、図1にレトルト殺菌
装置の正面図、図2にレトルト殺菌装置の側面断面図を
示し、レトルト殺菌装置の全体構成について説明する。
レトルト殺菌装置30は、従来の技術でも説明したよう
に、密閉可能な殺菌容器32と、殺菌容器32内に複数
段積み重ねられ、それぞれに被殺菌物が収納されるトレ
イ34と、トレイ34の側方からトレイ34内に熱水を
噴射する噴射ノズル35を有する熱水供給装置40とを
備えている。なお、熱水供給装置40は、従来の技術で
説明した動作と同様に、殺菌工程時には熱水を供給する
が殺菌工程終了時には被殺菌物を冷却するための冷却水
を供給するものである。このため、噴射ノズル35は熱
水の噴射と冷却水の噴射とを兼用する。ただし、以下の
説明では、説明を簡単にするために熱水を噴射する場合
についてのみ説明していく。
【0014】32が殺菌容器である。殺菌容器32は扉
が設けられて内部を密閉するのであるが、この図1,図
2では扉を省略して内部構造がわかりやすいように図示
している。殺菌容器32内に、トレイ34が複数個積み
重ねられて収納される。トレイ34は、殺菌容器32内
への収納、および取り出し等を容易にするために、手押
し車36の上に積み重ねられている。
【0015】加熱器およびポンプを有する熱水供給装置
40は、殺菌容器32とは別体に形成され、殺菌容器3
2とは熱水が通るパイプを通して接続されている。な
お、熱水供給装置40内には、従来の技術で図示し、説
明したものと同様の構成である加熱器およびポンプが設
けられているが、ここでは省略して図示している。加熱
器の一例としては熱交換器を用いることができる。加熱
器で加熱された熱水は、送り込みパイプ38によって殺
菌容器32内に送り込まれる。送り込みパイプ38は、
殺菌容器32内で、正面から見て左右2本の噴射パイプ
41a,41bに分岐する。各噴射パイプ41a,41
bは、殺菌容器32内の左右両内壁面32a、32bの
上下方向に沿って配設されて、所定位置に上記噴射ノズ
ル35が設けられる。噴射ノズル35は、それぞれの噴
射パイプ41a,41bにおいて、積み重ねたトレイ3
4の数と同じ数だけ、トレイ34の左右両側面からトレ
イ34内に向けて熱水を噴射可能に設けられている。
【0016】殺菌容器32の下部32cは、噴射ノズル
35から噴射された熱水をためることができるようにタ
ンク状に設けられている。殺菌容器32の下部32cに
溜った熱水は返送パイプ42によって加熱器に送り返さ
れる。返送パイプ42の先端部にはポンプ(図示せず)
が接続されており、殺菌容器32の下部32cに溜った
熱水を再度加熱器に送り込んで、水を循環して用いるこ
とができるようにしている。
【0017】ここで、図3,図4に基づいて噴射ノズル
の詳細な構造について説明する。噴射ノズル35の下部
はネジ溝44が形成されており、このネジ溝44が噴射
パイプ41a,41bの所定箇所に設けられた取付穴と
螺合して取り付けられる。噴射ノズル35のヘッド部4
6は、側面視V字状の噴射溝48が形成されている。噴
射溝48の最下部には、噴射パイプ41a,41bと連
通して熱水を噴射する噴射穴49が形成されている。こ
の噴射穴49から熱水が噴射されると、熱水がV字状の
噴射溝48の内壁面に沿って扇形に噴射される。図4で
は、扇形47に、噴射された熱水の状態を示している。
【0018】次に、図5に基づいて、本実施形態のトレ
イについて説明する。本実施形態のトレイ34は、平面
視長方形状であり、その長辺34aが殺菌容器の前後方
向(図1,図2でトレイを出し入れする方向)に沿って
配置されており、その短辺34bが殺菌容器32の左右
方向(トレイを出し入れする方向に直交する方向)に配
置される。トレイ34は内部に被殺菌物を収納可能とな
るように、底板51と、底板51の周縁を囲んで四辺に
それぞれ上方に向けて立設された側壁部50,52とか
ら構成されている。これら側壁部50,52は、長辺3
4a側と短辺34b側ではその高さが異なっている。
【0019】長辺34aに設けられている側壁部50
は、短辺34bに設けられている側壁部52と比較して
その高さが半分程度となるように低く形成されている。
また、トレイ34の四隅には、側壁部50と側壁部52
とを接続するとともに、トレイ34を積み重ねた際に、
積み重ねたトレイ間での水平方向へのずれを防止するた
めのアングル材54,54・・が取り付けられている。
また、側壁部52は、側壁部50と比較して板厚が厚い
部材を用いて構成している。すなわち、トレイ34同士
を積み重ねる際に、側壁部52の上端面に積み重ねるよ
うにすれば、側壁部52の厚み分だけトレイ34を安定
して積み重ね可能となる。なお、この側壁部52は、上
端部に上のトレイが載置可能となればよいので、厚みを
厚くするだけでなく上端部を折り曲げて載置部分の面積
を大きくするようにしてもよい。
【0020】また、短辺34bに設けられている側壁部
52には、トレイ34の熱水をトレイ外部へ排出するた
めの排出孔56が形成されている。排出孔56は、側壁
部52をほぼ円形に打ち抜いた形状に形成したものであ
って、側壁部52全体に複数個形成されている。なお、
排出孔としては、このような形状に限定されるものでは
なく、他の形状であってもよい。例えば、側壁部52全
体が網状に形成されていて網目の間から熱水を排出する
ようにしてもよいし、幅方向に大きく形成された排出孔
を1つだけ設けるようにしてもよい。ただし、トレイ3
4を積み重ねた場合に側壁部52の強度が維持できる程
度に網の周囲を補強することは必要である。
【0021】トレイの底板51は、従来の技術で説明し
たような排出孔が形成されておらず、平板状に形成され
ている。このため、殺菌工程時のトレイ34上の熱水は
側壁部52の排出孔56からトレイ外部へ排出されて、
下方のトレイ34内に流れ込むことはない。このような
構成によって、殺菌工程時において、上下に複数段積み
重ねられたトレイ34の上下間で温度差が生じることを
防止できるのである。なお、図5では、底板51にも下
方に向けて排水するための排出孔58が数個形成されて
いる。しかし、ここに形成された底板51の排出孔58
は、側壁部52に形成された排出孔56よりもやや小径
に形成されている。また、底板51の排出孔58はトレ
イ34の中央部分にはなく、周辺数カ所に設ける程度で
ある。このように、この排出孔58は、排出孔56か
ら、殺菌工程終了後の冷却工程時にトレイ上に残って排
出できなかった冷却水を排出するために補助的に用いら
れるものであって、熱水による殺菌中に積極的にこの排
出孔58から熱水を排水をする目的ではない。
【0022】各トレイ34が上述してきたような構成を
有するため、各トレイ34を積み重ねていくと、左右両
側(長辺34a側)の側壁部50と上方向に隣接するト
レイの底板51との間に隙間が生ずることとなる(図2
に示す60)。この隙間60からトレイ34内に熱水が
噴射可能となるように、噴射ノズル35はこの隙間60
の位置に合わせて設けられている。
【0023】トレイ34上で熱水が噴射ノズル35から
噴射しているところを示す概略の平面図を図6に示す。
また、図7には噴射ノズル35の噴射パイプ41a,4
1bへの取り付け状態について示している。ここでは、
1つのトレイ34を挟んで片側に2個の噴射ノズル35
が設けられているところを示している。つまり、1段の
トレイ34に対して合計4個の噴射ノズルが設けられて
いる。
【0024】トレイ34の一側面に対して同じ側に設け
られている2個の噴射ノズル35,35は、互いに所定
角度を有して断面視円形の噴射パイプ41a,41bの
側面に取り付けられている。したがって、このような噴
射ノズル35からは、それぞれトレイ34を挟んで対向
して設けられていても互いに噴射穴方向が向き合ってい
ることはなく、それぞれ斜め左右方向(矢印D,矢印E
方向)に向かって熱水を噴射する。この方向は、噴射ノ
ズル35から両側壁部52へ向かう方向である。このた
め、熱水はトレイの中央部分に集まってしまうことが無
く、スムーズに排出孔56へ流れていって排水され、ト
レイの中での温度ムラの発生防止を図ることができる。
また、スムーズに熱水が排出されると、常に噴射ノズル
35から噴射された直後の温度が高い熱水が被殺菌物に
かけられるので、効率よく殺菌工程を行うことができ
る。
【0025】なお、上述してきた実施形態では、トレイ
34を挟んで両側に噴射パイプ41a,41bが設けら
れ、それぞれの噴射パイプ41a,41bに2個ずつの
噴射ノズル35が設けられているものであったが、本発
明の構成はこのような形態に限定されることはない。す
なわち、本発明の実施形態としては、図8に示すよう
に、噴射パイプがトレイ34の片側にのみ設けられて、
1段のトレイ34に対して、片方の側のみから熱水また
は冷却水を噴射するのである。なお、この実施形態であ
ってもトレイ34は平板状に形成されている必要があ
る。この図8のような構成を採用したとしても、熱水は
トレイの中央部分に集まってしまうことが無く、スムー
ズに排出孔56へ流れていって排水され、トレイの中で
の温度ムラの発生防止を図ることができる。
【0026】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0027】
【発明の効果】本発明に係るレトルト殺菌装置によれ
ば、被殺菌物を載置可能なトレイが複数段積み重ねられ
て収納される殺菌容器と、殺菌容器内に収納された各ト
レイの外方からトレイ内に向けて熱水または冷却水を噴
射する噴射ノズルを有する熱水供給装置とを具備するレ
トルト殺菌装置において、トレイの底板は平板状に形成
され、且つトレイの底板の周縁に立設された側壁部には
噴射ノズルから噴射された熱水または冷却水をトレイ外
へ排出する排出孔が形成されている。このため、噴射ノ
ズルから噴射された熱水は、トレイの底板からは排出さ
れず、側壁部の排出孔からトレイの外方に排出されるの
で、排水が下のトレイ内に流れ込むことがなく、積み重
ねられたトレイの間の温度ムラが生じないようにするこ
とができる。
【0028】本発明に係るレトルト殺菌装置用トレイに
よれば、底板と、該底板の周縁に立設された側壁部とを
有し、複数段積み重ねられてレトルト殺菌装置に殺菌容
器内に収納され、底板上に載置された被殺菌物に向けて
熱水または冷却水が噴射されるレトルト殺菌装置用トレ
イにおいて、側壁部には、噴射された熱水または冷却水
を排出する排出孔が形成されているので、噴射された熱
水がトレイの底板からは排出されず、側壁部の排出孔か
らトレイの外方に排出されることとなり、排水が下のト
レイ内に流れ込むことがなく、積み重ねられたトレイの
間での温度ムラが生じないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレトルト殺菌装置の正面図であ
る。
【図2】図1に示したレトルト殺菌装置の側面断面図で
ある。
【図3】噴射ノズルの外観構造を示す斜視図である。
【図4】噴射ノズルの断面図である。
【図5】本発明に係るレトルト殺菌装置に用いるトレイ
の外観構造を示す斜視図である。
【図6】トレイと噴射ノズルとの配置を示し、熱水の噴
射の様子を示す説明図である。
【図7】噴射ノズルの取り付け構造について示す説明図
である。
【図8】他の実施形態によるトレイと噴射ノズルとの配
置を示す説明図である。
【図9】従来のレトルト殺菌装置の概略構造を示す説明
図である。
【図10】従来のレトルト殺菌装置のトレイと噴射ノズ
ルとの配置を示し、熱水の噴射の様子を示す説明図であ
る。
【図11】図10とは異なる従来のレトルト殺菌装置の
トレイと噴射ノズルとの配置を示し、熱水の噴射の様子
を示す説明図である。
【図12】従来のトレイの断面図である。
【符号の説明】
30 レトルト殺菌装置 32 殺菌容器 34 トレイ 35 噴射ノズル 36 手押し車 38 供給パイプ 40 熱水供給装置 41a,41b 噴射パイプ 42 返送パイプ 44 ネジ溝 46 ヘッド部 48 噴射溝 49 噴射穴 50,52 側壁部 51 底板 54 アングル材 56,58 排出孔 60 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被殺菌物を載置可能なトレイが複数段積
    み重ねられて収納される殺菌容器と、 該殺菌容器内に収納された前記各トレイの外方からトレ
    イ内に向けて熱水または冷却水を噴射する噴射ノズルを
    有する熱水供給装置とを具備するレトルト殺菌装置にお
    いて、 前記トレイの底板は平板状に形成され、且つ該トレイの
    底板の周縁に立設された側壁部には前記噴射ノズルから
    噴射された熱水または冷却水をトレイ外へ排出する排出
    孔が形成されていることを特徴とするレトルト殺菌装
    置。
  2. 【請求項2】 前記トレイは、平面視四角形状に形成さ
    れると共に、対向して形成されている一方の組の側壁部
    に前記排出孔が形成され、他方の組の側壁部の高さが前
    記一方の組の側壁部の高さよりも低く形成されて成り、 前記噴射ノズルは、前記他方の組の側壁部の外側に設置
    され、該各噴射ノズルから噴射される熱水または冷却水
    は、前記他方の組の側壁部の高さを超えて、且つ前記一
    方の組の側壁部を構成する2つの側壁部へ向かって2方
    向に、それぞれ扇状の水流で噴射されることを特徴とす
    る請求項1記載のレトルト殺菌装置。
  3. 【請求項3】 底板と、該底板の周縁に立設された側壁
    部とを有し、 複数段積み重ねられてレトルト殺菌装置に殺菌容器内に
    収納され、底板上に載置された被殺菌物に向けて熱水ま
    たは冷却水が噴射されるレトルト殺菌装置用トレイにお
    いて、 側壁部には、前記噴射された熱水または冷却水を排出す
    る排出孔が形成されていることを特徴とするレトルト殺
    菌装置用トレイ。
  4. 【請求項4】 平面視四角形状に形成され、 対向して形成されている一方の組の側壁部に前記排出孔
    が形成され、他方の組の側壁部の高さが前記一方の組の
    側壁部の高さよりも低く形成されて成ることを特徴とす
    る請求項3記載のレトルト殺菌装置用トレイ。
JP2000263821A 2000-08-31 2000-08-31 レトルト殺菌装置およびレトルト殺菌装置用トレイ Pending JP2002068141A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101028158B1 (ko) 2009-04-23 2011-04-08 (주)프라임칼라비젼 블리스터 팩용 멸균장치
JP2012006639A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Miura Co Ltd 殺菌装置
JP2015218011A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 西部電機株式会社 容器投入装置

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