JP3196975B2 - 光電式分離型煙感知器 - Google Patents

光電式分離型煙感知器

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JP3196975B2 JP16172792A JP16172792A JP3196975B2 JP 3196975 B2 JP3196975 B2 JP 3196975B2 JP 16172792 A JP16172792 A JP 16172792A JP 16172792 A JP16172792 A JP 16172792A JP 3196975 B2 JP3196975 B2 JP 3196975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一定距離を介して配置
した反射板に対して光線を発光し、反射板からの反射光
を受光し、監視領域内に侵入した煙により受光レベルが
予め設定した閾値以下となった場合に感知出力を行う光
電式分離型煙感知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような光電式分離型煙感知器
としては、次のようなものが知られている。即ち、発光
部から発せられる光の光軸上に反射板を配置し、反射板
による反射光を受光部で受光し、煙の侵入によって光が
遮られることにより、受光部での受光レベルの変化を検
出し、その検出した受光レベルにより火災の判断を行う
ものである。
【0003】図8(a)に従来の光電式分離型煙感知器
の概略構成を示す。図8(a)よりわかるように従来の
光電式分離型煙感知器においては、感知器本体100の
発光素子102の光は、レンズ104によってコリメー
トされ投光ビーム106となって監視空間を横切る。そ
して、再帰ミラー(反射板)101により180°方向
転換したビーム107は、受光レンズ105で集光さ
れ、受光素子103で受光される。ここで、監視空間に
火災により発生した煙110が存在すれば、ビームが減
光されて受光される。例えば、通常100mvの受光信号
が50mvまで低下することで、火災信号を発するように
構成されていた。
【0004】このような火災感知器にあっては、例えば
図8(b)に示すように、通常監視状態で監視領域に煙
以外の遮蔽物121が存在する場合、受光部側での受光
出力が落込むことから誤って火災検出を行ってしまうこ
とがある。このような場合、係員が火災感知器を設置し
てある現場に出向き、遮蔽の存在を確認して遮蔽物を取
除くことにより通常の監視状態に戻るといった対処がな
されていた。また、このような光が遮蔽物で遮られるこ
とで無監視状態になるのを避けるために、受光信号が極
端に小さくなった場合にトラブル信号を発して注意を促
すようにしたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
光電式分離型煙感知器では、反射率の低い遮蔽物121
による遮蔽の場合には遮蔽物によって受光部の受光レベ
ルが低下しトラブル検出動作を行えば、上記した方法で
とりあえず対処することができる。しかしながら、遮蔽
物の反射率が高い場合には、発光部からの光が遮蔽物1
20で反射して受光部に戻ることにより感知器では正常
と判断してしまう問題があった。その場合、遮蔽物12
0と反射板101までの範囲においては監視が不能とな
り失報してしまうという問題があった。
【0006】また、本感知器は建物の天井近くに設置さ
れる場合も多い。しかしながら、建物の天井付近には配
管やダクト類が配されていることが多く、これらがいわ
ゆる限界半径内にある場合には、その反射光による失報
を避けるため、本感知器が有効であるにもかかわらず設
置できないという問題もあった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、監視領域における煙以外の遮蔽物の存
在を的確に判別でき、かつたとえ遮蔽物がある場合であ
ってもその反射率にかかわらずその影響を相殺して反射
板からの真の反射光量を求めることにより正確な火災判
断を行うことのできる光電式分離型煙感知器を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るため請求項1の本発明は、一定距離を介して配置した
反射板に対して光線を発生する火災監視用発光部と、該
反射板からの反射光を受光する受光部と、該受光部の受
光出力が予め設定した閾値以下の場合に感知出力を行う
判断部を備えてなる光電式分離型煙感知器において、上
記反射板前面に配された第1の偏光フィルタと、上記火
災監視用発光部前面に配された上記第1の偏光フィルタ
と同偏光面をもつ第2のフィルタと、上記火災監視用発
光部と受光部による監視領域における遮蔽物体の存在を
検出する遮蔽物監視用発光部と、該遮蔽物監視用発光部
前面に配された上記第1の偏光フィルタと90°偏光面
のずれた第3の偏光フィルタを備え、上記火災監視用発
光部と遮蔽物監視用発光部とを交互に間欠点灯させ、上
記火災監視用発光部点灯時における受光量と上記遮蔽物
監視用発光部点灯時における受光量とを比較し、その差
と上記閾値とを比較することにより火災判断を行う構成
としている。
【0009】また、請求項2の本発明は、一定距離を介
して配置した反射板に対して光線を発光する発光部と、
該反射板からの反射光を受光する火災監視用受光部と、
該受講部の受光出力が予め設定した閾値以下の場合に感
知出力を行う判断部を備えてなる光電式分離型煙感知器
において、上記反射板前面に配された第1の偏光フィル
タと、上記火災監視用受光部前面に配された上記第1の
偏光フィルタと同偏光面をもつ第2の偏光フィルタと、
上記火災監視用発光部と受光部による監視領域における
遮蔽物体の存在を検出する遮蔽物監視用受光部と、該遮
蔽物監視用受光部前面に配された上記第1の偏光フィル
タと90°偏光面のずれた第3の偏光フィルタを備え、
上記発光部を間欠点灯させ上記火災監視用受光部と遮蔽
物監視用受光部とにより交互に受光し、上記火災監視用
受光部受光時における受光量と上記遮蔽物監視用受光部
受光時における受光量とを比較し、その差と上記閾値と
を比較することにより火災判断を行う構成としている。
【0010】さらに、請求項3の本発明は、一定距離を
介して配置した反射板に対して光線を発光する発光部
と、該反射板からの反射光を受光する受光部と、該受光
部の受光出力が予め設定した閾値以下の場合に感知出力
を行う判断部を備えてなる光電式分離型煙感知器におい
て、上記反射板前面に配された第1の偏光フィルタと、
上記受光部または発光部いずれか一方の前面に回動自在
に配された第2の偏光フィルタとを備え、上記発光部を
間欠点灯させ、その点灯周期に同期して上記第2の偏光
フィルタを上記第1の偏光フィルタと第2の偏光フィル
タの偏光面が一致または90°ずれるように90°ずつ
回転させて、上記第1の偏光フィルタと第2の偏光フィ
ルタの偏光面が一致した場合と90°ずれた場合との受
光量とを比較し、その差と上記閾値を比較することによ
り火災判断を行う構成、加えて請求項4の本発明は第2
の偏光フィルタをモータにより回転させる構成としてい
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。図1は本発明の光電式分離型煙感知器の第1
の実施例の全体構成を示す斜視図である。本光電式分離
型煙感知器は、図1に示すように感知器本体1から一定
距離を介して配置した反射板2に対して光線を発し、そ
の反射板2からの反射光を受光することにより、受光出
力が予め設定した閾値以下の場合に火災の感知出力を行
うものである。
【0012】本実施例は特に、偏光フィルタを用いて、
特定方向の偏光のみが反射板2から戻ってくるように
し、遮蔽物監視時においては通常の場合(煙も遮蔽物も
ない場合)は反射光を受光しない構成とし、火災監視時
における受光量と遮蔽物監視時における受光量の差をも
とに反射板2による真の反射光量を求め遮蔽物による影
響を取除くものである。即ち、図1に示すように感知器
本体1に火災監視用発光素子10と同一の遮蔽物監視用
発光素子30及び受光素子13を設け、さらに反射板2
の前面には第1の偏光フィルタ61を、火災監視用発光
素子10の前面には第2の偏光フィルタ62を、遮蔽物
監視用発光素子30の前面には第3の偏光フィルタ63
を配した構成としている。
【0013】最初に感知器本体1の構成から説明する。
図2は、感知器本体1の構成を示す構成ブロック図であ
る。感知器本体1は、大きく発光部4,受光部5及び判
断部6とに大別される。先ず、発光部4は、近赤外光を
発する発光ダイオード等の火災監視用発光素子10及び
火災監視用発光素子10と同一の遮蔽物監視用発光素子
30と、火災監視用発光素子10及び遮蔽物監視用発光
素子30の発光を切換える発光切換制御部31、これら
の切換えを制御する切換制御部32、発光切換制御部3
1を介して火災監視用発光素子10及び遮蔽物監視用発
光素子30を駆動する発光駆動部11、発光と受光動作
の制御を行う受発光制御部12、火災監視用発光素子1
0及び遮蔽物監視用発光素子30の切換時間や発光周期
等を設定するタイマ33とから構成されている。
【0014】次に、受光部5は、反射板2で反射した光
を受光する受光素子13と、受光素子13からの出力を
増幅する増幅回路15、増幅回路15からのアナログ信
号をデジタル信号の受光データに変換するA/D変換部
16とから構成されている。また、判断部6は、受光素
子13の出力を火災監視用発光素子10からの光の受光
か遮蔽物監視用発光素子30からの光の受光かによりそ
の受光データの格納場所を切換える切換スイッチ34
と、火災監視用発光素子10からの光の受光データを蓄
える受光データ記憶部17、遮蔽物監視用発光部30か
らの光の受光データを蓄える受光データ記憶部37、両
受光データを用いて遮蔽物からの反射光量を演算する演
算部39、予め火災感知を行う閾値を設定する閾値設定
部18、該閾値に基づいて火災判断を行う火災判断部1
9とから構成されている。なお、切換スイッチ34によ
る受光データの切換えは、切換制御部32が火災監視用
発光素子10と遮蔽物監視用発光素子30の発光を切換
えるときに同時に行われる。
【0015】一方、本実施例においては火災監視用発光
素子10及び遮蔽物監視用発光素子30の前面には、光
をコリメートするコリメートレンズ51が設けられ、さ
らに、その前面には先述のようにそれぞれ90°偏光面
の異なる第2の偏光フィルタ62と第3の偏光フィルタ
63が設けられている。また、受光素子13の前面に
は、反射板2からの反射光を集光する集光レンズ52が
設けられている。
【0016】また、反射板2には、いわゆる再帰性ミラ
ーが使用され、さらにその前面には先述のように火災監
視用発光素子10の前面に配された第2の偏光フィルタ
62と同偏光面をもつの第1の偏光フィルタ61が設け
られている。従って、火災監視用発光素子10から発せ
られた光は、コリメートレンズ51によりコリメートさ
れ、第2の偏光フィルタにより偏光とされる。ここで、
第1の偏光フィルタ61と第2の偏光フィルタ62が同
偏光面をもつためこの光は第1の偏光フィルタ61を通
過して反射板2に達し、反射板2によって180°方向
を変え感知器本体1の受光部5へと戻ってくる。しかし
ながら、遮蔽物監視用発光素子30から発せられた光
は、第3の偏光フィルタにより偏光面の方向が90°ず
れているため反射板2に達することができず、受光部5
へは戻らない。
【0017】次に、上記のように構成される第1の実施
例の動作について説明する。本実施例においては、火災
監視用発光素子10と、遮蔽物監視用発光素子30は所
定周期をもって交互に間欠点灯される。
【0018】先述のように本実施例においては偏光フィ
ルタによる偏光面の違いから火災監視用発光素子10か
ら発せられた光のみが反射板2から受光素子13まで戻
り、遮蔽物監視用発光素子30から発せられた光は受光
素子13には受光されない。
【0019】即ち、通常の場合には図1に示すように、
火災監視用発光素子10から発せられた光は第2の偏光
フィルタ62によりA方向の偏光となって反射板2へと
向う。この場合、反射板2の前面に配された第1の偏光
フィルタ61もA方向偏光フィルタであることから火災
監視用発光素子10からの光は反射板2に達し、再帰性
ミラーの性質より入射光の方向に反射され受光素子13
に受光される。
【0020】一方、遮蔽物監視用発光素子30から発せ
られた光は、第3の偏光フィルタ63によりB方向の偏
光となって反射板2へと向う。この場合、第1の偏光フ
ィルタ61はA方向の偏光フィルタであることからB方
向の偏光たる遮蔽物監視用発光素子30からの光は反射
板2に達成しない。従って、通常の場合には図3(a)
に示すように火災監視用発光素子10の発光時のみ受光
素子13に受光があることになる。
【0021】ここで、監視領域内に図1に示すように遮
蔽物9が存在する場合を考える。この場合、遮蔽物9へ
は両発光素子10,30から発せられた光はこの遮蔽物
9に照射されかつ反射される。そして、その反射光は反
射板2からの反射光と共に受光素子13に入射する。即
ち、正しい火災判断を行うためには、この遮蔽物からの
反射光を受光量から差し引いて判断を行う必要がある。
【0022】本発明においては、遮蔽物9は偏光の方向
に関係なく両発光素子10,30からの光を反射するこ
とに着目して反射光量を決定する。即ち、遮蔽物9が存
在する場合には、まず火災監視用発光素子10の発光時
における受光量は図3(b)に示すように反射板2から
の反射光量と遮蔽物9からの反射光量の和となる。一
方、遮蔽物監視用発光素子30の発光時における受光量
は、反射板2からは反射光が来ないことにより遮蔽物9
からの反射光量のみとなる。従って、遮蔽物監視用発光
素子30の発光時の受光量により遮蔽物9からの反射光
量を知ることができ、これと火災監視用発光素子10の
発光時における受光量との差をとることにより反射板2
からの真の受光量を求めることができる。
【0023】本実施例においては上記の演算は図2に示
す演算部39が行う。即ち、受光データ記憶部17,3
7からデータを読み込み、これらの差をとることにより
真の反射光量を得る。そして、火災判断部19において
その値と閾値設定部18に予め設定された閾値とを比較
することにより火災判断を行う。
【0024】なお、これらの一連の演算は、各発光素子
10,30が間欠点灯するたび毎に実施される。即ち、
直前のデータとの比較を行うことにより火災判断を行
う。従って、遮蔽物が新たに増えた場合や、遮蔽物によ
る反射光量が変化した場合やレンズの汚れ等による受光
量の低下が生じた場合であっても、その影響は相殺され
正確な火災判断がなし得る。なお、遮蔽物からの反射光
を検知した時にトラブル信号を発して遮蔽物の存在を知
らせるようにしてもよいことは勿論である。
【0025】次に、本発明に係る第2の実施例について
図4を用いて説明する。図4は、本発明に係る第2の実
施例の感知器本体1を示す斜視図である。本実施例の場
合には、先の実施例においては発光素子が2個設けられ
ていたのに対し、発光素子は一個とし、受光素子を火災
監視用受光素子53、遮蔽物監視用受光素子54の2個
設け、それぞれの受光素子の前面に第2の偏光フィルタ
72とそれと90°偏光面の異なる第3の偏光フィルタ
73とを設けた構成となっている。なお、火災監視用受
光素子53前面の第2の偏光フィルタ72は反射板2前
面の第1の偏光フィルタ61と同偏光面(A方向)とな
っている。本実施例の感知器本体1の構成は、図2に示
す第1の実施例とほぼ同様の構成であり、図5に示すよ
うに第1の実施例とは受光素子13に代りに受光素子が
火災監視用受光素子53及び遮蔽物監視用受光素子54
の2個設けられている点、発光素子は1個(発光素子5
0)のみである点が異なる。また、この場合発光切換制
御部31の代わりに、受光切換制御部31が設けられて
おり切換制御部32の指令によりいずれの受光素子によ
って受光するか、そして受光データをいずれのデータ記
憶部に入力するかを切換える。
【0026】本実施例においては、発光素子50は間欠
点灯する。そして、その点灯に同期して、その反射光を
受光する受光素子が切換えられる。この場合、発光素子
50から発せられる無偏光の光は第1の偏光フィルタ6
1によりA方向に変更されて反射板2により反射され
る。従って、第1の実施例において述べた原理と同様
に、第1の偏光フィルタ61と同偏光面をもつ第2の偏
光フィルタ62の配された火災監視用受光素子53には
反射板2からの反射光が入射する。一方、遮蔽物監視用
受光素子54には、反射板2からの反射光は偏光方向
(B方向)が異なるため第3の偏光フィルタ73により
カットされ入射しない。この場合の受光量の様子を図6
(a)に示す。
【0027】ここで、監視領域内に遮蔽物9が存在する
場合を考える。この場合、発光素子50から発せられた
光は無偏光の光であり、従って、遮蔽物9からの反射光
も無偏光の光となる。このため、図6(b)に示すよう
に火災監視用受光素子53の受光時においては、反射板
2からの反射光と、遮蔽物9の反射光のA方向の成分が
受光されることになる。一方、遮蔽物監視用受光素子5
4の受光時においては、遮蔽物9の反射光のB方向の成
分が受光されることになる。ここで、遮蔽物9の反射光
は散乱光であり無偏光であることからそのA方向の成分
とB方向の成分は同じであると考えて良い。従って、火
災監視用受光素子53の受光量と遮蔽物監視用受光素子
54の受光量との差を求めることにより反射板2からの
真の反射光量が求まることになる。
【0028】なお、本実施例においてもこれらの演算は
第1の実施例と同様演算部39において行い、その結果
に基づいて火災判断部19が火災判断を行う。
【0029】さらに、図7に本発明に係る第3の実施例
を示す。本実施例は、受発光素子を発光素子81、受光
素子82のそれぞれ1個とし、発光素子81前面に第2
の偏光フィルタ83を設けたものである。この第2の偏
光フィルタ83は例えばステッピングモータ(図示せ
ず)により90°ずつ回転し、反射板2の前面に設けら
れた第1の偏光フィルタ63と火災監視時には同偏光面
に、そして遮蔽物監視時には90°偏光面のずれた位置
に停止するようになっている。
【0030】本実施例においても感知器本体1の構成は
第1の実施例とほぼ同一であるが、発光素子が発光素子
81の1個である点、発光切換制御部31がなく切換制
御部32により第2の偏光フィルタ83と同期をとりつ
つ受光データの格納場所を切換える点が異なる。
【0031】本実施例において発光素子81は第2の実
施例と同様に間欠点灯する。そして、その点灯に同期し
て第2の偏光フィルタ83が回転し、受光データの格納
場所が切換えられる。この場合、火災監視時に第2の偏
光フィルタ83の偏光方向がA方向の位置に停止してい
るときは第1の偏光フィルタ63と同偏光面となり反射
板2からの反射光が受光素子82により受光される。一
方、遮蔽物監視時に第2の偏光フィルタ83が90°回
転して停止すると偏光方向はB方向となり反射光は受光
されない。これらは先の実施例と同様の原理である。
【0032】従って、先の実施例同様、監視領域内に遮
蔽物がある場合であっても火災監視量との差をとること
により、真の反射光量を求めることができることにな
る。
【0033】なお、本実施例においては発光素子81の
前面に第2の偏光フィルタ83を設けたが、受光素子8
2の前面に第2の偏光フィルタ83を設けても良いのは
勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の本発明に
よれば、火災監視用、遮蔽物監視用の2個の発光部を設
け、それぞれに偏光面の異なる偏光フィルタを配し、さ
らに反射板前面に火災監視用発光部前面の偏光フィルタ
と同偏光面をもつ偏光フィルタを配する構成とし、これ
らの発光部を交互に間欠点灯させてその受光量に基づき
所定演算を行って遮蔽物による反射光の量を求めること
により受光量に対する遮蔽物の影響を相殺することがで
き、反射板からの真の反射光量を求めることができると
いう効果がある。これにより、遮蔽物が監視領域内にあ
る場合であっても正確な火災判断を行うことができる。
また、直前のデータとの比較により火災判断を行うこと
により、遮蔽物が新たに増えた場合や、遮蔽物による反
射光量が変化した場合やレンズの汚れ等による受光量の
低下が生じた場合であっても、その影響が相殺されると
いう効果がある。従って、かかる場合であっても正確な
火災判断がなし得る。
【0035】請求項2の本発明によれば、火災監視用の
2個の発光部を設け、それぞれに偏光面の異なる偏光フ
ィルタを配し、さらに反射板前面に火災監視用受光部前
面の偏光フィルタを配する構成とし、発光部を間欠点灯
させて上記の両受光部により交互に受光し、その受光量
に基づき所定演算を行って遮蔽物による反射光の量を求
めることにより受光量に対する遮蔽物の影響を相殺する
ことができ、反射板からの真の反射光量を求めることが
できるという効果がある。これにより、遮蔽物が監視領
域内にある場合であっても正確な火災判断を行うことが
できる。また、直前のデータとの比較により火災判断を
行うことにより、先述と同様の効果もある。
【0036】さらに、請求項3の本発明にあっては、発
光部又は受光部いずれか一方に回動自在な偏光フィルタ
を設ける構成とし、偏光フィルタを反射板前面の偏光フ
ィルタと同偏光面または90°ずれた偏光面に交互に停
止させ発光を行うようにしたことにより、発光素子、受
光素子を従来同様1個ずつで遮蔽物の影響を相殺し、真
の反射光を求めることができるという効果がある。これ
により、より簡易な方法により遮蔽物の影響を排除で
き、さらに従来の装置をそのままに改良を加えるだけで
本発明の効果を達成し得る。
【0037】加えて、請求項4の本発明によれば、モー
タにより偏光フィルタを回転させることにより、より正
確な角度調整が簡単に行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による光電式分離型煙感
知器の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例の光電式分離型煙感知器
の感知器本体の構成ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例の光電式分離型煙感知器
における受光量の様子を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例による光電式分離型煙感
知器の感知器本体側の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施例の光電式分離型煙感知器
の感知器本体の構成ブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施例の光電式分離型煙感知器
における受光量の様子を示す説明図である。
【図7】本発明の第3の実施例による光電式分離型煙感
知器の感知器本体側の構成を示す斜視図である。
【図8】従来の光電式分離型煙感知器の例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 感知器本体 2 反射板 4 発光部 5 受光部 6 判断部 9 遮蔽物 10 火災監視用発光素子(火災監視用発光部) 13 受光素子 30 遮蔽物監視用発光素子(遮蔽物監視用発光部) 39 演算部 50 発光素子 53 火災監視用受光素子(火災監視用受光部) 54 遮蔽物監視用受光素子(遮蔽物監視用受光部) 61 第1の偏光フィルタ 62 第2の偏光フィルタ 63 第3の偏光フィルタ 72 第2の偏光フィルタ 73 第3の偏光フィルタ 81 発光素子 82 受光素子 83 第2の偏光フィルタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−184041(JP,A) 特開 平4−52550(JP,A) 特開 昭51−47479(JP,A) 特開 昭51−40972(JP,A) 特開 昭57−20649(JP,A) 実開 平2−9856(JP,U) 実開 昭55−42199(JP,U) 実開 昭57−99290(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/61

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定距離を介して配置した反射板に対し
    て光線を発生する火災監視用発光部と、該反射板からの
    反射光を受光する受光部と、該受光部の受光出力が予め
    設定した閾値以下の場合に感知出力を行う判断部を備え
    てなる光電式分離型煙感知器において、 上記反射板前面に配された第1の偏光フィルタと、上記
    火災監視用発光部前面に配された上記第1の偏光フィル
    タと同偏光面をもつ第2の偏光フィルタと、上記火災監
    視用発光部と受光部による監視領域における遮蔽物体の
    存在を検出する遮蔽物監視用発光部と、該遮蔽物監視用
    発光部前面に配された上記第1の偏光フィルタと90°
    偏光面のずれた第3の偏光フィルタを備え、上記火災監
    視用発光部と遮蔽物監視用発光部とを交互に間欠点灯さ
    せ、上記火災監視用発光部点灯時における受光量と上記
    遮蔽物監視用発光部点灯時における受光量とを比較し、
    その差と上記閾値とを比較することにより火災判断を行
    うことを特徴とする光電式分離型煙感知器。
  2. 【請求項2】 一定距離を介して配置した反射板に対し
    て光線を発光する発光部と、該反射板からの反射光を受
    光する火災監視用受光部と、該受光部の受光出力が予め
    設定した閾値以下の場合に感知出力を行う判断部を備え
    てなる光電式分離型煙感知器において、 上記反射板前面に配された第1の偏光フィルタと、上記
    火災監視用受光部前面に配された上記第1の偏光フィル
    タと同偏光面をもつ第2の偏光フィルタと、上記火災監
    視用発光部と受光部による監視領域における遮蔽物体の
    存在を検出する遮蔽物監視用受光部と、該遮蔽物監視用
    受光部前面に配された上記第1の偏光フィルタと90°
    偏光面のずれた第3の偏光フィルタを備え、上記発光部
    を間欠点灯させ上記火災監視用受光部と遮蔽物監視用受
    光部とにより交互に受光し、上記火災監視用受光部受光
    時における受光量と上記遮蔽物監視用受光部受光時にお
    ける受光量とを比較し、その差と上記閾値とを比較する
    ことにより火災判断を行うことを特徴とする光電式分離
    型煙感知器。
  3. 【請求項3】 一定距離を介して配置した反射板に対し
    て光線を発光する発光部と、該反射板からの反射光を受
    光する受光部と、該受光部の受光出力が予め設定した閾
    値以下の場合に感知出力を行う判断部を備えてなる光電
    式分離型煙感知器において、 上記反射板前面に配された第1の偏光フィルタと、上記
    受光部または発光部いずれか一方の前面に回動自在に配
    された第2の偏光フィルタとを備え、上記発光部を間欠
    点灯させ、その点灯周期に同期して上記第2の偏光フィ
    ルタを上記第1の偏光フィルタと第2の偏光フィルタの
    偏光面が一致または90°ずれるように90°ずつ回転
    させて、上記第1の偏光フィルタと第2の偏光フィルタ
    の偏光面が一致した場合と90°ずれた場合との受光量
    とを比較し、その差と上記閾値を比較することにより火
    災判断を行うことを特徴とする光電式分離型煙感知器。
  4. 【請求項4】 請求項3の光電式分離型煙感知器であっ
    て、上記第2の偏光フィルタをモータにより回転させる
    ことを特徴とするもの。
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