JP2015218011A - 容器投入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層された容器を分離しながら、同一方向にて作業ラインに投入できる容器投入装置を提供する。【解決手段】積層容器110を設置する積層容器設置部3と、積層容器を最下段から単位数ずつに分離して、単位数で積層された状態の容器を搬送経路側に送り出す送り出し部4と、単位数容器を下方から上昇させる上昇部6と、単位数容器の最上段の容器の周縁の囲いを内側から把持する把持部5と、単位数容器の最下段の容器を把持して、単位数容器の最下段より上の容器と分離する分離部9と、分離された最下段の容器を、搬送経路に排出する排出部8と、単位数容器において把持部で把持されている容器を、所定角度回転させる回転部7と、を備え、排出部は、最下段の容器を排出するのに続いて、回転部で回転させられた容器を、搬送経路に排出し、容器は、短手方向および長手方向を有し、積層容器は、短手方向と長手方向とが互い違いに積層されている。【選択図】図1

Description

本発明は、物品を仕分けて配送可能状態にする物品仕分け装置などに用いられて、空の容器や物品を収容する容器を作業ラインに投入する容器投入装置に関する。
種々の製品を製造する工場、製品を流通させる配送センター、製品の集積・配送を行う集積倉庫(以下、「出荷センター」という)などにおいては、配送先にあわせた単数もしくは複数の種類の物品を、必要な個数ずつに仕分けして配送可能な状態にする必要がある。配送可能な状態とは、例えば必要な種類と個数の物品が、ケースなどの配送用収納器具に詰め込まれた状態である。
例えば、ある出荷センターでは、物品A〜物品Dまでの4種類の物品を取り扱っている。この4種類の物品A〜物品Dのそれぞれの必要な個数ずつに仕分けして、第1販売店、第2販売店、第3販売店、第n販売店のそれぞれに配送する。これら第1販売店〜第n販売店が配送先である。例えば、第1販売店に物品Aを2個、物品Bを3個および物品Cを1個、を配送する必要があるとする。このとき、物品を、単数もしくは複数の配送容器に仕分けして、この配送容器を、次のステージである配送業務に渡す必要がある。
ここで、出荷センターで取り扱う物品の種類は複数である。配送先に配送される物品は、物品A〜物品Dの全てを同一個数である場合も、物品A〜Dの全てを異なる個数である場合も、物品A〜物品Dの一部の種類のみである場合もある。すなわち、第1販売店には、物品A〜物品Dの全てを配送する必要があり、第2販売店には、物品A、物品B、物品Cのみを配送する必要があり、第3販売店には、物品A、物品Dのみを配送する必要があり、第n販売店には、物品Cのみを配送する必要がある、といった状態が生じる。
また、これら第1販売店〜第n販売店へ配送するべき物品は、種類の相違だけでなく、種類ごとの個数の相違もある。例えば、第1販売店、第2販売店、第3販売店の全てに物品Aは配送される必要があるが、その個数は、第1販売店〜第3販売店ごとに異なることもある。
このように、出荷センターでの配送先への配送のための物品の仕分けは、複数の種類の物品の仕分けと、複数の種類の物品ごとの個数の仕分けという複雑な仕分けを行う必要がある。例えば、出荷センターにおいて、複数の種類の物品を収容した物品容器が用意されている。一方で、配送先への物品を仕分けして詰め込む配送容器が用意されている。配送容器は、最初の段階では空であり、この空の配送容器に、必要な種類と個数の物品が詰め込まれて配送可能状態となる。
このような複雑な仕分けを出荷センターで実施するために、配送容器への物品の仕分けにおいて、物品容器からの物品の取り出しと仕分けの一部を自動で行う技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような仕分け設備などを想定して、作業ラインに容器を投入する技術も提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開2011−178486号公報 特開2008−87866号公報 特開平11−59907号公報
特許文献1は、複数の物品が品種毎に収容された実ケースから、仕分けケースへ配送先に必要な種類と個数の物品を仕分けする物品仕分け設備を開示する。特許文献2に開示される物品仕分け設備は、実ケースから仕分けケースへの物品の仕分けの一部を、把持機能を有する自動把持装置によって行う。
特許文献1の物品仕分け設備は、この物品仕分けの一部を自動化することで、作業者による作業時間の変動や作業効率の低下を防止することを目的としている。すなわち、特許文献1の物品仕分け設備は、仕分けケースへ、必要な種類および個数の物品を仕分けして積めて、配送可能な状態を作り出す。この配送可能な状態を、作業ラインにおいて作り出すことで、物品の仕分けと配送準備を実現できる。
ここで特許文献1に開示される仕分け設備においては、空の容器である空ケースへ物品を収容している物品ケースからの物品が、仕分けられる必要がある。この仕分けの前提として、作業ラインに空ケースと物品ケースが投入される必要がある。特許文献1にも開示されるように、空ケースが作業ラインのある位置から投入され、物品ケースが別の位置から投入される。
このような空ケースや物品ケースの投入は、作業ラインでの作業速度や作業精度に関る。このため、容器の投入については、特許文献2、3などの技術が提案されている。特に、空ケースや物品ケースの投入においては、作業効率化のために、積層された複数のケースが投入位置に設定される。この積層された複数のケースが、一つずつ分離されて作業ラインに投入される。
特許文献2は、対向して回動する左右の無端チェーン2に取り付けた掛止部材6が容器B側を移動する途中でその掛止部材6を所定区間容器B方向へ突出させて容器Bを掛止するガイド溝8aを設け、段積みした容器Bの最下段を支持する支持部材10を容器B方向へ進退可能に設け、掛止部材6が最下段の容器Bの掛止した後に支持部材10を後退させ、その後掛止部材6が最下段の容器Bを掛止して持ち降ろした後に所定の段の容器Bが支持部材10上に移動すると支持部材10を前進させて支持し、持ち降ろした複数段の容器Bを搬送コンベヤCに払
い出すようにした容器の段ばらし装置を開示する。
特許文献2は、積層された複数の容器をばらしながら作業ラインに投入する技術を開示する。
しかしながら、特許文献2は、積層された容器の上部からばらしつつ作業ラインに投入する。このため、段ばらし装置は、積層された複数の容器の最上段を、投入される作業ラインの高さまで下ろす必要がある。このため、上下移動の距離が大きくなり、容器の作業ラインへの投入速度が遅くなる問題がある。
また、最上段を作業ラインの高さまで下ろすために、一度に投入部に設定できる積層の高さに限界が生じる問題もある。この問題に対応するには、作業ラインを高くする必要があるが、作業ラインを高くすると、仕分け作業が難しくなったり、作業ラインの保守が困難となったりする問題も生じる。
特許文献3は、左右一対のハンガアーム12を段積みバケットBの最下段の把手部Btに係合させて持上げて保持した後、ハンガアーム12を降下させて最下段のバケットBを払出し部Eに載置し、更にハンガアーム12を降下させてカム部材17と従動ローラ16のカム機構によりハンガアーム12を開かせる。次いでカム部材17を上昇させ、その後ハンガアーム12を上昇させることで、最下段のバケットBを通過したタイミングでハンガアーム12を閉じさせ、下から2番目の把手部Btに係合させて持上げる。そして最下段のバケットBを払い出すパケットの払い出し装置を開示する。
特許文献3は、特許文献2と異なり、積層された複数の容器の最下段から作業ラインに投入する技術を開示する。最下段から投入することで、積層された複数のパケット(容器)を作業ラインに送り込む際に、積層されたパケットの上下移動距離を減らすことができる。この結果、特許文献2で生じる問題の一部を、特許文献3は、解決できる可能性がある。
しかしながら、特許文献3は、同じ方向にそろえて積層されたパケットの投入しかできない問題を有している。製造の容易性、搬送の容易性および配送の容易性から、パケットは短手方向と長手方向を有する形態であることが多い。配送先においても、店舗でのたな卸し作業が容易となるからである。
このような長方形のパケットは、周辺部の囲いは、短手方向と長手方向とで高さが異なることが多い。短手方向と長手方向とが互い違いになるように積層されることで、複数のパケットの積層される高さを低くできるからである。
例えば、パケットは使用されない場合には、倉庫などで積層されて保管される。また、トラックなどによって積層されて配送される。このとき、短手方向同士および長手方向同士が揃って積層されると、周辺部の囲いのもっとも高いところで積層されてしまう。この結果、積層されるパケットの高さが高くなってしまう。これは、保管や配送において場所をとるので好ましくない。
以上のように、倉庫で保管されたり、配送されたりするパケットは、短手方向と長手方向とが互い違いになるように積層されている。
特許文献3の技術では、短手方向同士および長手方向同士が揃って積層された状態でのパケットしか投入できない。このため、互い違いに積層されて仕分け設備などに用意されているパケットを、人的作業で揃え直す必要がある。この結果、仕分け装置を使用しての物品の仕分け作業の効率が下がる問題がある。
また、特許文献3のパケットの払い出し装置は、積層されたパレットを持ち上げてから最下段のパケットを搬送面において、最下段のパケットを払い出す。持ち上げるに際しては、パケットを外側から掴んで持ち上げる。このようなパケットの外側からの把持によって持ち上げる場合には、パケットがふらついたり回転したりして不安定となる問題もある。パケットの位置がふらつくなどの問題は、搬送面にパケットを置く際の位置合わせや方向あわせにずれを生じさせる問題がある。位置あわせや方向あわせにずれが生じてしまうと、その後のパケットの搬送がスムーズに行かなかったりする問題も生じる。
以上のように、従来技術のパケット払い出し装置は、作業効率の低減、人的作業の増加、投入とこれに続く搬送の接続の不十分などの問題を生じさせていた。
本発明は、上記課題に鑑み、互い違いに積層された容器を確実に分離しながら、同一方向にて作業ラインに投入できる、容器投入装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明の容器投入装置は、本発明の容器投入装置は、積層された複数の容器(以下、「積層容器」という)を、所定装置の搬送経路に投入する容器投入装置であって、積層容器を設置する積層容器設置部と、積層容器を最下段から単位数ずつに分離して、単位数で積層された状態の容器(以下、「単位数容器」という)を搬送経路側に送り出す送り出し部と、単位数容器を下方から上昇させる上昇部と、単位数容器の最上段の容器の周縁の囲いを内側から把持する把持部と、単位数容器の最下段の容器を把持して、単位数容器の最下段より上の容器と分離する分離部と、分離された最下段の容器を、搬送経路に排出する排出部と、単位数容器において把持部で把持されている容器を、所定角度回転させる回転部と、を備え、排出部は、最下段の容器を排出するのに続いて、回転部で回転させられた容器を、搬送経路に排出し、容器は、短手方向および長手方向を有し、積層容器は、短手方向と長手方向とが互い違いに積層されている
本発明の容器投入装置は、短手方向と長手方向とが互い違いに積層された複数の容器を、分離させつつ全て同じ方向に切り替えて、搬送経路に投入することができる。全てを同じ方向にして搬送経路に投入できることで、物品を詰める必要のある配送容器は、同じ座標軸に基づく自動の物品の仕分けを受けることができる。
また、本発明の容器投入装置は、積層されている容器を2個ずつ取り出して、搬送方向を向いている容器を先に搬送経路に投入し、投入している間に搬送方向と交差する方向を向いている容器の方向を回転させる。この結果、無駄な動作時間を必要とすることなく、次々と、搬送方向に沿った状態で、容器を搬送経路に投入することができる。
加えて、取り出した2個ずつの容器を、内側から固定した状態で、底面から持ち上げることで、容器の不安定状態を生じさせることもない。結果として、搬送経路に投入される容器の位置や方向にずれが生じにくく、搬送経路を搬送される際にエラーが生じることも無い。例えば、容器が長期間の使用によってたわんだり、変形したりしていることがある。この場合に、外側から把持すると、たわみや変形によって把持が不十分となることもありえる。これに対して、内側から把持することで、たわみや変形があっても、確実に把持が行える。この結果、容器投入が止まったりするエラーがなくなり、物品仕分けなどのラインが止まることが低減できる。
本発明の実施の形態1における容器投入装置とその周辺の全体図である。 本発明の実施の形態1における1段の積層容器が設置台から積層容器設置部に移動された状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における積層容器の位置が上昇された状態を示す容器投入装置の説明図である。 本発明の実施の形態1における単位数容器の送りだしを示す容器投入装置の説明図である。 本発明の実施の形態1における投入ステージに単位数容器がセッティングされた状態を示す容器投入装置の説明図である。 本発明の実施の形態1における投入ステージにおける単位数容器が設定されている状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態1における単位数容器の上昇を説明する容器投入装置の説明図である。 本発明の実施の形態1における上段容器の把持を説明する容器投入装置の説明図である。 本発明の実施の形態1における上昇された単位数容器を示す説明図である。 本発明の実施の形態1における下段容器が分離された状態を示す容器投入装置の説明図である。 本発明の実施の形態1における下段容器が分離された状態を説明する説明図である。 本発明の実施の形態1における下段容器の排出を説明する容器投入装置の説明図である。 本発明の実施の形態1における上段容器の回転を説明する容器投入装置の説明図である。 本発明の実施の形態1における上段容器の排出を説明する容器投入装置の説明図である。
本発明の第1の発明に係る容器投入装置は、本発明の容器投入装置は、積層された複数の容器(以下、「積層容器」という)を、所定装置の搬送経路に投入する容器投入装置であって、積層容器を設置する積層容器設置部と、積層容器を最下段から単位数ずつに分離して、単位数で積層された状態の容器(以下、「単位数容器」という)を搬送経路側に送り出す送り出し部と、単位数容器を下方から上昇させる上昇部と、単位数容器の最上段の容器の周縁の囲いを内側から把持する把持部と、単位数容器の最下段の容器を把持して、単位数容器の最下段より上の容器と分離する分離部と、分離された最下段の容器を、搬送経路に排出する排出部と、単位数容器において把持部で把持されている容器を、所定角度回転させる回転部と、を備え、排出部は、最下段の容器を排出するのに続いて、回転部で回転させられた容器を、搬送経路に排出し、容器は、短手方向および長手方向を有し、積層容器は、短手方向と長手方向とが互い違いに積層されている。
この構成により、容器投入装置は、設置高さを低くするために積層されている積層容器を、一つずつに分離しつつ搬送方向を一定に揃えて、容器を投入することができる。
本発明の第2の発明に係る容器投入装置では、第1の発明に加えて、前記所定装置は、配送先に必要な物品を仕分けして詰める物品仕分け装置である。
この構成により、容器の搬送方向が揃っていることが、所定装置での作業に便利である。
本発明の第3の発明に係る容器投入装置では、第2の発明に加えて、前記容器は、前記物品仕分け装置において、配送先に必要な物品が仕分けられて詰められるのに用いられる。
この構成により、容器が一定方向に沿った状態で搬送されることが求められる。
本発明の第4の発明に係る容器投入装置では、第1から第3のいずれかの発明に加えて、前記容器は、周縁部において、短手方向で上方に突出する第1囲いと、長手方向で上方に突出する第2囲いとを有し、前記第1囲いと前記第2囲いの高さは異なる。
この構成により、短手方向と長手方向とを互い違いに積層されることで、積層容器の高さを低くすることができる。
本発明の第5の発明に係る容器投入装置では、第4の発明に加えて、前記積層容器は、前記短手方向と前記長手方向とが互い違いに積層されていることで、揃って積層されるよりも高さが低い。
この構成により、積層容器の設置領域を小さくできる。
本発明の第6の発明に係る容器投入装置では、第1から第5のいずれかの発明に加えて、前記把持部は、前記最上段の前記容器の囲いを内側から外側に向けて圧力を付与することで、前記上段容器を把持する。
この構成により、把持部は、確実に容器を把持して固定できる。仮に、容器にたわみなどが生じていても、把持部は、確実に把持して固定できる。
本発明の第7の発明に係る容器投入装置では、第1から第6のいずれかの発明に加えて、前記上昇部は、前記最下段の前記容器の搬送方向に沿った両端部を持ち上げることで、前記単位数容器を上昇させる。
この構成により、単位数容器が上昇されることで、把持部や回転部などの要素による容器への操作が確実となる。
本発明の第8の発明に係る容器投入装置では、第1から第7のいずれかの発明に加えて、前記所定角度は、略90度である。
この構成により、互い違いに積層されている単位数容器のそれぞれが、搬送方向に従った方向に揃えられる。
本発明の第9の発明に係る容器投入装置では、第1から第8のいずれかの発明に加えて、前記単位数が2個であり、前記送り出し部が前記単位数容器を送り出した状態で、前記単位数容器の下段容器は搬送経路への搬送方向を向いており、前記単位数容器の上段容器は、搬送経路と交差する交差方向を向いている。
この構成により、単位数容器は、積層容器からの状態のままで送り込まれる簡易性と、以降の回転動作などによる対応との両方の側面を有する。
本発明の第10の発明に係る容器投入装置では、第9の発明に加えて、前記上昇部は、前記上段容器および前記下段容器を上昇させ、前記把持部は、前記上段容器の内側から外側に向けて圧力を付与することで、前記上段容器を把持し、前記分離部は、前記下段容器の外側から内側に向けて圧力を付与することで、前記下段容器を把持して下降させることで、前記上段容器と分離する。
この構成により、上段容器と下段容器とが、確実に分離されて、それぞれが独立して排出されるようになる。
本発明の第11の発明に係る容器投入装置では、第10の発明に加えて、前記下段容器は、前記分離部によって分離されて前記搬送経路の高さに下ろされて、前記排出部は、前記下段容器を、前記搬送経路に排出する。
この構成により、回転によって方向が揃えられた上段容器が、配送経路に排出されて、所定装置で最適に使用される。
本発明の第12の発明に係る容器投入装置では、第9から第11のいずれかの発明に加えて、前記回転部は、前記排出部が前記下段容器を排出するのに合わせて、前記上段容器を回転させる。
この構成により、下段容器の排出と上段容器の回転の2つの動作が、並行しながら短時間で行われる。
本発明の第13の発明に係る容器投入装置では、第12の発明に加えて、前記排出部は、前記下段容器および前記上段容器を、前記搬送経路への搬送方向に沿った状態で、排出する。
この構成により、単位数容器のそれぞれの容器は、所定装置の要求する方向で、搬送経路に投入される。
本発明の第14の発明に係る容器投入装置では、第1から第13のいずれかの発明に加えて、前記送り出し部は、前記単位数容器の搬送経路への排出の完了に合わせて、前記積層容器から次の単位数容器を、前記搬送経路側に送り出す。
この構成により、多くの容器が積層された積層容器のそれぞれが、次々と分離されつつ方向が揃えられて、搬送経路に投入される。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について説明する。実施の形態1における容器投入装置の動作手順に従って説明する。
(容器の設置)
図1は、本発明の実施の形態1における容器投入装置とその周辺の全体図である。図1の容器投入装置1では、設置台2に積層された複数の容器100が設置されている。容器100は、物品配送センターや工場などで使用される配送用の容器であったり、物品を収容している容器であったりする。これらの容器は、物品仕分け装置などの仕分け用のシステムや装置に投入される必要がある。
この容器が物品仕分け装置などに投入されて使用される場合には、効率化を上げるために、次々と容器100が投入される必要がある。実際に、物品仕分け装置などで容器100が使用される場合には(たとえば、容器100に設定された種類と個数の物品が仕分けされて詰められる場合)、容器100は、単体で使用される。
しかし、単体で使用されるのに合わせて容器100が、容器投入装置1から物品仕分け装置などに1つずつ手作業などを含めて投入されていては、物品仕分け全体の作業効率が低下する。
このため、容器投入装置1には、積層された複数の容器100が積層容器110として設置されている。図1では、積層容器110は、設置台2にまとめて設置されている。図1のように、数10段に積層された積層容器110が、さらに複数段に並んでいることでもよい。
設置台2に、図1のように高く積層された積層容器110が、複数段にわたって設置されていることで、容器投入装置1は、この大量の容器100を、適切な手段で一つずつに分離しながら物品仕分け装置などの搬送経路10に排出する。
なお、設置台2には、フォークリフトなどの機器によって積層容器110が設置されればよい。このとき、複数の容器100は、最初から積層された状態で、倉庫や工場に置いてあり、フォークリフトなどによって、設置台2にこの積層容器110が運ばれる。
この運搬によって、設置台2に、図1のように積層容器110が設置される状態となる。
ここで、上述のように、容器投入装置1は、種々の所定装置に使用されるユニットである。もちろん、単体として利用できるが、他の所定装置と組み合わされることで、必要となる容器100が所定装置に投入されることで、容器投入装置1を含んだシステムでの動作が実現される。
なお、製造、流通、販売においては、容器投入装置1のみが単体で取り扱われてもよいし、所定装置と組み合わされた状態で取り扱われてもよい。これらは、製造や購入の都合によって定められればよい。
ここで、所定装置は、上述したように、配送先に必要な物品を仕分けして詰める物品仕分け装置であることも一例である。この例の場合には、容器投入装置1から投入される容器100は、物品仕分け装置において配送先に必要な物品が仕分けられて詰められるのに用いられる配送容器であればよい。
(積層容器の移動)
図2は、本発明の実施の形態1における1段の積層容器が設置台から積層容器設置部に移動された状態を示す模式図である。図2は、容器投入装置1の図1の次段階の状態を示している。
設置台2は、回転ローラやコンベアベルトなどを有しており、設置されている積層容器110を、積層容器設置部3に移動させる。回転ローラは、積層容器110の移動方向に直交する方向に複数設けられ、これら複数の回転ローラが、回転することで、設置台2の積層容器110が積層容器設置部3に移動させられる。あるいは、回転ベルトやコンベアベルトなどの回転移動によって、設置台2から積層容器110が、積層容器設置部3に移動される。この移動によって、積層容器設置部3に積層された複数の容器100である積層容器110がセットされた状態となる。
このセットされた状態によって、積層容器110に含まれる複数の容器100のそれぞれが、容器投入装置1によって、搬送経路10に投入される準備段階が整う。
(積層容器の位置上昇)
図3は、本発明の実施の形態1における積層容器の位置が上昇された状態を示す容器投入装置の説明図である。図3は、図1、2などと共に容器投入装置1を側面から見た状態を示しており、その動作状態がわかりやすくなるように表示している。
図3は、図2に続いての処理状態である。積層容器設置部3は、設置している積層容器110を、容器投入装置1の作業の骨子である複数の容器100を一つずつに分離して搬送経路10に投入する投入ステージ11に位置合わせする処理を示している。
積層容器設置部3は、上下に上昇・下降する機能を有している。この上昇・下降機能によって、積層容器設置部3は、積層容器110を、投入ステージ11の高さに位置合わせすることができる。
図3では、積層容器設置部3が、床面から上昇している。この上昇によって、積層容器110は、投入ステージ11の位置である高さに合うようになっている。特に、積層容器110の最下段の容器100が、投入ステージ11の高さに位置合わせがなされている。
このように、積層容器110の最下段の容器100が投入ステージ11の高さにあわされることで、送り出し部4は、積層容器110の下段側から単位数で積層された容器100を投入ステージ11に送り出すことができるようになる。
ここで、積層容器110の下段の容器100から投入ステージ11に送り出されることで、積層容器設置部3での積層容器110の上昇量が少なくて済むメリットがある。たとえば、積層容器110の下段から投入ステージ11に送り出す場合には、積層容器110の積層されている高さが非常に高い場合でも、投入ステージ11の高さを高くしすぎる必要がない。高くしすぎないことで、積層容器設置部3は、積層容器110を、高すぎない投入ステージ11まで、その下段の容器100を合わせるように上昇させるだけで済む。
これに対して、積層容器110の上段から投入ステージ11に投入される形式であると、積層容器110の高さが非常に高い場合には、投入ステージ11を非常に高い位置にする必要がある。投入ステージ11は、それ以降の物品仕分け装置などの作業ラインの高さの基準となるので、このように投入ステージ11が高くなりすぎることは好ましくない。もちろん、下から上へ上昇を続けることで、積層容器110の上昇距離も大きくなりすぎる。
このような点で、図3のように下段(最下段)の容器100が、投入ステージ11に合わせられるように、積層容器110が上昇させられることが適当である。
(単位数容器の送り出し)
図4は、本発明の実施の形態1における単位数容器の送りだしを示す容器投入装置の説明図である。図3の状態に続いて、容器投入装置1は、積層容器110の最下段から単位数ずつに分離して、単位数で積層された状態の容器100を、送り出し部4は、投入ステージ11に送り出す。この単位数で積層された状態の容器100を単位数容器101と定義する。
単位数容器101の状態で、投入ステージ11に送り込まれて、その中で一つずつに分離されるとともに、方向を揃えられて搬送経路10に送り出されるようになる。単位数容器101の数は、容器投入装置1の機能やこれがつながる所定装置によって適宜定められれば良い。また、容器100の形状や構造によっても、単位数が適宜定められればよい。
なお、実施の形態および図面においては、説明の便宜上、単位数を「2」として、説明する。すなわち、単位数容器101は、積層容器110のある段階での最下段である容器100A(下段容器101A)と、下段容器101Aの一つ上に積層されている上段容器100Bの2つが単位数容器101として取り扱われる状態で説明する。
ここで、容器100は、短手方向と長手方向とを有する、略長方形の外形を有している。略長方形であるので、厳密な長方形ではなく、各辺に湾曲や屈曲があることを除外しない。もちろん、容器であるので、深さを有しており、底面と囲いとによって収容空間を有している。このため、容器100の底面が短手方向と長手方向とを有する状態である。
このような短手方向と長手方向とを有している形状であるので、容器100は、短手方向と長手方向とが互い違いに積層されている。このため、図4で送り出し部4が送り出す単位数容器101では、下段容器100Aと上段容器100Bとが、短手方向と長手方向とを互い違いにして積層されている。
これは、積層容器110全体でも同様である。
図1〜4などで示される積層容器110のそれぞれは、短手方向と長手方向とを有する容器100のそれぞれが、短手方向と長手方向とを互い違いにするようにして、積層されている。ここで、容器100は、その周縁部において短手方向で上方に突出する第1囲いと、長手方向で上方に突出する第2囲いとを有する。この第1囲いと第2囲いが、底面から立設していることで、容器100は、収容空間を有する形状となる。
ここで、第1囲いと第2囲いの高さが異なる。すなわち、容器100は、短手方向と長手方向とで、その高さが異なった状態である。収容空間が形成されていれば、このような短手方向での高さと長手方向での高さとの差分があっても問題ない。
このため、複数の容器100が、短手方向と長手方向とを互い違いに積層することで、積層容器110の全体の高さを低くすることができる。第1囲いと第2囲いとの高さが同じ場合には、互い違いに積層しても順序に合わせて積層しても、積層容器110の高さは、容器100の高さの総和となって低くならない。これに対して、第1囲いと第2囲いの高さが相違しており、短手方向と長手方向とを互い違いに積層する場合には、積層容器110の全体の高さが低くなる。
このような積層容器110から、送り出し部4は、容器100Aと容器100Bとの組み合わせである単位数容器101を、積層容器110から分離して取り出す。送り出し部4は、取り出した単位数容器101を、投入ステージ11に送り出す。
(単位数容器のセッティング)
図5は、本発明の実施の形態1における投入ステージに単位数容器がセッティングされた状態を示す容器投入装置の説明図である。送り出し部4は、積層容器100から分離した単位数容器101を、投入ステージ11に送り出す。
投入ステージ11は、単位数容器101をさらに分離、揃えて搬送経路10に送り出すための作業エリアであり、作業高さを有している。ここでは、下段容器100Aと上段容器100Bの2段の容器が単位数容器101として積層されて、送り出し部4によって投入ステージ11にセッティングされている。
このセッティングによって、投入ステージ11で、容器投入装置1の種々の要素が、積層された2つの容器100Aと100Bとを分離しつつ、搬送方向を揃えて、搬送経路10に送り出す作業を開始できる。
ここで、図6は、本発明の実施の形態1における投入ステージにおける単位数容器が設定されている状態を示す説明図である。図6Aは、投入ステージ11を上から見た状態を示しており、図6Bは、投入ステージ11を、設置台2から見た状態を示している。
図6に示されるように、2枚の容器100が単位数容器101となっており、単位数容器101は、下段容器100Aと上段容器100Bとからなっている。下段容器100Aが横向きに、上段容器100Bが縦向きになって積層されている。この互い違いの積層によって、単位数容器101も、その積層高さを低くしている。
投入ステージ11においては、容器投入部1は、単位数容器101を分離しつつ方向を揃えて搬送経路10に投入する機能を実現する。このため、容器投入部1は、送り出し部4に続いて、上昇部6、把持部5、分離部9、排出部8、回転部7と、を備える。
詳細は、それぞれの動作説明で詳述するが、上昇部6は、単位数容器101を下方から上方に上昇させる。把持部5は、上段容器100B(最上段容器)の周縁の囲い100B1を内側から把持して把持する。分離部9は、上段容器100Bと下段容器100Aとを分離する。すなわち、分離部9は、単位数容器101の最下段より上の容器を分離する。
排出部8は、分離部9によって分離された下段容器100Aを搬送経路10に排出する。この排出によって、まず下段容器100Aは、搬送経路10に送り出されて、所定装置において使用される状態となる。
回転部7は、把持している上部容器100Bを回転させる。特に、ここでは、上部容器100Bは縦向きになっているので、これを約90度回転させて、容器100Aの場合と同じく横向きに変える。この横向きとなった状態で、排出部8が、上段容器100Bを搬送経路10に排出する。この排出によって、上段容器100Bが、下段容器100Aに続いて横向き状態で排出される。この排出された上段容器100Bが、下段容器100Aに続いて、搬送経路10から搬送されて所定装置で使用可能となる。
このように、投入ステージ11では、次のような動作が行われる。
まず、下段容器100Aと上段容器100Bが互い違いに積層された状態で、投入ステージ11に送り出し部4によって送り込まれる。このとき、一例として、図6Bのように、下段容器100Aが横向きであり、上段容器100Bが縦向きである。もちろん、逆でもよい。
この下段容器100Aと上段容器100Bとが積層されているのが、単位数容器101である。上昇部6は、下段容器100Aの端部を支えることで、下段容器100Aを下方から上方に上昇させる。下段容器100Aには上段容器100Bが積層されているので、下段容器100Aの上昇に合わせて、上段容器100Bもそのまま上昇する。すなわち、上昇部6は、下段容器100Aを上昇させることで、単位数容器101を上昇させる。
単位数容器101が上昇できると、上昇先にある把持部5(や回転部7)などの機構部材が、上段容器100Bと接触できる位置になる。つまり、把持部5などの機構部材が下降して単位数容器101を取り扱うのではない。この場合には、把持部5による把持位置の合わせがずれてしまったり、把持が難しくなったりする問題があった。これに対して、上昇部6によって単位数容器101が上昇すると、把持部5などの機構部材が移動することなく、単位数容器101を取り扱える。この結果、把持部5による把持における従来の問題が生じにくい。
特に、把持部5が下降して単位数容器101に合わせる場合では、複雑な構造を有する重量物である把持部5が下降するために、装置の大がかりさにつながったり、複雑化につながったりしていた。加えて、故障などの問題もあった。これに対して、実施の形態1では、上昇部6が単位数容器101を把持部5に対して上昇させるだけである。このため、軽い物体である単位数容器101の上昇のみで済み、故障などの問題も低減できる。
また、上昇部6は、下段容器100Aの両端部を持ち上げることで、単位数容器101を上昇させることができる。
次いで、把持部5は、上昇してきた上段容器100Bを把持する。上段容器100Bを把持することで、下段容器100Aがフリー状態となる。下段容器100Aは、横向きの状態で投入ステージ11に送り込まれているので、そのまま搬送経路10に排出されて所定装置で使用が可能である。このため、把持部5が上段容器100Bを把持して固定したところで、分離部9は、下段容器100Aを上段容器100Bと分離する。
この分離によって、下段容器100Aが上段容器100Bと独立してとり扱われる。排出部8は、この独立した状態となった下段容器100Aを、搬送経路10に排出する。この排出により、下段容器100Aが所定装置で使用される。
回転部7は、この下段容器100Aの排出に合わせてもしくは続いて、上段容器100Bを回転させる。上述の通り、把持部5は、上段容器100Bの囲い100B1の内側から外側に向けて圧力を付与する。この付与によって、上段容器100Bを、把持部5は、把持して固定できる。この把持部5によって把持されている状態で、回転部7は、上段容器100Bを回転させる。上段容器100Bは、下段容器100Aと短手方向と長手方向とが互い違いに積層されているので、回転部7は、約90度回転させれば、排出できる横向き(排出済みの下段容器100Aと同じ方向)となる。
排出部8は、回転によって横向きとなった状態の上段容器100Bを、搬送経路10に排出する。上段容器100Bも続いて所定装置において使用されるようになる。
すなわち、送り出し部4が、2個で積層されている単位数容器101を投入ステージ11に送り出した状態で、下段容器100Aは、搬送経路10への搬送方向(図6では横向き)を向いており、上段容器100Bは、搬送経路10への搬送方向と交差する交差方向を向いている。上昇部6、把持部6、回転部7などの機構によって、2枚の単位数容器101は、1枚ずつに分離されるとともに、排出方向も揃えられて搬送経路10に排出される。
(単位数容器の上昇)
図7は、本発明の実施の形態1における単位数容器の上昇を説明する容器投入装置の説明図である。
図7は、図6と対になる図面であり、送り出し部4が投入ステージ11に単位数容器101を送り出している状態を示している。加えて、上昇部6が、単位数容器101を上昇させている。実際には、上述したように、上昇部6が、下段容器100Aの両端部を支えるようにして上昇させている。この上昇によって、下段容器100Aと上段容器100Bとが把持部5などの機構部材に到達できる。
なお、上昇部6は、油圧、空気圧、弾性力など様々な圧力によって上下動作して、単位数容器101を上昇させればよい。もちろん、上述した通り、上段容器100Bと下段容器100Aとが分離された後で、上昇部6は、下段容器100Aを低下させて、排出可能とする。
(上段容器の把持)
図8は、本発明の実施の形態1における上段容器の把持を説明する容器投入装置の説明図である。
投入ステージ11に送り込まれた単位数容器101は、上昇部6によって上昇される。これは図7に示されるとおりである。上昇によって、把持機構5などの機構部材に、上段容器100Bが到達できる。下段容器100Aと上段容器100Bとは、短手方向と長手方向とが互い違いに積層されている。下段容器100Aは、搬送経路10への搬送方向をそのまま向いている。一方、上段容器100Bは、搬送経路10への搬送方向と交差する方向を向いている。このため、上段容器100Bを回転させて搬送方向に合わせる必要がある。
把持部5は、上段容器100Bの内側から囲いに対して外向きへの圧力を付与する。この圧力によって、把持部5は、上段容器100Bを把持して固定する。このとき、下段容器100Aは、上昇部6によって支えられているので、上段容器100Bは、把持部5による固定であり、下段容器100Aは上昇部6による支持で組み合わされている。
図9は、本発明の実施の形態1における上昇された単位数容器を示す説明図である。図9は、図8と対になる図面である。
図9に示されるように、把持部5が、上段容器100Bの囲いの内側から外側に向けて圧力を付与している。実際には、把持部5の端部のアームが上段容器100Bの囲いの内側に押し当てられるようになっており、この押し当てによって、把持部5が、上段容器100Bを把持して固定できる。
図9においては、下段容器100Aは、上昇部6によって上昇させられており、上段容器100Bは、把持部5によって把持されて固定されている。このような状態が構成されることで、単位数容器101が、搬送経路10に排出される準備が開始される。
(下段容器の分離)
図10は、本発明の実施の形態1における下段容器が分離された状態を示す容器投入装置の説明図である。図11は、本発明の実施の形態1における下段容器が分離された状態を説明する説明図である。図11は、図10の投入ステージ11での状態を示している。
図10、図11に示されるように、上段容器100Bは、回転させられるために把持部5で把持されて固定されている。この上段容器100Bが把持されている状態で、下段容器100Aは、搬送経路10に排出されることが好ましい。
下段容器100Aは、搬送経路10の搬送方向を向いている。このため、投入ステージ11で回転させられるなどの必要はない。所定装置では、次々と容器100を必要としている。このため、下段容器100Aは、すぐに搬送経路10への排出がなされることが好ましい。この下段容器100Aの排出のためには、下段容器100Aが上段容器100Bと分離されることが好ましい。
分離部9は、上昇部6と兼用されてもよいし、上昇部6と把持部5との部材の組み合わせであってもよい。分離部9は、たとえば、上段容器100Bが把持されている状態で、上昇部6が下段容器100Aを低下させる。このとき、把持部5の一部との組み合わせでの動作でもよい。
このように分離部9は、下段容器100Aを低下させることで、自動的に、上段容器100Bと分離できる。あるいは、分離部9は、下段容器100Aの外側から内側に向けて圧力を付与することで、把持して下降させてもよい。この下降でも、下段容器100Aは図10、図11に示されるように、上段容器100Bと分離できる。
下段容器100Aは、上段容器100Bと分離されるが、分離後であっても、上昇部6によって底面が支持されていたり、投入ステージ11の面によって支持されていたりするので、位置としては支持状態にある。このため、下段容器100Aが落下したりずれたりすることはない。
(下段容器の排出)
図12は、本発明の実施の形態1における下段容器の排出を説明する容器投入装置の説明図である。
図10、図11で説明した通り、下段容器100Aは、上段容器100Bと分離される。この分離においては、分離部9(上昇部6の機能も受けてもよい)によって、下段容器100Aは、搬送経路10の高さに下降される。搬送経路10の高さは、投入ステージ11の高さである。投入ステージ11の移動面の高さは、搬送経路10の高さとあわされている。
分離部9によって、この搬送経路10の高さに下された下段容器100Aは、搬送経路10への排出が可能な状態となる。
この排出が可能な状態となったところで、排出部8は、下段容器100Aを、搬送経路10に排出する。排出は、強制的な力を加えることで排出してもよいし、搬送経路10につながる投入ステージ11の底面の回転ローラを回転させることで排出してもよい。排出部8そのものが、状況を把握して、下段容器100Aを押し出して排出してもよいし、排出部8をはじめとした他の要素を制御する制御部が備わっており、この制御部の命令に基づいて、排出部8が、下段容器100Aを排出してもよい。
排出部8は、このようにして上段容器100Bの回転(すなわち、搬送方向への揃え)の準備作業の間に、フリーとなっている下段容器100Aを、搬送経路10へ排出する。図12では、搬送経路10に下段容器100Aが排出されている状態が示されている。
この図12の状態となることで、搬送経路10には、下段容器100Aが排出されて、容器投入装置1に接続される所定装置において下段容器100Aが用いられるようになる。最初の設置台2に置かれていた積層された多数の積層容器110の一つが、所定装置に最初に投入されることになる。
(上段容器の回転)
図12によって、排出部8が、下段容器100Aが搬送経路10に排出されると、投入ステージ11の領域には、上段容器100Bのみとなる。このタイミングでは、把持部5が、上段容器100Bを把持している。
図13は、本発明の実施の形態1における上段容器の回転を説明する容器投入装置の説明図である。図13は図12に続いての動作であり、図12の下段容器100Aの排出と同時もしくはこれの後(オーバーラップしてもよい)に、行われる動作を示している。
把持部5は、上段容器100Bの囲いを内側から外側に向けて圧力を付与して(アームなどの部材を押し当てている)、上段容器100Bを把持している。回転部7は、把持部5と連結していたり組み合わされたりしている要素である。回転部7は、把持部5と同じ要素として把握されてもよく、機能としての把握を明確にするために、把持部5と回転部7とを別要素として説明している。
回転部7は、把持部5によって上段容器100Bを把持した状態で、平面方向に上段容器100Bを回転させる。この回転においては、上段容器100Bが搬送経路10の搬送方向と略直交した状態であるので、約90度の回転を行う。もちろん、これは上段容器100Bの搬送経路10との交差角度に依存しているに過ぎず、搬送経路10と上段容器100Bとの交差角度が90度以外であれば、回転部7は、この交差角度に合わせて上段容器100Bを回転させる。
図13は、回転部7が、上段容器100Bを回転させた後の状態を示している。実施の形態1では、横向きが搬送経路10への搬送方向として定義している。このため、送り出し部4で投入ステージ11に送り込まれていた際には縦向きであった上段容器100Bが、横向きになっている。
この横向き状態となることで、上段容器100Bも搬送経路10に対して排出が可能な方向となる。もちろん、搬送経路10から接続される所定装置で使用される状態となる。
このように、単位数容器101(ここでは2つの容器100A,100B)の下段容器100Aが排出されている間に、上段容器100Bが、搬送方向に沿った方向に回転させられている。
(上段容器の排出)
図14は、本発明の実施の形態1における上段容器の排出を説明する容器投入装置の説明図である。図14は、図13に続いての処理動作を示している。
回転部7によって回転させられた上段容器100Bは、搬送方向に沿った方向である。上昇部6は、この上段容器100Bを投入ステージ11の底面の高さ、すなわち搬送経路10の高さに下す。
この高さとなった上段容器100Bは、排出部8によって、搬送経路10に排出される。排出部8による上段容器100Bの排出は、下段容器100Aの排出と同様の動作で排出される。この結果、下段容器100Aに続いて、上段容器100Bも、搬送経路10に排出されて、所定装置で使用されるようになる。
排出部8は、このように、単位数容器101が含むいずれの容器100も、搬送経路10の搬送方向に沿った状態で、排出できる。結果として、搬送経路10につながる様々な所定装置での容器100の使用が容易となる。最初に設置台2に設置されていた積層された複数の容器100の集まりである積層容器110が、一つずつに分離される上、高さを下げるために互い違いに積層されていた積層容器110の容器100のそれぞれが一つずつに分離されて搬送経路10に排出される。
この動作が次々と行われることで、積層容器110が多くの容器100を積層していても、投入ステージ11において、一つずつに分離、方向揃えが実現されて、搬送経路10に投入されるようになる。
(次の単位数容器の送り込み)
図14では、上段容器100Bの搬送経路10への排出と合わせて、積層容器110から次の単位数容器101Bが送り込まれている状態が示されている。送り出し部4は、上段容器100Bが排出される際には、投入ステージ11の領域が空き領域となって、次の単位数容器101Bの処理が可能であることを把握している。もちろん、制御部がこれを把握して動作を制御してもよい。
送り出し部4は、積層容器110から次の単位数容器101Bを取り出して、投入ステージ11に送り出す。この単位数容器101Bは、その前の単位数容器101と同じく、上段容器100Bと下段容器100Aとが互い違いに積層されている。
この互い違いに積層されている上段容器100Bと下段容器100Aとのそれぞれが、上述した通りの処理を受けて、分離、方向揃えを受けて、次々と搬送経路10に排出されるようになる。排出されれば、次々と、容器100が搬送経路10の先で使用されるようになる。
この単位数容器101Bの下段容器100A、上段容器100Bが、順々に排出されるのに合わせて、次の単位数容器101Cが投入ステージ11に送り込まれる。これもまた同様の処理を受ける。
これらの繰り返しによって、積層容器110の容器100が次々と、搬送経路10に送り出される。特に、短手方向と長手方向とがあって、囲いの高さが互い違いとなっている容器100は、互い違いに積層されることで、高さを低くした状態で設置台2に設置されることができる。このような互い違いとなった積層容器110が含む容器100を一つずつ分離して、所定装置で使用される方向に揃えた状態で、搬送経路10に投入できる。
このような、容器投入装置1は、物品仕分け装置など容器を次々と使用しつつも、容器の方向を一定にした状態で搬送経路を移動することを必要とする所定装置に組み合わされる。特に、多数の容器を設置体積を削減しつつ、自動化した状態で、所定装置が必要とする要求を満たして、次々と容器100を投入できる。
これらの結果、容器投入装置1は、高速で効率的に容器100の投入を必要とする所定装置に、容器100を次々とかつ正確に投入できる。
なお、実施の形態で説明された容器投入装置は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 容器投入装置
2 設置台
3 積層容器設置部
4 送り出し部
5 把持部
6 上昇部
7 回転部
8 排出部
9 分離部
10 搬送経路
11 投入ステージ
100 容器
101 単位数容器
110 積層容器

Claims (14)

  1. 積層された複数の容器(以下、「積層容器」という)を、所定装置の搬送経路に投入する容器投入装置であって、
    前記積層容器を設置する積層容器設置部と、
    前記積層容器を最下段から単位数ずつに分離して、単位数で積層された状態の前記容器(以下、「単位数容器」という)を前記搬送経路側に送り出す送り出し部と、
    前記単位数容器を下方から上昇させる上昇部と、
    前記単位数容器の最上段の前記容器の周縁の囲いを内側から把持する把持部と、
    前記単位数容器の最下段の前記容器を把持して、前記単位数容器の最下段より上の前記容器と分離する分離部と、
    前記分離された最下段の前記容器を、前記搬送経路に排出する排出部と、
    前記単位数容器において前記把持部で把持されている前記容器を、所定角度回転させる回転部と、を備え、
    前記排出部は、最下段の前記容器を排出するのに続いて、前記回転部で回転させられた前記容器を、前記搬送経路に排出し、
    前記容器は、短手方向および長手方向を有し、
    前記積層容器は、前記短手方向と前記長手方向とが互い違いに積層されている、容器投入装置。
  2. 前記所定装置は、配送先に必要な物品を仕分けして詰める物品仕分け装置である、請求項1記載の容器投入装置。
  3. 前記容器は、前記物品仕分け装置において、配送先に必要な物品が仕分けられて詰められるのに用いられる、請求項2記載の容器投入装置。
  4. 前記容器は、周縁部において、短手方向で上方に突出する第1囲いと、長手方向で上方に突出する第2囲いとを有し、
    前記第1囲いと前記第2囲いの高さは異なる、請求項1から3のいずれか記載の容器投入装置。
  5. 前記積層容器は、前記短手方向と前記長手方向とが互い違いに積層されていることで、揃って積層されるよりも高さが低い、請求項4記載の容器投入装置。
  6. 前記把持部は、前記最上段の前記容器の囲いを内側から外側に向けて圧力を付与することで、前記上段容器を把持する、請求項1から5のいずれか記載の容器投入装置。
  7. 前記上昇部は、前記最下段の前記容器の搬送方向に沿った両端部を持ち上げることで、前記単位数容器を上昇させる、請求項1から6のいずれか記載の容器投入装置。
  8. 前記所定角度は、略90度である、請求項1から7のいずれか記載の容器投入装置。
  9. 前記単位数が2個であり、
    前記送り出し部が前記単位数容器を送り出した状態で、
    前記単位数容器の下段容器は搬送経路への搬送方向を向いており、
    前記単位数容器の上段容器は、搬送経路と交差する交差方向を向いている、請求項1から8のいずれか記載の容器投入装置。
  10. 前記上昇部は、前記上段容器および前記下段容器を上昇させ、
    前記把持部は、前記上段容器の内側から外側に向けて圧力を付与することで、前記上段容器を把持し、
    前記分離部は、前記下段容器の外側から内側に向けて圧力を付与することで、前記下段容器を把持して下降させることで、前記上段容器と分離する、請求項9記載の容器投入装置。
  11. 前記下段容器は、前記分離部によって分離されて前記搬送経路の高さに下ろされて、
    前記排出部は、前記下段容器を、前記搬送経路に排出する、請求項10記載の容器投入装置。
  12. 前記回転部は、前記排出部が前記下段容器を排出するのに合わせて、前記上段容器を回転させる、請求項9から11のいずれか記載の容器投入装置。
  13. 前記排出部は、前記下段容器および前記上段容器を、前記搬送経路への搬送方向に沿った状態で、排出する、請求項12記載の容器投入装置。
  14. 前記送り出し部は、前記単位数容器の搬送経路への排出の完了に合わせて、前記積層容器から次の単位数容器を、前記搬送経路側に送り出す、請求項1から13のいずれか記載の容器投入装置。
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